JP5134135B2 - 縦型穀粒選別機 - Google Patents

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Description

本発明は、穀粒を選別して、割れ米や小粒米を取り除いて粒を揃える縦型穀粒選別機、特に糠を早期に選別することができる縦型穀粒選別機に関する。
従来から、選別網体の内部に揚穀螺旋筒を設けて、被選別穀類を揚穀螺旋筒で揚上移動させながら選別網体により割れ米や小粒米などの屑米などを通過させ、選別網体から通過しない良穀を貯留タンクへと排出することによって、良穀を選別するように構成した穀類選別機が知られている。このような穀類選別機においては、選別網体から屑米とともに、糠も通過することから、混在する屑米と糠を効果的に分離する技術として特許文献1には、選別筒を通過した屑粒と糠とを基体側方下方に向け傾斜延設した屑粒シュートに放出し、その屑粒シュートの傾斜底面に糠落網を張設し、この糠落網で分別落下させた糠を糠シュートに落下させるように構成した縦型穀粒選別機の糠取装置が開示されている。
また、この種の縦型穀粒選別機に関しては、本願出願人も多くの出願をしており、例えば、特許文献2、特許文献3或いは特許文献4等が公開されている。
特開2005−305239号公報 特開2004−136213号公報 特開2001−321725号公報 特開2001−286824号公報
しかし、特許文献1で開示される糠取装置は、揚穀螺旋筒の回転によって被選別穀類を揚上移動させながら選別網体の網目から糠を通過させて屑米とともに、屑粒シュートへと排出して屑粒シュートの傾斜底面に設けた選別網体によって屑米と糠とを分離する構成であり、糠が極めて粒径の小さい粉末状であるから、選別網体を通過する際の遠心力によって屑米に比べ長時間、基体内を浮遊し、屑粒シュートに到達するまで長時間がかかる。このため、基体内を浮遊する糠が例えば、選別網体の軸受けあるいは各種の可動部分に付着して故障の原因となるとともに、選別網体の目詰まりの原因ともなるので、できるだけ迅速に糠を被選別穀類から選別することが望ましい。また、特許文献2乃至4に開示された選別機においても、できるだけ迅速に糠を被選別穀類から選別するとした点では十分なものではなかった。
本発明は上述した課題を解決するために成されたものであり、被選別穀類を選別する初期段階で糠を迅速に選別することができる縦型穀粒選別機を提供することを目的とする。
請求項1記載の縦型穀粒選別機は、外面にホッパを備えた基体と、前記ホッパと連通するように前記基体内下部に設けた供給筒と、この供給筒と同心状に配設され周面に誘導翼を有する誘導筒と、この誘導筒の上方に配設され選別されるべき良穀サイズに合わせた選別開口を多数形成した選別網体と、この選別網体及び誘導筒内に同心状に配設された周面に螺旋翼を有する揚穀螺旋筒と、良穀を貯留する貯留タンクとを備え、前記揚穀螺旋筒を高速回転させるとともに前記誘導筒を低速回転させて前記選別網体によって良穀を選別するように構成した縦型穀粒選別機であって、前記基体の両側に基体内を確認する窓部を形成し、その窓部にそれぞれ外側に膨出するように湾曲形成された透視可能な膨出カバーを装着し、その膨出カバーによって前記基体内に前記誘導筒の対角寸法より広い空間部を形成したことを特徴とする。
本発明の縦型穀粒選別機によれば、膨出カバーから選別網体の目詰まりなどを簡単に確認できるとともに、誘導筒のフランジ部の外径と基体の開口幅との寸法上、基体内への誘導筒の組み付けに際し、誘導筒を横方向に倒した状態で基体内に挿入しなければならない場合、膨出カバーによって形成される膨らんだスペースを利用して基体の内壁部との干渉を防止することができる。
