JPH08158571A - プレキャストコンクリート階段及びその構築方法 - Google Patents

プレキャストコンクリート階段及びその構築方法

Info

Publication number
JPH08158571A
JPH08158571A JP6306666A JP30666694A JPH08158571A JP H08158571 A JPH08158571 A JP H08158571A JP 6306666 A JP6306666 A JP 6306666A JP 30666694 A JP30666694 A JP 30666694A JP H08158571 A JPH08158571 A JP H08158571A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wall
staircase
omnier
stairs
omnia
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6306666A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshikazu Miki
美一 三木
Takeo Seguchi
健夫 瀬口
Eiji Ishii
映二 石井
Atsunari Motooka
功成 本岡
Shinji Iwamoto
真二 岩本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taisei Corp
Original Assignee
Taisei Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taisei Corp filed Critical Taisei Corp
Priority to JP6306666A priority Critical patent/JPH08158571A/ja
Publication of JPH08158571A publication Critical patent/JPH08158571A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Steps, Ramps, And Handrails (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】現場での作業において、熟練を必要とせず且つ
高品質の階段を構築することが可能なプレキャストコン
クリート階段を提供する。 【構成】階段2は、段床部6の下段及び上段に一体成形
された下段分割踊り場7及び上段分割踊り場7と、前記
段床部の接合部5aから突出する段床アンカー筋9a、
9b、9cとを備えた複数のPC階段部で構成される。
耐力壁1は、一方の面にトラス筋3bとこれに接続する
外部配筋3c1 を露出させたオムニア壁板3、3が、互
いのトラス筋等を対向させながら壁板間に空洞部Kを設
けて対向配置され、且つこれらオムニア壁板3、3の所
定位置に、所定階層毎に連続する前記PC階段部の接合
部が入り込んで前記段床アンカー筋を空洞部内に延在さ
せる切欠き部が設けられている。そして、前記空洞部に
現場打ちコンクリートが打設されることにより前記段床
アンカー筋が定着される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建物の外部階段若しく
は内部階段として適用可能な耐力壁に片持ち梁形式では
ねだすように階段部を支持させるプレキャストコンクリ
ート階段及びその構築方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】耐力壁の両側に対してはねだすようにし
て構築する片持ち梁形式の階段は、従来、耐力壁に階段
部が張り出すように支持された構造とされ、従来構築で
は、鉄筋コンクリート造り(RC造り)の構造物の施工
法が一般に採用されている。このような施工方法では、
現場において、複雑な形状に鉄筋及び型枠を加工して、
組み立て、コンクリート打設という一連の作業によって
実施されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の階段の構築では、鉄筋工事においては、階
段部構築のための稲妻筋の加工、組み立て及び柱と接合
する部分など比較的部材厚の小さい部位での作業となっ
ており、かぶり厚の確保や位置精度の確保など困難な場
合が多い。
【0004】また、型枠工事においても階段部構築のた
めの複雑な型枠の組み立て、及び階段部と壁部との接合
部における型枠の組み立ては、複雑な形状に起因する位
置精度の確保や堅固な型枠強度の確保など品質に関わる
問題が多く、また、コンクリート打設後の型枠解体時に
おいても、容易に解体が出来ないなど問題が多い。ま
た、コンクリート打設については、このような部位の充
填性、作業性、安全性について困難点が多く、品質面で
も問題がある。
【0005】一方、PC部材を採用した従来例として、
実開平5−40459号公報に開示れたものがあるが、
この従来例では、壁と踊場とが一体成形されたPC部材
を使用しているため、PC部材としての形状が単純でな
く、製作が困難である。また、上記PC部材製作後の養
生においても、形状が不安定であるため、仮設のサポー
ト等の施設が必要となる。
【0006】また、上記のように壁と踊場とが一体成形
されていると、形状が不安定であり、現場に運搬するに
際し、荷姿が不安定となって、安全上,問題がある。さ
らに、壁と踊場とが一体成形されているために、この部
