JP2003082762A - 箱形断面柱とh形断面梁の高力ボルト接合構造およびその施工方法 - Google Patents

箱形断面柱とh形断面梁の高力ボルト接合構造およびその施工方法

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JP2003082762A
JP2003082762A JP2001269353A JP2001269353A JP2003082762A JP 2003082762 A JP2003082762 A JP 2003082762A JP 2001269353 A JP2001269353 A JP 2001269353A JP 2001269353 A JP2001269353 A JP 2001269353A JP 2003082762 A JP2003082762 A JP 2003082762A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 基本的には、特殊なワンサイドボルト締め付
け機構を有しない高力ボルトだけを用い、スプリットテ
ィを例えば工場で箱形断面柱に固定しても問題がない接
合施工ができる、スプリットティを介した箱形断面柱と
H形断面梁の高力ボルト接合構造および施工方法を提供
する。 【解決手段】 スプリットティの水平ウエブ2uの先端
にH形断面梁4のフランジの先端が突き当たるように配
置されており、スプリットティの水平ウエブ2uの内側
およびH形断面梁4のフランジの内側に跨がって当接さ
れたジョイントアングルの水平板fbと、スプリットテ
ィの水平ウエブ2uの外側およびH形断面梁4のフラン
ジの外側に跨がってジョイントアングルの水平板fbに
相対するように当接された添板7a、7cが、スプリッ
トティの水平ウエブ2u側とH形断面梁4のフランジ側
で高力ボルト接合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に、鋼構造建築
物を構成する角形鋼管柱などの箱形断面柱とH形鋼梁
を、スプリットティを介して高力ボルト接合する高力ボ
ルト接合構造および接合施工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、箱形断面柱とH形断面梁
の一般的な高力ボルト接合構造としては、図9に示すよ
うに、箱形断面柱1に上下一対のスプリットティー2
a、2bのフランジ2fを高力ボルト3で接合し、この
上下のスプリットティ2a、2bの水平ウエブ2p間に
H形断面梁4の端部を位置させ、上スプリットティ2a
の水平板2pの下面側にH形断面梁4の上フランジ4a
の上面を、また、下スプリットティ2bの水平板2pの
上面側にH形断面梁4の下フランジ4bの下面を当接し
て高力ボルト5で接合する、溶接負担を軽減した箱形断
面柱とH形断面梁の高力ボルト接合構造が知られてい
る。
【0003】このような高力ボルト接合構造において
は、柱材が箱形断面柱1であるため、この箱形断面柱1
にスプリットティ2a、2bを高力ボルト3で接合する
場合には、一般の高力ボルト(JIS B1186に規
定される摩擦接合用六角ボルトや日本鋼構造協会規格の
構造用トルクシア形高力ボルトなど)を用いた通常の施
工方法では施工は困難である。そのため、箱形断面柱1
の外側から挿入して締付が可能なワンサイドボルトが開
発され実用されるようになった。しかし、ワンサイドボ
ルトは高価であり接合コスト増の問題に加え、強度に限
界があるため大きな荷重を受ける大型構造物の柱・梁接
合には適用できないという問題があった。
【0004】一方、工場または建て方前に、一般の高力
ボルトを、特殊な装置により箱形断面柱の内部側からこ
の箱形断面柱と当接されたスプリットティのフランジの
ボルト孔に挿入し、高力ボルトに外側でナットを螺着し
て締め付けることによってスプリットティの垂直板を箱
形断面柱に接合する方法が提案されている。この方法で
は、ワンサイドボルトを使用しない高力ボルト接合が可
能であるため、ワンサイドボルトを使用する方法に比較
して、コスト面、強度面で改善可能であるが、箱形断面
柱の1側面側を示す図10(a)、(b)のように、上
下のスプリットティ2a、2bは水平ウエブ2pが箱形
断面柱1の軸方向と直角になるように配置され、このス
プリットティ2a、2bがH形断面梁4の取り付け前に
箱形断面柱1に固定された場合には、建て方現場で箱形
断面柱1にH形断面梁4を取り付ける際に、H形断面梁
4の上下フランジ4fを上下のスプリットティ2a、2
bの水平ウエブ2p間にセットする作業に手間とり、施
工性が低下するという問題があり、結果的に接合施工コ
ストの上昇につながっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、基本的に
は、特殊なワンサイドボルト締め付け機構を有しない高
力ボルトだけを用い、スプリットティを例えば工場で箱
形断面柱に固定しても問題がない接合施工ができる、ス
プリットティを介した箱形断面柱とH形断面梁の高力ボ
ルト接合構造および接合施工方法を提供することを目的
とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するために、以下の(1)〜(4)を要旨とするも
