JPH08132383A - ハンドリング装置 - Google Patents

ハンドリング装置

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JPH08132383A
JPH08132383A JP27201294A JP27201294A JPH08132383A JP H08132383 A JPH08132383 A JP H08132383A JP 27201294 A JP27201294 A JP 27201294A JP 27201294 A JP27201294 A JP 27201294A JP H08132383 A JPH08132383 A JP H08132383A
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JP
Japan
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holding
arm
holding arm
work
base
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JP27201294A
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English (en)
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Hitoshi Wakigi
斉 脇木
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 重いワークを保持可能な構成でありながら、
全体の構成を小形化すると共に、別体の位置決め装置を
不要にする。 【構成】 本発明のハンドリング装置は、ロボットのア
ーム12等に取付けられる装置基部11を設け、一端側
にワーク17を保持する保持部16を有する保持アーム
14を上記装置基部11に回動可能に設け、上記保持ア
ーム14の保持部16側の変形量を検知する距離検出器
23を設け、装置基部11に保持アーム14を回動駆動
する駆動装置24を設け、そして、保持アーム14を反
変形方向へ上記変形量に応じて回動させることにより、
保持アーム14の保持部16を変形前の位置へ復帰させ
るように構成したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ロボットのアーム等に
取付けられるものであって、ワークを保持するハンドリ
ング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のハンドリング装置の一例を図6
ないし図8に示す。これら図6ないし図8において、装
置基部1は、ロボットのアーム2の先端部に取付けられ
ている。上記装置基部1の下端部には、一対の保持アー
ム3(1個のみ図示)が図6中左方へ向けて延びるよう
に固定されている。この保持アーム3の左端側が保持部
4となっており、この保持部4上にワーク5がワーク取
付治具6を介して載置されて保持されるように構成され
ている。この場合、ワーク5はワーク取付治具6上に載
置されて固定されている。
【0003】また、ワーク取付治具6は、治具ベース7
上に載置されている。ここで、図6及び図7に示すよう
に、ワーク取付治具6の左端部には、位置決め凸部6a
が突設されている。また、治具ベース7の左端部には、
上記位置決め凸部6aが嵌合する位置決め孔7aが形成
されている。上記位置決め凸部6aが位置決め孔7aに
嵌合することにより、ワーク取付治具6と治具ベース7
とが位置決めされるように構成されている。更に、上記
保持アーム3の保持部4には位置決め凸部4aが突設さ
れていると共に、ワーク取付治具6には上記位置決め凸
部4aが嵌合する位置決め孔6bが形成されている(図
8も参照)。上記位置決め凸部4aが位置決め孔6bに
嵌合することにより、保持アーム3とワーク取付治具6
とが位置決めされる構成となっている。
【0004】上記構成において、保持アーム3によりワ
ーク5を保持する場合、図6に示すように、ロボットの
アーム2を移動制御して保持アーム3の保持部4の位置
決め凸部4aをワーク取付治具6の位置決め孔6bに嵌
合させる。この後、装置基部1を上昇させると、図7に
示すように、保持アーム3上にワーク5を載置保持した
状態でワーク5を移送させることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来構成では、図
7に示すように、保持アーム3上にワーク5を載置保持
して装置基部1を上昇させると、ワーク5の重量とスパ
ン(図6中符号aにて示す距離)が長いこととにより保
持アーム3が下方へたわみ変形する。この場合、保持ア
ーム3の左端部は、基準面Aから変形量d1だけ下方へ
変形する。このため、ロボットのアーム2を移動制御し
