JPH0818009B2 - 麦粒調整装置 - Google Patents

麦粒調整装置

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JPH0818009B2
JPH0818009B2 JP18388389A JP18388389A JPH0818009B2 JP H0818009 B2 JPH0818009 B2 JP H0818009B2 JP 18388389 A JP18388389 A JP 18388389A JP 18388389 A JP18388389 A JP 18388389A JP H0818009 B2 JPH0818009 B2 JP H0818009B2
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謙蔵 川島
正行 鶴見
栄四郎 高橋
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株式会社タイガーカワシマ
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、未処理の麦粒を供給し、揚穀しながら処理
する麦粒調整装置に関し、例えば、乾燥機投入前に枝梗
や芒等を除去する粗選手段として、あるいは籾粒におい
ては、籾摺前に小穀粒(未熟粒)等を予め除去すること
によって脱ぷ率を向上する小穀粒選別手段さらには精選
別袋詰手段として用いられるものに関する。
「従来の技術」 麦類はその種類の如何に拘らず、表面には沢山の枝梗
や芒等がついており、精選別前の麦粒としては、このよ
うな枝梗や芒がよく除去され、しかも麦粒のなかにこれ
ら除去された芒などが混入していないもの程良質とされ
ている。このため、このような芒などを除去するため、
能率がよくしかも安価な麦粒調整装置が求められてい
た。
一方、ビール麦と同様に籾(水稲籾)においては、籾
摺前に多量の砕穀、小穀粒あるいは塵埃などが混入して
おり、予め不純物を除去することによって、混合米が減
少し脱ぷ率を向上させ、また種子籾においても、播種作
業の能率を高めるために、これら混入不純物を能率よ
く、しかも安価に分離できるような調整装置が求められ
ていた。
「発明が解決しようとする課題」 しかして、従来種々の麦粒調整装置が試みられなが
ら、能率が低かったり、使い勝手が悪かったり、あるい
は複雑で高価なものになって、よく普及するものがなか
った。
本発明は、このような従来の要請に着目してなされた
もので、従来多数の縦型穀類選別機の製造によって蓄積
された技術を随所に採用しながら、共用部材を多用した
安価で使い勝手がよく、しかも高能率の麦粒調整装置を
提供することを目的としている。
「課題を解決するための手段」 かかる目的を達成するための本発明の要旨とするとこ
ろは、 1 縦長の殻体内を、複数の通風孔を有する基台板によ
って、上部の筒部と下部の基台部とに区分け構成し、 前記基台部には排風室を設けて排風手段を配する一
方、 前記筒部には、回転自在に立設され、周面に多数の小
孔を穿設して成る選別多孔円筒体と、筒部の内周から張
り出し前記選別多孔円筒体の上端部外周を囲繞して穀粒
の放出室を構成する有孔の上部仕切板と、前記選別多孔
円筒体の下部に配設され、殻体の外部に設けられた供給
ホッパから未調整の麦粒を受けて供給する供給部と、前
記選別多孔円筒体に挿通して該選別多孔円筒体と同心に
相対回転可能に立設され、多数の小孔を有する筒体に螺
旋羽根を巻回して成る揚穀螺旋体と、前記揚穀螺旋体の
筒体内側に送風する送風手段とを配設し、前記放出室に
は殻体外に設けられた貯留タンクに処理済麦粒を放出す
る放出口を設け、 前記各小孔は、麦粒の枝梗、芒等を除去すべく各筒体
周面の内面全周に形成された多数の縦状の突起の間に、
縦長形状に穿設されたことを特徴とする麦粒調整装置。
2 前記供給部は、前記選別多孔円筒体の下部に係脱可
能に結合され、周面に多数の小孔を穿設するとともに、
掻込羽根付きの複数個の取入れ口を、底面よりも高い位
置に具備する円筒状の内筒と、該内筒を同心に挿通し、
円筒の周面に多数の小孔を穿設して前記基台板上に固設
され、供給ホッパからの麦粒を受けるとともに、前記内
筒の前記取入れ口下縁部において前記内筒に近接して囲
繞する外筒仕切板を備えた外筒とから成る1項記載の麦
粒調整装置。
3 前記揚穀螺旋体の筒体は、前記供給部に対応し、多
数の小孔を有する供給域と、小孔の多寡によって複数の
ブロックに分け、上部ほど小孔の数を少なくした抵抗域
と、さらに小孔を有せず、前記穀粒放出室に露出して複
数の放出用羽根が配設される放出域とから成る請求項1
または2記載の麦粒調整装置。
4 殻体筒部の内部を、有孔板に成る中間仕切板によっ
て下の第1選別室と上の第2選別室とに分割し、該中間
仕切板から直接殻体外へ小穀粒を導く小穀粒排出管を設
け、選別多孔円筒体は前記第1選別室に対応し、小孔を
縦長形状にした粗選円筒体と、前記第2選別室に対応
し、麦粒をより精選すべく小孔を円周に沿った横長形状
にし、前記粗選円筒体に係脱可能にして結合する精選円
筒体とから成る請求項1、2または3記載の麦粒調整装
置。
5 有孔の共通基台板を有する殻体の内部には、1項,2
項,3項,4項記載の麦粒調整装置の殻体内構成を2基収納
し、一方を供給ホッパから未処理の麦粒を受けて枝梗等
