JP5330624B1 - オーバロックミシンの糸通し装置 - Google Patents

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Abstract

装置全体をコンパクトにすることができるとともに、操作者が片手で確実に糸通しを行うことができるオーバロックミシンの糸通し装置を提供する。
上下に移動し、軸芯を中心軸として回転することが可能に支持されている糸通し軸と、糸通し軸の下端部に固着され、縫針の針穴に挿通することが可能な鉤部と、該鉤部を針穴に誘導する第1のガイド部とを有する糸通しフックと、糸通し軸の下降限界点近傍で鉤部まで上糸を誘導する糸誘導部材とを有し、糸通し軸の下降限界点近傍で鉤部が縫針の針穴に挿通するよう糸通しフックを所定角度回動させる。糸通しフック及び糸誘導部材を互いに反対方向に回転させ、糸通し軸の下降限界点近傍で糸引っ掛かり部が縫針の位置を越えて縫針と交差するよう糸誘導部材を所定角度回動させる。糸通し軸は、複数の縫針の針穴間の相対的な位置関係に合わせて移動する。

Description

本発明は、針棒に近接する1本の糸通し軸を上下動及び回転させることにより、針棒に装着された複数本の縫針の針穴へそれぞれ糸通しを行うことができるオーバロックミシンの糸通し装置に関する。
従来、加工布を縫製する複数本の縫針を備え、面倒な複数本の縫針の針穴への糸通しを容易に行うことができる糸通し装置を装備したオーバロックミシンが開発されている。例えば、特許文献1には、針棒が、布送り方向に対して斜め方向に上下動可能に支持されており、針棒に取り付けられた縫針の針穴近傍に張り出された糸を糸通しフックで捕捉して、糸を補足した糸通しフックを縫針の針穴内に引き込むように移動させて糸通しを行う糸通し装置が開示されている。
複数本の縫針を備えるオーバロックミシンでは、それぞれの縫針の針穴の高さが相違する。特許文献1に開示されている糸通し装置では、糸通し軸は、縫針が取り付けられた針棒の上下動方向に対して傾斜するよう取り付けられ、糸通し軸を回転させることにより、糸通しフックを縫針の針穴に対して近接又は離間するように移動させて、糸を捕捉した糸通しフックが、それぞれの縫針の針穴を通過することができるようにしている。
特許第3737584号公報
しかし、特許文献1では、糸通し軸自体を縫針が取り付けられた針棒の上下動方向に対して傾斜するように取り付けて回転させることにより、糸通しフックを縫針の針穴に対して近接又は離間するように移動させるタイミングと糸通し軸を上下動させるタイミングとを精緻に制御する必要がある。したがって、部品点数が増え、装置全体として小型化することが困難になるとともに、低コスト化することも困難になるという問題点があった。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、装置全体をコンパクトにすることができるとともに、操作者が片手で確実に糸通しを行うことができるオーバロックミシンの糸通し装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために第1発明に係るオーバロックミシンの糸通し装置は、装着されている複数の縫針を一括して上下に移動させる針棒に近接し、該針棒の上下動方向と略平行に移動可能であり、前記針棒の上下動方向を回転軸として回転することが可能に支持されている糸通し軸と、該糸通し軸の下端部に固着され、縫針の針穴に挿通することが可能な鉤部と、該鉤部を針穴に誘導する第1のガイド部とを有する糸通しフックと、前記糸通し軸の下降限界点近傍で前記鉤部が縫針の針穴に挿通するよう前記糸通しフックを所定角度回動させる第1の回動機構と、上糸を引っ掛ける糸引っ掛かり部、及び該糸引っ掛かり部に引っ掛けた上糸を縫針の針穴方向へ誘導する第2のガイド部を有し、前記糸通し軸の下降限界点近傍で前記鉤部まで上糸を誘導する糸誘導部材と、前記糸通し軸の下降限界点近傍で前記糸引っ掛かり部が縫針の位置を越えて縫針と交差するよう前記糸誘導部材を所定角度回動させる第2の回動機構とを備え、前記第1の回動機構及び前記第2の回動機構は、前記糸通しフック及び前記糸誘導部材を互いに反対方向に回動させ、前記糸通し軸は、複数の縫針の針穴間の相対的な位置関係に合わせて移動することを特徴とする。
