JPH08174351A - インデックス装置ならびにこの装置を用いたワーク取付装置 - Google Patents

インデックス装置ならびにこの装置を用いたワーク取付装置

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JPH08174351A
JPH08174351A JP32677394A JP32677394A JPH08174351A JP H08174351 A JPH08174351 A JP H08174351A JP 32677394 A JP32677394 A JP 32677394A JP 32677394 A JP32677394 A JP 32677394A JP H08174351 A JPH08174351 A JP H08174351A
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JP
Japan
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work
inertia
weight
driving
wheel
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Application number
JP32677394A
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English (en)
Inventor
Tomoyasu Yamazaki
知康 山崎
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 イナーシャによる過回転を防止したインデッ
クス装置を提供する。 【構成】 ジェネバ機構の従動車に連結されているクラ
ンプ治具にセットされるワークの重量を測定する重量計
58と、ワーク重量から従動車に生じるイナーシャを求
めるイナーシャ計測部71と、イナーシャとモータの停
止時期を対向付けしたテーブル75と、テーブル75を
検索して、求めたイナーシャにおける停止時期にモータ
を停止させる制御行う制御回路72とを有するインデッ
クス装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ジェネバ機構を回転し
て定位置で停止する位置決めのために用いたインデック
ス装置ならびにこの装置を用いたワーク取付装置に関
し、例えば、自動車用ラジオユニットの対向する側面
に、それぞれ自動車本体への組み付け時に使用するブラ
ケットを取り付けるワーク取付装置等に用いられ、特に
製造ラインサイドで簡易小型のワーク取付装置などに用
いられるためのインデックス装置ならびにこの装置を用
いたワーク取付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車本体にカセットプレイヤーやCD
(コンパクトディスク)プレイヤーなどを含む自動車用
ラジオユニット(以下、単にラジオユニットと称する)
を搭載する場合には、例えば、図16に示すように、ま
ず、ラジオユニット1の両側面に、左右対称形状のブラ
ケット2,3をネジ4により取り付け、この後に、前記
ブラケット2,3に設けられた取付孔を利用して自動車
本体に固定される。
【0003】このブラケット取付作業は、通常、自動車
本体の製造ラインとは別に、いわゆるラインサイドにて
行われるが、そのために自動ワーク取付装置として汎用
の多軸ロボットなどを用いた場合には、大きすぎて、ラ
インサイドでの使用に不向きであり、その設置のために
ラインサイドの大きな設置面積を確保せねばならず、設
備使用効率はあまり良くなかった。
【0004】そこで、本発明者は、小型でラインサイド
に設置しても、あまり設置面積を必要としないワーク取
付装置を開発した。
【0005】図17は、そのワーク取付装置の取付機構
部分を示す図であり、ラジオユニット1の対向する側面
に、2つのブラケット2および3を取り付ける装置で、
ラジオユニット1の両側面にブラケット2、3をセット
し、1aの状態でクランプ43がこれらを固定し、この
クランプ43を1bの位置に回転位置決めした状態で、
まず片面を上方よりネジ締め具34によりネジ締めし、
さらに180゜回転して他の片面をネジ締めするもので
ある。
【0006】このワーク取付装置では、セットしたラジ
オユニットやブラケットを1aの位置から1bの位置に
回転位置決めするために、ジェネバ機構を用いている。
【0007】図6はこのジェネバ機構を説明するための
図面であり、ジェネバ機構は、原動車45と従動車46
よりなり、従動車46には、90°間隔の4つの放射状
の溝56とこれらの溝間の円弧状凹部57とが形成され
ており、一方、原動車45には、前記従動車46の放射
状の溝56に嵌まり込んで係合する180°間隔の2つ
のピン55と前記従動車46の円弧状凹部57に面接触
すると共に相対すべり運動を行う円弧状凸部54とが設
けられている。
【0008】図6に示す状態は、原動車45の円弧状凸
部54と従動車46の円弧状凹部57とが係合している
状態であり、この状態においては、前記原動車45が若
干いずれかの方向に回転したとしても前記従動車46は
そのままの位置で回転せず、前記ピン55が図中α(例
えば約72°)の角度内にあれば所定の位置に正確に保
持される。これにより、簡易確実な回転方向位置制御が
可能となる。そして、例えば図中の矢印C方向に原動車
45を180°回転させると、図中右側にあるピン55
は、従動車46の方向に徐々に移動すると共に放射状の
溝56に嵌まり込んで係合し、従動車46を矢印D方向
に90°回転させることになる。
【0009】このようなジェネバ機構を用いて、例えば
図18に示すように、従動車46に、ラジオユニット1
およびその側面にブラケット2,3をセットしたクラン
プ43を連結し、一方、原動車45にACモータなどの
動力源を設けることにより、ACモータによって、原動
車を180゜を回転することにより、従動車が90゜回
転するので、ACモータの起動、停止を行いことで、従
