JPH08177566A - エンジンのトルク制御装置 - Google Patents
エンジンのトルク制御装置Info
- Publication number
- JPH08177566A JPH08177566A JP6316716A JP31671694A JPH08177566A JP H08177566 A JPH08177566 A JP H08177566A JP 6316716 A JP6316716 A JP 6316716A JP 31671694 A JP31671694 A JP 31671694A JP H08177566 A JPH08177566 A JP H08177566A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fuel
- supply
- fuel supply
- cylinder
- engine
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
- Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 燃料供給停止時の車両振動を効果的に抑制す
る。 【構成】 エンジン運転条件に応じて各気筒に対する燃
料の供給量を制御する手段12と、所定のエンジン運転
条件において燃料供給の停止を判定する手段13と、こ
の供給停止判定結果に基づいて各気筒に対する燃料の供
給を停止する手段14と、前記燃料供給の停止が判定さ
れたときに、その直後に燃焼する気筒を先頭にして、燃
料供給の停止に伴って発生する振動パターンに対応し、
これを打ち消すようなエンジントルクを発生させる所定
の燃料供給パターンにしたがって、所定の期間だけ各気
筒への燃料の供給、非供給を制御するトルク制御手段1
5とを備える。
る。 【構成】 エンジン運転条件に応じて各気筒に対する燃
料の供給量を制御する手段12と、所定のエンジン運転
条件において燃料供給の停止を判定する手段13と、こ
の供給停止判定結果に基づいて各気筒に対する燃料の供
給を停止する手段14と、前記燃料供給の停止が判定さ
れたときに、その直後に燃焼する気筒を先頭にして、燃
料供給の停止に伴って発生する振動パターンに対応し、
これを打ち消すようなエンジントルクを発生させる所定
の燃料供給パターンにしたがって、所定の期間だけ各気
筒への燃料の供給、非供給を制御するトルク制御手段1
5とを備える。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は惰性走行時など燃料供給
を停止したときに発生する車両の前後振動を抑制するエ
ンジンのトルク制御装置に関する。
を停止したときに発生する車両の前後振動を抑制するエ
ンジンのトルク制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に車両の走行中に特定の条件、例え
ば車速あるいはエンジン回転数が所定値以上でアクセル
開度がゼロの惰性走行時など、エンジンへの燃料供給を
停止し、無駄な燃料の消費を防止し、さらにはエンジン
ブレーキの効きを高めたりしている。
ば車速あるいはエンジン回転数が所定値以上でアクセル
開度がゼロの惰性走行時など、エンジンへの燃料供給を
停止し、無駄な燃料の消費を防止し、さらにはエンジン
ブレーキの効きを高めたりしている。
【0003】ところでこの場合、例えば運転者がアクセ
ルを踏んでいる状態からアクセルを戻したことを検出し
たときに直ちに燃料の供給を停止すると、エンジンの発
生トルクがステップ的に小さくなる。手動変速機付きの
車両や、惰性走行時などロックアップクラッチを直結す
る自動変速機を備えている車両では、このときのトルク
変動に伴って駆動系にねじれ振動を引き起こし、これが
車両の前後方向の振動、つまりトルクショックとなって
乗員に不快感をもたらす。
ルを踏んでいる状態からアクセルを戻したことを検出し
たときに直ちに燃料の供給を停止すると、エンジンの発
生トルクがステップ的に小さくなる。手動変速機付きの
車両や、惰性走行時などロックアップクラッチを直結す
る自動変速機を備えている車両では、このときのトルク
変動に伴って駆動系にねじれ振動を引き起こし、これが
車両の前後方向の振動、つまりトルクショックとなって
乗員に不快感をもたらす。
【0004】このような現象を防止するため、例えば燃
料供給の停止が判断されると、所定の時間が経過してか
ら燃料の供給を停止したり、あるいは所定の時間は半数
の気筒にだけ燃料を供給することにより、トルク変動を
緩やかにして、振動の発生を抑制するものがある。
料供給の停止が判断されると、所定の時間が経過してか
ら燃料の供給を停止したり、あるいは所定の時間は半数
の気筒にだけ燃料を供給することにより、トルク変動を
