JPH08176507A - ガラス容器用擦り傷遮蔽剤及びガラス容器 - Google Patents

ガラス容器用擦り傷遮蔽剤及びガラス容器

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JPH08176507A
JPH08176507A JP33718494A JP33718494A JPH08176507A JP H08176507 A JPH08176507 A JP H08176507A JP 33718494 A JP33718494 A JP 33718494A JP 33718494 A JP33718494 A JP 33718494A JP H08176507 A JPH08176507 A JP H08176507A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 下記一般式(1) 【化1】 (但し、式中R1は置換もしくは非置換のエチル基、プ
ロピル基、アルケニル基、アリール基又はアラルキル
基、R2は炭素数4以上のアルキル基、R3は炭素数1〜
8のアルキル基であり、a,b,c,d,e,fは0.
5≦a+b+c≦2、1<c/(a+b)<10、0.
01≦b<0.5、0.4≦d≦2、e+f=1、0≦
f<0.5を満たす数。) 【効果】 本発明のガラス容器用擦り傷遮蔽剤によれ
ば、ガラスとのなじみが良く、ガラスとの密着性、擦り
傷遮蔽性、被膜除去性、ラベル損傷防止性に優れた被膜
が形成し得る上、撥水性に優れ、耐結露性、結露ビン塗
工性に優れ、かつ耐水性に優れた油膜浮上のない白化し
難い被膜を形成し得るものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば回収して繰り返
し使用されるビール瓶、清涼飲料水の瓶などのガラス容
器面に擦り傷が発生するのを防止し、また発生した擦り
傷を遮蔽するために使用されるガラス容器用擦り傷遮蔽
剤及び該遮蔽剤よる硬化皮膜が形成されたガラス容器に
関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】ビー
ル,清涼飲料,牛乳などに使用されているガラス容器
は、通常、回収されて繰り返し使用されている。このよ
うに回収されて繰り返し使用されるガラス容器は、充填
工程や流通過程でガラス容器同士あるいはガラス容器と
プラスチックケースや機械などの金属等との接触により
ガラス容器面に擦り傷が発生し、その結果著しく外観が
損なわれてビン詰飲料の商品価値が低下する。そこで、
従来からガラス容器面に遮蔽剤を塗布して擦り傷の発生
を防止したり、発生した擦り傷を遮蔽する試みがなされ
ている。
【0003】この場合、このようにガラス容器の擦り傷
の発生を防止し、擦り傷を遮蔽する材料としては、下記
のような特性が要求される。 (1)擦り傷の遮蔽性が良いこと。 (2)擦り傷の発生する条件に耐えられる程度に被膜の
強度が大きく、表面の滑り性が良いこと。 (3)表面にべとつき(粘着感)や異常な滑り感などの
異物感がなく、非塗工部と塗工部の差が目立たないこ
と。また、ほこりや汚れを吸着しにくいこと。 (4)室温程度で被膜を形成し、所要の物性が得られる
こと。 (5)塗工後、塗膜が硬化するまでの間に塗工面に結露
が生じたり、水中につけても影響を受けにくく、所要の
物性を持つ被膜を形成すること。 (6)水中につけても遮蔽性が保持されること。また、
水につけた時に水面に油膜を生じないこと。 (7)回収後の洗瓶工程で容易にかつ完全に除去できる
こと。 (8)充填工程でラベル貼りに影響したり、ラベルに損
傷を与えるものでないこと。 (9)遮蔽剤そのものが有害でなく、人体や食品に触れ
ても安全であること。また、希釈して使用する場合には
希釈剤が有害でないこと。
【0004】従来、このような目的の遮蔽剤にシリコー
ン樹脂を使用することは公知であり、例えば特公昭57
−17863号公報にはフェニル基を含むオルガノポリ
シロキサン樹脂が提案されている。しかし、このような
シリコーン系の遮蔽剤を塗布したガラス容器は、ラベル
の貼付が困難であることから、ガラス容器に内容物を充
