JPH08158476A - ボルト締め内ダイアフラム型柱と梁の接合工法 - Google Patents

ボルト締め内ダイアフラム型柱と梁の接合工法

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JPH08158476A
JPH08158476A JP33130394A JP33130394A JPH08158476A JP H08158476 A JPH08158476 A JP H08158476A JP 33130394 A JP33130394 A JP 33130394A JP 33130394 A JP33130394 A JP 33130394A JP H08158476 A JPH08158476 A JP H08158476A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 鋼構造の仕口部を単純にし、接合部の溶接作
業及びボルトの締め付け作業を従来工法の半分以下に減
らし、然もより経済的で強度の高い柱と梁の接合工法を
提供しようとするものである。 【構成】 鋼構造の仕口部コアの製作において、1のパ
ネルの内部に2の内ダイアフラムを取り付け、これにめ
ねじを加工してパネルとダイアフラムの溶接を無くし、
10の柱と1のパネルを直接溶接接合とした、又柱と梁
の接合は12のエンドプレート側から1のパネルを挟ん
で2のダイアフラムに14の全ねじ高力ボルトにて締め
付ける引張接合とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鋼構造の柱と梁を接合
する工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来における柱と梁の接合は、図8に示
すように、柱と梁を接合するのに先ず通しダイアフラム
19を挟んでパネル1と柱母材10を溶接接合している
ため溶接箇所が4ヵ所にもなっている、又梁母材11は
ブラケット15を介して取り付けられるためブラケット
15を溶接接合し、このブラケットと梁母材11はボル
トによる摩擦接合となり、接合箇所が多すぎて複雑であ
った。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来例の場
合、溶接接合が多いということは、裏当て金を取り付
け、仮組みを行い、本溶接を行った後超音波探傷試験を
しなければならず、製作作業が多く面倒であった。
【0004】本発明は、このような問題点を鑑みてなさ
れたものであり、その目的とするところは、鋼構造仕口
部の溶接作業を半分に減らし、接合ボルトの本数も減ら
し、経済的で強度の高い接合工法を提供しようとするも
のである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明におけるボルト締め内ダイアフラム型柱と梁
の接合工法は、ダイアフラムをパネル1の内部に収め、
柱母材10とパネル1とを直接溶接することにした、こ
のことは昨今問題となっているダイアフラムの開裂破壊
の心配をも同時に解消した、又ボルト穴の断面欠損によ
る強度の低下に対しては、パネル1(角形鋼管)の板厚
を柱母材10(角形鋼管)より1サイズ厚くすることに
よって補った。又パネル1と梁母材11との接合はエン
ドプレート12側から高力ボルト14(引張強度に強い
特徴を充分に活用した)にてパネル1の鋼板を挟んで内
ダイアフラム2と接合した。
【0005】
【作用】以上の構成によって従来工法との比は、パネル
1と柱母材10との溶接接合箇所は半分に減り、柱と梁
の建設現場での接合ボルトの本数は1/4〜1/5に減
少した、にもかかわらずスカラップ16による断面欠損
が無いので接合部の強度は2割程度強い接合工法と成っ
た。
【0006】
【実施例】添付図面を参照して本発明の実施例について
説明する。図1ないし図3において、1はパネルであっ
てその上下にボルト穴5が加工され、2の内ダイヤフラ
ムが取り付けられる、2のダイアフラムは1のパネルに
取り付けられた後位置精度を合わせてめねじが加工さ
れ、接合部コアが完成する。このコアを中心にその上下
に10の柱母材が工場にて溶接接合され1本の柱が完成
する、11の梁母材には5のボルト穴が加工された12
のエンドプレートが工場にて溶接接合され1本の梁が完
成する、前記2者を建設現場に搬送し、建設現場におい
て柱を建て、これに梁を架設し、14の全ねじ高力ボル
トを12のエンドプレートに加工された5のボルト穴を
通して、2の内ダイアフラムに加工された8のめねじに
所定の位置まで螺入し、ナットを締めて柱と梁が剛接合
される。
【0007】
【発明の効果】本発明は以上にように、鋼構造仕口部の
溶接作業を半分にし、高力ボルトの本数を1/4〜1/
5となったから、工場加工作業は減少し、建設現場での
建方作業の効率を良くし、ダイアフラムの開裂の心配も
無いから、本接合工法は従来例に比して極めて容易であ
り、経済的であり、工期も短縮され、強度の高い接合工
法である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明に係る接合部分の側面図である。
【図2】図2は図1のA−A’断面図である。
【図3】図3は図1のB−B’断面図である。
【図4】図4は接合部コア製作過程で1のパネルに2の
内ダイアフラムが取り付くまえで4のパネル拡張ボルト
にてパネルを拡張した状態をを示す断面図である。
【図5】図5は接合部コア製作過程で1のパネルに2の
内ダイアフラムが取り付けられた状態を示す断面図であ
る。
【図6】図6は接合部コア製作過程で1のパネルと2の
内ダイアフラムが一体となり、4のパネル拡張ボルトを
取り外している状態を示す断面図である。
【図7】図7は2の内ダイアフラムに8のめねじも加工
され、接合部コアが完成した状態を示す断面図である。
【図8】図8は従来工法における接合工法を説明する側
面図である。
【符号の説明】
1 パネル 2 内ダイアフラム 3 内ダイアフラム受け定規フラットバー 4 パネル拡張ボルト 5 ボルト穴 6 パネル拡張ボルト取り出し穴 7 パネル拡張ボルト取り出し紐 8 めねじ 9 内ダイアフラムの角切 10 柱母材 11 梁母材 12 エンドプレート 13 裏当て金付き溶接接合 14 全ねじ高力ボルト 15 ブラケット 16 スカラップ 17 添え板 18 頭付き高力ボルト 19 通しダイアフラム

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼構造仕口部のパネルにはボルト貫通穴
    を穿設し、このパネルに内ダイアフラムを取り付け、こ
    の内ダイアフラムにはめねじを加工し、このめねじに、
    梁端部に取り付けたエンドプレートのボルト穴を通して
    高力ボルトを螺入し、前記エンドプレート側でナットを
    締めて梁を固定接合することを特徴としたボルト締め内
    ダイアフラム型柱と梁の接合工法。
JP6331303A 1994-11-30 1994-11-30 ボルト締め内ダイアフラム型柱と梁の接合工法 Expired - Fee Related JP3032129B2 (ja)

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