JPS6118016Y2 - - Google Patents

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JPS6118016Y2
JPS6118016Y2 JP7977780U JP7977780U JPS6118016Y2 JP S6118016 Y2 JPS6118016 Y2 JP S6118016Y2 JP 7977780 U JP7977780 U JP 7977780U JP 7977780 U JP7977780 U JP 7977780U JP S6118016 Y2 JPS6118016 Y2 JP S6118016Y2
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adhesive
adhesion
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Description

【考案の詳細な説明】
本考案は、α−シアノアクリレート系接着剤を
用いて接着を行なう場合の接着補助剤に関するも
のである。 α−シアノアクリレート系接着剤は、無溶剤、
一液型、無触媒常温硬化性で、空気中あるいは被
着体表面に吸着されている水分によつてすみやか
にイオン重合を開始する閉塞型接着剤であり、被
着体間でフイルム状に圧着されると、一般には数
十秒乃至数分で硬化して実用的な接着力が得ら
れ、一名瞬間接着剤ともいわれている。 しかも、ポリオレフイン樹脂、弗素樹脂、シリ
コン樹脂等わずかの例外を除きほとんどの材料を
同種間、異種間で良好に接着でき、硬化物も無色
透明で高い接着強さ(特に剪断強さ)が得られる
ので、材料的に他の接着剤が用いられない場合
や、貴金属、装飾品、高級機器の接着のほか、オ
ートメーシヨン作業とか各種の仮止め等迅速性が
要求される場合等に賞用されている。 ただ、この接着剤は、低粘度のため被着体面同
志がほぼ密着状態(0.05〜0.1mm程度が最適)に
なければ接着効果がなく、被着体表面に凹凸が多
かつたり、表面がポーラス面のような吸収性を有
する面の場合、そのままでは接着が不可能であつ
た。このことは、よく磨かれた金属面やガラス、
プラスチツク等の接着の場合あまり問題とならな
いが、コンクリート面、モルタル面、石膏、木材
同志、あるいはこれらに化粧合板、タイル、鏡等
のガルス、各種壁材や木材を接着ないし仮止めす
る場合致命的である。従つて、これらの材料を多
く用い、且つ被着体面が垂直の場合が多い建築分
野においてはほとんど用いられていなかつた。 一方、これらの建築分野においても、仮止めな
にし瞬間接着の需要は大きく、例えば、化粧合板
等の壁材や鏡などをコンクリート壁面等に接着固
定する場合、従来は塗布したエポキシ系接着剤な
どが完全に硬化するまで釘あるいは接着・粘着テ
ープで仮止めしていた。しかも釘による仮止めは
釘跡が残こり、破損しやすい接着体の場合は釘打
ちできないものであつた。また、接着・粘着テー
プで仮止めした場合は十分な接着強度が得られな
いという欠点があり、これらに代る手軽で確実な
仮止め材ないし方法が希求されていた。またモル
タルによるタイル貼りの場合、自重で下がるので
1日に数段しか貼れないという問題もある。もつ
とも、α−シアノアクリレート系接着剤の瞬間接
着性に着目し、接着面を第4級アンモニウム塩で
処理したり(特公昭52−11685)目止め剤と硬化
促進剤からなるプライマーを塗布するとか(特開
昭53−40027)、充填剤により接着剤自体を増粘し
て木材を接着する技術などがあるが、前二者は2
度塗り3度塗りする手間がかかり、後者は瞬間接
着性が阻害され、いずれも上記用途に適合しにく
いものである。 そこで本考案者は、上記した建築分野、特に仮
止め仮押えにおいて、優れた瞬間接着性を有する
α−シアノアクリレート系接着剤を活用すべく鋭
