JPH08161602A - カード式自動販売機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 壊れにくく、キーを紛失しても錠を交換せず
に盗難防止が図れるカード式自動販売機を提供する。 【構成】 カード式自動販売機１において、カードリー
ダ／ライタ１１と電気錠２２とＣＰＵ２１とプリンタ１
４を備え、カードリーダ／ライタ１１に読み取られたカ
ードの個人情報に、電気錠２２の解錠を許容する解錠情
報が含まれている場合には、ＣＰＵ２１が電気錠２２を
解錠させるよう制御する。また、ホストコンピュータ３
の記憶装置が電気錠２２の解錠が行われた履歴に関する
解錠履歴情報を記憶し、プリンタ１４が解錠履歴情報を
印刷出力する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はカード式自動販売機に係
り、特に、カードにより制御可能な錠を扉に内蔵したカ
ード式自動販売機に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、プリペイドカード、デビットカー
ド、ＩＣカード、ＩＤカード等のカードがカード挿入口
に挿入されると、カードリーダがカードから残高金額を
読み取り、表示器に残高金額を表示させたり、この残高
金額で購入可能な商品に相当する表示ランプを点灯させ
ることにより、カード使用者にカードの残高金額と購入
可能商品の範囲を報知し、かつ、カード使用者が商品選
択ボタン等を操作すると、その選択ボタンに対応する商
品を商品放出口に放出し、放出された商品の金額をカー
ドの残高金額から減算した後に残高表示し、カード使用
者に残高を報知するカード式自動販売機が知られてい
る。このカード式自動販売機には、商品補充、点検のた
め開閉可能な扉が設けられており、扉には機械的な錠が
取り付けられ、錠は共通のマスターキーを差し込んで開
けるように構成されていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のカ
ード式自動販売機においては、錠は機械式に施錠される
形式であったため、いたずらによって壊されることが多
かった。また錠のマスターキーを紛失した場合には、盗
難等の防止のためにすべての自動販売機の錠を交換しな
ければならなかった。さらに、キーにより錠の開閉を行
う場合には、手に持っていた荷物等をいったん置いてか
らでないとできない、という問題点もあった。そこで、
電気的に施錠、開錠可能な電気錠が考えられるが、電気
錠を解放させる特定の制御装置と専用のキーが必要とな
る。

【０００４】本発明の目的は、壊れにくく、キーを紛失
しても錠を交換せずに盗難防止が図れるカード式自動販
売機を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項１に記載の発明は、情報を記録したカードか
ら個人情報を読み取るカード読取手段と、商品を格納す
る格納庫、商品購入者が前記商品を選択した場合に商品
選択情報を送出する商品選択手段、および前記選択され
た商品を前記格納庫から搬送し外部に放出する搬送機構
を含む販売手段と、前記読み取られた個人情報に所要金
額が含まれており、かつ商品選択情報が送られた場合に
前記販売手段に前記選択された商品を放出させる制御手
段と、電気錠と、を備えたカード式自動販売機であっ
て、前記制御手段は、前記読み取られた個人情報に、前
記電気錠の解錠を許容する解錠情報が含まれている場合
に、前記電気錠を解錠させるよう制御するように構成さ
れる。

【０００６】請求項２に記載の発明は、請求項１に記載
の発明に加え、電気錠の解錠が行われた履歴に関する解
錠履歴情報を記憶する記憶手段を備えて構成される。

【０００７】請求項３に記載の発明は、請求項１に記載
の発明に加え、電気錠の解錠が行われた履歴に関する解
錠履歴情報を印刷出力する印刷手段を備えて構成され
る。

【０００８】

【作用】請求項１に記載の発明によれば、制御手段は、
読み取られた個人情報に、電気錠の解錠を許容する解錠
情報が含まれている場合に、電気錠を解錠させるよう制
御する。

【０００９】請求項２に記載の発明によれば、記憶手段
は電気錠の解錠が行われた履歴に関する解錠履歴情報を
記憶する。

【００１０】請求項３に記載の発明によれば、印刷手段
は、解錠履歴情報を印刷出力する。

【００１１】

【実施例】次に、本発明の好適な実施例を図面に基づい
て説明する。

【００１２】本発明に係るカード式自動販売機の一実施
例の構成を図１に示す。

【００１３】図１に示すように、このカード式自動販売
機１は、カード読取手段であるカードリーダ／ライタ１
１と、表示装置１２と、販売手段である販売装置１３
と、印刷手段であるプリンタ１４と、主制御装置２を備
えて構成されている。