を除去する粗選用の第1処理部とし、他方を前記第1処
理部における処理済麦粒を受けて微細な塵埃、小穀粒等
を除去するとともに、粒径に対応して選別するため、円
筒面に沿って横長の小孔を有する選別多孔円筒体を備え
た精選用の第2処理部と成し、 基台板上部において、前記両処理部の各選別多孔円筒
体を隔てる夫々の内殻仕切部材を配設し、 前記両内殻仕切部材の中間を前記第1処理部からの麦
粒を受ける仕切貯留部として前記第1処理部の放出口を
臨ませるとともに、下部には有孔網体を張設して第2処
理部の供給部の供給管に連通させ、 前記第1処理部側には、揚穀螺旋体の筒体内側に送風
する送風手段を設け、 前記第2処理部側の揚穀螺旋体には、小孔を消除した
筒体を配設するとともに、該第2処理部の前記内殻仕切
部材の内側から張り出し、供給部の外筒の上縁を覆って
上方から落下する小穀粒を受ける有孔の中間仕切板を、
該中間仕切板にはこれら小穀粒を外部に導く小穀粒排出
管を配設し、 基台板下部の基台部は、連通して前記両処理部の排風
室を構成し、 外殻体の外部には第2処理部からの精穀を一時貯留す
る貯留タンクを設けるとともに、該貯留タンクには、外
殻体外に設けられた自動計量器の信号を受けて適量時に
開閉する開閉手段を配設して成る請求項1、2、3また
は4記載の麦粒調整装置。
6 前記殻体の放出口から放出された麦粒を粒径に対応
してさらに精選するため、貯留タンク内に、回転自在に
横置され、円筒面に沿う横長小孔を有する選別多孔円筒
体と、該選別多孔円筒体の内部に同心に挿通し、前記選
別多孔円筒体とは相反方向に回転駆動して、麦粒を選別
多孔円筒体の内周面に跳ねだす選別羽根とを配設して成
る請求項1、2、3、4または5記載の麦粒調整装置。
7 前記殻体の外部に設けられ、未処理麦粒を供給する
供給ホッパの底部を基台部の排風室に連通させるととも
に、 供給部の外筒に麦粒を導く供給管に臨んで篩底を配設
し、該篩底を振動させる加振手段を設けて成る請求項
1、2、3、4、5または6記載の麦粒調整装置に存す
る。
「作用」 供給ホッパに未選別麦粒を供給し、麦粒調整装置を始
動すると、選別多孔円筒体と揚穀螺旋体とは互いに反対
方向に回転し、同時に送風手段、排風手段も始動して、
揚殻螺旋体の内側から選別多孔円筒体を通る気流を発生
させる。また供給部の内筒も前記選別多孔円筒体ととも
に同方向に回転する。
供給ホッパ内の未処理麦粒は供給部の外筒と内筒との
間に送入され、掻込羽根によって供給口から内筒内部に
取り込まれる。この際、内筒の取入れ口はやや高い位置
に穿設されており、この取入れ口の下縁部に沿うように
外筒の外筒仕切板が取り巻いているから、供給された麦
粒はこの外筒仕切板に受け取られ、内筒の掻込羽根に掻
き取られて内筒内部に入っていく。
この間にも、供給部を構成する内筒ならびに外筒には
縦長の小孔が多数穿設されているから、未処理の麦粒に
当初から混入していた塵埃などは吸い出されて排出され
ていく。
内筒内に取り込まれた麦粒は、螺旋羽根によって上昇
し、外方に放出され、また落下して再上昇を繰り返しな
がら、ついには最上部の放出部に達し、外部に取り出さ
れる。
上記作用において、内筒の取入れ口は高い位置に設け
られており、揚穀螺旋体の供給域の中ほどに開口してい
るので、麦粒は螺旋羽根に直接供給され、底部から掻き
上げる必要がないので、麦粒は供給部に滞留することが
ない。
揚穀螺旋体から放出された麦粒は螺旋軌跡を描きなが
ら、選別多孔円筒体の内周面に沿って設けられている縦
状の突起に突き当たり、芒などが折りとられ、脱落した
芒などは、揚穀螺旋体の内側から外方に向こう気流に乗
って、この突起に沿って内側から見れば凹部をなしてい
る突起と突起との間に穿設されている縦長小孔から排出
される。小孔は縦長であり、一方枝梗や芒なども細長い
ものであるから、麦粒から脱落したこれらの枝梗などは
縦状突起に沿って縦長小孔から排出され、小孔は塞がれ
ることがない。
このように、選別多孔円筒体との衝突と、麦粒どうし
の研ぎ作用によって、枝梗や芒などは完全に除去され、
同時にこれら枝梗や芒は送風手段、排風手段によって外
部に排出され、品質のよい麦粒が得られる。
このような麦粒調整装置は麦粒の乾燥装置の前、もし
くは後におかれ、籾摺工程の前処理装置として好適であ
る。
殻体の筒部を第1選別室と第2選別室とにし、第1選
別室の選別多孔円筒体は縦長小孔を有し、同じく第2選
別室では円周方向の横長小孔にしたものでは、第1選別
室では麦粒中の不純物の大方を除去し、第2選別室で
は、選別多孔円筒体の小孔が従来の縦型穀類選別機と同
様に横長に成されており、麦粒の粒径による微細な選別
も可能であって、該選別部からは小穀粒が選別排除さ
れ、精選された精麦のみが取り出される。
第2選別室の選別多孔円筒体は第1の選別多孔円筒体
とは容易に分離可能であるから、麦粒の粒径を所望のも
のに揃えるのも容易である。
このような麦粒調整装置は、例えば籾摺工程の後工程
に極めて好適である。
外殻体内に第1と第2の処理部を設けたものでは、上
記の1個の筒部を上下二つの選別部にしたものと同様
に、第1処理部では麦粒中の不純物の大方を除去し、第
2処理部では粒径によって小穀粒が選別排除され、精選
された精麦のみが取り出される。
そして、処理部を2基備えているから、前記1基のも
のに較べて大量の麦粒を一層能率よく処理することがで