緩やかにして、振動の発生を抑制するものがある。
【0005】なお、特定の運転条件で燃料の供給気筒数
を変化させ、トルクを制御する技術思想は、特開昭55
−131539号公報等にも見られる。
を変化させ、トルクを制御する技術思想は、特開昭55
−131539号公報等にも見られる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このように
一時的に燃料の供給量を半減させ、その後に全ての燃料
供給を停止させる場合でも、トルクショックを完全には
吸収しきれない。
一時的に燃料の供給量を半減させ、その後に全ての燃料
供給を停止させる場合でも、トルクショックを完全には
吸収しきれない。
【0007】例えば、アクセルの踏み込み量が1/8の
定常走行からアクセルを戻して燃料供給を停止するとし
て、燃料供給停止の判断後、500msecは半数づつ
の気筒に燃料を供給し、その後に全気筒への供給を停止
する場合、いきなり全ての気筒への供給を停止するのに
比べれば車両の振動は減少するが、半数気筒からの供給
を完全に停止させるときに、やはり出力トルクの変動が
起こり、振動が誘起されてしまうのである。
定常走行からアクセルを戻して燃料供給を停止するとし
て、燃料供給停止の判断後、500msecは半数づつ
の気筒に燃料を供給し、その後に全気筒への供給を停止
する場合、いきなり全ての気筒への供給を停止するのに
比べれば車両の振動は減少するが、半数気筒からの供給
を完全に停止させるときに、やはり出力トルクの変動が
起こり、振動が誘起されてしまうのである。
【0008】本発明は、このような問題を解決するため
に、燃料供給の停止が判断されたときに、所定の期間だ
け、発生振動を減衰する所定のパターンにしたがって各
気筒への燃料の供給、非供給を繰り返すことにより、燃
料供給停止時の車両振動を効果的に抑制することを目的
とする。
に、燃料供給の停止が判断されたときに、所定の期間だ
け、発生振動を減衰する所定のパターンにしたがって各
気筒への燃料の供給、非供給を繰り返すことにより、燃
料供給停止時の車両振動を効果的に抑制することを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで第1の発明は、図
1に示すように、 エンジンの運転条件を検出する手段
11と、エンジン運転条件に応じて各気筒に対する燃料
の供給量を制御する手段12と、所定のエンジン運転条
件において燃料供給の停止を判定する手段13と、この
供給停止判定結果に基づいて各気筒に対する燃料の供給
を停止する手段14とを備える多気筒エンジンにおい
て、前記燃料供給の停止が判定されたときに、その直後
に燃焼する気筒を先頭にして所定の燃料供給パターンに
したがって所定の期間だけ各気筒への燃料の供給、非供
給を制御するトルク制御手段15とを備える。
1に示すように、 エンジンの運転条件を検出する手段
11と、エンジン運転条件に応じて各気筒に対する燃料
の供給量を制御する手段12と、所定のエンジン運転条
件において燃料供給の停止を判定する手段13と、この
供給停止判定結果に基づいて各気筒に対する燃料の供給
を停止する手段14とを備える多気筒エンジンにおい
て、前記燃料供給の停止が判定されたときに、その直後
に燃焼する気筒を先頭にして所定の燃料供給パターンに
したがって所定の期間だけ各気筒への燃料の供給、非供
給を制御するトルク制御手段15とを備える。
【0010】第2の発明は、第1の発明において、前記
トルク制御手段が、燃料の供給停止の判定時、一定の遅
れ期間後に所定の燃料供給パターンにしたがっての各気
筒への燃料供給、非供給制御に移行する。
トルク制御手段が、燃料の供給停止の判定時、一定の遅
れ期間後に所定の燃料供給パターンにしたがっての各気
筒への燃料供給、非供給制御に移行する。
【0011】
【作用】第1の発明において、車両の惰性走行時など燃
費の改善やエンジンブレーキの効きを確保するため、所
定の運転条件において各気筒に対する燃料の供給を停止
するが、このとき、燃料の供給停止に伴いエンジントル
クがステップ的に変化(減少)し、車両の駆動系にねじ
り振動が発生しようとする。
費の改善やエンジンブレーキの効きを確保するため、所
定の運転条件において各気筒に対する燃料の供給を停止
するが、このとき、燃料の供給停止に伴いエンジントル
クがステップ的に変化(減少)し、車両の駆動系にねじ
り振動が発生しようとする。
【0012】しかし、この燃料供給の停止が判定される
と、直ちに全ての気筒に対する燃料の供給を停止するの
ではなく、所定の期間は、トルク制御手段により、判定
直後に燃焼する気筒を先頭にして、燃料供給の停止に伴
って発生する振動パターンに対応し、これを打ち消すよ
うなエンジントルクを発生させる所定の燃料供給パター
