JPH09144579A - エンジンの燃料噴射制御装置 - Google Patents

エンジンの燃料噴射制御装置

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JPH09144579A
JPH09144579A JP7305832A JP30583295A JPH09144579A JP H09144579 A JPH09144579 A JP H09144579A JP 7305832 A JP7305832 A JP 7305832A JP 30583295 A JP30583295 A JP 30583295A JP H09144579 A JPH09144579 A JP H09144579A
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JP
Japan
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fuel supply
fuel
engine
pattern
supply pattern
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Application number
JP7305832A
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English (en)
Inventor
Masajiro Sato
正次郎 佐藤
Shinsuke Higashikura
伸介 東倉
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH09144579A publication Critical patent/JPH09144579A/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D11/00Arrangements for, or adaptations to, non-automatic engine control initiation means, e.g. operator initiated
    • F02D11/06Arrangements for, or adaptations to, non-automatic engine control initiation means, e.g. operator initiated characterised by non-mechanical control linkages, e.g. fluid control linkages or by control linkages with power drive or assistance
    • F02D11/10Arrangements for, or adaptations to, non-automatic engine control initiation means, e.g. operator initiated characterised by non-mechanical control linkages, e.g. fluid control linkages or by control linkages with power drive or assistance of the electric type
    • F02D2011/101Arrangements for, or adaptations to, non-automatic engine control initiation means, e.g. operator initiated characterised by non-mechanical control linkages, e.g. fluid control linkages or by control linkages with power drive or assistance of the electric type characterised by the means for actuating the throttles
    • F02D2011/102Arrangements for, or adaptations to, non-automatic engine control initiation means, e.g. operator initiated characterised by non-mechanical control linkages, e.g. fluid control linkages or by control linkages with power drive or assistance of the electric type characterised by the means for actuating the throttles at least one throttle being moved only by an electric actuator

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  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両の駆動系の生産バラツキによりバックラ
ッシュにバラツキがあっても、常に適正なエンジントル
ク低下タイミング制御を維持し、車両の前後振動を適確
に抑制する。 【解決手段】 燃料供給の停止状態から燃料供給の再開
を判定する手段15と、燃料供給再開の判定後アクセル
踏み込み量が所定値以上になったときその直後に燃焼す
る気筒を先頭にして所定の気筒パターンにしたがって燃