て、移送先の治具ベース7上にワーク取付治具6を載置
しようとするときに、保持アーム3の上記たわみ変形に
より保持アーム3の位置決め凸部4aの軸芯がワーク取
付治具6の位置決め孔6aの軸芯に対して斜めになるの
で、装置本体1を下降させるだけでは、位置決め凸部4
aを位置決め孔6aに嵌合させることができないという
問題点が生ずる。
【0006】これに対して、従来においては、ワーク5
の重量に対して保持アーム3のたわみ変形が極力少なく
なるように保持アーム3の剛性を高くすると共に、図8
に示すように、保持アーム3のたわみ変形を想定して予
め保持アーム3を反対方向に変形させておくようにして
いた。しかし、この剛性を高くする方法では、ワーク5
の重量が重くなったり、スパンaが長くなったりする
と、保持アーム3の剛性を、重くなるまたは長くなる倍
率の2乗、3乗で高くしなければならないので、ハンド
リング装置の構成が非常に大型化するという欠点があっ
た。
【0007】このような欠点を解消する構成として、従
来より、上記したハンドリング装置とは別に位置決め装
置を設けたものが考えられている。この構成では、保持
アーム3上に載置保持したワーク5を移送先の治具ベー
ス7上に載置する場合、保持アーム3(即ち、ハンドリ
ング装置)からワーク5を別体の位置決め装置へ受け渡
した後、上記位置決め装置により位置決めしながらワー
ク5を移送先の治具ベース7上に載置するように構成さ
れている。しかし、上記構成では、別体の位置決め装置
が必要になるので、そのための配設スペースが別途必要
になると共に、製造コストが高くなるという不具合が生
じた。
【0008】そこで、本発明の目的は、重いワークを保
持可能な構成でありながら、全体の構成を小形化できる
と共に、別体の位置決め装置を不要にすることができる
ハンドリング装置を提供するにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のハンドリング装
置は、ロボットのアーム等に取付けられる装置基部を備
え、この装置基部に回動可能に設けられ一端側にワーク
を保持する保持部を有する保持アームを備え、この保持
アームの保持部側の変形量を検知する変形量検知手段を
備え、前記装置基部に設けられ前記保持アームを回動駆
動する駆動手段を備え、そして、前記保持アームを反変
形方向へ前記変形量に応じて回動させることにより前記
保持部を変形前の位置へ復帰させる復帰制御手段を備え
て成るところに特徴を有する。
【0010】本発明の他のハンドリング装置は、ロボッ
トのアーム等に取付けられる装置基部を備えると共に、
ワークを保持する保持部材を備え、そして、基端部が前
記装置基部に固定されると共に、先端部が前記保持部材
に回動可能に設けられた平行リンク式の保持アームを備
えて成るものである。
【0011】
【作用】上記手段によれば、ワークの重量により保持ア
ームがたわみ変形した場合には、変形量検知手段により
保持アームの保持部側の変形量を検知すると共に、復帰
制御手段により保持アームを反変形方向へ変形量に応じ
て回動させることにより保持部を変形前の位置へ復帰さ
せる。この構成の場合、重いワークを保持可能な構成で
ありながら、保持アームの剛性を高くする必要がなくな
るから全体の構成を小形化でき、また、別体の位置決め
装置を不要にし得る。
【0012】一方、装置基部に平行リンク式の保持アー
ムの基端部を固定して設けると共に、ワークを保持する
保持部材に上記保持アームの先端部を回動可能に設ける
構成とすると、ワークの重量が保持部材を介して保持ア
ームに作用して保持アームがたわみ変形する場合、保持
アームが平行リンク式であるから、保持部材ひいてはワ
ークが下方へ平行に移動する。このため、特別な位置決
め処理を行う必要がなくなる。従って、上記構成とほぼ
同様な効果を得ることができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例について図1な
いし図4を参照しながら説明する。まず、図1ないし図
3において、ハンドリング装置の装置基部11は、矩形
枠状をなしており、その上面部がロボットのアーム12
の先端部に取付けられている。このロボットは、いわゆ
るティーチングタイプのロボットである。上記装置基部
11の下面部の両端部には、回動支持部13、13が下
方へ向けて突設されている。これら回動支持部13,1
3は、対向する一対の突片部13a、13aを有してい
る(図3参照)。
【0014】そして、各回動支持部13には、それぞれ
長尺状の保持アーム14、14がピン15、15を介し
て回動可能に軸支されている。この場合、各保持アーム
14の中間部分の図1中やや右寄り部位が軸支される構
成となっている。上記各保持アーム14の一端側(図1
中左端側)が保持部16となっており、この保持部16
上にワーク17がワーク取付治具18を介して載置され