第1発明では、装着されている複数の縫針を一括して上下に移動させる針棒に近接し、針棒の上下動方向と略平行に移動することが可能であり、上下動方向を回転軸として回転することが可能に支持されている糸通し軸を1本備えている。糸通し軸の下端部には、縫針の針穴に挿通することが可能な鉤部と、該鉤部を針穴に誘導する第1のガイド部とを有する糸通しフックが固着されている。第1の回動機構は、糸通し軸の下降限界点近傍で鉤部が縫針の針穴に挿通するよう糸通しフックを所定角度回動させる。上糸を引っ掛ける糸引っ掛かり部、及び該糸引っ掛かり部に引っ掛けた上糸を縫針の針穴方向へ誘導する第2のガイド部を有し、糸通し軸の下降限界点近傍で鉤部まで上糸を誘導する糸誘導部材を備え、第2の回動機構は、糸通し軸の下降限界点近傍で糸引っ掛かり部が縫針の位置を越えて縫針と交差するよう糸誘導部材を所定角度回動させる。第1の回動機構及び第2の回動機構は、糸通しフック及び糸誘導部材を互いに反対方向に回動させ、糸通し軸は、複数の縫針の針穴間の相対的な位置関係に合わせて移動する。これにより、糸誘導部材の糸引っ掛かり部に上糸を引っ掛けておき、糸通しフックの鉤部がいずれかの針穴に挿通された後、糸誘導部材により誘導された上糸を鉤部へ引っ掛ける。鉤部がいずれかの針穴から抜け出るのに伴って、上糸が針穴を通過することにより糸通しを行う。したがって、1本の糸通し軸の上下動に応じて確実に糸通しを行うことができ、装置全体をコンパクトにすることができるとともに、低コスト化を図ることが可能となる。また、糸通し軸は、複数の縫針の針穴間の相対的な位置関係に合わせて移動するので、針穴の高さが縫針ごとに相違する場合であっても、確実に糸通しを行うことが可能となる。
また、第2発明に係るオーバロックミシンの糸通し装置は、第1発明において、前記糸通し軸を支持してオーバロックミシン本体に固着する支持部材に、前記糸通し軸の上部に備える第1のカム軸を嵌合する第1のカム穴及び前記糸通し軸の下部に備える第2のカム軸を嵌合する第2のカム穴で構成された穴カム機構を有し、前記第1のカム軸の嵌合位置及び前記第2のカム軸の嵌合位置を移動させる操作部材の操作に応じて、前記糸通し軸を移動させることを特徴とする。
第2発明では、糸通し軸を支持してオーバロックミシン本体に固着する支持部材に、糸通し軸の上部に備える第1のカム軸を嵌合する第1のカム穴及び糸通し軸の下部に備える第2のカム軸を嵌合する第2のカム穴で構成された穴カム機構を有している。第1のカム軸の嵌合位置及び第2のカム軸の嵌合位置を移動させる操作部材の操作に応じて、第1のカム軸の嵌合位置及び第2のカム軸の嵌合位置を移動させることにより、糸通し軸自体を針棒の上下動方向に対して傾斜して移動させることなく、糸通しフックの鉤部を縫針の針穴の位置に合わせて確実に糸通しを行うことが可能となる。
また、第3発明に係るオーバロックミシンの糸通し装置は、第2発明において、前記糸通し軸に外嵌又は内嵌されて前記支持部材に固着されており、第3のカム穴及び第4のカム穴を有する糸通し案内部材を有し、前記第1の回動機構は、前記第3のカム穴と、前記糸通し軸に設けてある、前記第3のカム穴に嵌合する第3のカム軸とで構成され、前記第2の回動機構は、前記第4のカム穴と、前記糸誘導部材に設けてある、前記第4のカム穴に嵌合する第4のカム軸とで構成され、前記第3のカム穴の傾斜方向と、前記第4のカム穴の傾斜方向とは反対にしてあり、前記糸通しフックと前記糸誘導部材との間に、前記糸通しフックと前記糸誘導部材とを近接させるよう付勢する第1の付勢部材を備えることを特徴とする。
第3発明では、糸通し軸に外嵌又は内嵌されて支持部材に固着されており、第3のカム穴及び第4のカム穴を有する糸通し案内部材を有している。第1の回動機構は、第3のカム穴と、糸通し軸に設けてある、第3のカム穴に嵌合する第3のカム軸とで構成され、第2の回動機構は、第4のカム穴と、糸誘導部材に設けてある、第4のカム穴に嵌合する第4のカム軸とで構成されている。第3のカム穴の傾斜方向と、第4のカム穴の傾斜方向とは反対にしてあり、第1の回動機構が糸通し軸を中心として糸通しフックを時計回り(反時計回り)に回動させる場合、第2の回動機構は糸通し軸を中心として糸誘導部材を反時計回り(時計回り)に回動させる。これにより、1本の糸通し軸の上下動により、上糸を誘導する糸引っ掛かり部(糸誘導部材)と、針穴へ糸通しを行う鉤部(糸通しフック)との相対的な位置関係を制御することができ、確実に糸通しを行うことが可能となる。したがって、装置全体をコンパクトにすることができるとともに、低コスト化を図ることが可能となる。
また、第4発明に係るミシンの糸通し装置は、第3発明において、前記糸通し軸を上下に移動させる操作体を備え、該操作体は、前記糸通し案内部材に連結され、前記糸通し案内部材を上下動させる基材部と、該基材部との間で上糸を挟持する上糸挟持部と、該上糸挟持部を上方へ付勢する第2の付勢部材とを有し、前記上糸挟持部を押し下げた場合、前記基材部と前記上糸挟持部との間に上糸の径より小さい隙間が生じることを特徴とする。
