JP2009196616A - 空気入りラジアルタイヤ - Google Patents

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雅史 脇山
Yutaro Onabe
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Abstract

【課題】ブレーキ制動性能、操縦安定性および乗り心地性を向上させた空気入りラジアルタイヤを提供する。
【解決手段】トレッド部11と、サイドウォール部12と、ビード部13とを備え、ビード部に埋設された一対のビードコア1間にトロイド状に延在するカーカス層2と、そのクラウン部タイヤ半径方向外側に配置された少なくとも2層のスチールベルト層3とを有する空気入りラジアルタイヤ10である。スチールベルト層3のスチールコードが、線径の異なる2種類のスチールフィラメントからなり、複数本の細径フィラメントと、その外側に配置された複数本の太径フィラメントとの2層構造を有する扁平コードであり、サイドウォール部12が、軟質の表層ゴム12Aと硬質の内部ゴム12Bとの2層構造からなり、かつ、硬質の内部ゴム12Bが、ビード部13からスチールベルト層3端部にわたり、実質上同一厚さでカーカス層2の外側に延在する。
【選択図】図1

Description

本発明は空気入りラジアルタイヤ(以下、単に「タイヤ」とも称する)に関し、詳しくは、ブレーキ制動性能、操縦安定性および乗り心地性の改良に係る乗用車用空気入りラジアルタイヤに関する。
一般に、空気入りラジアルタイヤは、一対のビード部間にトロイド状に延在するカーカスを骨格とし、そのタイヤ半径方向外側には、補強層として、ゴム引きされたスチールコードからなるベルト層が配置される。
従来、かかるスチールベルト層には、同一線径のスチールフィラメントが使用されている。これに対し、スチールベルト層に偏平断面のスチールコードを適用することで、操縦安定性等の向上を図る技術も提案されている(例えば、特許文献1,2等)。
また、タイヤのサイドウォール部内部に硬質ゴムを配置して、軟質ゴムとの2層構造とする技術も公知であり、この場合、通常、硬質ゴムは、ビードフィラーの上部近傍からサイドウォール部最大幅付近まで配置される。このような2層の積層ゴム構造を有するタイヤに係る改良技術としては、例えば、特許文献3,4等がある。
特開2005−306102号公報(特許請求の範囲等) 特開2008−6875号公報(特許請求の範囲等) 特開平8−156530号公報(特許請求の範囲等) 特開平5−131815号公報(特許請求の範囲等)
従来は、スチールベルト層ののスチールフィラメントの線径の変更や、サイドウォール部における硬質ゴムの配置位置の変更により、空気入りラジアルタイヤの諸性能、特には、ブレーキ制動性能、操縦安定性および乗り心地の向上を図ることが行われている。しかしながら、従来技術では十分ではなく、これら諸性能をより高度に向上できる技術の確立が望まれていた。
そこで本発明の目的は、ブレーキ制動性能、操縦安定性および乗り心地性をいずれも向上させた空気入りラジアルタイヤを提供することにある。
本発明者らは鋭意検討した結果、下記構成とすることにより、上記問題を解消できることを見出して、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の空気入りラジアルタイヤは、トレッド部と、該トレッド部の両端からタイヤ半径方向内方に延びる一対のサイドウォール部と、該サイドウォール部の内方端に位置する一対のビード部とを備え、該ビード部に埋設された一対のビードコア間にトロイド状に延在するカーカス層と、該カーカス層のクラウン部タイヤ半径方向外側に配置された少なくとも2層のスチールベルト層とを有する空気入りラジアルタイヤにおいて、
前記スチールベルト層のスチールコードが、線径の異なる2種類のスチールフィラメントからなり、複数本の細径フィラメントと、その外側に配置された複数本の太径フィラメントとの2層構造を有する扁平コードであり、
前記サイドウォール部が、軟質の表層ゴムと硬質の内部ゴムとの2層構造からなり、かつ、該硬質の内部ゴムが、前記ビード部から前記スチールベルト層端部にわたり、実質上同一厚さで前記カーカス層の外側に延在することを特徴とするものである。