て保持されるように構成されている。この場合、ワーク
17はワーク取付治具18上に載置されて固定されてい
る。
【0015】また、上記保持アーム14の保持部16に
は、位置決め凸部19が上方へ向けて突設されていると
共に、ワーク取付治具18には、上記位置決め凸部19
が嵌合する位置決め孔18aが形成されている。上記位
置決め凸部19は、ピン状の凸部19aと、この凸部1
9aを保持アーム14にねじ止めするねじ19bとから
構成されている。上記位置決め凸部19が位置決め孔1
8aに嵌合することにより、保持アーム14とワーク取
付治具18とが位置決めされる構成となっている。
【0016】また、上記ワーク取付治具18は、治具ベ
ース20上に載置される構成となっている。ここで、図
4に示すように、ワーク取付治具18の左端部下部に
は、位置決め凸部21が下方へ向けて突設されていると
共に、治具ベース20の左端部には、上記位置決め凸部
21が嵌合する位置決め孔20aが形成されている。上
記位置決め凸部21は、ピン状の凸部21aと、この凸
部21aをワーク取付治具18にねじ止めするねじ21
bとから構成されている。上記位置決め凸部21が位置
決め孔20aに嵌合することにより、ワーク取付治具1
8と治具ベース20とが位置決めされるように構成され
ている。
【0017】一方、装置基部11の下端部の図1中左部
には、ほぼL字状をなす支持部材22の一方の辺部22
aの基端部22bが取付固定されている。この支持部材
22の他方の辺部22cは、保持アーム14に沿って図
1中左方へ延設されており、その先端部22dがワーク
取付治具18の図1中左端部の下面と対向するように配
置されている。そして、上記先端部22dには、変形量
検知手段である距離検出器23が配設されている。この
距離検出器23は、例えば渦電流式或いは光学式(三角
測量式や位相差式)或いは超音波式の距離センサから構
成されており、距離検出器23の上面とワーク取付治具
18の図1中左端部の下面との距離を検知して、検知信
号を出力するように構成されている。これにより、距離
検出器23は、保持アーム14の保持部16側の下方へ
の変形量d1(図7参照)を検知可能な構成となってい
る。
【0018】さて、上記装置基部11の図1中右端部に
は、前記保持アーム14を回動駆動する駆動手段として
駆動装置24が配設されており、以下、この駆動装置2
4について説明する。上記駆動装置24のフレーム25
は、全体としてほぼコ字状をなしており、装置基部11
の右端部に取付固定されている。上記フレーム25の上
壁部25aの上面には、正逆回転可能なモータ26が設
けられている。また、フレーム25の上壁部25a及び
下壁部25bには、回転軸27が両者を貫通すると共に
回動可能に設けられている。この回転軸27の上端部に
取付けられたプーリ28と上記モータ26のシャフトに
取付けられたプーリ29との間に、ベルト30が掛け渡
されている(図3参照)。
【0019】上記回転軸27の下端部は、フレーム25
の下壁部25bを貫通して下方へ突出されており、更
に、該下端部にはねじ部31が形成されている。一方、
一対の保持アーム14の図1中右端部間には、連結部材
32が軸33、33を介して橋架状に連結されている。
この連結部材32の中央部には、雌ねじ部が形成された
ねじ孔が形成されており、このねじ孔に上記回転軸27
のねじ部31が螺挿される構成となっている。
【0020】この構成の場合、モータ26により回転軸
27が回転駆動されると、その回転方向に応じて連結部
材32が上または下方向に移動駆動され、ひいては保持
アーム14がピン15を回動中心として回動駆動される
ように構成されている。また、上記駆動装置24のモー
タ26は、マイクロコンピュータ等からなる制御回路
(図示しない)により通電制御される構成となってい
る。この制御回路は、復帰制御手段としての機能を有し
ており、前記距離検出器23から与えられる検出信号と
予め記憶されている制御プログラムとに従って上記モー
タ26を駆動制御するように構成されている。
【0021】次に、上記構成の作用を説明する。今、ワ
ーク17がワーク取付治具18上に載置されていると共
に、このワーク取付治具18が治具ベース20上に位置
決め凸部21及び位置決め孔20aにより高精度に位置
決めされて載置されているとする。この状態で、まず、
保持アーム14によりワーク17(即ち、ワーク取付治
具18)を保持する場合、図1に示すように、ロボット
のアーム12を移動制御して保持アーム14の保持部1
6の位置決め凸部19をワーク取付治具18の位置決め
孔18aに嵌合させて位置決めすると共に、保持アーム
14の保持部16の上面をワーク取付治具18の下面に
当接させる。この場合、予め駆動装置24のモータ26
を通電駆動して保持アーム14を回動させることによ
り、保持アーム14の保持部16の上面とワーク取付治
具18の下面とが平行になるように設定しておく構成と
なっている。