のである。 (1) 箱形断面柱とH形断面梁を、箱形断面柱に接合
したスプリットティを介して高力ボルト接合する箱形断
面柱とH形断面梁の高力ボルト接合構造において、スプ
リットティの水平ウエブの先端にH形断面梁のフランジ
の先端が突き当たるように配置されており、スプリット
ティの水平ウエブの内側およびH形断面梁のフランジの
内側に跨がって当接されたジョイントアングルの水平板
と、スプリットティの水平ウエブの外側およびH形断面
梁のフランジの外側に跨がってジョイントアングルの水
平板に相対するように当接された添板が、スプリットテ
ィの水平ウエブ側とH形断面梁のフランジ側で高力ボル
トにより緊結されていることを特徴とする箱形断面柱と
H形断面梁の高力ボルト接合構造。
【0007】(2) 箱形断面柱とH形断面梁を、箱形
断面柱に接合した上・下スプリットティを介して高力ボ
ルト接合する箱形断面柱とH形断面梁の高力ボルト接合
構造において、下側スプリットティの水平ウエブより短
い上側スプリットティの水平ウエブの先端にH形断面梁
の上フランジが突き当たるように、また、H形断面梁の
下フランジが下側スプリットティの水平ウエブの上面に
支持されるように配置され、上側スプリットティの水平
ウエブの内側およびH形断面梁の上フランジの内側に跨
がって当接されたジョイントアングルの水平板と、スプ
リットティの水平ウエブの外側およびH形断面梁の上フ
ランジの外側に跨がってジョイントアングルの水平板に
相対するように当接された添板が、スプリットティの水
平ウエブ側とH形断面梁のフランジ側で、それぞれ高力
ボルトにより緊結されており、H形断面梁の下フランジ
の下面とその先端側に配置したフィラープレートの下面
が下側スプリットティの水平ウエブの上面に当接され、
H形断面梁の下フランジの上面およびフィラープレート
の上面に跨がって下側スプリットティの水平ウエブに相
対するように当接された補強アングルの水平板が、スプ
リットティの水平ウエブとH形断面梁のフランジ部およ
びフィラープレート部で高力ボルトにより緊結されてい
ることを特徴とする箱形断面柱とH形断面梁の高力ボル
ト接合構造。
【0008】(3) 工場あるいは施工現場の地組み場
で箱形断面柱の建て方前に、上下スプリットティを、そ
の水平ウエブが柱の材軸方向と直角になるように配置し
てフランジを箱形断面柱に高力ボルトにより接合し、箱
形断面柱の建て方後、H形断面梁の上下フランジを上下
スプリットティの水平ウエブに突き当たるように配置
し、H形断面梁の上下フランジを、上下スプリットティ
の水平ウエブの内側およびH形断面梁のフランジの内側
に跨がって当接したジョイントアングルの水平板と、上
下スプリットティの水平ウエブの外側およびH形断面梁
の上下フランジの外側に跨がってジョイントアングルの
水平板に相対するように当接した添板で挟持した状態
で、上下スプリットティの水平ウエブとH形断面梁の上
下フランジとジョイントアングルと添板を、上下スプリ
ットティの水平ウエブ側とH形断面梁の上下フランジ側
で高力ボルトにより緊結することを特徴とする箱形断面
柱とH形断面梁の高力ボルト接合施工方法。
【0009】(4) 工場あるいは施工現場の地組み場
で箱形断面柱の建て方前に、水平ウエブ長さの異なる上
下スプリットティを、その水平ウエブが柱の材軸方向と
直角になるように配置してフランジを箱形断面柱に高力
ボルトにより接合し、箱形断面柱の建て方後、H形断面
梁の上フランジを上側スプリットティの水平ウエブに突
き当たるように、またH形断面梁の下フランジおよびフ
ィラープレートを水平ウエブの長さが上側スプリットテ
ィの水平ウエブより長い下側スプリットティの水平ウエ
ブの上面で支持させるように配置して、H形断面梁の上
フランジの内側と上側スプリットティの水平ウエブの内
側に跨がってジョイントアングルの水平板を当接すると
ともに、H形断面梁の上フランジの外側と上側スプリッ
トティの水平ウエブの外側に跨がってジョイントアング
ルの水平板と相対するように添板を当接して、H形断面
梁の上フランジ側と上側スプリットティの水平ウエブ側
で高力ボルトにより緊結するとともに、H形断面梁の下
フランジの内側およびフィラープレートの内側に跨がる
ように補強アングルの水平板を当接して、下側スプリッ
トティの水平ウエブにH形断面梁の下フランジ側および
フィラープレート側で高力ボルトにより緊結することを
特徴とする箱形断面柱とH形断面梁の高力ボルト接合施
工方法。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明は、角形や円形の箱形断面
柱に、H形断面梁を、垂直部(垂直フランジ)と水平部
(水平ウエブ)を有するスプリットティを介して高力ボ
ルト接合する箱形断面柱とH形断面梁との接合構造にお
いて、スプリットティの水平ウエブを柱の材軸方向と直
角に配置し、このスプリットティの垂直フランジを、予
め箱形断面柱の所定の位置に固定しておき、このスプリ
ットティの水平ウエブとH形断面梁を、H形断面梁から
箱形断面柱へ応力を良好に伝達するL形ジョイントアン
グル(以下「ジョイントアングル」という。)や添板、
L形の補強アングル(以下「補強アングル」という。)
