JPH08173677A - ミシンの糸通し装置 - Google Patents

ミシンの糸通し装置

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JPH08173677A
JPH08173677A JP6322865A JP32286594A JPH08173677A JP H08173677 A JPH08173677 A JP H08173677A JP 6322865 A JP6322865 A JP 6322865A JP 32286594 A JP32286594 A JP 32286594A JP H08173677 A JPH08173677 A JP H08173677A
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threading
thread
sewing
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sewing machine
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高弘 山田
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D05SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
    • D05BSEWING
    • D05B87/00Needle- or looper- threading devices
    • D05B87/02Needle- or looper- threading devices with mechanical means for moving thread through needle or looper eye

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Sewing Machines And Sewing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 糸通し完了後に目孔から突出する縫糸量を確
保すると共に、糸通し時の使い勝手を向上させる。 【構成】 糸通し装置が下降した際に、縫針18の目孔
18aに糸通しフック72が突入する。次に、糸通しフ
ック72が後退することに伴い、縫糸68が目孔18a
に通される。そして、糸通しフック72に係止されてい
る縫糸68は弾性体のワイヤ86によって糸通しフック
72に付勢される。糸通し装置が上昇する際に、針棒近
傍に設置された縫糸解放部材90によってワイヤ86が
弾性変形される。糸通し装置が所定の位置まで上昇する
と、ワイヤ86と糸通しフック72とが離間する。この
ようにワイヤ86による付勢が解除されるので、縫針1
8から縫糸68を容易に引き出せる状態になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はミシンの縫針の目孔に糸
を通す糸通し装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、ミシンの糸通し装置として、
縫針に対して移動可能な支持体上に、縫針の目孔に対し
て貫入及び脱出可能な糸通しフックを設け、目孔付近に
供給される縫糸を、フック先端部に設けられた開口部の
内側に掛止させた後、糸通しフックを目孔から脱出させ
ることによって、目孔への糸通しを行うものが知られて
いる。そして、このように目孔に通された糸を糸通しフ
ックに確実に保持させておくため、縫糸を目孔からルー
プ状に引き出す間、縫糸を糸通しフックの開口部内側に
付勢する弾性部材を設けたものも提案されている(特開
平3−143486号公報参照)。
【0003】この従来の糸通し装置の働きについて図1
0を参照して説明する。図10(A)に示すように、糸
通しユニットの初期位置である上方位置においては糸通
しフック72の開口部内側72aには弾性体としてのワ
イヤ86が付勢された初期状態で待機している。そして
糸通しユニットを下降させて、図10(B)に示すよう
に、糸通しフック72が縫針18の目孔18aの高さに
一致する下方位置に来るようにする。
【0004】続いて、針棒18に平行に設けられ軸回転
可能な支持軸(図示せず)の回転により、図10(C)
に示すように糸通しフック72を縫針18の目孔18a
に貫入させる。この貫入の際には、糸通しフック72は
ワイヤ86から離れているので、目孔18a前に張られ
た縫糸68を開口部内側72aに掛止することができ
る。その後、支持軸の逆回転により、図10(D)に示
すように糸通しフック72を目孔18aから抜き出して
元の位置に戻る。この状態では、ワイヤ86は縫糸68
の上から再び開口部内側72aに付勢されているため、
