JPH11171593A - ガラス容器用擦り傷遮蔽剤及びガラス容器 - Google Patents

ガラス容器用擦り傷遮蔽剤及びガラス容器

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JPH11171593A
JPH11171593A JP36218297A JP36218297A JPH11171593A JP H11171593 A JPH11171593 A JP H11171593A JP 36218297 A JP36218297 A JP 36218297A JP 36218297 A JP36218297 A JP 36218297A JP H11171593 A JPH11171593 A JP H11171593A
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JP
Japan
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och
group
nch
water
glass container
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JP36218297A
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English (en)
Inventor
Kazuyuki Matsumura
和之 松村
Akira Yamamoto
昭 山本
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Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 下記一般式(1) YR1 mSiR2 3-m …(1) (式中、R1は炭素数1〜8の置換又は非置換の一価炭
化水素基、R2は炭素数1〜4のアルコキシ基又はアシ
ロキシ基、Yは窒素含有有機基であり、mは0又は1で
ある。)で表される窒素原子含有有機基を含有する加水
分解性シラン(A)又はその部分加水分解物100重量
部と、下記一般式(2) R3 nSi(R44-n …(2) (式中、R3は炭素数1〜8の置換又は非置換の一価炭
化水素基、R4は炭素数1〜4のアルコキシ基又はアシ
ロキシ基、nは0,1又は2である。)で表される加水
分解性シラン(B)又はその部分加水分解物5〜200
重量部とを加水分解することにより得られる有機ケイ素
化合物を水に溶解してなることを特徴とするガラス容器
用擦り傷遮蔽剤。 【効果】 本発明の擦り傷遮蔽剤は、今までになかった
完全水系の組成物であり、果汁飲料びん、清涼飲料び
ん、ビールびん等のガラスびん容器に均一で透明な被膜
を容易に形成することができる。また、室温かつ短時間
で所要物性値の被膜を形成することが可能であり、形成
された被膜は擦り傷遮蔽性及び耐水性に優れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、果汁飲料びん、清
涼飲料びん、ビールびん等のガラスびん容器用の擦り傷
遮蔽剤に関し、特に安全性、室温硬化性に優れ、かつそ
の塗膜の遮蔽性、耐水性が良好で、滑り、べとつきがな
く、アルカリ溶液洗浄で容易に除去可能なガラス容器用
擦り傷遮蔽剤に関する。また、本発明は、この擦り傷遮
蔽剤の硬化被膜が形成されたガラス容器に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】果汁飲
料びん、清涼飲料びん、ビールびん等のガラス容器は使
用後回収され、繰り返し使用されているのが現状である
が、そのうちにびん詰め工程や流通過程等において、ガ
ラス容器の表面に擦り傷が生じ、外観が損なわれて商品
価値が低下してくる。
【0003】このため近年では、各種塗布剤をガラス容
器表面に塗布することによって前記擦り傷の遮蔽を行
い、ガラス容器の美観を保護している。
【0004】ところで、一般にガラス容器の擦り傷の発
生部位に塗布された被膜は、 (1)擦り傷遮蔽性がよいこと (2)耐水性がよいこと (3)表面粘着性(ベとつき)がないこと (4)室温程度で被膜としての所要物性を得られること (5)遮蔽剤材料そのものが有毒でないこと (6)洗瓶工程でのアルカリ溶液洗浄によって容易かつ