などの連結金物や、フィラープレートを用いて高力ボル
トにより緊結・接合するものであり、少なくともH形断
面梁の上フランジ側はスプリットティの水平ウエブに直
接に接合しない高力ボルト接合構造である。
【0011】以下に、本発明をより具体的に説明する。
ここでは、箱形断面柱が角形の箱形断面柱の場合につい
て説明する。 (1)の発明では、ジョイントアングルの水平板を、箱
形断面柱に固定された上下のスプリットティの水平ウエ
ブの内側とこれに突き当たるように配置したH形断面梁
の上下フランジの内側に跨がるように当接し、スプリッ
トティの水平ウエブの外側とH形断面梁のフランジの外
側に跨ってジョイントアングルと相対するように当接し
た添板とともに、スプリットティの水平ウエブ領域とH
形断面梁領域で、それぞれ高力ボルト接合するものであ
り、ジョイントアングルの垂直板は非接合部とするもの
である。
【0012】(2)の発明では、上側スプリットティ側
では、ジョイントアングルの水平板を、箱形断面柱に固
定された上側スプリットティの水平ウエブの内側とこれ
に突き当たるように配置したH形断面梁の上フランジの
内側に跨がるように当接し、上側スプリットティの水平
ウエブの外側とH形断面梁の上フランジの外側で跨がっ
てジョイントアングルと相対するように当接した添板と
ともに、スプリットティの水平ウエブ領域とH形断面梁
領域で、それぞれ高力ボルト接合する。垂直板は非接合
部とするものである。一方、下側スプリットティ側で
は、補強アングルの水平板を、箱形断面柱に固定された
下側スプリットティの水平ウエブの上面に当接したH形
断面梁の下フランジの上面とH形断面梁の下フランジの
先端側に配設したフィラープレートの上面に跨がって当
接し、下側スプリットティの水平ウエブ領域で下側スプ
リットティの水平ウエブと、H形断面梁の下フランジお
よびフィラープレートを高力ボルト接合するものであ
り、補強アングルの垂直板は非接合部とするものであ
る。
【0013】本発明では、基本的には箱形断面柱とスプ
リットティの接合を、箱形断面柱の建て方前に完了させ
ておくものであることから、 箱形断面柱にH形鋼梁を取り付ける際、ジョイントア
ングル、添板、補強アングルの位置調整が容易にできる
ことから、H形断面梁の位置調整作業時の制約が緩和さ
れ施工性が改善される。 工場あるいは施工現場の地組場で箱形断面柱の建て方
前に、例えば特開2000−213070号公報記載の
装置(ボルト搬送装置と引出治具)などを用いて箱形断
面柱の内部側から高力ボルトを挿入して箱形断面柱にス
プリットティを高力ボルト接合することができ、高価で
締め付けが複雑なワンサイド締め付け機構を有しない高
強度の高力ボルトのみによる高力ボルト接合構造が可能
になる。その結果、コストを大幅に低減するとともに、
大型構造物を対象としても力学的品質の安定化が図れ、
より安全性の高い接合構造の実現が可能になる。
【0014】本発明で用いるスプリットティは、上下で
独立させたものでもよいし、上下一体にしたものでもよ
く、いずれの場合も上下対称な形状のものであることは
不可欠ではない。また、ジョイントアングルは、矩形を
基本形状とする垂直板と水平板からなるL形断面材であ
り、水平板がH形断面梁のフランジ、スプリットティの
水平ウエブ、添板との接合部となり、垂直板は非接合に
なるものである。また、添板は、高摩擦助材および接合
安定材として機能するものであり、基本形状は平板であ
る。ジョイントアングルの水平板とスプリットティの水
平ウエブとの接触面、ジョイントアングルの水平板とH
形断面梁との接触面に0.6以上のすべり係数が得られ
る高摩擦化処理を施して接合摩擦を高めることが有効で
ある。
【0015】補強アングルは、スプリットティとH形断
面梁の接合部に作用する曲げモーメントに対する耐力を
補強するためのもので、主に下側スプリットティ側に配
設するものであり、ジョイントアングルと同様、基本形
としては矩形を基本形状とする水平板と垂直板からなる
L形断面であり、水平板の下面がH形断面梁の下フラン
ジの上面、フィラープレートの上面との接合面となり、
垂直板は非接合部となる。補強アングルの水平板におけ
るH形断面梁の下フランジの上面およびフィラープレー
トの上面との接触面に0.6以上のすべり係数が得られ
る高摩擦化処理を施して接合摩擦を高めることが有効で
ある。
【0016】フィラープレートは、高摩擦助材および接
合安定材として機能するものであり、基本形状は平板で
あり、補強アングルと同様、接触面に0.6以上のすべ
り係数が得られる高摩擦化処理を施して接合摩擦を高め
ることが有効である。ジョイントアングル、補強アング
ル、添板の形状およびサイズ、ボルト孔の大きさ、ボル
ト孔数は、H形断面梁からスプリットティを介して箱形
断面柱に伝達される応力に応じて連結金物として十分に
機能できる範囲で設定する。なお、本発明においては、
ワンサイドボルトの部分使用も考慮することができる。
【0017】
【実施例】[実施例1]以下に本発明の実施例1につい
て、図1〜図5に基づいて説明する。図1〜図3は、箱
形断面柱1の側面の上下に所定の間隔をおいて配置され
高力ボルト接合された上下一対のスプリットティ2a、
