JPH03107049A - 構造部材に対する仮設用リブ補強方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、橋梁の架設あるいは、構築物のための仮設備
において、構造部材に仮設用の補強リブを取り付け、解
体時にこれを容易に除去でき、かつ、構造部材の母材に
損傷を与えることなく除去できるようにするための経済
的な構造部材に対する仮設用リブ補強方法に関するもの
である。

（従来の技術） Ｈ型、■型、溝型等の構造部材の溝内の任意の位置に補
強リブを取り付ける場合、従来はりブプレートを溶接に
て取り付けて架設工事の構造材として使用しており、架
設完了後にエアーガウジング等により母材表面の近傍で
補強リブを切断して除去している．そして切断残しの残
部はグラインダー等により削り取って母材表面を面一に
仕上げていた。

（発明が解決しようとする課題） 上述のように、架設時に使用する補強リブを構造部材に
取り付ける場合に、従来のように溶接作業によると、架
設工事完了後におけるリブの除去作業および復元作業に
多大な労力と時間を必要とし、かつ、母材に溶接熱を加
わえることにより、材質に著しく悪い影響を及ぼして劣
化させる原因をつくる。更に、エアーガウジングにより
補強リブを除去する際に母材を削り込むこともあり、こ
の場合は、その母材の欠損部を溶接による肉盛りで埋め
なければならないから、その肉盛り時の再加熱によって
熱影響の増大をもたらす。また、被溶接構造部材が納入
製品である場合は、母材表面をグラインデング等によっ
て面一に仕上げる作業が必要となるから非常に手数がか
かるという問題点があった。

（課題を解決するための手段） 上述の問題点を解決するため本発明においては、Ｈ型、
■型、溝型等の構造部材の溝内に挿入固着して補強材と
する仮設用リブにおいて、そのリブの構造部材との対向
縁部に、所要の面積を有する板状部材をリブと一体的に
設け、このリブを構造用接着剤により構造部材に接着す
るようにする。

また前記の方法において、仮設用リブを所定の温度に加
熱して除去するようにしてもよい。

さらに前記の方法において、仮設用リブと接合する板状
部材の構造部材との接合面にくさび打込み用の凹欠部を
設けてもよい。

（作　用） 上述のように本発明においては、Ｈ型、■型、溝型等の
構造部材の溝内に挿入固着して補強材とする仮設用リブ
において、そのリブの構造部材との対向縁部に、所要の
面積を有する板状部材をリブと一体的に設け、このリブ
を構造用接着剤により構造部材に接着するようにしたか
ら、従来のリブを溶接する方法と比較して、リブの取り
付けがきわめて容易、かつ安全に施工できるようになる
。

また架設工事完了後におけるリブの除去作業も容易とな
るから、作業能率を向上できると共に、リブを溶接した
り除去する場合に、構造部材に対する溶接やエアーガウ
ジングによる加熱がなくなるため、構造部材の材質に悪
影響を与えたり、変形や歪みを生ずるおそれもなくなる
。

また使用した接着剤の接着強度が低下する温度まで仮設
用リブを加熱すれば、リブを構造部材から除去するのが
一層容易になる。

さらに仮設用リブと接合する板状部材の構造部材との接
合面にくさび打込み用の凹欠部を設ければ、リブを構造
部材から除去する場合に、前記凹欠部にくさびを打ち込
むことによって、さらに容易にリブを剥がすことができ
る。， （実施例） 以下、図面について本発明の実施例を説明する。

図中１は、Ｈ型、■型、溝型等の構造部材で、１ａはそ
のフランジ、１ｂはウエブである。

すなわち第１図は、Ｈ型に結構した構造部材ｌを示して
おり、第２図はＩ型に結構した構造部材であり、第３図
はＨ型鋼を構造部材としたものである。

２は構造部材ｌの溝内に挿入固着して補強材とする仮設
用リブであり、このリブ２は、そのリブ２の構造部材ｌ
のウエブ１ｂとの対向縁部に、所要の面積を有する板状
部材２ａをリブ２と一体的に設ける．すなわち板状のリ
ブ本体２ｂと板状部材２ａとを断面形状がＴ型になるよ
うに突き合わせると共に、溶接等により一体的に結合し
てリブ２を形成する。なおこの板状部材２ａはフランジ
１ａとの対向縁部に設けて″もよい。

そして上述のように形戊したリブ２を構造用接着剤３を
介して構造部材１に接着する。

また第４図および第５図は本発明に係る仮設用リブの他
の実施例を示すもので、この場合は前記仮設用リブ２の
板状部材２ａのウエブ１ｂとの接合面にくさび打込み用
の凹欠部２ｃを左右にそれぞれ２個づつ設けてある。な
お第４図に示す５は、リブ２を剥がす場合に前記凹欠部
２ｃに打ち込むくさびである。

本発明において使用する構造用接着剤３としては、どの
ようなものでもよいが、一例として住友スリーエム株式
会社の接着剤の種類とその性状を示せば次の第１表の通
りである。

