JPH0715177B2 - 鉄筋コンクリート造躯体の構築方法 - Google Patents
鉄筋コンクリート造躯体の構築方法Info
- Publication number
- JPH0715177B2 JPH0715177B2 JP10555589A JP10555589A JPH0715177B2 JP H0715177 B2 JPH0715177 B2 JP H0715177B2 JP 10555589 A JP10555589 A JP 10555589A JP 10555589 A JP10555589 A JP 10555589A JP H0715177 B2 JPH0715177 B2 JP H0715177B2
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- Japan
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- concrete
- slab
- girder
- pillar
- formwork
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- Conveying And Assembling Of Building Elements In Situ (AREA)
- Rod-Shaped Construction Members (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明はプレファブ化された構造部材と現場打ちコン
クリートとから躯体を構築する、鉄筋コンクリート造躯
体の構築方法に関するものである。
クリートとから躯体を構築する、鉄筋コンクリート造躯
体の構築方法に関するものである。
(発明が解決しようとする課題) コンクリート構造物の従来の施工方法は、コンクリート
の現場打ち工法とプレキャスト化した主要部材を組み立
てて構築するプレキャスト工法とに大別されるが、前者
の方法では型枠や鉄筋の組み立てが現場作業であるため
施工上は現場の状況に応じて柔軟に対応できる反面、職
人の技量により施工精度にばらつきが生じ易いため特に
高層建物の場合等、柱と梁,スラブ等各構造部位毎にコ
ンクリート強度を相違させる場合にその打ち分けが難し
く、品質管理が適正に行われ難い、という問題がある。
の現場打ち工法とプレキャスト化した主要部材を組み立
てて構築するプレキャスト工法とに大別されるが、前者
の方法では型枠や鉄筋の組み立てが現場作業であるため
施工上は現場の状況に応じて柔軟に対応できる反面、職
人の技量により施工精度にばらつきが生じ易いため特に
高層建物の場合等、柱と梁,スラブ等各構造部位毎にコ
ンクリート強度を相違させる場合にその打ち分けが難し
く、品質管理が適正に行われ難い、という問題がある。
一方後者の方法では製品化された構造部材の品質の信頼
性は高いが、プレキャスト部材は通常、躯体の全断面分
に相当する充腹型の断面で製作されるため一部材の重量
が大きくなり、現場への搬入時や施工時に高能力の揚重
機を必要としている。
性は高いが、プレキャスト部材は通常、躯体の全断面分
に相当する充腹型の断面で製作されるため一部材の重量
が大きくなり、現場への搬入時や施工時に高能力の揚重
機を必要としている。
この発明はこうしたコンクリート構造物の従来の施工方
法の実情を踏まえてなされたもので、現場打ち工法とプ
レキャスト工法とを複合化し、工期の短縮化を実現する
方法を新たに提案しようとするものである。
法の実情を踏まえてなされたもので、現場打ち工法とプ
レキャスト工法とを複合化し、工期の短縮化を実現する
方法を新たに提案しようとするものである。
(課題を解決するための手段) 本発明では1フロアの柱を先行させて躯体を構築するこ
とにより柱と柱以外の部位とに異強度コンクリートを完
全に分離して打設することを可能にすると同時に、大梁
とスラブの一部、すなわちその全断面の内の一部分をプ
レキャスト化することによりプレキャスト部材の軽量化
を図り、躯体の品質向上と工期の短縮化を実現する。
とにより柱と柱以外の部位とに異強度コンクリートを完