本発明の一実施例を示す縦型穀粒選別機の断面図である。 同上、縦型穀粒選別機の側面図である。 同上、縦型穀粒選別機の正面図である。 同上、誘導筒の正面図である。 同上、糠取りボックスを示し、図5(a)は糠取りボックスの背面図、図5(b)は糠取りボックスの側面図、図5(c)は糠取りボックスを取り付けようとしている状態図を示している。 同上、透光性カバーを外した状態のハンドルの斜視図である。 同上、誘導筒と膨出カバーとの関係を示す平断面図である。 同上、誘導筒と膨出カバーとの関係を示す縦断面図である。 同上、前面パネルを示し、図9(a)は裏面図、図9(b)は縦断面図、図9(c)は図9(b)のA―A線断面図である。 基体の前面にコ字状ハンドルを設けた状態を示す上面図である。
以下、本発明の縦型穀粒選別機の一実施例について、添付図面を参照して説明する。
図1は縦型穀粒選別機の断面図で示しており、同図で示すように、縦型穀粒選別機は、固定キャスタ1a及び自在キャスタ1bを有するベース1と、このベース1上に配設され、略四角柱状に形成された中空状の基体2と、この基体2の正面上部に突出した貯留タンク3を設け、基体2の内部には供給筒4、誘導筒10、選別網体20及び揚穀螺旋筒30が同軸上に組み付けられ、基体2及び供給筒4の内部で選別網体20及び揚穀螺旋筒30が回動自在に構成されている。なお、図1において、図示左側を縦型穀粒選別機の背面、図示右側を正面とする。
基体2の背面には穀類を供給するホッパ5が設けられ、このホッパ5と連通して基体2の内部下方に前記供給筒4が配置されている。供給筒4は上面を開放された有底筒型を成し、その供給筒4内に前記誘導筒10が配置されている。
前記供給筒4内に配置される誘導筒10は図4に示すように、下部周面に複数の供給口11を形成し、この供給口11の上部に螺旋状の誘導翼12を形成し、さらに、その上部に糠を選別する帯状の網状体13を形成している。また、網状体13の上下を挟むように上下一対の円形フランジ部14,15が突設され、その上側のフランジ部14上に突設した係合片16,16に前記選別網体20の下端部に設けた係合用スリット19が係合して誘導筒10の上部に選別網体20が載置されている。この誘導筒10の係合片16と選別網体20の係合用スリット19との係合によって誘導筒10と選別網体20とが一体的に回転する。その選別網体20内には、前記揚穀螺旋筒30が同心状に配設されている。この揚穀螺旋筒30の上端部には回転軸30aが一体形成され、その回転軸30aが選別網体20の上端部に形成する軸受け21によって、揚穀螺旋筒30が選別網体20に対して相対的な回転を可能にしている。さらに、回転軸30aは軸受け21を貫通して前記基体2に固定した軸受け22に回動自在に軸支されている。これにより、選別網体20は誘導筒10と共に低速回転をし、揚穀螺旋筒30は同軸で高速回転を達成され、選別網体20内に同心状に配設した揚穀螺旋筒30の周面に形成する螺旋翼31によって選別網体20と揚穀螺旋筒30との間に供給される穀類を揚穀するように構成している。
このような選別網体20の低速回転と、揚穀螺旋筒30の高速回転を実現するには、前記誘導筒10の下部には二出力ギアモータ40が配置され、低速出力軸を誘導筒10の底部に固定するとともに、前記揚穀螺旋筒30の底板に二出力ギアモータ40の高速出力軸を固定することによって、誘導筒10と選別網体20とが一体に低速回転するとともに、揚穀螺旋筒30が高速回転する。ホッパ5の挿入口5aから供給筒4内へ導入された穀類は、誘導筒10の誘導翼12によって下方へと誘導され、誘導筒10の下部に開口された供給口11から誘導筒10内に導かれる。次いで、穀粒は選別網体20と揚穀螺旋筒30間に導入され、相対回転する選別網体20および揚穀螺旋筒30によって穀類を揚穀する間に、まず、誘導筒10に形成した網状体13の網目から糠を通過させたる。その後、選別網体20の網目で割れ米や小粒米を通過させ、選別網体20の網目から通過しない良穀を貯留タンク3へと排出して、割れ米や小粒米などの屑米と良穀を選別するように構成している。