JP2003293599A - 補修施工方法 - Google Patents

補修施工方法

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JP2003293599A
JP2003293599A JP2002093403A JP2002093403A JP2003293599A JP 2003293599 A JP2003293599 A JP 2003293599A JP 2002093403 A JP2002093403 A JP 2002093403A JP 2002093403 A JP2002093403 A JP 2002093403A JP 2003293599 A JP2003293599 A JP 2003293599A
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JP
Japan
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adhesive
uplift
sheet base
building material
cyanoacrylate
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JP2002093403A
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Katsuzo Iinuma
勝三 飯沼
Tetsuya Ueda
哲哉 上田
Yasuhito Suzuki
康仁 鈴木
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Aica Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Aica Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 下地に建材を接着剤、テープなどの接合手段
で施工した際に、接合が不完全なために浮きが生じて補
修をする場合があつた。このような場合には浮き部分に
接着剤を注入するとともに何らかの手段で仮固定した状
態とし、接着剤が硬化若しくは乾燥したのち仮固定を外
す方法が採用されていた。 【解決手段】 下地と建材の浮き部分に連続した空隙の
あるシート機材を差し込み、該シー基材に硬化促進剤を
浸透、保持させたのち、αシアノアクリレート系接着剤
を該シート基材に浸透させるとともに、浮き部分を建材
の表面側から押さえたままαシアノアクリレート系接着
剤を硬化させて、短時間に浮き部分を補修することがで
きた。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は各種建材、例えば壁材、
床材、天井材などの建材の補修施工方法に関するもので
ある。 【0002】 【従来の技術】壁材、床材、天井材などの建材を下地に
施工する場合には、ビス、接着剤、或いは接着剤とテー
プの併用などの施工法により施工していた。これらの施
工時に必ずしも接合が完全ではなく、下地と建材の接合
面に浮きが生じることがあつた。このような場合には浮
きの部分に接着剤を注入し、接着剤が固化若しくは硬化
かするまで仮止めするか、ビス止めするなどの方法が採
用されていた。接着剤で仮止めするには、エポキシ樹脂
系接着剤を使用して仮止めする方法、αシアノアクリレ
ート系接着剤を使用して仮止めする方法などがあるが、
前者では硬化するまでに長時間を要し作業生産性が悪
い、後者では低粘度であるために塗布液が垂直面では垂
れてしまい目的位置に接着剤を留め置くことができな
い、硬化速度は前者に比較して可成り改善されるが硬化
して保持力が得られるまでには、なお10分程度仮固定
しておく必要がある等の課題があり、改良が求められて
いた。また、このような仮止めにはトンボ止め等のため
の資材の装着作業並びに取り外し作業が必要になるた
め、施工現場においては簡便に補修できる施工補修法が
強く求められていた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような状
況に鑑みて検討した結果為されたものであり、前記従来
の課題であつた建材の下地への施工時に生じた浮きを迅
速かつ簡便に仕上げることのできる補修施工法を提供せ
んとするものである。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明は、前記の通り建
材を下地に接着剤等で施工した際に、接着剤の不足或い
は接着作業の不具合のために、両者の密着が不完全とな
つて、下地と建材の裏面間に浮きが生じた場合に、連続
