JPH081772B2 - 電力開閉器 - Google Patents

電力開閉器

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JPH081772B2
JPH081772B2 JP5190586A JP5190586A JPH081772B2 JP H081772 B2 JPH081772 B2 JP H081772B2 JP 5190586 A JP5190586 A JP 5190586A JP 5190586 A JP5190586 A JP 5190586A JP H081772 B2 JPH081772 B2 JP H081772B2
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貞次郎 森
茂 増田
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は,電力の開閉を行う電力開閉器,特にその
接触子の改良に関するものである。
〔従来の技術〕
電力開閉器は,電磁接触器や配線用遮断器として広く
用いられている。
従来の電力開閉器としては,例えば実開昭57−192647
号公報に見られる第5図示すような電磁接触器が周知で
あり,該電磁接触器は左右対象であるから右側断面のみ
を示す。
同図において,(1)はプラスチツク等で形成された
取付台,(2)はこの取付台上にケイ素鋼板で積層され
た固定鉄心,(3)は固定鉄心(2)に対抗配置されこ
れと同じくケイ素鋼板で積層された可動鉄心,(4)は
可動鉄心(3)と固定鉄心(2)とを引き外しバネ(図
示省略)に抗して吸着させる駆動力を付与する操作コイ
ル,(5)はプラスチツクで形成され,角窓を有するク
ロスバーで,その下端には可動鉄心(3)が保持されて
いる。(6)は上記クロスバー(5)の角窓に挿入され
て押しバネ(7)により保持されている可能接触子,
(6a)は可動接触子(6)に設けられた可能接点,
(8)は上記可動接触子(6)と対向して設けられ,電
流の通電を行う固定接触子,(8a)はこの固定接触子
(8)に設けられた固定接点,(8b)は同じくこの固定
接触子(8)の端子部を示す。(9)は電磁接触器本体
を外部回路と接続するための端子ねじ,(10)は固定接
触子(8)を取付けるベース,(11)は電磁接触器上面
を覆うカバーでその内部には固定接触点(8a)と可動接
点(6a)との間に生じるアーク(12)を消弧するための
磁性体の金属消弧板(13)を設けており,この金属消弧
板(13)は図より明らかなように,可動接触子と対向さ
せ固定接触子(8)上方にこれと平行してかつ互いに所
定間隔を隔てて累積併設されている。
従来の電力開閉器は以上のような構成を有し以下にそ
の作用について説明する。
第5図に示す電磁接触器において,操作コイル(4)
は消磁すると,図示を省略した引外しばねにより可動鉄
心(3)が固定鉄心(2)より開離し,クロスバー
(5)も同図に示す上位を占め,固定接点(8a)と可動
接点(6a)とが開離して固定接点(8a)と可動接点(6
a)との間にアーク(12)が生じるが,このアーク(1
2)には第6図に示されるように金属消弧板(13)に吸
引され,アーク(12a)のように引き伸され,最終的に
はアーク(12b)のようになり,金属消弧板(13)によ
り消弧され,電流が遮断される。
〔発明が解決しようとする問題点〕
従来の電力開閉器は以上のように構成され動作するの
であるが,両接点(6a),(8a)開離時の初期発弧位置
は両接点(6a),(8a)の表面の状態などに左右され定
まつていなかつた。そのため,例えば第6図に示すよう
に,接点(6a),(8a)のアーク駆動側と反対の位置に
初期発弧することもあり,この場合,アーク(12)は接
点(6a),(8a)上を走行してアーク(12a)の状態に
なつた後,金属消弧板(13)に吸引されてアーク(12
b)の状態になつて消弧されており,アーク(12)が接
点(6a),(8a)上を走行するため接点(6a),(8a)
の消耗が大きいという問題点があつた。
この発明は上記のような問題点を解決するためになさ
れたもので,接点の消耗が少ない電力開閉器を得ること
を目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明に係る電力開閉器は,接触子の少なくとも一