材と階段部との1ピース当たりの重量バランスがとれて
いない。また壁と踊場が一体成形されたPC部材は、重
量が過大となり、これらの部材を組み立てる揚重機とし
て大型の揚重機が要求される。
【0007】本発明は、上記のような問題点に着目して
なされたもので、現場での作業において、熟練を必要と
せず且つ高品質の階段を構築することが可能なプレキャ
ストコンクリート階段及びその構築方法を提供すること
を目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載のプレキャストコンクリート階段は、
鉛直配置された耐力壁の両面に、片持ち梁形式の階段が
一体接合されてなるプレキャストコンクリート階段にお
いて、前記階段が、段床部と前記段床部の側面に形成さ
れた接合部から突出する段床アンカー筋とを備えたプレ
キャスト鉄筋コンクリート製の複数のPC階段部とを備
え、前記耐力壁が、一方の面にトラス筋とこれに接続す
る外部配筋を露出させたプレキャスト鉄筋コンクリート
製のオムニア壁板が、互いのトラス筋等を対向させなが
ら壁板間に空洞部を設けて対向配置され、且つこれらオ
ムニア壁板の所定位置に、所定階層毎に連続する前記P
C階段部の接合部が入り込んで前記段床アンカー筋を空
洞部内に延在させる切欠き部が設けられているととも
に、前記空洞部に現場打ちコンクリートが打設されて前
記段床アンカー筋を定着してなることを特徴としてい
る。
【0009】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の発明において、階段に、段床部の下段及び上段と一
体に連結されて他の部材との連設により踊り場を形成す
る下段分割踊り場及び上段分割踊り場とを備えているこ
とを特徴としている。また、請求項3記載の発明は、請
求項1若しくは2記載の発明において、耐力壁を構成す
るオムニア壁板が、PC階段部の接合部と当接可能に上
り傾斜が付けられた上辺部及び下辺部を有する略菱形状
に形成されている。そして、耐力壁の一方の面側に接合
されるPC階段部は、上下に建て込まれた一対のオムニ
ア壁板の上辺部及び下辺部とが前記接合部を挟み込んで
形成した切欠き部から段床アンカー筋が空洞部内に延在
して現場打ちコンクリートに定着されている。一方、前
記耐力壁の他方の面に接合されるPC階段は、前記一方
の面側を構成する各オムニア壁板より半層毎ずらして建
て込まれたオムニア壁板の切欠き部から前記段床アンカ
ー筋が空洞部内に延在して現場打ちコンクリートに定着
されていることを特徴としている。
【0010】また、請求項4記載の発明は、請求項3記
載の発明において、上下に建て込まれた一対のオムニア
壁板の内部に埋設された壁主筋どうしが、切欠き部を通
過する継手補強筋により接続されていることを特徴とし
ている。また、請求項5記載の発明は、請求項1若しく
は2記載の発明において、耐力壁を構成するオムニア壁
板は、上下に分割された分割壁板がオムニア縦筋を介し
て連結された略矩形状に形成され、且つ分割壁板の間に
切欠き部が形成されている。そして、耐力壁の一方の面
側に接合されるPC階段部は、上下に建て込まれた各オ
ムニア壁板の切欠き部に挿入された接合部から段床アン
カー筋が空洞部内に延在して現場打ちコンクリートに定
着されている。一方、前記耐力壁の他方の面側に接合さ
れるPC階段部は、前記一方の面側を構成する各オムニ
ア壁板より半層毎ずらして建て込まれた各オムニア壁板
の切欠き部に接合部が挿入されることにより、段床アン
カー筋が空洞部内に延在して現場打ちコンクリートに定
着されていることを特徴としている。
【0011】また、請求項6記載のプレキャストコンク
リート階段の構築方法は、段床部と前記段床部の側面に
形成された接合部から突出する段床アンカー筋とを備え
たPC階段部と、一方の面にトラス筋とこれに接続する
外部配筋が露出するオムニア壁板とを使用してプレキャ
ストコンクリート階段を構築する方法である。この方法
は、第1のオムニア壁板を、吊り上げ移送により所定位
置に建込み、この第1のオムニア壁板の上部に、吊り上
げ移送されてきたPC階段部の接合部を載置した後、前
記接合部の上部に、吊り上げ移送されてきた第2のオム
ニア壁板の下部を当接する。そして、前記第1のオムニ
ア壁板に対して互いのトラス筋を対向させて壁板間に空
洞部を設け、且つ第1のオムニア壁板より半層分上昇さ
せた高さ位置に第3のオムニア壁板を建て込む。そし
て、前記PC階段部の段床アンカー筋が延在する前記空
洞部内に、現場打ちコンクリートを打設していく方法で
ある。
【0012】最後に、請求項7記載のプレキャストコン
クリート階段の構築方法は、段床部と前記段床部の側面
に形成された接合部から突出する段床アンカー筋とを備
えたPC階段部と、一方の面にトラス筋とこれに接続す
る外部配筋が露出し、且つ壁の一部に切欠き部が形成さ
れたオムニア壁板とを使用してプレキャストコンクリー
ト階段を構築する方法である。この方法は、第1のオム
ニア壁板を、吊り上げ移送により所定位置に建込み、こ
の第1のオムニア壁板の切欠き部に、吊り上げ移送され
てきた第1のPC階段部の接合部を挿入する。そして、
前記第1のオムニア壁板に対して互いのトラス筋を対向
させて壁板間に空洞部を設け、且つ第1のオムニア壁板
より半層分上昇させた高さ位置に第2のオムニア壁板を
建て込む。そして、この第2のオムニア壁板の切欠き部
に、吊り上げ移送されてきた第2のPC階段部の接合部
を挿入する。そして、前記第1及び第2のPC階段部の
段床アンカー筋が延在する前記空洞部内に、現場打ちコ
ンクリートを打設していくことを特徴とする方法であ
る。