本発明においては、前記硬質の内部ゴムの100%モジュラスが、5.0〜11.0MPaの範囲内であることが好ましい。
本発明によれば、上記構成としたことにより、ブレーキ制動性能、操縦安定性および乗り心地性をいずれも向上させた空気入りラジアルタイヤを実現することが可能となった。
以下、本発明の好適実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1に、本発明の一好適実施形態に係る空気入りラジアルタイヤの幅方向片側断面図を示す。図示するように、本発明の空気入りラジアルタイヤ10は、トレッド部11と、その両端からタイヤ半径方向内方に延びる一対のサイドウォール部12と、その内方端に位置する一対のビード部13とを備えており、ビード部13に埋設された一対のビードコア1間にトロイド状に延在するカーカス層2と、そのクラウン部タイヤ半径方向外側に配置された少なくとも2層のスチールベルト層3とを有している。
本発明においては、スチールベルト層3のスチールコードが、線径の異なる2種類のスチールフィラメントからなり、複数本の細径フィラメントと、その外側に配置された複数本の太径フィラメントとの2層構造を有する扁平コードである。スチールベルト層3のコード断面形状を扁平にすることにより、ベルト層の面内曲げ剛性を高めて操縦安定性を向上させるとともに、ベルト層の面外曲げ剛性を低減させて乗り心地性能を向上させる効果を得ることができる。
図2に、かかる扁平コードの一例の断面図を示す。図示する扁平コードは、2本の細径フィラメント21と、その外側に配置された6本の太径フィラメント22との2層構造を有している。本発明において、2種類のスチールフィラメントの本数や具体的なコード構造については特に制限はないが、例えば、2〜4本の細径フィラメントと、その外側に配置された4〜10本の太径フィラメントとからなる扁平コードを好適に用いることができる。
なお、本発明において、この扁平コードのコード径は、例えば、0.30〜2.00mmとすることができ、スチールベルト層3における扁平コードの打込み数は、例えば、25〜50本/50mmとすることができる。
また、本発明においては、サイドウォール部12が、軟質の表層ゴム12Aと、硬質の内部ゴム12Bとの2層構造からなり、このうち硬質の内部ゴム12Bが、ビード部13からスチールベルト層3の端部にわたり、実質上同一厚さでカーカス層2の外側に延在している。硬質の内部ゴム層12Bを、サイドウォール部にスチールベルト層3の端部までにわたり配置することで、タイヤの前後方向剛性(周方向剛性,バネ特性)を高めることができ、ブレーキ時制動距離の短縮および操縦安定性の確保をともに図ることが可能となる。特に、剛性の高いビードフィラーとスチールベルト層3との間に完全に配置することで、硬質ゴム層の効果を最大限に発揮させることができ、また、カーカス層2の外側に配置することで、コーナリング時のタイヤの横方向剛性を高めることにも寄与することができる。硬質の内部ゴム12Bの厚さは、例えば、0.3〜2.0mmとすることができる。
本発明において、サイドウォール部12の内層側に配置する硬質の内部ゴム12Bは、軟質の表層ゴム12Aに対し相対的に高硬度のゴムからなるものであればよいが、好適には、100%モジュラスが5.0〜11.0MPaの範囲内であるゴムを用いる。硬質の内部ゴム12Bの100%モジュラスが、5.0MPa未満であると、前後方向剛性を高くする効果が充分に得られない場合があり、11.0MPaを超えると、軟質の表層ゴム12Aとのモジュラスの差が大きすぎて、両者の間でセパレーションが生じやすくなる。また、この硬質の内部ゴム12Bは、図示するように、そのタイヤ半径方向上端部がスチールベルト層3とカーカス層2との間で終端するよう配置することが好ましい。
本発明のタイヤにおいては、スチールベルト層を上記扁平コードからなるものとするとともに、サイドウォール部を、上記条件に従い軟質の表層ゴムと硬質の内部ゴムとの2層構造からなるものとした点のみが重要である。本発明においては、これにより本発明の所期の効果を得ることができ、それ以外のタイヤ構造、材質等については常法に従い適宜構成すればよく、特に制限されるものではない。