料の供給、非供給を実行させる燃料供給パターン設定手
段16と、燃料供給パターンに沿った燃料供給後エンジ
ンの回転加速度が正の第1のピーク値よりも負の第2の
ピーク値の絶対値が大きいことを検出したら次回の燃料
供給時に前記燃料供給パターンを予め定めた順序にした
がって変更する燃料供給パターン変更手段17とを備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は燃料の供給を停止し
ての惰性走行状態から燃料の供給を再開するときに発生
する車両の前後振動を抑制するようにしたエンジンの燃
料噴射制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に車両の走行中に特定の条件、例え
ば車速あるいはエンジン回転数が所定値以上でアクセル
踏み込み量がゼロの惰性走行時など、エンジンへの燃料
供給を停止し、無駄な燃料の消費を防止し、さらにはエ
ンジンブレーキの効きを高めたりしている。そして、こ
のような燃料供給停止状態から運転者がアクセルを踏み
込んだり、エンジン回転数が所定の下限値によりも低く
なったりすると、エンジンへの燃料の供給を再開する。
【0003】この場合、とくにアクセルが踏み込まれて
の燃料供給の再開(トルクリカバー)時にはエンジンの
出力トルクがステップ的に大きくなり、手動変速機や惰
性走行時にロックアップクラッチを直結する自動変速機
を備えている車両では、このトルク変動に伴って駆動系
にねじれ振動を引き起こし、これが車両の前後方向の振
動、つまりトルクショックとなって乗員に不快感をもた
らすことがあった。
【0004】このような現象を防止するため、例えば特
開昭58−133436号公報により、燃料の供給停止
状態から供給を再開するときに、一時的に一部の気筒へ
の燃料供給の再開を遅らせる(停止する)ことにより、
ステップ的に変動するエンジン出力トルクの上昇を緩や
かにし、車両駆動系のねじれ振動の低減を図るようにし
たものが提案されている。
【0005】ところで、燃料供給の再開時に車両に発生
する前後振動は供給再開への移行が判断されてから15
0msecほど経過後に最大振幅となる。また、振動抑
制のためにこのようなトルク制御が有効に働く期間は、
移行判断後約100msec程度であって、これ以降で
はほとんど効果が認められないことが分かっている。
【0006】しかし、このトルク制御が例えば6気筒エ
ンジンにより行われ、再開時のエンジン回転数が120
0rpmだとすると、この有効期間内での燃料噴射気筒
回数は5〜6回しかない。このとき予め燃料供給再開時
に燃料供給を遅らせる気筒を指定しておくと、燃料供給
の再開タイミングにより、その判断直後に燃料噴射する
気筒が、指定気筒かそうでないかによって、この5〜6
回の有効期間内のうち、実際に燃料供給を停止する回数
は2〜3回とバラついてしまい、つまりエンジントルク
を変化させるタイミングが異なり、その結果車両の前後
振動の抑制効果にも大きなバラツキを生じることにな
る。
【0007】また、アクセルを踏み込んだときの加速フ
ィーリングとして、一部気筒に対する燃料供給の再開を
遅らせる(停止する)ことによりエンジントルクを滑ら
かに変化させると、運転者は加速不足を感じることが多
い。
【0008】これらの問題に対し、本出願人は、燃料供
給の再開時に車両に生じる前後振動は、単純に再開時の
発生トルクの立ち上がりを緩やかにするよりも、いった
ん燃料供給を再開し、その直後に最大振幅に合わせて振
動を打ち消すように所定の気筒パターンにしたがってエ
ンジントルクを低下させると、トルクショックのみを効
果的に吸収し、かつ良好な加速感を維持できることを発
見した。
【0009】そこで、燃料供給の再開時に、そのとき最
先に燃焼する気筒を先頭にして、車両前後振動を減衰さ
せるのに必要な気筒パターンにしたがって気筒別に燃料
の供給、休止を制御するようにしたトルクリカバー制御
装置を出願している(特願平6−316718号参
照)。
【0010】このトルクリカバー制御では、燃料供給の
再開後、例えば燃焼気筒順で、最初から3番目の気筒ま
では続けて燃料を噴射し、4番目の気筒で燃料の噴射を
休止するというような気筒パターンによりエンジンの発
生トルクを制御するので、単純に燃焼の再開を遅らせる
のに比較して、加速感を損なわずにトルクショックのみ
を効果的に防止でき、しかも、制御が必ずそのときの最
先の燃焼気筒を基準にしたパターンで実行されるため、
燃料の供給再開がどの気筒から始まっても、常に一定の
振動低減効果を生じるのである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところがこの場合、車
両の駆動系の生産バラツキがあると、最適なエンジント
ルクの低下タイミングと要求特性との間にずれを生じる
ことがある。車両の駆動系の生産バラツキにより、ガタ
などのバックラッシュが、正規の標準状態よりも小さい
ときは、燃料の供給停止状態から供給再開への移行時な
どエンジン出力が立ち上がってから駆動軸に駆動力が伝
わるまでの時間が短くなり、車両に誘起される前後振動
も若干タイミングがずれてくる。このため、燃料供給再
開時に要求される振動低減に必要なエンジントルク低下
タイミングは正規の特性より少し早くなる。
【0012】しかし、上記したトルクリカバー制御で
は、とくにこの点についての対策はなされておらず、こ
のためエンジントルクの低下タイミングが要求よりも遅
すぎると、いったんエンジン回転数が上昇した後、大き
く低下し、再び上昇するという、回転数の上下変動を繰
り返し、これによりかえって車体の前後振動が大きくな
る傾向があった。
【0013】本発明は、燃料供給再開後のエンジン回転
