JP2009179105A - 空気入りランフラットタイヤ - Google Patents

空気入りランフラットタイヤ Download PDF

Info

Publication number
JP2009179105A
JP2009179105A JP2008017895A JP2008017895A JP2009179105A JP 2009179105 A JP2009179105 A JP 2009179105A JP 2008017895 A JP2008017895 A JP 2008017895A JP 2008017895 A JP2008017895 A JP 2008017895A JP 2009179105 A JP2009179105 A JP 2009179105A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tire
carcass
carcass ply
cord
belt
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008017895A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5144290B2 (ja
Inventor
Hiroaki Nishikawa
裕章 西川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP2008017895A priority Critical patent/JP5144290B2/ja
Publication of JP2009179105A publication Critical patent/JP2009179105A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5144290B2 publication Critical patent/JP5144290B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Tires In General (AREA)

Abstract

【課題】比較的軽量な車両に用いる場合、ランフラット耐久性を確保しつつ乗り心地の悪化を抑える。
【解決手段】カーカスを1枚のカーカスプライ24で構成し、折返し部24Bの端部をタイヤサイド部14に配置する。カーカスコードをレーヨンコードの3本撚りとし、サイド補強ゴム層30の最大厚さT1を、タイヤサイド部14の厚さT0の30〜40%の範囲内に設定することで、比較的軽量な車両に用いた場合に、ランフラット耐久性を確保しながら乗り心地の向上を図ることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、空気入りランフラットタイヤにかかり、特に、パンク等により内圧が低下しても一定の距離の安全走行を可能にする空気入りランフラットタイヤに関する。
従来より、普通乗用車向けの空気入りランフラットタイヤとして、断面三日月状等のサイド補強ゴム層をタイヤサイド部に備えたサイド補強タイプの空気入りランフラットタイヤが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。この種の空気入りランフラットタイヤは、ランフラット走行時に普通乗用車の荷重を支えて所定の距離を走行するために、サイド補強ゴム層を厚くしたり、カーカス層を2枚にしたり、カーカス層が1枚でも繊維補強層を追加することにより耐久性を確保していた。
特開平2―147417号公報 特開平3―176213号公報 特開2002―500587号公報
しかしながら、軽乗用車向けのノーマルタイヤは、普通乗用車向けタイヤに比べて簡素な構造で乗り心地の良いタイヤであるが、軽乗用車向け空気入りランフラットタイヤに普通乗用車と同様の構造を適用すると、車重に比較して剛性が高くなり過ぎて乗り心地を大幅に阻害することになり、さらには車体への入力も大きく、車両の耐久性にも影響を及ぼす懸念がある。
本発明は、上記問題を解決すべく成されたもので、比較的軽量な車両に用いた場合に、ランフラット耐久性を確保しつつ乗り心地の悪化を抑えることのできる空気入りランフラットタイヤを提供することが目的である。
発明者は、種々の実験検討を重ねた結果、カーカス構造、カーカスコードの繊度、及びサイド補強ゴム層の厚さを最適化することで、ランフラット走行性能を確保しつつ、乗り心地の悪化を抑えられることを見出した。