方はその先端部が屈曲し,接点のアーク駆動側に寄つた
位置で両接点が接触するように構成したものである。
〔作用〕
この発明における電力開閉器は,接点のアーク駆動側
に寄つた位置で両接点が接触しているので,両接点開離
時の初期発弧位置が接点上のアーク駆動側となり,接点
上のアークが走ることによる接点の消耗を防止する。
〔実施例〕
以下,この発明の一実施例を図をもとに説明する。
この発明の一実施例による電力開閉器は第5図に示す
従来のものと類似しているので,その要部のみを拡大し
て第1図に示す。この例では,可動接触子(6)の先端
部が固定接触子(8)側に折り曲げられ,接点(6a),
(8a)のアーク駆動側先端部(6b)(8b)でのみ両接点
(6a),(8a)が接触している。
次に動作について,主に従来のものとの相違点を中心
に説明する。両接点閉成時,両接点(6a),(8a)はア
ーク駆動側先端部(6b),(8b)で接触しており,両接
点(6a),(8a)を開離すると,第2図に示すように,
アーク(12)がアーク駆動側先端部(6b),(8b)に発
生する。このアーク(12)は磁性体の金属消弧板(13)
に吸引され,アーク(12a)のようになつて消弧され
る。このように,この実施例では接点(6a),(8a)上
に生じたアーク(12)が接点(a),(8a)上を走行し
ないで短時間でアーク(12a)のようになつて消弧され
るので,接点(6a)(8a)の消耗を低減できる。また,
接触子(6b)の先端部を折り曲げるだけであるので製作
も簡単である。
なお,上記実施例では可動接触子(6)の先端部が屈
曲している場合について説明したが,第3図に示すよう
に固定接触子(8)の先端部が屈曲していてもよく,さ
らに第4図に示すように両接触子(6),(8)の先端
部が屈曲している場合にも上記実施例と同様の効果が得
られるのは明白である。
また,第4図に示すように,接点のアーク駆動側先端
部(6b),(8b)が曲面状に形成されていてもよく,こ
の場合はアーク(12)の生端部(6b),(8b)への膠着
を防止できアークがより速やかに消弧される。
また,上記実施例では電力開閉器の一種である電磁接
触器にこの発明を適用した場合について説明したが,こ
の発明は例えば配線用しや断器のような他の電力開閉器
にも適用できるのは言うまでもない。
〔発明の効果〕
以上のように,この発明によれば,接触子の少なくと
も一方はその先端部が屈曲し,接点のアーク駆動側に寄
つた位置でのみ両接点が接触するように構成したので,
接点の消耗を低減できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例による電力開閉器の要部を
示す断面図,第2図は第1図のものの消弧作用を説明す
る説明図,第3図,第4図はそれぞれこの発明の他の実
施例による電力開閉器の消弧作用を説明する説明図,第
5図は従来の電力開閉器の一例を示す半正面断面図,第
6図は第5図のものの消弧作用を説明する説明図であ
る。 図において,(6)は可動接触子,(6a)は可動接点,
(6b)は可動接点のアーク駆動側先端部,(8)は固定
接触子,(8a)は固定接点,(8b)は固定接点のアーク
駆動側先端部,(12),(12a),(12b)はアーク,
(13)は金属消弧板である。 なお,各図中同一符号は同一または相当部分を示すもの
とする。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定接触子に接合された固定接点と,可動
    接触子に接合され上記固定接点と接離可能な可動接点と
    を備え,上記両接点開離時に生じるアークを駆動して消
    弧する電力開閉器において,上記接触子の少なくとも一
    方はその先端部が屈曲し,上記接点のアーク駆動側に寄
    つた位置で両接点が接触するように構成したことを特徴
    とする電力開閉器。
JP5190586A 1986-03-10 1986-03-10 電力開閉器 Expired - Fee Related JPH081772B2 (ja)

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JPS62208513A JPS62208513A (ja) 1987-09-12
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