2bを介して、H形断面梁4を高力ボルト接合した箱形
断面柱とH形断面梁の接合構造例の基本形を示したもの
である。H形断面梁4は、通常の場合、箱形断面柱1の
1〜4側面にスプリットティ2a、2bを介して取り付
けられるが、ここでは、箱形断面柱の1側面に1本のH
形断面梁4を取り付け場合について代表説明する。
【0018】図1〜図3において、1は箱形断面柱で、
側面に上下一対のスプリットティ2aと2bが高力ボル
ト3aにより接合されている。スプリットティ2a、2
bは、図4に示すように、箱形断面柱1に高力ボルト3
aで接合するフランジ2fと、H形断面梁4を高力ボル
ト5aで接合するための水平ウエブ2uからなり断面が
T形に形成され、フランジ2fには複数(ここでは4隅
部にそれぞれ1個)のボルト孔2hと水平ウエブ2uに
複数(ここでは左右1個)のボルト孔2hを有するもの
である。
【0019】H形断面梁4は、複数(ここでは先端部に
左右1個)のボルト孔4hを有する上下フランジ4a、
4bの先端面がスプリットティ2a、2bの水平ウエブ
2uの先端面に突き当たるように(ただし、間隙があり
突き当たらない)配置されている。H形断面梁4の上フ
ランジ4aの下面と上側スプリットティ2aの水平ウエ
ブ2uの下面に跨がって、左右一対のジョイントアング
ル6a、6bの水平板fbが当接され、H形断面梁4の
上フランジ4aの上面と上側スプリットティ2aの水平
ウエブ2uの上面に跨がって左右一対のジョイントアン
グル6a、6bの水平板fbと相対するように添板7
a、7bが当接されており、スプリットティ2aの水平
ウエブ2u側では、ジョイントアングル6a、6bの水
平板fbと添板7a、7bがスプリットティ2aの水平
ウエブ2uを挟持するような状態で高力ボルト5aによ
り接合され、H形断面梁4のフランジ4a側では、ジョ
イントアングル6a、6bの水平板fbと添板7a、7
bがH形断面梁4のフランジ4aを挟持するような状態
で高力ボルト5aにより接合されている。
【0020】一方、H形断面梁4の下フランジ4bの上
面と下側スプリットティ2bの水平ウエブ2uの上面に
跨がって、左右一対のジョイントアングル6c、6dの
水平板fbが当接され、H形断面梁4の下フランジ4b
の下面と下側スプリットティ2bの水平ウエブ2uの下
面に跨がって左右一対のジョイントアングル6c、6d
の水平板fbと相対するように添板7c、7dが当接さ
れており、下側スプリットティ2bの水平ウエブ2u側
では、ジョイントアングル6c、6dと添板7c、7d
がスプリットティ2bの水平ウエブ2uを挟持するよう
な状態で高力ボルト5aにより接合され、H形断面梁4
の下フランジ4b側では、ジョイントアングル6c、6
dと添板7c、7dがH形断面梁4の下フランジ4bを
挟持するような状態で高力ボルト5aにより接合されて
いる。
【0021】ジョイントアングル6a〜6dは、図5
(a)、(b)に示すように、複数(ここではスプリッ
トティ側とH形断面梁側に各1個)のボルト孔6hを有
する水平板fbとボルト孔を有しない垂直板faからな
る断面が山形のもので、水平板fbがスプリットティ2
a、2bの水平ウエブ2uの内側面とH形断面梁4の上
下フランジ4a、4bの内側面に跨がって当接されてス
プリットティの水平ウエブ2u側とH形断面梁のフラン
ジ4a、4b側で高力ボルト5aにより接合されるもの
であり、垂直板faは非接合部になっており、左右で相
対するジョイントアングルの垂直板fa間には、H形断
面梁4のウエブ4uが位置する空間が形成される。添板
7a、7b、7c、7dは、図5(c)に示すように平
板で複数(ここではスプリットティ側とH形断面梁側に
各1個)のボルト孔7hを有するものであり、スプリッ
トティ2a、2bの水平ウエブ2uの外側面とH形断面
梁4の上下フランジ4a、4bの外側面に跨がって当接
されて高力ボルト5aにより接合されるものであり、内
側面に当接された各ジョイントアングルの水平板fbに
相対するように当接されてスプリットティの水平ウエブ
2u側とH形断面梁のフランジ4a、4b側で高力ボル
ト5aにより接合される。
【0022】この箱形断面柱1とH形断面梁4の高力ボ
ルト接合構造の施工手順について1例を以下に説明す
る。 (1).工場において、箱形断面柱1に上下一対のスプ
リットティ2a、2bを高力ボルト3aにより接合して
取り付ける。この際、高力ボルト3aを箱形断面柱1の
内部側からボルト孔に挿入して外部側で締め付けを行う
が、この挿入、締付作業には、例えば特開2000−2
13070号公報記載の装置(ボルト搬送装置と引出治
具)などを用いることができる。 (2).上下一対のスプリットティ2a、2bを取り付
けた箱形断面柱1を建て方現場に運ぶ。
【0023】(3).建て方現場において、箱形断面柱
1を建てた状態で、上下のスプリットティ2a、2bの
水平ウエブ2uの先端にH形断面梁4の上下フランジ4
a、4bの先端を突き合わせるように配置する。 (4).上側スプリットティ2aの水平ウエブ2uの内
側面とH形断面梁4の上フランジ4aの内側面に跨がっ
て左右一対のジョイントアングル6aと6bの水平板f
bを当接するとともに、スプリットティ2aの水平ウエ
ブ2uの外側面とH形断面梁4の上フランジ4aの外側