例えば、カーカス層2は、図示する例では2層で設けられているが、少なくとも1層にて設ければよく、特に制限されない。また、そのクラウン部タイヤ半径方向外側に配置されたスチールベルト層3のさらに外側には、少なくとも1層、図示する例では3層のベルト補強層5が配置されている。さらに、クラウン部には、ゴム材により円環状に形成されて路面に設置するトレッドが配置され、このトレッドの表面には適宜トレッドパターンが形成される。さらにまた、ビード部13には、ビードコア1に隣接してビードフィラーゴム4が配置され、タイヤの最内層にはインナーライナー(図示せず)が配置される。さらにまた、本発明のタイヤにおいて、タイヤ内に充填する気体としては、通常のあるいは酸素分圧を変えた空気、または窒素等の不活性ガスを用いることが可能である。
以下、本発明を、実施例を用いてより詳細に説明する。
<実施例>
図1に示す断面構造を有する空気入りラジアルタイヤを、下記表1に示す条件に従い、タイヤサイズ245/40R18にて作製した。サイドウォール部12は、図示するように、軟質の表層ゴム12Aと硬質の内部ゴム12Bとの2層構造からなるものとし、硬質の内部ゴム12Bは、ビード部13からスチールベルト層3端部にわたり、実質上同一厚さ0.7mmでカーカス層2の外側に延在させた。また、この硬質の内部ゴム12Bの100%モジュラスは、9MPaとした。
<従来例>
図3に示す断面構造を有する空気入りラジアルタイヤを、下記表1に示す条件に従い、スチールベルト層のコードおよび硬質の内部ゴム12Bの配置領域を変えた以外は実施例と同様にして作製した。
Figure 2009196616
実施例および従来例の供試タイヤをリムサイズ18×8Jのリムに組んで実車に装着し、テストコースでの実車試験により、制動距離、実車操縦安定性および乗り心地性能について評価を行った。制動距離は、100km/hの速度からフルブレーキで停止するまでの距離を測定して、従来例を100とする指数にて示した。数値が大なるほど結果は良好である。また、実車操縦安定性は10点満点で評価し、数値が大なるほど結果は良好である。
Figure 2009196616
上記表中に示すように、スチールベルト層のコードおよび硬質の内部ゴムの配置領域について本発明の条件を満足する実施例の供試タイヤにおいては、かかる条件を満足しない従来例の供試タイヤに比して、ブレーキ制動性能、操縦安定性および乗り心地性のいずれについても向上していることが確かめられた。
本発明の一好適実施形態に係る空気入りラジアルタイヤを示す幅方向片側断面図である。 本発明に係る扁平コードの一例を示す断面図である。 従来例に係る空気入りラジアルタイヤを示す幅方向片側断面図である。 従来例に係るベルトコードの一例を示す断面図である。
1 ビードコア
2 カーカス層
3 スチールベルト層
4 ビードフィラーゴム
5 ベルト補強層
10 空気入りラジアルタイヤ
11 トレッド部
12 サイドウォール部
12A 軟質の表層ゴム
12B 硬質の内部ゴム
13 ビード部

Claims (2)

  1. トレッド部と、該トレッド部の両端からタイヤ半径方向内方に延びる一対のサイドウォール部と、該サイドウォール部の内方端に位置する一対のビード部とを備え、該ビード部に埋設された一対のビードコア間にトロイド状に延在するカーカス層と、該カーカス層のクラウン部タイヤ半径方向外側に配置された少なくとも2層のスチールベルト層とを有する空気入りラジアルタイヤにおいて、
    前記スチールベルト層のスチールコードが、線径の異なる2種類のスチールフィラメントからなり、複数本の細径フィラメントと、その外側に配置された複数本の太径フィラメントとの2層構造を有する扁平コードであり、
    前記サイドウォール部が、軟質の表層ゴムと硬質の内部ゴムとの2層構造からなり、かつ、該硬質の内部ゴムが、前記ビード部から前記スチールベルト層端部にわたり、実質上同一厚さで前記カーカス層の外側に延在することを特徴とする空気入りラジアルタイヤ。
  2. 前記硬質の内部ゴムの100%モジュラスが、5.0〜11.0MPaの範囲内である請求項1記載の空気入りラジアルタイヤ。
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