【００１４】主制御装置２は、制御手段であるＣＰＵ２
１と、電気錠２２と、ＲＡＭ２３と、ＲＯＭ２４と、外
部通信装置２５を備えて構成されている。外部通信装置
２５は外部のホストコンピュータ３と接続されている。

【００１５】上記のカードリーダ／ライタ１１は、プリ
ペイドカード等がカード挿入口に挿入されると、そのカ
ードに記録された残高金額等の個人情報を読み取り、Ｃ
ＰＵ２１に送る。ＣＰＵ２１は、この個人情報の中か
ら、カードの残高金額の情報を表示装置１２に送り外部
に表示させる。また、ＣＰＵ２１は、販売装置１３内の
商品表示ランプ（図示せず）に制御信号を送り、上記の
残高金額で購入可能な商品に相当する表示ランプを点灯
させる。

【００１６】次に、ＣＰＵ２１は、上記の残高金額が商
品購入可能な所要金額に達しているときには、カード使
用者、すなわち商品購入者がいずれかの販売装置１３内
の商品選択手段である商品選択ボタン（図示せず）を操
作して購入する商品を選択した場合には、商品選択ボタ
ンから送られてくる商品選択情報に基づき、販売装置１
３内の格納庫（図示せず）に格納されている該当商品を
販売装置１３内の搬送機構（図示せず）に搬送させ、選
択されたボタンに対応する商品を商品放出口から外部の
商品購入者へ放出させる。その後、ＣＰＵ２１は、放出
された商品の金額をカードの残高金額から減算し減算後
の残高金額をカードリーダ／ライタ１１によりカードに
書込ませ、その値を表示装置１２に送って残高表示させ
る。

【００１７】上記のほか、ＣＰＵ２１は、カードに記録
されている残高金額が商品価格に満たないときはその旨
を表示装置１２に表示させることもできる。また、商品
が売り切れの場合にはその旨を商品表示ランプ等に表示
させる。また、自動販売機の故障時にはその旨を表示さ
せることもできる。

【００１８】また、プリンタ１４は、ＣＰＵ２１からの
制御により売上データ等をプリント出力する。これによ
り、自動販売機の扉を開けて商品を補充したり点検を行
った際に、売上履歴をその場でプリントアウトさせてチ
ェックすることが可能となる。ＣＰＵ２１は、外部通信
装置２５を介して上記のカード残高金額、売上履歴、故
障発生等をホストコンピュータ３に通信し報知する。Ｒ
ＯＭ２４はＣＰＵ２１の制御プログラムを格納し、ＲＡ
Ｍ２３は上記したカード内の個人情報や自動販売機の売
上データなどを一時的に記憶する。

【００１９】次に、本実施例の特徴部分である電気錠２
２とその関連部分の構成と動作について説明する。

【００２０】電気錠２２の開閉はキーカードにより行わ
れる。キーカードは、カード形状に構成されており、こ
のカードを所持する者の個人情報（カード所持者を特定
するためのコード等）が記録されている。

【００２１】商品補充や点検等のためカード式自動販売
機１の扉を開けようとする者は、このキーカードをカー
ドリーダ／ライタ１２に挿入する。カードリーダ／ライ
タ１２は、このキーカード内に記録された個人情報を読
み取りＣＰＵ２１に送る。ＣＰＵ２１は、送られてきた
個人情報をチェックし、ホストコンピュータ３の記憶装
置（図示せず）内に格納されている扉を開放してもよい
開扉許容者のコードのリストと照合した後、この開扉許
容者コードのいずれかに合致した場合には、電気錠２２
に解錠制御信号を送るとともに表示装置１２に「開扉」
又は「ＯＰＥＮ」等の表示をさせる制御信号を送る。電
気錠２２は、解錠制御信号が入力されると錠を開放す
る。

【００２２】ＣＰＵ２１は、この解錠履歴と開扉者コー
ドを、外部通信装置２５を介して外部のホストコンピュ
ータ３に送る。ホストコンピュータ３は、これらの情報
を記憶装置（図示せず）に記憶させる。また、ＣＰＵ２
１はカードリーダ／ライタ１１を制御して上記のキーカ
ードに解錠履歴（解錠日時及び解錠販売機コード等）を
書込ませるように制御してもよい。