縫糸68は糸通しフック72に確実に保持され、外れる
ことがない。
【0005】そして、図10(E)に示すように、糸通
しユニットを上方位置に上昇させると、縫糸68は目孔
18aを通って十分なループを形成した状態で引き出さ
れることとなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、弾性部材
であるワイヤ86が縫糸68の上から開口部内側72a
に付勢されているため、縫糸68をループ状に引き出す
際に糸通しフック72から外れないという利点はある
が、図10(E)に示すように、縫糸68をループ状に
引き出した後も、相変わらずワイヤ86が縫糸68の上
から開口部内側72aに付勢されているため、以下のよ
うな不都合な点が生じる。
【0007】つまり、最終的には、縫糸68を糸通しフ
ック72から外さないと、実際の縫製作業に移れないの
であるが、この縫糸68を糸通しフック72から外す場
合には、開口部内側72aに付勢されているワイヤ86
を開口部内側72aから離間する方向に移動させないと
縫糸68が外れない。したがって、例えば図10(E)
中の矢印YD方向に縫糸68を引っ張らなくてはいけな
い。
【0008】一般的に、糸通しフック72は作業者にと
っては奥側から手前側に移動して縫糸68を捕捉するた
め、作業者側から見ると、手前側に糸通しフック72が
あり、縫糸68を挟んで奥側にワイヤ86が位置するこ
ととなる。したがって作業者は、上記矢印YD方向、つ
まり奥側に縫糸68を引っ張らなくてはならならず、作
業がしずらい。また、この外す方向を間違えて例えば下
方向や手前側に無理に引っ張ると、糸通しフック72自
体の破損の原因ともなってしまう。
【0009】本発明のミシンの糸通し装置は上記課題を
解決するためになされたもので、縫針の目孔を通って引
き出された縫糸が十分なループの形成された状態になっ
たときに自動的に糸通しフックから外れるようにして、
作業者が縫糸を糸通しフックから外す作業を不要とし、
操作性の向上と手作業に伴う部材破損等を防止すること
をを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】上記目的
を達成するためになされた請求項1記載の発明は、上下
動可能な縫針の目孔に対して貫入及び脱出可能であり、
その目孔付近に供給される縫糸を、先端部に設けられた
開口部の内側に掛止して捕捉し得る糸通しフックと、上
記縫糸を上記目孔からループ状に引き出す間、上記縫糸
を上記糸通しフックの開口部内側に付勢する弾性部材
と、上記糸通しフックを、上記目孔から隔離した上方位
置とその目孔に近接した下方位置との間で上下動可能か
つ、その下方位置において上記目孔に対して貫入・脱出
可能に支持するフック支持機構とを備えたミシンの糸通
し装置において、上記糸通しフックが上記縫糸を捕捉し
て上記上方位置へ上昇する最中に、上記目孔より引き出
した縫糸が所定量に達したところで、上記糸通しフック
の開口部内側へ上記縫糸を付勢していた上記弾性部材
を、その縫糸への付勢が解除される位置まで弾性変形せ
しめ、上記縫糸を上記糸通しフックから解放する縫糸解
放部材を備えたことを特徴とするミシンの糸通し装置で
ある。
【0011】本糸通し装置によれば、糸通しフックを縫
針の目孔に対して貫入させ、目孔付近に供給される縫糸
を開口部内側に掛止して捕捉した後、糸通しフックを目
孔から脱出させると、弾性部材が縫糸を上記糸通しフッ
クの開口部内側に付勢する。そして、糸通しフックを下
方位置から上方位置へ上昇させるにつれて、目孔から引
き出される縫糸のループは徐々に大きくなる。
【0012】そして、縫糸解放部材は、糸通しフックが
縫糸を捕捉して上方位置へ上昇する最中に、目孔より引
き出した縫糸が所定量に達したところで、糸通しフック
の開口部内側へ縫糸を付勢していた弾性部材を、その縫
糸への付勢が解除される位置まで弾性変形せしめ、縫糸
を糸通しフックから解放する。ここでいう所定量とは、
引き出した縫糸が十分なループを形成できる程度の量で
ある。
【0013】このように、弾性部材が縫糸の上から開口
部内側に付勢されるため、縫糸をループ状に引き出す際
に糸通しフックから外れないという利点は保持しなが
ら、引き出した縫糸が所定量に達した後は、縫糸が自動
的に糸通しフックから外れるため、作業者が縫糸を糸通
しフックから外す作業が不要となる。したがって、従来
糸通しフックから外すために、例えば図10(E)中の
矢印YD方向に縫糸68を引っ張らなくてはならず、作
業がしずらかったがその作業自体がなくなり、非常に便
利である。また、この外す方向を間違えて例えば下方向
や手前側に無理に引っ張ると、糸通しフック自体の破損
の原因ともなっていたが、このような問題も解消でき
る。
【0014】また、上記縫糸解放部材としては、例えば
請求項2に示すように、上記上方位置へ上昇する糸通し