安全に剥離すること などの諸要件を充足することが要求される。
【0005】上記の如く、この被膜に擦り傷遮蔽性のみ
ならず耐水性も要求されるのは、夏期においては、ビー
ルや清涼飲料等がびん詰めされたガラス容器がショーケ
ース等の冷水中に浸されたり、冷やすことにより結露を
起こす場合があるからである。即ち、ガラス容器が水中
に浸漬された場合でも油分が分離遊離しないことは勿
論、数週間経過させた後でも被膜が剥離しない程度の耐
水性が要求される。
【0006】また、このようなガラス容器は一般に素手
で扱われる機会が多いので、表面が滑り易いと落下破損
の危険性がある一方、被膜表面に粘着性がある場合には
取扱者にべとつき等の不快感を与えるばかりでなく、流
通過程において大気中の粉塵が付着して被膜面を汚染す
る。
【0007】更に、被膜に硬度、強度、その他被膜とし
ての所要物性を付与させるべく硬化又は架橋を行わせる
ために加熱が必要な場合には、充填工程での擦り傷発生
を考慮して充填後に擦り傷遮蔽剤を塗布するのが普通で
あるので、加熱をびん詰め後に行わなくてはならず、こ
の場合には、びん詰め内容物が変質する危険性がある。
このことは加熱の代わりに光線照射を必要とする場合も
同様である。つまり室温又はそれ以下の温度で硬化する
ことが必要である。
【0008】また、このようなガラス容器は食品を収納
するものであるから被膜材料は無毒かつ無臭でなければ
ならないが、被膜を溶液から形成させる場合には当然に
使用する溶剤も無毒なものが必要であって、この要件は
作業環境上も要求される。従ってエタノール等の低毒性
の溶剤を中心としたものでなければならない制約がある
が、近年の環境問題の高まりから最も使用に適するもの
は水であることが望ましくなってきている。
【0009】このような諸要件にもまして、この被膜に
とって重要なのは、洗瓶工程でのアルカリ溶液洗浄に際
して剥離性が良好でなければならないということであ
る。即ち、回収されたガラス容器は洗瓶機によって、通
常、2〜4%程度の苛性ソーダ水溶液を使用して温度6
0〜80℃で10〜20分間程度アルカリ溶液で洗浄殺
菌されてから使用されるのが普通であるから、もし被膜
が洗瓶機のアルカリ溶液により完全に剥離せずにその一
部がガラス面に残存することになると、残存シリコーン
分が剥離剤として働いて出荷時にラベルを効果的に貼る
ことができない上、そのような不均質表面に再度擦り傷
遮蔽剤が塗被された場合には塗被面の美観が損なわれ
る。
【0010】そこで、ガラス容器の擦り傷面にアルカリ
溶液によって剥離しない強固な被膜(永久被膜)を施し
て擦り傷を遮蔽する方法が提案されているが、繰り返し
回収再使用されることによって永久被膜そのものに擦り
傷が発生することは避け難く、また繰り返しアルカリ溶
液に洗浄されると被膜が白化するなど外観が劣化しがち
である。更に永久被膜を得るためには一般に膜厚を50
ミクロン以上に厚くする必要がありコスト高となる等の
問題もあって、この方法は実用に供し難いものである。
【0011】上記のような擦り傷遮蔽剤のみならず擦り
傷発生防止又は破瓶防止の観点から従来多くの種類の塗
被用材料が知られている。これらのうち例えばシリコー
ン系のものとしては特開昭58−167499号、同5
9−121138号、同60−26057号、同61−
6152号、同61−227943号、同62−273
54号、同63−74937号、同55−56040
号、同60−26057号及び特開平1−62364号
公報等数多くの提案がなされている。これらの提案のう
ち、特開昭55−56040号公報に開示されたフェニ
ル基を含むオルガノポリシロキサンの硬化生成物が前記
諸問題をかなり解決している。
【0012】しかしながら、近年のビール、清涼飲料水
等の消費の伸びにつれ物流の回転が速まってきているの
で、短時間で硬化する遮蔽剤が望まれている。また環境
問題の観点から溶剤系でなく水系の遮蔽剤の開発が急務
となっている。更に工程簡略の面から昨今ではびんに内
容物を詰め、栓をし、ラベルを貼った後、最後に遮蔽剤
を塗るという工程になりはじめてきている。そうなると
溶剤系の遮蔽剤ではラベルを変質させる悪影響もあるの
で、益々水系の遮蔽剤でなければならなくなってきてい
る。