選別網体20に形成された多数の選別開口のサイズは良穀のサイズに合わせて決められており、誘導筒10に形成した網状体13の開口部(網目)のサイズはそれよりも狭い。前記基体2の内部には誘導筒10の上部側フランジ部14に対応して仕切り板17(図7に示す)が取り付けられ、この仕切り板17と上部側フランジ部14によって基体2の内部を上部排出路18aと下部排出路18bとに区画している。このフランジ部14と仕切り板17とは2枚が接して設けられており、その上部排出路18aに臨んで小米排出シュート出口7を設け、下部排出路18bの下部に着脱自在な糠取りボックス8を設けている。そして、前記誘導筒10の網状体13の網目から通過した糠は下部排出路18bを通って糠取りボックス8に排出され、選別網体20の網目を通過した割れ米や小粒米といった屑米は上部排出路18aを通って小米排出シュート7に排出される。供給筒4の最下部には排出口70が設けられており、レバー71等によって開閉自在に構成されている。
前記糠取りボックス8の詳細は、図5(a)(b)に示すように、上面を開口した箱型を成し、その両側に縦方向に保持用及び位置決め用のリブ8aが突設されるとともに、糠取りボックス8の前面板9には指掛け用の左右一対の凹部9a,9a(図2)が形成されている。さらに、前面板9に半透明部分9bを形成すれば、糠取りボックス8内に溜まった糠の量を外から見ることができる。この糠取りボックス8を基体2内に保持及び位置決めするには、前記基体2の側面下部に前記糠取りボックス8を収納する凹状(ポケット状)の収納部25が形成され、その収納部25の左右両側壁に前記位置決めリブ8aを誘い込む左右一対の逆V字状の受けリブ26が形成されている(図5(c))。図5(c)に示すように、糠取りボックス8を下端部から収納部25内に入れ込み、その受けリブ26の後部傾斜面26aに位置決めリブ8aの下端部を誘い込むことによって、収納部25内に糠取りボックス8を簡単に位置決め保持している。糠取りボックス8を取り出す際には、この逆を行えばよい。
また、前記貯留タンク3は基体2に設けられた放出口2aに連通されており、その貯留タンク3の下方部には良穀aの排出口3aが設けられている。また、貯留タンク3の前面側には各種表示部50や各種操作スイッチ51を備えた操作パネル52が配置されている。その操作パネル52の下部にコ字状のハンドル55が取り付けられている。このハンドル55を握って前記ベース1に設けたキャスタ1a,1bによって縦型穀粒選別機を移動する。なお、ベース1の背面側に固定キャスタ1aが、前面側に自在キャスタ1bが配置され、ハンドル55を握って前面側の自在キャスタ1bによって縦型穀粒選別機の方向を変えながら移動して任意位置に縦型穀粒選別機を移動した後、ベース1に取り付けた設置脚6を延ばすことによって縦型穀粒選別機の位置を固定する。また、ハンドル55の前面両側から両側面に跨って左右対称の発光表示部56が設けられている。この発光表示部56は、図6示すように、例えばLEDなどの発光体57から成る4組の発光領域58a〜58dで構成され、これら発光領域58a〜58dは、選別する良穀aの処理状況、例えば良穀aの残量に応じて点灯するように制御している。例えば、前記表示操作パネル52で30Kgの良穀を選別処理するように設定した場合、7.5Kg選別する毎に奥側の発光領域58dから58c,58b,58aと順次、左右の発光表示部56が対称に点灯して利用者に良穀aの残量を発光表示部56の発光状態によって知られるように制御される。選別が完了した際には、全発光領域が点滅することにより、より高い視認性を得ることができる。その際には、同時に終了警告音を発することも可能である。なお、これら発光領域58a〜58dは透光性カバー59で覆われているが、図6においては透光性カバー59を外した状態を示している。