フックの開口部内側へ上記縫糸を付勢している上記弾性
部材の上昇経路に対して斜めに配置されたガイド面を有
しており、上昇する上記弾性部材が上記ガイド面に沿っ
てガイドされて水平方向にも移動することにより、上記
目孔より引き出した縫糸が所定量に達したところで、上
記弾性部材は縫糸への付勢が解除される位置まで弾性変
形するように構成することが考えられる。
【0015】上述したように、縫糸解放部材は、「弾性
部材を縫糸への付勢が解除される位置まで弾性変形せし
めて縫糸を糸通しフックから解放する」作用を生じれば
よいため、例えば縫糸解放部材自体が駆動して弾性部材
を移動させてもよい。但し、そのためには縫糸解放部材
を駆動させる機構が必要となるため、この請求項2で示
したように、縫糸解放部材自体は停止しており、弾性部
材の上昇移動によってガイド面に当接し、ガイド面に沿
って水平方向にも移動することで最終的には縫糸への付
勢が解除される位置まで移動するようにすると、縫糸解
放部材の駆動機構が不要で、構成的にも簡単になる。特
に、弾性部材を含む糸通しのためのユニットは元々上下
移動するものであるため、その上下移動を利用すること
が現実的にも好ましい。
【0016】また、請求項3に示すように、上記糸通し
フック、弾性部材、フック支持機構及び縫糸解放部材
を、全てミシンの針棒台に取り付けることが考えられ
る。もちろん針棒台には縫針も取り付けられる。この場
合には以下のような効果がある。つまり、糸通しフッ
ク、弾性部材、フック支持機構及び縫糸解放部材を同一
ラインで組み立てれば、それらの間の精度は出し易い。
一方、組立ライン自体が長くなると、ミシン全体の組み
立て効率が下がってしまう。したがって、糸通しフッ
ク、弾性部材、フック支持機構等が取り付けられる針棒
台に縫糸解放部材を取り付けるようにしておけば、ミシ
ンの組み立てラインを、それら糸通しフック、弾性部
材、フック支持機構及び針棒台を組み立てるラインと、
その他の部品を組み立てるラインとに分割できるので、
上記精度を出し易くしかも効率の高いラインが実現でき
る。
【0017】上記請求項1〜3に示した糸通し装置は、
いわゆる直線縫いミシンでも縫針を横方向に揺動させる
揺動機構を備えたミシンでもどちらにも適用できる。但
し、請求項4に示すように、その揺動機構を備えたミシ
ンに適用した場合には、以下のような特質がある。
【0018】上記糸通しフック、弾性部材及びフック支
持機構の従来からある糸通しユニットは、一般的に針棒
台に取り付けられている。そしていわゆるジグザグミシ
ンにおいては、揺動機構による針棒台の動きと共に糸通
しユニットも左右に振るため、弾性部材と縫糸解放部材
との位置関係が変化してしまう。したがって、その変化
を考慮した構成を採用する必要がある。その構成例とし
て例えば、縫糸解放部材も針棒台に取り付けるものと、
縫糸解放部材は針棒台に取り付けずに形状を考慮するも
のの2つが考えられる。
【0019】前者のように縫糸解放部材も針棒台に取り
付けておけば、縫糸解放部材も針棒台と共に揺動して相
対位置関係が変わらないので、直線縫いミシンの場合と
同じ形状で対応できる。一方、後者のように、縫糸解放
部材を針棒台に取り付けずに外形カバーの内側やミシン
の土台に固定的に設ける場合には、縫針が左右どちらの
端に振られていても、弾性部材の縫糸への付勢が解除さ
れるように、縫糸解放部材を大きめに形成すればよい。
つまり、請求項2のようなガイド面を有する場合を考え
れば、縫針が左右どちらの端に振られている状態で弾性
部材が上昇しても、ガイド面がその上昇経路に対して斜
めに配置され、弾性部材がガイド面に沿って水平方向に
も移動し、引き出した縫糸が所定量に達したところで弾
性部材は縫糸への付勢が解除される位置まで弾性変形す
るように、縫糸解放部材の形状を設定すればよいのであ
る。また、縫糸解放部材が外形カバー等の針棒台に以外
の部材に付いていてもよいことは、設置の自由度が増す
という効果にもつながる。
【0020】なお、さらに別の方策として、ジグザグミ
シンであっても、縫糸解放部材を針棒台に取り付けずに
面板等に固定的に設けておき、針棒台自体が左右に振る
ジグザグミシン特有の機構を利用して、弾性部材側を左
右方向に移動させて縫糸解放部材を付勢するようにする
ことも考えられる。つまり、糸通しユニットの上昇によ
って目孔より引き出した縫糸が所定量に達したところ
で、針棒台を左右方向に移動させて弾性部材を縫糸解放
部材にぶつけるようにして、縫糸への付勢が解除される
位置まで弾性変形させることもできる。
【0021】
【実施例】以上説明した本発明の構成・作用及び効果を
一層明らかにするために、以下本発明のミシンの糸通し
装置の好適な実施例について説明する。図1は本実施例
のミシンの糸通し装置の斜視図、図2はその一部を示す
分解斜視図である。上軸1は、図示しないミシンモータ
により回転駆動されるように構成されており、上軸1に
