JP3195972B2 - アフターボンド型pc版及び該pc版を用いたコンクリート打設方法 - Google Patents

アフターボンド型pc版及び該pc版を用いたコンクリート打設方法

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JP3195972B2 JP20486593A JP20486593A JP3195972B2 JP 3195972 B2 JP3195972 B2 JP 3195972B2 JP 20486593 A JP20486593 A JP 20486593A JP 20486593 A JP20486593 A JP 20486593A JP 3195972 B2 JP3195972 B2 JP 3195972B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンクリートの打設に
よって相当期間経過後においてもコンクリートおよび埋
設型PC版側にクラック等が発生しないアフターボンド
型PC版とそれを用いたコンクリート打設方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図6に示すように、埋設型PC版8とし
ては打設コンクリート5との一体化の強度を向上するた
めに打設側の表面に凹凸部9を形成するものが採用され
ていた。また、図7に示すように打設コンクリート5の
温度応力等による埋設PC版8のクラックを防止するた
めに裏面をフラットにして縁切り部10を形成するもの
が採用されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、最近増
加の傾向のある埋設型PC版を型枠にして大型のマスコ
ンクリートを打設するケースの場合には前記の従来技術
では次のような問題点が生じる。まず、図6に示したも
のでは打設コンクリートの温度応力が大きく、その引張
力により埋設型PC版8にクラックが入り耐久性が低下
する問題点が生じる。また、図7に示したような縁切り
部10を有するものでは温度応力の吸収は可能である
が、縁切り部10に水が浸透し埋設型PC版8の剥離が
生じ、構造物の耐久性が低下する問題点が生じる。
【0004】本発明は、以上の問題点を解決するもの
で、コンクリート打設直後に生じる変位および温度応力
による打設コンクリートのクラックや打設直後の初期ク
ラック又は四季の外気温変化を受けて生じるクラックや
光,湿気等の影響によって生じるクラック等の各種のク
ラックが発生した後にPC版と打設コンクリートとの一
体化,固形化が完了するようにするものである。すなわ
ち、具体的には、コンクリート打設後、最大1年程度の
間は自由に変形できるように未硬化状態を保持させると
共にその間に打設コンクリートとPC版の間に水の浸入
を防止する付着性を持たせるようにすることにより前記
問題点の解決を図るようにしたアフターボンド型PC版
と該PC版を用いたコンクリート打設方法を提供するこ
とを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上の目的を
達成するために、ボンド剤として潜在性硬化剤を配合す
るエポキシ樹脂からなる時硬性エポキシ樹脂をPC版の
表面上に積重貼着してなる埋設型PC版であって、前記
潜在性硬化剤は熱,光,湿気,圧力により活性化される
化合物又は化合手段からなるアフターボンド型PC版を
構成するものである。更に、具体的には、PC版は、そ
の表面に起伏高さtの凹凸を形成するものからなり、前
記時硬性エポキシ樹脂は少なくとも前記高さtと同等又
はそれ以上の厚みを有するものからなり、前記時硬性エ
ポキシ樹脂の表面に非粘着性シートを積重貼着してなる
アフターボンド型PC版を特徴とするものである。ま
た、PC版の表面上に活性化開始前の前記時硬性エポキ
シ樹脂および選択的に非粘着性シートを積重貼着した
後、コンクリートを打設して、当該コンクリートの熱,
打設圧力等により前記時硬性エポキシ樹脂を活性化して
一体化するようにしたアフターボンド型PC版を用いた
コンクリート打設方法を特徴とするものである。
【0006】
【作用】一般にエポキシ樹脂に硬化剤を配合すると直ち
に反応し、時間と共に系の粘度が上昇し、可使時間を経
過すれば使用不可能な水準に達する。このように速硬性
の樹脂で接着したPC版は硬化後短期間に起る温度変形
や浸水変形を防止出来ない。これに対し、本発明では潜
在性硬化剤を配合することにより、エポキシ樹脂は常温
に放置されている限り長時間安定し使用可能な状態を保
持することを適用する。この性質を利用し、PC版の表
面に潜在性硬化剤を配合した時硬性エポキシ樹脂を積重
貼着したアフターボンド型PC版を用いてコンクリート
打設をすることにより前記問題点が解決する。すなわ
ち、コンクリート打設によって生じる熱,圧力等により
潜在性硬化剤が活性化を開始し、前記の各種のクラック
の短期間の発生を吸収しながら打設コンクリートとPC
版が一体化される。潜在性硬化剤の種類を適宜設定する
ことにより結局はクラックの生じない、かつ耐久性向上
の図れる打設コンクリートを形成することが出来る。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。図1は本実施例のアフターボンド型PC版と打設コ
ンクリートの積層状態を示す部分断面図、図2は図1の
拡大一部断面図、図3は潜在性硬化剤の種類と活性化の
機構の概要を示す図表、図4はPC版に貼着される時硬
性エポキシ樹脂マットの断面形状を示す拡大一部断面
図、図5は時硬性エポキシ樹脂マットを用いたアフター
ボンド型PC版の製造方法の一例を示す断面図である。
【0008】図1に示すように、本実施例のアフターボ
ンド型PC版1は、PC版2と、潜在性硬化剤を配合し
たエポキシ樹脂からなる時硬性エポキシ樹脂3と、非粘
着性シートの一例であるポリエチレンシート4とを積重
貼着したものからなる。打設コンクリート5は前記構成
のアフターボンド型PC版の型枠内で打設されて一体化
される。
【0009】図2に示すように、PC版2の表面には起
伏高さtの凹凸部6が形成されPC版2と時硬性エポキ
シ樹脂3との貼着および打設コンクリート5との一体化
を強化するようにしている。tとしては2[mm]程度
のものが標準であり、時硬性エポキシ樹脂3の厚さTは
tと同程度の値が望ましい。また、ポリエチレンシート
4は必ずしも貼着しなくてもよいが、運搬中や組立中等
において時硬性エポキシ樹脂3の表面にゴミやホコリが
付着するのを防止するために貼着する方が望ましい。
【0010】次に、図3により潜在性硬化剤の種類とそ
の活性化の機構について説明する。潜在性硬化剤はその
活性化を開始させる手段(図では「掛金を外す手段」と
表示されている)により各種類のものがあり、かつその
活性化(硬化)開始の機構も相異する。「掛金を外す手
段」としては熱,光,湿気,圧力等があり、例えば「掛
金を外す手段」が熱の場合には「ルイス酸錯体」が適用
され、硬化開始機構としては「イオン反応」による。
【0011】次に、PC版の表面に時硬性エポキシ樹脂
を貼着する方法を説明する。図5に示すように、本実施
例では時硬性エポキシ樹脂はうず巻き状に巻回されたマ
ット状のものからなる。このリボン状の時硬性エポキシ
樹脂7の貼着前の断面形状が図4に示されている。すな
わち、潜在性硬化剤を配合したエポキシ樹脂からなる時
硬性エポキシ樹脂3の表裏面にポリエチレンシート4が
貼着したものからなる。図5に示すように表面に凹凸部
6を形成したPC版2の表面に片面のポリエチレンシー
ト4を剥し取って露出された時硬性エポキシ樹脂3を強
く押し付けながら表面に沿って移動させる。その結果、
時硬性エポキシ樹脂3がPC版2に貼着され、その表面
側はもう1つの片面のポリエチレンシート4で覆われ
る。以上によりアフターボンド型PC版1が形成され
る。前記したように、このままの状態ではアポキシ樹脂
の硬化は開始しないため、打設時まで放置することが出
来、又は打設現場に運搬して使用することが出来る。な
お、時硬性エポキシ樹脂3の貼着方法としては図5のも
のに限定するものではなく、例えば、ハケによる厚塗り
やヘラでのばして貼着させる等の方法も採用される。
【0012】
【発明の効果】本発明によれば、次のような顕著な効果
を奏する。 1)時硬性エポキシ樹脂は常温では活性化が開始しない
ため、アフターボンド型PC版は予め製作して保管する
ことが出来る。また、各種形状の型枠として作成され
る。 2)アフターボンド型PC版は運搬可能であり、工場で
製作して打設現場で使用することが出来る。 3)時硬性エポキシ樹脂は熱,光,湿気,圧力等の「掛
金を外す手段」の作用を受けて活性化を開始する性質を
有するため、コンクリート打設によって生じる各種のク
ラックが吸収され一体化後にクラックが発生しない。そ
のため、耐久性向上が図れる。 4)従来技術のように縁切り部を設ける必要がなく、水
の浸入や剥離が生じない。そのため、構造物の耐久性向
上が図れる。 5)アフターボンド型PC版比較的容易に製作され多量
生産も可能である。また、コンクリート打設作業も簡単
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のアフターボンド型PC版と
打設コンクリートの積重構造を示す断面図。
【図2】図1の詳細構造を示す拡大一部断面図。
【図3】本実施例の時硬性エポキシ樹脂の潜在性硬化剤
の種類とその活性化の機構を示す図表。
【図4】リボン状の時硬性エポキシ樹脂の貼着前の形状
を示す一部断面図。
【図5】リボン状の時硬性エポキシ樹脂を用いたアフタ
ーボンド型PC版の製作方法の一例を示す側断面図。
【図6】従来のPC版を用いたコンクリート打設方法を
示す断面図。
【図7】従来の縁切り部を有するPC版のコンクリート
打設方法を示す断面図。
【符号の説明】
1 アフターボンド型PC版 2 PC版 3 時硬性エポキシ樹脂 4 ポリエチレンシート 5 打設コンクリート 6 凹凸部 7 リボン状の時硬性エポキシ樹脂