【0013】
【作用】上述した請求項1記載のプレキャストコンクリ
ート階段によれば、PC階段部の接合部から突出する段
床アンカー筋が、オムニア壁板で囲まれた位置に打設さ
れた現場打ちコンクリートに定着されるので、支持強度
が充分に高められた片持ち梁形式の階段となる。
【0014】また、請求項2最の発明によれば、現場に
おける踊り場を形成する工事に費やされる作業が低減
し、且つ高度の技術も不要となる。また、請求項3及び
5記載の発明によれば、請求項1若しくは2記載の作用
が得られるとともに、型枠を一切使用しない構造として
いるので、現場における型枠工事に費やされる高度の技
術が不要となる。また、PC階段部及びオムニア壁板
は、互換性を有する標準化された部材となるので、品
質、形状、寸法等を一定として工場等で成形することが
でき高い品質の階段が得られる。
【0015】また、請求項4記載の発明によれば、請求
項3記載の作用が得られるとともに、耐力壁の耐力が向
上する。さらに、請求項6及び請求項7記載のプレキャ
ストコンクリート階段の構築方法によれば、複雑な鉄筋
の配筋、組み立て、型枠の配設位置が大幅に減少し、型
枠工事に費やされる作業が減少するとともに、従来の構
築方法と比較して、大幅に工期が短縮する。
【0016】また、PC階段部及びオムニア壁板は工場
等で良好な形状に成形することが可能となるので、現場
での作業に熟練した作業員が不要となるとともに、高精
度の階段の構築が可能となる。また、現場において、P
C階段部及びオムニア壁板をバランスよく吊り上げ移送
することができるので、建て込み作業が容易となるとと
もに、作業安全性が高められた構築方法となる。
【0017】さらにまた、工場等でにおける同一工程の
PC階段部及びオムニア壁板の製作が可能となり、現場
までの運搬が容易となるとともに、現場でPC階段部及
びオムニア壁板を吊り上げ移送する揚重機等の小型化も
図られるので、構築費の大幅な低減化が図られる。
【0018】
【実施例】以下、本発明を図面に基づいて説明する。図
1から図12は、本発明に係る建築物の一部として立設
された耐力壁1の両面に折り返し構造の階段2が片持ち
梁形式で一体化されてなるプレキャストコンクリート階
段の第1実施例を示すものである。
【0019】本実施例は、図1に示すように、前記耐力
壁1が、表裏面に半層(半階)n/2毎に連続する切欠
き部4を設けて複数層に建て込まれる複数のオムニア壁
材3と、これらオムニア壁材3により形成された空洞部
Kに現場打ちコンクリート15が打設されることにより
形成される。また、前記階段2は、段床部6の側面に接
合部5aが形成されてなる複数のPC階段部5により構
成され、接合部5aが耐力壁1の切欠き部4から空洞部
K内に配置されて前記現場打ちコンクリート15と一体
接合されることにより階段2が形成される。なお、符号
11で示す部材は、PC階段部5に取付けられた手摺で
あるが、他の図面ではこの部材を省略する。
【0020】階段2を構成する各PC階段部5は、図2
に示すように、予め工場等においてユニット化されて形
成されたコンクリート構造体であり、コンクリート構造
体内部に段床アンカー筋が複数本配筋されて半層分の階
段(本実施例では8段)が形成された段床部6と、この
段床部6の最下段及び最上段から連続して形成された下
段分割踊り場7及び上段分割踊り場8とを備えている。
なお、段床部6及び下段分割踊り場7の接合部には、予
め接合用金物が埋設されており、これら接合用金物を溶
接等により固着されることにより、段床部6と下段分割
踊り場7とが一体構造とされる。また、段床部6及び上
段分割踊り場8も、同様に接合用金物の固着により一体
構造とされている。
【0021】また、各PC階段部5の一側面には耐力壁
1と一体化される接合部5aが形成されているととも
に、この接合部5aの端面には、段床の幅方向内部に配
筋されている段床アンカー筋9が所定長さだけ突出して
いる。そして、下層側とされたPC階段部5の上段分割
踊り場8と、そのPC階段部5より上層側のPC階段部
5の下段分割踊り場7とを面一に突き合わ接合して半層
n/2毎に踊り場10を設けた階段2が形成されるが、
各PC階段部5は、耐力壁1と対向する接合部5aが耐
力壁1と一体構造とされることにより片持ち梁形式で支
持される。
【0022】前記耐力壁1を構成するオムニア壁板3
は、図3及び図4に示すように、壁板内部に複数の壁縦
筋3a及び壁横筋(図示せず)が縦横に埋設され、内壁
となる面側に壁主筋3aと内部接続されたトラス筋3b
が露出して配筋され、これらトラス筋3bに外部縦筋3
1 及び外部横筋3c2 が接続された、予め工場等にお
いて形成されてなる半プレキャストコンクリート部材で
ある。また、このオムニア壁板3の外観形状は、建築物
の1層分に相当する高さHに設定されて耐力壁1の厚さ
方向の壁面を形成する側辺部3dと、半層n/2毎に配
設される各PC壁部5の接合部5aの下面と当接するよ
うに上り傾斜を付けて形成された上辺部3eと、接合部
5aの上面と当接するように上り傾斜を付けて形成され
た下辺部3fとを有する外観略菱形状とされている。
【0023】そして、各オムニア壁板3は、図5及び図
6に示すように、トラス筋3bが対向するように空洞部
Kを設けて対向配置され、前記空洞部Kに現場打ちコン
クリート15が密に打設されることにより、耐力壁1の
一部が形成される。なお、図5の符号15aで示す部材
は、セパレータである。ここで、空洞部Kを設けて対向
配置されている一対のオムニア壁板3A、3Bは、図6
に示すように、上辺部3eが半階n/2毎に上り傾斜を
付けて連続する構造となる。そして、図6の実線で示す