第4発明では、糸通し軸を上下に移動させる操作体を備える。操作者は、操作体を上下動することにより糸通し軸を上下動及び回転させることができ、片手で糸通しを行うことが可能となる。また、操作体の上糸挟持部を第2の付勢部材の付勢力に抗して押し下げた場合に、基材部と上糸挟持部との間に上糸の径より小さい隙間が形成されているので、上糸を適度なテンションで保持することができ、糸誘導部材に掛かっている上糸を、確実に糸通しフックの鉤部で引っ掛けることが可能となる。
本発明によれば、糸誘導部材の糸引っ掛かり部に上糸を引っ掛けておき、糸通しフックの鉤部が針穴に挿通された後、糸誘導部材により誘導された上糸を鉤部へ引っ掛ける。鉤部が針穴から抜け出るのに伴って、上糸が針穴を通過することにより糸通しを行う。したがって、1本の糸通し軸の上下動に応じて確実に糸通しを行うことができ、装置全体をコンパクトにすることができるとともに、低コスト化を図ることが可能となる。また、糸通し軸は、複数の縫針の針穴間の相対的な位置関係に合わせて移動するので、針穴の高さが縫針ごとに相違する場合であっても、確実に糸通しを行うことが可能となる。
本発明の実施の形態に係るオーバロックミシンの糸通し装置の全体構成を示す前方から見た正面図である。 本発明の実施の形態に係るオーバロックミシンの糸通し装置の糸通しフックの構成を示す平面図及び正面図である。 本発明の実施の形態に係るオーバロックミシンの糸通し装置の糸誘導部材の構成を示す平面図及び正面図である。 本発明の実施の形態に係るオーバロックミシンの糸通し装置の糸通し軸の位置を調整する機構を説明するための斜視図である。 本発明の実施の形態に係る糸通し装置の第1のカム軸(第2のカム軸)の移動距離及び移動方向と針穴間の相対的な位置関係とを示す模式図である。 本発明の実施の形態に係るオーバロックミシンの糸通し装置の円筒カム機構について説明するための断面図である。 本発明の実施の形態に係るオーバロックミシンの糸通し装置の挙動を説明する正面図、模式図及び平面図である。 本発明の実施の形態に係るオーバロックミシンの糸通し装置の挙動を説明する正面図、模式図及び平面図である。 本発明の実施の形態に係るオーバロックミシンの糸通し装置の挙動を説明する正面図、模式図及び平面図である。 本発明の実施の形態に係るオーバロックミシンの糸通し装置の操作体の取り付け状態を示す模式図である。 本発明の実施の形態に係るオーバロックミシンの糸通し装置の操作体の構成を示す断面図である。
以下に、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて説明する。以下の説明では、オーバロックミシンを操作する操作者から見た向きを前後左右として説明する。図1は、本発明の実施の形態に係るオーバロックミシンの糸通し装置の全体構成を示す前方から見た正面図である。
図1に示すように、本実施の形態に係る糸通し装置は、二本の縫針141a、141bを装着する針棒15に近接して配置されている糸通し軸4と、糸通し軸4の下端部に固着された糸通しフック5と、糸通し軸4の下降限界点近傍で糸通しフック5を所定角度回動させる第1の回動機構(後述)と、糸通し軸4の下降限界点近傍で糸通しフック5まで上糸を誘導する糸誘導部材6と、糸通し軸4の下降限界点近傍で糸誘導部材6を所定角度回動させる第2の回動機構(後述)と、糸通し軸4を針棒15の上下動方向と略平行に移動することが可能に支持している支持部材2とで構成されている。なお、針棒15の上下動には、図示しないステッピングモータ等の駆動機構を用いれば良く、駆動機構は特に限定されるものではない。
糸通し軸4の下端部に固着されている糸通しフック5は、糸通し軸4を中心に、糸通し軸4とは独立して回動することが可能となっている。糸通しフック5の上部には、上糸を糸通しフック5へ誘導する糸誘導部材6が、糸通し軸4を中心に、糸通し軸4とは独立して回動することが可能に装着されている。
図2は、本発明の実施の形態に係るオーバロックミシンの糸通し装置の糸通しフック5の構成を示す平面図及び正面図である。図2(a)は、本発明の実施の形態に係るミシンの糸通し装置の糸通しフック5の平面図を、図2(b)は正面図を、それぞれ示している。図2(a)に示すように、糸通しフック5は、二股に分かれた第1のガイド部51と、第1のガイド部51の中央部分に設けられている鉤部52とで構成されている。第1のガイド部51は、糸通しフック5の回動に伴って鉤部52を縫針141a、141bの針穴142a、142bに誘導する。第一のガイド部51により誘導された鉤部52が縫針141a又は縫針141bの針穴142a又は針穴142bに出し入れされ、鉤部52で針穴142a又は針穴142bへ糸通しを行う。
