JPH07300926A - コンクリート工事用無機質打込型枠材 - Google Patents
コンクリート工事用無機質打込型枠材Info
- Publication number
- JPH07300926A JPH07300926A JP12071594A JP12071594A JPH07300926A JP H07300926 A JPH07300926 A JP H07300926A JP 12071594 A JP12071594 A JP 12071594A JP 12071594 A JP12071594 A JP 12071594A JP H07300926 A JPH07300926 A JP H07300926A
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- JP
- Japan
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- concrete
- formwork
- inorganic
- ribs
- fiber reinforced
- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 コンクリート工事用無機質打込型枠材におい
て打設コンクリートとの接着界面での接着性を良くし、
しかもエアー抜けも良く、「す」なども出来にくいコン
クリート工事用無機質打込型枠材を提供することを目的
とする。 【構成】 繊維補強セメント製とされたコンクリート工
事用無機質打込型枠材(1)において、打設されるコン
クリートに接する側の面(2)に通気性層(3)を一体
に積層して構成される。
て打設コンクリートとの接着界面での接着性を良くし、
しかもエアー抜けも良く、「す」なども出来にくいコン
クリート工事用無機質打込型枠材を提供することを目的
とする。 【構成】 繊維補強セメント製とされたコンクリート工
事用無機質打込型枠材(1)において、打設されるコン
クリートに接する側の面(2)に通気性層(3)を一体
に積層して構成される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はコンクリート工事用無
機質打込型枠材に関する。
機質打込型枠材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、コンクリート工事を行う場合に使
用される打込型枠として、近年繊維補強セメント板など
からなる無機質打込型枠材が広く普及されている(例え
ば特開平3−293473号等) 。この種コンクリート
工事用無機質打込型枠材は、それまで一般的に使用され
てきたベニヤ合板のように天然資源を全く消費しないの
で、自然保護上好都合であるといった利点を有する他、
コンクリートを打設した後は、型枠がそのまま下地材と
なるので、コンクリート打設後の型枠外し工事が省略で
き、非常に省力化ができる利点を有する。
用される打込型枠として、近年繊維補強セメント板など
からなる無機質打込型枠材が広く普及されている(例え
ば特開平3−293473号等) 。この種コンクリート
工事用無機質打込型枠材は、それまで一般的に使用され
てきたベニヤ合板のように天然資源を全く消費しないの
で、自然保護上好都合であるといった利点を有する他、
コンクリートを打設した後は、型枠がそのまま下地材と
なるので、コンクリート打設後の型枠外し工事が省略で
き、非常に省力化ができる利点を有する。
【0003】ところで、上記無機質打込型枠材は、プレ
キャストコンクリート製であるので乾燥していると打設
されたコンクリートとの接着性に問題が生じ、そのため
図7に示すように無機質打込型枠材(A)のコンクリー
トと接する側の面にはリブ(B)(B)を設け、これと
の嵌合による物理的な接着性によって接着性を改良する
ことが一般に行われる。
キャストコンクリート製であるので乾燥していると打設
されたコンクリートとの接着性に問題が生じ、そのため
図7に示すように無機質打込型枠材(A)のコンクリー
トと接する側の面にはリブ(B)(B)を設け、これと
の嵌合による物理的な接着性によって接着性を改良する
ことが一般に行われる。
【0004】
【従来技術の問題点】しかしながら、上記リブ(B)を
設けた場合、リブ(B),(B)間の溝状空間が、型枠
の配置状態によってはデッドスペースとなって、空気が
封じ込まれて打設コンクリートが流入しなくなり、いわ
ゆる「す」ができることがある問題があった。
設けた場合、リブ(B),(B)間の溝状空間が、型枠
の配置状態によってはデッドスペースとなって、空気が
封じ込まれて打設コンクリートが流入しなくなり、いわ
ゆる「す」ができることがある問題があった。
【0005】もっとも、このような問題は型枠材(A)
にエア抜きの孔などを穿設すれば完全に解消できるが、
デッドスペースがどこに出来るかを事前に予想すること
は非常に困難で、理論的には可能であっても実施は殆ど
不可能であり、また実施できたとしてもエア抜き孔から
流出したコンクリートの後処理を必要とするなどの問題
が生ずる。また、このようなリブ(B)によっても、打