きる。特に計量器を備え、この計量器と結合して動作す
る貯留タンク開閉手段を有するものでは、麦粒の自動計
量器としても使用でき、籾摺工程後、袋詰工程に至るす
べての工程に適用させることができる。
貯留タンク内に選別多孔円筒体と選別羽根とを同心、
かつ相反回転させるようにして横置したものでは、上記
の第1と第2の処理部を殻体内に併置したものにおい
て、前記第2処理部を貯留タンク内に設けたものと考え
られ、作用もほぼ同等である。
そして、全体の大きさが小ぶりにできるのでそれだけ
安価である。
供給ホッパに振動する篩底を有し、大底を基台部の排
風室に連通させたものでは、供給される未処理麦粒に含
まれる塵埃等が該部において除去でき、麦粒中の塵埃除
去動作が一層徹底される。
「実施例」 以下、図面に基づき本発明の各種実施例を説明する。
第1図〜第4図は本発明の第1実施例を示している。
麦粒調整装置10は第1図に示すように、殻体11の筒部
12内に、多数の小孔61を穿設して成る円筒状の選別多孔
円筒体60と、多数の小孔71を有する筒体73の外周に螺旋
羽根74を巻回し、前記選別多孔円筒体60の内部に同心に
内挿され、選別多孔円筒体60とは相反方向に回転する揚
穀螺旋体70と、この揚穀螺旋体70の基部に結合して同時
に回転する供給部40の内筒50と、この内筒50の外周を囲
繞し、第2図に示す供給ホッパ14からの麦粒を受ける外
筒45と、前記揚穀螺旋体70の内部に空気を送入する送風
手段としての空気送入部20と、基台部13に構成されてい
る排風手段としての排風部30とから成っており、さらに
殻体11の外面には、第2図に見るように前記供給ホッパ
14および調整済みの麦粒を一時貯留する貯留タンク15が
設けられている。
なお、基台部13の下には移動のためのキャスタ13aが
設けられている。また、筒部12と貯留タンク15とには夫
々検視窓12a、15aが設けられている。
供給部40を構成する外筒45は、第3図に示すように、
円筒状の周面全域に後述する第4図のような縦長の小孔
46が穿設され、同じく第4図のように周面内側縦方向に
穿設された多数の縦状突起47が設けられている。
さらに内周の円周方向に第3図に示すような、麦粒を
受ける外筒仕切板48が設けられている。この外筒仕切板
48は、次に述べる内筒50の取入れ口53の下縁部53aにほ
ぼ一致する位置で内筒40外周に近接して囲繞しており、
麦粒はこの外筒仕切板48上に落下してから内筒50内に取
り込まれる。
同じく供給部40を構成する内筒50は、第3図に示すよ
うに円筒状なし、前記外筒45と同様の縦長の小孔51およ
び内面に突出する縦状突起52を有している。そして、麦
粒を掻き入れる複数個の取入口53が設けられ、各取入口
53には回転方向に傾斜させた掻込み羽根54が配設されて
いる。取入口53の下縁部53aは、上述のように外筒45の
外筒仕切板48にほぼ対応する位置にあり、掻込羽根54
は、外筒仕切板48の上面を浚うように回転して麦粒を取
り込んでいく。
内筒50の上端部近傍には、円周外部方向に外筒45の上
縁端に摺接してこれを覆う、内筒仕切板55が設けられて
いる。そして、図示のように、選別多孔円筒体60の裾部
と係合させる駆動継手56が設けられている。
内筒50は有底に成されており、底板57は第1図のよう
に、減速機付モータ90の第1出力軸91に結合されてい
る。
選別多孔円筒体60は、前記内筒50や外筒45などと同様
の縦長小孔61を有し、内周に同様の縦状突起62が設けら
れた調整部63と、裾部の下部環状部64および上端部の上
部環状部65とから成っている。
下部環状部64には、前記内筒50の駆動継手56と係合す
る係合切欠66が設けられ、上部環状部65には殻体筒部12
の上部仕切板17の上面に摺接する張出し部65aが設けら
れている。なお、前記上部仕切板17は多孔板材が用いら
れており、その上方は放出室17aを形成し、またその下
面には、選別多孔円筒体60の上端部を回転支持する複数
個の支持ローラ18が設けられている。
揚穀螺旋体70は、前記選別多孔円筒体60などと同様の
縦長小孔71と、内周面に突設した縦状突起72とを有する
筒体73に、螺旋羽根74を巻回して成っている。
揚穀螺旋体70は、供給部40内にある部分を供給域、選
別多孔円筒体60に対応する部分を抵抗域、最上部を放出
域とすると、供給域では小孔71は選別多孔円筒体60と同
様に多数設けられているが、抵抗域では数ブロック、例
えば3ブロックに分けて、下の第1ブロックでは多数の
小孔71が設けられ、次の第2ブロックではやや少なく、
いちばん上の第3ブロックでは最も少ない小孔71が穿設
されている。そして、放出域には前記小孔71や縦状突起
72を有せず、複数の放出羽根75と上面を覆う端部材76と
から成っており、前記放出羽根75の間は放出口77を構成
している。
なお、揚穀螺旋体70の抵抗域では、上記のように筒体
73の小孔71は上部ほどまばらに成されているが、これは
試験結果によるものであって、その良好な作用の機序は
かならずしも分明ではない。したがって、このような構
成に限定されるものではなく、前記抵抗域の小孔71を均
等に配設することをさまたげるものではない。
前記内筒50の取入口53は、この揚穀螺旋体70の前記供
給域70aの中程に開口しいるから、麦粒は螺旋羽根74に
直接供給され、内筒底板57から掻き揚げる必要がない。