図3は、本発明の実施の形態に係るオーバロックミシンの糸通し装置の糸誘導部材6の構成を示す平面図及び正面図である。図3(a)は、本発明の実施の形態に係るミシンの糸通し装置の糸誘導部材6の正面図を、図3(b)は平面図を、それぞれ示している。糸誘導部材6は、糸通し軸4の下降限界点近傍で糸通しフック5の鉤部52まで上糸を誘導する。糸誘導部材6は、図3(a)に示すように、二股に分かれた、上糸を引っ掛ける糸引っ掛かり部62と、糸引っ掛かり部62に引っ掛けた上糸を縫針141a又は縫針141bの針穴142a又は針穴142b方向へ誘導する第2のガイド部61とで構成されている。糸誘導部材6の回転に伴って、糸引っ掛かり部62が縫針141a又は縫針141bの針穴142a又は針穴142b方向へ接近し、糸引っ掛かり部62に引っ掛けられている上糸を、糸通しフック5の鉤部52が引っ掛けることが可能な位置まで誘導する。
また、図1に示すように二本の縫針141a、141bの針穴142a、142b間の相対的な位置関係に合わせて、糸通し軸4の位置を調整する位置調整レバー(操作部材)7を備えている。位置調整レバー7は、支持部材2に揺動することが可能に固着してあり、位置調整レバー7の係合部と係合するカム軸支持部材の移動により、糸通しを行う縫針141aの針穴142a又は縫針141bの針穴142bの位置に応じて、糸通し軸4の位置を調整する。
図4は、本発明の実施の形態に係るオーバロックミシンの糸通し装置の糸通し軸4の位置を調整する機構を説明するための斜視図である。図4に示すように、位置調整レバー7は上部を湾曲させてあり、湾曲させた部分の先端にカム軸支持部材2aと係合する係合部71を備えている。
係合部71は、カム軸支持部材2aの係合穴24に係合し、位置調整レバー7の揺動に応じて、支持部材2の第1のカム穴21及び第2のカム穴22に沿ってカム軸支持部材2aが移動する。具体的には、支持部材2の上部及び下部に、第1のカム穴21、第2のカム穴22が設けられており、糸通し軸4の上部に備える第1のカム軸43を嵌合する第1のカム穴21、及び糸通し軸4の下部に備える第2のカム軸44を嵌合する第2のカム穴22で穴カム機構を構成している。第1のカム軸43、第2のカム軸44は、カム軸支持部材2aと支持部材2とを連結している。位置調整レバー7を揺動させることにより、カム軸支持部材2aが移動し、カム軸支持部材2aを連結している第1のカム軸43、第2のカム軸44の嵌合位置が移動する。第1のカム軸43、第2のカム軸44の嵌合位置が移動することにより、糸通しを行う縫針141a、141bの針穴142a、142bの位置に合わせて糸通し軸4を移動させることができる。
例えば位置調整レバー7を右側へ揺動させた場合、カム軸支持部材2aも右方向へ移動するので、第1のカム軸43、第2のカム軸44は第1のカム穴21、第2のカム穴22に沿って右下方向へ移動する。第1のカム軸43、第2のカム軸44の移動距離及び移動方向、すなわち第1のカム穴21、第2のカム穴22の長さ及び傾斜方向を、縫針141a、141bの針穴142a、142b間の距離及び方向に一致させておくことで、糸通しを行う縫針141a、141bの針穴142a、142b間の相対的な位置関係に合わせて糸通し軸4を移動させることができる。
図5は、本発明の実施の形態に係る糸通し装置の第1のカム軸43(第2のカム軸44)の移動距離及び移動方向と針穴142a、142b間の相対的な位置関係とを示す模式図である。図5(a)に示すように、縫針141aと縫針141bとは、高さ方向にΔZ、布送り方向に直交する方向にΔX、それぞれ位置がずれている。この場合、針穴142bへ糸通しを行った後、糸通し軸4を上方へΔZ、布送り方向に直交する方向(図5の左方向)にΔXだけ移動させることにより、あるいは針穴142aへ糸通しを行った後、糸通し軸4を下方へΔZ、布送り方向に直交する方向(図5の右方向)にΔXだけ移動させることにより、位置の相違する針穴142a、142bへ交互に糸通しを行うことができる。
例えば、図5(b)に示すように、始めは第1のカム軸43(第2のカム軸44)の嵌合位置を針穴142bへ糸通しを行うために、第1のカム穴21(第2のカム穴22)の位置43b(44b)に移動させてあったとする。針穴142bへ糸通しを行った後、位置調整レバー7を左方向に揺動させることにより、第1のカム軸43(第2のカム軸44)の嵌合位置を第1のカム穴21(第2のカム穴22)に沿って左上方向に移動させる。