【0013】本発明は上記事情に鑑みなされたものであ
り、安全性、室温硬化性に優れ、かつその塗膜の遮蔽
性、耐水性が良好で、滑り、べとつきがなく、アルカリ
溶液洗浄で容易に除去可能な水溶性の有機ケイ素化合物
を主成分とするガラス容器用擦り傷遮蔽剤及びこの擦り
傷遮蔽剤の硬化被膜が形成されたガラス容器を提供する
ことを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討を重ねた
結果、下記一般式(1) YR1 mSiR2 3-m …(1) (式中、R1は炭素数1〜8の置換又は非置換の一価炭
化水素基、R2は炭素数1〜4のアルコキシ基又はアシ
ロキシ基、Yは窒素含有有機基であり、mは0又は1で
ある。)で表される窒素原子含有有機基を含有する加水
分解性シラン(A)又はその部分加水分解物100重量
部と、下記一般式(2) R3 nSi(R44-n …(2) (式中、R3は炭素数1〜8の置換又は非置換の一価炭
化水素基、R4は炭素数1〜4のアルコキシ基又はアシ
ロキシ基、nは0,1又は2である。)で表される加水
分解性シラン(B)又はその部分加水分解物5〜200
重量部とを水中或いは加水分解に必要である以上の水を
含む有機溶剤中で加水分解するという非常にシンプルな
方法により、水溶液中で安定であり、安全性、室温硬化
性に優れ、かつその塗膜の遮蔽性、耐水性が良好で、滑
り、べとつきがなく、アルカリ溶液洗浄で容易に除去可
能な有機ケイ素化合物を主成分とする水系のガラス容器
用擦り傷遮蔽剤を見出し、本発明をなすに至った。
【0015】従って、本発明は、上記式(1)の窒素原
子含有有機基を含有する加水分解性シラン(A)又はそ
の部分加水分解物100重量部と、上記式(2)の加水
分解性シラン(B)又はその部分加水分解物5〜200
重量部とを加水分解することによって得られる有機ケイ
素化合物を水に溶解してなることを特徴とする水系のガ
ラス容器用擦り傷遮蔽剤及びこの擦り傷遮蔽剤の硬化被
膜が形成されたガラス容器を提供する。
【0016】以下、本発明につき更に詳しく説明する。
本発明のガラス容器用擦り傷遮蔽剤を得るために用いる
窒素原子含有有機基を含有する加水分解性シラン(A)
は、系を水溶性にするために用いられる成分であり、下
記一般式(1)で表されるもので、目的とする遮蔽剤の
主剤である有機ケイ素化合物に水溶性を付与させるため
に1種又は2種以上を適宜選定して用いられる。また、
その部分加水分解物を用いることもできる。 YR1 mSiR2 3-m …(1)
【0017】ここで、R1は炭素数1〜8の窒素原子を
含まない置換又は非置換の一価炭化水素基であり、アル
キル基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基など
や、これらの基の水素原子の一部又は全部をハロゲン原
子などで置換した例えばハロゲン化アルキル基などが挙
げられる。具体的には、−CH3,−CH2CH3,−C
2CH2CH3,−CH (CH32,−CH2CH2CH2
CH3,−CH (CH3 CH2CH3,−CH2CH (C
3 CH3,−C(CH33,−C65,−C613
どが例示される。
【0018】また、R2は炭素数1〜4のアルコキシ基
又はアシロキシ基であり、具体的には、−OCH3,−
OCH2CH3,−OCH2CH2CH3,−OCH (C
32,−OCH2CH2CH2CH3,−OCH (C
3 CH2CH3,−OCH2CH (CH3 CH3,−O
C(CH33,−OCOCH3,−OCOCH2CH3
どが例示されるが、中でも−OCH3,−OCH2CH3
が好ましい。
【0019】Yは窒素含有有機基であり、例えば下記式
(3)〜(6)で示されるものが挙げられる。
【0020】
【化1】 (式中、R5,R6,R9〜R13は水素原子又は炭素数1
〜18の一価炭化水素基で、R5とR6、R9とR10とR
11、R12とR13は互いに同一であっても異なっていても
よい。Xはハロゲン原子を示す。R7,R8は炭素数1〜
8の二価炭化水素基で、R7とR8は互いに同一であって
も異なっていてもよい。pは0又は1〜3の整数であ
る。)
【0021】なお、炭素数1〜18の一価炭化水素基
は、R1で説明したものと同様のものを例示することが
できる。炭素数1〜8の二価炭化水素基としては、アル
