JPH08156530A - 空気入りラジアルタイヤ - Google Patents

空気入りラジアルタイヤ

Info

Publication number
JPH08156530A
JPH08156530A JP6306531A JP30653194A JPH08156530A JP H08156530 A JPH08156530 A JP H08156530A JP 6306531 A JP6306531 A JP 6306531A JP 30653194 A JP30653194 A JP 30653194A JP H08156530 A JPH08156530 A JP H08156530A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carcass
tire
rubber layer
side reinforcing
bead core
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6306531A
Other languages
English (en)
Inventor
Keita Ide
慶太 井出
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP6306531A priority Critical patent/JPH08156530A/ja
Publication of JPH08156530A publication Critical patent/JPH08156530A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Tires In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 車外騒音の低減と操縦安定性確保の両立を図
る。 【構成】 タイヤの断面幅が210mm以上かつ該断面幅
に対する断面高さの比が0.65以上である空気入りラ
ジアルタイヤであって、カーカスのクラウン部とビード
コアの間の区域においてJIS硬度80°以上のサイド
補強ゴム層をカーカスに沿って配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、空気入りラジアルタ
イヤ、中でも大型乗用車用または小型トラック用空気入
りラジアルタイヤに関し、特に車外騒音の低減と操縦安
定性確保の両立を図ろうとするものである。
【0002】近年のアウトドアブームの高まりと共に、
乗用車としては大型で重荷重の車両が増加してきた。こ
のような車両には、例えばサイズ265/70R15の
ように、タイヤ断面幅が210mm以上、断面幅に対する
断面高さの比が0.65以上、リム径が15インチ以上
の大型の乗用車用タイヤまたは小型トラック用タイヤが
装着される。また、その内部構造は、1対のビードコア
間にわたりトロイド状をなして跨がるゴム被覆コードの
ラジアル配列プライが2枚以上積層されたカーカスを骨
格としており、乗用車としては重荷重の車両を支持する
構造となっている。ところが、この種のタイヤでの車外
騒音がにわかに問題となってきたのである。というの
も、上記したようにこの種のタイヤでは、タイヤ断面高
さが高くなり、トレッド部とビード部との間に延びるサ
イドウォール部の面積が広くなる。そして路面の凹凸に
よる入力がトレッド部から伝達されることによりサイド
ウォール部が振動してしまい、これが車外騒音の音源の
一つとなっていたのである。
【0003】上記のようなサイドウォール部の振動を抑
制する手段としては、サイドウォール部の補強を全体的
に低減させることにより振動を減衰させる方法が有効で
あると考えられている。しかし、この場合には操縦安定
性を悪化させる虞が十分あり、アウトドアで使用される
車両に装着されるタイヤでは操縦安定性の悪化は致命的
な欠点となってしまうことを考慮すると、これを回避し
なければならない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこでこの発明では、
大型乗用車用または小型トラック用の空気入りラジアル
タイヤにおける車外騒音の低減と操縦安定性確保の両立
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、1対のビー
ドコア間にわたりトロイド状をなして跨がるゴム被覆コ
ードのラジアル配列プライからなるカーカス本体と、該
カーカス本体から各ビードコア及びこのビードコア上に
据えたスティフナーのまわりに巻き返して延びる上記プ
ライの折り返し部とを有するカーカスを骨格とし、タイ
ヤの断面幅が210mm以上かつ該断面幅に対する断面高
さの比が0.65以上である空気入りラジアルタイヤに
おいて、カーカスのクラウン部とビードコアの間の区域
においてJIS硬度80°以上のサイド補強ゴム層をカ
ーカスに沿って配置することを特徴とする空気入りラジ
アルタイヤである。
【0006】図1を用いてこの発明を図解する。図中 2
はビードコア、 3はトロイド状をなして跨がるゴム被覆
コードのラジアル配列プライからなるカーカス本体 3-1
と該カーカス本体から各ビードコア及びこのビードコア
上に据えたスティフナー 4のまわりに巻き返して延びる
上記プライの折り返し部 3-2とを有するカーカスであ
る。図1では、カーカスはプライ2枚の積層によりな
る。そしてSWはタイヤ断面幅であり、この発明では21
0mm以上である。また、SHはタイヤ断面高さであって、
この発明では断面幅に対する該断面高さの比が0.65
以上のタイヤを対象としている。
【0007】この発明の特徴であるサイド補強ゴム層10
は、カーカスのクラウン部 6とビードコア 2の間の区間
において配置される。ここで該ゴム層は前記区間全域を
覆うよう配置する必要はなく、少なくとも一部に配置す
ればよい。また、サイド補強ゴム層10はJIS硬度80
°以上のゴムを用いるが、この種のゴムは一般に耐オゾ
ンクラック性に劣るため、タイヤ外表面に用いることは
好ましくない。さらに、該ゴム層はカーカスに沿って配
置されるが、曲げの外側、すなわちカーカスのタイヤ外
側に配置することが好ましい。
【0008】
【作用】路面の凹凸による入力でタイヤのサイドウォー
ル部の振動が大きいことは既に述べたとおりである。そ
こで、この発明においては振動を減衰させて低減するの
でなく、高硬度のサイド補強ゴム層を配置することによ
り、振動の振幅を抑制するのである。また高硬度、すな