意研究した結果、接着面に柔軟な物質を介在させ
ることに着目し本考案を完成させたものである。 以下、本考案を実施例に基づき詳細に説明す
る。 第1図は、本考案に係る接着補助剤1の1例を
示し、α−シアノアクリレート系接着剤の硬化促
進剤2として、ジエタノールアミン(DEA)
を、促持材3としての脱脂綿に付着させたものの
模式図である。そして、この接着補助剤1は、脱
脂綿をジエタノールアミンの水溶液中に浸漬して
綿繊維表面にジエタノールアミン分子を付着さ
せ、その後脱水、風乾し水分を除去して得られる
ものである。尚、必要に応じて上記水溶液中に、
後述する固着剤、浸漬剤等の助剤を混入し、固
着、浸漬を確実にするようにしてもよい。 この接着補助剤1の特徴は、保持材3が被着体
(接着体と被接着体)間において、一種の充填材
として作用するもので、被着体間に介在、介挿さ
れた場合、その間隙あるいは凹凸面その他の形状
に沿うような柔軟性を有し、硬化促進剤を有効に
保持する一方、接着剤を滴下した場合素速く全体
に浸透させるとともに良好に保持して、硬化促進
剤との接触を確実に行なわせ、且つそれ自身固め
られて接着体と被接着体に接合して両者の間隙を
埋めるものである。 しかして、第2図に示すように、凹凸の多いモ
ルタル壁面Mにエポキシ系接着剤Eを介して化粧
合板Gを接着させる場合に、化粧合板Gの上縁部
の数個所に接着補助材1を介挿し、この接着補助
材1に1乃至数滴のα−シアノアクリレート系接
着剤4を滴下し、数秒間手で支えていると、両者
M,Gは該部分で接着される。尚、接着補助材1
の個数は、接着体の面積および重量にもよるが、
バランスも考えて通常2〜3個所程度でよく、そ
の大きさは大豆大程度でも十分である。 この接着補助材1を用いた場合の接着力(引張
剪断強度)は、表−1(a)に示すように、接着体あ
るいは被接着体が、石綿スレートが合板の如くポ
ーラス面の場合にも10Kg/cm2前後乃至それ以上で
あり、接着補助材1を用いない場合に接着不能で
あるのに対し対照的である。しかも、鉄−鉄の場
合を除き全て材料破壊しており、第2図の如く仮
止めとして用いる場合は勿論のこと、通常の接着
においても接着体の重量を十分に支えるもので、
凹凸面あるいはポーラス面を有する被着体の接着
に極めて有効であることがわかる。 尚、表−1(a)に示すものは、表−1(b)に示す構
成からなる接着補助材1を、第3図に示すように
被接着体たるテストピース5上に薄く拡げ、接着
体たるテストピース6にα−シアノアクリレート
系接着剤4〔アルテコEE・アルフア技研製〕を
2滴滴下し、接着体6を反転して1〜3秒間軽く
接圧して接着し、接着後2時間経過してからJIS
−K−6850に準拠して常態強度を測定したもので
ある。また、表−1(b)中、発煙性とあるのは、接
着剤が硬化するときの反応熱により煙(未反応物
質その他)がでることをいい、硬化終結の一つの
目安となるものである。以下の表においても、発
煙性の認められるものは発煙性の欄に〇印を付し
た。
【表】
【表】
【表】 本考案に係る硬化促進剤2は、上記したジエタ
ノールアミン以外に、リチウム、ナトリウム、カ
リウム等のアルカリ金属の水酸化物、これらの金
属と塩酸、硫酸、燐酸などの1,2または3塩基
性酸、アクリル酸、酢酸などの有機酸とを化合
物;マグネシウム、カルシウム等のアルカリ土金
属の酸化物、水酸化物;ナフテン酸等の有機酸と
コバルト、バナジウム、マンガン、鉛、鉄等から
なる金属石ケン類;モノエタノールアミン、ジエ
タノールアミン、トリエタノールアミン、アミル
アミン、エチルヒドラジン、ヘキサメチレンジア
ミン等のアミン類;その他分子中に少なくとも1
個の1級、2級、3級あるいは4級の窒素原子を
含む塩基性化合物等多くのものがある。これらは
濃度にもよるが促進効果が夫々異なり、その種類
と量、保持材3の種類、更には固着剤、浸透剤等
を種々組み合わせて、用途に応じて用いることが