オムニア壁板3Aの上辺部3eに、上階側のPC階段部
5Aの接合部5aが載置され、破線で示すオムニア壁板
3Bの上辺部3eに、下階側のPC階段部5Bの接合部
5aが載置されているが、図6のオムニア壁板3Aのト
ラス筋3bと対向するように、下辺部3fを接合部5a
上に当接してオムニア壁板3Cが建て込まれることによ
り、図7に示すように、オムニア壁板3B、3Cの上辺
部3e及び下辺部3fとで囲まれた位置に切欠き部4が
形成される。そして、この切欠き部4を通過するよう
に、PC階段部5Bの段床アンカー筋9が空洞部K内に
延在する。また、オムニア壁板3Cのトラス筋3bと対
向するように、下辺部3fを接合部5a上に当接してオ
ムニア壁板3Dが建て込まれることにより、オムニア壁
板3A、3Dの上辺部3e及び下辺部3fとで切欠き部
4が形成される。
【0024】また、図8は切欠き部4を空洞部K側から
拡大視した図であるが、上下に配置されたオムニア壁板
3A、3D(若しくは3B、3C)の外部縦筋3c1
には、継手補強筋16が溶接等により接続されている。
なお、図8の符号9aで示す部材は、切欠き部4に沿っ
て突出している段床アンカー9を補強するアンカー補強
筋である。
【0025】そして、空洞部Kの上方から現場打ちコン
クリート15が打設されることにより、オムニア壁板3
A〜3Dのトラス筋3d、外部縦筋3c1 、外部横筋3
2、PC階段部5A、5Bの段床アンカー筋9及びア
ンカー補強筋9aが定着され、階段2を構成するPC階
段部5A、5Bの接合部5aが、オムニア壁板3A〜3
D及び現場打ちコンクリート15からなる耐力壁1に一
体構造とされて片持ち梁形式で支持される。
【0026】したがって、上記構造のプレキャストコン
クリート階段によれば、各PC階段部5の段床部6に形
成した接合部5aが、耐力壁1の一方の面側に上下に建
て込まれた一対のオムニア壁板3の上辺部3e及び下辺
部3fからなる切欠き部4に挟み込まれて配置されるこ
とより、接合部5aから突出する段床アンカー筋9が空
洞部K内に延在し、且つ、空洞部K内に現場打ちコンク
リート15が打設されることにより段床アンカー筋9が
定着されて支持されるので、支持強度を充分に高めた片
持ち梁形式の階段を得ることができる。
【0027】また、耐力壁1を構成しているオムニア壁
板3は、耐力壁1の一方の面側を構成して建て込まれて
いる複数のオムニア壁板3と、耐力壁1の他方の面側を
構成して建て込まれている複数のオムニア壁板3とが半
層n/2ずらされた構成とされ、これらにより形成され
た空洞部Kに現場打ちコンクリート15が打設されてい
るので、耐力壁1の耐力を向上させることができる。
【0028】また、上下に配置されているオムニア壁板
3は、それらの外部縦筋3c1 どうしが継手補強筋16
が溶接等により接続されているので、さらに耐力壁1の
耐力を向上させることができる。次に、第1実施例のプ
レキャストコンクリート階段の構築方法を、図9から図
12を参照して説明する。なお、各図の(a)は、図5
の矢印A方向からの構築状態を示すものであり、各図の
(b)は、図5の矢印B方向からの構築状態を示すもの
である。
【0029】先ず、図9に示すように、揚重機(図示せ
ず)に吊り上げ移送されてきたオムニア壁板3Aを、対
向しているオムニア壁板3B1 にトラス筋3bを向け、
その下辺部3fをPC階段部5Aの接合部5aの上面に
当接して半層n/2上方側に建て込んでいく。ここで、
PC階段部5Aの接合部5aの下面は、既に下側に配設
されたオムニア壁板3A1 の上辺部3eに載置されてい
るので、上下のオムニア壁板3A1 、3Aの上辺部3e
及び下辺部3fからなる切欠き部4に接合部5aが挟み
込まれ、接合部5aから突出する段床アンカー筋9が空
洞部K内に延在する。そして、上下に配置されたオムニ
ア壁板3A1 、3Aの外部縦筋3c1 どうしに、溶接等
により継手補強筋16を接続していく。
【0030】そして、オムニア壁板3B1 、3A1 、3
Aにより形成された空洞部Kに、図9の符号D1 で示す
レベルまで、上部から現場打ちコンクリートを打設して
いく。これにより、PC階段部5Aのアンカー筋9は現
場打ちコンクリート15に定着され、PC階段部5Aが
耐力壁1に支持される。次いで、図10に示すように、
揚重機に吊り上げ移送されてきたPC階段部5Bを、サ
ポート部材20に支持されながらオムニア壁板3B1
上辺部3eに接合部5aを載置した状態で配設する。ま
た、PC階段部5Cも、サポート部材20に支持されな
がらオムニア壁板3Aの上辺部3eに接合部5aを載置
して配設する。
【0031】次いで、図11に示すように、揚重機に吊
り上げ移送されてきたオムニア壁板3Bを、対向してい
るオムニア壁板3Aにトラス筋3bを向け、その下辺部
3fをPC階段部5Bの接合部5aの上面に当接して半
層n/2上方側に建て込んでいく。これにより、PC階
段部5Bの接合部5aは、上下のオムニア壁板3B1
3Bの上辺部3e及び下辺部3fからなる切欠き部4に
挟み込まれ、接合部5aから突出する段床アンカー筋9
が空洞部K内に延在する。
【0032】次いで、図12に示すように、揚重機に吊
り上げ移送されてきたオムニア壁板3Cを、対向してい
るオムニア壁板3Bにトラス筋3bを向け、その下辺部
3fをPC階段部5Cの接合部5aの上面に当接して半
層n/2上方側に建て込んでいく。これにより、PC階
段部5Cの接合部5aは、上下のオムニア壁板3C、3
Aの上辺部3e及び下辺部3fからなる切欠き部4に挟
み込まれ、接合部5aから突出する段床アンカー筋9が
空洞部K内に延在する。そして、上下に配置されたオム