ンにしたがって各気筒に対する燃料の供給、非供給が制
御される。このため、トルク変動に起因しての車両の振
動が効果的に吸収、緩和できる。
と、直ちに全ての気筒に対する燃料の供給を停止するの
ではなく、所定の期間は、トルク制御手段により、判定
直後に燃焼する気筒を先頭にして、燃料供給の停止に伴
って発生する振動パターンに対応し、これを打ち消すよ
うなエンジントルクを発生させる所定の燃料供給パター
ンにしたがって各気筒に対する燃料の供給、非供給が制
御される。このため、トルク変動に起因しての車両の振
動が効果的に吸収、緩和できる。
【0013】この場合、燃料の制御気筒パターンは、燃
料供給停止判断時に最先の燃焼気筒から順に実行される
ので、どのようなタイミングで燃料供給停止に移行して
も、常に安定してトルクショックを吸収できる。
料供給停止判断時に最先の燃焼気筒から順に実行される
ので、どのようなタイミングで燃料供給停止に移行して
も、常に安定してトルクショックを吸収できる。
【0014】第2の発明では、前記トルク制御が、燃料
供給の停止判断後、一定の遅れ期間後に行われる。この
遅れ期間内におけるエンジン出力は、燃料の供給停止条
件が判断される直前に比べて低くなり、したがってトル
ク制御に移行するときのエンジントルクの絶対値が低い
分だけ、駆動系の発生振動も小さくなり、相対的に振動
の抑制効果も高まる。
供給の停止判断後、一定の遅れ期間後に行われる。この
遅れ期間内におけるエンジン出力は、燃料の供給停止条
件が判断される直前に比べて低くなり、したがってトル
ク制御に移行するときのエンジントルクの絶対値が低い
分だけ、駆動系の発生振動も小さくなり、相対的に振動
の抑制効果も高まる。
【0015】
【実施例】図2は本発明の実施例を示すもので、車両の
運転状態を検出するための各種検出手段、具体的には、
エンジン回転数センサ1A、車速センサ1B、吸入空気
量センサ1C、アイドルスイッチ1D、エンジン冷却水
温センサ1E等からの信号は、エンジンの燃料噴射量を
制御する燃料噴射制御装置2に入力する。
運転状態を検出するための各種検出手段、具体的には、
エンジン回転数センサ1A、車速センサ1B、吸入空気
量センサ1C、アイドルスイッチ1D、エンジン冷却水
温センサ1E等からの信号は、エンジンの燃料噴射量を
制御する燃料噴射制御装置2に入力する。
【0016】この燃料噴射制御装置2は基本的にはエン
ジン回転数、吸入空気量信号に基づいて、各気筒の吸気
ポートにそれぞれ設けた燃料噴射弁6から供給する燃料
噴射量を演算し、所定のタイミングで燃料噴射信号を出
力する燃料制御回路3を備える。燃料噴射弁6はこの噴
射信号に基づいて開閉作動し、エンジン回転に同期して
燃料を噴射供給する。
ジン回転数、吸入空気量信号に基づいて、各気筒の吸気
ポートにそれぞれ設けた燃料噴射弁6から供給する燃料
噴射量を演算し、所定のタイミングで燃料噴射信号を出
力する燃料制御回路3を備える。燃料噴射弁6はこの噴
射信号に基づいて開閉作動し、エンジン回転に同期して
燃料を噴射供給する。
【0017】また、この燃料噴射制御装置2には、エン
ジン回転数が所定値以上でかつスロットル開度が全閉の
惰性走行時など、燃料噴射弁6からの噴射を停止させる
燃料供給停止回路4と、この燃料供給停止が判断された
ときに、直ちに全気筒の燃料噴射を停止するのではな
く、一定の期間だけ、所定の燃料噴射パターンにしたが
って気筒毎に燃料の噴射を行うトルク低減制御回路5と
を備える。
ジン回転数が所定値以上でかつスロットル開度が全閉の
惰性走行時など、燃料噴射弁6からの噴射を停止させる
燃料供給停止回路4と、この燃料供給停止が判断された
ときに、直ちに全気筒の燃料噴射を停止するのではな
く、一定の期間だけ、所定の燃料噴射パターンにしたが
って気筒毎に燃料の噴射を行うトルク低減制御回路5と
を備える。
【0018】このトルク低減制御回路5は燃料供給の停
止時に、停止が判断された直後に最初に燃焼する気筒を
先頭として、燃料供給停止に伴うトルク変動により発生
する車両駆動系の振動特性を打ち消すように予め設定し
てある燃料噴射気筒パターンにしたがって、気筒毎に燃
料の供給、非供給を制御し、燃料供給停止時のトルクシ
ョックを短時間に減衰するものである。
止時に、停止が判断された直後に最初に燃焼する気筒を
先頭として、燃料供給停止に伴うトルク変動により発生
する車両駆動系の振動特性を打ち消すように予め設定し
てある燃料噴射気筒パターンにしたがって、気筒毎に燃
料の供給、非供給を制御し、燃料供給停止時のトルクシ
ョックを短時間に減衰するものである。
【0019】このトルク低減制御の具体的な制御内容に
ついて、図3、図4のフローチャートにしたがって説明
する。
ついて、図3、図4のフローチャートにしたがって説明
する。
【0020】図3は燃料の供給停止時にトルク低減制御
