JPH08177201A - 無機質コーナー役物の製造方法 - Google Patents

無機質コーナー役物の製造方法

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JPH08177201A
JPH08177201A JP32055894A JP32055894A JPH08177201A JP H08177201 A JPH08177201 A JP H08177201A JP 32055894 A JP32055894 A JP 32055894A JP 32055894 A JP32055894 A JP 32055894A JP H08177201 A JPH08177201 A JP H08177201A
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JP
Japan
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inorganic
inorganic base
adhesive
base materials
corner accessory
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JP32055894A
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English (en)
Inventor
Takashi Morita
孝士 守田
Akinari Kenmoto
明成 見本
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 接着強度を低下させることなく、無機質基材
の接合にかかる時間を短縮して生産効率が向上した無機
質コーナー役物の製造方法を提供する。 【構成】 表裏面に斜めに交差する傾斜側端面をそれぞ
れ備えた2つの無機質基材の、前記傾斜側端面を左右か
ら接合して断面略V型に形成される無機質コーナー役物
の製造方法において、2つの無機質基材の傾斜側端面を
予熱した後、短時間硬化性の接着剤を塗布し接合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、無機質板を用いて形成
される住宅等の外壁のコーナー部に用いられる無機質コ
ーナー役物の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、断面略V型に形成された無機
質コーナー役物が、無機質板を用いて形成される住宅等
の外壁のコーナー部に用いられている。従来において
は、無機質コーナー役物の製造方法は、次に示す如くし
て行われている。
【0003】まず、表裏面に斜めに交差する傾斜側端
面2を備えた無機質基材1を2部材用いて、傾斜側端面
2,2を左右から突き合わせて無機質基材1,1を断面
略V型となるように仮止めする。この無機質基材1,1
の仮止めは、図4(a)(b)に示す如く、少なくとも
一方の傾斜側端面2にホットメルト型の樹脂2を塗布し
た後、傾斜側端面2,2を左右から突き合わせてホット
メルト型の樹脂2を加熱融着させるか、又は、傾斜側端
面2,2を左右から突き合わせてタッカー止めしてなさ
れている。
【0004】次に、図4(c)に示す如く、仮止めさ
れた傾斜側端面2,2の間に長時間硬化性の接着剤7を
流し込んだ後、常温(30±5℃)で接着剤7が十分硬
化するように養生する。
【0005】さらに、無機質基材1,1の接合部3に
おける接着剤7のはみ出し部分を切断除去した後、表面
に塗装し、この塗装の焼き付けをして仕上げる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の如
き従来の無機質コーナー役物の製造方法においては、
の工程において、長時間硬化性の接着剤7の養生に長時
間要するために生産効率が悪かった。また、接着剤7が
硬化するまでの間、仮止めを行う必要があり、の工程
が必要であった。さらに、仮止めにホットメルト型の樹
脂2を用いた場合には、の工程で塗装の焼き付けを行
う際にホットメルト型の樹脂2が無機質基材1,1の接
合部3から湧き出し、タッカー止めした場合には、タッ
カーの跡が残って外観を損ねるという問題があった。ま
た、仮止めされた傾斜側端面2,2の間に流し込む接着
剤7の量は、接合部3において接着剤7を隙間なく充填
するためには、接着に必要な量に対して余剰に必要であ
った。
【0007】これに対して生産効率を向上させるため
に、長時間硬化性の接着剤7の代わりに、短時間硬化性
の接着剤を用いて無機質基材1,1を接合すると、養生
かかる時間を短縮することができるものの、短時間硬化
性の接着剤は粘性の上昇が速いために、塗布した接着剤
が無機質基材1の傾斜側端面2から内部に十分に浸透せ
ず、無機質基材1の内部に浸透した接着剤が硬化するこ
とにより発現するアンカー効果が十分に得られなくなっ
て無機質基材1,1の接合部3における接着強度が低下
するという問題があった。
【0008】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
ので、接着強度を低下させることなく、無機質基材の接