キレン基などが挙げられる。
【0022】Yとして具体的には、下記式で示されるも
のを挙げることができる。 H2NCH2−,H(CH3)NCH2−,H2NCH2CH
2−,H(CH3)NCH2CH2−,H2NCH2CH2
2−,H(CH3)NCH2CH2CH2−,(CH32
NCH2CH2CH2−,H2NCH2CH2NHCH2CH2
CH2−,H(CH3)NCH2CH2NHCH2CH2CH
2−,(CH32NCH2CH2NHCH2CH2CH2−,
2NCH2CH2NHCH2CH2NHCH2CH2CH
2−,H(CH3)NCH2CH2NHCH2CH2NHCH
2CH2CH2−,Cl-(CH33+CH2CH2CH
2−,Cl-(CH32(C65−CH2−)N+CH2
2CH2−,
【0023】
【化2】 なお、式(1)において、mは0又は1である。
【0024】上記式(1)の窒素原子含有有機基を含有
する加水分解性シラン(A)としては、下記のものを例
示することができる。 H2NCH2Si(OCH33,H2NCH2Si(OCH
2CH33,H2NCH2SiCH3(OCH32,H2
CH2SiCH3(OCH2CH32,H2NCH2CH2
i(OCH33,H2NCH2CH2Si(OCH2
33,H2NCH2CH2SiCH3(OCH32,H2
NCH2CH2SiCH3(OCH2CH32,H2NCH2
CH2CH2Si(OCH33,H2NCH2CH2CH2
i(OCH2CH33,H2NCH2CH2CH2SiCH3
(OCH32,H2NCH2CH2CH2SiCH3(OC
2CH32,H (CH3 NCH2CH2CH2Si(O
CH33,H (CH3 NCH2CH2CH2Si(OCH
2CH33,H (CH3 NCH2CH2CH2SiCH
3(OCH32,H (CH3 NCH2CH2CH2SiC
3(OCH2CH32,(CH32NCH2CH2CH2
Si(OCH33,(CH32NCH2CH2CH2Si
(OCH2CH33,Cl-(CH33+CH2CH2
2Si(OCH33,Cl-(CH33+CH2CH2
CH2Si(OCH2CH33,Cl-(CH32(C6
5−CH2−) +CH2CH2CH2Si(OCH33,C
-(CH32(C65−CH2−) +CH2CH2CH2
Si(OCH2CH33,H2NCH2CH2NHCH2
2CH2Si(OCH33,H2NCH2CH2NHCH2
CH2CH2Si(OCH2CH33,H2NCH2CH2
HCH2CH2CH2SiCH3(OCH32,H2NCH2
CH2NHCH2CH2CH2SiCH3(OCH2
32,H2NCH2CH2NHCH2CH2NHCH2CH
2CH2Si(OCH33,H2NCH2CH2NHCH2
2NHCH2CH2CH2Si(OCH2CH33,H2
CH2CH2NHCH2CH2NHCH2CH2CH2SiC
3(OCH32,H2NCH2CH2NHCH2CH2NH
CH2CH2CH2SiCH3(OCH2CH32
【0025】
【化3】
【0026】これらの中で特に好ましくは、 H2NCH2CH2NHCH2CH2CH2Si(OC
33,H2NCH2CH2NHCH2CH2CH2Si(O
CH2CH33 であり、これらの部分加水分解物を用いてもよい。
【0027】一方、上記加水分解性シラン(A)又はそ
の部分加水分解物と混合して用いられる加水分解性シラ
ン(B)は、下記一般式(2)で表され、その1種を単
独で又は2種以上を組み合わせて用いることができ、そ
の部分加水分解物を使用してもよい。 R3 nSi(R44-n …(2)
【0028】ここで、R3は炭素数1〜8の窒素原子を
含まない置換又は非置換の一価炭化水素基であり、上記
1で説明したものと同様のものを挙げることができ
る。具体的には、−CH3,−CH2CH3,−CH2CH
2CH3,−CH (CH32,−CH2CH2CH2CH3
−CH (CH3 CH2CH3,−CH2CH (CH3
3,−C(CH33,−C65,−C613などが例示
される。
【0029】また、R4は炭素数1〜4のアルコキシ基
又はアシロキシ基であり、具体的には、−OCH3,−
OCH2CH3,−OCH2CH2CH3,−OCH (C
32,−OCH2CH2CH2CH3,−OCH (C
3 CH2CH3,−OCH2CH (CH3 CH3,−O