このコ字状のハンドル55は、貯留タンク3部に対して、手が挿入できるように所定距離だけ離して配置される(図10)。その際、コ字状の両終端部においてボルト等の固着手段51a,51bにより強固に固定される。なお、一対の4組の発光領域(58a〜58d)(58a〜58d)を構成する各発光素子への給電用のワイヤ58mは、中央部の給電ワイヤ開口部55aから纏めて配線されている。コ字状のハンドル55と貯留タンク3部との間で、給電用のワイヤ58mが外部に露出しないように、防護管59a内を通して配線することも可能である。
また、基体2の両側上方には基体2内の選穀状態を確認するために、選別網体20の途中部分の両側に確認用窓部60が設けられる。この窓部60には外方に湾曲状に膨らんだ膨出カバー61が嵌め込まれており、この膨出カバー61から選別網体20の目詰まりなどを確認する。この膨出カバー61を膨出させたもう一つの理由は、後述するが、基体2内に誘導筒10を装着する際の便のためでもある。
また、前記基体2の前面パネル2bは合成樹脂パネルによって形成して、軽量化を図っている。図9(a)は、合成樹脂製の前面パネル2bの裏面図であり、下部に冷却用の通気開口部61,61・・・が形成されている。この通気開口部61,61・・・は、前面パネル2bの強度を弱くするので、その近傍上部に外部に凸の補強用のリブ62を設けている。前面パネル2bの上部には広い面が構成されているので、それを補強するために、その前面パネル2bの広い面を全体的にカバーするように、四角形状の補強用段部65が一体形成される。この補強用段部65の上辺部は開口部65aを形成している。この補強用段部65の裏面側には上下一対の薄い帯状体66を接着している。これによって、その補強用段部65の裏面に上下一対の薄い帯状体66との間の上辺が開口した空間部65bを形成することができる。これにより、適当なパンフレット等、例えば、縦型穀粒選別機の取り扱い説明書67の収納スペースとして利用することができる。
次に、本実施例の動作について説明する。操作パネル52によって選別する良穀の重量などを設定して穀類をホッパ5内へ供給すると、穀類は導入口5aから供給筒4内に導入され、低速回転する誘導筒10の誘導翼12により下方へ導かれ、誘導筒10の下部に形成された供給口11から誘導筒10内へ導入される。誘導筒10内へ導入された穀類は、螺旋翼31と誘導筒10と一体に低速回転する選別網体20との相互作用によって揚穀される間に、先ず、最も比重が軽く小さい糠が誘導筒10に形成した網状体13の網目から通過する。次に選別網体20の網目で割れ米や小粒米が通過し、選別網体20の網目から通過しない良穀aが基体2上部まで揚穀され、選別網体20と一体に回転する掻出羽根(図示しない)によりはじき飛ばされて放出口2aより貯留タンク3内へ放出される。この貯留タンク3内の良穀aは貯留タンク3の下部に設けた排出口3aから計量機(図示しない)上に載置した穀類袋(図示しない)に充填される。穀類袋内に充填される良穀aの重量は計量機から縦型穀粒選別機の制御装置に出力され、良穀aの残量に応じてハンドル55に設けた発光体57が点灯制御する。
また、誘導筒10に形成した網状体13の網目から通過した糠は、下部排出路18bから糠取りボックス8に排出され、基体2から糠取りボックス8を取り外して糠取りボックス8に貯まった糠を回収する。下部排出路18bから糠取りボックス8に排出される経路については、本願発明の要旨ではないので、特に説明しない。一方、選別網体20の網目を通過した割れ米や小粒米といった屑米は上部排出路18aから小米排出シュート7に排出され、排出シュート7から穀類袋(図示しない)などに充填して回収する。