設コンクリートと型枠材との界面での接着性は十分に改
良できない問題もある。
にエア抜きの孔などを穿設すれば完全に解消できるが、
デッドスペースがどこに出来るかを事前に予想すること
は非常に困難で、理論的には可能であっても実施は殆ど
不可能であり、また実施できたとしてもエア抜き孔から
流出したコンクリートの後処理を必要とするなどの問題
が生ずる。また、このようなリブ(B)によっても、打
設コンクリートと型枠材との界面での接着性は十分に改
良できない問題もある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上記問題点
に鑑み、コンクリート工事用無機質打込型枠材において
打設コンクリートとの接着界面での接着性を良くし、し
かもエアー抜けも良く、「す」なども出来にくいコンク
リート工事用無機質打込型枠材を提供することを目的と
してなされたものである。
に鑑み、コンクリート工事用無機質打込型枠材において
打設コンクリートとの接着界面での接着性を良くし、し
かもエアー抜けも良く、「す」なども出来にくいコンク
リート工事用無機質打込型枠材を提供することを目的と
してなされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち、この発明のコンク
リート工事用無機質打込型枠材は、繊維補強セメント製
とされたコンクリート工事用無機質打込型枠材(1)に
おいて、打設されるコンクリートに接する側の面(2)
に通気性層(3)を一体に積層したことを特徴とするも
のである。
リート工事用無機質打込型枠材は、繊維補強セメント製
とされたコンクリート工事用無機質打込型枠材(1)に
おいて、打設されるコンクリートに接する側の面(2)
に通気性層(3)を一体に積層したことを特徴とするも
のである。
【0008】
【作用】この発明のコンクリート工事用無機質打込型枠
材(1)は裏面に通気性層(3)が設けられているた
め、コンクリートを打設する際、コンクリートが浸透す
るまでの間はこの通気性層(3)が空気抜きの空間とな
り、型枠材(1)裏面の空気の封じ込めが有効に防止さ
れ、密にコンクリートが充填される。また、コンクリー
トが充填された後は、この通気性層(3)内に浸透した
コンクリートが硬化し、型枠材(1)と打設コンクリー
トとを強固に接着させることとなる。
材(1)は裏面に通気性層(3)が設けられているた
め、コンクリートを打設する際、コンクリートが浸透す
るまでの間はこの通気性層(3)が空気抜きの空間とな
り、型枠材(1)裏面の空気の封じ込めが有効に防止さ
れ、密にコンクリートが充填される。また、コンクリー
トが充填された後は、この通気性層(3)内に浸透した
コンクリートが硬化し、型枠材(1)と打設コンクリー
トとを強固に接着させることとなる。
【0009】
【実施例】次にこの発明の実施例を説明する。図1はこ
の発明の実施例の要部断面図、図2は他の実施例の平面
図、図3はさらに他の実施例を示す断面図である。
の発明の実施例の要部断面図、図2は他の実施例の平面
図、図3はさらに他の実施例を示す断面図である。
【0010】この発明のコンクリート工事用無機質打込
型枠材(1)(以下「型枠材(1)」という) は、繊
維補強セメント製とされた型枠材(1)において、打設
されるコンクリートに接する側の面(2)に通気性層
(3)を一体に積層して構成されている。
型枠材(1)(以下「型枠材(1)」という) は、繊
維補強セメント製とされた型枠材(1)において、打設
されるコンクリートに接する側の面(2)に通気性層
(3)を一体に積層して構成されている。
【0011】なお、図中(1A)、(1B)は型枠材
(1)の端面に形成された接合用段部を示す。また
(4)…(4)は打設されるコンクリートとの物理的な
嵌合性を良くするために設けられたリブを示すが、この
リブ(4)の無い型枠材(1)であっても同様に実施で
きる。
(1)の端面に形成された接合用段部を示す。また
(4)…(4)は打設されるコンクリートとの物理的な
嵌合性を良くするために設けられたリブを示すが、この
リブ(4)の無い型枠材(1)であっても同様に実施で
きる。
【0012】上記実施例において、図1はリブ(4)
(4)間の凹溝底面に通気性層(3)を設けた場合、図
2はリブ(4)の表面に通気性層(3)を設けた場合、
図3はリブ(4)(4)間の凹溝底面とリブ(4)の表
面に通気性層(3)を設けた場合を示す。
(4)間の凹溝底面に通気性層(3)を設けた場合、図
2はリブ(4)の表面に通気性層(3)を設けた場合、
図3はリブ(4)(4)間の凹溝底面とリブ(4)の表
面に通気性層(3)を設けた場合を示す。
【0013】上記実施例における通気性層(3)は、通
気性を有した層であれば良く、例えばこの通気性層の実
施態様として、図4に示すようにビニロン、アクリル、
レーヨン系の合成繊維や綿繊維など(3A)を未硬化の
型枠材(1)裏面に植毛しその後養生硬化し一体化した
もの、図5に示すように前記繊維よりなる不織布(3
B)を未硬化の型枠材(1)裏面に積層しその後養生硬
化し一体化したもの、図6に示すように骨材を添加した
樹脂系またはセメント系の連続気孔の発泡層(3C)を
