JP2713055B2 - タイルパネル - Google Patents

タイルパネル

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JP2713055B2
JP2713055B2 JP25802492A JP25802492A JP2713055B2 JP 2713055 B2 JP2713055 B2 JP 2713055B2 JP 25802492 A JP25802492 A JP 25802492A JP 25802492 A JP25802492 A JP 25802492A JP 2713055 B2 JP2713055 B2 JP 2713055B2
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tile
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tiles
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tile panel
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JP25802492A
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Inventor
雅人 佐藤
Original Assignee
株式会社イナックス
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はタイルパネルに係り、特
に、下地ボードの表面に複数枚のタイルが接着剤によっ
て接着され、該タイルの目地間隙に有機系目地材料が充
填されてなるタイルパネルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、主にユニットバス用のタイルパネ
ルとして、下地ボードの表面に複数枚のタイルを整列配
置して接着し、タイル目地間隙に目地材料を充填したタ
イルパネルが提供されている。
【0003】このようなタイルパネルは、下地ボードの
表面に櫛目状に接着剤を塗り、その上にタイル張りを行
ない、次いで、目地材料をタイル間の目地間隙に充填し
て製造されている。
【0004】このようなタイルパネルの製造方法におい
て、接着剤を塗った下地ボードにタイルを張る方法とし
ては、手張りによる方法の他、複数のタイルを吸引機で
保持して張り付ける機械張り方法がある。
【0005】しかしながら、タイル間の目地寸法を揃え
てタイルを正確に下地ボードに貼着することは難しく、
また、手張りの場合であっても、機械張りの場合であっ
ても、接着剤が硬化する前にタイルが位置ずれし、目地
の寸法精度が悪くなるという問題があった。
【0006】これに対し、後述の第1図に示す如く、所
定寸法の型枠3を用い、型枠3の枠内にタイル4を裏返
しにはめ込み、上方から下地ボードを押し付けて張る方
法であれば、タイルの位置ずれを起こすことなく、タイ
ル間の目地を寸法精度良く形成することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このようなタイル整列
用の型枠を用いる方法では、接着剤が型枠の枠部に付着
し易く、この枠部に付着した接着剤の除去作業が容易で
はないという欠点がある。
【0008】一方、タイル間の目地間隙に、充填する目
地材料として、近年、熱可塑性樹脂を用いることが検討
されている。熱可塑性樹脂を用いて目地を形成する場合
には、タイル間に充填した熱可塑性樹脂を加熱して溶融
させ、セルフレベリング処理を施すが、この加熱にあた
り、第7図に示す如く、櫛目状に下地ボード1に塗布し
た接着剤2の間や、下地ボード1内部から気体が発生
し、これにより、タイル4間の目地間隙に充填した熱可
塑性樹脂5内に気泡が発生する(泡を吹く)という問題
がある。また、溶融した熱可塑性樹脂5がタイル4と下
地ボード1との間に侵入し、目地間隙充填樹脂量が減少
して、目地表面5Aが凹んでしまったり、逆に、第8図
(a)、(b)(第8図(b)は第8図(a)のB−B
線に沿う断面図である。)に示す如く、タイル4間の櫛
目状の接着剤2塗布部の盛り上り部分2Aで、熱可塑性
樹脂5も盛り上った状態となり(第8図(b)の5Bは
盛り上り部を示す。)、目地部表面に凹凸が形成される
という問題もある。
【0009】本発明は上記従来の問題点を解決し、下地
ボードの表面に複数枚のタイルが整列配置して接着剤に