加速度のピーク値の大小によりエンジントルク低下タイ
ミングが適性かどうか判定できることに着目し、この判
定結果に応じて燃料噴射再開パターンを変更することに
より、駆動系のバックラッシュのバラツキがあっても常
に適正なエンジントルク低下タイミング制御を維持し、
車両の前後振動を適確に抑制することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】そこで第1の発明は、図
1に示すように、エンジンの運転条件を検出する手段1
1と、エンジン運転条件に応じて燃料の供給量を気筒別
に制御可能な気筒別燃料制御手段12と、所定のエンジ
ン運転条件において燃料供給を停止する手段13と、ア
クセル踏み込み量を検出する手段14と、前記燃料供給
の停止状態から燃料供給の再開を判定する手段15と、
燃料供給再開の判定後アクセル踏み込み量が所定値以上
になったときその直後に燃焼する気筒を先頭にして所定
の気筒パターンにしたがって所定の期間だけ燃料の供
給、非供給を実行させる燃料供給パターン設定手段16
と、前記燃料供給パターンに沿った燃料供給再開後エン
ジンの回転加速度の最初の正のピーク値の絶対値よりも
次の負のピーク値の絶対値の方が大きいことを判断した
ら次回の燃料供給パターンに沿った燃料供給再開時に前
記燃料供給パターンを予め定めた順序にしたがって変更
する燃料供給パターン変更手段17とを備える。
【0015】第2の発明は第1の発明において、前記燃
料供給パターン変更手段が、燃料供給パターンを1回の
燃焼に相当する分だけ前にずらしたパターンに変更する
ようになっている。
【0016】第3の発明は第1の発明において、前記燃
料供給パターン変更手段は、燃料供給パターンに沿った
燃料供給再開後エンジンの回転加速度の最初の正のピー
ク値の絶対値よりも次の負のピーク値の絶対値の方が大
きいことを判断したら次回の燃料供給パターンに沿った
燃料供給を再開させるアクセル踏み込み量を所定値だけ
小さくすることで実質的な燃料供給パターンを前にずら
すように変更するものである。
【0017】第4の発明は、第1から第3の発明におい
て、前記燃料供給パターン設定手段に設定される燃料供
給パターンは、最初に燃料非噴射となるまでに燃料噴射
を連続する回数が、燃料供給再開時の変速機の変速比が
大きいときほど多くなる。
【0018】第5の発明は、第1から第3の発明におい
て、前記燃料供給パターン設定手段に設定される燃料供
給パターンは、最初に燃料非噴射となるまでに燃料噴射
を連続する回数が、燃料供給再開時のエンジン回転数が
大きいほど多くなる。
【0019】第6の発明は第1の発明において、前記燃
料供給パターン設定手段は、燃料供給再開時のエンジン
回転数が大きいほど、アクセル踏み込み量を比較する敷
居値が大きくなる。
【0020】
【作用】第1の発明において、車両の惰性走行時など燃
費の改善やエンジンブレーキの効きを確保するため、所
定の運転条件において各気筒に対する燃料の供給が停止
されるが、この燃料供給の停止状態から燃料供給を再開
させるときには、アクセル踏み込み量に応じて燃料が供
給され、エンジントルクがステップ的に高まり、駆動系
に大きなねじり振動が発生しようとする。
【0021】しかし、この振動特性に対応して振動振幅
が最も大きくなる所定の期間だけ、所定の燃料供給パタ
ーンにしたがって振動を打ち消すようなエンジントルク
を発生させるので、これにより燃料供給再開時のトルク
変動に起因してのトルクショックを吸収、緩和できる。
【0022】この場合、駆動系の生産バラツキによりガ
タなどのバックラッシュが正規の状態よりも小さくなっ
たときは、燃料の供給再開時などエンジン出力が立ち上
がってから駆動軸に駆動力が伝わるまでの時間が短くな
り、車両に誘起される前後振動も若干タイミングがずれ
てくる。このようなときには燃料供給再開時に要求され
る振動低減に必要なエンジントルク低下タイミングは正
規の特性より少し早まる。
【0023】これに対して本発明では、燃料供給パター
ンに沿った燃料供給再開後エンジンの回転加速度の変化
を見て、最初の正のピーク値の絶対値よりも次の負のピ
ーク値の絶対値の方が大きいことを検出したら、要求タ
イミングが正規の特性よりも早まっているものと判断
し、次回に燃料供給を停止しての惰性走行を行ってから
燃料供給を再開するときの燃料供給パターンを、この要
求エンジントルクの低下タイミングに合わせて、予め定
めた順序にしたがって変更する。
【0024】このため、次回の燃料供給再開時には燃料
供給パターンが早められ、これにより駆動系のバックラ
ッシュに対応した最適なタイミングでトルクが低下する
ように制御され、車両の前後振動を確実に低減すること
が可能となる。
【0025】第2の発明では、燃料供給パターンを1回
の燃焼に相当する分だけ時系列的に前にずらすので、車
両の前後振動を低減するための要求トルク低下タイミン
グが早まっても、次々と適正量づつ変更することがで
き、過不足なく燃料供給パターンの変更量を調整でき
る。
【0026】第3の発明では、燃料供給パターンの変更
を判断したら、次回の燃料供給時のアクセル踏み込み量
の敷居値を所定値だけ小さくすることにより、再開時期
がそれだけ早まり、これにより実質的にトルク低下タイ
ミングを早めることができ、バックラッシュに合わて最
適な燃料供給パターンを維持できる。
【0027】第4の発明では、燃料供給再開時のギヤ位
置によって燃料供給パターンが異なり、トルクショック
の影響が少ない低速ギヤ位置のときほど、トルクリカバ
ー制御開始後のトルク低減気筒までの間隔が長くなり、
振動特性に対応した制御ができる。
【0028】第5の発明では、燃料供給再開時のエンジ
ン回転数によって燃料供給パターンが異なり、トルクシ