【0022】続いて、上記位置決め並びに当接させた状
態において、距離検出器23によりワーク取付治具18
の下面と距離検出器23との間の距離を測定することに
より、ワーク取付治具18の下面の初期位置、即ち、保
持アーム14の初期位置を検知する。そして、この検知
した初期位置を制御回路内のメモリに記憶する。この
後、ロボットのアーム12を移動駆動させることによ
り、装置基部11を上昇させると共に、該装置基部11
(即ち、ワーク17)を予め決められた移送先の治具ベ
ース20へ向けて移動させる(いわゆるハンドリングを
実行する)。
【0023】ここで、保持アーム14の保持部16上に
ワーク17及びワーク取付治具18を載置保持して装置
基部11を上昇させると、ワーク17の重量とスパン
(図1中符号aにて示す距離)が長いこととにより、保
持アーム14が下方へ向けてたわみ変形する。この場
合、保持アーム14がたわみ変形する状態は、従来構成
の図7に示す状態とほぼ同じである。即ち、保持アーム
14の左端部は、基準面A(保持アーム14がたわみ変
形する前の状態のときの保持アーム14の上面)から変
形量d1だけ下方へ変形する。このとき、本実施例で
は、上記変形量d1を距離検出器23により検知すると
共に、この検知信号を制御回路に与えるように構成され
ている。
【0024】そして、制御回路は、上記検知信号を受け
ると、駆動装置24のモータ26を通電駆動して保持ア
ーム14を反変形方向(図1及び図4中右回り方向)へ
変形量d1に応じて回動させることにより,保持アーム
14の保持部16を変形前の位置へ復帰させる。具体的
には、距離検出器23により検出する変形量d1が零に
なるまで保持アーム14を回動駆動させる。これによ
り、回動アーム14が初期位置に戻り、保持アーム14
の保持部16の上面とワーク取付治具18の下面とが平
行状態となる(図4参照)。
【0025】このような平行状態となると、ワーク取付
治具18の位置決め凸部21の軸芯と治具ベース20の
位置決め孔20aの軸芯とが互いに合うようになる。従
って、ロボットのアーム12を移動制御して装置基部1
1を下降させると、上記位置決め凸部21が位置決め孔
20aに嵌合する。これにより、ワーク取付治具18と
治具ベース20とが高精度に位置決めされる。
【0026】このような構成の本実施例によれば、保持
アーム14が下方へ向けてたわみ変形した場合に、駆動
装置24のモータ26を通電駆動して保持アーム14を
反変形方向(図1中右回り方向)へ距離検出器23によ
り検知した変形量d1に応じて回動させることにより、
保持アーム14の保持部16を変形前の位置へ復帰させ
る構成としたので、重いワーク17を保持可能な構成で
ありながら、保持アーム14の剛性をそれほど高くする
必要がなくなる。このため、従来構成とは異なり、ハン
ドリング装置の全体構成を小形化でき、また、別体の位
置決め装置を不要にすることができ、ひいては製造コス
トを低減し得る。
【0027】尚、上記実施例では、保持アーム14を回
動駆動する駆動装置24の駆動源をモータ26により構
成したが、これに限られるものではなく、空気圧シリン
ダや油圧シリンダにより構成しても良い。
【0028】図5は本発明の第2の実施例を示すもので
あり、第1の実施例と異なるところを説明する。尚、第
1の実施例と同一部分には、同一符号を付している。上
記第2の実施例では、図5に示すように、装置基部11
に代わる装置基部34をロボットのアーム12に取付け
固定している。そして、上記装置基部34の両側面部に
は、平行リンク式の保持アーム35の基端部が固定され
ている。具体的には、平行リンク式の保持アーム35
は、それぞれ対をなす2組のリンク部材36及び37か
ら構成されており、これらリンク部材36及び37の形
状はほぼ逆へ字状である。
【0029】上記リンク部材36及び37の基端部であ
る上端部36a及び37aは、装置基部34の両側面部
に取付け固定されている。この場合、リンク部材36及
び37は、その上端部36a及び37aに対して図1中
左斜め下方に延びると共に平行状態となるように配置さ
れている。そして、リンク部材36及び37の先端部で
ある下端部36b及び37bは、保持部16に代わる保
持部材38の両側面部に軸39、39を介して回動可能
に連結されている。この場合、保持部材38は、その上
面(載置面)が水平面となるようにリンク部材36及び
37の下端部36b及び37bに連結される構成となっ
ている。上記保持部材38の上面に、ワーク17がワー
ク取付治具18を介して載置保持されるように構成され
ている。尚、保持部材38の上面には、ワーク取付治具
18の位置決め孔18aに嵌合する位置決め凸部が突設
されている。
【0030】上記第2の実施例によれば、ワーク17の
重量が保持部材38を介して保持アーム35に作用して
いない状態では、保持アーム35のリンク部材36、3