取り付けられた釣合重り2には、クランクピン4が立設
され、このクランクピン4に回動可能にクランクロッド
6の一端が挿入されている。また、クランクロッド6の
他端には、針棒抱き8が回動可能に挿入されており、こ
の針棒抱き8は針棒10に固定されている。
【0022】針棒10は、針棒台12に上下方向摺動可
能に支承されており、また針棒10の下端には、針抱き
14及び締付ねじ16により縫針18が支持されてい
る。針抱き14の近傍には、縫針18の目孔18aに糸
68(図4以降を参照)を案内する糸案内19が取り付
けられている。さらに、前記針棒抱き8の上側の所定位
置に位置決めストッパ20が止めねじ22により針棒1
0に固定されている。この位置決めストッパ20には針
棒10の軸方向と直交するストッパ面20aが突出形成
されている。
【0023】前記針棒台12には、さらに針棒10と平
行に糸通し棒24が、その軸線周りに回動可能にかつ上
下方向摺動可能に支承されて配設されている。そして、
糸通し棒24の下端には、後述する糸通し機構26が設
けられている。一方、糸通し棒24の上側には、図3に
示すように、作動ピン30が糸通し棒24を軸方向に貫
通するように挿入固定されている。この作動ピン30
は、糸通し棒24を降下させた際に、前記位置決めスト
ッパ20のストッパ面20aに突き当たるようにされて
おり、突き当たった際に後述する糸通しフック72と縫
針18の目孔18aとの高さが同じ高さとなるように、
位置決めストッパ20が針棒10に止めねじ22により
固定される。
【0024】そして、糸通し棒24には中空状の作動杵
32が摺動可能に挿入されると共に、作動ピン30と作
動杵32との間には圧縮ばね34が介装されている。ま
た、図2に示すように、作動杵32の外周には外周に沿
って円弧状にかつ上方に延びた案内溝36が形成されて
おり、この案内溝36に前記作動ピン30の一端が係合
するようにされている。また、作動杵32の上端には糸
通し棒24の径方向に突出した当接部38が形成されて
おり、作動杵32の外周にはフック部39が形成され
て、このフック部39と後述する移動台48に一体的に
形成された図示しないフックとの間にばね40が張設さ
れて、作動杵32を上方に付勢している。
【0025】作動杵32が挿入されている糸通し棒24
を摺動自在に支持する針棒台12の上端には、図1に示
すように、L型の支持軸41の一端が回動可能にかつ抜
け止めされて挿入されており、また支持軸41の他端
は、図示しないミシン機枠に固定された糸通し支枠42
に回動可能にかつ止めねじ44により抜け止めされて挿
入されている。そして、糸通し支枠42には、糸通し棒
24と平行に案内棒46が固定されており、この案内棒
46には前記作動杵32と別体に設けられた移動台48
が摺動可能に挿入されている。
【0026】この移動台48には、摺動方向に沿った溝
50が形成されており、この溝50に案内棒46に立設
されたピン52が係合されて、移動台48の摺動の際の
回り止めがなされている。また、移動台48の上端に
は、作動杵32の方向に突出し摺動した際に当接部38
に当接可能な突起部54が形成されている。本実施例で
は、移動台48が図2に示す最上位置にあるときに、突
起部54と当接部38との間に所定距離Lが形成される
ように組み立てられているが、必ずしもこの所定距離L
を形成することなく、突起部54と当接部38とが接触
していても実施可能である。
【0027】そして、移動台48には、摺動方向に向っ
て歯が形成されたラック部56が設けられている。この
ラック部56には、糸通し支枠42に回動可能に支承さ
れたピニオンギア58が歯合されている。ピニオンギア
58は、はすば歯車60と一体的にされており、はすば
歯車60には糸通し支枠42に取り付けられたパルスモ
ータ62の回転軸に取り付けられたウォーム歯車64が
歯合されている。これら、ウォーム歯車64、はすば歯
車60、ピニオンギア58、ラック部56により伝達機
構66を構成している。
【0028】上記構成により、伝達機構66のパルスモ
ータ62が回転駆動されると、移動台48が下方向に摺
動され、所定距離Lを降下して、移動台48の突起部5
4が作動杵32の当接部38に当接し、作動杵32を降
下させる。この作動杵32の降下により、圧縮ばね3
4、案内溝36、作動ピン30を介して糸通し棒24が
降下され、糸通し棒24の降下と共に、糸通し機構26
も降下される。
【0029】糸通し棒24の降下と共に、作動ピン30
が降下して、作動ピン30の他端が位置決めストッパ2
0のストッパ面20aに突き当たる。この際、上軸1は
その回転が停止されているので、クランクロッド6、針
棒抱き8を介して針棒10が固定されており、糸通し棒
24のそれ以上の降下を規制する。糸通し棒24の降下
が規制された状態で、さらに、移動台48が降下され作
動杵32が降下されると、作動杵32は圧縮ばね34の