ョックの影響が少ない高回転域ほど、トルクリカバー制
御開始後のトルク低減気筒までの間隔が長くなり、振動
特性に対応した制御ができる。
【0029】第6の発明では、トルクリカバー制御への
移行を判断するアクセル踏み込み量の比較のための敷居
値が、トルクショックの影響が小さくなる高回転域ほど
大きくなり、このため、低回転域などはアクセル踏み込
み量の小さいうちからトルクリカバー制御に移行し、ト
ルクショックの発生を抑制し、高回転域では不必要なト
ルクリカバー制御を避け、燃料供給再開後のアクセル操
作に応じて良好な加速性能を確保できる。
【0030】
【実施の態様】図2は、本発明の実施の形態を示すもの
で、車両の運転状態を検出するための各種検出手段、具
体的には、エンジン回転数センサ1A、車速センサ1
B、吸入空気量センサ1C、アイドルスイッチ1D、ス
ロットル開度センサ1E等からの信号は、エンジンの燃
料噴射量を制御する燃料噴射制御装置2に入力する。
【0031】この燃料噴射制御装置2は基本的にはエン
ジン回転数、吸入空気量信号に基づいて、各気筒の吸気
ポートにそれぞれ設けた燃料噴射弁6から供給する燃料
噴射量を演算し、所定のタイミングで燃料噴射信号を出
力する燃料制御回路3を備える。燃料噴射弁6はこの噴
射信号に基づいてエンジン回転に同期して開閉作動し、
吸気中に燃料を噴射供給する。
【0032】また、この燃料噴射制御装置2には、エン
ジン回転数が所定値以上でかつスロットル開度が全閉の
惰性走行時など、燃料噴射弁6からの噴射を停止させる
燃料供給停止回路4と、この燃料供給停止が解除された
ときにアクセル踏み込み量が所定値を越えたときに、そ
の直後から一定の期間だけ、所定の燃料噴射パターンに
したがって気筒別に燃料の噴射と停止を実行する燃料供
給パターン設定回路5と、さらにこの燃料供給パターン
を変更するパターン変更回路7を備える。
【0033】パターン設定回路5は燃料供給の再開が判
断された直後に最初に燃焼する気筒を先頭として、再開
に伴って発生する車両駆動系の振動特性を打ち消すよう
にエンジントルクを低下させるべく、予め設定してある
燃料供給パターンにしたがって、気筒別に燃料の噴射、
非噴射を制御することにより、加速性能を損なうことな
く、燃料供給再開時のトルクショックを短時間に吸収す
る。
【0034】そしてとくに本発明では、燃料供給再開時
のエンジンの回転加速度を検出して、このエンジンの回
転加速度の最初の正のピーク値の絶対値よりも次の負の
ピーク値の絶対値の方が大きいことを検出したときに
は、パターン変更回路7が、トルク低下の要求タイミン
グが正規の特性よりも早まっているものと判断し、この
場合には次回の惰性走行後に燃料供給パターンにしたが
って燃料供給再開するときに、所定の燃料供給パターン
を、この要求エンジントルクの低下タイミングに合わせ
て、予め定めた順序にしたがって変更、つまり早めるよ
うに補正している。
【0035】車両の駆動系の生産時の生産バラツキ等に
より、正規の標準状態よりもバックラッシュが小さくな
ったときは、燃料の供給停止状態から供給再開への移行
時などエンジン出力が立ち上がってから駆動軸に駆動力
が伝わるまでの時間が短くなり、車両に誘起される前後
振動も若干タイミングがずれてくる。この場合に、その
まま正規のタイミングでトルクを低下させると、かえっ
て車両の前後方向の振動が大きくなることがあり、そこ
で、このように燃料供給再開時に要求される振動低減に
必要なエンジントルク低下タイミングが正規の特性より
早まってきたときには、これに対応して燃料供給パター
ンを、時系列で前側に進むように変更するのである。
【0036】なお、要求タイミングが正規の状態よりも
進んでいるかどうかの判断は、後述するように、エンジ
ン回転加速度を検出することにより行うことができ、エ
ンジンの回転加速度の最初の正のピーク値の絶対値より
も次の負のピーク値の絶対値の方が大きいことを検出し
たときには、要求タイミングが正規の特性よりも早まっ
てきているものと判定する。
【0037】この燃料供給再開時のトルク制御の具体的
な制御内容について、図3〜図9のフローチャートにし
たがって説明する。
【0038】図3は燃料の供給停止状態から供給再開時
にアクセルの踏み込み量が所定値を越えたかどうかによ
りトルクリカバー制御への移行を判断する制御ルーチン
で、この制御ルーチンは例えば10msec毎に実行さ
れる。
【0039】まずステップ10では、例えばアイドルス
イッチからの信号に基づいて実行される燃料供給の停止
状態にあるかどうかを判断し、アイドルイッチがON、
すなわち燃料供給停止状態にあるときは、そのままステ
ップ17に移る。ここでは燃料供給の再開時にトルク制
御への移行を判断するための判定タイマを初期値にセッ
トし、さらにステップ18に進んで通常のその他の制御
処置を実行する。
【0040】これに対して燃料供給の停止状態でないと
判断されたときは、ステップ11において前記判定タイ
マの値を減算し、ステップ12で判定タイマのタイマ値
が0かどうか判断する。判定タイマが0でないときは、
ステップ13に進み、トルクリカバー制御への移行を判
断するため、スロットル開度センサの出力からアクセル
踏み込み量TVOが、予め設定された設定値TVOPS
Tを越えているかどうかを判定する。
【0041】この設定値TVOPSTは、燃料供給再開
時の運転条件によりトルクショックを生じるアクセル踏
み込み量に相当する。
【0042】もし、アクセル踏み込み量TVOが設定値
TVOPSTより大きいときはトルクリカバー制御への
移行開始を判断し、ステップ14でリカバー制御開始フ
ラグをフラグ=1にセットし、同時に後述するように、
トルクショックを吸収するのに必要な気筒別の燃料供給