前記端部材76の中心には、中空軸78が突設されてお
り、この中空軸78は殻体11の天井板11aに回転自在に軸
支されるとともに、空気送入部20の送風管22と連通して
いる。
揚穀螺旋体70の底部は底板79で密閉され、この底板79
は減速機付モータ90の第2出力軸92に結合され、供給部
40の内筒45とは反対方向に駆動される。なお、第1と第
2の出力軸91、92は同軸に構成され、第2出力軸92は、
第1出力軸91の中心部を貫通して外部に突出している。
空気送入部20は、モータ付の空気送入ファン21と前記
送風管22とで構成されている。
一方の排風部30は、第1図に示すように、殻体11の基
台部13に設けられ、基台板16に設けられた複数の通風孔
16aと連通する排風室32と、排気ファン31およびこれを
駆動する駆動モータ34、および排気ダクト33とから構成
されている。
選別多孔円筒体60などに穿設された縦長小孔46、51、
61、71等、および縦状突起47、52、62、72等の実際の形
状を第4図に示す。なお、図中には選別多孔円筒体60の
符号を用いており、以後もこの符号で説明するが、他の
部材のものにおいても全く同様である。
図示のように、円筒面に沿って内側にやや高い断面三
角形の縦状突起62が、全長に亙って突設されている。そ
して、内面から見て各山と山の間に縦方向に可成り細長
い小孔61が穿設されている。小孔61の突設されている面
61aは部分的に扁平な面に成されており、外周から見る
と縦溝のある平滑な円筒面を形成している。
次に作用を説明する。
供給ホッパ14に未調整の麦粒を供給して麦粒調整装置
10を始動すると、供給部40の内筒45は選別多孔円筒体60
とともに回転し、揚穀螺旋体70は反対方向に回転を始め
る。同時に空気送入ファン21と排気ファン31も始動す
る。
供給部40の外筒45内に挿入された麦粒は、内筒50の掻
込羽根54に掻き込まれ、取入口53から内部に取り込まれ
る。そして、揚穀螺旋体70の螺旋羽根74によって揚穀さ
れ、上方におくられる。
内筒50の取入口下縁部53aは、外筒仕切板48と対応位
置にあるから、供給された麦粒は、内筒45の掻込羽根54
によって取り入れられる。さらにこの取入口53は内筒50
の中程に開口しているから、取り込まれた麦粒は内筒50
の底板57まで落下することなく、直接螺旋羽根74に供給
されて揚穀され、掻き上げ作用を必要としないから、麦
粒は供給部40内に滞留せず、能率よく揚穀されていく。
揚穀螺旋体70によって揚穀される麦粒は極めて複雑な
運動を強いられる。すなわち、螺旋羽根74による掻き上
げ作用、揚穀螺旋体70の回転遠心力による外方への放射
運動、選別多孔円筒体60の縦状突起62への激突、下方へ
の落下、そして揚穀螺旋体70の螺旋羽根74による再上昇
など。この間麦粒どうしの相互作用も当然重要な作用で
ある。
このような作用によって、麦粒は次第に枝梗、芒など
が脱落し、これらの枝梗、芒などは揚穀螺旋体70の内部
から吹き出る気流と、排風部30の吸引気流によって選別
多孔円筒体60の小孔61から排出され、排気ダクト33から
外部に排出される。
芒などを取り去られた麦粒は、次第に上昇し、揚穀螺
旋体70の放出口77から放出され、殻体11の放出口19から
貯留タンク15に一時貯留される。
なお、供給部40の内筒50、外筒45などにも前記小孔5
1、46が設けられており、また送風手段および排風手段
による排出気流はこの部分にも作用するから、供給され
た未処理の麦粒に、当初から混在していた粉塵、および
供給部40内に掻き混ぜ作用によって脱落した芒などは、
供給部40からも排除することができる。
麦粒調整装置10の殻体11や、駆動系の構成などは従来
の縦型穀類選別機の使用部材と共用でき、極めて安価に
製作することができる。
上述のような作用によって、この麦粒調整装置10は籾
摺工程の前の麦粒調整に使用するのに好適である。
次に第5図〜第7図に基づき本発明の第2実施例を説
明する。
麦粒調整装置100は第5図に示すように、筒部12内が
筒部12の縦方向ほぼ中央部において、殻体内周面から張
り出して設けられた第7図に示すような中間仕切板101
によって、下方の第1選別室102と上方の第2選別室103
とに分割されている。この中間仕切板101には図示のよ
うに多数の小孔104が突設されている。そして、中間仕
切板101からは小穀粒は体外に排出する小穀粒排出管105
が配設されている。
選別多孔円筒体110は第6図に示すように前記第1選
別室102内にある粗選円筒体111と、第2選別室の精選円
筒体117とから成っている。
粗選円筒体111は第6図のように、縦長小孔112を有
し、内周に第1実施例の選別多孔円筒体60と同様の縦状
突起113が設けられた調整部114と、裾部の下部環状部11
5および上端部の上部環状部116とから成っている。
下部環状部115には、供給部40の内筒50の駆動継手56
と係合する係合切欠115aが設けられ、上部環状部116に
は前記中間仕切板101の上面に摺接する張出し部116aが
設けられている。そして、この張り出し部116a上には精
選円筒体117と係合する複数個の係合継手116bが固設さ
れている。
精選円筒体117は第6図に示すように、円周方向に突
設された横長小孔118を有する選別部119と下部環状部12
0および上部環状部121とから成っている。