への移行を判断する制御ルーチン、また図4はトルク低
減制御への移行が判断されたときに予め設定されたパタ
ーンにしたがって気筒毎に燃料の供給を制御するための
制御ルーチンを示す。
への移行を判断する制御ルーチン、また図4はトルク低
減制御への移行が判断されたときに予め設定されたパタ
ーンにしたがって気筒毎に燃料の供給を制御するための
制御ルーチンを示す。
【0021】図3において、この制御ルーチンは例えば
10msec毎に実行され、まず、ステップ10では、
例えばアイドルスイッチからの信号に基づいて実行され
る燃料供給の停止条件にあるかどうかを判断し、アイド
ルイッチがOFF、すなわち燃料の供給状態にあるとき
はステップ13に進む。ここでは、燃料供給の停止が判
断されたときに行うトルク低減制御の制御終了フラグ
(A)=1にセットし、さらにステップ14で通常の燃
料噴射制御を維持する。なお、燃料供給の停止条件の判
定は、アイドルスイッチからの信号と共に、エンジン回
転数を所定値と比較することにより行うこともできる。
10msec毎に実行され、まず、ステップ10では、
例えばアイドルスイッチからの信号に基づいて実行され
る燃料供給の停止条件にあるかどうかを判断し、アイド
ルイッチがOFF、すなわち燃料の供給状態にあるとき
はステップ13に進む。ここでは、燃料供給の停止が判
断されたときに行うトルク低減制御の制御終了フラグ
(A)=1にセットし、さらにステップ14で通常の燃
料噴射制御を維持する。なお、燃料供給の停止条件の判
定は、アイドルスイッチからの信号と共に、エンジン回
転数を所定値と比較することにより行うこともできる。
【0022】これに対してステップ10で燃料供給の停
止条件にあると判断されたときは、ステップ11におい
てフラグ(A)の内容から、トルク低減制御が終了した
かどうかを判定する。つまり、フラグ(A)=1なら
ば、トルク低減制御が終了していないものと判断し、ス
テップ12に移り、制御開始フラグ(B)を、フラグ
(B)=1にセットし、同時に後述するように、トルク
ショックを吸収するのに必要な気筒別の燃料噴射パター
ンFCTPTNを取り込み、かつ制御期間を規定する制
御期間カウンタを所定値TIMPSCにセットする。
止条件にあると判断されたときは、ステップ11におい
てフラグ(A)の内容から、トルク低減制御が終了した
かどうかを判定する。つまり、フラグ(A)=1なら
ば、トルク低減制御が終了していないものと判断し、ス
テップ12に移り、制御開始フラグ(B)を、フラグ
(B)=1にセットし、同時に後述するように、トルク
ショックを吸収するのに必要な気筒別の燃料噴射パター
ンFCTPTNを取り込み、かつ制御期間を規定する制
御期間カウンタを所定値TIMPSCにセットする。
【0023】なお、上記ステップ11で終了フラグ
(A)が0のときは、トルク低減制御が終了したものと
判断し、ステップ15に移って全気筒の燃料噴射を停止
する。
(A)が0のときは、トルク低減制御が終了したものと
判断し、ステップ15に移って全気筒の燃料噴射を停止
する。
【0024】このようにして、トルク低減制御への移行
が判断されたときは、図4の制御ルーチンにしたがっ
て、移行直後に最初に燃焼する気筒を先頭にし、所定の
燃料噴射パターンにしたがって各気筒毎に燃料噴射弁か
らの燃料の噴射、非噴射が制御される。この制御ルーチ
ンは各気筒の燃料噴射弁が開弁する毎に実行される。
が判断されたときは、図4の制御ルーチンにしたがっ
て、移行直後に最初に燃焼する気筒を先頭にし、所定の
燃料噴射パターンにしたがって各気筒毎に燃料噴射弁か
らの燃料の噴射、非噴射が制御される。この制御ルーチ
ンは各気筒の燃料噴射弁が開弁する毎に実行される。
【0025】まず、ステップ21で制御開始フラグ
(B)=1でないときは、ステップ27に移り、制御開
始フラグ(B)=0にすると共に、制御期間カウンタを
0にクリアする。
(B)=1でないときは、ステップ27に移り、制御開
始フラグ(B)=0にすると共に、制御期間カウンタを
0にクリアする。
【0026】これに対して、ステップ21でフラグ
(B)=1のときはトルク低減制御に移行するため、ス
テップ22で制御期間カウンタの値が0かどうかを判断
し、もしカウンタ値=0となっていれば、トルク低減制
御を終了させるため、ステップ29で制御終了フラグ
(A)=0にして、前記ステップ27へと進む。
(B)=1のときはトルク低減制御に移行するため、ス
テップ22で制御期間カウンタの値が0かどうかを判断
し、もしカウンタ値=0となっていれば、トルク低減制
御を終了させるため、ステップ29で制御終了フラグ
(A)=0にして、前記ステップ27へと進む。
【0027】ステップ22でカウンタ値が0でないとき
は、ステップ23に移行してまずカウンタ値を減算し、
