JP2846426B2 - コンクリート階段の構築方法 - Google Patents

コンクリート階段の構築方法

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JP2846426B2
JP2846426B2 JP2185768A JP18576890A JP2846426B2 JP 2846426 B2 JP2846426 B2 JP 2846426B2 JP 2185768 A JP2185768 A JP 2185768A JP 18576890 A JP18576890 A JP 18576890A JP 2846426 B2 JP2846426 B2 JP 2846426B2
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孟司 ▲吉▼田
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HASEKO KOOHOREESHON KK
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、コンクリート打設により階段を構築する場
合において施工される方法で、詳しくは、階段の蹴込み
部分となるプレキャストコンクリート(PC)板を型枠の
構成部材として兼用し、該型枠にコンクリートを打設す
ることによって、段部を形成するコンクリート階段の構
築方法に関する。
<従来の技術> 従来のコンクリート階段の構築方法では、先ず、鉄筋
加工工事によって階段の躯体を段形状に形成するため
の、所為稲妻鉄筋などが階段の側桁部となる位置に取付
けられ、次いで、コンクリートを打設するための型枠工
事が行なわれる。型枠工事では、型枠となるせき板を正
確な位置に立て込むと共に、外部の振動,衝撃,載荷な
どで型枠に狂いを生じさせないようにしなければなら
ず、そのために熟練した施工技術が要求される。型枠
は、コンクリートが打設されて養生期間を経た後取外さ
れ、型枠が取外された階段は段形状の躯体となって形成
される。躯体が形成された段階には、正確な階段型状を
墨出しの上、左官工事によって、踏面,蹴込み,排水溝
がモルタル仕上げされ、段鼻部によりノンスリップ材の
取り付けが行なわれコンクリート階段は構築が完了され
る。
<発明が解決しようとする課題> 従来のコンクリート階段は、鉄筋加工工事,型枠工
事,左官工事の施工を行なうことで構築されていたが、
これらの工事には熟練した施工技術が要求されると共
に、段部形状の工事のために施工が煩雑となり、多数の
人員が必要となっていた。このため、従来のコンクリー
ト階段の構築方法は、熟練工を多数動員しなければなら
ず、施工性の悪いものとなっていた。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、階段構築
における工事を省力化できるコンクリート階段の構築方
法を提供し、もって、階段構築の施工性の向上を図るこ
とを目的とする。
<課題を解決するための手段> 上記目的を達成する本発明の構成は、これを図示の実
施例に基づき述べると、コンクリートを打設してスロー
プ状の階段床1,壁柱2及び手摺り壁3を構築した後、蹴
込み部分の前面に当接する支持片7が設けられた簓板6
を階段床1に沿わせて壁柱2,及び手摺り壁3に夫々取付
け、次いで蹴込み部分となるプルキャストコンクリート
板8を支持片に当接させて配置することによりプレキャ
ストコンクリート板8,階段床1,壁柱2,手摺り壁3とで型
枠10を形成し、型枠10にコンクリートを打設することに
より段部躯体と共に踏面を形成した後、簓板を取外すこ
とを特徴としている。
<作用> 上記構成から簓板が壁柱,手摺り壁に取付けられるこ
とで、支持片が階段の夫々の蹴込み部分に配され、蹴込
み部分となるプレキャストコンクリート板が支持片に当
接されることで位置決めされ、同時に該プレキャストコ
ンクリート板,階段床,壁柱,手摺り壁とで形成され
る。次いで該型枠にコンクリートが打設されることで、
打設されたコンクリートとプレキャストコンクリート板
が一体となって蹴込み部分を構成し、簓板が取外される
ことで階段が仕上り状態となる。
<実施例> 以下、本発明に係るコンクリート階段の構築方法の好
適な一実施例を図面を参照して詳細に説明する。
第1図は本発明の一実施例に係るコンクリート階段の
構築方法において、簓板により固定されたプレキャスト
コンクリート板を表す階段の部分側面図、第2図はその
階段全体を表す側面図、第3図は階段床,壁柱,手摺り
壁を表す斜視図を示す。
第3図に示すように、先ず、コンクリート階段を構築
しようとする所定の位置に、コンクリートの打設により
スロープ状の階段床1,壁柱2,手摺り柱3を形成する。次