【００２３】上記のように、キーカードにより自動販売
機１の電気錠２２を解錠し扉を開けた場合には、ＣＰＵ
２１はホストコンピュータ３の記憶装置（図示せず）に
記録されていた売上履歴と解錠履歴の情報をプリンタ１
４に印刷情報として転送する。この印刷情報信号を受け
ると、プリンタ１４は上記の売上履歴、解錠履歴と開扉
者コードをその場でプリントアウトし、点検者に提示す
る。点検者は、このプリントにより、現時点までの売上
履歴及び解錠履歴を知ることができる。印刷用の紙がな
くなった場合には、ホストコンピュータ３の記憶装置
（図示せず）に売上履歴や解錠履歴が記録されており、
このデータをチェックすればよい。したがって、ホスト
コンピュータ３の記憶装置（図示せず）は記憶手段に相
当している。

【００２４】電気錠２２を施錠する場合には、自動販売
機１の扉を閉めてキーカードを抜き取ることにより自動
的に電気錠２２が施錠される。

【００２５】上記のキーカード照合においてカードの個
人情報等がホストコンピュータ３の記憶装置（図示せ
ず）内に格納されている開扉許容者コード等と合致しな
かった場合は、ＣＰＵ２１は電気錠２２に解錠制御信号
を送出せず、表示装置１２に「ＥＲＲＯＲ」等の表示を
させる制御信号を送る。したがって、電気錠２２は施錠
されたままである。上記の開扉許容者コードは解錠情報
に相当する。

【００２６】また、上記のように、電気錠を採用すれ
ば、キーカードを紛失した場合には、ホストコンピュー
タ３の記憶装置（図示せず）内に格納されている開扉許
容者コードリストのうち紛失したキーカードのコードの
抹消登録を行うことにより、即座に紛失カードによる開
扉の禁止および商品等の盗難防止を図ることができる。
新たにキーカードを発行した場合には、ホストコンピュ
ータ３の記憶装置（図示せず）内に格納されている開扉
許容者コードリストに新たなキーカードのコードの新規
登録を行えばよい。また、解錠者やその履歴を後にチェ
ックできるので、セキュリティの観点からも利点が多
い。

【００２７】なお、本発明は、上記実施例に限定される
ものではない。上記実施例は、例示であり、本発明の特
許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な
構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなる
ものであっても本発明の技術的範囲に包含される。

【００２８】

【発明の効果】以上説明したように、請求項１に記載の
発明によれば、読み取られた個人情報に電気錠の解錠を
許容する解錠情報が含まれている場合に電気錠を解錠さ
せるよう制御するので、電気的に施錠される形式である
ため、いたずらによって壊されるということが少ない。
また錠のマスターキーを紛失した場合でも、解錠情報を
変更するだけでよい。したがって、従来のように特別の
制御装置や専用のキーが不要となる。

【００２９】また、請求項２に記載の発明によれば、記
憶手段に電気錠の解錠が行われた履歴に関する解錠履歴
情報を記憶するので、解錠者を後に特定できる、という
利点がある。

【００３０】また、請求項３に記載の発明によれば、印
刷手段により解錠履歴情報を印刷出力するので、解錠者
を後にチェックできる、という利点がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例であるカード式自動販売機の
構成を示す図である。

【符号の説明】

１ カード式自動販売機 ２ 主制御装置 ３ ホストコンピュータ １１ カードリーダ／ライタ １２ 表示装置 １３ 販売装置 １４ プリンタ ２１ ＣＰＵ ２２ 電気錠 ２３ ＲＡＭ ２４ ＲＯＭ ２５ 外部通信装置

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｇ０７Ｆ 7/08 Ｇ Ｊ

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 情報を記録したカードから個人情報を読
   み取るカード読取手段と、 商品を格納する格納庫、商品購入者が前記商品を選択し
   た場合に商品選択情報を送出する商品選択手段、および
   前記選択された商品を前記格納庫から搬送し外部に放出
   する搬送機構を含む販売手段と、 前記読み取られた個人情報に所要金額が含まれており、
   かつ商品選択情報が送られた場合に前記販売手段に前記
   選択された商品を放出させる制御手段と、 電気錠とを備えたカード式自動販売機において、 前記制御手段は、前記読み取られた個人情報に、前記電
   気錠の解錠を許容する解錠情報が含まれている場合に、
   前記電気錠を解錠させるよう制御することを特徴とする
   カード式自動販売機。
2. 【請求項２】 請求項１に記載のカード式自動販売機
   に、さらに、前記電気錠の解錠が行われた履歴に関する
   解錠履歴情報を記憶する記憶手段を備えたことを特徴と
   するカード式自動販売機。
3. 【請求項３】 請求項１に記載のカード式自動販売機
   に、さらに、前記電気錠の解錠が行われた履歴に関する
   解錠履歴情報を印刷出力する印刷手段を備えたことを特
   徴とするカード式自動販売機。