全に分離して打設することを可能にすると同時に、大梁
とスラブの一部、すなわちその全断面の内の一部分をプ
レキャスト化することによりプレキャスト部材の軽量化
を図り、躯体の品質向上と工期の短縮化を実現する。
プレキャストコンクリート製の大梁はスターラップの上
部が露出して製作され、スラブはその一部を構成し、打
設コンクリートの型枠を兼ねるハーフスラブとして製作
される。
部が露出して製作され、スラブはその一部を構成し、打
設コンクリートの型枠を兼ねるハーフスラブとして製作
される。
躯体は、既に構築された鉄筋コンクリート柱間にプレキ
ャストコンクリート製大梁を支持させて架設し、この大
梁上にハーフスラブを敷設し、大梁とスラブの上端筋の
配筋、そして予め組み立てられた柱筋と柱型枠の設置
後、柱型枠内へのコンクリートの打設に続いて、プレキ
ャストコンクリート製大梁とハーフスラブ上へのコンク
リートの打設、という工程を繰り返して構築される。
ャストコンクリート製大梁を支持させて架設し、この大
梁上にハーフスラブを敷設し、大梁とスラブの上端筋の
配筋、そして予め組み立てられた柱筋と柱型枠の設置
後、柱型枠内へのコンクリートの打設に続いて、プレキ
ャストコンクリート製大梁とハーフスラブ上へのコンク
リートの打設、という工程を繰り返して構築される。
(実施例) 以下本発明を一実施例を示す図面に基づいて説明する。
この発明は柱Cを現場打ちコンクリートで、大梁1とス
ラブSをプレキャストコンクリート部材と現場打ちコン
クリートとの複合構造で構成し、RC造,またはSRC造の
躯体を構築する方法である。
ラブSをプレキャストコンクリート部材と現場打ちコン
クリートとの複合構造で構成し、RC造,またはSRC造の
躯体を構築する方法である。
RC造の実施例を示す第1図に従って施工手順を説明す
る。
る。
まず下階フロアの大梁1の下端までコンクリートの打設
が完了した鉄筋コンクリート柱C(以下柱C)上にプレ
キャストコンクリート製の大梁1(以下PC大梁1)を支
持させて架設する(I)。
が完了した鉄筋コンクリート柱C(以下柱C)上にプレ
キャストコンクリート製の大梁1(以下PC大梁1)を支
持させて架設する(I)。
PC大梁1は図示するように柱Cの大梁1との接合部位置
に取り付けられたパネルゾーン型枠P、または支持金物
等に支持されて固定されるため大梁1用の支保工は原則
として不要である。
に取り付けられたパネルゾーン型枠P、または支持金物
等に支持されて固定されるため大梁1用の支保工は原則
として不要である。
またPC大梁1は1ピース重量の軽量化のため例えば第1
図‐IIに示すように2本抱き合わせて一大梁を構成する
縦に2分割された形状に、もしくは型枠を兼ねるようU
型断面形状等非充腹型の断面形状に形成されており、こ
の重量軽減の結果1ピースのPC大梁1は1スパン、また
は2スパン長相当の長さを持って製作され、大梁1の中
間部でのコンクリートの打ち継ぎをなくしている。
図‐IIに示すように2本抱き合わせて一大梁を構成する
縦に2分割された形状に、もしくは型枠を兼ねるようU
型断面形状等非充腹型の断面形状に形成されており、こ
の重量軽減の結果1ピースのPC大梁1は1スパン、また
は2スパン長相当の長さを持って製作され、大梁1の中
間部でのコンクリートの打ち継ぎをなくしている。
PC大梁1は後から打設されるコンクリートとの一体性確
保のため上端からスターラップ1aの上部が露出して製作
される。
保のため上端からスターラップ1aの上部が露出して製作
される。
PC大梁1の架設後(I)、予め工場,または現場で製作
された、スラブSの一部を構成し、打設コンクリートの
型枠を兼ねるハーフスラブ2をPC大梁1上に敷設する
(II)。ハーフスラブ2はスラブSの下端筋が配筋され
た型枠であるが、これにはデッキプレート等の、打設コ
ンクリートと一体化される鋼製床型枠を使用することも
可能である。
された、スラブSの一部を構成し、打設コンクリートの
型枠を兼ねるハーフスラブ2をPC大梁1上に敷設する
(II)。ハーフスラブ2はスラブSの下端筋が配筋され
た型枠であるが、これにはデッキプレート等の、打設コ
ンクリートと一体化される鋼製床型枠を使用することも
可能である。