填して密封し、ラベルを貼付した後に遮蔽剤を塗布する
といった一連の工程で使用され、付着量を一定に保つた
めの溶剤ないし分散媒を使用して塗工されていた。
【0005】また、特公昭57−17863号公報に
は、このようなシリコーン系の遮蔽剤の溶剤ないし分散
媒として有機溶剤を使用するときには安全衛生上からエ
タノールが良いと記載されているが、エタノールはビー
ルビンに貼付されるラベルのインクを溶かすため、作業
上好ましくない。
【0006】更に、特開平3−131548号公報に
は、揮発性シロキサンとそれに相溶性の良い側鎖にメチ
ル基を多く含むシリコーン樹脂が記載されている。この
遮蔽剤の硬化皮膜は、良好な特性を有しているが、特に
上記(5)の特性についてはなお改良の余地がある。即
ち、この遮蔽剤は、例えば5〜15℃のビール等を充填
した後に高湿度下で硬化させる場合等に結露が生じ易
い。また、被膜が完全に硬化する前に浸水した場合、被
膜が白化しやすい等の問題を有している。
【0007】本発明は、上記事情を改善するためになれ
さたもので、ガラス容器とのなじみが良く、密着性、擦
り傷遮蔽性に優れ、かつ撥水性が良好な被膜を形成し
得、結露ビン塗工性に優れ、浸水による被膜の白化が効
果的に防止されたガラス容器用擦り傷遮蔽剤及びその硬
化皮膜が表面に形成されたガラス容器を提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明者は、上
記目的を達成するため鋭意検討を行った結果、下記一般
式(1)で示されるシリコーン樹脂をガラス容器用擦り
傷遮蔽剤の主成分とすることにより、ガラスとのなじみ
が良く、ガラスとの密着性、擦り傷遮蔽性、被膜除去
性、ラベル損傷防止性に優れている上、撥水性、耐水性
に優れ、結露ビン塗工性に優れていると共に、被膜の浸
水白化が防止された遮蔽剤が得られることを知見し、本
発明をなすに至ったものである。
【0009】
【化4】 (但し、式中R1は置換もしくは非置換のエチル基、プ
ロピル基、アルケニル基、アリール基又はアラルキル
基、R2は炭素数4以上のアルキル基、R3は炭素数1〜
8のアルキル基であり、a,b,c,d,e,fは0.
5≦a+b+c≦2、1<c/(a+b)<10、0.
01≦b<0.5、0.4≦d≦2、e+f=1、0≦
f<0.5を満たす数。)
【0010】以下、本発明につき更に詳しく説明する
と、本発明のガラス容器用遮蔽剤は、下記一般式(1)
で示されるシリコーン樹脂を含有する。
【0011】
【化5】 (但し、式中R1は置換もしくは非置換のエチル基、プ
ロピル基、アルケニル基、アリール基又はアラルキル
基、R2は炭素数4以上のアルキル基、R3は炭素数1〜
8のアルキル基であり、a,b,c,d,e,fは0.
5≦a+b+c≦2、1<c/(a+b)<10、0.
01≦b<0.5、0.4≦d≦2、e+f=1、0≦
f<0.5を満たす数。)
【0012】この場合、R1はエチル基、プロピル基の
他、アルケニル基としては炭素数2〜5のもの、アリー
ル基としては炭素数6〜10のもの、アラルキル基とし
てはアルキル基部分が炭素数1〜4,アリール基部分が
炭素数6〜10のものが好ましく、具体的には、R1
してエチル基,プロピル基、それにビニル基,アリル基
などのアルケニル基、フェニル基,トリル基などのアリ
ール基、β−フェニルエチル基,β−フェニルプロピル
基などのアラルキル基やこれらの有機基の炭素原子に結
合した水素原子の一部又は全部をハロゲン原子,シアノ
基等で置換したフルオロプロピル基,シアノメチル基な
どを例示することができる。
【0013】なお、R1は互に同一でも相異なっていて
もよいが、ガラスと屈折率を近づけて、遮蔽性を向上さ
せたり、可撓性を付与する目的で、フェニル基やビニル
基などを使用したり、これらの基を互に組み合わせて使
用することができる。特にR1がフェニル基である場
合、屈折率がガラスに近くなり、透明性が向上した樹脂
を得ることができる。更にこの場合、aが0.01≦a
<0.5の範囲であることが好ましく、0.01より小
さいと透明性に効果が見られない場合があり、0.5以