C(CH33,−OCOCH3,−OCOCH2CH3
どが例示されるが、中でも−OCH3,−OCH2CH3
が好ましい。
【0030】なお、式(2)において、nは0,1又は
2である。
【0031】この式(2)の加水分解性シラン(B)と
しては、下記のものを例示することができる。 Si(OCH34,Si(OCH2CH34,Si(O
CH2CH2CH34,Si(OCH2CH2CH2CH3
4,CH3Si(OCH33,CH3Si(OCH2
33,CH3Si(OCH2CH2CH33,CH3Si
(OCH2CH2CH2CH33,(CH32Si(OC
32,(CH32Si(OCH2CH32,(CH3
2Si(OCH2CH2CH32,(CH32Si(OC
2CH2CH2CH32
【0032】
【化4】
【0033】これらの中で特に好ましくは、Si(OC
34,Si(OCH2CH34,CH3Si(OC
33,CH3Si(OCH2CH33及びこれらの部分
加水分解物である。
【0034】なお、必要に応じ、下記のような一官能性
アルコキシシラン又はアシロキシシランを併用すること
もできる。 (CH33SiOCH3,(CH33SiOCH2
3,(CH33SiOCH2CH2CH3,(CH33
iOCH2CH2CH2CH3
【0035】上記窒素原子含有有機基を含有する加水分
解性シラン(A)又はその部分加水分解物に式(2)の
加水分解性シラン(B)又はその部分加水分解物を混合
して用いる場合、その混合比は、窒素原子含有有機基を
含有する加水分解性シラン(A)又はその部分加水分解
物100重量部に対し加水分解性シラン(B)又はその
部分加水分解物5〜200重量部が好ましい。より好ま
しくは加水分解性シラン(B)又はその部分加水分解物
の量が10〜150重量部である。この量が200重量
部を超えると水溶液中での安定性が悪化するため好まし
くない。
【0036】上記加水分解性シラン(A),(B)又は
それらの部分加水分解物を用いて加水分解し、本発明の
主剤となる有機ケイ素化合物を得る場合、溶媒は主とし
て水を使用するが、必要に応じて、水と溶解する有機溶
媒であるアルコール、エステル、ケトン、グリコール類
を水に添加する形で用いることができる。有機溶媒とし
ては、メチルアルコール、エチルアルコール、1−プロ
ピルアルコール、2−プロピルアルコール等のアルコー
ル類、酢酸メチル、酢酸エチル、アセト酢酸エチル等の
エステル類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン
類、グリセリン、ジエチレングリコール等のグリコール
類などを挙げることができる。
【0037】溶媒の量は原料シラン(加水分解性シラン
(A),(B)又はそれらの部分加水分解物)100重
量部に対して400〜5000重量部が好ましい。更に
好ましくは1000〜3000重量部である。溶媒の量
が400重量部より少ないと反応が進行しすぎ、ゲル化
する場合がある。また液の保存安定性も悪くなる場合が
ある。一方、5000重量部より多いと経済的に不利な
場合が生じる。
【0038】溶媒中の水の量は、水/原料シランのモル
比率で5〜50が好ましい。このモル比率が5より少な
いと加水分解が完全に進行しにくく、液の安定性が悪化
する場合がある。一方、50を超えると経済的に不利な
場合が生じる。
【0039】反応方法としては、(1)混合シランを水
中或いは加水分解に必要である以上の量の水を含む有機
溶剤中に滴下する方法、(2)混合シラン或いは有機溶
剤含有混合シラン中に水を滴下する方法、(3)加水分
解性シラン(B)或いはその部分加水分解物を水中或い
は加水分解に必要である以上の量の水を含む有機溶剤中
に滴下し、その後、窒素原子含有有機基を含有する加水
分解性シラン(A)或いはその部分加水分解物を滴下す
る方法、(4)窒素原子含有有機基を含有する加水分解
性シラン(A)或いはその部分加水分解物を水中或いは
加水分解に必要である以上の量の水を含む有機溶剤中に
滴下し、その後、加水分解性シラン(B)或いはその部
分加水分解物を滴下する方法などが挙げられるが、遮蔽
剤の安定性の点から、特に(1)の反応方法が好まし
い。
【0040】なお、得られた有機ケイ素化合物は水溶液
の形で得られるが、必要に応じて、更に水を加えたり、
除去したりして、有機ケイ素化合物100重量部に対し