面に跨がって左右一対のジョイントアングル6a、6b
の水平板fbに相対するように添板7aと7bを当接し
て、スプリットティ2aの水平ウエブ2u側ではスプリ
ットティの水平ウエブ2uとジョイントアングル6a、
6bと添板7a、7bを各1本の高力ボルト5aにより
接合し、H形断面梁4の上フランジ4a側ではH形断面
梁4の上フランジ4aとジョイントアングル6a、6b
と添板7a、7bを各1本の高力ボルト5aにより接合
する。
【0024】(5).下側スプリットティ2bの水平ウ
エブ2uの内側面とH形断面梁4の下側フランジ4bの
内側面に跨がって左右一対のジョイントアングル6cと
6dの水平板fbを当接するとともに、スプリットティ
2bの水平ウエブ2uの外側面とH形断面梁4の下フラ
ンジ4bの外側面に跨がって左右一対のジョイントアン
グル6c、6dの水平板fbに相対するように添板7c
と7dを当接して、スプリットティ2bの水平ウエブ2
u側ではスプリットティの水平ウエブ2uとジョイント
アングル6c、6dと添板7c、7dを各1本の高力ボ
ルト5aにより接合し、H形断面梁4の下フランジ4b
側ではH形断面梁4の下フランジ4bとジョイントアン
グル6c、6dと添板7c、7dを各1本の高力ボルト
5aにより接合する。このようにして、図1〜図3で示
すような箱形断面柱とH形断面梁の接合部構造が得られ
る。
【0025】このような箱形断面柱とH形断面梁の接合
部構造の施工に際しては、例えば工場で箱形断面柱に上
下スプリットティの高力ボルト接合を完了させて建て方
現場に搬送し、建て方の際に、箱形断面柱にH形断面梁
をジョイントアングルを介して高力ボルト接合する際
に、H形断面梁の位置調整作業を安定的に行うことがで
き施工性を改善することができる。また、箱形断面柱1
にスプリットティを取り付ける際には、例えば特開20
00−213070号公報記載の装置(ボルト搬送装置
と引出治具)を用い、スプリットティの取付作業を工場
や施工現場の地組み場で完了させておくことができるこ
とから、高価なワンサイドボルトを必要としない高力ボ
ルト接合が可能であり、接合施工コストを大幅に低減す
ることができる。また、ワンサイドボルトより高強度を
有する、例えば、15Tクラスの高力ボルトを用いるこ
とができ、接合部強度を強化することができる。
【0026】[実施例2]以下に本発明の実施例2につ
いて、図6〜図8に基づいて説明する。この実施例2で
は、実施例1と同様、箱形断面柱とH形断面梁の接合部
構造において、本発明を適用した場合のものであるが、
スプリットティの形状とスプリットティに対するH形断
面梁の取付方において、実施例1とは一部異なるもので
ある。H形断面梁4は、通常の場合、箱形断面柱1の1
〜4側面にスプリットティを介して取り付けられるが、
ここでは、箱形断面柱の1側面にスプリットティ2c、
2dを介して1本のH形断面梁4を取り付ける場合につ
いて代表説明する。
【0027】図6において、1は箱形断面柱で、側面に
上側スプリットティ2cと下側スプリットティ2dが高
力ボルト3aにより接合されている。スプリットティ2
cは、図7(a)に示すように、箱形断面柱1に高力ボ
ルト3aで接合するフランジ2fと、H形断面梁4を高
力ボルト5aで接合するための短い水平ウエブ2uから
なり断面がT形に形成され、フランジ2fには複数(こ
こでは4隅部にそれぞれ1個)のボルト孔2hを有し水
平ウエブ2uに複数(ここでは左右各2個)のボルト孔
2hを有するものである。また、スプリットティ2d
は、図7(b)に示すように、箱形断面柱1に高力ボル
ト3で接合するフランジ2fと、H形断面梁4を高力ボ
ルト5aで接合するための長い(スプリットティ2cの
水平ウエブ2uより倍以上の長さの)水平ウエブ2uか
らなり断面がT形に形成され、フランジ2fには複数
(ここでは4隅部にそれぞれ1個)のボルト孔2hを有
し水平ウエブ2uに複数(ここでは左右各4個)のボル
ト孔2hを有するものである。
【0028】H形断面梁4は、複数(ここでは先端部に
左右各2個)のボルト孔4hを有する上フランジ4aの
先端面がスプリットティ2cの水平ウエブ2uの先端面
に突き当たるように(ただし、間隙があり突き当たらな
い)配置され、複数(ここでは先端部に左右各2個)の
ボルト孔4hを有する下フランジ4bの先端部が下側ス
プリットティ2dの水平ウエブ2uの先端部上面に支持
されるように配置されており、H形断面梁4の下フラン
ジ4bの先端と下側スプリットティ2dのフランジ2f
間の空間部には、H形断面梁4の下フランジ4bと略同
じ厚さでボルト孔を有する左右一対のフィラープレート
10a、10bが並置されている。
【0029】H形断面梁4の上フランジ4aの下面と上
側スプリットティ2cの水平ウエブ2uの下面に跨がっ
て、左右一対のジョイントアングル8a、8bの水平板
fbが当接され、H形断面梁4の上フランジ4aの上面
と上側スプリットティ2cの水平ウエブ2uの上面に跨
がって、ジョイントアングル8a、8bの水平板fbと
相対するように添板7a、7bが当接されており、上側
スプリットティ2cの水平ウエブ2u側では、ジョイン
トアングル8a、8bの水平板fbと添板7a、7bが
上側スプリットティ2cの水平ウエブ2uを挟持するよ