パターンRCVPTNを取り込み、かつリカバー制御期
間を規定するリカバー制御カウンタをセットする。さら
に、後述する燃料供給パターン変更判断用のタイマTI
MERJに初期値TIME1ををセットする。
【0043】なお、上記したアクセル踏み込み量の判定
は、スロットルスイッチがONからOFFになってか
ら、判定タイマが0になるまで所定の期間、繰り返し行
われることになる。上記ステップ12で判定タイマが0
のときは、トルクリカバー制御への移行を中止し、ステ
ップ18に移って通常の制御に入るし、また、ステップ
13においてアクセル踏み込み量が設定値を越えていな
いときも、そのまま通常の制御に移行させる。
【0044】ステップ15では後述する図5の制御ルー
チンにより判断された供給パターンの変更量SFTCN
Tが0かどうかを判断し、0でないとき、すなわちパタ
ーン変更時はステップ16に進み、燃料供給パターンを
一つだけ(1気筒分)前にずらすと共に、供給パターン
変更量SFTCNTを1だけ減算してステップ15に戻
る。
【0045】このようにして、トルクリカバー制御への
移行が判断されたときは、図4の制御ルーチンにしたが
って、移行直後に最初に燃焼する気筒を先頭にし、所定
の燃料供給パターンにしたがって気筒毎に燃料噴射弁6
からの燃料の噴射、非噴射の供給パターンが設定され、
また、供給パターンの変更が判断されたときは、設定し
た供給パターンが1回の燃焼に相当する分(1気筒分)
だけ進み側にシフトされる。
【0046】次に、図4はトルクリカバー制御の開始が
判断されたら、そのときに最先に燃焼する気筒から順に
予め設定された燃料供給パターンにしたがって気筒別に
燃料の供給、停止を実行するための制御ルーチンで、こ
れは各気筒の燃料噴射弁6が開弁する毎に実行される。
【0047】まずステップ21でリカバー制御フラグか
らトルクリカバー制御の開始が判断されたかどうかを判
定し、リカバー制御フラグ=1でないときは、ステップ
25に移り、燃料噴射を禁止すると共に、さらにステッ
プ27で、リカバー制御開始フラグ=0にすると共にリ
カバー制御カウンタを0にクリアする。
【0048】これに対して、ステップ21でフラグ=1
のときはトルクリカバー制御に移行するため、ステップ
22でリカバー制御カウンタの値が0かどうかにより現
在トルクリカバー制御中かどうかを判断し、もしカウン
タ値=0となっていれば、トルクリカバー制御が終了し
たものと判断してステップ26で通常の燃料噴射を許可
した後、ステップ27を経由して本制御を終了する。
【0049】ステップ22でカウンタ値が0でないとき
は、ステップ23に移行してリカバー制御の実行をカウ
ントするため、カウンタ値を減算し、ステップ24で前
記した燃料供給パターンRCVPTNに基づいて、フラ
グ(C)に次の気筒が燃料噴射かあるいは非噴射かの情
報を格納する。この場合、次の対象気筒が燃料噴射のと
きはフラグ(C)=1、そうでないときはフラグ(C)
=0をセットする。
【0050】そしてステップ28においてフラグ(C)
の内容を判断し、フラグ(C)=1でないときは、ステ
ップ29に移行してその気筒の燃料噴射を禁止し、これ
に対してフラグ(C)=1のときはステップ30に移
り、その気筒の燃料噴射を許可する。ステップ31では
次に燃料を供給すべき気筒へ通常の燃料供給制御を行
い、本ルーチンを終了する。
【0051】なお、この燃料供給パターンにしたがって
のトルクリカバー制御は、ステップ22でのリカバー制
御カウンタのカウンタ値が0になるまで継続され、カウ
ンタ値が0となった時点でトルクリカバー制御を終了
し、通常の制御に移行する。
【0052】図5は、燃料供給パターンを変更するかど
うかを判断し、これに応じてパターンを決定する制御ル
ーチンで、例えば10msec毎に実行される。
【0053】まず、ステップ51、52ではエンジン回
転加速度に基づいて、供給パターンを変更するかどうか
の判断期間中にあることを、パターン噴射開始後の経過
時間をタイマTIMERJにより判定している。
【0054】ステップ51でタイマTIMERJがゼロ
のときはステップ56に進むが、ゼロでないときは、ス
テップ52に進みタイマTIMERJを減算し、ステッ
プ53に進む。
【0055】ステップ53では燃料供給再開後のエンジ
ン回転加速度ΔNeの変化を検出し、その第1回目の正
のピーク値の絶対値DNE1と、第2回目の負のピーク
値の絶対値DNE2との大小を比較し、図11にも示す
が、正の第1回目のピーク値DNE1よりも負の第2回
目のピーク値DNE2が大きいときは、エンジントルク
の低下タイミングが遅すぎるものと判断し、ステップ5
4に進み、本制御ルーチン実行前に記憶されているパタ
ーン変更量に対して一つだけ変更量を増量する(PTS
FT=PTSFT+1)。
【0056】そして、ステップ55でタイマTIMER
Jをゼロにセットしてから、ステップ56で次回に実行
するパターン変更量SFTCNT(図6において後述す
るように通常はゼロにセットされている)を、SFTC
NT=PTSFTとして設定する。
【0057】これに対して、ステップ53で第1のピー
ク値DNE1が第2のピーク値DNE2よりも大きいと
きは、そのままステップ56に進む。
【0058】これらにより結局、燃料供給再開後におけ
るエンジン回転加速度を検出し、第1回目の正のピーク
値の絶対値よりも第2回目の負のピーク値の絶対値が大
きくなったときは、燃料供給パターンの変更を指示し、
SFTCNTをゼロから増量し、これに基づいて図3の
ステップ16において、燃料供給パターン一つだけ前に
進め、それ以外のときは燃料供給パターンの変更は行わ
ない。
【0059】図6は、キースイッチONのエンジン始動
時やエンジン制御コンピュータ異常時などにのみ実行さ