動車46に連結されたクランプ43を90゜ごとに回転
位置決めすることができるものである。なお、図18に
おいては、ジェネバ機構を用いた位置決め装置の基本的
構成を簡略化して示したものである。
【0010】この回転位置決めに際してのACモータの
起動停止のタイミングは、従動車の回転位置を検出する
ために設けられたリミットスイッチにより、従動車が定
位置にきたことを検知して、このリミットスイッチから
の信号によりACモータを停止させることにより制御す
るものである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このジ
ェネバ機構には、従動車に生じるイナーシャによって、
原動車が停止しても従動車がすぐに停止しないために、
その停止位置が変動するという問題がある。
【0012】この停止位置の変動は、原動車のピンが従
動車の溝から脱出する際に蹴られて、原動車がモータの
停止した位置より回転が進んで、原動車の次のピンが従
動車の溝に入り込んでしまい、停止位置が変動するもの
である。
【0013】このような従動車のイナーシャによる停止
位置ズレを防止するための方法としては、従動車に生じ
るイナーシャが一定の場合には、従動車の位置を検知す
るリミットスイッチを、予めイナーシャによるズレ量を
見込んで、定位置より僅かながら手前に持ってくること
で回避できるのであるが、このイナーシャが変動する場
合、すなわち、クランプによって固定されるワークの形
状や重量が変化する場合には、イナーシャによるズレ量
も変動するために、このようなリミットスイッチの取り
付け位置を変更しただけでは、停止位置のズレを回避す
ることができない。
【0014】現在、自動車用のラジオユニットは、その
ユニット内に、ラジオの他に、カセットテーププレイヤ
ーを組み込んだものや、CDプレイヤーを組み込んだも
の、さらにはラジオユニット以外にも、カーナビゲーシ
ョンようのコンピュータを搭載するユニットなど、その
大きさや重量に様々なものがあり、これらをクランプす
ると、その従動車に生ずるイナーシャが大きく変動し
て、リミットスイッチの取り付け位置の変更だけではワ
ーク取付装置として対応できないといった問題がある。
【0015】そこで本発明の目的は、ジェネバ機構を用
い、従動車に生じるイナーシャが変化した場合でも正確
な位置決めが行えるインデックス装置を提供し、さら
に、このインデックス装置を用いたワーク取付装置を提
供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、ワークがセットされ固定する固定治具と、
等角間隔の複数の放射状の溝とこれらの溝間の円弧状凹
部とが設けられた前記固定治具に連結される従動車、お
よび前記放射状の溝に係合する少なくとも1つのピンと
前記円弧状凹部に面接触すると共に相対すべり運動を行
う円弧状凸部とが設けられた原動車を備えた回転方向位
置決め手段と、前記原動車に連結された駆動手段と、前
記固定手段に固定される前記ワークの重量を測定する重
量測定手段と、該重量測定手段により測定されたワーク
の重量から前記駆動手段の停止時期とを決定し、前記駆
動手段の起動停止を制御する動力制御手段と、よりなる
ことを特徴とするインデックス装置。
【0017】また、本発明のインデックス装置は、前記
動力制御手段が、前記駆動手段の停止時期を決定する際
に、前記重量測定の結果から前記従動車に生じるイナー
シャの度合いを求め、予め設定されたイナーシャの度合
いと停止時期とを対応付けるテーブルにしたがって、前
記駆動手段の停止時期を決定することを特徴とするま
た、本発明のインデックス装置は、前記動力制御手段
が、タイマ動作によって、前記停止時期に前記駆動手段
を停止するものであることを特徴とする。
【0018】さらに、本発明のインデックス装置は、前
記駆動手段はACモータであり、前記従動車は90°間
隔の4つの放射状の溝を有すると共に前記原動車は18
0°間隔の2つのピンを有してなることを特徴とする。
【0019】さらに、上記目的を達成するための本発明
は、第1のワークの外表面を成す少なくとも2以上の側
面の所定箇所に、複数の他のワークをそれぞれ位置決め
してネジ締めするワーク取付装置であって、前記第1の
ワークおよび前記他のワークがセットされ、これらを固
定する固定治具と、前記第1のワークの所定位置に位置
決めされた前記他のワークに向けて、供給されたネジを
上方からネジ込むネジ締め手段と、等角間隔の複数の放
射状の溝とこれらの溝間の円弧状凹部とが設けられた前
記固定治具に連結される従動車、および前記放射状の溝
に係合する少なくとも1つのピンと前記円弧状凹部に面
接触すると共に相対すべり運動を行う円弧状凸部とが設
けられた原動車を備えた回転方向位置決め手段と、前記
原動車に連結された駆動手段と、前記固定手段に固定さ
れる前記第1のワークおよび他のワークの内、少なくと
も前記第1のワークの重量を測定する重量測定手段と、
該重量測定手段により測定された前記第1のワークおよ
び他のワークの重量から前記従動車のイナーシャを求め
るイナーシャ計測手段と、該イナーシャ測定手段により
求めた前記従動車のイナーシャと前記駆動手段の停止時
期とを対応付けした対応テーブルと、該対応テーブルに
したがって、前記駆動手段を制御する動力制御手段と、
前記固定治具が所定位置に停止したことを検出する位置
検出手段と、該位置検出手段により前記固定治具が定位
置に停止したこと検出した場合に前記ネジ締め手段を動
作させるネジ締め制御手段とよりなることを特徴とする
ワーク取付装置である。
【0020】また、本発明のワーク取付装置は、前記動
力制御手段が、タイマ動作によって、前記駆動手段をを
停止するものであることを特徴とする。
【0021】また、本発明のワーク取付装置は、前記駆
動手段はACモータであり、前記従動車は90°間隔の
4つの放射状の溝を有すると共に前記原動車は180°
間隔の2つのピンを有してなることを特徴とする。
【0022】
【作用】上述のように構成された本発明は、以下のよう
に作用する。
【0023】まず、本発明のインデックス装置は、回転