ステップ24で前記した燃料噴射パターンFCTPTN
に基づいて、フラグ(C)に今回燃焼する気筒が燃料噴
射かあるいは非噴射かの情報を格納する。この場合、今
回の対象気筒が燃料噴射のときはフラグ(C)=1、そ
うでないときはフラグ(C)=0をセットする。そし
て、ステップ25においてフラグ(C)の内容を判断
し、フラグ(C)=1でないときは、ステップ26に移
行してその気筒の燃料噴射を禁止し、これに対してフラ
グ(C)=1のときはステップ28に移り、その気筒の
燃料噴射を許容する。
は、ステップ23に移行してまずカウンタ値を減算し、
ステップ24で前記した燃料噴射パターンFCTPTN
に基づいて、フラグ(C)に今回燃焼する気筒が燃料噴
射かあるいは非噴射かの情報を格納する。この場合、今
回の対象気筒が燃料噴射のときはフラグ(C)=1、そ
うでないときはフラグ(C)=0をセットする。そし
て、ステップ25においてフラグ(C)の内容を判断
し、フラグ(C)=1でないときは、ステップ26に移
行してその気筒の燃料噴射を禁止し、これに対してフラ
グ(C)=1のときはステップ28に移り、その気筒の
燃料噴射を許容する。
【0028】この燃料噴射パターンの制御は、ステップ
22での制御期間カウンタのカウンタ値が0になるまで
継続され、カウンタ値が0となった時点で、ステップ2
9に進み、トルク低減制御を終了する。
22での制御期間カウンタのカウンタ値が0になるまで
継続され、カウンタ値が0となった時点で、ステップ2
9に進み、トルク低減制御を終了する。
【0029】ところで、図5、図6にも示すように、燃
料供給停止時のトルクショックをさらに円滑に低減する
ために、燃料供給の停止が判断されたときに、一定の遅
れ時間が経過してから、トルク低減制御へと移行させる
こともできる。
料供給停止時のトルクショックをさらに円滑に低減する
ために、燃料供給の停止が判断されたときに、一定の遅
れ時間が経過してから、トルク低減制御へと移行させる
こともできる。
【0030】図3、図4の実施例との相違点を説明する
と、まず図5のステップ12において、ディレイタイマ
に所定の遅れ時間TIMPSSをセットする。そして、
図6のステップ21に続いて、ステップ30でディレイ
タイマの値TIMPSSが0かどうかを判断し、このT
IMPSSが0でないときは、ステップ31に進み、デ
ィレイタイマを減算する。
と、まず図5のステップ12において、ディレイタイマ
に所定の遅れ時間TIMPSSをセットする。そして、
図6のステップ21に続いて、ステップ30でディレイ
タイマの値TIMPSSが0かどうかを判断し、このT
IMPSSが0でないときは、ステップ31に進み、デ
ィレイタイマを減算する。
【0031】したがって、ステップ21でトルク低減制
御への移行が判定されても、ステップ30でディレイタ
イマで設定された遅れ時間TIMPSSが経過するまで
は、ステップ22には進めず、この間は、燃料供給がそ
のまま継続されるようになっている。
御への移行が判定されても、ステップ30でディレイタ
イマで設定された遅れ時間TIMPSSが経過するまで
は、ステップ22には進めず、この間は、燃料供給がそ
のまま継続されるようになっている。
【0032】次に全体的な作用について図7を参照しな
がら説明する。なお、この図7は、トルク低減制御に移
行するにあたり、一定の遅れ時間をとる場合(図5、図
6の実施例)を示してある。
がら説明する。なお、この図7は、トルク低減制御に移
行するにあたり、一定の遅れ時間をとる場合(図5、図
6の実施例)を示してある。
【0033】所定の走行条件においてアクセルが戻さ
れ、アクセル踏み込み量がゼロになると、燃料供給の停
止が判断される。
れ、アクセル踏み込み量がゼロになると、燃料供給の停
止が判断される。
【0034】この燃料供給の停止判断により、直ちに燃
料の供給が停止されるのではなく、この判断後、または
一定の遅れ時間が経過するのを待ってトルク低減制御に
移行する。このトルク低減制御は、所定のパターンにし
たがって、燃料供給気筒を制御することにより行われ
る。
料の供給が停止されるのではなく、この判断後、または
一定の遅れ時間が経過するのを待ってトルク低減制御に
移行する。このトルク低減制御は、所定のパターンにし
たがって、燃料供給気筒を制御することにより行われ
る。
【0035】つまり、図7にもあるように、従来は、例
えば燃料供給停止の判断時に、一定時間後から所定の期
間だけ、ひとつおきの気筒に対して燃料を交互に供給す
ることにより、エンジントルクを緩やかに低下させ、こ
の制御期間の終了後に全気筒に対する燃料供給の停止を
行っているが、この場合には全気筒への燃料供給の停止
直後に駆動軸のトルクが上下に変動し、車両駆動系に振
動を誘起している。
えば燃料供給停止の判断時に、一定時間後から所定の期