そして、第1のカム軸43(第2のカム軸44)の嵌合位置を、縫針141bの針穴142bと縫針141aの針穴142aとの位置ずれ分、すなわち高さ方向にΔZ、布送り方向に直交する方向にΔX、それぞれ移動させて第1のカム穴21(第2のカム穴22)の位置43a(44a)に移動させることにより、縫針141bの針穴142bへ糸通しを行うことが可能な位置に移動させてあった糸通し軸4を、縫針141aの針穴142aへ糸通しを行うことが可能な位置へと移動させることができ、複数の縫針141a、141bに対して交互に糸通しを行うことが可能となる。
図6は、本発明の実施の形態に係るオーバロックミシンの糸通し装置の円筒カム機構について説明するための断面図である。図6に示すように、本実施の形態に係る糸通し装置は、円筒状の第1の糸通し案内部10と円筒状の第2の糸通し案内部11とで構成される円筒カム機構(糸通し案内部材)を有している。第1の糸通し案内部10及び第2の糸通し案内部11は、糸通し軸4に外嵌又は内嵌されており、近接して上下動する針棒を支持する針棒支持部1に連結されている支持部材2(図1)に固着されている。本実施の形態では、円筒カム機構を確実に機能させるべく、糸通し案内部を2つに分割して、それぞれを支持部材2へネジ止めした構成となっている。もちろん、糸通し案内部を分割せずに一体物として構成しても特に問題はない。
糸通し軸4には、第1の糸通し案内部10に設けてある第3のカム穴101に嵌合する第3のカム軸41が、糸通し軸4の周面から突出するように設けられている。第1の糸通し案内部10及び第2の糸通し案内部11が縫針141a、141bの下降(上昇)に連動して下降(上昇)する場合、第3のカム軸41の嵌合位置が第3のカム穴101に沿って左上(右下)方向に移動して、糸通し軸4が上から見て時計回り(反時計回り)に所定角度回転するので、糸通し軸4の下端部に固着されている糸通しフック5も、上から見て糸通し軸4を中心として時計回り(反時計回り)に所定角度回動する(第1の回動機構)。
第2の糸通し案内部11に設けてある第4のカム穴111に嵌合する第4のカム軸(図示せず)は、糸通し軸4の下端部(糸通しフック5の上部)に糸通し軸4とは独立して回動することが可能に装着されている糸誘導部材6に設けられている。第1の糸通し案内部10及び第2の糸通し案内部11が縫針141a、141bの下降(上昇)に連動して下降(上昇)する場合、第4のカム軸の嵌合位置が第4のカム穴111に沿って移動し、糸誘導部材6は糸通しフック5とは反対方向、すなわち上から見て糸通し軸4を中心として反時計回り(時計回り)に所定角度回動する(第2の回動機構)。このように、糸通しフック5と糸誘導部材6とが、1本の糸通し軸4の上下動に応じて互いに反対方向に回動して、互いに接近又は離隔することができるので、針穴142a、142bへの糸通し動作を糸通し軸4の上下動により制御することができる。
図7乃至図9は、本発明の実施の形態に係るオーバロックミシンの糸通し装置の挙動を説明する正面図、模式図及び平面図である。図7乃至図9は、針穴142bに糸通しする場合について説明している。
図7乃至図9に示すように、本発明の実施の形態に係るオーバロックミシンの糸通し装置は、糸通し軸4、第1の糸通し案内部10及び第2の糸通し案内部11を上下動させることが可能な操作体17を備えている。操作体17は、糸通し軸4を引き上げる方向に付勢されており、付勢力に抗して操作者が下方へ片手で押し下げることにより、糸通し軸4、第1の糸通し案内部10及び第2の糸通し案内部11を下降させることができる。
図10は、本発明の実施の形態に係るオーバロックミシンの糸通し装置の操作体17の取り付け状態を示す模式図であり、図11は、本発明の実施の形態に係るオーバロックミシンの糸通し装置の操作体17の構成を示す断面図である。図10に示すように、操作体17を構成する基材部171は、案内穴26に沿って上下動する。基材部171は、糸通し案内部10の図示しない突起部と嵌合する穴部172を有しており、糸通し案内部10に連結されている。基材部171の上下動に伴って、基材部171と連結された糸通し案内部10が上下動する。
また、図11(a)は、本発明の実施の形態に係るオーバロックミシンの糸通し装置の操作していない状態の操作体17を模式的に示す断面図であり、図11(b)は、本発明の実施の形態に係るオーバロックミシンの糸通し装置の操作している状態の操作体17を模式的に示す断面図である。図11(a)に示すように、基材部171に最下面を押しつけることができるように、基材部171との間で上糸を挟持する上糸挟持部173が、回転軸177を中心として回転することが可能に設けられている。
操作体17は、上糸挟持部173を上方へ付勢する圧縮バネ(第2の付勢部材)175を備えており、操作体17を操作していない場合、上糸挟持部173と基材部171との間に上糸を誘導することができる。上糸挟持部173の下面には、上糸支持皿174を設けてある。