未硬化の型枠材(1)裏面に積層しその後養生硬化し一
体化したもの等とされる。
気性を有した層であれば良く、例えばこの通気性層の実
施態様として、図4に示すようにビニロン、アクリル、
レーヨン系の合成繊維や綿繊維など(3A)を未硬化の
型枠材(1)裏面に植毛しその後養生硬化し一体化した
もの、図5に示すように前記繊維よりなる不織布(3
B)を未硬化の型枠材(1)裏面に積層しその後養生硬
化し一体化したもの、図6に示すように骨材を添加した
樹脂系またはセメント系の連続気孔の発泡層(3C)を
未硬化の型枠材(1)裏面に積層しその後養生硬化し一
体化したもの等とされる。
【0014】なお、通気性層(3)の層厚hは、使用さ
れる型枠材(1)の大きさによるが、その厚さHの5〜
10%程度とされる。5%より薄いと前述の空気抜きを
行うための通気性が十分でなく、10%を越えて余り厚
くすると通気性層(3)が打設したコンクリートと型枠
材(1)との接着性に悪影響を及ぼすからである。
れる型枠材(1)の大きさによるが、その厚さHの5〜
10%程度とされる。5%より薄いと前述の空気抜きを
行うための通気性が十分でなく、10%を越えて余り厚
くすると通気性層(3)が打設したコンクリートと型枠
材(1)との接着性に悪影響を及ぼすからである。
【0015】
【発明の効果】この発明は以上説明したように、型枠材
(1)裏面に通気性層(3)を設けたため、コンクリー
ト打設時は、この通気性層(3)が空気抜きの経路とな
り、いわゆる「す」の発生が有効に防止され、また空気
性層(3)に浸透したコンクリートが硬化すれば、打設
コンクリートと型枠材(1)との界面接着強度が非常に
良くなる効果を有する。
(1)裏面に通気性層(3)を設けたため、コンクリー
ト打設時は、この通気性層(3)が空気抜きの経路とな
り、いわゆる「す」の発生が有効に防止され、また空気
性層(3)に浸透したコンクリートが硬化すれば、打設
コンクリートと型枠材(1)との界面接着強度が非常に
良くなる効果を有する。
【図1】実施例の要部断面図である。
【図2】他の実施例の要部断面図である。
【図3】他の実施例の要部断面図である。
【図4】通気性層の説明断面図である。
【図5】通気性層の他の実施例の説明断面図である。
【図6】通気性層の他の実施例の説明断面図である。
【図7】従来例の説明断面図である。
(1)…コンクリート工事用無機質打込型枠材 (1A)…接合用段部 (1B)…接合用段部 (2)…打設されるコンクリートに接する側の面 (3)…通気性層 (3A)…合成樹脂又は天然の植毛繊維 (3B)…合成樹脂繊維よりなる不織布 (3C)…樹脂系またはセメント系の連続気孔の発泡層 (4)…リブ
Claims (1)
- 【請求項1】 繊維補強セメント製とされたコンクリー
ト工事用無機質打込型枠材(1)において、打設される
コンクリートに接する側の面(2)に通気性層(3)を
一体に積層したことを特徴とするコンクリート工事用無
機質打込型枠材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12071594A JPH07300926A (ja) | 1994-05-09 | 1994-05-09 | コンクリート工事用無機質打込型枠材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12071594A JPH07300926A (ja) | 1994-05-09 | 1994-05-09 | コンクリート工事用無機質打込型枠材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07300926A true JPH07300926A (ja) | 1995-11-14 |
Family
ID=14793213
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12071594A Pending JPH07300926A (ja) | 1994-05-09 | 1994-05-09 | コンクリート工事用無機質打込型枠材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07300926A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011513612A (ja) * | 2008-03-14 | 2011-04-28 | ビルドポッド インターナショナル リミテッド | プレハブ式自立建築要素 |
-
1994
- 1994-05-09 JP JP12071594A patent/JPH07300926A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011513612A (ja) * | 2008-03-14 | 2011-04-28 | ビルドポッド インターナショナル リミテッド | プレハブ式自立建築要素 |
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