うな状態で高力ボルト5aにより接合されている。ま
た、H形断面梁4の上フランジ4a側では、ジョイント
アングル8a、8bの水平板fbと添板7a、7bがH
形断面梁4のフランジ4aを挟持するような状態で高力
ボルト5aにより接合されている。
【0030】一方、下側スプリットティ2dの水平ウエ
ブ2uの上面に支持された、H形断面梁4の下フランジ
4bの上面とフィラープレート10a、10bの上面に
跨がって、左右一対の補強アングル9a、9bの水平板
ppが当接され、下側スプリットティ2dの水平ウエブ
2u側では、補強アングル9a、9bと下側スプリット
ティ2dの水平ウエブ2uでフィラープレート10a、
10bを挟持するような状態で高力ボルト5aにより接
合されている。また、H形断面梁4の下フランジ4b側
では、補強アングル9a、9bと下側スプリットティ2
dの水平ウエブ2uでH形断面梁4の下フランジ4bを
挟持するような状態で高力ボルト5aにより接合されて
いる。
【0031】ジョイントアングル8a〜8bは、図8
(a)に示すように、複数(ここではスプリットティ側
に2個とH形断面梁側に2個)のボルト孔8hを有する
水平板fbとボルト孔を有しない垂直板faからなる断
面が山形のもので、水平板fbがスプリットティ2cの
水平ウエブ2uの下面とH形断面梁4の上フランジ4a
の下面に跨がって当接されて、上側スプリットティ2c
の水平ウエブ2u側とH形断面梁の上フランジ4a側で
高力ボルト5aにより接合されるものであり、垂直板f
aは非接合部になっており、左右で相対するジョイント
アングルの垂直板fa間には、H形断面梁4のウエブ4
uが位置する空間が形成される。添板7a、7bは、図
8(b)に示すように平板で複数(ここではスプリット
ティ側の左右に各1個、H形断面梁側にその長さ方向に
2個)のボルト孔7hを有するものであり、上側スプリ
ットティ2cの水平ウエブ2uの上面とH形断面梁4の
上フランジ4aの上面に跨がって、各ジョイントアング
ルの水平板fbに相対するように当接され、上側スプリ
ットティ2cの水平ウエブ2u側とH形断面梁のフラン
ジ4a、4b側で高力ボルト5aにより接合される。
【0032】補強アングル9a、9bは、基本的形状は
前記ジョイントアングルと同様のもので、図8(c)に
示すように、複数(ここではスプリットティ側に1個と
H形断面梁側に2個)のボルト孔9hを有する水平板p
pとボルト孔を有しない垂直板paからなる断面が山形
のもので、水平板ppが下側スプリットティ2dの水平
ウエブ2uの上面に支持されたH形断面梁4の下フラン
ジ4bの上面とフィラープレートの上面に跨がって当接
されて、下側スプリットティ2dの水平ウエブ2u側と
H形断面梁の下フランジ4b側で高力ボルト5aにより
接合されるものであり、垂直板paは非接合部になって
おり、左右で相対する補強アングルの垂直板pa間に
は、H形断面梁4のウエブ4uが位置する空間が形成さ
れる。フィラープレート10a、10bは、図8(d)
に示すように平板で複数(ここでは1個)のボルト孔1
0hを有するものであり、下側スプリットティ2dの水
平ウエブ2uの上面と補強アングル9a、9bの水平板
pp間に挟持された状態で高力ボルト5aにより接合さ
れる。
【0033】この実施例2における箱形断面柱1とH形
断面梁4の高力ボルト接合構造の施工手順について1例
を以下に説明する。 (1).工場において、箱形断面柱1に上下一対のスプ
リットティ2c、2dを高力ボルト3aにより接合して
取り付ける。この際、高力ボルト3aを箱形断面柱1の
内部側からボルト孔に挿入して外部側で締め付けを行う
が、この挿入、締付作業には、例えば特開2000−2
13070号公報記載の装置(ボルト搬送装置と引出治
具)などを用いることができる。 (2).上下一対のスプリットティ2c、2dを取り付
けた箱形断面柱1を建て方現場に運ぶ。
【0034】(3).建て方現場において、箱形断面柱
1を建てた状態で、上側スプリットティ2cの先端にH
形断面梁4の上フランジ4aの先端を突き合わせ、H形
断面梁4の下フランジ4bと左右のフィラープレート1
0a、10bを、下側スプリットティ2dの水平ウエブ
2u上に支持されるように配置する。 (4).下側スプリットティ2dの水平ウエブ2uで支
持状態のH形断面梁4の下フランジ4bとフィラープレ
ート10a、10bの上面に跨がって左右一対の補強ア
ングル9aと9bの水平板ppを当接して、H形断面梁
4の下フランジ4bとフィラープレート10a、10b
を下側スプリットティ2dの水平ウエブ2uと補強アン
グル9a、9bで挟持した状態で、H形断面梁4の下フ
ランジ4bは左右各2本の高力ボルト5aにより、また
フィラープレート10a、10bは各1本の高力ボルト
5aにより接合する。
【0035】(5).上側スプリットティ2cの水平ウ
エブ2uの下面とH形断面梁4の上フランジ4aの下面
に跨がって、左右一対のジョイントアングル8a、8b
の水平板fbを当接するとともに、上側スプリットティ
2cの水平ウエブ2uの上面とH形断面梁4の上フラン
ジ4aの上面に跨がって、ジョイントアングル8a、8
bの水平板fbに相対するように添板7aと7bを当接
して、上側スプリットティ2cの水平ウエブ2u側では