よって接着され、該タイル目地間隙に有機系目地材料が
充填されてなるタイルパネルにおいて、目地部の寸法精
度及び表面形状精度を大幅に改善することができるタイ
ルパネルを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1のタイルパネル
は、下地ボードの表面に、複数枚のタイルが整列状態に
て接着剤によって接着され、該タイルの目地間隙に有機
系目地材料が充填されてなるタイルパネルにおいて、前
記目地間隙を挟んで隣接するタイルの裏縁間にまたがっ
て気密性テープを貼着し、すべての目地間隙を該気密性
テープによって下地ボード表面から隔絶したことを特徴
とする。
【0011】請求項2のタイルパネルは、請求項1にお
いて、前記有機系目地材料は熱可塑性樹脂であり、目地
間隙内面に溶着されていることを特徴とする。
【0012】
【作用】本発明のタイルパネルにあっては、タイル目地
間隙を挟んで隣接するタイルの裏縁間にまたがるように
気密性テープを貼着し、すべてのタイル目地間隙を、こ
の気密性テープによって下地ボード表面から隔絶するよ
うにするため、 タイルを型枠に並べて貼着するにあたり、型枠の枠
部はこの気密性テープで覆蓋された状態となるため、型
枠の枠部に接着剤が付着することはない。 接着剤間や下地ボード内の気体は、気密性テープに
より阻止されてタイル目地間隙の有機系目地材料側へ侵
入することはなくなるため、有機系目地材料の泡吹きは
防止される。 タイル目地間隙に充填された有機系目地材料は、気
密性テープに阻止されて、タイルと下地ボードとの間隙
側へ侵入することはなくなるため、目地部の表面が凹む
ことはない。 有機系目地材料は、タイル目地間隙の気密性テープ
上に充填されるため、気密性テープ下部の接着剤の盛り
上りの有無の影響を殆ど受けることなく、凹凸のない、
表面が平滑で良好な目地部が形成される。 等の作用効果が奏され、寸法精度、表面形状精度の良い
目地部を形成することができる。
【0013】請求項2のタイルパネルによれば、熱可塑
性樹脂を熱軟化させることによりこのような目地部を容
易に形成することができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明のタイルパネルの製造手順の一
例を示す図面を参照して本発明の実施例について詳細に
説明する。
【0015】第1図〜第6図は本発明のタイルパネルの
製造手順の一実施例を示す図であって、第1、2、4図
は斜視図、第3、5、6図は断面図である。
【0016】本実施例の方法においては、まず、第1図
に示す如く、タイル4をその裏面が上になるように型枠
3の枠内にはめ込む。
【0017】次に、第2、3図(第3図は第2図の−
線に沿う断面図である。)に示す如く、型枠3内には
め込んだタイル4の目地間隙6を挟んで隣接するタイル
4の裏縁間にまたがるように、気密性テープ7を貼着
し、すべてのタイル目地間隙6を気密性テープ7によっ
て覆うようにする。
【0018】一方、第4図に示す如く、下地ボード1に
接着剤2を櫛目状に塗布しておき、第5図に示す如く、
この下地ボード1の接着剤塗布面側を気密性テープ7を
貼着したタイル4の裏面に押し付けて貼着する。
【0019】その後、タイル4を貼着した下地ボード1
と型枠3とを分離し、目地間隙6に熱可塑性樹脂5を充
填し、図示しないヒーターを用いてタイル4側の表面を
加熱することにより、この熱可塑性樹脂5を加熱して溶
融し、目地部の表面をセルフレベリングして平滑に放冷
することにより、この樹脂5は固形化する。
【0020】これにより、第6図に示す如く、タイル目
地間隙を挟んで隣接するタイル4の裏縁間にまたがるよ
うに貼着された気密性テープ7により、すべてのタイル
目地間隙(第5図の6)を下地ボード1表面から隔絶し
た本発明のタイルパネル10が得られる。
【0021】このような本発明のタイルパネル10であ
れば、その製造にあたり、型枠3の枠部3Aは、第5図
に示す如く、気密性テープ7で覆われた状態となるた
め、接着剤2が付着することはない。
【0022】また、第6図に示す如く、熱可塑性樹脂5
は、気密性テープ7により接着剤2や下地ボード1から
隔絶されるため、気体の侵入による泡吹きが防止される
と共に、熱可塑性樹脂5が下地ボード1とタイル4との
間に侵入することによって目地部表面が凹むこともなく
なる。更に、気密性テープ7により、熱可塑性樹脂5を
充填する目地間隙6の底面の平面性が確保されるため、
接着剤の盛り上り部による目地部表面の盛り上りも防止