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボンド剤として潜在性硬化剤を配合する
    エポキシ樹脂からなる時硬性エポキシ樹脂をPC版の表
    面上に積重貼着してなる埋設型PC版であって、前記潜
    在性硬化剤は熱,光,湿気,圧力により活性化される化
    合物又は化合手段からなることを特徴とするアフターボ
    ンド型PC版。
  2. 【請求項2】 PC版は、その表面に起伏高さtの凹凸
    を形成するものからなり、前記時硬性エポキシ樹脂は少
    なくとも前記高さtと同等又はそれ以上の厚みを有する
    ものからなる請求項1のアフターボンド型PC版。
  3. 【請求項3】 前記時硬性エポキシ樹脂の表面に非粘着
    性シートを積重貼着してなるアフターボンド型PC版。
  4. 【請求項4】 PC版の表面上に活性化開始前の前記時
    硬性エポキシ樹脂および選択的に非粘着性シートを積重
    貼着した後、コンクリートを打設して、当該コンクリー
    トの熱,打設圧力等により前記時硬性エポキシ樹脂を活
    性化して一体化することを特徴とするアフターボンド型
    PC版を用いたコンクリート打設方法。
JP20486593A 1993-08-19 1993-08-19 アフターボンド型pc版及び該pc版を用いたコンクリート打設方法 Expired - Fee Related JP3195972B2 (ja)

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