なお、糠取りボックス8を基体2から取り外す際には、図5(c)中、鎖線に示すように、糠取りボックス8の指掛け用の凹部9a,9aに指を掛けて受けリブ26を支点として糠取りボックス8を僅かに回転させて引き上げるだけで、糠取りボックス8を簡単に取り外すことができる。一方、糠取りボックス8をセットする場合は、糠取りボックス8の位置決めリブ8aの下端を受けリブ26の傾斜面26aに誘い込むことによって、糠取りボックス8が受けリブ26の傾斜面26aに沿って糠取りボックス8には基体2の内側に向かう付勢力aが作用し、これにより糠取りボックス8の前面板9が基体2に押し付けられるため、糠取りボックス8を収納部25内において簡単に位置決め保持することができる。
また、膨出カバー61からは、目詰まりしているかといった選別網体20の状態を確認することができる。さらには、図7に示すように、前記基体2内において前記誘導筒10を組み付ける際、膨出カバー61によって形成される外側に膨らんだスペースを利用して誘導筒10を容易に回転することができる。本発明の場合は、誘導筒10に網状体13を設けることにより寸法H(図8)が大きくなるが、そのような場合にも容易に対応が可能である。すなわち、誘導筒10を基体2内に組み込む際、基体2から背面カバー(横幅2r)を外した状態で基体2の背面側から誘導筒10を挿入して供給筒4内にセットするものであるが、誘導筒10の上部側フランジ部14と仕切り板17とで上部排出路18aと下部排出路18bとを仕切ることから、誘導筒10の上部側フランジ部14の外径Rは、基体2の内幅Wより若干小さいものの、基体2を大型化することなくコンパクト化しようとすると、設計上、外径Rと基体2の内幅Wはほぼ同一に設定される。一方、背面カバー2rを基体2に固定するには、基体2に背面カバー2rとの重ね合わせ代となる折り曲げ片2zを形成する必要がある。このため、誘導筒10を基体2内に組み込む際、基体2の開口幅W1より、前記誘導筒10の上部側フランジ部14の外径Rのほうが大きくなる。このため、誘導筒10を横方向に倒した状態(幅Hの状態)で基体2内に挿入することになる(誘導筒10の高さHは開口幅W1より小さい設計する必要がある)。したがって、基体2内に誘導筒10を組み付ける際、誘導筒10を横方向に倒した状態(幅Hの状態)で基体2内に挿入し、基体2内において誘導筒10を垂直方向に回転する必要がある。その際、外側に膨らみを持たせた膨出カバー61の部分(左右の膨出カバー61,61の内面距離W2)で上部側フランジ部14の回転スペース(つまり、誘導筒10の対角線上の最大寸法)を確保することができ、誘導筒10を回転する際、基体2の内壁部と上部側フランジ部14との干渉を防止することができ、誘導筒10の組み付け作業も容易である。
以上のように、本実施例によれば、ホッパ5から供給筒4内に導入された穀類が誘導翼12によって誘導筒10の供給口11から誘導筒10内へ導入され、揚穀螺旋筒30の螺旋翼31によって穀類が揚穀される初期段階で先ず、誘導筒10に形成した網状体13で最も比重が軽く小さい糠を網目から通過させてから選別網体20の網目で割れ米や小粒米を通過させて選別網体20の網目から通過しない良穀aが上部仕切り板17上まで揚穀させることから、選別初期段階で糠を穀粒から早めに選別することができる。また、網状体13を通過した糠は仕切り板17と上部側フランジ部14によって区画された下部排出路18bに排出され、基体2の全体に渡って浮遊しないから、糠による選別網体20の目詰まりや軸受け21,22や各種可動部への糠の付着も抑制することができる。また、糠取りボックス8は、溜まった糠を回収する際、基体2から取り外せるように着脱自在となっているが、基体2への糠取りボックス8の装着は、糠取りボックス8の位置決めリブ8aの下端を受けリブ26の傾斜面26aに誘い込むだけで、糠取りボックス8が受けリブ26の傾斜面26aに沿って基体2の内側に移動し、糠取りボックス8の前面板9が基体2に押し付けられて簡単に位置決め保持することができる。一方、糠取りボックス8の取り外しは、受けリブ26を支点として糠取りボックス8を僅かに回転させて引き上げるだけで、糠取りボックス8を簡単に取り外すことができる。