図11(b)に示すように、糸誘導部材6に掛かっている上糸を上糸挟持部173と基材部171との間に誘導し、上糸挟持部173を圧縮バネ175の付勢力に抗して押し下げることにより、上糸は上糸挟持部173と基材部171との間に保持される。上糸挟持部173と基材部171との間に、上糸支持皿174を設けることにより隙間176が生じる。隙間176が、上糸の径より小さくなるように、上糸支持皿174を設けておくことにより、上糸を強く押しつけることなく保持することができる。したがって、上糸を適度なテンションで保持することができ、引っ張られる等の外力が上糸に作用した場合、例えば糸通しフック5の鉤部52により上糸が引っ張られた場合には、引っ張られた分だけ上糸を引き出すことができる。したがって、確実な糸通しを行うことが可能となる。
図7に戻って、図7(a)は、初期時点での糸通しフック5と糸誘導部材6との位置関係を示す平面図を、図7(b)は、初期時点での正面図及びカムの状態を示す模式図を、図7(c)は、ストッパピンが下降してピン止めに接触した時点(糸通し軸4の下降限界点)での糸通しフック5と糸誘導部材6との位置関係を示す平面図を、図7(d)は、ストッパピンが下降してピン止めに接触した時点(糸通し軸4の下降限界点)での正面図及びカムの状態を示す模式図を、図7(e)は、第4のカム軸63の嵌合位置が第4のカム穴111の右上端に到達した時点での糸通しフック5と糸誘導部材6との位置関係を示す平面図を、図7(f)は、第4のカム軸63の嵌合位置が第4のカム穴111の右上端に到達した時点での正面図及びカムの状態を示す模式図を、それぞれ示している。
図7(a)では、糸通し軸4は最上点に位置している。操作者が片手で操作体17を下降させた場合、糸通し軸4及び第1の糸通し案内部10及び第2の糸通し案内部11は一体となって下降する。糸通し軸4は、図7(d)に示すように、糸通し軸4は、ストッパピン20がピン止め12に接触する下降限界点まで下降する。糸通し軸4が、ストッパピン20がピン止め12に接触する下降限界点に到達するまでは、第3のカム軸41及び第4のカム軸63の嵌合位置が移動しないので、図7(a)及び(c)に示すように、糸通しフック5及び糸誘導部材6は回動することがなく、相対的な位置関係は変動しない。
糸通し軸4は、図1に示すガイド穴28に沿って移動する。ガイド穴28は、糸通し軸4を鉛直方向に維持しながら平行移動させるので、例えば糸通し軸4の下降に伴い、図7(b)に示すように、糸通し軸4は縫針141a、141bの針穴142a、142bへ近づく方向へ移動する。
操作者が片手で操作体17をさらに下降させ、図7(f)に示す位置、すなわち第3のカム軸41の嵌合位置が第3のカム穴101の上方へと鉛直に移動した場合、糸通し軸4は回転することなく、図6に示す第1の糸通し案内部10及び第2の糸通し案内部11のみがさらに下降する。したがって、糸通しフック5は回動することがない。一方、第4のカム軸63の嵌合位置は第4のカム穴111に沿って右上方向へ移動を開始し、図7(e)に示すように、糸誘導部材6は上から見て糸通し軸4を中心として反時計回りに回動することにより、針棒15に接近する方向へ移動する。第4のカム軸63の嵌合位置が第4のカム穴111の右上端に到達した時点で、図7(e)に示すように、糸誘導部材6の先端の糸引っ掛かり部62が、上から見て縫針141a、141bを通過する位置まで回動するようにしてある。
図8(a)は、糸通しフック5が回動を開始する時点での糸通しフック5と糸誘導部材6との位置関係を示す平面図を、図8(b)は、糸通しフック5が回動を開始する時点での正面図及びカムの状態を示す模式図を、図8(c)は、操作体17が最下点に到達した時点での糸通しフック5と糸誘導部材6との位置関係を示す平面図を、図8(d)は、操作体17が最下点に到達した時点での正面図及びカムの状態を示す模式図を、図8(e)は、第3のカム軸41の嵌合位置が第3のカム穴101に沿って下降した時点での糸通しフック5と糸誘導部材6との位置関係を示す平面図を、図8(f)は、第3のカム軸41の嵌合位置が第3のカム穴101に沿って下降した時点での正面図及びカムの状態を示す模式図を、それぞれ示している。