れる制御ルーチンである。
【0060】ステップ63で通常のジョブを行い、ステ
ップ64で次回の燃料供給パターンの変更量SFTCN
Tをゼロとし、また後述するアクセル踏み込み量の敷居
値をゼロにセットする。
【0061】次に図7は、図3のステップ14で選択さ
れる燃料供給パターンRCVPRNを決める制御ルーチ
ンで、例えば10msec毎に実行される。
【0062】ここで、燃料供給パターンは、燃料供給へ
の移行時の変速機の変速比の大小に応じて、図7(B)
で示すような、マップに基づいて決定される。このビッ
トパターンは、パターンの途中で1発または1回の連続
する燃料噴射停止(0)があり、変速比が大きい(ロー
ギヤ)ほど燃料噴射を停止させる(0)の位置がパター
ン開始から遅れている。これはギヤ比が大きいときほ
ど、トルクショックによる影響が小さくなり、要求トル
ク低下タイミングが遅れることに起因する。
【0063】さらに図8は、同じく燃料供給パターンR
CVPRNを決定するルーチンで、同じく10msec
毎に実行されるもので、ここでは、上記したパターン
は、図8(B)で示すように、燃料供給への移行時のエ
ンジン回転数に応じて決まり、エンジン回転数が高くな
るほど燃料噴射を停止させる位置がパターン開始から離
れ、回転数が低いときは逆に早くなる。エンジン回転数
が低いときほどトルクショックの影響をより大きく受け
るので、要求トルク低下タイミングが早くなるためであ
る。
【0064】また、図9は図3のステップ13でアクセ
ル踏み込み量と比較される敷居値TVOPSTを決める
ルーチンで、同じく10msec毎に実行される。
【0065】この敷居値TVOPSTは、車両が前後振
動を引き起こすときのアクセル踏み込み量TVOの比較
値であり、エンジン回転数が大きくなるほど、大きな値
をとる。この敷居値は、アクセル踏み込み量に応じて発
生するトルクが車両駆動系に及ぼす振動の大きさから設
定され、エンジン回転数が高いほど影響は薄れるので、
アクセル踏み込み量の設定値を大きくし、これに伴って
加速性を向上させている。
【0066】次に全体的な作用について図10を参照し
ながら説明すると、惰性走行時など全ての気筒に対する
燃料の供給を停止している状態から、燃料供給の再開が
判断(例えばアイドルスイッチOFFにより)される
と、そのときのアクセル踏み込み量が敷居値TVOPS
Tを越えるか否かによってトルクリカバー制御への移行
が判断される。
【0067】図10の(A)はアクセルの踏み込みが素
早く行われ、直ちに敷居値を越えた場合、同じく(B)
はアクセルが比較的緩やかに踏み込まれた場合であっ
て、燃料供給の再開後に敷居値を越えるまで、ある時間
がかかっている。
【0068】アクセル開度が敷居値TVOPSTを越え
た瞬間にトルクリカバー制御に移行し、そのとき最先に
燃焼する気筒から順に、所定の燃料供給パターンにした
がって燃料噴射または非噴射の選択が行われてトルクリ
カバー制御に入る。このトルク回復制御は燃料供給の再
開時に発生する振動特性に対応して、これを最も効果的
に減衰するのに必要なトルク低減パターンにしたがって
所定の期間にわたって実行される。
【0069】この例ではトルクリカバー制御に移行して
から、第4番目に燃焼する気筒の燃料供給を休止させる
ようにパターンが選択される。
【0070】ところで、この振動低減のためにトルクを
低下させる要求タイミングはアクセルの踏み込み状態に
より相違し、緩やかにアクセルを踏み込んだときの要求
トルク低下タイミングは相対的に遅れる。
【0071】この場合、燃料供給の再開時に、アクセル
踏み込み量が敷居値を越えてからトルクリカバー制御に
移行させるので、図10(A)のように素早くアクセル
が踏まれたときは、直ちにトルクリカバー制御に移行す
るが、そうでないときは、図10(B)のように、燃料
供給の再開が判定(アイドルスイッチOFF)された時
点でいったん通常の全気筒に対する燃料噴射制御に入
り、その後にアクセル開度が敷居値を越えた時点から、
燃料供給パターンにしたがってのトルクリカバー制御に
移行する。
【0072】このため、緩やかに加速された場合、ある
いは急激に加速された場合などいずれについても、アク
セル操作に応じての加速性能を損なうことなく、最も効
果的に車両駆動系のねじれ振動に起因してのトルクショ
ックの発生を防止できるのである。なお、図10(A)
の点線で示す特性は、トルクリカバー制御を行わない場
合であり、前後振動が大きくなっていることが分かる。
【0073】図11は駆動系の生産バラツキにより正規
の状態よりもバックラッシュが小さく、振動抑制のため
の最適な要求トルク低下タイミング(非噴射のタイミン
グ)が、時系列で前に進んでいる場合の経過概略図であ
り、燃料供給後のエンジン回転加速度ΔNeの変動を見
ると分かるとおり、燃料供給パターンが要求タイミング
に一致しているとき(図中a)は、回転加速度の変動は
最も小さいが、燃料供給パターンが要求タイミングから
ずれてしまい、結果的にトルク低下タイミングが遅すぎ
るとき(図中b)は、回転加速度の変動がトルクリカバ
ー制御をしない場合(図中c)よりも大きくなってしま
う。
【0074】このように回転加速度が大きく変動すると
いうことは、それだけ車両の前後振動も大きくなるとい
うことであるが、この発明では、このような場合には燃
料供給パターンを変更し、次の制御時にはトルク低下タ
イミングを前に進めるように修正する。
【0075】燃料供給再開時のエンジントルク低下タイ
ミングが最適なタイミングよりも早いと、図からも分か
るように、エンジン回転加速度が正側に第1回目のピー
クをとった後、負側に変化していき、第2回目のピーク
が、第1回目のピークよりも絶対値で大きな値をとる。