上側スプリットティ2cの水平ウエブ2uとジョイント
アングル8a、8bと添板7a、7bを左右各2本の高
力ボルト5aにより接合し、H形断面梁4の上フランジ
4a側ではH形断面梁4の上フランジ4aとジョイント
アングル8a、8bと添板7a、7bを各2本の高力ボ
ルト5aにより接合する。このようにして、図6〜図7
で示すような箱形断面柱1とH形断面梁4の接合部構造
が得られる。
【0036】この実施例2の箱形断面柱1とH形断面梁
4の接合部構造においては、実施例1の場合と概ね同様
の効果が得られ、また、スプリットティにH形断面梁を
高力ボルト接合する場合、H形断面梁の下フランジを下
側スプリットティの水平ウエブで支持した状態で、ジョ
イントアングルと添板、補強アングルとフィラープレー
トを用いた接合施工を安定した状態で行うことができ、
接合施工性を改善することができる。また、下側のスプ
リットティでH形断面梁の下フランジを支持し、フィラ
ープレートと補強アングルを用いた接合構造になってい
るので、実施例1の場合より曲げモーメントに対する耐
力を強化することができる。なお、本発明は、上記の実
施例の内容に限定されるものではない。例えば、上記の
実施例は、柱が角形の箱形断面柱で、梁がH形断面梁の
場合に適用したものであるが、柱が円形の箱形断面柱や
H形断面柱の場合にも本発明の適用が可能であり、梁
は、通常、柱の1側面のみではなく、2〜4側面で上下
1〜複数段取り付けるものである。また、スプリットテ
ィの形状、サイズ、配置、固定などの設定条件、ジョイ
ントアングルや補強アングル、添板、フィラープレート
の形状サイズ、配置、ボルト孔径、配置などの設計条
件、高力ボルトおよびナット・座金の設定条件、接合面
に対する高摩擦処理、施工手順などについては、接合対
象物、接合部位、材料強度、設計強度などに応じて、上
記請求項を満足する範囲内で変更のあるものである。
【0037】
【発明の効果】本発明では、スプリットティの水平ウエ
ブを箱形断面柱の材軸方向と平行に配置して箱形断面柱
に固定し、このスプリットティにH形断面梁をジョイン
トアングルと添板を介して高力ボルト接合するものであ
るから、箱形断面柱にH形断面梁を取り付ける際、ジョ
イントアングルと添板の位置調整が容易にできることか
らH形断面梁の位置調整作業時の制約が緩和され施工性
が改善される。また、梁の補強アングルとフィラープレ
ートを用いる場合には、H形断面梁の下フランジを下側
スプリットティの水平ウエブで支持した状態で接合する
ので、施工が容易であり、曲げモーメントに対する耐力
を強化できる。工場あるいは施工現場の地組場で箱形断
面柱の建て方前に、その内部側から複雑なワンサイド締
め付け機構を有しない高強度の高力ボルトのみによる高
力ボルト接合構造が可能になることから、コストを大幅
に低減するとともに、大型構造物を対象としても力学的
品質の安定化が図れより安全性の高い接合構造の実現が
可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)図は、本発明の実施例1における箱形断
面柱とH形断面梁の高力ボルト接合構造例を示す一部断
面正面説明図。
【図2】図は、図1の側面説明図。
【図3】図1の平面説明図。
【図4】図1〜図3のスプリットティの立体説明図。
【図5】(a)図および(b)図は、図1〜図3のジョ
イントアングルの立体説明図。(c)図は、図1〜図3
の添板の立体説明図。
【図6】(a)図は、本発明の実施例2における箱形断
面柱とH形断面梁の高力ボルト接合構造例を示す一部断
面正面説明図、(b)図は、(a)図の側面説明図、
(c)図は、(a)図の平面説明図。
【図7】(a)図および(b)図は、図6(a)および
(b)図のスプリットティの立体説明図。
【図8】(a)図は、図6(a)〜(b)図のジョイン
トアングルの立体説明図、(b)図は、図6(a)〜
(b)図の添板の立体説明図、(c)図は、図6(a)
〜(b)図の補強アングルの立体説明図、(d)図は、
図6(a)〜(b)図のフィラープレートの立体説明
図。
【図9】従来から知られている箱形断面柱とH形断面梁
の高力ボルト接合構造例を示す立体説明図。
【図10】図9に示すような従来の箱形断面柱とH形断
面梁の高力ボルト接合構造例における箱形断面柱とスプ
リットティとH形断面梁の接合構造例を示す一部断面正
面説明図、(b)図は、(a)図の側面説明図。
【符号の説明】
1 箱形断面柱 2 スプリット
ティ 2a〜2d スプリットティ 2f フランジ
(スプリットティ) 2p、2u 水平ウエブ(スプリットティ) 2h ボルト孔 3 高力ボルト(ワンサイドボルト) 3a 高力ボルト 4 H形断面梁 4a 上フランジ 4b 下フランジ 4u ウエブ 4h ボルト孔 5、5a 高力ボルト 6a〜6d ジョ
イントアングル 6h ボルト孔 7a〜7d 添板 7h ボルト孔 8a、8b ジョ
イントアングル fa 垂直板 fb 水平板 8h ボルト孔(水平板) 9a、9b 補強
アングル pa 垂直板 pp 水平板 10a、10b フィラープレート 10h ボルト

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 箱形断面柱とH形断面梁を、箱形断面柱