請求項1に記載の空気入りランフラットタイヤは、一対のビードコアと、ベルト層と、一方のビードコアから他方のビードコアへトロイド状に跨り、端部分が前記ビードコアをタイヤ内側からタイヤ径方向外側へ折り返され、レーヨンコードの3本撚りとされた複数本のカーカスコードを互いに平行に配列してゴム被覆した1枚のカーカスプライと、一方のビードコアから他方のビードコアへ至る前記カーカスプライの本体部と、前記カーカスプライの折返し部との間に配置され、前記ビードコアからタイヤ径方向外側へ向けて厚さを漸減させながら延びるビードフィラーと、前記カーカスプライのタイヤ軸方向内側に配置され、ビード部側、及びトレッド部側に向けて厚さが漸減するサイド補強ゴム層と、を備え、前記カーカスプライの折返し端が、前記ベルト層の端部と前記ビードフィラーのタイヤ径方向外側端との間であるタイヤサイド部に位置し、前記サイド補強ゴム層の最大厚さT1が、前記サイド補強ゴム層の最大厚さ部分で計測する前記タイヤサイド部の厚さT0の30〜40%の範囲内に設定されている。
次に、請求項1に記載の空気入りランフラットタイヤの作用を説明する。
請求項1に記載の空気入りランフラットタイヤでは、カーカスプライが1枚であるが、カーカスコードをレーヨンコードの3本撚りとし、サイド補強ゴム層の最大厚さT1を、タイヤサイド部の厚さT0の30〜40%の範囲内に設定することで、比較的軽量な車両(例えば、車重950kg以下)に用いた場合に、ランフラット耐久性を確保しながら乗り心地の向上を図ることができる。
例えば、悪路走行により路面の突起から衝撃を受けてタイヤサイド部が大変形した際には、ビードフィラー内側のカーカスに過大な引張応力が作用するため、2本撚りのカーカスコードを備えたカーカスプライ1層では強度不足の懸念があるが、本発明ではカーカスプライに用いるコードのコード繊度を1840dtex/3以上とすることで耐久性を十分に確保できる。
カーカスプライの折返し端を、ベルト層の端部とビードフィラーのタイヤ径方向外側端との間であるタイヤサイド部に配置したことで、プライ端をベルト層にオーバーラップさせた従来品に比較して軽量で乗り心地を向上させることができる。
また、レーヨンコードは発熱が少ないため、ランフラット走行に好適である。
ここで、サイド補強ゴム層の最大厚さT1が、タイヤサイド部の厚さT0の30%未満では、ランフラット耐久性が不十分となる。一方、サイド補強ゴム層の最大厚さT1が、タイヤサイド部の厚さT0の40%を超えると、乗り心地の悪化を招く。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の空気入りランフラットタイヤにおいて、前記カーカスプライの本体部と折返し部との間のゴムゲージが、前記カーカスコードの直径の1.0〜1.5倍の範囲内に設定されている重なり領域を、前記折返し部の端部側に設けている、ことを特徴としている。
次に、請求項2に記載の空気入りランフラットタイヤの作用を説明する。
レーヨンコードの3本撚りとされたカーカスコードを含む本発明のカーカスプライは、2本撚りのカーカスコードを含むカーカスプライに比較してゲージが厚いため、カーカス端での歪みが、2本撚りのカーカスコードを含むカーカスプライ対比で大きくなる。このため、請求項2に記載の空気入りランフラットタイヤでは、カーカスプライの本体部と折返し部との間のゴムゲージを、カーカスコードの直径の1.0〜1.5倍の範囲内に設定した重なり領域を折返し部の端部側に設けることで該歪みを抑えることができる。これにより、カーカスの折返し部の端部からのセパレーションの発生を抑えることができる。
なお、重なり領域におけるカーカスプライの本体部と折返し部との間のゴムゲージが、カーカスコードの直径の1.0倍未満では、カーカス端での歪みを抑えることができなくなる。
一方、重なり領域におけるカーカスプライの本体部と折返し部との間のゴムゲージが、カーカスコードの直径の1.5倍を超えると、ゴムの体積が増えすぎて発熱耐久性が悪化することが懸念される。
また、カーカスプライの本体部と折返し部との間のゴムゲージを、カーカスコードの直径の1.0〜1.5倍の範囲内に設定する重なり領域は、折返し部の端部からタイヤ径方向内側へカーカスプライに沿って少なくとも10mmを確保することが好ましい。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の空気入りランフラットタイヤにおいて、前記ベルト層は、2枚のベルトプライから構成され、前記ベルト層のタイヤ径方向外側には、前記ベルト層の全体を覆うように複数本のナイロンコードを含むベルト補強層が配設されており、前記ナイロンコードが、ナイロンフィラメントを束ねて下撚りのみを施した片撚りコードである、ことを特徴としている。
次に、請求項3に記載の空気入りランフラットタイヤの作用を説明する。
2枚のベルトプライから構成されたベルト層は、ランフラット走行時にバックリングしてベルト折れが懸念される。このため、ベルト層のタイヤ径方向外側に、ベルト層の全体を覆うように複数本のナイロンコードを含むベルト補強層が配設することで、バックリングを抑制することができる。