できる。 次に、表−2は同じく脱脂綿80gを保持材とし
て用い、各種硬化促進剤と固着剤を用いて製した
接着補助材の性能テスト結果を示すもので、発煙
性の有無および発煙までの時間を測定したもので
ある。尚、発煙性は、接着補助材1をちぎつて鉄
板上におき、表−1と同じ接着剤4を2滴滴下し
て目視により観察した。そして、そのままでは発
煙の少ないものおよび認められないもの(表中
△,×で示す)の場合、処理脱脂綿を丸めて密度
を上げ、発煙までの時間を測定し、その時間を
( )内に記した。また、表中アクリルエマルジ
ヨンは、日本触媒製のアクリセツト(RK−542)
(固型分39.6%,PH7.1)を用いた。
【表】 表−3は、脱脂綿を保持材3とし、各種硬化促
進剤2を用いた場合の接着強度(引張剪断強度)
を示す。測定条件その他は表−1(a)の場合と同じ
であるが、ただ、用いた接着剤は1滴で、発煙性
の時間に従つて仮押え(手で接着面を軽く押え
る)を行つた点が異なる。尚、ジエタノールアミ
ン(DEA)以外の硬化促進剤の濃度は、DEA10
%のものを標準とし、全てDEA10%のモル数と
当モル(0.476モル)とし、収量は脱水風乾後24
時間後に測定した。また、表中浸透剤とあるの
は、溶液中で硬化促進剤の綿繊維間への浸透を良
好にするもので、例えばノイゲル130T(商標
名)の如き界面活性剤が用いられる。固着剤は綿
繊維への硬化促進剤の付着を確実ならしめるもの
で、CMCあるいはその誘導体例えばジメチルカ
ルボキシセルロースナトリウム、アクリル酸エス
テル、ポリアクリル酸およびその塩、アマニ油、
ポリエチレングリコールおよびポリプロピレング
リコール、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニ
ルおよびその共重合体等が、保持材および硬化促
【表】
【表】 進剤の種類に応じて用いられる。尚、ポリアクリ
ル酸ナトリウムやジメチルカルボキシセルロース
ナトリウムのように両方の作用を併せもつものも
ある。ただ、これらの助剤には、それ自身がα−
シアノアクリレート系接着剤の硬化を促進するも
のや遅延させるものがあり、硬化促進剤との組み
合わせで硬化時間を調整することができる。 次に本考案に用いられるα−シアノアクリレー
ト系接着剤2としては、一般式 (但し式中Rは、炭素数1〜16のアルキル基、
シクロアルキル基、シクロヘキシル基、アルケニ
ル基、シクロアルケニル基、フエニル基、アリル
基等)で示されるα−シアノアクリル酸エステル
単量体を有効成分とするもので、安定剤として微
量のSO2、ハイドロキノンなどのアニオンおよび
ラジカル重合防止剤、可塑剤としてのエステル類
を含有するものも有効に用いられる。ただ増粘剤
は、瞬間接着性および保持材への浸透を阻害する
ので微量ならよいがあまり好ましくない。 上記各実施例においては、保持材3として脱脂
綿を用いたが、他に、綿タオル地等の綿製品で且
つ圧縮変形しやすいものが好適に用いられる。も
つとも、綿に限らず、麻、ウール、スフ、アセテ
ート、ポリエステル、ナイロン、ビニロン、ガラ
ス繊維その他有機無機の天然あるいは合成の各種
繊維が用いられる。また、その形状も、わた状の
ほか布状、テープ状、フエルト状、シート状、不
織布、紐状等、柔軟で凹凸面に沿いやすく、硬化
促進剤を有効に保持し、またα−シアノアクリレ
ート系接着剤の速かな浸透保持をするものであれ
ばよい。この意味で、海綿、ウレタン発泡体の加
く連続気泡を有し且つ変形しやすいもの、更には
紙、パルプ等も使用可能である。 表−4および表−5は、種々な保持材3につい
て、硬化促進剤、助剤を加えて処理した接着補助
材1について、表−2の場合と同様な発煙性テス
トを行なつた結果を示す。ここに表−4は、硬化
促進剤として炭酸ソーダ60g、固着剤としてジ
【表】
【表】 メチルカルボキシセルロースナトリウム3gを水