付勢力に抗して降下され、その際案内溝36に沿って作
動ピン30が移動する。即ち、案内溝36が降下により
作動ピン30を介して糸通し棒24が回動される。
【0030】この糸通し棒24の回動により、糸通し機
構26が下記に示すように、所定の動作をして、縫針1
8の目孔18aに縫糸68を通す。糸通し棒24の回動
により、目孔18aに縫糸68を通す糸通し機構26に
は、図4に示すように、糸通し棒24の矢印YA方向へ
の回動にともなって縫糸68を目孔18aの前面に張り
渡すリンク機構70と、糸通し棒24とともに回動して
縫針18の目孔18aの背面方向に揺動される糸通しフ
ック72とが設けられている。
【0031】リンク機構70は、糸通し棒24とともに
回転する第1リンク部70aと、糸通し棒24に回動自
在に支持された第2リンク部70bと、第1,第2リン
ク部70a,70bとの間に配設された第3,第4リン
ク部70c,70dを備えている。第3,第4リンク部
70c,70dの間を連結する連結ピン70eは、糸通
し棒24の下端において、これを回転自在に外嵌すると
ともに、針棒支枠によって上下方向に摺動自在に支持さ
れるリンク案内73に形成された摺動溝73aに、摺動
自在に嵌められている。
【0032】リンク機構70には第3,第4リンク部7
0c,70dを連結する位置に配設され、縫糸68の端
部を所定圧で把持する糸把持部74と、第2リンク部7
0bの端に形成され、糸案内19を経由した縫糸68を
係止する糸係止部76と、第1,第3リンク部を連結す
る位置に形成され、糸係止部76と糸把持部74との間
に位置して糸を保持する糸保持部78とが設けられてお
り、これらは、糸通し棒24が矢印YA方向に回動され
たときに、図5に示すように、縫針18の目孔18aの
前面に縫糸68を所定長に渡って張るよう構成されてい
る。
【0033】一方、目孔18a方向に揺動され、これに
貫入する糸通しフック72には、その水平方向における
両側に所定の間隔を開けて、板状のフックガード板8
0,82が配設されており、これら糸通しフック72と
フックガード板80,82とは、図6に示すように、リ
ンク機構70の第1リンク部70aに形成された支持台
84に固定されている。
【0034】一方のフックガード板80,82には、こ
れを図6において右側から見た状態を示す第7図のよう
に、これの先端部側から「への字」状の溝80a,82
aが形成されている。この溝80a,82aは、前溝部
81aが縫糸68を開口部内側72aに案内するような
形状に形成され、後溝部81bが糸通しフック72の下
部に沿った形状に形成されている。
【0035】フックガード板80,82等を支持台84
を介して保持する糸通し棒24には、図6に示すよう
に、弾性を有したワイヤ86のコイル状部分86aが巻
装されている。このワイヤ86は本発明の弾性部材に該
当するものであり、その一端86bは直角に曲げられ支
持台84に掛け止めされており、中央部86cは段状に
曲げられ、その端部は図7に示すようにフックガード板
80,82の溝80a,82aに介装されている。この
ワイヤ86は、溝80a,82aに介装されるととも
に、図6および図7に2点鎖線で示すように、糸通しフ
ック72の開口部内側72aに所定の付勢力で押圧され
るよう構成されている。
【0036】前記ワイヤ86が目孔18aの背面方向に
移動するのに対応して、目孔18aの前面方向に移動す
る第2リンク部70bには、図4および図6に示すよう
に、その基部に板部材88が取り付けられている。この
板部材88は、糸通しフック72と第2リンク部70b
とが対向して目孔18a方向に移動した場合に、ワイヤ
86が縫針18に当接する直前に、ワイヤ86の中央部
86cに当接する位置に配設されている。すなわち、糸
通しフック72が目孔18aに貫入していく場合に、そ
の開口部内側72aに付勢されているワイヤ86が縫針
18に当接することを阻止するよう構成されている。
【0037】ワイヤ86に板部材88が当接後、糸通し
フック72と第2リンク部70bとが対向して目孔18
a方向に移動することに伴って、ワイヤ86が板部材8
8におされ、ワイヤ86は開口部内側72aから離さ
れ、溝80a,82aの後溝部81bに案内されて、図
6および図7に実線で示す方向に移動する。
【0038】続いて、本発明の特徴的な構成でもある縫
糸解放部材90について説明する。本縫糸解放部材90
は、針棒台12に取り付けられており、図8に示すよう
に、全体としては下端に行くにしたがって細くなるよう
な略三角形の平板状にされている。そして、図9に示す
ように、その配置場所は縫針18の後ろ側であり、ワイ
ヤ86の延出方向とほぼ直交して配置されている。
【0039】また、図8に示すように、縫糸解放部材9
0は、上方位置へ上昇する糸通しフック72の開口部内
側72aへ縫糸68を付勢しているワイヤ86の上昇経
路に対して斜めに配置されたガイド面90aを有してい