下部環状部120には粗選円筒体111の係合継手116bと係
合する係合切欠120aを有し、上部環状部121には殻体11
の上部仕切板17の上面に摺接する張出し部121aが設けら
れている。
さらに、第2選別室103には第5図に示すように、精
選円筒体117の表面の目詰りを防止するための目詰り防
止板122が複数個配設されている。
上記構成以外の前記第1実施例と同様に構成されてい
る。
次に第2実施例の作用を説明する。
供給部40に供給された麦粒が第1選別室102において
受ける作用は、前記第1実施例におけると全く同様であ
る。すなわち、この第1選別室102では粗選円筒体111の
縦状突起113に衝突して、麦粒の枝梗や芒などが剥取ら
れ、気流に乗って排出される。
枝梗や芒などが除去された麦粒は、第2選別室103の
精選円筒体117の横長の小孔118によって粒径選別を受
け、小穀粒は小穀粒排出管105から体外に排出される。
このような作用は縦型穀類選別機の作用そのものであ
り、麦粒に合せて精選円筒体117の横長小孔118を選択す
ればよい。精選円筒体117と粗選円筒体111とは係合継手
116bと係合切欠120aとで係合しているから分離は容易で
あり、異った口径の精選円筒体117を適宜取り換えて使
用することができる。
このような麦粒調整装置100は、例えば籾摺工程前の
使用に好適であるが、籾摺工程後の選別装置としても極
めて有効である。後者の使用においては、第1選別室10
2における作用は、前工程中に発生した多量の糠などの
塵埃除去が主となるものである。
次に第8図および第9図に基づき、本発明の第3実施
例を説明する。
本実施例における麦粒調整装置130は第8図に示すよ
うに、殻体131の内部に、第1実施例の麦粒調整装置10
の主要構成要素を2基収納させて成っている。
すなわち、殻体131内は通風孔132aを有する基台板132
によって仕切られ、下部は基台部133に、上部は筒部134
に成されている。
筒部134は内殻仕切り部材135および136によって区切
られ、殻体131外の供給ホッパ137に近いがわを第1処理
部138、他方を第2処理部139としている。そして、両内
殻仕切り部材135、136の間は第1処理部138からの中間
処理済の麦粒を受ける仕切り貯留部140を構成してい
る。
内殻仕切り部材135によって囲まれた筒部134の中に
は、第1実施例の麦粒調整装置10の筒部12内に構成され
た機能部材と同様の機能部材が設けられ、第1処理部13
8が構成されている。すなわち、内筒50、外筒45などか
ら成る供給部40、選別多孔円筒体60、揚穀螺旋体70など
が設けられており、基台板132の下部には減速機付駆動
モータ90が具備されている。さらに、天井板141の外部
には、第1実施例の麦粒調整装置10と同様に送風手段の
空気送入部20が設けられている。
一方、内殻仕切り部材136に囲まれて、第2処理部139
が構成されている。
第2処理部139の構成は前記第1処理部138とほぼ同様
の構成を成しているが、揚穀螺旋体142の筒体142には小
孔が施されていない。また、選別多孔円筒体143の小孔1
43aは円筒面に沿って横長に突設されている。
さらに、供給部40の外筒45の上縁を覆って多孔を有す
る中間仕切板144が設けられている。そして、この中間
仕切板144から選別された小穀粒を外部に導く小穀粒排
出管145が設けられている。
また、基台板132の下部には第1処理部138と同様に減
速機付駆動モータ90が配設されている。
第2処理部139の外筒45には第1処理部138によって処
理された麦粒を受けるための供給管146が前記仕切り貯
留部140から導かれている。そして、この供給管146の延
長線をなす仕切り貯留部140の底板147は第8図に示すよ
うに多孔網体によって構成されている。
第2処理部139の放出口148は殻体131外に突出して設
けられた精穀用の貯留タンク149に臨んでいる。
貯留タンク149には穀粒出口149aを適時に開閉する自
動シャッタ152が設けられている。
一方、殻体131外には、穀粒を計量する自動計量器150
が設けられている。そしてこの自動計量器150は前記貯
留タンク149に設けられた表示設定器151を介して前記自
動シャッタ152と電気的に結合しており、表示設定器151
に設定された設定値に対応して、前記自動シャッタ152
が制御されるように成されている。
基台部133内は前記第1、第2処理部138、139の排風
部153が構成されて、共用の排風室154内に夫々排風ファ
ン31、31が配設され、排気ダクト33が設けられている。
次に第3実施例の作用を説明する。
供給ホッパ137に供給された未処理の麦粒は装置130の
第1処理部138の供給部40に供給され、第1実施例の麦
粒調整装置10におけると同様の処理を受け、枝梗や芒な
どが除去される。この間にも、供給部40その他から前記
芒や塵埃などが送風手段、排風手段によって外部に排除
されていく。
第1処理部138において処理された麦粒は一旦仕切り
貯留部140に貯留され、第2処理部139の供給部40に供給
されていく。
第2処理部139では、選別多孔円筒体143の小孔123aは
横長に成されているから、粒径選別作用を受け、小穀粒
は選別されて、選別多孔円筒体143の外部に跳ねださ
れ、中間仕切板144上に落下し、小穀粒排出管145を通し