ニア壁板3C、3Aの外部縦筋3c1 どうしに、溶接等
により継手補強筋16を接続していく。
【0033】そして、オムニア壁板3B1 、3A1 、3
Aにより形成された空洞部Kに、図12の符号D2 で示
すレベルまで、上部から現場打ちコンクリートを打設し
ていく。これにより、PC階段部5B、5Cのアンカー
筋9が現場打ちコンクリート15に定着され、PC階段
部5B、5Cは耐力壁1に支持される。次に、本実施例
のプレキャストコンクリート階段の構築方法により得ら
れる作用効果について説明する。
【0034】本実施例の構築方法によれば、PC階段部
5と耐力壁1との接合箇所への型枠が一切不要となるの
で、型枠工事に費やされる作業を減少させることができ
るとともに、複雑な鉄筋の配筋、組み立て作業を減少さ
せることができるので、従来の構築方法と比較して、大
幅に工期を短縮させることができる。また、PC階段部
5及びオムニア壁材3は工場等で良好な形状に成形する
ことが可能となるので、現場での作業に熟練した作業員
が不要となるとともに、高精度の階段の構築を可能とす
ることができる。
【0035】また、現場において、PC階段部5及びオ
ムニア壁材3をバランスよく吊り上げ移送することがで
きるので、安全性を高めた構築方法とすることができ
る。さらにまた、工場等における同一工程のPC階段部
5及びオムニア壁材3の製作が可能となり、現場までの
運搬が容易となるとともに、現場でPC階段部5及びオ
ムニア壁材3を吊り上げ移送する揚重機等の小型化も図
られるので、構築費の大幅な低減化を図ることができ
る。
【0036】次に、図13から図17は、本発明に係る
プレキャストコンクリート階段の第2実施例を示すもの
である。なお、本実施例では、図2で示したPC階段部
5が使用されるので、その構造説明を省略する。本実施
例は、壁の一部に切欠き部30が設けられたオムニア壁
材31を複数層に建て込み、これらオムニア壁材31に
より設けられた空洞部Kに現場打ちコンクリート15が
打設されることにより耐力壁32が形成されることを特
徴としている。
【0037】すなわち、オムニア壁板31は、図13か
ら図16(図16は、図15の符号Gで示す丸印の拡大
図である。)に示すように、壁板内部に複数の壁縦筋3
1b及び壁横筋31cが縦横に埋設され、内壁となる面
側に壁縦筋31bと内部接続されたトラス筋31dが露
出して配筋され、これらトラス筋3dに外部縦筋31d
e接続されてなる、予め工場等において形成されてなる
半プレキャストコンクリート部材である。
【0038】そして、本実施例の壁板は、所定の空隙を
あけて壁縦筋31bにより一体化された大型板31a1
及び小型板31a2 とで構成され、建築物の1層分に相
当する高さHに設定されて耐力壁1の厚さ方向の壁面を
形成する側辺部3dを持つ外観略矩形上とされている。
ここで、前記大型板31a1 と小型板31a2 との間の
空洞部は、半層n/2毎に配設される各PC壁部5の接
合部5aが挿入される切欠き部30を形成している。
【0039】そして、各オムニア壁板31は、図17に
示すように、トラス筋31dが対向するように空洞部K
を設けて対向配置され、前記空洞部Kに現場打ちコンク
リート15が密に打設されることにより耐力壁1の一部
が形成されるが、対向配置された一対のオムニア壁板3
1A、31Bが半階n/2ずらされることにより、切欠
き部30のみが開口する。また、この切欠き部30に、
PC階段部5Bの接合部5aが挿入されることにより、
接合部5aから突出する段床アンカー筋9が空洞部K内
に延在する。そして、空洞部Kの上方から現場打ちコン
クリート15が打設されることにより、オムニア壁板3
1A、31Bのトラス筋31d、外部縦筋31e及び段
床アンカー筋9が定着され、PC階段部5の接合部5a
が、オムニア壁板31A、31B及び現場打ちコンクリ
ート15からなる耐力壁1に一体構造とされて片持ち梁
形式で支持される。
【0040】したがって、上記構造のプレキャストコン
クリート階段によれば、各PC階段部5の段床部6に形
成した接合部5aが、耐力壁1の一方の面側に上下に建
て込まれたオムニア壁板31の切欠き部30に挿入され
ることより、接合部5aから突出する段床アンカー筋9
が空洞部K内に延在し、且つ、空洞部K内に現場打ちコ
ンクリート15が打設されることにより段床アンカー筋
9が定着されて支持されるので、支持強度を充分に高め
た片持ち梁形式の階段を得ることができる。
【0041】また、耐力壁1を構成しているオムニア壁
板31は、耐力壁1の一方の面側を構成して建て込まれ
ている複数のオムニア壁板31と、耐力壁1の他方の面
側を構成して建て込まれている複数のオムニア壁板31
とが半層n/2ずらされた構成とされ、これらにより形
成された空洞部Kに現場打ちコンクリート15が打設さ
れているので、耐力壁1の耐力を向上させることができ
る。
【0042】次に、本実施例のプレキャストコンクリー
ト階段の構築方法を図18から図20を参照して説明す
る。なお、各図の(a)は、耐力壁1の一方の面側から
構築状態を示したものであり、各図の(b)は、耐力壁
1の他方の面側から構築状態を示したものである。先
ず、図18に示すように、揚重機(図示せず)に吊り上
げ移送されてきたオムニア壁板31Aを、対向している
オムニア壁板3Bにトラス筋31dを向けて半層n/2
上方側に建て込んでいく。ここで、PC階段部5Aは、
接合部5aがオムニア壁板3Bの切欠き部30に挿入さ
れているので、その接合部5aから突出する段床アンカ
ー筋9が空洞部K内に延在する。なお、空洞部K内に
は、n階まで現場打ちコンクリートが打設されているも