る。そしてこのガイド面90aは以下のような条件を満
たすように設定されている。つまり、上昇するワイヤ8
6がガイド面90aに沿ってガイドされて水平方向にも
移動することにより、目孔18aより引き出した縫糸6
8が所定量に達したところで、ワイヤ86が縫糸68へ
の付勢が解除される位置まで弾性変形するような形状に
である。
【0040】具体的には、図8(A)に示すような縫針
18の目孔18aに近接した下方位置にある糸通しフッ
ク72がワイヤ86と共に上昇し、図8(B)に実線で
示す位置に移動した際には、ワイヤ86が糸通しフック
72の開口部内側72aから所定距離離れて、縫糸68
への付勢が解除されるような位置にまで移動するように
されている。なお、この図8(B)に実線で示した位置
は、上下動可能である糸通し装置の初期位置である上方
位置から少し下がった位置である。
【0041】なお、上記ワイヤ86の付勢を解除する際
の縫糸68の所定量に関して補足しておく。この所定量
とは、目孔18aから引き出された縫糸68のループを
人が指先で摘める程度の長さであり、例えば10mm程
度の長さである。また、縫糸解放部材90の糸を一層下
方あるいは一層糸通しフック72の後退方向にずらして
配置すれば所定量は多くなり、縫糸解放部材90の位置
を一層上方あるいは一層糸通しフック72の突入方向に
ずらして配置すれば所定量は少なくなる。
【0042】このように、縫糸解放部材90の位置を調
整可能に構成すれば、使用者の希望する所定量、すなわ
ち使用者個々の感じる摘み易さに対応することができ
る。そして、糸通し完了後に指先によって引き出される
縫糸68の所定量を最小にすれば、縫糸68を無駄に消
費することも防止できる。
【0043】さらに、縫糸解放部材90は上述した実施
例においては板状の部材を用いたが、上記縫糸解放部材
90が人の手で形状を変形でき、その変形後の形状を保
つような例えば針金のようなものであると共に、上述し
たようにワイヤ86を弾性変形できるような強度を備え
ていれば、上記縫糸68の所定量を簡単に変更すること
ができる。
【0044】次に、本実施例の糸通し装置における糸通
し動作について説明する。上記図6,7を用いて説明し
たように、下方位置まで下がった糸通し装置は、ワイヤ
86が縫針18に当接することが阻止された状態で糸通
しフック72が目孔18aに所定位置まで貫入される
と、リンク機構70によって、図10(C)に示すよう
に目孔18aの前面に張られた糸68が前溝部81aに
案内されて開口部内側72aに掛け止めされる。
【0045】図10(C)に示す状態において、パルス
モータ62が逆転され、糸通し棒24が図5に示す矢印
YB方向に回動されると、糸通しフック72と第2リン
ク部70bとは、離間する方向に移動する。これによ
り、糸通しフック72が、糸68を掛止して目孔18a
から脱出し、次いで板部材88とワイヤ86とが離れ
て、ワイヤ86は糸68の上から再び開口部内側72a
に付勢される。この状態から糸通し棒24がさらにYB
方向に回動して、矢印YA方向に回動する前の状態、す
なわち初期の状態まで戻るときには、糸通しフック72
が糸68を保持したままで後退する(図8(A)及び図
9(A)参照)。したがって、目孔18aから糸68を
引き出すことができる。またこの状態では、図8(A)
及び図9(A)に示すようにワイヤ86は縫糸解放部材
90に当接していない。
【0046】そして、糸通しフック72を下方位置から
上方位置へ上昇させるにつれて、目孔18aから引き出
される縫糸68のループは徐々に大きくなる。そして、
縫糸解放部材90は、糸通しフック72が縫糸68を捕
捉して上方位置へ上昇する最中に、目孔18aより引き
出した縫糸68が所定量に達したところで、糸通しフッ
ク72の開口部内側72aへ縫糸68を付勢していたワ
イヤ86を、その縫糸68への付勢が解除される位置ま
で弾性変形せしめ、縫糸68を糸通しフック72から解
放する。
【0047】この解放にいたる過程を詳しく説明する。
本実施例の場合には、縫糸解放部材90が、上方位置へ
上昇する糸通しフック72の開口部内側72aへ縫糸6
8を付勢しているワイヤ86の上昇経路に対して斜めに
配置されたガイド面90aを有しているため、上昇する
ワイヤ86がガイド面90aに沿ってガイドされて水平
方向にも移動する。この様子を図8(B)に示す。図8
(A)の状態から糸通しフック72、縫糸68、ワイヤ
86が上昇すると、図8(B)中に二点鎖線で示すよう
に、ワイヤ86がガイド面90aに当接する。
【0048】そして、さらに上昇すると、ワイヤ86だ
けがガイド面90aに沿ってガイドされることにより図
8(B)中では右方向、図9(B)中では矢印YC方向
に移動し、図8(B)に実線で示すように、ワイヤ86
が糸通しフック72の開口部内側72aから所定距離離
間する。図9(B)もこの状態を示している。すると、