て体外に排除される。これらの作用中にも、塵埃等は各
所から吸引され、排気ダクト33から排除されている。
選別されて残った精穀は放出口149aから貯留タンク14
9に放出され一時貯留される。そして、表示設定器151に
設定された設定量に応じて適時に自動シャッタ152が開
閉し、自動計量器150によって所望量だけ計量され、袋
詰がなされる。
次に第10図〜第12図に基づき本発明の第4実施例を説
明する。
本実施例の麦粒調整装置160は第10図のように、貯留
タンク162内に第2処理部163を配設したものであり、他
の構成は第1実施例の麦粒調整装置10の全く同様であ
る。従って、殻体11の筒部12内は第1処理部161を構成
している。
第2処理部163は第11図に示すようにやや横長の貯留
タンク162内に、第10図に示すように円筒面に沿って横
長に穿設された小孔164aを有する選別多孔円筒体164を
横置し、同心に選別羽根165を設けて構成されている。
これら選別多孔円筒体164と選別羽根165とは図示しない
駆動手段によって互いに反対方向に回転するように成さ
れている。
選別多孔円筒体164の外周には目詰りを防止するため
の目詰り防止板166が配設されている。
次に第4実施例の作用を説明する。
麦粒調整装置としての作用は前記第3実施例の麦粒調
整装置130と同様であるので詳細は省略する。
しかしながら、本麦粒調整装置160は前記麦粒調整装
置130に比べてコンパクトであり、安価に製作できるの
みならず、第11図に示すように精穀を受ける位置が殻体
11の側方にあるので、精穀を受けた例えば袋体Bを図示
のようにクロス方向に設けたコンベアCに送ることは可
能である。これに対して、従来のものではT字方向にし
か送ることができないので、この点でコンベアなどの配
置の自由度が増大する効果がある。
次に第12図および第13図に基づき本発明の第5実施例
を説明する。
本実施例の麦粒調整装置170は主要部の構成を前記第
1乃至第4実施例の各麦粒調整装置10、100、130、160
と同様とし、供給ホッパ171に麦粒の加振手段をお施し
て成ったものである。
本実施例では、前記第1実施例の麦粒調整装置10に前
記手段を施したものとして説明してある。
供給ホッパ171の底部171aは図示のようにホッパダク
ト172によって基台部13の排風室32に連通している。
一方供給ホッパ171内には篩底173が設けられ、一端を
支軸174に軸支させるとともに、他端はばね175によって
下方に付勢されている。そして、篩底173の下面にはロ
ーラカム176が配設されている。このローラカム176は第
13図に示すように、排気ファン31の駆動モータ34から動
力を得て伝動手段177を経て駆動される。
なお、第12図には説明上供給ホッパ171と排風部30と
は同一線上に配列して示してある。
次に第5実施例の作用を説明する。
供給ホッパ171に未調整の麦粒を供給して装置170を始
動すると、ローラカム176は駆動モータ34によって駆動
され、篩底173は激しく振動する。このため麦粒は供給
ホッパ171内において激しく揺さぶられ、麦粒中の塵埃
等は篩底173の下方に落下していく。一方供給ホッパ171
の底部171aはホッパダクト172を介して基台部13内の排
風室を32に挿通しているから、前記塵埃等は排風部30に
によって体外に排除され、少なくとも未調整麦粒に当初
から混入していた塵埃は除去されて供給部40に供給され
ていく。
供給部40に供給された麦粒の調整過程は麦粒調整装置
10におけると同様であるから説明を省略する。
本実施例は麦粒調整装置10に適用されたものとして説
明したが、第2実施例以下の各麦粒調整装置、100、13
0、160等に対しても全く同様に適用可能であることはい
うまでもない。
「発明の効果」 本発明に係る麦粒調整装置によれば、円筒内周面に内
側に向って多数の縦状突起を設け、該縦状突起の間に多
数の縦長小孔を突設して成る選別多孔円筒体の内部に、
同種の小孔並びに縦状突起を有する筒体に螺旋羽根を巻
回して成る揚穀螺旋体を同心に挿通して相反方向に回転
させ、前記揚穀螺旋体に未処理の麦粒を供給する供給部
も、上記各部材と同様の小孔ならびに縦状突起を有する
ようにしたから、揚穀される麦粒は極めて複雑な運動を
強いられ、枝梗や芒などは能率よく脱除することができ
る。しかも揚穀螺旋体の筒体内部からの送風手段と基台
部からの排風出手段を設けたから、脱落した枝梗、芒な
どは麦粒内に残留することなく、排除され、品質の良い
処理麦を得ることができる。
殻体筒部の内部を有孔板に有る中間仕切板によって下
の第1選別室と上の第2選別室とに分割し、中間仕切板
には小穀粒排出管を配設し、第1選別室の選別多孔円筒
体は縦長小孔の粗選円筒体とし、第2選別室の選別多孔
円筒体は横長小孔を有する精選円筒体とし、両円筒体を
係脱自在に結合したものでは、第1選別室では麦粒の枝
梗、芒等を脱落させる調整作用を、また第2選別室では
麦粒の粒径による選別作用がなされ、巾ひろい麦粒調整
装置として使用することが可能であり、営農コストの低
減に大きく寄与することができる。
また主要部の構成が多量に製造される縦型穀類選別機
の構成と共通するところが多く、低コストで巾ひろい作
用のできる麦粒調整装置が得られる。
殻体内に粗選用の第1処理部と精選用の第2処理部と
