JP3347206B2 - プレキャストコンクリート階段 - Google Patents

プレキャストコンクリート階段

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JP3347206B2
JP3347206B2 JP00084294A JP84294A JP3347206B2 JP 3347206 B2 JP3347206 B2 JP 3347206B2 JP 00084294 A JP00084294 A JP 00084294A JP 84294 A JP84294 A JP 84294A JP 3347206 B2 JP3347206 B2 JP 3347206B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は中、高層建築物の鉄筋コ
ンクリート造の階段に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、中、高層建築における鉄筋コンク
リート造階段の階段の施工に際し、基礎工事完了後、n
階壁鉄筋の建込後、壁型枠をセットし、段部型枠をセッ
トして段部鉄筋をセットし、コンクリートを打設養生し
てn階の施工を完了し、次いで第(n+1)階段に前記
同様の工程を下階より上階に亘って反覆する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】階段の施工に際して
は、階段構成部材を下階から順次組み上げていくので多
くの時間を要し、また階段は段板にみる如く非常に形状
が複雑であるため、斫りを要する個所が出やすく、仕上
げ精度が困難で脱型が繁雑であって多くの労力と時間を
要する。
【0004】本発明は前記従来技術の有する問題点に鑑
みて提案されたもので、その目的とする処は、構造が簡
単で、施工性に優れ、工期が短縮され、施工精度が向上
されたプレキャストコンクリート階段を提供する点にあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明プレキャストコンクリート階段は、上下階のプ
レキャストコンクリート階段壁板を継接し、同壁板の側
縁に欠截した係止凹部にプレキャストコンクリート受梁
を係着し、同受梁上にプレキャストコンクリート段板の
上下端部に一体に延設された踊場を支承するとともに
接部を介して溶接し、同踊場を建家の廊下に溶接部を介
して溶接してなることを特徴とする。
【0006】
【作用】本発明のプレキャストコンクリート階段では
上下階のプレキャストコンクリート(以下PCという)階
段壁板を継接し、上下端部に踊場が一体に延設されたプ
レキャストコンクリート段板の前記各踊場を、前記壁板
の側縁に欠截された係止凹部に係着されたプレキャスト
コンクリート受梁に支承するとともに溶接部を介して溶
接し、前記各踊場を建家の廊下に溶接部を介して溶接す
ことによって、全部材が工場生産品よりなるプレキャ
ストコンクリート部材によってプレキャストコンクリー
ト階段を施工しうるものであり、建家躯体完了後、一度
に建て込むことができ、且つ構造強度にばらつきを生じ
ない。
【0007】また階段の段部と踊場が一体となっている
ので施工性が極めてよい。
【0008】
【実施例】以下本発明を図示の実施例について説明す
る。AはPC階段壁板で、同壁板Aに内蔵された鉄筋1
の上端が前記壁板Aの上端面より突設されるとともに、
前記鉄筋1の下端に機械式鉄筋継手2が装着されてい
る。更に前記壁板Aの側縁に係止凹部3が欠截されてい
る。
【0009】BはPC受梁、CはPC踊場付き段板で、
段板4の上下端部に踊場5を水平に延設して構成されて
いる。図示の実施例は前記したように構成されているの
で、上下階のPC階段壁板Aを建込み、下階のPC階段
壁板Aの頂面より突設された鉄筋1の上端部と、上階の
PC階段壁板Aの鉄筋1の下端部の機械式鉄筋継手を介
して接合する。図中6は上下PC階段壁板A,A間の接
合グラウトである。
【0010】次いで前記壁板Aの係止凹部3にPC受梁
Bを嵌合して同壁板Aと溶接し、同PC受梁B上にPC
踊場付き段板Cの踊場5を載架して、同踊場5を前記P
C受梁Bに溶接部7を介して溶接し、更に踊場5を建家
廊下D部分に溶接部7′を介して溶接する。次いで接続
部にコンクリートを充填し、手摺取付の仕上工事を施し
て家屋躯体の完了後、一度に階段を建て込むことができ
る。なお手摺の一部は工場で取り付けておくことも可能
である。
【0011】
【発明の効果】本発明によれば前記したように、PC階
段壁板、同壁板に欠截した係止凹部に係着されるPC受
梁、及び段板と同段板の上下端部に一体に延設される踊
場とよりなるPC踊場付き段板のPC部材よりプレキャ
ストコンクリート階段が構成されているので、現場での
工数が極めて少なく、工場生産品であるので精度がよ
く、仕上げが美麗である。
【0012】また本発明によれば、従来工法のように建
家の進捗に合わせて順次部材を組み立てていくのではな
く、建家躯体の完了後、一度に建て込むことができ、構
造強度にばらつきがなく、更にまた階段の段部、踊場が
一体であるので、施工性が極めてよく、工期が短縮され
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るPC階段の分解斜視図である。
【図2】前記PC階段の縦断側面図である。
【図3】前記PC階段の平面図である。
【符号の説明】
A PC階段壁板 B PC受梁 C 踊場付き段板 D 建家廊下 1 鉄筋 2 機械式鉄筋継手 3 係止凹部 4 段板 5 踊場 6 グラウト 7 溶接部 7′ 溶接部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下階のプレキャストコンクリート階段
    壁板を継接し、同壁板の側縁に欠截した係止凹部にプレ
    キャストコンクリート受梁を係着し、同受梁上にプレキ
    ャストコンクリート段板の上下端部に一体に延設された
    踊場を支承するとともに溶接部を介して溶接し、同踊場
    を建家の廊下に溶接部を介して溶接してなることを特徴
    とするプレキャストコンクリート階段。
JP00084294A 1994-01-10 1994-01-10 プレキャストコンクリート階段 Expired - Fee Related JP3347206B2 (ja)

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