780gに溶解した溶液に保持材3を浸積、脱水乾
燥したものである。表−5は、硬化促進剤2とし
てジエタノールアミン5g、浸透剤としてノイゲ
ン130T0.25gを水495gに溶解した溶液に各保持
材を浸積、脱水乾燥したものである。 しかして、これら各種の素材よりなる接着補助
材1は、接着する個所、接着体、被接着体の材
質、接着体の重量、接着時間等に応じて、上記し
た各種硬化促進剤のうち適当な1種または2種以
上のものを選び、水あるいは有機溶剤に溶かし、
その溶液中に好ましい保持材を浸透し、硬化促進
剤分子を繊維表面に付着させた状態で脱水(脱溶
剤)、風乾して得られる。脱水は、付着した硬化
促進剤が剥離しないように遠心分離器等で行なう
のが好ましいが、有機溶剤の場合は必要に応じて
行なえばよい。また、単に付着(固着・吸着)す
るだけでなく、アルカリセルロースのように化合
したものも含まれる。尚、上記溶液中には、上記
した固着剤、浸透剤のほかに、硬化促進剤を長期
安定させるもの、接着剤の保持材への浸透保持を
良好にする助剤を必要に応じて混入してもよい。 本考案の接着補助材は、上述した如くα−シア
ノアクリレート系接着用の硬化促進剤を柔軟で変
形しやすい保持材に付着させたものであるところ
から、接着剤を滴下した場合速かに浸透させると
ともに保持し、且つそれ自身が固められて接着
体、被接着体に接合するものである。従つて接着
面が凹凸あるいはポーラス面のような収着性の面
の場合でも両者を良好に接着するとともに、その
接着に要する時間も瞬間ないし数十秒と短かく、
接着強度も大きく、建築分野での仮止めとして、
また一般の接着においても極めて有効なものであ
る。 更に、接着面、接着時間その他の条件に応じて
保持材、硬化促進剤、助剤を自由に組み合わすこ
とができ安価大量に得られるとともに、使用も、
ただ接着面に適当な大きさのものを介挿して接着
剤を滴下し、手で短時間支えていればよく、極め
て簡単で接着面や手をよごさず確実に接着をなし
うるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る接着補助材の一例を示す
模式図、第2図は使用例を示す断面図、第3図は
接着強度測定用のテストピース作成手順を示す説
明図である。 1……接着補助材、2……硬化促進剤、3……
保持材、4……α−シアノアクリレート系接着
剤。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 接着体と被接着体との間に介挿されるもので
    あつて、α−シアノアクリレート系接着剤の硬
    化を促進させる重合促進剤と、該重合促進剤を
    保持する担体であつて且つそれ自身がα−シア
    ノアクリレート系接着剤により固められて接着
    体と被接着体の両者に接合される繊維製柔軟保
    持材とから構成されることを特徴とするα−シ
    アノアクリレート系接着剤用の接着補助剤。 2 重合促進剤は、固着剤を介して保持材に付着
    されるものである実用新案登録請求の範囲第1
    項記載のα−シアノアクリレート系接着剤用の
    接着補助剤。
JP7977780U 1980-06-07 1980-06-07 Expired JPS6118016Y2 (ja)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06233875A (ja) * 1993-01-21 1994-08-23 Wilkinson Sword Gmbh 湿式かみそり用かみそりヘツド

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JPS575441U (ja) 1982-01-12

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