わちJIS硬度80°以上のサイド補強ゴム層によれば
操縦安定性も確保することができ、さらには向上させる
こともできる。というのも、タイヤの剛性は、タイヤの
左右の動きに対する横方向剛性、上下の動きに対する偏
心剛性、回転方向の動きに対する周方向剛性とに分けて
考えることができるが、これらのうち、操縦安定性に関
係するのは、コーナリング時に寄与する横方向剛性と駆
動力・制動力の伝達に寄与する周方向剛性であり、これ
らのうち上記サイド補強ゴム層はとくに周方向剛性を上
げることができるので、操縦安定性に寄与するわけであ
る。
【0009】ここで、サイド補強ゴム層をビードコア側
から測るタイヤ断面高さの0.85倍までの区域に配置
することが好ましい。というのもこれを越えて配置する
と、偏心剛性が上がることにより、乗り心地が悪化する
ためである。
【0010】
【実施例】図1に示した構造に基づくサイズ265/7
0R15の乗用車用空気入りラジアルタイヤを試作した
(発明タイヤ1)。サイド補強ゴム層10にはJIS硬度
85°で厚さ1mm、幅80mmのゴムシートをカーカスに
沿って配置し、そのタイヤ径方向外端をタイヤ断面高さ
SHの0.7倍の位置とした。そして該ゴム層を、カーカ
スのプライ折り返し部 3-2及びスティフナー 4と、カー
カス本体 3-1との間に挟持させた。なお、発明タイヤ1
の場合のようにサイド補強ゴム層はゴムシートでよい。
【0011】さらに発明タイヤ2として、図3に示すよ
うに、発明タイヤ1で用いたサイド補強ゴム層10の幅を
40mmとして、そのタイヤ径方向外端をタイヤ断面高さ
SHの0.7倍の位置としたタイヤも試作した。この結
果、該ゴム層をプライ折り返し部 3-2とカーカス本体 3
-1との間に挟持させている。また発明タイヤ3として、
図4に示すように、発明タイヤ1で用いたサイド補強ゴ
ム層10の幅を40mmとして、そのタイヤ径方向内端をカ
ーカスのプライ折り返し部 3-2の径方向外端に対応する
位置に配置した。なお、上記ゴム層10のタイヤ径方向外
端はタイヤ断面高さSHの0.85倍までの区域に位置し
た。
【0012】
【発明の効果】これらの発明タイヤの比較として、図2
に示した構造に基づく従来タイヤも試作した。従来タイ
ヤと発明タイヤの相違点は、サイド補強ゴム層10が配置
されていない点であり、これを除き同様の構造とした。
【0013】これらの供試タイヤに以下の試験を行い、
車外騒音及び操縦安定性、さらに乗り心地を評価した。
いずれの試験の場合にも、サイズ7JJ×15のリムに
組みつけて内圧2.4kgf/cm2 を充填して行った。 (車外騒音試験)供試タイヤを実車に装着して、JAS
O規格に基づき惰行通過騒音を測定し、表1に、従来タ
イヤを基準とした差で示している。なお、表1ではオー
バーオール値のみならず、特に500〜800Hzの周波
数域での音圧値を比較しているが、これはサイドウォー
ル部の振動音が500〜800Hzにピークをもつためで
ある。 (周方向剛性及び偏心剛性試験)供試タイヤに荷重10
60kgf (JATMA YEAR BOOK 1994の空気圧−負荷能力対
応表による)を負荷して、リムにタイヤ回転方向または
径方向の変位を与えたときの変位量とその変位量を与え
るのに要した力を測定し、単位変位量当たりの力を求め
た。その結果は、表1に、従来タイヤを100とする指
数評価にて示した。周方向剛性については指数が大きい
ほど、偏心剛性については指数が小さいほど良好であ
る。 (実車操縦安定性試験及び乗り心地試験)供試タイヤを
実車に装着して、各種テストコースを各種の速度で走行
したときのテストドライバーの官能評価により、従来タ
イヤを基準とする±5段階評価にて比較評価を行った。
その結果を表1に示している。
【0014】
【表1】
【0015】表1に明らかなように、発明タイヤは従来
タイヤに比べて、車外騒音を低減しており、また操縦安
定性を向上させ、さらには、乗り心地を従来タイヤ同等
とすることができた。以上述べてきたように、この発明
によれば、大型乗用車用または小型トラック用の空気入
りラジアルタイヤにおける車外騒音の低減と操縦安定性
確保を両立させ、さらには操縦安定性を向上させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明タイヤのタイヤ断面図である。左右対称で
あるので右側のみ示す。
【図2】従来タイヤのタイヤ断面図である。図1と同様
に右側のみ示す。
【図3】他の発明タイヤのタイヤ断面図である。図1と
同様に右側のみ示す。
【図4】他の発明タイヤのタイヤ断面図である。図1と
同様に右側のみ示す。
【符号の説明】
1 空気入りラジアルタイヤ 2 ビードコア 3 カーカス 3-1 カーカス本体 3-2 プライ折り返し部 4 スティフナー 6 クラウン部 10 サイド補強ゴム層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1対のビードコア間にわたりトロイド状
    をなして跨がるゴム被覆コードのラジアル配列プライか
    らなるカーカス本体と、該カーカス本体から各ビードコ
    ア及びこのビードコア上に据えたスティフナーのまわり
    に巻き返して延びる上記プライの折り返し部とを有する
    カーカスを骨格とし、タイヤの断面幅が210mm以上か
    つ該断面幅に対する断面高さの比が0.65以上である
    空気入りラジアルタイヤにおいて、 カーカスのクラウン部とビードコアの間の区域において
    JIS硬度80°以上のサイド補強ゴム層をカーカスに
    沿って配置することを特徴とする空気入りラジアルタイ
    ヤ。
JP6306531A 1994-12-09 1994-12-09 空気入りラジアルタイヤ Pending JPH08156530A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6306531A JPH08156530A (ja) 1994-12-09 1994-12-09 空気入りラジアルタイヤ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6306531A JPH08156530A (ja) 1994-12-09 1994-12-09 空気入りラジアルタイヤ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08156530A true JPH08156530A (ja) 1996-06-18