上であると洗浄性を悪くする原因となる場合がある。
【0014】R2は炭素数4以上のアルキル基であり、
アミル基、オクチル基などを例示することができる。R
2はシリコーン樹脂に撥水性を付与するためのもので本
発明の特徴となる基であり、これらは互に同一でも異な
っていてもよい。この場合、撥水性を付与するためには
bは0.01≦b<0.5となることが必須であり、
0.01より小さいと効果が得られず、0.5以上では
硬化性、洗浄性が悪くなる。
【0015】なお、上記式(1)のシリコーン樹脂にお
いて、メチル基は硬さ、硬化性の制御のし易さ、入手の
容易さから1<c/(a+b)<10の範囲で導入され
るが、メチル基がこの範囲より多過ぎると粘度が低くな
るという欠点がある。
【0016】また、アルコキシ基を示すR3OのR3は炭
素数1〜8のアルキル基であり、メチル基,エチル基,
プロピル基,ブチル基,アミル基,オクチル基などが例
示されるが、硬化時の皮膜形成に与える効果からはR3
Oとしてメトキシ基が好ましく、また硬化時に生成する
副生物の臭気が少ないことや有害性の点ではエトキシ基
であることが好ましい。
【0017】a〜fは上記した通りであるが、より好ま
しくは、0.7≦a+b+c≦1.8、1<c/(a+
b)<5、0.02≦b≦0.2、0.7≦d≦1.8
である。
【0018】なお、該シリコーン樹脂の使用量は、遮蔽
剤全体の40%以下、特に5〜30%であることが好適
である。
【0019】上記シリコーン樹脂は、揮発性オルガノシ
ロキサンとともに使用することが好ましい。この揮発性
オルガノシロキサンはガラス容器上に均一な皮膜を形成
するためのものであり、揮発性を有するものであれば特
に制限はないが、沸点300℃以下のものが良く、好ま
しくは下記一般式(2)の鎖状のポリシロキサン及び下
記一般式(3)で示される環状ポリシロキサンから選ば
れる1種又は2種以上を使用する。
【0020】
【化6】 (但し、式中R4は水素原子又は炭素数1〜4の置換も
しくは非置換の1価の炭化水素基を表わし、各R4は互
に同一でも異なっていてもよい。mは1〜10の数を表
わす。)
【0021】
【化7】 (但し、式中R4は上記と同様の意味を示し、nは3〜
7の数を表わす。)
【0022】具体的には、上記式(2),(3)のポリ
シロキサンとして下記のものを例示することができる。
【0023】
【化8】 (なお、式中Meはメチル基、Viはビニル基であ
る。)
【0024】この揮発性オルガノシロキサンの使用量
は、遮蔽剤全体の60%以上、特に70〜95%が好ま
しく、該揮発性オルガノシロキサンが60%より少ない
とシリコーン樹脂の付着量が多くなりすぎて経済性に劣
るばかりでなく、膜厚が厚くなりすぎて均一な塗膜を得
にくいといった問題が生じる場合がある。
【0025】本発明の遮蔽剤は上記のシリコーン樹脂と
揮発性オルガノシロキサンを主成分とするものである
が、更に硬化を促進するために触媒を使用してもよい。
【0026】かかる触媒の例としては、オルガノポリシ
ロキサンの縮合触媒として知られているものを使用する
ことが可能であり、例えば (1)トリエタノールアミン等の有機アミン類 (2)オクチル酸亜鉛,オクチル酸すず等のカルボン酸
金属塩類 (3)ジブチルスズジラウレート,ジブチルスズジオク
トエート等の有機スズ化合物 (4)テトラブチルチタネート,テトラプロピルチタネ
ート等のチタン酸エステル類 (5)アセチルアセトンアルミニウム塩等のアルミニウ
ム有機化合物 (6)三フッ化ホウ素トリエチルアミン錯体等のフッ化
ホウ素コンプレックス 等を挙げることができる。これらのうち、安全衛生上か
らは、テトラブチルチタネートなどのチタン酸エステル
類やジブチルスズジラウレートなどが好ましい。
【0027】なお、触媒使用量は、適宜選定されるが、
上記シリコーン樹脂100重量部に対して約0.05〜
20重量部、好ましくは0.1〜10重量部が適当であ
る。
【0028】本発明の遮蔽剤には、更に各種の補助成
分、例えば揮発性オルガノシロキサン以外の溶剤ないし
は分散媒、安定剤、揺変剤、着色剤、充填剤なども含有
させることができる。なお、上記揮発性オルガノシロキ