この点、トルク低下タイミングが正規の最適なタイミン
グのときは、第1回目のピークよりも第2回目のピーク
が大きくなることはほとんど無く、第3回目、第4回目
と進むにしたがってピークは順々に減衰していく。
【0076】したがって、燃料供給再開時のエンジン回
転加速度の変化が、正の第1のピーク値よりも負の第2
のピーク値が絶対値で大きくなったときは、燃料供給パ
ターンが要求タイミングに一致せず、要求よりも遅くな
っているものと判断できるので、この場合には、次回の
燃料供給パターンについては、時系列で一回(1気筒
分)だけ前にずらすように、パターンを変更する。
【0077】すると、次回の燃料供給パターンにおいて
は、アクセル踏み込み量を敷居値を越えてから、例えば
2回連続噴射し、次ぎを非噴射とする場合であっても、
この変更により、1回噴射したら直ぐに次が非噴射とな
り、駆動系のバックラッシュが正規の状態よりも小さく
なったのに対応してトルク低下タイミングが早まるので
ある。
【0078】したがって駆動系の生産バラツキにより、
車両の振動低減のための要求トルク低下タイミングが早
くなっても、次々と燃料供給パターンを変更し、要求に
合わせた最適なタイミングとすることができるので、燃
料供給の再開時に常に適正な振動抑制効果を発揮させら
れる。
【0079】次ぎに、図12、図13に示す本発明の他
の実施の形態を説明すると、これは燃料供給パターンの
変更について、パターンを一つだけ時系列の前にずらす
のではなく、アクセル踏み込み量の敷居値TVOPST
を小さくすることにより、実質的にパターンを前にずら
したのと同じ働きをさせるようにしたものである。
【0080】図12と図13は、前記した図3と図5に
対応するフローチャートであり、図13の燃料供給パタ
ーンを変更するかどうかを判断する制御ルーチンにおい
て、ステップ53で回転加速度ΔNeの第1回目のピー
ク値DNE1よりも、第2回目の負のピーク値DNE2
が、絶対値において大きくなったときは、ステップ60
に移行して、本制御ルーチン実行前に記憶されているア
クセル踏み込み量の敷居値変更量TVSFTを、所定値
TVTV1だけ大きくし、ステップ61で次回のアクセ
ル踏み込み量の敷居値変更量SFTTVOとして格納す
る。
【0081】一方、図12の供給再開時にアクセルの踏
み込み量が所定値を越えたかどうかによりトルクリカバ
ー制御への移行を判断する制御ルーチンで、ステップ1
3において、アクセル踏み込み量の敷居値TVOPST
に対して、この変更量SFTTVOを減算した値を新た
な敷居値として、これをスロットル踏み込み量TVOと
比較するようにした。
【0082】このようにした結果、燃料供給再開時のエ
ンジン回転加速度ΔNeが大きく変動し、とくに第1回
目の正のピーク値DNE1よりも第2回目の負のピーク
値DNE2が絶対値において大きくなったときは、アク
セル踏み込み量の敷居値TVOPSTが変更量SFTT
VOだけ小さくなり、このようにすると、図11にもあ
るように、スロットル踏み込み量(スロットル開度)T
VOが敷居値を越える時期、すなわちトルクリカバー制
御に移行するタイミングが、その分だけ早くなり、これ
により実質的に燃料供給パターンを時系列で前に進めた
のと同じこととなり、駆動系のバックラッシュに対応し
て最適なトルク低下タイミングを維持することができ、
車両の前後振動を確実に抑制することができる。
【0083】
【発明の効果】第1の発明によれば、燃料供給の再開時
に発生する車両駆動系の振動をトルクリカバー制御する
にあたり、燃料供給再開後エンジンの回転加速度の最初
の正のピーク値よりも次の負のピーク値が絶対値におい
て大きくなったことを検出したときには、トルク低下の
要求タイミングが正規の特性よりも早くなっているもの
と判断し、次回に燃料供給を停止しての惰性走行を行っ
てから燃料供給を再開するときに、燃料供給パターン
を、この要求エンジントルクの低下タイミングに合わせ
て、予め定めた順序にしたがって進み側に変更するた
め、次回の燃料供給再開時には燃料供給パターンが所定
量だけ早められ、これにより小さくなった駆動系のバッ
クラッシュに対応して最適なタイミングでトルクが低下
するように制御され、常に車両の前後振動を確実に低減
することが可能となる。
【0084】第2の発明によれば、燃料供給パターンを
1回の燃焼に相当する分だけ時系列的に前にずらすの
で、車両の前後振動を低減するための要求トルク低下タ
イミングが早くなっても、次々と適正量づつ変更するこ
とができ、バックラッシュに合わせて過不足なく最適な
状態に調整できる。
【0085】第3の発明によれば、燃料供給パターンの
変更を判断したら、次回の燃料供給時のアクセル踏み込
み量の敷居値を所定値だけ小さくすることにより、実質
的にトルク低下タイミングを遅らせることができ、経時
劣化等に合わせた最適な燃料供給パターンを維持でき
る。
【0086】第4の発明によれば、変速機ギヤ位置が、
トルクショックの影響が少ない低速ギヤ位置のときほ
ど、制御開始後のトルク低減気筒までの間隔が長くな
り、振動特性に適確に対応した制御ができる。
【0087】第5の発明によれば、トルクショックの影
響が少ないエンジン高回転域ほど、制御開始後のトルク
低減気筒までの間隔が長くなり、振動特性に適確に対応
した制御が行える。
【0088】第6の発明によれば、トルクショックの影
響を受けやすいエンジン低回転域などではアクセル踏み
込み量の小さいうちからトルクリカバー制御に移行して
トルクショックの発生を抑制し、トルクショックの影響
の少ない高回転域では不必要なトルクリカバー制御を避
け、燃料供給再開後のアクセル操作に応じての加速性能
を良好に維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成図である。