される。
【0023】本発明において、有機系目地材料として
は、熱可塑性樹脂の他、ワックス或いは熱可塑性樹脂と
ワックスとの混合物を用いることができる。
【0024】熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、エチレン酢酸ビニル共重合体、
ポリイミド等が用いられる。熱可塑性樹脂及びワックス
は、溶融温度が60〜200℃で、粘度の相当に低いも
の、120℃における粘度が5000cp以下のものが
好ましい。有機系目地材料としては、特に熱可塑性樹脂
を用い、加熱溶着して充填硬化させるのが好ましい。
【0025】なお、第1図〜第6図に示す方法は、本発
明のタイルパネルの製造方法の一実施例であって、本発
明のタイルパネルの製造手順は何ら図示の方法に限定さ
れるものではない。例えば、接着剤は下地ボードに塗布
しておく他、型枠内のタイル裏面に塗布し、これに下地
ボードを貼着するようにすることもできる。また、タイ
ル形状やタイル設置個数などについても任意である。
【0026】なお、本発明における気密性テープによる
効果は、目地材料として有機系目地材料を用いる場合に
限らず、セメント系目地材料を用いる場合にも奏され
る。しかしながら、有機系目地材料であれば、短時間で
美麗な仕上り面の目地を形成することができ、亀裂発生
の問題がなく、また、吸水性がないためカビ等の付着が
なく汚れにくい目地を形成できるといった効果が奏さ
れ、極めて有利である。
【0027】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明のタイルパネ
ルによれば、型枠を用いて、型枠の枠部への接着剤の付
着の問題を引き起こすことなく、下地ボードへのタイル
の貼着を行なえることから、目地寸法精度の良いタイル
パネルを提供することができる。しかも、目地間隙に充
填する有機系目地材料の泡吹きや表面凹凸を防止して、
平滑で表面精度の良い目地が形成されたタイルパネルを
提供することができる。
【0028】請求項2のタイルパネルによれば、このよ
うな目地部を熱可塑性樹脂にて容易に形成することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のタイルパネルの製造例を説明する、型
枠にタイルを配置した状態を示す斜視図である。
【図2】本発明のタイルパネルの製造例を説明する、型
枠に配置したタイルの裏縁に気密性テープを貼着した状
態を示す斜視図である。
【図3】第2図の−線に沿う断面図である。
【図4】本発明のタイルパネルの製造例を説明する、下
地ボードに接着剤を塗布した状態を示す斜視図である。
【図5】本発明のタイルパネルの製造例を説明する、型
枠に配置したタイルに下地ボードを貼着した状態を示す
断面図である。
【図6】本発明のタイルパネルの一実施例を示す断面図
である。
【図7】従来のタイルパネルを説明する目地部の拡大断
面図である。
【図8】従来のタイルパネルを説明する目地部の拡大断
面図であり、(b)図は(a)図のB−B線に沿う断面
図である。
【符号の説明】
1 下地ボード 2 接着剤 3 型枠 4 タイル 5 熱可塑性樹脂 6 タイル目地間隙 7 気密性テープ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下地ボードの表面に、複数枚のタイルが
    整列状態にて接着剤によって接着され、該タイルの目地
    間隙に有機系目地材料が充填されてなるタイルパネルに
    おいて、 前記目地間隙を挟んで隣接するタイルの裏縁間にまたが
    って気密性テープを貼着し、すべての目地間隙を該気密
    性テープによって下地ボード表面から隔絶したことを特
    徴とするタイルパネル。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記有機系目地材料
    は熱可塑性樹脂であり、目地間隙内面に溶着されている
    ことを特徴とするタイルパネル。
JP25802492A 1992-09-28 1992-09-28 タイルパネル Expired - Lifetime JP2713055B2 (ja)

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JPH06108614A JPH06108614A (ja) 1994-04-19
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