ハーフスラブ2の敷設に続いて、PC大梁1の上端筋を配
筋するとともに、下階の柱C上に予め組み立てられた柱
筋3を建て込み、これを下階から突出した柱筋3に接続
する(III)。
筋するとともに、下階の柱C上に予め組み立てられた柱
筋3を建て込み、これを下階から突出した柱筋3に接続
する(III)。
柱筋3,3の接続後、ハーフスラブ2上にスラブSの上端
筋を配筋する(III)。
筋を配筋する(III)。
次に柱筋3回りに予め組み立てられた柱型枠4を建て込
み、これを第2図に示すようにハーフスラブ2に仮固定
する(IV)。
み、これを第2図に示すようにハーフスラブ2に仮固定
する(IV)。
柱型枠4は第2図‐I,IIに示すようにハーフスラブ2上
面のコーナー部に突設された突起2a上に載り、せき板4a
の外側のフレーム4bの位置で突起2a内に埋め込まれたア
ンカーボルト5にナット6により固定される。
面のコーナー部に突設された突起2a上に載り、せき板4a
の外側のフレーム4bの位置で突起2a内に埋め込まれたア
ンカーボルト5にナット6により固定される。
スラブS天端以下に位置するコンクリートの止め枠を柱
Cのコンクリート打設後に解体可能な構造、またはラス
網等を型枠として利用する等そのまま埋め殺しできる構
造とされる。
Cのコンクリート打設後に解体可能な構造、またはラス
網等を型枠として利用する等そのまま埋め殺しできる構
造とされる。
また柱型枠4の上部にはそのフロアの大梁1用のパネル
ゾーン型枠Pが付属しており、柱型枠4内へのコンクリ
ートの打設によって上階側のフロアのPC大梁1の下端ま
でのコンクリート打設が完了することになる。
ゾーン型枠Pが付属しており、柱型枠4内へのコンクリ
ートの打設によって上階側のフロアのPC大梁1の下端ま
でのコンクリート打設が完了することになる。
このパネルゾーン型枠Pは柱Cのコンクリート硬化後
の、柱型枠4の脱型後もパネルゾーンの型枠としてその
まま残される。
の、柱型枠4の脱型後もパネルゾーンの型枠としてその
まま残される。
柱型枠4の設置後(IV)、下階のパネルゾーンから上階
の大梁1下端位置まで柱Cのコンクリートを打設し
(V)、柱型枠4の止め枠を撤去した後、スラブSとPC
大梁1のコンクリートを打設する(VI)。この柱Cのコ
ンクリート養生後、パネルゾーン型枠Pを切り離して柱
型枠4の本体を撤去する。柱型枠4の柱脚部にラス網等
を使用した場合は、前記の通りその下部を解体すること
なく、そのままスラブSとPC大梁1のコンクリートの打
設が可能である。
の大梁1下端位置まで柱Cのコンクリートを打設し
(V)、柱型枠4の止め枠を撤去した後、スラブSとPC
大梁1のコンクリートを打設する(VI)。この柱Cのコ
ンクリート養生後、パネルゾーン型枠Pを切り離して柱
型枠4の本体を撤去する。柱型枠4の柱脚部にラス網等
を使用した場合は、前記の通りその下部を解体すること
なく、そのままスラブSとPC大梁1のコンクリートの打
設が可能である。
以上I〜VIの1サイクルが1フロアの工程であり、この
工程を繰り返して鉄筋コンクリート造の躯体が構築され
る。
工程を繰り返して鉄筋コンクリート造の躯体が構築され
る。
この発明は鉄骨鉄筋コンクリート造躯体の構築にも適用
可能である。
可能である。
(発明の効果) この発明は以上の通り主要構造部材の大梁とスラブをプ
レキャスト化し、その架設と現場打ちコンクリートとの
複合化により躯体を構築する方法であり、両プレキャス
ト材を小断面化して軽量化し、これに少なくとも1スパ
ン長の長さを与えたものであるため揚重機の能力が軽減
されると同時に、無支保工化が図られ、組み立て作業の
容易化,省力化により工期の短縮化を実現することがで
きる。
レキャスト化し、その架設と現場打ちコンクリートとの
複合化により躯体を構築する方法であり、両プレキャス
ト材を小断面化して軽量化し、これに少なくとも1スパ
ン長の長さを与えたものであるため揚重機の能力が軽減
されると同時に、無支保工化が図られ、組み立て作業の
容易化,省力化により工期の短縮化を実現することがで
きる。
また1フロアで柱のコンクリートを先行して施工する方
法であるため高軸力を受ける柱のみに高強度コンクリー