また、膨出カバー61から選別網体20の状態、例えば、選別網体20の目詰まりなどを簡単に確認できるとともに、誘導筒10の上部側フランジ部14の外径Rと基体2の開口幅W1との寸法上、基体2内への前記誘導筒10を組み付けに際し、誘導筒10を横方向に倒した状態で基体2内に挿入しなければならない場合、膨出カバー61で外側に膨らんだスペースを利用して倒した誘導筒10を起こす時、膨出カバー61の膨らんだ空間部を利用して上部側フランジ部14が回転するだけのスペースを確保することができる。これにより、誘導筒10の組み付ける際、基体2の内壁部と上部側フランジ部14との干渉を防止することができ、誘導筒10の組み付け作業も容易である。
また、基体2の前面に設けたハンドル55は、縦型穀粒選別機1を所望の位置に移動する際、握る部分であるが、その最も目立つ基体2の前面側に設けたハンドル55に選別する良穀aの残量に応じて発光する発光表示部56を設けることで、作業者に選別処理する良穀aの残量を視覚的に知らせることができ、視認性に優れるとともに、作業者に喚起を促す優れた警報機能をも備える。発光表示部56は、前面部を中心として左右対称に設けたことにより、縦型穀粒選別機1の左方向、右方向或いは前方からでも、広角度の範囲で縦型穀粒選別機1の動作状況を容易に把握することができるものである。
さらに、基体2の前面パネル2bを合成樹脂によって形成することで軽量化が可能となるとともに、前面パネル2bの補強用段部65を取り扱い説明書67の収納スペースとして利用することで極めて合理的であるとともに、紛失しやすい取り扱い説明書67を縦型穀粒選別機1の目立つ部分に保管することができ、取り扱い説明書67の紛失を防止することができるとともに、必要に応じて取り扱い説明書67を簡単に取り出すことができる。
以上、本発明の一実施例について詳述したが、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、発光表示部を構成する発光体の種類や個数やカバーの形状といった基本的構成は適宜選定すればよい。
1 縦型穀粒選別機
2 基体
2b 前面パネル(合成樹脂パネル)
3 貯留タンク
4 供給筒
5 ホッパ
7 排出シュート
8 糠取りボックス
8a 位置決めリブ
10 誘導筒
11 供給口
12 誘導翼
13 網状体
14 フランジ部(仕切り部)
17 仕切り板(仕切り部)
18a 上部排出路
18b 下部排出路
20 選別網体
25 収納部
26 受けリブ
26a 傾斜面
30 揚穀螺旋筒
31 螺旋翼
55 ハンドル
56 発光表示部
60 窓部
61 膨出カバー
65 補強用段部

Claims (1)

  1. 外面にホッパを備えた基体と、前記ホッパと連通するように前記基体内下部に設けた供給筒と、この供給筒と同心状に配設され周面に誘導翼を有する誘導筒と、この誘導筒の上方に配設され選別されるべき良穀サイズに合わせた選別開口を多数形成した選別網体と、この選別網体及び誘導筒内に同心状に配設された周面に螺旋翼を有する揚穀螺旋筒と、良穀を貯留する貯留タンクとを備え、前記揚穀螺旋筒を高速回転させるとともに前記誘導筒を低速回転させて前記選別網体によって良穀を選別するように構成した縦型穀粒選別機であって、前記基体の両側に基体内を確認する窓部を形成し、その窓部にそれぞれ外側に膨出するように湾曲形成された透視可能な膨出カバーを装着し、その膨出カバーによって前記基体内に前記誘導筒の対角寸法より広い空間部を形成したことを特徴とする縦型穀粒選別機。
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