のとする。
【0043】次いで、図19に示すように、揚重機に吊
り上げ移送されてきたPC階段部5Bを、サポート部材
20に支持させながらオムニア壁板31Aの切欠き部3
0に挿入していく。次いで、図20に示すように、揚重
機に吊り上げ移送されてきたオムニア壁板31Cを、対
向しているオムニア壁板31Aにトラス筋31dを向け
てオムニア壁板31B上に建て込んでいく。
【0044】そして、オムニア壁板31A、31B及び
31Cにより形成された空洞部Kに、図20の符号D1
で示すレベルまで、上部から現場打ちコンクリートを打
設していく。これにより、PC階段部5A、5Bのアン
カー筋9は現場打ちコンクリート15に定着されて耐力
壁1に支持される。したがって、上記方法のプレキャス
トコンクリート階段の構築方法によれば、第1実施例と
同様に、PC階段部5と耐力壁1との接合箇所への型枠
が一切不要となるので、型枠工事に費やされる作業を減
少させることができるとともに、複雑な鉄筋の配筋、組
み立て作業を減少させることができる。
【0045】また、PC階段部5及びオムニア壁材31
は工場等で良好な形状に成形することが可能となるの
で、現場での作業に熟練した作業員が不要となるととも
に、高精度の階段の構築を可能とすることができる。ま
た、現場において、PC階段部5及びオムニア壁材31
をバランスよく吊り上げ移送することができるので、安
全性を高めた構築方法とすることができるとともに、構
築費の大幅な低減化を図ることができる。
【0046】なお、第1実施例及び第2実施例で使用さ
れているPC階段部5は、段床部6に対して下段分割踊
り場7及び上段分割踊り場8が一体化された構造とされ
ているが、これに限るものではなく、工場等において踊
り場部を半PC床部材に形成しておき、現場で配筋及び
コンクリートを打設して形成する構造としても同様の作
用効果を得ることができる。
【0047】
【発明の効果】上述した請求項1記載のプレキャストコ
ンクリート階段は、PC階段部の接合部から突出する段
床アンカー筋がオムニア壁板で囲まれた位置に打設され
た現場打ちコンクリートに定着されるので、支持強度が
充分に高められた片持ち梁形式の階段を提供することが
できる。
【0048】また、請求項2最の発明は、現場における
踊り場を形成する工事に費やされる作業を低減させるこ
とができ、且つ高度の技術も不要とすることができる。
また、請求項3及び5記載の発明は、請求項1若しくは
2記載の効果を得ることができるとともに、型枠を一切
使用しない構造としているので、現場における型枠工事
に費やされる高度の技術が不要となる。また、PC階段
部及びオムニア壁板は、互換性を有する標準化された部
材となるので、品質、形状、寸法等を一定として工場等
で成形することができ高い品質の階段を得ることができ
る。
【0049】また、請求項4記載の発明は、請求項3記
載の効果を得ることができるとともに、耐力壁の耐力を
向上させることができる。さらに、請求項6及び請求項
7記載のプレキャストコンクリート階段の構築方法は、
複雑な鉄筋の配筋、組み立て、型枠の配設位置が大幅に
減少し、型枠工事に費やされる作業が減少するととも
に、従来の構築方法と比較して、大幅に工期を短縮させ
ることができる。
【0050】また、PC階段部及びオムニア壁板は工場
等で良好な形状に成形することが可能となるので、現場
での作業に熟練した作業員が不要となるとともに、高精
度の階段の構築することができる。また、現場におい
て、PC階段部及びオムニア壁板をバランスよく吊り上
げ移送することができるので、建て込み作業が容易とな
るとともに、作業安全性が高められた構築方法を提供す
ることができる。
【0051】さらにまた、工場等における同一工程のP
C階段部及びオムニア壁板の製作が可能となり、現場ま
での運搬が容易となるとともに、現場でPC階段部及び
オムニア壁板を吊り上げ移送する揚重機等の小型化も図
られるので、構築費の大幅な低減化を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の階段を示す正面図であ
る。
【図2】本発明に係るPC階段部を示す斜視図である。
【図3】第1実施例で使用されるオムニア壁板を示す図
である。
【図4】図3のVI−VI線矢視断面図である。
【図5】第1実施例の階段要部平面図である。
【図6】第1実施例の要部斜視図である。
【図7】第1実施例のPC階段部と耐力壁との接合構造
を示す断面図である。
【図8】第1実施例に係る切欠き部を示す図である。
【図9】第1実施例の第1工程を示す概略図である。
【図10】第1実施例の第2工程を示す概略図である。
【図11】第1実施例の第3工程を示す概略図である。
【図12】第1実施例の第4工程を示す概略図である。
【図13】第2実施例のオムニア壁板を示す正面図であ
る。
【図14】図13のXIV −XIV 線矢視断面図である。
【図15】図13のXV−XV線矢視断面図である。
【図16】図15の符号Gで示す丸印内の拡大図であ
る。
【図17】第2実施例のPC階段部と耐力壁との接合構
造を示す断面図である。
【図18】第2実施例の第1工程を示す概略図である。
【図19】第2実施例の第2工程を示す概略図である。
【図20】第2実施例の第3工程を示す概略図である。
【符号の説明】