いで、第2図に示すように、段鼻止まり墨a,段鼻レベル
返り墨b,段鼻止まり墨c,段鼻レベル墨d及び簓板の墨e
を、壁柱2,手摺り壁3に出す。第1図に示すように、簓
板の墨eが出された後、簓板の墨eに基づいて、簓板を
取付けるためのアンカー4aを壁柱2及び手摺り壁3の所
定位置に設けると共に、段部が形成される位置の階段床
1にスロープアンカー筋用のアンカー4bを設ける。アン
カー4bにはアンカー筋5を階段床1から突出状態で取付
ける。
次いで、第1図に示すように、壁柱2,手摺り壁3の所
定位置に設けられたアンカー4aに、簓板6をボルト固定
により取付ける。階段床1に沿って取付けられた簓板6
には、階段の蹴込み部分の前面両端に夫々当接する支持
片である固定アングル7が設けられている。壁柱2,手摺
り壁3に簓板6が取付けられた後、蹴込み部分となるPC
板(プレキャストコンクリート)8を固定アングル7に
当接させて取付ける。固定アングル7には穴9が穿設さ
れており、PC板8は穴9を介して固定アングル7にボル
ト固定され、転倒が防止されるようになっている。従っ
て、PC板8の前面両端が固定アングル7に取付けられる
ことで、PC板8の裏面側には階段床1,壁柱2,手摺り壁3
とでまれた型枠10が形成されることになる。型枠10の打
継部には挟入材(エサフォーム)11をつめ、口止めを行
なうと共に、型枠10の踏面側には排水溝を形成するため
の溝型枠12を固定金物13により取付ける。
建て込みが完了した後、型枠10へコンクリートを打設
すると共に、段部の踏面fを左官工事により仕上げる。
打設されたコンクリートは硬化することでアンカー筋5
を介して階段床1側に固定されると共に、PC板8と一体
となって段部を形成する。段部が形成された後、壁柱2,
手摺り壁3より簓板6を取外し、簓板6の固定に使用さ
れたアンカー4aの下穴を補修してコンクリート階段は構
築が完成する。
このようにして、上述のコンクリート階段の構築方法
によれば、PC板8が、階段床1,壁柱2,手摺り壁3とでコ
ンクリート打設のための型枠10を形成するので、段部形
状の形成のための型枠工事が不要となると共に、簓板6
の固定アングル7にPC板8を当接して固定するだけで蹴
込み部分の位置出しができ、しかも仕上げのための左官
工事も踏面fのみで良いため、熟練した左官施工技術が
不要となる。また、蹴込み部分のみにPC板8を用いるた
め、段部全体(踏板及び蹴込み板)をPC化したものよ
り、一段部当りに使用するPC部材が軽量となり、作業性
が良好になる。
<発明の効果> 本発明のコンクリート階段の構築方法は、先ず、階段
床,壁柱,手摺り壁を形成し、次いで簓板を壁柱,手摺
り壁に取付けた後、簓板にプレキャストコンクリート板
を当接させ、プレキャストコンクリート板,階段床,壁
柱,手摺り壁で型枠を構成するので、型枠工事の省力化
が図れると共に、段部形状の形成のための位置出しが極
めて容易に行なえ、しかも左官工事では踏面のみの仕上
げを行なうだけでよいため、左官工事の省力化も図るこ
とができる。この結果、コンクリート階段構築における
施工性を著しく向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例に係るコンクリート階段の
構築方法において、簓板により固定されたプレキャスト
コンクリート板を表す階段の部分側面図、 第2図は、その階段全体を表す側面図、 第3図は、階段床,壁柱,手摺り壁を表す斜視図であ
る。 1……階段床,2……壁柱,3……手摺り壁, 6……簓板,7……固定アングル(支持片), 8……PC板(プレキャストコンクリート板), 10……型枠。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンクリートを打設してスロープ状の階段
    床、壁柱及び手摺り壁を構築した後、蹴込み部分の前面
    に当接する支持片が設けられた簓板を前記階段床に沿わ
    せて前記壁柱及び前記手摺り壁に夫々取付け、次いで前
    記蹴込み部分となるプレキャストコンクリート板を前記
    支持片に当接させて配置することにより該プレキャスト
    コンクリート板,前記階段床,前記壁柱,前記手摺り壁
    とで型枠を形成し、該型枠にコンクリートを打設するこ
    とにより段部躯体と共に踏面を形成した後、前記簓板を
    取外すことを特徴としたコンクリート階段の構築方法。
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JPH0473361A JPH0473361A (ja) 1992-03-09
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