操作者が片手で操作体17をさらに下降させた場合、図6に示す第1の糸通し案内部10及び第2の糸通し案内部11はさらに下降する。第3のカム軸41の嵌合位置は、第3のカム穴101に沿って左上方向へ移動を開始する。第3のカム軸41の嵌合位置が、第3のカム穴101に沿って左上方向へ移動することにより、図8(c)に示すように、糸通しフック5は、上から見て糸通し軸4を中心として時計回りに回動して、糸通しフック5の鉤部52が針穴142bへ挿通される。一方、第4のカム軸63の嵌合位置は、図8(d)に示すように操作体17をさらに下降させた場合であっても、第4のカム穴111の右上端に到達したままであるので、図8(c)に示すように、糸誘導部材6は回動することがない。なお、第3のカム軸41の嵌合位置が、第3のカム穴101に沿って左上方向へ移動するので、糸通し軸4が上から見て時計回りに回転し、糸通し軸4の回転に伴ってストッパピン20も時計回りに回転する。したがって、ピン止め12はストッパピン20が回転した場合であっても接触することができる大きさであれば良い。
本実施の形態では、第3のカム穴101の左上端に第3のカム軸41の嵌合位置が到達する前に、第4のカム軸63の嵌合位置が第4のカム穴111の右上端に到達するよう、第3のカム穴101及び第4のカム穴111の長さ及び傾斜角度が設定されている。このようにすることで、第4のカム軸63の嵌合位置が第4のカム穴111の右上端に到達するまでは、糸誘導部材6のみが回動し、第4のカム軸63の嵌合位置が第4のカム穴111の右上端に到達した後は、糸誘導部材6は回動することがなく、糸通しフック5のみを回動させることができる。ここで、糸誘導部材6を糸通しフック5へ近づけるよう付勢する第1の付勢部材、例えば圧縮バネ(図示せず)を備えることが好ましい。これにより、糸誘導部材6の糸引っ掛かり部62を下方から糸通しフック5の鉤部52へ接近させ、糸引っ掛かり部62に引っ掛けてある上糸を圧縮バネの弾性力により鉤部52へ確実に誘導することができるからである。もちろん、第1の付勢部材を備えずに、操作者が手動で操作体17を引き上げても良い。このようにカム穴の長さ、傾斜角度を設定しておくことにより、糸通しフック5の回動と、糸誘導部材6の回動との動作タイミングを調整することができ、糸通しをより確実に行うことができる。
本実施の形態では、糸通しフック5の鉤部52が針穴142bへ挿通される前に、糸誘導部材6は回動を終了し、操作体17が最下点に到達した時点では、糸通しフック5の鉤部52よりも糸誘導部材6が下方へ押し下げられた状態となる。この状態で、例えば操作者が操作体17から手を離すと、圧縮バネの弾性力により、糸誘導部材6は押し上げられる。糸誘導部材6が押し上げられることにより、糸誘導部材6の糸引っ掛かり部62に引っ掛けてある上糸を糸通しフック5の鉤部52へ確実に誘導することができる。よって、図8(e)及び(f)に示すように、糸通しフック5と糸誘導部材6との水平方向の位置関係が変動することなく、圧縮バネの弾性力により糸誘導部材6のみが押し上げられ、糸誘導部材6の糸引っ掛かり部62に引っ掛けられて糸通しフック5の鉤部52まで誘導された上糸を、鉤部52が確実に引っ掛けることができる。
図9(a)は、糸通しフック5の鉤部52が針穴142bから抜け出た時点での糸通しフック5と糸誘導部材6との位置関係を示す平面図を、図9(b)は、糸通しフック5の鉤部52が針穴142bから抜け出た時点での正面図及びカムの状態を示す模式図を、図9(c)は、ストッパピン20が上昇してピン止め12から離れた時点での正面図及びカムの状態を示す模式図を、図9(d)は、ストッパピン20が上昇してピン止め12から離れた時点での糸通しフック5と糸誘導部材6との位置関係を示す平面図を、それぞれ示している。
操作者が片手で操作体17を上昇させた場合、図9(b)に示すように、第3のカム軸41の嵌合位置は第3のカム穴101に沿って右下端まで移動することにより、図9(a)に示すように、糸通しフック5は上から見て糸通し軸4を中心として反時計回りに回動して、上糸を引っ掛けている糸通しフック5の鉤部52が針穴142bから抜け出る。これに伴って、上糸が針穴142bを通過することにより、糸通しを行う。一方、第4のカム軸63の嵌合位置も第4のカム穴111に沿って左下端へと移動することにより、図9(a)に示すように糸誘導部材6は上から見て糸通し軸4を中心として時計回りに回転する。
操作者が片手で操作体17をさらに上昇させた場合、ストッパピン20はピン止め12から離れ、糸通し軸4及び第1の糸通し案内部10及び第2の糸通し案内部11は一体となって上昇する。第3のカム軸41及び第4のカム軸63の嵌合位置は移動しないので、糸通しフック5及び糸誘導部材6は回動することがない。糸通し軸4は、図1に示すガイド穴28に沿って移動する。ガイド穴28は、糸通し軸4を鉛直方向に維持しながら平行移動させるので、例えば糸通し軸4の上昇に伴い、図9(d)に示すように、糸通し軸4は縫針141a、141bの針穴142a、142bから離れる方向へ移動し、針穴142bへの糸通しを完了する。