Family

ID=17958155

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6306531A Pending JPH08156530A (ja) 1994-12-09 1994-12-09 空気入りラジアルタイヤ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08156530A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004113101A1 (ja) * 2003-06-17 2004-12-29 The Yokohama Rubber Co.,Ltd. 空気入りタイヤ
JP2005280456A (ja) * 2004-03-29 2005-10-13 Sumitomo Rubber Ind Ltd 空気入りタイヤ
JP2008260410A (ja) * 2007-04-12 2008-10-30 Toyo Tire & Rubber Co Ltd 空気入りタイヤ
JP2009196616A (ja) * 2008-02-25 2009-09-03 Bridgestone Corp 空気入りラジアルタイヤ
KR20190028835A (ko) * 2017-09-11 2019-03-20 금호타이어 주식회사 공기입 레디얼 타이어

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004113101A1 (ja) * 2003-06-17 2004-12-29 The Yokohama Rubber Co.,Ltd. 空気入りタイヤ
JP2005007961A (ja) * 2003-06-17 2005-01-13 Yokohama Rubber Co Ltd:The 空気入りタイヤ
JP2005280456A (ja) * 2004-03-29 2005-10-13 Sumitomo Rubber Ind Ltd 空気入りタイヤ
JP2008260410A (ja) * 2007-04-12 2008-10-30 Toyo Tire & Rubber Co Ltd 空気入りタイヤ
JP2009196616A (ja) * 2008-02-25 2009-09-03 Bridgestone Corp 空気入りラジアルタイヤ
KR20190028835A (ko) * 2017-09-11 2019-03-20 금호타이어 주식회사 공기입 레디얼 타이어

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4567482B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP3706181B2 (ja) 空気入りラジアルタイヤ
JP4170821B2 (ja) 空気入りラジアルタイヤ
JPH07101203A (ja) 空気入りラジアルタイヤ
JP4728304B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP4410469B2 (ja) 空気入りタイヤ、及びその製造方法
JPH08318714A (ja) 空気入りタイヤ
JP4153253B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP3447813B2 (ja) 空気入りラジアルタイヤ
JPH0466309A (ja) 空気入りタイヤ
JPH1044721A (ja) 空気入りラジアルタイヤ
JP4603154B2 (ja) ラジアルタイヤ
JP2005193865A (ja) 空気入りラジアルタイヤ
JP2001191764A (ja) 空気入りタイヤ
JP4179589B2 (ja) 空気入りラジアルタイヤ
JP4177656B2 (ja) 空気入りラジアルタイヤ
JP3703935B2 (ja) 空気入りラジアルタイヤ
JPH08156530A (ja) 空気入りラジアルタイヤ
JPH0466311A (ja) 空気入りタイヤ
JPH09207526A (ja) 空気入りタイヤ
JP2005297752A (ja) 空気入りタイヤ
EP1182060A2 (en) Pneumatic tire
JP2001088511A (ja) 乗用車用空気入りラジアルタイヤ
JP2001191765A (ja) 空気入りタイヤ
JP3934619B2 (ja) 空気入りタイヤ

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040423

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040518

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040714

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050125