【図2】本発明の実施の態様を示すブロック図である。
【図3】トルクリカバー制御への移行を判断するための
制御動作を示すフローチャートである。
【図4】トルクリカバー制御時の燃料噴射制御動作を示
すフローチャートである。
【図5】燃料供給パターンの変更を判断するための制御
動作を示すフローチャートである。
【図6】燃料供給パターンの変更量を初期化するための
制御動作を示すフローチャートである。
【図7】(A)は燃料供給パターンを選択する制御動作
のフローチャート、(B)はギヤ位置に応じて表す供給
パターンのマップである。
【図8】(A)は同じく燃料供給パターンを選択する制
御動作の他の例を示すフローチャート、(B)はエンジ
ン回転数に応じて表す供給パターンのマップである。
【図9】(A)はアクセル踏み込み量を比較する敷居値
を選択する制御動作のフローチャート、(B)は敷居値
の特性を示す説明図である。
【図10】トルクリカバー制御の作動状態を説明するた
めの説明図で、(A)はアクセルを素早く踏んだとき、
(B)はゆっくりと踏んだときの状態を示す。
【図11】トルクリカバー制御時のエンジン回転加速度
の変動状態をトルク低下タイミングとの関係に応じて表
す説明図である。
【図12】本発明の他の実施の態様におけるトルクリカ
バー制御への移行を判断するための制御動作を示すフロ
ーチャートである。
【図13】同じく燃料供給パターンの変更を判断するた
めの制御動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
11 運転条件検出手段 12 気筒別燃料制御手段 13 燃料供給停止手段 14 アクセル踏み込み量検出手段 15 燃料供給再開判定手段 16 燃料供給パターン設定手段 17 燃料供給パターン変更手段

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンの運転条件を検出する手段と、 エンジン運転条件に応じて燃料の供給量を気筒別に制御
    可能な気筒別燃料制御手段と、 所定のエンジン運転条件において燃料供給を停止する手
    段と、 アクセル踏み込み量を検出する手段と、 前記燃料供給の停止状態から燃料供給の再開を判定する
    手段と、 燃料供給再開の判定後アクセル踏み込み量が所定値以上
    になったときその直後に燃焼する気筒を先頭にして所定
    の気筒パターンにしたがって所定の期間だけ燃料の供
    給、非供給を実行させる燃料供給パターン設定手段と、 前記燃料供給パターンに沿った燃料供給再開後エンジン
    の回転加速度の最初の正のピーク値の絶対値よりも次の
    負のピーク値の絶対値の方が大きいことを判断したら次
    回の燃料供給パターンに沿った燃料供給再開時に前記燃
    料供給パターンを予め定めた順序にしたがって変更する
    燃料供給パターン変更手段とを備えたことを特徴とする
    エンジンの燃料噴射制御装置。
  2. 【請求項2】前記燃料供給パターン変更手段は、燃料供
    給パターンを1回の燃焼に相当する分だけ前にずらした
    パターンに変更するようになっている請求項1に記載の
    エンジンの燃料噴射制御装置。
  3. 【請求項3】前記燃料供給パターン変更手段は、燃料供
    給パターンに沿った燃料供給再開後エンジンの回転加速
    度の最初の正のピーク値の絶対値よりも次の負のピーク
    値の絶対値の方が大きいことを判断したら次回の燃料供
    給パターンに沿った燃料供給を再開させるアクセル踏み
    込み量を所定値だけ小さくすることで実質的な燃料供給
    パターンを前にずらすように変更するものである請求項
    1に記載のエンジンの燃料噴射制御装置。
  4. 【請求項4】前記燃料供給パターン設定手段に設定され
    る燃料供給パターンは、最初に燃料非噴射となるまでに
    燃料噴射を連続する回数が、燃料供給再開時の変速機の
    変速比が大きいときほど多くなる請求項1〜3のいずれ
    か一つに記載のエンジンの燃料噴射制御装置。
  5. 【請求項5】前記燃料供給パターン設定手段に設定され
    る燃料供給パターンは、最初に燃料非噴射となるまでに
    燃料噴射を連続する回数が、燃料供給再開時のエンジン
    回転数が大きいほど多くなる請求項1〜3のいずれか一
    つに記載のエンジンの燃料噴射制御装置。
  6. 【請求項6】前記燃料供給パターン設定手段は、燃料供
    給再開時のエンジン回転数が大きいほど、アクセル踏み
    込み量を比較する敷居値が大きくなる請求項1に記載の
    エンジンの燃料噴射制御装置。
JP7305832A 1995-11-24 1995-11-24 エンジンの燃料噴射制御装置 Pending JPH09144579A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007100661A (ja) * 2005-10-07 2007-04-19 Nissan Motor Co Ltd 自動車用内燃機関の制御装置
JPWO2018051513A1 (ja) * 2016-09-16 2019-06-27 日産自動車株式会社 エンジンの制御方法および制御装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007100661A (ja) * 2005-10-07 2007-04-19 Nissan Motor Co Ltd 自動車用内燃機関の制御装置
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