間だけ、ひとつおきの気筒に対して燃料を交互に供給す
ることにより、エンジントルクを緩やかに低下させ、こ
の制御期間の終了後に全気筒に対する燃料供給の停止を
行っているが、この場合には全気筒への燃料供給の停止
直後に駆動軸のトルクが上下に変動し、車両駆動系に振
動を誘起している。
【0036】しかし、本発明のように、燃料供給を停止
したときに発生する振動パターンに対応し、これを打ち
消すようにエンジントルクを発生させる燃料の供給パタ
ーンにしたがって各気筒に対する燃料の供給と非供給を
制御すると、駆動軸のトルク変動を効果的に減衰させる
ことができ、図のように、非常に滑らかに駆動軸トルク
が減少していく。
したときに発生する振動パターンに対応し、これを打ち
消すようにエンジントルクを発生させる燃料の供給パタ
ーンにしたがって各気筒に対する燃料の供給と非供給を
制御すると、駆動軸のトルク変動を効果的に減衰させる
ことができ、図のように、非常に滑らかに駆動軸トルク
が減少していく。
【0037】なお、図3、図4の実施例では、燃料供給
停止条件の判断後に、直ちに振動抑制のためのトルク低
減制御に移行するが、図5、図6の実施例のように一定
の遅れ時間後に移行させると、さらにトルク変動を滑ら
かにすることができる。
停止条件の判断後に、直ちに振動抑制のためのトルク低
減制御に移行するが、図5、図6の実施例のように一定
の遅れ時間後に移行させると、さらにトルク変動を滑ら
かにすることができる。
【0038】これは燃料供給の停止判断時、アクセルが
戻されたことにより吸入空気量が低下し、これに応じて
燃料の噴射量も減少し、発生するエンジントルクが小さ
くなるためで、この期間を経過してからトルク低減制御
に移行すれば、初期のトルク段差が小さい分だけ、振動
の発生も小さくなるのである。
戻されたことにより吸入空気量が低下し、これに応じて
燃料の噴射量も減少し、発生するエンジントルクが小さ
くなるためで、この期間を経過してからトルク低減制御
に移行すれば、初期のトルク段差が小さい分だけ、振動
の発生も小さくなるのである。
【0039】このようなトルク制御期間が終了すると、
全気筒についての燃料供給が完全に停止され、惰性走行
時など不必要な燃料を遮断することにより、燃費の改
善、あるいはエンジンブレーキの効きを高めたりでき
る。
全気筒についての燃料供給が完全に停止され、惰性走行
時など不必要な燃料を遮断することにより、燃費の改
善、あるいはエンジンブレーキの効きを高めたりでき
る。
【0040】
【発明の効果】第1の発明は、エンジンの運転条件を検
出する手段と、エンジン運転条件に応じて各気筒に対す
る燃料の供給量を制御する手段と、所定のエンジン運転
条件において燃料供給の停止を判定する手段と、この供
給停止判定結果に基づいて各気筒に対する燃料の供給を
停止する手段とを備える多気筒エンジンにおいて、前記
燃料供給の停止が判定されたときに、その直後に燃焼す
る気筒を先頭にして所定の燃料供給パターンにしたがっ
て所定の期間だけ各気筒への燃料の供給、非供給を制御
するトルク制御手段とを備えているため、燃料供給の停
止が判定されると、直ちに全ての気筒に対する燃料の供
給を停止するのではなく、所定の期間は、トルク制御手
段により、判定直後に燃焼する気筒を先頭にして、燃料
供給の停止に伴って発生する振動パターンに対応し、こ
れを打ち消すようなエンジントルクを発生させることが
でき、燃料供給停止時の車両駆動系の振動が効果的に吸
収、緩和できる。また、燃料の制御気筒パターンは、燃
料供給停止判断時に最先の燃焼気筒から順に実行される
ので、どのようなタイミングで燃料供給停止に移行して
も、常に安定してトルクショックを吸収できる。
出する手段と、エンジン運転条件に応じて各気筒に対す
る燃料の供給量を制御する手段と、所定のエンジン運転
条件において燃料供給の停止を判定する手段と、この供
給停止判定結果に基づいて各気筒に対する燃料の供給を
停止する手段とを備える多気筒エンジンにおいて、前記
燃料供給の停止が判定されたときに、その直後に燃焼す
る気筒を先頭にして所定の燃料供給パターンにしたがっ
て所定の期間だけ各気筒への燃料の供給、非供給を制御
するトルク制御手段とを備えているため、燃料供給の停
止が判定されると、直ちに全ての気筒に対する燃料の供
給を停止するのではなく、所定の期間は、トルク制御手
段により、判定直後に燃焼する気筒を先頭にして、燃料
供給の停止に伴って発生する振動パターンに対応し、こ
れを打ち消すようなエンジントルクを発生させることが
でき、燃料供給停止時の車両駆動系の振動が効果的に吸
収、緩和できる。また、燃料の制御気筒パターンは、燃
料供給停止判断時に最先の燃焼気筒から順に実行される
ので、どのようなタイミングで燃料供給停止に移行して