した空隙を持つシート基材を差し入れたのち、該シート
基材に硬化促進剤を浸透保持させるとともに、αシアノ
アクリレート系接着剤を該シート基材に浸透させるとと
もに、浮き部分を建材表面側から押さえたままαシアノ
アクリレート系接着剤を硬化させ、下地に建材を簡便に
接合することのできる補修施工方法を提供するものであ
る。 【0005】建材が施工される下地には、木質若しくは
軽鉄からなる構造体の表面に直接若しくは構造体の表面
に接合された胴縁を介して貼られた通常8ミリ以上の板
体が付設されて下地として仕上げられる。該板体としは
好ましくは12ミリ以上の厚みのある合板など木質板の
ほか、フレキシブルボード板、珪酸カルシウム、石膏ボ
ード、パルプセメント板、セメントパーライト板等の無
機質系板体からなる下地材が使用される。 【0006】これらの下地の中でも珪酸カルシウム、石
膏ボード、パルプセメント板、セメントパーライト板な
どの板体は層間の強度が必ずしも充分ではなく、表面層
が剥離したり、欠けるなどの問題が発生するため、好ま
しくは溶剤系若しくは水性で板体への浸透性が良好で、
湿気硬化するタイプのイソシアネート系プレポリマーな
どの補強剤を表面に塗布したのち、各種建材を施工する
ことが好ましい。 【0007】各種建材には珪酸カルシウム系板体、ガラ
ス系板体など不燃建材、無機質材と樹脂並びに硝子繊維
を複合化した不燃建材、金属系建材並びに合板、MDF
等を基材に加工された木質系建材などが利用される。 【0008】これらの下地に各種建材を施工するには該
下地に各種の建材、即ち壁材、床材、天井材などの建材
を接着剤若しくはテープ或いは接着剤とテープの併用乃
至ビス等の手段で施工される。これら施工法のなかでも
建材の裏面の一部に粘着テープを貼り、貼られた該粘着
テープの間に接着剤を塗布しておき、該下地に張り合わ
せる施工法の採用が施工が簡便で作業性が良好なため好
ましい施工法として歓迎されている。 【0009】以下本発明になる補修施工法について説明
する。本発明において使用されるαシアノアクリレート
系接着剤は一般式 【化1】 ( 但し、Rは炭素数1〜16のアルキル基、シクロホ
キシル基、フェニル基など)で示され、粘度が2センチ
ポイズ程度の液体であるため、微少な隙間にも浸透し大
気中の微量水分により速やかにアニオン重合して硬化し
て接着力を示す。しかしながら、被着体間の間隙が大き
い場合には硬化が遅れる傾向があり、補修施工などにに
は硬化の遅れを何らかの手段でカバーする必要が生じ
る。 【0010】このために本発明では硬化促進剤を使用し
ている。本発明に係わる硬化促進剤には、アルカリ金属
化合物、アルカリ土類金属化合物、アミン、イミン、酸
アミド、酸イミドなどがあり、中でも硬化促進性に富み
接着力が良好で安全性があるためアミン系化合物が適し
ている。アミン系化合物としては、例えばトリエチルア
ミン、ジメチルアニリン、ジエチルアリニン、N、N−
ジメチル−(o、m、p)トルイジンなどが挙げられ
る。 【0011】浮き部分に差し込まれたシート基材に硬化
促進剤並びにαシアノアクリレート接着剤を塗布浸透さ
せる手段には、スポイト乃至吐出ノズルのついた塗布具
の使用が便利であり、αシアノアクリレート接着剤につ
いてはαシアノアクリレート接着剤入りのノズル付き専
用容器をそのまま利用することができる。 【0012】硬化促進剤の浸透、保持のために該シート
基材には綿、麻などの天然繊維のほか、ビニロン、ポリ
エステル、ナイロンなどの合成繊維など各種繊維から仕
上げられた不織布、織布並びにセルロース繊維などから
生産された紙などから加工されたもので、連通した空隙
を持つ厚み0.3〜6ミリの浸透性、保持性の良好な素
材が使用される。厚みが0.3ミリ以下では硬化促進剤
の浸透性、保持性に欠ける傾向が認められるため適さな
い。また厚みが6ミリ以上では浮き部分に挿入した部分
がその他の施工位置に施工された部分に比較して持ち上
がった状態になるため好ましくない。 【0013】更に、αシアノアクリレート接着剤が硬化
するまで浮き部分を手で押さえた際に適度に厚みが薄く
なることが必要になるため、圧縮変形に要する圧力が2
0〜100g/cm2であることが好ましい。圧縮変形
に要する圧力が20g/cm2以下では押さえた際に、
あまりに容易に変形してしまい硬化促進剤及びαシアノ
アクリレート接着剤が押し出されてしまうため好ましく
ない。圧縮変形に要する圧力が100g/cm2以上で
は押さえた際の変形が少なく、浮きが残ってしまう懸念
があるため適当ではない。 【0014】次ぎに施工補修方法について説明すると、
下地に接着剤、若しくは接着剤と両面粘着テープの併用
により各種板状の建材を接着施工した場合に、接着不十
分なために、下地と建材の裏面の接合面に浮きが生じる