を設けたものでは、前記第2実施例の作用ならびに効果
が一層顕著になるとともに、大量の麦粒処理が可能とな
り、処理コストの低減を計ることができる。
精選用の選別多孔円筒体を貯留タンク内に設けたもの
では、前記と同様の粗選ならびに精選作用がなされ、同
様の効果を有するとともに、精穀の出口が穀体の側方に
突出しているので、精穀の搬送方向をクロス方向に選択
できる。
供給ホッパ内に篩底を設け、この篩底を振動させる加
振手段を有するものでは、供給する未調整麦粒に当初か
ら混在していた塵埃を調整処理前に排除することがで
き、麦粒の混入塵埃を最大限に排除することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第4図は本発明の第1実施例を示しており、第
1図は麦粒調整装置の縦断面図、第2図は外観斜視図、
第3図は主要構成部材を分離して示した斜視図、第4図
は要部を拡大した斜視図、第5図〜第7図は第2実施例
を示しており、第5図は装置の縦断面図、第6図は要部
の斜視図、第7図は中間仕切板を中心とした要部の部分
斜視図、第8図および第9図は第3実施例を示してお
り、第8図は装置の縦断面図、第9図は平面図、第10図
および第11図は第4実施例を示しており、第10図は装置
の縦断面図、第11図は作用の説明図、第12図および第13
図の発明の第5実施例を示しており、第12図は装置の縦
断面図、第13図は同じく外観図である。 10……麦粒調整装置(第1実施例) 11……殻体、14……供給ホッパ 17a……放出室 20……空気送入部(送風手段) 30……排風部(排風手段) 40……供給部、45……外筒 46……縦長小孔、47……縦状突起 48……外筒仕切板、50……内筒 51……縦長小孔、52……縦状突起 53……取入れ口、53a……取入口下縁部 54……掻込羽根、55……内筒仕切板 60……選別多孔円筒体、61……縦長小孔 62……縦状突起、70……揚穀螺旋体 70a……供給域、70b……抵抗域 70c……放出域、71……縦長小孔 72……縦状突起、74……螺旋羽根 78……中空軸 100……麦粒調整装置(第2実施例) 101……中間仕切板、102……第1選別室 103……第2選別室、105……小穀粒排出管 110……選別多孔円筒体 111……粗選円筒体、117……精選円筒体 130……麦粒調整装置(第3実施例) 131……殻体、135……内殻仕切り部材 136……内殻仕切り部材 138……第1処理部、139……第2処理部 140……仕切り貯留部、142……揚穀螺旋体 143……選別多孔円筒体 144……中間仕切り板 145……小穀粒排出管、149……貯留タンク 150……自動計量器、152……自動シャッタ 160……麦粒調整装置(第4実施例) 161……第1処理部、163……第2処理部 164……選別多孔円筒体 165……選別羽根 170……麦粒調整装置(第5実施例) 171……供給ホッパ、172……ホッパダクト 173……篩底、174……支軸 175……ばね(加振手段) 176……ローラカム(加振手段) 177……伝導手段(加振手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−180684(JP,A) 特開 昭60−161776(JP,A) 特開 平1−156781(JP,A) 特開 平2−25079(JP,A) 実開 平1−88778(JP,U) 実公 昭63−8443(JP,Y2) 実公 平5−38869(JP,Y2)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】縦長の殻体(11)内を、複数の通風孔(16
    a)を有する基台板(16)によって、上部の筒部(12)
    と下部の基台部(13)とに区分け構成し、 前記基台部(13)には排風室(32)を設けて排風手段
    (30)を配する一方、 前記筒部(12)には、回転自在に立設され、周面に多数
    の小孔(61)を穿設して成る選別多孔円筒体(60)と、
    筒部(12)の内周から張り出し前記選別多孔円筒体(6
    0)の上端部外周を囲繞して穀粒の放出室(17a)を構成
    する有孔の上部仕切板(17)と、前記選別多孔円筒体
    (60)の下部に配設され、殻体(11)の外部に設けられ
    た供給ホッパ(14)から未調整の麦粒を受けて供給する
    供給部(40)と、前記選別多孔円筒体(60)に挿通して
    該選別多孔円筒体(60)と同心に相対回転可能に立設さ
    れ、多数の小孔(71)を有する筒体(73)に螺旋羽根
    (74)を巻回して成る揚穀螺旋体(70)と、前記揚穀螺
    旋体(70)の筒体内側に送風する送風手段(20)とを配
    設し、前記放出室(17a)には殻体(11)外に設けられ
    た貯留タンク(15)に処理済麦粒を放出する放出口(1
    9)を設け、 前記各小孔(61)(71)は、麦粒の枝梗、芒等を除去す
    べく各筒体周面の内面全周に形成された多数の縦状の突
    起(62)(72)の間に、縦長形状に穿設されたことを特
    徴とする麦粒調整装置。
  2. 【請求項2】前記供給部(40)は、前記選別多孔円筒体
    (60)の下部に係脱可能に結合され、周面に多数の小孔
    (51)を突設するとともに、掻込羽根(54)付きの複数