開口部内側72aの縫糸68は、ワイヤ86による付勢
が無くなるために糸通しフック72から外れることがで
きるような状態となる。なお、このようにワイヤ86に
よる付勢が無くなった状態でさらに上方位置まで上昇す
る過程において、糸通しフック72に引っ掛かっていた
縫糸68は糸通しフック72より自然と外れる。
【0049】このように、本実施例の糸通し装置によれ
ば、ワイヤ86が縫糸68の上から糸通しフック72の
開口部内側72aに付勢されるため、縫糸68をループ
状に引き出す際に糸通しフック72から外れないという
利点は保持しながら、引き出した縫糸68が所定量に達
した後は、縫糸68が自動的に糸通しフックから外れる
ため、作業者が縫糸68を糸通しフック72から外す作
業が不要となる。したがって、従来、糸通しフック72
から外すために、例えば図10(E)中の矢印YD方向
に縫糸68を引っ張らなくてはならず、作業がしずらか
ったがその作業自体がなくなり、非常に便利である。ま
た、この外す方向を間違えて例えば下方向や手前側に無
理に引っ張ると、糸通しフック72自体の破損の原因と
もなっていたが、本例ではこのような問題も生じない。
【0050】なお、縫糸解放部材90は、「弾性部材で
あるワイヤ86を縫糸68への付勢が解除される位置ま
で弾性変形せしめて縫糸68を糸通しフック72から解
放する」作用を生じればよいため、例えば縫糸解放部材
90自体が駆動してワイヤ86を移動させてもよい。但
し、そのためには縫糸解放部材90を駆動させる機構が
必要となるため、上記実施例のように、縫糸解放部材9
0自体は停止しており、ワイヤ86の上昇移動によって
ガイド面90aに当接し、ガイド面90aに沿って水平
方向にも移動することで最終的には縫糸68への付勢が
解除される位置まで移動するようにすると、縫糸解放部
材90の駆動機構が不要で、構成的にも簡単になる。特
に、ワイヤ86を含む糸通しのためのユニットは元々上
下移動するように構成されているものであるため、その
上下移動を利用することが現実的にも好ましい。
【0051】また、本実施例の糸通し装置では、縫針1
8に当接することなく開口部内側72aに糸68を保持
するワイヤ86が設けられていることから、縫針18を
曲げることなくワイヤ86を開口部内側72aに付勢す
る力を大きくでき、糸68を保持する力を強くすること
が可能になる。その点でも、ミシンの信頼性の向上と縫
製作業の能率向上に寄与する。
【0052】また、本実施例では、糸通しフック72、
ワイヤ86、フック支持機構及び縫糸解放部材90を、
全てミシンの針棒台12に取り付けることが考えられ
る。もちろん針棒台12には縫針18を支持する針棒1
0も取り付けられる。この場合には以下のような効果が
ある。
【0053】つまり、糸通しフック72、ワイヤ86、
フック支持機構及び縫糸解放部材90を同一ラインで組
み立てれば、それらの間の精度は出し易い。一方、組立
ライン自体が長くなると、ミシン全体の組み立て効率が
下がってしまう。したがって、糸通しフック72、ワイ
ヤ86、フック支持機構等が取り付けられる針棒台12
に縫糸解放部材90を取り付けるようにしておけば、ミ
シンの組み立てラインを、それら糸通しフック72、ワ
イヤ86、フック支持機構及び針棒台12を組み立てる
ラインと、その他の部品を組み立てるラインとに分割で
きるので、上記精度を出し易くしかも効率の高いライン
が実現できる。
【0054】なお、本発明は実施例に限定されるもので
なく本発明の要旨を変更しない範囲で種々な態様の実施
が可能である。例えば上記実施例では、いわゆる直線縫
いミシンに適用した場合を示したが、いわゆるジグザグ
ミシンでも適用できる。但し、ジグザグミシンに適用し
た場合には、以下のような特質がある。
【0055】上記糸通しフック72、ワイヤ86及びフ
ック支持機構の従来からある糸通しユニットは、一般的
に針棒台12に取り付けられている。そしてジグザグミ
シンにおいては、揺動機構による針棒台12の動きと共
に糸通しユニットも左右に振るため、ワイヤ86と縫糸
解放部材90との位置関係が変化してしまう。したがっ
て、その変化を考慮した構成を採用する必要がある。そ
の構成例として例えば、縫糸解放部材90も針棒台12
に取り付けるものと、縫糸解放部材90は針棒台12に
取り付けずに形状を考慮するものの2つが考えられる。
【0056】前者のように縫糸解放部材90も針棒台1
2に取り付けておけば、縫糸解放部材90も針棒台12
と共に揺動して相対位置関係が変わらないので、直線縫
いミシンの場合と同じ形状で対応できる。一方、後者の
ように、縫糸解放部材90を針棒台12に取り付けずに
外形カバーの内側やミシンの土台に固定的に設ける場合
には、縫針18が左右どちらの端に振られていても、ワ
イヤ86の縫糸68への付勢が解除されるように、縫糸
解放部材90を大きめに形成すればよい。つまり、上述