方向位置決め手段の従動車に連結された固定治具により
ワークが固定され、重量測定手段によってワークの重量
が測定される。測定されたワークの重量から動力制御手
段によって、駆動手段の起動から停止するまでの停止時
期が決定される。そして、駆動手段によって回転方向位
置決め手段の原動車を回転させることにより、原動車の
ピンが従動車の溝に嵌入し、ピンの外表面が溝の側面を
摺動しながら押し回す。原動車は前記停止時期によって
停止させる。
【0024】ここで、原動車は、従動車のイナーシャに
よって押し出されて、駆動手段が停止しても回転する
が、ワークの重量から決定された停止時期によって原動
車を停止すること、すなわちワークの重量を測定するこ
とで、従動車に生じるイナーシャによって駆動力停止後
どの程度原動車が余分に回転するかがわかるので、この
余分に回転する分を見込んで、駆動手段を停止すること
で、次のピンが従動車の溝に噛み合う前で原動車を停止
するように制御することが可能となる。これにより、固
定治具に固定されているワークが所定位置に位置決めさ
れる。
【0025】また、このインデックス装置において、動
力制御手段が重量から駆動手段の停止時期を決定するに
際しては、イナーシャと停止時期との対応テーブルを予
め設定しておくことで、一旦測定したワークの重量から
従動車に生じるイナーシャを求めて、求めたイナーシャ
における停止時期を対応テーブルを参照することで即座
に決定することができる。
【0026】また、このインデックス装置において、動
力制御手段としてタイマを用いることにより、従動車に
生じるイナーシャに対応した駆動手段の起動、停止を時
間によって制御する。
【0027】また、このインデックス装置において、駆
動手段は、例えばACモータであり、従動車として90
゜間隔で4つの溝を設け、原動車に180゜間隔で2つ
のピンを設けることにより、原動車の半回転(180
゜)で、従動車が90゜回転することとなり、ACモー
タの起動、停止により従動車に連結した固定治具を90
゜ずつ回転位置決めする。
【0028】次に、本発明のワーク取付装置は、重量測
定手段により少なくとも第1のワークの重量が測定さ
れ、この測定結果から、イナーシャ計測手段により従動
車に生じるイナーシャが求められて、対応テーブルを参
照することにより、このイナーシャにおける原動車の停
止時期が決定される。次に、第1のワークおよび他のワ
ークが固定治具にセットされ、この固定治具により所定
の位置で固定され、駆動手段によって回転方向位置決め
手段の原動車を回転させ、これにより、原動車のピン
は、従動車の溝に嵌入し、ピンの外表面が溝の側面を摺
動しながら押し回して、原動車は前記停止時期によって
停止させる。このとき、従動車は、原動車と相対する方
向に所定角度回転せられ、第1のワークのネジ締めすべ
き側面が上方に向けられる。
【0029】ここで、原動車は、従動車のイナーシャに
よって押し出された分、惰性で回転するが、従動車のイ
ナーシャから決定された停止時期によって原動車を停止
することで、次のピンが従動車に噛み合う前に停止させ
ることが可能となる。
【0030】次いで、ネジ締め手段により、第1のワー
クに他のワークを常に上方から安定的にネジ締めして取
り付ける。
【0031】こうして、他のワークのうちの一つの取り
付けが終了すると、原動車を起動して、前記停止時期に
より停止させて、第1のワークのネジ締めすべき別の側
面が上方に向けられて、上述したのと同様なワークのネ
ジ締めによる取り付けが行われる。
【0032】なお、検出手段は従動車が所定の位置にあ
ることを検出するもので、この検出手段からの信号によ
り、所定のネジ締めする面を上方に向けたことを検知し
た場合のみネジ締めが行われ、誤ったネジ締め作業が回
避される。
【0033】このワーク取付装置においては、動力制御
手段としてタイマを用いることにより、従動車に生じる
イナーシャに対応した駆動手段の起動、停止を時間によ
って制御する。
【0034】また、このワーク取付装置において、駆動
手段は、例えばACモータであり、従動車として90゜
間隔で4つの溝を設け、原動車に180゜間隔で2つの
ピンを設けることにより、原動車の半回転(180゜)
で、従動車が90゜回転することとなり、ワークを水平
位置に固定治具にセットし、原動車を半回転すること
で、ワークの一方の側面が上を向き、さらに、原動車を
1回転することで、他方の側面が上を向くことになる。
【0035】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。なお、同一機能の部材については、同一の付号
を付し、その説明を一部省略した。
【0036】図1は、本発明を適用したワーク取付装置
の一実施例を示す平面図、図2は、図1に示される装置
の側面図、図3は、図1に示される装置の正面図、図4
は、図1に示される治具回転位置決め手段の一部破断し
た部分拡大図、図5は、図4の治具回転位置決め手段の
右側面図である。なお、図6は、図4に示される原動車
と従動車とをA方向から見た図である。また、本実施例
では、第1のワークとしてのラジオユニット1の対向す
る側面に、他のワークとしての左右2つのブラケット
2,3を取り付ける(図16参照)ワーク取付装置30
を説明し、その全体図は図1乃至図3を参照して説明す
る。
【0037】本実施例のワーク取付装置30は、図1乃
至図3に示したように、全体支持構造をなす本体枠31
を有しており、その底部にはキャスタ38が取り付けら
れている。即ち、自動車本体の製造ラインのラインサイ
ドに適宜移動可能なコンパクトな構成となっている。
【0038】前記本体枠31の略中央位置に水平に設け
られた支持板32の上には、固定治具としてのクランプ
治具33、ネジ締め手段34、回転駆動手段としてのA
Cモータ36、回転方向位置決め手段としてのインデッ
クス機構部37、および水平移動手段としてのスライド
ユニット40等が設置され、一方、前記支持板32の下
方には、装置全体を統括制御する制御手段としてのコン
トローラ39が設けられる。
【0039】前記クランプ治具33は、ベース部42