サンに加えて更に他の溶剤ないしは分散媒を使用する場
合には、安全衛生上からはエタノール、イソパラフィン
系脂肪酸炭化水素が好ましいが、必要に応じて例えばメ
タノール、ブロパノール、ブタノール等の低級アルコー
ルや所要溶解能を有する他の有機溶剤を使用することも
できる。
【0029】本発明の擦り傷遮蔽剤が適用されるガラス
容器は、特に制限されないが、ビール、清涼飲料、牛
乳、酒の容器等の市場から回収されて再使用されるもの
が有効に用いられる。
【0030】本発明の遮蔽剤をガラス容器に塗布する方
法としては、刷毛刷り、スプレー式、浸漬法、フローコ
ーター法、転写法など、通常行われている方法、その
他、任意の方法を採用することができる。また、塗布す
べき場所は、擦り傷発生部位や擦り傷が生じやすい部位
であるが、このような部位のみ限定されるものではない
ことはいうまでもない。
【0031】本発明の遮蔽剤は、ラベルのインクを溶解
せず、ラベルを損傷することがないので、ラベルを貼付
したあと塗工することができる。また、揮発性シロキサ
ンとして特に揮発性の高い成分を使用し、洗浄工程の終
了に塗工して、次の乾燥工程ですみやかに乾燥するよう
にしてもよい。
【0032】本発明の遮蔽剤は、室温下において空気中
の水分などにより硬化して被膜を形成する。従って、塗
工したあとは、室温で1〜96時間程度放置することに
より、表面貼着性のない皮膜を得ることができるが、硬
化時間の短縮や揮発性オルガノシロキサンの除去、その
他の必要に応じて、ガラス容器中の内容物の品質を損な
わない程度の加熱処理を行ってもよい。
【0033】なお、硬化皮膜の厚みは任意であるが、擦
り傷を遮蔽する効果、皮膜の強度及び洗浄工程で容易に
除去することができることから、0.5〜10μm、好
ましくは1〜3μm程度が適当である。0.1μmより
薄いと擦り傷遮蔽性が不充分になる場合があり、10μ
mより厚くなると、洗浄工程で除去しにくくなる場合が
生じる。
【0034】
【発明の効果】本発明のガラス容器用擦り傷遮蔽剤によ
れば、ガラスとのなじみが良く、ガラスとの密着性、擦
り傷遮蔽性、被膜除去性、ラベル損傷防止性に優れた被
膜が形成し得る上、撥水性に優れ、耐結露性、結露ビン
塗工性に優れ、かつ耐水性に優れた油膜浮上のない白化
し難い被膜を形成し得るものである。
【0035】
【実施例】以下に実施例及び比較例を挙げて本発明を具
体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限される
ものではない。なお、各例中の部は全て重量部を示した
ものである。
【0036】〔実施例,比較例〕表1に示す組成のガラ
ス容器用擦り傷遮蔽剤を調製し、その性能を下記方法に
より評価した。結果を表1に併記する。なお、表1で示
した成分は下記の通りである。オルガノシロキサンA (C6130.05(C650.1(CH30.85(CH
3O)1.2SiO0.9の平均組成式で示される粘度が15
センチストークスであるオルガノポリシロキサンオルガノシロキサンB (C490.2(C650.2(CH30.6(CH3O)
1.2SiO0.9の平均組成式で示される粘度が18センチ
ストークスであるオルガノポリシロキサンオルガノシロキサンC (C10210.02(C650.28(CH30.7(C25
O)1.2SiO0.9の平均組成式で示される粘度が15セ
ンチストークスであるオルガノポリシロキサンオルガノシロキサンD (比較例) (C650.1(CH30.9(CH3O)1.2SiO0.9
平均組成式で示される粘度が17センチストークスであ
るオルガノポリシロキサンオルガノシロキサンE (比較例) (CH31.0(C25O)1.2SiO0.9の平均組成式で
示される粘度が13センチストークスであるオルガノポ
リシロキサンチタノシロキサンA (C6130.2(C650.1(CH30.7(C2
5O)1.2Si0.9Ti0.10.9で示される粘度が14セ
ンチストークスであるオルガノポリシロキサン
【0037】
【化9】