1、32 耐力壁 2 階段 3、31 オムニア壁板 3b、31d トラス筋 3c1 、3c2 、31e 外部配筋 3e 上辺部 3f 下辺部 4、30 切欠き部 5 PC階段部 5a 接合部 6 段床部 9 段床アンカー筋 15 現場打ちコンクリート 16 継手補強筋 31a1 、31a2 オムニア壁板を構成する分割壁板 31b オムニア縦筋 K 空洞部 n/2 半層 H 建物の一層分の高さ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 本岡 功成 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大成 建設株式会社内 (72)発明者 岩本 真二 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大成 建設株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉛直配置された耐力壁の両面に、片持ち
    梁形式の階段が一体接合されてなるプレキャストコンク
    リート階段において、 前記階段は、段床部と、前記段床部の側面に形成された
    接合部から突出する段床アンカー筋とを備えたプレキャ
    スト鉄筋コンクリート製の複数のPC階段部とを備え、 前記耐力壁は、一方の面にトラス筋とこれに接続する外
    部配筋を露出させたプレキャスト鉄筋コンクリート製の
    オムニア壁板が、互いのトラス筋等を対向させながら壁
    板間に空洞部を設けて対向配置され、且つこれらオムニ
    ア壁板の所定位置に、所定階層毎に連続する前記PC階
    段部の接合部が入り込んで前記段床アンカー筋を空洞部
    内に延在させる切欠き部が設けられているとともに、前
    記空洞部に現場打ちコンクリートが打設されて前記段床
    アンカー筋を定着してなることを特徴とするプレキャス
    トコンクリート階段。
  2. 【請求項2】 階段には、段床部の下段及び上段と一体
    に連結されて他の部材との連設により踊り場を形成する
    下段分割踊り場及び上段分割踊り場とを備えていること
    を特徴とする請求項1記載のプレキャストコンクリート
    階段。
  3. 【請求項3】 耐力壁を構成するオムニア壁板は、PC
    階段部の接合部と当接可能に上り傾斜が付けられた上辺
    部及び下辺部を有する略菱形状に形成されており、 耐力壁の一方の面側に接合されるPC階段部は、上下に
    建て込まれた一対のオムニア壁板の上辺部及び下辺部と
    が前記接合部を挟み込んで形成した切欠き部から段床ア
    ンカー筋が空洞部内に延在して現場打ちコンクリートに
    定着されているとともに、 前記耐力壁の他方の面に接合されるPC階段は、前記一
    方の面側を構成する各オムニア壁板より半層毎ずらして
    建て込まれたオムニア壁板の切欠き部から前記段床アン
    カー筋が空洞部内に延在して現場打ちコンクリートに定
    着されていることを特徴とする請求項1若しくは2記載
    のプレキャストコンクリート階段。
  4. 【請求項4】 上下に建て込まれた一対のオムニア壁板
    の内部に埋設された壁主筋どうしが、切欠き部を通過す
    る継手補強筋により接続されていることを特徴とする請
    求項3記載のプレキャストコンクリート階段。
  5. 【請求項5】 耐力壁を構成するオムニア壁板は、上下
    に分割された分割壁板がオムニア縦筋を介して連結され
    た略矩形状に形成され、且つ分割壁板の間に切欠き部が
    形成されており、 耐力壁の一方の面側に接合されるPC階段部は、上下に
    建て込まれた各オムニア壁板の切欠き部に挿入された接
    合部から段床アンカー筋が空洞部内に延在して現場打ち
    コンクリートに定着されているとともに、 前記耐力壁の他方の面側に接合されるPC階段部は、前
    記一方の面側を構成する各オムニア壁板より半層毎ずら
    して建て込まれた各オムニア壁板の切欠き部に接合部が
    挿入されることにより、段床アンカー筋が空洞部内に延
    在して現場打ちコンクリートに定着されていることを特
    徴とする請求項1若しくは2記載のプレキャストコンク
    リート階段。
  6. 【請求項6】 段床部と前記段床部の側面に形成された
    接合部から突出する段床アンカー筋とを備えたPC階段
    部と、一方の面にトラス筋とこれに接続する外部配筋が
    露出するオムニア壁板とを使用してプレキャストコンク
    リート階段を構築する方法であって、 第1のオムニア壁板を、吊り上げ移送により所定位置に
    建込み、この第1のオムニア壁板の上部に、吊り上げ移
    送されてきたPC階段部の接合部を載置した後、前記接
    合部の上部に、吊り上げ移送されてきた第2のオムニア
    壁板の下部を当接するとともに、 前記第1のオムニア壁板に対して互いのトラス筋を対向
    させて壁板間に空洞部を設け、且つ第1のオムニア壁板
    より半層分上昇させた高さ位置に第3のオムニア壁板を
    建込み、 前記PC階段部の段床アンカー筋が延在する前記空洞部
    内に、現場打ちコンクリートを打設していくことを特徴
    とするプレキャストコンクリート階段の構築方法。
  7. 【請求項7】 段床部と前記段床部の側面に形成された
    接合部から突出する段床アンカー筋とを備えたPC階段
    部と、一方の面にトラス筋とこれに接続する外部配筋が
    露出し、且つ壁の一部に切欠き部が形成されたオムニア
    壁板とを使用してプレキャストコンクリート階段を構築
    する方法であって、 第1のオムニア壁板を、吊り上げ移送により所定位置に
    建込み、この第1のオムニア壁板の切欠き部に、吊り上
    げ移送されてきた第1のPC階段部の接合部を挿入する