    個の取入れ口(53)を、底面よりも高い位置に具備する
    円筒状の内筒(50)と、該内筒(50)を同心に挿通し、
    円筒の周面に多数の小孔(46)を穿設して前記基台板
    (16)上に固設され、供給ホッパ(14)からの麦粒を受
    けるとともに、前記内筒(50)の前記取入れ口(53)下
    縁部(53a)において前記内筒(50)に近接して囲繞す
    る外筒仕切板(48)を備えた外筒(45)とから成る請求
    項1記載の麦粒調整装置。
  3. 【請求項3】前記揚穀螺旋体(70)の筒体(73)は、前
    記供給部(40)に対応し、多数の小孔(71)を有する供
    給域と、小孔(71)の多寡によって複数のブロックに分
    け、上部ほど小孔(71)の数を少なくした抵抗域と、さ
    らに小孔(71)を有せず、前記穀粒放出室(17a)に露
    出して複数の放出羽根(75)が配設される放出域とから
    成る請求項1または2記載の麦粒調整装置。
  4. 【請求項4】前記殻体(11)の筒部(12)の内部は、有
    孔板に成る中間仕切り板(101)によって下の第1選別
    室(102)と上の第2選別室(103)とに分割し、該中間
    仕切板(101)から直接殻体(11)外へ小殻粒を導く小
    穀粒排出管(105)を設け、選別多孔円筒体(110)は前
    記第1選別室(102)に対応し、小孔(112)を縦長形状
    にした粗選円筒体(111)と、前記第2選別室(103)に
    対応し、麦粒より精選すべく小孔(118)を円周に沿っ
    た横長形状にし、前記粗選円筒体(111)に係脱可能に
    して結合する精選円筒体(117)とから成る請求項1、
    2または3記載の麦粒調整装置。
  5. 【請求項5】有孔の共通基台板(132)を有する殻体(1
    31)の内部には、請求項1、2、3または4記載の麦粒
    調整装置の殻体(11)内構成を2基収納し、一方を供給
    ホッパ(137)から未処理の麦粒を受けて枝梗等を除去
    する粗選用の第1処理部(138)とし、他方を前記第1
    処理部(138)における処理済麦粒を受けて微細な塵
    埃、小穀粒等を除去するとともに、粒径に対応して選別
    するため、円筒面に沿って横長の小孔(143a)を有する
    選別多孔円筒体(143)を備えた精選用の第2処理部(1
    39)と成し、 基台板(132)上部において、前記両処理部(138)(13
    9)の各選別多孔円筒体(60)(143)を隔てる夫々の内
    殻仕切部材(135)(136)を配設し、 前記両内殻仕切部材(135)(136)の中間を前記第1処
    理部(138)からの麦粒を受ける仕切貯留部(140)とし
    て前記第1処理部(138)の放出口を臨ませるととも
    に、下部には有孔網体(147)を張設して第2処理部(1
    39)の供給部(140)の供給管(146)に連通させ、 前記第1処理部(138)側には、揚穀螺旋体(70)の筒
    体内側に送風する送風手段(20)を設け、 前記第2処理部(139)側の揚穀螺旋体(142)には、小
    孔(139)を消除した筒体(142a)を配設するととも
    に、該第2処理部(139)の前記内殻仕切部材(136)の
    内側から張り出し、供給部(40)の外筒の上縁を覆って
    上方から落下する小穀粒を受ける有孔の中間仕切板(14
    4)を設け、該中間仕切り板(144)にはこれら小殻粒を
    外部に導く小殻粒排出管(145)を配設し、 基台板(132)下部の基台部(133)は、連通して前記両
    処理部(138)(139)の排風室(154)を構成し、 殻体(131)の外部には第2処理部(139)からの精穀を
    一時貯留する貯留タンク(149)を設けるとともに、該
    貯留タンク(149)には、殻体(131)外に設けられた自
    動計量器(150)の信号を受けて適量時に開閉する開閉
    手段(152)を配設して成る請求項1、2、3または4
    記載の麦粒調整装置。
  6. 【請求項6】前記殻体(11)の放出口から放出された麦
    粒を粒径に対応してさらに精選するため、貯留タンク
    (162)内に、回転自在に横置され、円筒面に沿う横長
    小孔(164a)を有する選別多孔円筒体(164)と、該選
    別多孔円筒体(164)の内部に同心に挿通し、前記選別
    多孔円筒体(164)とは相反方向に回転駆動して、麦粒
    を選別多孔円筒体(164)の内周面に跳ねだす選別羽根
    (165)とを配設して成る請求項1、2、3、4または
    5記載の麦粒調整装置。
  7. 【請求項7】前記殻体(11)の外部に設けられ、未処理
    麦粒を供給する供給ホッパ(171)の底部を基台部(1
    3)の排風室(32)に連通させるとともに、 供給部(40)の外筒に麦粒を導く供給管に臨んで篩底
    (173)を配設し、該篩底(173)を振動させる加振手段
    (176)を設けて成る請求項1、2、3、4、5または
    6記載の麦粒調整装置。
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