a、ガイド部42bおよびクランプ部43を有してお
り、ベース部42aには、図7に示すように、ラジオユ
ニット1をセットする際にラジオユニット1を支えると
共に、セットされたラジオユニット1の重量を測定する
重量検出手段58が設けられている。重量検出手段58
は、重量計であり、測定されたラジオユニットの重量
は、後述するイナーシャ計測手段に伝達される。なお、
重量測定手段としては、バネ仕掛けによるものや、圧電
素子を用いた電子式のものなどを用いることができ、ま
た、本実施例のようにベース部に取り付けずに、他の場
所で、予めラジオユニット重量を測定するものであって
も良い。
【0040】ガイド部42bは、セットされるラジオユ
ニット1を所定の位置に位置決めする。一方、クランプ
部43は、ブラケット2,3を位置決めしつつラジオユ
ニット1と前記ブラケット2,3とを共にクランプし、
前記ガイド部42上に両者を固定させる。このクランプ
部43は、図2に示した矢印B方向に揺動自在に構成さ
れ、図示しない駆動手段によりラジオユニット1等をク
ランプしたりアンクランプしたりできるようになってい
る。この駆動手段としては、例えばエアシリンダや油圧
シリンダなどが用いられるが、これらに限定されるもの
ではない。
【0041】ラジオユニット1は、図2の符号「1a」
に示したように、車両搭載状態である水平状態にて前記
クランプ治具33にセットされるが、ネジ締めする際に
は、符号「1b」に示したように、ブラケット2,3を
取り付ける面が上方に位置するように、前記ACモータ
36によりクランプ治具33ごと回転させられる。
【0042】本実施例では、ACモータ36には、減速
機付きのACインダクションモータが使用されており、
特にブレーキ機構も設けておらず簡易な構造としてい
る。
【0043】本実施例では、特に、インデックス機構部
37が、ACモータ36とクランプ治具33との間に設
けられており、クランプ治具33にセットされたラジオ
ユニット1およびブラケット2,3を、ネジ締めするた
めの所定の回転方向位置に回転移動させるべくACモー
タ36の回転駆動力を伝達すると共に、所定の回転方向
位置に確実に保持する機能を果たすものである。なお、
回転位置決めの制御に関しては後述する。
【0044】このインデックス機構部37は、図4に示
したように、枠体としてのケース44を有し、このケー
ス44内に、ジェネバ機構である原動車45と従動車4
6とが配置される。原動車45は、入力軸47に図示し
ないキー等により固定され、入力軸47は、ベアリング
48a,48bにより回転自在に軸支される。一方、従
動車46は、出力軸49にキー51により固定され、出
力軸49は、ベアリング50a,50bにより回転自在
に軸支される。また、前記入力軸47は、カップリング
52を介して前記ACモータ36の主軸36aと連結さ
れており、ACモータ36からの回転駆動力が伝達され
るように構成されている。
【0045】図6に示したように、前記従動車46に
は、90°間隔の4つの放射状の溝56とこれらの溝間
の円弧状凹部57とが形成されている。一方、図4およ
び図6に示したように、前記原動車45には、前記従動
車46の放射状の溝56に嵌まり込んで係合する180
°間隔の2つのピン55と前記従動車46の円弧状凹部
57に面接触すると共に相対すべり運動を行う円弧状凸
部54とが設けられている。
【0046】図6に示す状態は、原動車45の円弧状凸
部54と従動車46の円弧状凹部57とが係合している
状態であり、この状態においては、前記原動車45が若
干いずれかの方向に回転したとしても前記従動車46は
そのままの位置で回転せず、前記ピン55が図中α(例
えば約72°)の角度内にあれば所定の位置に正確に保
持されている。そして、例えば図6の矢印C方向に原動
車45を180°回転させると、図中右側にあるピン5
5は、従動車46の方向に徐々に移動すると共に放射状
の溝56に嵌まり込んで係合し、従動車46を矢印D方
向に90°回転させることになる。
【0047】ここで、この回転位置決め手段であるジェ
ネバ機構の特性について説明する。図8は、ジェネバ機
構を説明するための原理図で、原動車45のピン55が
従動車46の溝56に入る瞬間を示している。原動車4
5は、このとき角αの2倍回転する間に、従動車46の
振り角2βを割り出す。
【0048】今、原動車45の中心をO1、従動車46
の中心をO2、その中心距離cと原動車の45の半径r
との比をk、ピン55の中心をPとすると、割り出し始
めの瞬間においては、距離O1Pと距離O2Pが直角と
なるから、kは(1)式のごとくなる。
【0049】
【数1】
【0050】(ただし、nは従動車46の分割数であ
る) このkを用いると、原動車の回転角αに対すつ従動車の
角変位β、角速度β´各加速度β''が(2)〜(4)式
によって与えられる。
【0051】
【数2】
【0052】
【数3】
【0053】
【数4】
【0054】(ただし、ωは原動車の角速度[rad/
s]、Aは変数である) 従動車46の最大角速度β´mは、α=0、すなわち、
ピン55が原動車45と従動車46を結ぶ中心線上にあ
る時、(5)式で求められる。
【0055】
【数5】
【0056】従動車の最大角加速度β''mは(6)式で
計算される角α´のところで起き、このα´は(4)式
のαにこのα´を代入して解くことにより求められる。
【0057】
【数6】
【0058】これをグラフ化すると図9に示すようにな
り、図から、割り出し始めおよび割り出し終わりの各瞬
間における無次元角速度Vは0であるが、Aは有限の値
を持つことがわかる。今、従来のように、停止位置X2
にリミットスイッチを設置して、このリミットスイッチ
のオン、オフによって、原動車に与える動力を停止した
場合、原動車には、O点通過以降むしろ、O点からX2
までの従動車のイナーシャに押されて十分な減速ができ
ず、イナーシャが大きくなるにつれて、原動車が逆に振
り出されるかたちとなり、従動車の次の溝に当たり、所
定の停止位置から従動車がずれるという問題となる。す
なわち従動車のイナーシャによって、原動車の停止時期