て水10〜2000重量部の比率で調製することによ
り、水系のガラス容器用擦り傷遮蔽剤を形成することが
できる。この場合、水の量が10重量部より少ないと有
機ケイ素化合物自体の保存安定性が悪化する場合があ
り、コスト的にも好ましくない。また、2000重量部
よりも多いと効果的に擦り傷を遮蔽することが難しくな
る。より好ましい比率は有機ケイ素化合物100重量部
に対して水100〜900重量部の比率で調製したもの
がよい。
【0041】本発明においては、更に各種の補助成分、
例えば溶剤、分散媒、安定剤、着色剤、揺変剤、レベリ
ング剤、界面活性剤及び充填剤などを含有させることも
可能である。
【0042】上記のような水溶性の有機ケイ素化合物を
主成分とする擦り傷遮蔽剤をガラス容器に塗布する場合
には、通常行われている方法、例えば浸漬法、スプレー
法、刷毛塗法、フローコータ法、転写法、その他目的に
より任意の方法を採用することができる。
【0043】塗布すべき場所は擦り傷発生部位である
が、擦り傷発生部位のみに限らないことは言うまでもな
い。
【0044】塗布した後は0.5〜5時間程度放置する
ことにより表面粘着性のない硬化被膜を容易に得ること
ができるが、硬化時間の短縮、使用溶剤の除去、その他
必要に応じて、容器内容物の品質を損なわない程度の加
熱を行ってもよい。
【0045】本発明の遮蔽剤を塗布するガラス容器は、
例えばビール、清涼飲料水、牛乳の容器等、市場から回
収されて再使用されるものであればよく、特に限定され
るものではない。
【0046】
【実施例】以下、合成例及び実施例、比較例を示し、本
発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制
限されるものではない。なお、下記の例において%は重
量%、部は重量部を示す。
【0047】〔合成例1〕水120g(6.67mo
l)を撹拌機、温度計及び冷却器を備えた200mlの
反応器に入れ、撹拌混合した。ここにH2NCH2CH2
NHCH2CH2CH2Si(OCH3344.4g
(0.2mol)及びCH3Si(OCH3313.6
g(0.1mol)を混合したものを室温で10分間か
けて滴下したところ、27℃から50℃に内温が上昇し
た。更にオイルバスにて60〜70℃に加熱し、そのま
ま1時間撹拌を行った。次にエステルアダプターを取り
付け、内温98℃まで上げ、副生したメタノールを除去
することにより、水系有機ケイ素化合物−1を149g
得た。このものの不揮発分(105℃/3時間)は2
5.1%であった。
【0048】〔合成例2〕水120g(6.67mo
l)を撹拌機、温度計及び冷却器を備えた200mlの
反応器に入れ、撹拌混合した。ここにH2NCH2CH2
NHCH2CH2CH2Si(OCH3344.4g
(0.2mol)及びSi(OCH3415.2g
(0.1mol)を混合したものを室温で10分間かけ
て滴下したところ、25℃から56℃に内温が上昇し
た。更にオイルバスにて60〜70℃に加熱し、そのま
ま1時間撹拌を行った。次にエステルアダプターを取り
付け、内温98℃まで上げ、副生したメタノールを除去
することにより、水系有機ケイ素化合物−2を137g
得た。このものの不揮発分(105℃/3時間)は2
7.3%であった。
【0049】〔合成例3〕水120g(6.67mo
l)を撹拌機、温度計及び冷却器を備えた200mlの
反応器に入れ、撹拌混合した。ここにH2NCH2CH2
NHCH2CH2CH2Si(OCH3333.3g
(0.15mol)及びSi(OCH3422.8g
(0.15mol)を混合したものを室温で10分間か
けて滴下したところ、25℃から53℃に内温が上昇し
た。更にオイルバスにて60〜70℃に加熱し、そのま
ま1時間撹拌を行った。次にエステルアダプターを取り
付け、内温98℃まで上げ、副生したメタノールを除去
することにより、水系有機ケイ素化合物−3を117g
得た。このものの不揮発分(105℃/3時間)は2
7.5%であった。
【0050】〔合成例4〕水120g(6.67mo
l)を撹拌機、温度計及び冷却器を備えた200mlの
反応器に入れ、撹拌混合した。ここにH2NCH2CH2
NHCH2CH2CH2Si(OCH3355.6g
(0.25mol)及びSi(OCH2CH3410.