合にかかる時間を短縮して生産効率が向上した無機質コ
ーナー役物の製造方法を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の無機質コーナー
役物の製造方法は、表裏面に斜めに交差する傾斜側端面
2をそれぞれ備えた2つの無機質基材1,1の、前記傾
斜側端面2,2を左右から接合して断面略V型に形成さ
れる無機質コーナー役物の製造方法において、2つの無
機質基材1,1の傾斜側端面2,2を予熱した後、短時
間硬化性の接着剤5を塗布し接合することを特徴とする
ものである。
【0010】
【作用】本発明の無機質コーナー役物の製造方法による
と、2つの無機質基材1,1の傾斜側端面2,2の接合
に短時間硬化性の接着剤5が用いられているので、接着
剤5を硬化させるための養生時間が短かくてすむ。ま
た、この短時間硬化性の接着剤5は、2つの無機質基材
1,1の予熱された傾斜側端面2,2に塗布されるの
で、短時間硬化性の接着剤5の粘度が低下して、無機質
基材1の内部に浸透しやすくなる。
【0011】以下詳しく説明する。本発明において、無
機質基材1の表裏面と傾斜側端面2との交差する角度は
特に限定されるものではなく、この角度によって無機質
コーナー役物の角度が決定されるものである。例えば、
無機質基材1の表面と傾斜側端面2との角度が鋭角の場
合、得られる無機質コーナー役物は出隅コーナーに用い
られるものとなり、無機質基材1の表面と傾斜側端面2
との角度が鈍角の場合、得られる無機質コーナー役物は
入隅コーナーに用いられるものとなる。
【0012】無機質基材1の傾斜側端面2の予熱温度
は、この傾斜側端面2,2の接合に用いられる短時間硬
化性の接着剤5の種類によって異なるものであり、傾斜
側端面2に塗布された接着剤5が、傾斜側端面2から無
機質基材1の内部に浸透するのに適切な粘度まで粘度が
低下するような温度とすることが好ましいものである。
接着剤5が傾斜側端面2から無機質基材1内部に浸透す
ることによって、接着剤5が硬化した際に無機質基材1
内部に浸透した接着剤5がアンカー効果を奏して接着剤
5と傾斜側端面2との界面が剥離しにくくなり、無機質
基材1,1の接着が強固となるものである。このとき傾
斜側端面2の予熱温度が低いと、接着剤5の粘度が十分
に低下せずに、接着剤5の無機質基材1内部への浸透が
不十分となり、アンカー効果が小さくなって十分な無機
質基材1,1の接着強度が得られなくなる。また、傾斜
側端面2の予熱温度が高すぎると、接着剤5が無機質基
材1内部へ浸透過多となって傾斜側端面2の表面に残る
接着剤5が不足し、接合される傾斜側端面2,2の間が
接着剤5によって十分に充填されなくなり、接着不良と
なる可能性がある。
【0013】本発明では、傾斜側端面2へ接着剤5を直
接塗布するので、その塗布量は必要最小限で済み、従来
のように余剰となるほど必要としないものである。この
とき、接着剤5は接合される傾斜側端面2,2の両方に
塗布するようにすると、双方に同等のアンカー効果を期
すことができ、好ましいものである。
【0014】本発明においては、従来の如く予め仮止め
しておく必要がないものである。すなわち、接着剤5が
塗布された傾斜側端面2,2を突き合わせた後、接着剤
5は常温よりも早く硬化反応が進行し、同時に、予熱温
度が冷めていくとともに接着剤5の粘度が上昇し、特に
仮止めをしなくても、僅かな時間のうちに無機質基材
1,1の接合部3の自己形状保持力を奏するからであ
る。
【0015】さらに本発明においては、無機質基材1の
傾斜側端面2のみ、あるいはその近傍のみを予熱するよ
うにすることが好ましいものである。すなわち、無機質
基材1全体を予熱すると、無機質基材1が熱変形する可
能性がある。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。
【0017】図1(a)は本発明の実施例に係る無機質
コーナー役物の製造方法の一工程を示す斜視図であり、
(b)は本発明の実施例に係る無機質コーナー役物の製
造方法によって得られた無機質コーナー役物を示す上面
図である。
【0018】実施例 矩形平板状に形成され、表裏面と斜めに交差する傾斜側
端面2,2をそれぞれ備えた2つの無機質基材1,1を
用い、これら無機質基材1,1の傾斜側端面2,2を、
それぞれ遠赤外ランプを用いて予熱した。このときの予
熱温度として、常温(30±5℃)、60℃、80℃、
100℃の4点について実施した。
【0019】次に、短時間硬化性の接着剤5として、3
0分硬化タイプのエポキシ系接着剤(ボンドクイックセ
ット30:コニシ(株)社製)を用いて、無機質基材1
の傾斜側端面2,2にそれぞれ塗布し、傾斜側端面2,
2を突き合わせて無機質基材1,1を断面略V型となる
ように接合した。このときの接着剤5の塗布量は5.0
g/455mmであり、一方の傾斜側端面2には2本の
筋状に塗布し、他方の傾斜側端面2には一本の筋状に塗
布した。
【0020】さらに、接合された無機質基材1,1を常
温(30±5℃)で4時間養生して断面略V型の無機質
コーナー役物を得た。そして図2に示す如く、得られた
無機質コーナー役物を、接合部3を下にして、接合され
た無機質基材1,1の上端に平板4を載せ、この平板4