ことがある。このような場合に、浮き部分に前記のよう
なシート基材を差し込み、硬化促進剤を該シート基材の
端部からスポイト若しくは吐出ノズルの付いたスプレー
塗布具などを使用して浸透させ、保持させたのち、αシ
アノアクリレート接着剤を該シート基材に容器の先端若
しくは専用注入具を介して注入、浸透させ、浮きのでた
該建材の接合部分を数秒間の間、表面側から押さえると
該αシアノアクリレート接着剤が硬化して、下地と建材
の裏面とが完全に接合して浮き部分が無い状態となり、
補修施工が終了する。 【0015】αシアノアクリレート接着剤の硬化するま
での所要時間は硬化促進剤の使用で数秒間に短縮される
が、硬化促進剤を使用しない場合には数分間の押さえが
必要になる。補修施工において数分間押さえているよう
なことは甚だ作業性が悪いため実施できないが、硬化促
進剤により数秒間に短縮できるため、作業上何ら問題が
無くなる。 【0016】次ぎに、本発明について実施例、比較例に
従って説明する。実施例1軽量鉄骨フレームに厚み6ミ
リの珪酸カルシウム板を打ち付けた施工下地に厚み3ミ
リ、サイズ3尺×6尺の不燃建材(アイカセラール)を
両面粘着テープとシリコーン系接着剤を併用して施工し
たところ、該不燃建材の外周部に浮きが生じた。該浮き
のある該不燃建材の裏面部分に厚み2ミリで圧縮変形5
0%に要する圧力が50g/cm2の綿繊維から加工さ
れた不織布からなるシート基材を差し入れたのち、該シ
ート基材に硬化促進剤のトリエチルアミンをスポイトで
滴下して浸みらせ、次いでαシアノアクリレート系接着
剤を該シート基材に注入させたのち、浮きのあつた該不
燃建材の位置の表面側から数秒間、60g/cm2で押
さえたところ、αシアノアクリレート系接着剤が硬化し
て、浮きの部分が該下地に完全に密着した状態で接合で
きた。 【0017】比較例1 浮き部分に所定割合に配合したエポキシ樹脂系接着剤
(アイカアイボンE5001)を注入する以外は全て実
施例1と同様にして施工した。注入具で注入したのち、
注入した位置の不燃建材を表面側から仮止め材で2時間
押さえていたが、なお、硬化不十分なため、補修が完了
しなかった。 【0018】 【発明の効果】本発明になる補修施工法では、手で押さ
えた場合に適度に厚みが薄くなる連続した空隙を持つシ
ート基材を浮き部分に差し込み、該シート基材に硬化促
進剤をスポイトなどを使用して浸透保持させ、更にαシ
アノアクリレート系接着剤を該シート基材にスポイトな
どにより浸みらせたのち、浮きのあつた部分を建材の表
面側から数秒間だけ押さえればαシアノアクリレート系
接着剤が瞬時に硬化して、下地に建材が接合してしまう
ため、極めて短時間に浮き部分の補修をすることができ
る。特にシート基材に圧縮変形に要する圧力が20〜1
00g/cm2の素材を選び、厚みを0.3〜6ミリと
した場合には、手で押さえた際の厚み変形が適度である
ために、浸透させた硬化促進剤やαシアノアクリレート
系接着剤が急に浮き部分以外に浸みだすことがなく、し
かも押さえの調整で浮き部分なくすことができるため
に、補修したことが判らない状態に補修施工できる。従
って従来の補修施工で行われてきた仮止めなどの作業を
なくすことができ、補修作業を容易かつ仕上がり良好に
実施できるようになった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 下地に建材を接着剤などにより施工した
    際に生じた浮き部分に連続した空隙を持つシート基材を
    差し入れたのち、該シート基材に硬化促進剤を浸透保持
    させ、次いでαシアノアクリレート系接着剤を該シート
    基材に浸透させるとともに、浮き部分を建材の表面側か
    ら押さえたままαシアノアクリレート系接着剤を硬化さ
    せて、下地に建材を接合することを特徴とする補修施工
    方法。
JP2002093403A 2002-03-29 2002-03-29 補修施工方法 Pending JP2003293599A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009033221A1 (en) * 2007-09-11 2009-03-19 Aircraft Plastics Australia Pty. Limited Aircraft plastics repair
JP2009520098A (ja) * 2005-12-19 2009-05-21 ロックタイト (アール アンド ディー) リミテッド シアノアクリレート系複合材料生成システム

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