したようなガイド面90aを有する場合を考えれば、縫
針18が左右どちらの端に振られている状態でワイヤ8
6が上昇しても、ガイド面90aがその上昇経路に対し
て斜めに配置され、ワイヤ86がガイド面90aに沿っ
て水平方向にも移動し、引き出した縫糸68が所定量に
達したところでワイヤ86は縫糸68への付勢が解除さ
れる位置まで弾性変形するように、縫糸解放部材90の
形状を設定すればよいのである。
【0057】なお、さらに別の方策として、ジグザグミ
シンであっても、縫糸解放部材90を針棒台12に取り
付けずに面板等に固定的に設けておき、針棒台12自体
が左右に振るジグザグミシン特有の機構を利用して、ワ
イヤ86側を左右方向に移動させて縫糸解放部材90を
付勢するようにすることも考えられる。つまり、糸通し
ユニットの上昇によって目孔18aより引き出した縫糸
68が所定量に達したところで、針棒台12を左右方向
に移動させてワイヤ86を縫糸解放部材90にぶつける
ようにして、縫糸68への付勢が解除される位置まで弾
性変形させることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例としてのミシンの糸通し装
置の斜視図である。
【図2】 本実施例の糸通し装置の一部を示す分解斜視
図である。
【図3】 本実施例の位置決めストッパ近傍の部分斜視
図である。
【図4】 本実施例の糸通し装置要部の平面図である。
【図5】 本実施例の糸通し装置要部の平面図である。
【図6】 本実施例の糸通し装置要部の平面図である。
【図7】 本実施例のフックガード板の側面図である。
【図8】 本実施例の糸通し装置の動作説明図である。
【図9】 本実施例の糸通し装置の動作説明図である。
【図10】 従来の糸通し装置の動作説明図である。
【符号の説明】
1…上軸 10…針棒 12…針棒台 18…針棒 18…縫針 18a…目孔 68…縫糸 70…リンク機構 72…糸通しフック 72a…開口部内側 74…糸把持部 76…糸係止部 78…糸保持部 80,82…フックガー
ド板 80a,82a…溝 86…ワイヤ 90…縫糸解放部材 90a…ガイド面

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下動可能な縫針の目孔に対して貫入及
    び脱出可能であり、その目孔付近に供給される縫糸を、
    先端部に設けられた開口部の内側に掛止して捕捉し得る
    糸通しフックと、 上記縫糸を上記目孔からループ状に引き出す間、上記縫
    糸を上記糸通しフックの開口部内側に付勢する弾性部材
    と、 上記糸通しフックを、上記目孔から隔離した上方位置と
    その目孔に近接した下方位置との間で上下動可能かつ、
    その下方位置において上記目孔に対して貫入・脱出可能
    に支持するフック支持機構とを備えたミシンの糸通し装
    置において、 上記糸通しフックが上記縫糸を捕捉して上記上方位置へ
    上昇する最中に、上記目孔より引き出した縫糸が所定量
    に達したところで、上記糸通しフックの開口部内側へ上
    記縫糸を付勢していた上記弾性部材を、その縫糸への付
    勢が解除される位置まで弾性変形せしめ、上記縫糸を上
    記糸通しフックから解放する縫糸解放部材を備えたこと
    を特徴とするミシンの糸通し装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のミシンの糸通し装置にお
    いて、 上記縫糸解放部材は、上記上方位置へ上昇する糸通しフ
    ックの開口部内側へ上記縫糸を付勢している上記弾性部
    材の上昇経路に対して斜めに配置されたガイド面を有し
    ており、 上昇する上記弾性部材が上記ガイド面に沿ってガイドさ
    れて水平方向にも移動することにより、上記目孔より引
    き出した縫糸が所定量に達したところで、上記弾性部材
    は縫糸への付勢が解除される位置まで弾性変形するよう
    に構成されたことを特徴とするミシンの糸通し装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のミシンの糸通し
    装置において、 上記糸通しフック、弾性部材、フック支持機構及び縫糸
    解放部材が、全てミシンの針棒台に取り付けられたこと
    を特徴するミシンの糸通し装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または2記載のミシンの糸通し
    装置において、 上記糸通し装置は、上記縫針を横方向に揺動させる揺動
    機構を備えたミシンに適用されるものであって、糸通し
    のために横方向に移動することを特徴とするミシンの糸
    通し装置。
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