また前記各接着剤の各種被着体に対するせん断強さを示
せば、 第２表の通りである。

また前記各接着剤の温度と強度との関係を示せば、第６
図の通りである。

すなわち近時構造用接着剤としては、高性能のものが出
現しており、そのため構造部材を接合する用途にも実用
化が進んでいる現状である。

本発明はこのような観点からなされたもので、構造部材
に対する仮設用リブの接合に、従来の溶接にかえて構逍
用接着剤を使用するものである。

前述したように構造用接着剤の接合強度は近時飛躍的に
増大したが、なお溶接強度と比較するとかなり小さいた
め、本発明ではその分、リブ２に板状部材２ａを設けて
、接着強度の不足を接合面積の増加によって補うように
した。

上述のように本発明においては、構造部材１に対してリ
ブ２を構造用接着剤３により接合するようにしたから、
リブ２の取り付けがきわめて容易となる。

またリブ２を取り外す場合も、従来の熔接したものより
はるかに容易に剥がすことができる。

なおこの場合、第６図に示すように、この種の構造用接
着剤は、常温（約２５゜Ｃ）時の強度に対して所定の温
度（例えば１００゜Ｃ程度）まで加熱した時の強度は著
しく低下するから、仮設用リブを剥がす場合は、必要に
応じて所定の温度まで加熱すればリブの除去作業が非常
に容易になる。

また、第４図および第５図に示したように、リブ２の板
状部４Ｊ’２ａに凹欠部２ｃを設けておけば、リブ２を
除去する場合に、この凹欠部２ｃにくさび５を打ち込む
ことによって、リブ２の除去をさらに容易、かつ確実に
することができる。

（発明の効果） 上述のように本発明においては、Ｈ型、Ｉ型、溝型等の
構造部材ｌの溝内に挿入固着して補強材とする仮設用リ
ブ２において、そのリブ２の構造部材ｌのウエブｌｂと
の対向縁部に、所要の面積を有する板状部材２ａをリブ
２と一体的に設け、このリブ２を構造用接着剤３により
構造部材１に接着するようにしたから、従来のリブを熔
接する方法と比較して、リブ２の取り付けがきわめて容
易、かつ安全に施工できるようになる。

また架設工事完了後におけるリブ２の除去作業も容易と
なるから、作業能率を向上できると共に、リブ２を溶接
したり除去する場合に、構造部材１に対する溶接やエア
ーガウジングによる加熱がなくなるため、構造部材ｌの
材質に悪影響を与えたり、変形や歪みを生ずるおそれも
なくなる。

また使用した接着剤３の接着強度が低下する温度まで仮
設用リブ２を加熱すれば、リブ２を構造部材１から除去
するのが一層容易になる。

さらに仮設用リブ２のウエブ１ｂと接合する板状部材２
ａのウエブ１ｂとの接合面にくさび打込み用の凹欠部２
ｃを設ければ、リブ２を構造部材１から除去する場合に
、前記凹欠部２ｃにくさび５を打ち込むことによって、
さらに容易にリブ２を剥がすことができる。

上述のように本発明によれば、この種仮設用リブによる
補強方法を著しく改善することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はＨ型構造部材に対する本発明の仮設用リブ補強
方法を示す斜視図、 第２図は■型構造部材に対する本発明の仮設用リブ補強
方法を示す斜視図、 第３図（ａ）はＨ型鋼の構造部材に対する本発明の仮設
用リブ補強方法を示す正面図、同図（ｂ）はその側面図
、 第４図は他の実施例のリブと《さびを示す斜視図、 第５図（ａ）はそのリブの正面図、 同図（ｂ）はその下面図、 同図（Ｃ）は同側面図、 第６図は構造用接着剤の温度と接着強度との関係を示す
線図である。 １・・・構造部材　　　　　１ａ・・・フランジ１ｂ・
・・ウエブ　　　　　　　２・・・リブ２ａ・・・板状
部材　　　　　２ｂ・・・リブ本体２ｃ・・・凹欠部　
　　　　　３・・・構造用接着剤５・・・くさび 第Ｉ図 第２図 第３図 （ａ） 第５図 （ａ） （Ｃ） （ｂ） 第６ 図 逼度（ｒ：）

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、Ｈ型、Ｉ型、溝型等の構造部材の溝内に挿入固着し
   て補強材とする仮設用リブにおいて、そのリブの構造部
   材との対向縁部に、所要の面積を有する板状部材をリブ
   と一体的に設け、このリブを構造用接着剤により構造部
   材に接着するようにしたことを特徴とする構造部材に対
   する仮設用リブ補強方法。 ２、請求項１記載の方法において、仮設用リブを所定の
   温度に加熱して除去するようにしたことを特徴とする構
   造部材に対する仮設用リブ補強方法。 ３、請求項１、２記載の方法において、仮設用リブと接
   合する板状部材の構造部材との接合面にくさび打込み用
   の凹欠部を設けたことを特徴とする構造部材に対する仮
   設用リブ補強方法。