4g(0.05mol)を混合したものを室温で10分
間かけて滴下したところ、27℃から49℃に内温が上
昇した。更にオイルバスにて60〜70℃に加熱し、そ
のまま1時間撹拌を行った。次にエステルアダプターを
取り付け、内温98℃まで上げ、副生したメタノール、
エタノールを除去することにより、水系有機ケイ素化合
物−4を137g得た。このものの不揮発分(105℃
/3時間)は31.1%であった。
【0051】〔合成例5〕水120g(6.67mo
l)を撹拌機、温度計及び冷却器を備えた200mlの
反応器に入れ、撹拌混合した。ここにH2NCH2CH2
NHCH2CH2CH2Si(OCH3344.4g
(0.2mol)、CH3Si(OCH336.8g
(0.05mol)及びC65Si(OCH339.3
g(0.05mol)を混合したものを室温で10分間
かけて滴下したところ、27℃から52℃に内温が上昇
した。更にオイルバスにて60〜70℃に加熱し、その
まま1時間撹拌を行った。次にエステルアダプターを取
り付け、内温98℃まで上げ、副生したメタノールを除
去することにより、水系有機ケイ素化合物−5を146
g得た。このものの不揮発分(105℃/3時間)は2
7.5%であった。
【0052】〔合成例6〕イオン交換水200g、アニ
オン性乳化剤ハイテノールNo.8(第一工業製薬製)
の15%溶液30.0gを撹拌機、温度計及び冷却器を
備えた1.0Lの反応器に入れ、撹拌混合しながら50
℃に加熱した。ここにSi(OCH3472.0g
(0.47mol)及びCH3Si(OCH3384.
5g(0.62mol)を1時間で滴下し、更に50℃
で1時間撹拌を続けた後、冷却して水系有機ケイ素化合
物−6を390g得た。このものの不揮発分(105℃
/3時間)は21.0%であった。
【0053】〔合成例7〕撹拌機、温度計、滴下ロート
及び冷却器を備えた3Lの反応器にCH3Si(OCH2
CH331602g(9mol)と(C652Si
(OCH2CH32272g(1mol)とを仕込み、
80℃に昇温し、撹拌下に0.1%の硫酸水144gを
滴下した。更にこの温度で3時間反応を行った後、蒸留
塔を通じて溜出物を溜去しながら反応物を180℃にな
るまで加熱昇温させ、アルコキシ基含有オルガノポリシ
ロキサンを1197g得た。
【0054】〔実施例1〜5及び比較例1,2〕水系有
機ケイ素化合物−1〜6及びアルコキシ基含有オルガノ
ポリシロキサンを表1に示す組成で用いて擦り傷遮蔽剤
を調製し、擦り傷で部分的に白化したビールびんの表面
にスポンジを用いて塗布した。 (性能評価) (1)膜の乾燥性、べとつき、滑り性 ビールびんに各遮蔽剤を塗布し、室温で30分、1時
間、5時間、1日、3日、5日放置した後、手で剥離状
態を調べることにより乾燥性を評価した。また指触によ
りべとつき、滑り性も評価した。 (2)外観及び擦り傷遮蔽性 室温で3日硬化後のものを肉眼で評価した。 (3)耐水性 室温で3日硬化後のものを25℃の水中に浸漬し、被膜
が一部剥離するに到るまでの浸漬時間を測定した。浸漬
時間が1週間以上であれば「良好」、1週間未満であれ
ば「不良」と判定した。 (4)密着性 室温で3日硬化後のものを碁盤目セロハンテープ剥離試
験により、100ヶの碁盤目のうちセロハンテープによ
って剥離しなかった数で表示した。 (5)粘着性 ビールびんの胴表面に、びん底より150mm上を中心
として10mm(垂直方向)×40mm(円周方向)の
面積に擦り傷遮蔽剤を塗布し、室温にて3日乾燥させた
後、この塗布面を60メッシュのカーボンランダム粉末
上に1回転させてカーボンランダムの付着量を測定し、