【0038】性能評価 (1)液の外観(白濁や分離の有無、均一溶解性) ○:均一、透明 △:わずかに白濁 ×:液が不均一、白濁 (2)擦り傷遮蔽性及び塗膜の均一性 肉眼による目視で評価する。 ○:擦り傷が全く認められない △:擦り傷が少し認められる ×:擦り傷がかなり認められる (3)結露ビン遮蔽性 擦り傷のあるビンに5℃の水を充填したあと遮蔽剤を塗
布し、30℃,80%RHの雰囲気下、結露状態で5時
間放置した後、4日間室温で乾燥させ、外観を“擦り傷
遮蔽性”と同様に肉眼による目視で評価する。 ○:透明 △:わずかに不均一 ×:表面に凹凸があり不均一 (4)耐水性−1 遮蔽剤をコートし、1日間室温で乾燥したビール瓶を3
日間水中に浸漬した後、取り出し、外観を目視で評価す
る。 ○:透明 △:わずかに曇り ×:白化 (5)耐水性−2 遮蔽剤をコートし、4日間室温で乾燥したビール瓶を1
週間水中に浸漬した後、取り出し、外観を目視で評価す
る。 ○:透明 △:わずかに曇り ×:白化 (6)除去性 3.5%カセイソーダ液を用い、70℃,10分の条件
で洗浄した場合の皮膜の除去しやすさを評価する。 ○:完全に除去 △:わずかに残る ×:塗膜が不均一に残存 (7)ラベルの損傷性 市販のビール瓶のラベルを遮蔽剤を含ませたスポンジで
上下方向に5回処理し、ラベル表面及び印刷インキの損
傷の有無を評価する。 ○:全く損傷がない △:損傷する ×:全面が溶剤で損傷する
【0039】
【表1】
【0040】表1の結果より、特に本発明の遮蔽剤は結
露ビン遮蔽性及び浸水白化防止性に優れていることが認
められる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1) 【化1】 (但し、式中R1は置換もしくは非置換のエチル基、プ
    ロピル基、アルケニル基、アリール基又はアラルキル
    基、R2は炭素数4以上のアルキル基、R3は炭素数1〜
    8のアルキル基であり、a,b,c,d,e,fは0.
    5≦a+b+c≦2、1<c/(a+b)<10、0.
    01≦b<0.5、0.4≦d≦2、e+f=1、0≦
    f<0.5を満たす数。)で示されるシリコーン樹脂を
    含有することを特徴とするガラス容器用擦り傷遮蔽剤。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の一般式(1)で示される
    撥水性シラン含有シリコーン樹脂と揮発性オルガノシロ
    キサンとを含有し、該揮発性オルガノシロキサンが下記
    一般式(2) 【化2】 (但し、式中R4は水素原子又は炭素数1〜4の置換も
    しくは非置換の1価の炭化水素基を表わし、各R4は互
    に同一でも異なっていてもよい。mは1〜10の数を表
    わす。)で示される鎖状のポリシロキサン及び下記一般
    式(3) 【化3】 (但し、式中R4は上記と同様の意味を示し、nは3〜
    7の数を表わす。)で示される環状のポリシロキサンか
    ら選ばれる1種以上であり、かつ該揮発性オルガノシロ
    キサンの含有量が60重量%以上であることを特徴とす
    るガラス容器用擦り傷遮蔽剤。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の一般式(1)のR1がフ
    ェニル基であり、aが0.01≦a<0.5であるシリ
    コーン樹脂を含有することを特徴とするガラス容器用擦
    り傷遮蔽剤。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2に記載の擦り傷遮蔽剤の
    硬化皮膜が表面に形成されてなるガラス容器。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007525999A (ja) * 2004-03-03 2007-09-13 ダウ・コーニング・コーポレイション 構造的に規定される有機分子の形成方法
JP2013006980A (ja) * 2011-06-24 2013-01-10 Seiko Epson Corp 準備液、成膜用塗布液および塗膜

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