トを打設し、大梁とスラブ等に普通強度のコンクリート
を打設する、という要領でコンクリートの完全な分離打
設が可能である。
法であるため高軸力を受ける柱のみに高強度コンクリー
トを打設し、大梁とスラブ等に普通強度のコンクリート
を打設する、という要領でコンクリートの完全な分離打
設が可能である。
第1図−I〜VIは本発明の施工手順を示した立面図、第
2図−Iは柱型枠の設置状態を示した斜視図,IIはその
一部を示した断面図である。 C……鉄筋コンクリート柱、S……スラブ、1……PC大
梁、1a……スターラップ、1b……下端筋、2……ハーフ
スラブ、2a……突起、3……柱筋、4……柱型枠、4a…
…せき板、4b……フレーム、P……パネルゾーン型枠、
5……アンカーボルト、6……ナット。
2図−Iは柱型枠の設置状態を示した斜視図,IIはその
一部を示した断面図である。 C……鉄筋コンクリート柱、S……スラブ、1……PC大
梁、1a……スターラップ、1b……下端筋、2……ハーフ
スラブ、2a……突起、3……柱筋、4……柱型枠、4a…
…せき板、4b……フレーム、P……パネルゾーン型枠、
5……アンカーボルト、6……ナット。
Claims (1)
- 【請求項1】鉄筋コンクリート柱間に、スターラップの
上部が露出したプレキャストコンクリート製の大梁を支
持させて架設し、この大梁上にコンクリートスラブの一
部を構成し、その型枠を兼ねるハーフスラブを敷設し、
大梁とスラブの上端筋を配筋するとともに、予め組み立
てられた柱筋を所定位置に建て込み、その外側に同じく
予め組み立てられた柱型枠を配置した後、柱型枠内にコ
ンクリートを打設し、続いてプレキャストコンクリート
製の大梁上及びハーフスラブ上にコンクリートを打設す
る、という工程を繰り返して躯体を構築する鉄筋コンク
リート造躯体の構築方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10555589A JPH0715177B2 (ja) | 1989-04-25 | 1989-04-25 | 鉄筋コンクリート造躯体の構築方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10555589A JPH0715177B2 (ja) | 1989-04-25 | 1989-04-25 | 鉄筋コンクリート造躯体の構築方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02282538A JPH02282538A (ja) | 1990-11-20 |
JPH0715177B2 true JPH0715177B2 (ja) | 1995-02-22 |
Family
ID=14410806
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10555589A Expired - Lifetime JPH0715177B2 (ja) | 1989-04-25 | 1989-04-25 | 鉄筋コンクリート造躯体の構築方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0715177B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20020089636A (ko) * | 2001-05-23 | 2002-11-30 | 삼성물산 주식회사 | 건축물의 골조부 구조 및 그 시공방법 |
CN110083948A (zh) * | 2019-04-30 | 2019-08-02 | 中国二十冶集团有限公司 | Pc板与现浇叠合板通过bim组合建模进行估量的方法 |
-
1989
- 1989-04-25 JP JP10555589A patent/JPH0715177B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02282538A (ja) | 1990-11-20 |
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