塗布面1cm2 たりの付着量を算出した。なお、本方
法による無塗布ガラス面の粘着性は0.3mg/cm2
であった。 (6)塗膜強度 塗工後、室温にて24時間放置して硬化したビールびん
に水を充填して密栓した後、硬質塩ビ製P函に入れて、
室温で振幅4cm、170rpmの水平振動を加え、擦
過傷が全面積の1/4以下しか認められなかったものを
Aランク、全面に認められたものをCランク、その中間
をBランクと評価した。 (7)洗瓶機での剥離性 塗工後、室温で7日放置し更に70℃で1時間加熱して
硬化を促進した後に、3.5%苛性ソーダ水溶液/70
℃/10分の条件で洗瓶操作を行った時の剥離性を目視
により観察し、完全に溶解除去されたものを良好、少し
でも残存したものを不良とした。(1)の評価結果を表
2、(2)〜(7)の評価結果を表3に示す。
【0055】
【表1】
【0056】
【表2】
【0057】
【表3】
【0058】
【発明の効果】本発明の擦り傷遮蔽剤は、今までになか
った完全水系の組成物であり、果汁飲料びん、清涼飲料
びん、ビールびん等のガラスびん容器に均一で透明な被
膜を容易に形成することができる。また、室温かつ短時
間で所要物性値の被膜を形成することが可能であり、形
成された被膜は擦り傷遮蔽性及び耐水性に優れている。
更に水分と合っても過度に滑ることがない上、べとつき
もない。更に、輸送時におけるびん同士又は収納容器と
のぶつかり合いによる傷や白化が起こりにくい上、回収
毎の洗瓶機によるアルカリ洗浄に際しても優れた除去性
も有している。しかも、本発明の遮蔽剤は室温速硬化で
あるため、内容物充填後のガラス容器を対象としても全
く不都合は生じないし、また水系であるためラベル貼を
貼った後に処理してもラベルの印字物を侵すことがない
ため、最終工程で使用も可能である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1) YR1 mSiR2 3-m …(1) (式中、R1は炭素数1〜8の置換又は非置換の一価炭
    化水素基、R2は炭素数1〜4のアルコキシ基又はアシ
    ロキシ基、Yは窒素含有有機基であり、mは0又は1で
    ある。)で表される窒素原子含有有機基を含有する加水
    分解性シラン(A)又はその部分加水分解物100重量
    部と、下記一般式(2) R3 nSi(R44-n …(2) (式中、R3は炭素数1〜8の置換又は非置換の一価炭
    化水素基、R4は炭素数1〜4のアルコキシ基又はアシ
    ロキシ基、nは0,1又は2である。)で表される加水
    分解性シラン(B)又はその部分加水分解物5〜200
    重量部とを加水分解することにより得られる有機ケイ素
    化合物を水に溶解してなることを特徴とするガラス容器
    用擦り傷遮蔽剤。
  2. 【請求項2】 加水分解性シラン(A)が H2NCH2CH2NHCH2CH2CH2Si(OCH33 又は H2NCH2CH2NHCH2CH2CH2Si(OCH2
    33 であることを特徴とする請求項1記載のガラス容器用擦
    り傷遮蔽剤。
  3. 【請求項3】 加水分解性シラン(B)が Si(OCH34,Si(OCH2CH34,CH3Si
    (OCH33又はCH3Si(OCH2CH33 であることを特徴とする請求項1又は2記載のガラス容
    器用擦り傷遮蔽剤。
  4. 【請求項4】 請求項1,2又は3記載のガラス容器用
    擦り傷遮蔽剤の硬化被膜が形成されてなることを特徴と
    するガラス容器。
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