    に接合したスプリットティを介して高力ボルト接合する
    箱形断面柱とH形断面梁の高力ボルト接合構造におい
    て、スプリットティの水平ウエブの先端にH形断面梁の
    フランジの先端が突き当たるように配置されており、ス
    プリットティの水平ウエブの内側およびH形断面梁のフ
    ランジの内側に跨がって当接されたジョイントアングル
    の水平板と、スプリットティの水平ウエブの外側および
    H形断面梁のフランジの外側に跨がってジョイントアン
    グルの水平板に相対するように当接された添板が、スプ
    リットティの水平ウエブ側とH形断面梁のフランジ側で
    高力ボルトにより緊結されていることを特徴とする箱形
    断面柱とH形断面梁の高力ボルト接合構造。
  2. 【請求項2】 箱形断面柱とH形断面梁を、箱形断面柱
    に接合した上・下スプリットティを介して高力ボルト接
    合する箱形断面柱とH形断面梁の高力ボルト接合構造に
    おいて、下側スプリットティの水平ウエブより短い上側
    スプリットティの水平ウエブの先端にH形断面梁の上フ
    ランジが突き当たるように、また、H形断面梁の下フラ
    ンジが下側スプリットティの水平ウエブの上面に支持さ
    れるように配置され、上側スプリットティの水平ウエブ
    の内側およびH形断面梁の上フランジの内側に跨がって
    当接されたジョイントアングルの水平板と、スプリット
    ティの水平ウエブの外側およびH形断面梁の上フランジ
    の外側に跨がってジョイントアングルの水平板に相対す
    るように当接された添板が、スプリットティの水平ウエ
    ブ側とH形断面梁のフランジ側で、それぞれ高力ボルト
    により緊結されており、H形断面梁の下フランジの下面
    とその先端側に配置したフィラープレートの下面が下側
    スプリットティの水平ウエブの上面に当接され、H形断
    面梁の下フランジの上面およびフィラープレートの上面
    に跨がって下側スプリットティの水平ウエブに相対する
    ように当接された補強アングルの水平板が、スプリット
    ティの水平ウエブとH形断面梁のフランジ部およびフィ
    ラープレート部で高力ボルトにより緊結されていること
    を特徴とする箱形断面柱とH形断面梁の高力ボルト接合
    構造。
  3. 【請求項3】 工場あるいは施工現場の地組み場で箱形
    断面柱の建て方前に、上下スプリットティを、その水平
    ウエブが柱の材軸方向と直角になるように配置してフラ
    ンジを箱形断面柱に高力ボルトにより接合し、箱形断面
    柱の建て方後、H形断面梁の上下フランジを上下スプリ
    ットティの水平ウエブに突き当たるように配置し、H形
    断面梁の上下フランジを、上下スプリットティの水平ウ
    エブの内側およびH形断面梁のフランジの内側に跨がっ
    て当接したジョイントアングルの水平板と、上下スプリ
    ットティの水平ウエブの外側およびH形断面梁の上下フ
    ランジの外側に跨がってジョイントアングルの水平板に
    相対するように当接した添板で挟持した状態で、上下ス
    プリットティの水平ウエブとH形断面梁の上下フランジ
    とジョイントアングルと添板を、上下スプリットティの
    水平ウエブ側とH形断面梁の上下フランジ側で高力ボル
    トにより緊結することを特徴とする箱形断面柱とH形断
    面梁の高力ボルト接合施工方法。
  4. 【請求項4】 工場あるいは施工現場の地組み場で箱形
    断面柱の建て方前に、水平ウエブ長さの異なる上下スプ
    リットティを、その水平ウエブが柱の材軸方向と直角に
    なるように配置してフランジを箱形断面柱に高力ボルト
    により接合し、箱形断面柱の建て方後、H形断面梁の上
    フランジを上側スプリットティの水平ウエブに突き当た
    るように、またH形断面梁の下フランジおよびフィラー
    プレートを水平ウエブの長さが上側スプリットティの水
    平ウエブより長い下側スプリットティの水平ウエブの上
    面で支持させるように配置して、H形断面梁の上フラン
    ジの内側と上側スプリットティの水平ウエブの内側に跨
    がってジョイントアングルの水平板を当接するととも
    に、H形断面梁の上フランジの外側と上側スプリットテ
    ィの水平ウエブの外側に跨がってジョイントアングルの
    水平板と相対するように添板を当接して、H形断面梁の
    上フランジ側と上側スプリットティの水平ウエブ側で高
    力ボルトにより緊結するとともに、H形断面梁の下フラ
    ンジの内側およびフィラープレートの内側に跨がるよう
    に補強アングルの水平板を当接して、下側スプリットテ
    ィの水平ウエブにH形断面梁の下フランジ側およびフィ
    ラープレート側で高力ボルトにより緊結することを特徴
    とする箱形断面柱とH形断面梁の高力ボルト接合施工方
    法。
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