を決定しなければ、正確に従動車を所定位置で停止する
ことができないのである。
【0059】ただし、図9は従動車にかかる負荷がない
場合のものであり、図示したように原動車の駆動源を常
に一定に駆動できるとは限らず、本実施例のごとく従動
車に連結されているクランプ治具によって固定されるワ
ークの重量が変化すると、そのイナーシャも変化する。
図10は、前記図10のO2の部分にラジオユニットの
ようにある重量をかけたときのVのグラフで、aは無負
荷のとき、b、cはそれぞれ異なるイナーシャとなるよ
うに重量をかけたときである。図示するように、重量を
かけるとVの特性は次第に低く、後方に盛り上がるよう
になり、また、負荷重量によってその特性が異なってい
る。したがって、原動車を止めるタイミングを従動車に
生じるイナーシャによって変える必要がある。そこで、
本発明を適用した本実施例においては、ラジオユニット
を重量計によって測定し、この重量から後述するよう
に、原動車の駆動力を止めるタイミング決定すること
で、所定の位置に従動車が停止するようにしたものであ
る。
【0060】図11は、インデックス制御を行うための
動力制御手段となる制御系のブロック図であり、重量測
定手段58によって測定されたラジオユニット1の重量
が、イナーシャ計測手段であるイナーシャ計測部71に
伝えられ、測定された重量から従動車のイナーシャが求
められる。求められたイナーシャは、シーケンス制御回
路72に伝えられる。シーケンス制御回路72は、伝え
られたイナーシャをテーブル検索部73に指令して、テ
ーブルデータ75からそのイナーシャにおけるモータを
動作させている時間をタイマー値として検知する。シー
ケンス制御回路72内には、タイマーが設けられてお
り、検知したタイマー値がセットされることにより、モ
ータドライバ74に対してモータの起動指令を出すと共
に、このタイマーを動作させて、検知したタイマー値分
だけ計時したらモータを止めるように指令される。
【0061】テーブルデータは、図12に示すように、
イナーシャとモータの動作時間との対応テーブルであ
り、図示するように、例えば、イナーシャが10のとき
に0.1秒、20のときに0.2秒といったぐあいに、
モータを起動してから停止するまでの時間が求められた
イナーシャによりわかるものである。
【0062】これにより、従動車に生じるイナーシャに
よって原動車が惰性で回転する分を見込んで、モータの
停止を行うことができ、クランプ治具に固定されている
ラジオユニット1を所定位置で位置決めすることができ
る。
【0063】このように、本実施例のインデックス機構
部37およびその制御方法によれば、ラジオユニット1
のような直方体形状のワークの側面にブラケット2,3
のような他のワークを取り付けるのに好適で、回転方向
位置制御も確実となる。
【0064】また、本実施例では、図5に示したよう
に、ラジオユニット1の初期セットされた場合の回転方
向位置を検出するためのb位置検出手段60bと、所定
のネジ締めする面を上方に向けた場合の回転方向位置を
検出するためのa位置検出手段60aおよびc位置検出
手段60cが、ケース44の端面に設置される。この検
出手段60a〜60cは、近接センサが用いられ、出力
軸49の端部に取り付けられたドグ60を検出すること
により信号を出力するようになっている。なお、これら
の検出手段60a〜60cは、近接センサに限定される
ものではなく、例えば、フォトセンサや機械式のマイク
ロスイッチを利用することもできる。
【0065】図5および図6に示す状態では、b位置検
出手段60bがオン状態にある。そして、原動車45が
図6のC方向に180°回転されると、従動車46はD
方向に90°回転されてa位置検出手段60aがオン状
態となり、一方、原動車45が図6のC方向と反対方向
に180°回転されると、従動車46はD方向と反対方
向にに90°回転されてc位置検出手段60cがオン状
態となる。このように、セットされたラジオユニット1
の出力軸49回りの回転方向位置の検出が確実に行われ
た場合にネジ締めを行うように構成されているので、万
一、回転動作不良があった場合には、誤ったネジ締めが
回避でき、作業者に告知されるようになっている。
【0066】前記クランプ治具33の側方には、図1お
よび図3に示したように、ワーク払い出し手段41が設
けられる。このワーク払い出し手段41は、図3に示し
たように、ブラケット2,3の取り付けが終了したラジ
オユニット1が載置される昇降可能なリフタ62と、前
記クランプ治具33のガイド部42からブラケット2,
3が取り付けられたラジオユニット1を前記リフタ62
上に移送させるためのアーム63とを有している。アー
ム63は、軸64を中心にモータ65により揺動可能に
構成され、その先端部をラジオユニット1の所定端部に
係合させて図中符号「63b」まで回動させることによ
り移送することができる。
【0067】前記ネジ締め手段34は、図2に示したよ
うに、前記クランプ治具33の上方に設置されている。
本実施例のネジ締め手段34は、図示しないドライバビ
ットを有しており、隣設されるパーツフィーダ35から
所定の姿勢で整列して供給されるネジを使用して、前記
ラジオユニット1へのブラケット2,3のネジ締めによ
る取り付けが行われるようになっている。
【0068】また、図3に示したように、インデックス
機構部37は、スライドユニット40の上に設置されて
いる。このスライドユニット40は、前記インデックス
機構部37が固定されるスライド部66と、このスライ
ド部66を軸方向に水平移動させる駆動部65とを有す
る。ここで、駆動部65としては、例えばモータを使用
し、ボールネジの回転によりスライド部66を送り移動
させる機構が採用されるが、これに限定されるものでは
なく、エアシリンダ等により移動させてもよい。これに
より、前記インデックス機構部37に連設されている前
記クランプ治具33にセットされたラジオユニット1お
よびブラケット2,3を、軸方向に所定距離だけ水平移
動させることができる。
【0069】したがって、本実施例では、各ブラケット
2,3をラジオユニット1に取り付けるには、軸方向同