以上のように本実施の形態によれば、糸誘導部材6の糸引っ掛かり部62に上糸を引っ掛けておき、糸通しフック5の鉤部52がいずれかの針穴に挿通された後、糸誘導部材6により誘導された上糸を鉤部52へ引っ掛ける。鉤部52がいずれかの針穴から抜け出るのに伴って、上糸が針穴を通過することにより、糸通しを行う。したがって、1本の糸通し軸4の上下動に応じて確実に糸通しを行うことができ、装置全体をコンパクト化することができるとともに、低コスト化を図ることが可能となる。また、糸通し軸4は、複数の縫針の針穴の相対的な位置関係に合わせて移動するので、針穴の高さが縫針ごとに相違する場合であっても、確実に糸通しを行うことが可能となる。
その他、本願発明の趣旨を逸脱しない範囲において上述した実施の形態に種々の変更を付加した形態で実施することが可能である。
2 支持部材
4 糸通し軸
5 糸通しフック
6 糸誘導部材
7 位置調整レバー(操作部材)
10 第1の糸通し案内部(糸通し案内部材)
11 第2の糸通し案内部(糸通し案内部材)
12 ピン止め
15 針棒
17 操作体
20 ストッパピン
21 第1のカム穴
22 第2のカム穴
41 第3のカム軸
43 第1のカム軸
44 第2のカム軸
51 第1のガイド部
52 鉤部
61 第2のガイド部
62 糸引っ掛かり部
63 第4のカム軸
101 第3のカム穴
111 第4のカム穴
141a、141b 縫針
142a、142b 針穴
171 基材部
173 上糸挟持部
175 圧縮バネ(第2の付勢部材)

Claims (4)

  1. 装着されている複数の縫針を一括して上下に移動させる針棒に近接し、該針棒の上下動方向と略平行に移動可能であり、前記針棒の上下動方向を回転軸として回転することが可能に支持されている糸通し軸と、
    該糸通し軸の下端部に固着され、縫針の針穴に挿通することが可能な鉤部と、該鉤部を針穴に誘導する第1のガイド部とを有する糸通しフックと、
    前記糸通し軸の下降限界点近傍で前記鉤部が縫針の針穴に挿通するよう前記糸通しフックを所定角度回動させる第1の回動機構と、
    上糸を引っ掛ける糸引っ掛かり部、及び該糸引っ掛かり部に引っ掛けた上糸を縫針の針穴方向へ誘導する第2のガイド部を有し、前記糸通し軸の下降限界点近傍で前記鉤部まで上糸を誘導する糸誘導部材と、
    前記糸通し軸の下降限界点近傍で前記糸引っ掛かり部が縫針の位置を越えて縫針と交差するよう前記糸誘導部材を所定角度回動させる第2の回動機構と
    を備え、
    前記第1の回動機構及び前記第2の回動機構は、前記糸通しフック及び前記糸誘導部材を互いに反対方向に回動させ、
    前記糸通し軸は、複数の縫針の針穴間の相対的な位置関係に合わせて移動することを特徴とするオーバロックミシンの糸通し装置。
  2. 前記糸通し軸を支持してオーバロックミシン本体に固着する支持部材に、前記糸通し軸の上部に備える第1のカム軸を嵌合する第1のカム穴及び前記糸通し軸の下部に備える第2のカム軸を嵌合する第2のカム穴で構成された穴カム機構を有し、
    前記第1のカム軸の嵌合位置及び前記第2のカム軸の嵌合位置を移動させる操作部材の操作に応じて、前記糸通し軸を移動させることを特徴とする請求項1に記載のオーバロックミシンの糸通し装置。
  3. 前記糸通し軸に外嵌又は内嵌されて前記支持部材に固着されており、第3のカム穴及び第4のカム穴を有する糸通し案内部材を有し、
    前記第1の回動機構は、前記第3のカム穴と、前記糸通し軸に設けてある、前記第3のカム穴に嵌合する第3のカム軸とで構成され、
    前記第2の回動機構は、前記第4のカム穴と、前記糸誘導部材に設けてある、前記第4のカム穴に嵌合する第4のカム軸とで構成され、
    前記第3のカム穴の傾斜方向と、前記第4のカム穴の傾斜方向とは反対にしてあり、
    前記糸通しフックと前記糸誘導部材との間に、前記糸通しフックと前記糸誘導部材とを近接させるよう付勢する第1の付勢部材を備えることを特徴とする請求項に記載のオーバロックミシンの糸通し装置。
  4. 前記糸通し軸を上下に移動させる操作体を備え
    該操作体は、
    前記糸通し案内部材に連結され、前記糸通し案内部材を上下動させる基材部と、
    該基材部との間で上糸を挟持する上糸挟持部と、
    該上糸挟持部を上方へ付勢する第2の付勢部材と
    を有し、
    前記上糸挟持部を押し下げた場合、前記基材部と前記上糸挟持部との間に上糸の径より小さい隙間が生じることを特徴とする請求項3に記載のオーバロックミシンの糸通し装置。
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