の中央部に荷重を加えて無機質コーナー役物の接合部3
が破断したときの荷重をオートグラフにて測定し、接合
部3の接着強度とした。その結果を、図3に示すグラフ
にプロットして示す。
【0021】比較例 比較例として従来の無機質コーナー役物の製造方法によ
り無機質コーナー役物の製造を行った。まず図4(a)
(b)に示す如く、矩形平板状に形成され、表裏面に斜
めに交差する傾斜側端面2,2を備えた2つの無機質基
材1,1を用い、これら無機質基材1,1の傾斜側端面
2,2を左右から突き合わせて無機質基材1,1を断面
略V型となるように仮止めした。この無機質基材1,1
の仮止めは、図4(a)(b)に示す如く、少なくとも
一方の傾斜側端面2にホットメルト型の樹脂2を塗布し
た後、傾斜側端面2,2を左右から突き合わせてホット
メルト型の樹脂2を加熱融着させて行った。
【0022】次に、図4(c)に示す如く、仮止めされ
た傾斜側端面2,2の間に接着剤7を流し込み接合し
た。このとき接着剤7として12時間硬化タイプのエポ
キシ系接着剤(ボンドEセットL:コニシ(株)社製)
を用い、その使用量は6.6g/455mmであった。
【0023】さらに、接合された無機質基材1,1を常
温(30±5℃)で12時間養生して断面略V型の無機
質コーナー役物を得た。そして上記実施例と同様に、得
られた無機質コーナー役物を、接合部3を下にして、接
合された無機質基材1,1の上端に平板4を載せ、この
平板4の中央部に荷重を加えて無機質コーナー役物の接
合部3が破断したときの荷重をオートグラフにて測定
し、接合部3の接着強度とした。この接着強度の測定値
を、実施例との比較のために図3に示すグラフに点線と
して記入した。
【0024】接着強度の測定結果の考察 図3に示す如く、上記実施例において接合部3の接着強
度は予熱温度が常温、及び60℃では比較例における接
着強度を下回ったが、予熱温度が80℃、及び100℃
では比較例における接着強度と同等の値であった。図3
のグラフから考察すると、予熱温度が70℃未満である
と、接着剤5が無機質基材1へ浸透不足となり、同時に
傾斜側端面2に塗布した初期における硬化があまり促進
されないために十分な接着強度が発現しないものであ
る。また、予熱温度が100℃のときと80℃のときと
で接着強度に大きな差がなく、一方、温度が高い100
℃のときには浸透過多となり接合部3における接着剤5
が充填不足となって接着不良となる可能性があるので、
予熱温度は70乃至80℃とするのが最適であるといえ
る。
【0025】上述のことより、該実施例では無機質基材
1の傾斜側端面2を適当な温度に予備加熱すると、養生
時間を少なくとも1/3に短縮することができるもので
あり、接着剤5の使用量も従来より少なくて済み、従来
必要であった仮止めも不要となる。
【0026】
【発明の効果】本発明の無機質コーナー役物の製造方法
によると、2つの無機質基材1,1の傾斜側端面2,2
の接合に短時間硬化性の接着剤5が用いられているの
で、接着剤5を硬化させるための養生時間が短かくてす
む。また、この短時間硬化性の接着剤5は、2つの無機
質基材1,1の予熱された傾斜側端面2,2に塗布され
るので、短時間硬化性の接着剤5の粘度が低下して、無
機質基材1の内部に浸透し、この無機質基材1の内部に
浸透した接着剤5が硬化するとアンカー効果を奏して無
機質基材1,1の接着強度が大きくなる。したがって、
無機質基材1,1の接着強度が低下することなく、無機
質コーナー役物の生産効率を向上させることができる。
また、養生時間が短縮されたことで従来は必要であった
仮止めも不要となる。さらに、接着剤5の使用量も低減
することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の実施例に係る無機質コーナー
役物の製造方法の一工程を示す斜視図であり、(b)は
本発明の実施例に係る無機質コーナー役物の製造方法に
よって得られた無機質コーナー役物を示す端面図であ
る。
【図2】本発明の実施例における無機質コーナー役物の
無機質基材の接合強度の測定装置を示す端面図である。
【図3】本発明の実施例における無機質コーナー役物の
無機質基材の接合強度の測定結果を示すグラフである。
【図4】(a)(b)(c)は従来の無機質コーナー役
物の製造方法の工程を順に示すもので、(a)は斜視図
であり、(b)(c)は端面図である。
【符号の説明】
1 無機質基材 2 傾斜側端面 3 接合部 5 接着剤

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表裏面に斜めに交差する傾斜側端面をそ
    れぞれ備えた2つの無機質基材の、前記傾斜側端面を左
    右から接合して断面略V型に形成される無機質コーナー
    役物の製造方法において、2つの無機質基材の傾斜側端
    面を予熱した後、短時間硬化性の接着剤を塗布し接合す
    ることを特徴とする無機質コーナー役物の製造方法。
JP32055894A 1994-12-22 1994-12-22 無機質コーナー役物の製造方法 Pending JPH08177201A (ja)

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