一直線上にある2つの取付孔2a,2bあるいは3a,
3b(図3および図16参照)についてネジ締めする必
要があるが、前記スライドユニット40にて所定距離だ
け水平移動させてネジ締めするようになっているため、
前記ネジ締め手段34のドライバビットは1本で足りる
構成とすることができる。また、前記スライドユニット
40は、軸方向だけでなく、これと直交する方向に水平
移動できるような構成としてもよく、さらにこれら双方
を組み合わせてもよい。このようにすれば、任意のネジ
締め位置に対応できる。なお、ドライバビットを複数本
有する構成を採ることも可能であり、この場合は、スラ
イドユニット40の設置を省略することもできる。
【0070】図13は、このワーク取付装置の制御系を
説明するためのブロック図である。本実施例のコントロ
ーラ39には、前述したACモータ36、ワーク払い出
し手段41、ネジ締め手段34、スライドユニット4
0、クランプ治具33、およびインデックス機構部37
等が接続され、位置決めのために原動車45の停止時期
を決定する前述した原動車の動力制御(図11参照)
と、ワークのセット、払い出しおよびメジ締めなどを制
御し、前記検出手段60a〜60cからの信号等に基づ
いて装置全体を総合的に制御するように構成されてい
る。
【0071】次に、本実施例のワーク取付装置の動作
を、図14に示すフローチャートに基づいて説明する。
まず、ワークとしてのラジオユニット1およびブラケッ
ト2,3を、クランプ治具33に水平置きにセットする
(図2の符号「1a」参照、S1)。次いで、クランプ
治具33の所定位置に実際にセットが完了したか否か
(S2)、およびワーク払い出し手段41に、作業終了
後のワークが残っていないか(S3)が判断される。こ
こで、ネジ締めする対象となるワークが所定位置にセッ
トされ、先に作業が終了したワークがワーク払い出し手
段41から取り除かれている場合は、次のS4に進み、
そうでない場合は、ステップS2に戻って待ち状態とな
る。
【0072】ステップS4で、作業者により起動釦59
が押されると、ワークであるラジオユニット1の重量測
定が行われ(S5)、イナーシャが算出され(S6)タ
イマーにセットするタイマー値が検索される(S7)。
そして、クランプ治具33のクランプ部43が作動さ
れ、ラジオユニット1およびブラケット2,3を所定の
位置でクランプし固定する(S8)。
【0073】次に、コントローラ39は、ACモータ3
6の主軸36aを正転させ、カップリング52および入
力軸47を介してインデックス機構部37の原動車45
を、図6のC方向に90゜回転させる。この回転動作
は、図14に示すサブルーチンフローチャートに示すよ
うに、ステップS7で検索されたタイマー値がシーケン
ス制御回路72内のタイマーにセットされ(S60)、
ACモータ36への起動指令と共にこのタイマーによる
計時が開始されて(S61)、タイマー計時が終了する
と(S62)、ACモータが停止する(S63)。
【0074】これにより、ACモータが起動すると、図
6に示したように、原動車45の図中右側のピン55
は、従動車46の溝56に嵌入し、ピン55の円筒表面
が溝56の側面を摺動しながら押し回す。そして、原動
車45がタイマー動作により、180°回転の少し手
前、すなわち、図6中の右側のピン55が図6中の左側
のピン55の元位置の少し手前に来た時点でACモータ
36の作動が停止され、後は従動車のイナーシャによ
り、ほぼ180°回転位置にまで動くことになる。
【0075】このとき、従動車46は、図6のD方向に
90°回転され、ラジオユニット1のネジ締めすべき側
面が上方に向けられる(図2の符号「1b」参照、S
6)。
【0076】次に、ステップS10では、ネジ締め手段
34により、パーツフィーダ35から供給されるネジ
を、まずブラケット2の後方側(図3の左側方向)の取
付孔2a(図3参照)についてネジ締めする。次いで、
コントローラ39は、スライドユニット40を作動させ
て、ワークをクランプ治具33ごと後方に所定距離移動
させ(S11)、上記と同様にして、ブラケット2の前
方側の取付孔2b(図3参照)についてネジ締めが行わ
れる(S12)。
【0077】なお、検出手段60a,60cにより所定
のネジ締めする面を上方に向けた場合の回転方向位置が
それぞれ検出された場合にのみネジ締めが行われ、誤っ
たネジ締め作業が回避されるようになっている。
【0078】こうして、ブラケット2のラジオユニット
1への取り付けが終了すると、コントローラ39は、A
Cモータ36の主軸36aをステップS9のときとは逆
方向に180゜回転させ、原動車45を図6のC方向と
反対方向に回転させる(S13)。そして、原動車45
が360°回転、即ち丁度一回転される。なお、この原
動車の360゜の回転は、本実施例においては、前述の
180゜の回転(図15参照)が2回行われるものとし
ている。これは、テーブルデータ(図12参照)として
モータの動作時間を規定する際に、ワークの90゜回転
を基準としたテーブルとしたためで、もちろん一度に1
80゜回転させることも可能であり、その場合には、1
80゜回転ようの対応テーブルを作成するとよい。
【0079】このとき、従動車46は、図6のD方向と
反対方向に180°回転せられ(90゜回転が2回)、
ラジオユニット1のネジ締めすべきもう一方の側面が上
方に向けられる。
【0080】ステップS14〜S16では、ブラケット
3のラジオユニット1へのネジ締めによる取り付けが、
ブラケット2の場合とほぼ同様にして行われる。
【0081】こうして、ブラケット3の取り付けが終了
すると、コントローラ39は、再びACモータ36の主
軸36aを正転させ、原動車45を、前述のステップ9
同様に、図6のC方向に回転させる(図15参照、S1
7)。このとき、従動車46は、図6のD方向に90°
回転せられ、クランプ治具33にセットされたブラケッ
ト2,3が取り付けられたラジオユニット1は、初期の
セット状態、即ち、水平置きの状態に戻る。
【0082】次に、クランプ治具33のクランプ部43