7並びに保持部材38は、図5において実線で示す初期
位置にある。即ち、保持部材38の上面は水平状態であ
る。この状態で、ロボットのアーム12を移動駆動させ
ることにより、装置基部11を上昇させると、ワーク1
7の重量により、保持アーム35のリンク部材36、3
7が基端部36a、37aを支点として図5中左回り方
向(下方)へ向けて回動するようにしてたわみ変形する
(図5中1点鎖線参照)。この場合、保持アーム35が
平行リンクであるから、保持アーム35のリンク部材3
6、37の先端部36b、37bに回動可能に連結され
た保持部材38は、その上面が水平状態を保ったまま図
5中右斜め下方へ移動する。
【0031】即ち、保持部材38は、基準面A(保持ア
ーム35がたわみ変形する前の状態のときの保持部材3
8の上面)から下方へ平行に変形量d2だけ移動すると
共に、図5中右方へ平行に変形量d3だけ移動する。こ
のため、特別な位置決め処理を行う必要がなくなる。具
体的には、ロボットにティーチングする際に、上記変形
量d2、d3を含んだ状態でティーチングしておけば、
ワーク17の重みで上述したように生ずる平行な変形量
を吸収することができ、特別な位置決め処理を行う必要
がない。従って、上記第2の実施例においても、第1の
実施例とほぼ同様な作用効果を得ることができる。特
に、第2の実施例では、駆動装置や距離検出器が不要で
あるから、構成を大幅に簡単化することができる。
【0032】
【発明の効果】本発明は以上の説明から明らかなよう
に、一端側にワークを保持する保持部を有する保持アー
ムを装置基部に回動可能に設け、この保持アームの保持
部側の変形量を検知する変形量検知手段を設け、そし
て、保持アームが変形したときに、駆動手段により保持
アームを反変形方向へ変形量に応じて回動駆動させるこ
とにより、保持部を変形前の位置へ復帰させる構成とし
たので、重いワークを保持可能な構成でありながら、全
体の構成を小形化できると共に、別体の位置決め装置を
不要にすることができるという優れた効果を奏する。
【0033】また、装置基部に平行リンク式の保持アー
ムの基端部を固定して設けると共に、ワークを保持する
保持部材に上記保持アームの先端部を回動可能に設ける
構成としても、ワークの重量により保持アームがたわみ
変形する際、保持部材及びワークが下方へ平行に移動す
るから、特別な位置決め処理を行う必要がなくなる。従
って、上記構成とほぼ同様な作用効果を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す一部破断正面図
【図2】上面図
【図3】側面図
【図4】作用説明用の一部破断正面図
【図5】本発明の第2の実施例を示す正面図
【図6】従来構成を示す図1相当図
【図7】保持アームがたわみ変形した状態を示す一部破
断正面図
【図8】保持アームがワークを保持する前の状態を示す
一部破断正面図
【符号の説明】
11は装置基部、12はアーム、14は保持アーム、1
6は保持部、17はワーク、18はワーク取付治具、1
9は位置決め凸部、20は治具ベース、21は位置決め
凸部、22は支持部材、23は距離検出器(変形量検知
手段)、24は駆動装置(駆動手段)、25はフレー
ム、26はモータ、27は回転軸、34は装置基部、3
5は保持アーム、36、37はリンク部材、36a、3
7aは上端部(基端部)、36b、37bは下端部(先
端部)、38は保持部材を示す。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロボットのアーム等に取付けられる装置
    基部と、 この装置基部に回動可能に設けられ、一端側にワークを
    保持する保持部を有する保持アームと、 この保持アームの保持部側の変形量を検知する変形量検
    知手段と、 前記装置基部に設けられ、前記保持アームを回動駆動す
    る駆動手段と前記保持アームを反変形方向へ前記変形量
    に応じて回動させることにより前記保持部を変形前の位
    置へ復帰させる復帰制御手段とを備えて成るハンドリン
    グ装置。
  2. 【請求項2】 ロボットのアーム等に取付けられる装置
    基部と、 ワークを保持する保持部材と、 基端部が前記装置基部に固定されると共に、先端部が前
    記保持部材に回動可能に設けられた平行リンク式の保持
    アームとを備えて成るハンドリング装置。
JP27201294A 1994-11-07 1994-11-07 ハンドリング装置 Pending JPH08132383A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010137700A (ja) * 2008-12-11 2010-06-24 Nissan Motor Co Ltd 電動車両のバッテリ取付け装置
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