    とともに、 前記第1のオムニア壁板に対して互いのトラス筋を対向
    させて壁板間に空洞部を設け、且つ第1のオムニア壁板
    より半層分上昇させた高さ位置に第2のオムニア壁板を
    建込み、この第2のオムニア壁板の切欠き部に、吊り上
    げ移送されてきた第2のPC階段部の接合部を挿入し、 前記第1及び第2のPC階段部の段床アンカー筋が延在
    する前記空洞部内に、現場打ちコンクリートを打設して
    いくことを特徴とするプレキャストコンクリート階段の
    構築方法。
JP6306666A 1994-12-09 1994-12-09 プレキャストコンクリート階段及びその構築方法 Pending JPH08158571A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6306666A JPH08158571A (ja) 1994-12-09 1994-12-09 プレキャストコンクリート階段及びその構築方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6306666A JPH08158571A (ja) 1994-12-09 1994-12-09 プレキャストコンクリート階段及びその構築方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08158571A true JPH08158571A (ja) 1996-06-18

Family

ID=17959861

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6306666A Pending JPH08158571A (ja) 1994-12-09 1994-12-09 プレキャストコンクリート階段及びその構築方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08158571A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013087427A (ja) * 2011-10-13 2013-05-13 Taisei Corp 建物の耐震補強構造
CN113845030A (zh) * 2021-10-14 2021-12-28 中国建筑第八工程局有限公司 阶梯型钢桁架的提升方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013087427A (ja) * 2011-10-13 2013-05-13 Taisei Corp 建物の耐震補強構造
CN113845030A (zh) * 2021-10-14 2021-12-28 中国建筑第八工程局有限公司 阶梯型钢桁架的提升方法
CN113845030B (zh) * 2021-10-14 2024-04-26 中国建筑第八工程局有限公司 阶梯型钢桁架的提升方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20160251853A1 (en) Concrete deck for an integrated building system assembly platform
KR20070023274A (ko) 지하주차장의 피씨 복합화 공법 및 그에 사용되는 장스팬피씨 보의 피씨 기둥-보 접합부 구조
JPH08158572A (ja) プレキャストコンクリート階段及びその構築方法
JP2977798B1 (ja) 鉄骨造・rc造複合構造建物の構築方法およびその型枠
JPH08158571A (ja) プレキャストコンクリート階段及びその構築方法
CN114439231A (zh) 一种装配式建筑的施工方法
JPH0593448A (ja) 標準化したステツプモジユール
JP2706742B2 (ja) 鉄筋コンクリート階段の施工法とこれに用いる階段手摺プレキャストコンクリート版及び階段段型枠
JP3391562B2 (ja) プレキャストコンクリート階段及びその構築方法
JPH08158570A (ja) プレキャストコンクリート階段及びその構築方法
JPH08144425A (ja) 混合構造物のプレハブ部材及び混合構造物の構築方法
CN217299310U (zh) 一种预制楼板与预制楼板连接节点
JP3347206B2 (ja) プレキャストコンクリート階段
JP2719635B2 (ja) プレキヤストコンクリートブロックによる階段施工方法
JPH06104993B2 (ja) 鋼管プレキヤストコンクリート柱の構築方法
JP3358047B2 (ja) 大型床版の製造方法及び構造体の鉄筋コンクリート造の傾斜床の施工方法
JPH04237735A (ja) 建造物における柱体と梁体の構築工法
JP3094198B2 (ja) プレキャスト鉄筋コンクリート造部材及びそれを用いる構造体の構築方法
CN117846124A (zh) 装配式建筑框架结构与施工方法
JPS6134468Y2 (ja)
JP3318694B2 (ja) 階段の形成方法
JPH0781355B2 (ja) プレキャストコンクリート大梁を用いたジョイストスラブの架構工法
JPH0781315B2 (ja) プレキヤスト鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁とによる複合構造の構築工法
JPH07139068A (ja) 半pc梁付き床版
JPH032435A (ja) 柱と鉄骨鉄筋コンクリート梁との接合工法