が作動され、ワークのクランプを解除する(S18)。
【0083】次いで、コントローラ39は、ワーク払い
出し手段41のリフタ62を上昇させる(S19)。ア
ーム63は、図3に示す符号「63a」の位置から上昇
せられ、その先端部がラジオユニット1の所定端部に係
合した後、符号「63b」の位置まで回動せられること
により、ブラケット2,3が取り付けられたラジオユニ
ット1がリフタ62上に移送される(S20)。
【0084】そして、前記リフタ62が下降し(S2
1)、ブラケット取付作業の完了したラジオユニット1
が作業者により取り出される(S22)。
【0085】このように、本実施例のワーク取付装置3
0は、従来のようにロボット等を使用して複雑な制御を
行うものではなく、ジェネバ機構を用いたインデックス
装置により、ラジオユニット1等をクランプ治具33ご
と回転させ、ネジ締め手段34を固定する方式を採用し
たので、従来に較べきわめてコンパクトに構成すること
が可能となる。
【0086】しかも、その制御方法は、ワークの重量を
測定することにより、従動車46のイナーシャを求め
て、このイナーシャにより原動車45の停止時期を決定
するので、ワークであるラジオユニットの構成がカセッ
トプレイヤーやCDプレイヤーの有無などその構成によ
る重量が変化しても、ワークの回転方向位置制御が確実
に達成され、ブラケット取付作業品質も十分確保するこ
とができる。
【0087】さらに、固定されたネジ締め手段34によ
り、常に上方からネジ締めされるため、従来ロボットア
ームの先端に取り付けられたネジ締め手段を移動した
り、側方からネジ締めしたりする際に発生しがちであっ
たネジの脱落を防止することができ、作業能率が向上す
る。
【0088】なお、以上説明した実施例は、本発明の理
解を容易にするために記載されたものであって、本発明
を限定するために記載されたものではない。したがっ
て、上記実施例に開示された各要素は、本発明の技術的
範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨であ
る。
【0089】例えば、上述した実施例では自動車用ラジ
オへのブラケットの取り付けを例に挙げて本発明のワー
ク取付装置を説明したが、本発明はこれのみに限定され
ることなく他の構成部品にも適用することができる。ま
た、インデックス機構部37の従動車46には、90°
間隔の4つの放射状の溝56を設けるようにしたが、放
射状の溝56の数を増やしたり間隔の角度を変更したり
すれば、ブラケット等を取り付ける相手側の取り付け面
の角度の変化にも対応できる。
【0090】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のインデッ
クス装置によれば、重量検出手段により、ワークの重量
を測定し、このワーク重量から原動車の停止時期を決定
することとしたので、ワークの重量が変化した場合でも
適確な位置決めを行うことが可能となる。
【0091】また、駆動手段の停止時期の決定には、対
応テーブルを予め設定することとしたので、簡易、迅速
な停止時期の決定を行うことができる。また、駆動手段
の停止には、タイマー動作を用いたことで、その制御手
段を簡易に構成することができる。
【0092】また、回転駆動手段としてACモータを使
用したので、一層の低コスト化およびコンパクト化を図
ることができ、従動車は90°間隔の4つの放射状の溝
を有すると共に原動車は180°間隔の2つのピンを有
する構成とすれば、自動車用ラジオユニットのような直
方体形状のワークの側面にブラケットのような他のワー
クを取り付けるのに好適となる。
【0093】本発明のワーク取付装置は、ワークを固定
治具ごと回転させ位置決めするために前記インデックス
制御方法およびこの方法を用いたインデックス装置を用
いたことで、固定治具に固定されるワークの重量を測定
し、このワーク重量から従動車に生じるイナーシャを求
めて、このイナーシャから原動車の停止時期を決定する
ので、ワークの重量が変化した場合でも適確な位置決め
を行うことが可能となり、しかもネジ締め手段を固定す
る方式を採用したので、従来のようにロボット等を使用
して複雑な制御を行うものではなく、簡易な構成とした
ので、大幅な設備コストの低減を図ることができると共
に、きわめてコンパクトに構成することが可能となり、
また、常に上方から安定的にネジ締めされるため、従来
ネジ締め手段を移動したり側方からネジ締めしたりして
発生していたネジの脱落を防止することができ、作業能
率が向上する。
【0094】また、駆動手段の停止には、タイマー動作
を用いたことで、その制御手段を簡易に構成することが
できる。
【0095】また、回転駆動手段としてACモータを使
用したので、一層の低コスト化およびコンパクト化を図
ることができる。
【0096】さらに、従動車は90°間隔の4つの放射
状の溝を有すると共に原動車は180°間隔の2つのピ
ンを有する構成とすれば、ラジオユニットのような直方
体形状のワークの側面にブラケットのような他のワーク
を取り付けるのに好適となり、回転方向位置制御が確実
に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のワーク取付装置の一実施例を示す平
面図である。
【図2】 図1に示される装置の側面図である。
【図3】 図1に示される装置の正面図である。
【図4】 図1に示される治具回転位置出し手段の一部
破断した部分拡大図である。
【図5】 図4の治具回転位置出し手段の右側面図であ
る。
【図6】 ジェネバ機構を説明するための図面で、図4
に示される原動車と従動車とをA方向から見た図であ
る。
【図7】 図1に示される装置のクランプ治具の図であ
る。
【図8】 ジェネバ機構の原理図である。
【図9】 ジェネバ機構の特性を示すグラフである。
【図10】 ジェネバ機構の負荷重量を変えた特性を示
すグラフで有る。
【図11】 本実施例におけるインデックス制御部のブ
ロック図である。
【図12】 本実施例に用いられる対応テーブルを示す
図面である。
【図13】 図1に示される装置の制御系のブロック図