も、常に安定してトルクショックを吸収できる。
【0041】第2の発明は、前記トルク制御手段が、燃
料の供給停止の判定時、一定の遅れ期間後に所定の燃料
供給パターンにしたがっての各気筒への燃料供給、非供
給制御に移行するようにしたので、一定の遅れ期間内に
おけるエンジン出力の低下する分だけ、トルク制御に移
行するときのエンジントルクの絶対値が低くなり、駆動
系の発生振動も小さく、効果的に振動を抑制できる。
料の供給停止の判定時、一定の遅れ期間後に所定の燃料
供給パターンにしたがっての各気筒への燃料供給、非供
給制御に移行するようにしたので、一定の遅れ期間内に
おけるエンジン出力の低下する分だけ、トルク制御に移
行するときのエンジントルクの絶対値が低くなり、駆動
系の発生振動も小さく、効果的に振動を抑制できる。
【図1】本発明の構成図である。
【図2】本発明の実施例を示すブロック図である。
【図3】この実施例のトルク低減制御への移行を判断す
るための制御動作を示すフローチャートである。
るための制御動作を示すフローチャートである。
【図4】同じくトルク低減制御時の燃料噴射制御動作を
示すフローチャートである。
示すフローチャートである。
【図5】他の実施例のトルク低減制御への移行を判断す
るための制御動作を示すフローチャートである。
るための制御動作を示すフローチャートである。
【図6】同じくトルク低減制御時の燃料噴射制御動作を
示すフローチャートである。
示すフローチャートである。
【図7】トルク低減制御の作動状態を説明するための説
明図である。
明図である。
【符号の説明】 11 運転条件検出手段 12 燃料供給制御手段 13 燃料供給停止判定手段 14 燃料供給停止手段 15 トルク制御手段
Claims (2)
- 【請求項1】エンジンの運転条件を検出する手段と、 エンジン運転条件に応じて各気筒に対する燃料の供給量
を制御する手段と、 所定のエンジン運転条件において燃料供給の停止を判定
する手段と、 この供給停止判定結果に基づいて各気筒に対する燃料の
供給を停止する手段とを備える多気筒エンジンにおい
て、 前記燃料供給の停止が判定されたときに、その直後に燃
焼する気筒を先頭にして所定の燃料供給パターンにした
がって所定の期間だけ各気筒への燃料の供給、非供給を
制御するトルク制御手段とを備えることを特徴とするエ
ンジンのトルク制御装置。 - 【請求項2】前記トルク制御手段が、燃料の供給停止の
判定時、一定の遅れ期間後に所定の燃料供給パターンに
したがっての各気筒への燃料供給、非供給制御に移行す
る請求項1に記載のエンジンのトルク制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6316716A JPH08177566A (ja) | 1994-12-20 | 1994-12-20 | エンジンのトルク制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6316716A JPH08177566A (ja) | 1994-12-20 | 1994-12-20 | エンジンのトルク制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08177566A true JPH08177566A (ja) | 1996-07-09 |
Family
ID=18080112
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6316716A Pending JPH08177566A (ja) | 1994-12-20 | 1994-12-20 | エンジンのトルク制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08177566A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018051513A1 (ja) | 2016-09-16 | 2018-03-22 | 日産自動車株式会社 | エンジンの制御方法および制御装置 |
JPWO2021205566A1 (ja) * | 2020-04-08 | 2021-10-14 |
-
1994
- 1994-12-20 JP JP6316716A patent/JPH08177566A/ja active Pending
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018051513A1 (ja) | 2016-09-16 | 2018-03-22 | 日産自動車株式会社 | エンジンの制御方法および制御装置 |
JPWO2018051513A1 (ja) * | 2016-09-16 | 2019-06-27 | 日産自動車株式会社 | エンジンの制御方法および制御装置 |