である。
【図14】 図1に示される装置の制御フローチャート
である。
【図15】 図14に示されるフローチャートのサブル
ーチンフローチャートである。
【図16】 ラジオユニットへのブランケットの取付を
説明するための図面である。
【図17】 従来のワーク取付装置の一部分を示す図面
である。
【図18】 ジェネバ機構を用いたインデックス装置の
概略を説明するための図面である。
【符号の説明】
1…ラジオユニット(第1のワーク)、 2,3…ブラケット(他のワーク)、 33…クランプ治具(固定治具)、 34…ネジ締め手段、 36…ACモータ(駆動手段)、 37…インデックス機構部(回転方向位置決め手段)、 39…コントローラ、 40…スライドユニット、 45…原動車、 46…従動車、 54…円弧状凸部、 55…ピン、 56…溝、 57…円弧状凹部、 58…重量計(重量測定手段)、 60a,60c…検出手段。 70…インデックス制御部、 71…イナーシャ計測部(イナーシャ計測手段)、 72…シーケンス制御回路(動力制御手段) 73…テーブル検索部、 74…モータドライバ、 75…テーブルデータ(対応テーブル)。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークがセットされ固定する固定治具
    と、 等角間隔の複数の放射状の溝とこれらの溝間の円弧状凹
    部とが設けられた前記固定治具に連結される従動車、お
    よび前記放射状の溝に係合する少なくとも1つのピンと
    前記円弧状凹部に面接触すると共に相対すべり運動を行
    う円弧状凸部とが設けられた原動車を備えた回転方向位
    置決め手段と、 前記原動車に連結された駆動手段と、 前記固定手段に固定される前記ワークの重量を測定する
    重量測定手段と、 該重量測定手段により測定されたワークの重量から前記
    駆動手段の停止時期とを決定し、前記駆動手段の起動停
    止を制御する動力制御手段と、よりなることを特徴とす
    るインデックス装置。
  2. 【請求項2】 前記動力制御手段が、前記駆動手段の停
    止時期を決定する際に、前記重量測定の結果から前記従
    動車に生じるイナーシャの度合いを求め、 予め設定されたイナーシャの度合いと停止時期とを対応
    付けるテーブルにしたがって、前記駆動手段の停止時期
    を決定することを特徴とする請求項1に記載のインデッ
    クス装置。
  3. 【請求項3】 前記動力制御手段が、タイマ動作によっ
    て、前記停止時期に前記駆動手段を停止するものである
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のイン
    デックス装置。
  4. 【請求項4】 前記駆動手段はACモータであり、前記
    従動車は90°間隔の4つの放射状の溝を有すると共に
    前記原動車は180°間隔の2つのピンを有してなるこ
    とを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載のイ
    ンデックス装置。
  5. 【請求項5】 第1のワークの外表面を成す少なくとも
    2以上の側面の所定箇所に、複数の他のワークをそれぞ
    れ位置決めしてネジ締めするワーク取付装置であって、 前記第1のワークおよび前記他のワークがセットされ、
    これらを固定する固定治具と、 前記第1のワークの所定位置に位置決めされた前記他の
    ワークに向けて、供給されたネジを上方からネジ込むネ
    ジ締め手段と、 等角間隔の複数の放射状の溝とこれらの溝間の円弧状凹
    部とが設けられた前記固定治具に連結される従動車、お
    よび前記放射状の溝に係合する少なくとも1つのピンと
    前記円弧状凹部に面接触すると共に相対すべり運動を行
    う円弧状凸部とが設けられた原動車を備えた回転方向位
    置決め手段と、 前記原動車に連結された駆動手段と、 前記固定手段に固定される前記第1のワークおよび他の
    ワークの内、少なくとも前記第1のワークの重量を測定
    する重量測定手段と、 該重量測定手段により測定された前記第1のワークおよ
    び他のワークの重量から前記従動車のイナーシャを求め
    るイナーシャ計測手段と、 該イナーシャ測定手段により求めた前記従動車のイナー
    シャと前記駆動手段の停止時期とを対応付けした対応テ
    ーブルと、 該対応テーブルにしたがって、前記駆動手段を制御する
    動力制御手段と、 前記固定治具が所定位置に停止したことを検出する位置
    検出手段と、 該位置検出手段により前記固定治具が定位置に停止した
    こと検出した場合に前記ネジ締め手段を動作させるネジ
    締め制御手段とよりなることを特徴とするワーク取付装
    置。
  6. 【請求項6】 前記動力制御手段が、タイマ動作によっ
    て、前記駆動手段をを停止するものであることを特徴と
    する請求項5に記載のワーク取付装置。
  7. 【請求項7】 前記駆動手段はACモータであり、前記
    従動車は90°間隔の4つの放射状の溝を有すると共に
    前記原動車は180°間隔の2つのピンを有してなるこ
    とを特徴とする請求項5または請求項6に記載のワーク
    取付装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004066372A (ja) * 2002-08-05 2004-03-04 Hitachi Communication Technologies Ltd セルライン生産方式と生産方法
CN104889823A (zh) * 2015-05-25 2015-09-09 张家港市锐正精密工具有限公司 一种锯片铣刀质量检测方法
CN111614219A (zh) * 2020-06-09 2020-09-01 安徽机电职业技术学院 一种电机端盖自动装配设备

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