EP3514353A4 (en) * | 2016-09-16 | 2019-09-25 | Nissan Motor Co., Ltd. | CONTROL METHOD AND CONTROL DEVICE FOR MOTOR |
RU2702831C1 (ru) * | 2016-09-16 | 2019-10-11 | Ниссан Мотор Ко., Лтд. | Способ управления и устройство управления для двигателя |
US10597038B2 (en) | 2016-09-16 | 2020-03-24 | Nissan Motor Co., Ltd. | Control method and control device for engine |
JPWO2021205566A1 (ja) * | 2020-04-08 | 2021-10-14 | ||
WO2021205566A1 (ja) | 2020-04-08 | 2021-10-14 | 日産自動車株式会社 | 内燃機関の制御方法および制御装置 |
CN114174657A (zh) * | 2020-04-08 | 2022-03-11 | 日产自动车株式会社 | 内燃机的控制方法以及控制装置 |
CN114174657B (zh) * | 2020-04-08 | 2023-06-13 | 日产自动车株式会社 | 内燃机的控制方法以及控制装置 |
US12092045B2 (en) | 2020-04-08 | 2024-09-17 | Nissan Motor Co., Ltd. | Control method and control device for internal combustion engine |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2008231985A (ja) | トルクディマンド型の内燃機関の制御装置 | |
JP2002047989A (ja) | 内燃機関の制御装置 | |
JP3971028B2 (ja) | 自動車のドライブトレーン制御装置 | |
US7475677B2 (en) | Method and device for controlling combustion of an internal-combustion engine, and vehicle | |
JP3791288B2 (ja) | 車載用内燃機関の制御装置 | |
US5551932A (en) | Engine idle control during braking with lockup clutch being released | |
JP4341478B2 (ja) | エンジンの始動装置 | |
JPH0658187A (ja) | 内燃機関の燃料供給停止制御装置 | |
US5893816A (en) | Engine idle rotation speed controller | |
JPS59150945A (ja) | 自動車用内燃機関の吸入空気量調整方法 | |
JPH08177566A (ja) | エンジンのトルク制御装置 | |
JP4267144B2 (ja) | 車両の制御装置 | |
JP3206344B2 (ja) | エンジンのトルク制御装置 | |
JP2004100528A (ja) | 内燃機関の点火時期制御装置 | |
JP3726403B2 (ja) | エンジンのトルク制御装置 | |
JPH08177565A (ja) | エンジンのトルク制御装置 | |
JP4430283B2 (ja) | 内燃機関の制御装置および方法 | |
JP3206343B2 (ja) | エンジンのトルク制御装置 | |
JPH0513861B2 (ja) | ||
JP5182039B2 (ja) | 車両の制御装置 | |
JP2600429B2 (ja) | エンジン・自動変速機の総合制御装置 | |
JP2005207376A (ja) | 車両の制御装置 | |
JPH11117790A (ja) | 内燃機関の制御装置 | |
JP2006112302A (ja) | エンジンの燃料噴射制御装置 | |
JPH09144579A (ja) | エンジンの燃料噴射制御装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040518 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040720 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040817 |