また、片撚りコードは、相撚りコードに比較して面外剛性を抑えて乗り心地性能の悪化を抑制しつつ、コード折れに対する耐久性を向上させることができる。
以上説明したように請求項1に記載の空気入りランフラットタイヤは上記の構成としたので、ランフラット走行性能を確保しつつ、乗り心地の悪化を抑えることができる、という優れた効果を有する。
請求項2に記載の空気入りランフラットタイヤは上記の構成としたので、カーカスの折返し端からのセパレーションの発生を抑えることができる、という優れた効果を有する。
また、請求項3に記載の空気入りランフラットタイヤは上記の構成としたので、ベルトのコード折れに対する耐久性を向上させることができる、という優れた効果を有する。
[第1の実施形態]
図1に示すように、本実施形態の空気入りランフラットタイヤ10は、軽乗用車用であり、一対のビード部12と、一対のタイヤサイド部14と、両タイヤサイド部14に連なるトレッド部16とを有し、一対のビード部12内に埋設したビードコア18相互間をトロイド状に跨るカーカス20と、カーカス20の外周でトレッド部16を強化するベルト22とを有する。
本実施形態のカーカス20は、複数本のカーカスコードを互いに平行に配列してゴム被覆した1枚のカーカスプライ24から構成されている。カーカスプライ24は、端部分がビードコア18の周りをタイヤ内側から外側へ向けて折り返されおり、両ビードコア18を跨る部分が本体部24A、折り返されている部分が折返し部24Bである。
そして、折返し部24Bは、端部分がタイヤサイド部14に位置している。
ここで、タイヤサイド部14とは、空気入りランフラットタイヤ10の中で、後述するビードフィラー28のタイヤ径方向外側端部を通りカーカスプライ24の本体部24Aの接線に対して直角な法線L1と、後述するベルト22の端部を通りカーカスプライ24の本体部24Aの接線に対して直角な法線L2との間の矢印Aで示す部分のことであり、法線L1よりもタイヤ径方向内側がビード部12である。
本実施形態のカーカスプライ24に用いられているカーカスコードは、レーヨンコードの3本撚りである。なお、カーカスコードの繊度は、1840dtex/3〜1900dtex/3の範囲内に設定することが好ましい。
さらに、カーカスプライ24におけるカーカスコードの打ち込み数は、40〜60本/5cmとすることが好ましい。
本実施形態のカーカス20では、カーカスプライ24の折返し部24Bの端部側が、本体部24Aと密着しており、この密着部分を重なり領域SAとしている。重なり領域SAは、折返し部24Bの端部からタイヤ径方向内側へカーカスプライ24に沿って少なくとも10mmを確保することが好ましい。
また、重なり領域SAでは、図2に示すように、本体部24Aと折返し部24Bとの間のゴムゲージGを、カーカスコード23の直径の1.0〜1.5倍の範囲内に設定することが好ましい。なお、図2において、符号25はカーカスコード23を被覆しているコーティングゴムである。
本実施形態のベルト22は、互いに平行に配列された複数本のスチールコードをゴム被覆した2枚のベルトプライ26から構成されている。
ベルト22のタイヤ径方向外側にはトレッド部16を形成するトレッドゴム層34が配置されている。
カーカス20のタイヤ軸方向外側にはタイヤサイド部14を形成するサイドゴム層36が配置されている。
カーカスプライ24の本体部24Aと折返し部24Bとの間には、サイドゴム層36よりも硬質のゴムからなり、ビードコア18の外周面からタイヤ径方向外側に向けて先細り状に延びるビードフィラー28が配置されている。
さらに、ビード部12には、ビードトゥを形成するゴムチェーファー40が配置されており、ゴムチェーファー40の外面はカバーゴム42で覆われている。
空気入りランフラットタイヤ10の内面には、空気不透過性に優れるインナーライナー33が設けられている。
本実施形態の空気入りランフラットタイヤ10では、ビード部12からトレッド部16にわたるカーカス20の本体部24Aの内面側に、断面が三日月状(タイヤ径方向内側、及びタイヤ径方向外側に向けて徐々に厚さが漸減する形状)のサイド補強ゴム層30が設けられている。
サイド補強ゴム層30は、仮にタイヤ内圧が零になったとしても、走行中の車両総重量を安定して支持し、空気入りランフラットタイヤ10を装着するリム32からの離脱を防止し、空気入りランフラットタイヤ10の破壊を阻止するために、サイドゴム層36よりも硬質のゴムにより構成されている。
サイド補強ゴム層30は、タイヤ径方向略中央部分が最も厚く、その最大厚さT1は、サイド補強ゴム層30の最大厚さ部分で計測するタイヤサイド部14の厚さT0の30〜40%の範囲内に設定されている。
軽乗用車用タイヤの場合、サイド補強ゴム層30は、ゴム硬度を90〜100(JIS A)の範囲内、最大厚さT1を4〜6mmの範囲内に設定することが好ましい。本実施形態のサイド補強ゴム層30は、硬度が98°(加硫後)、最大厚みが5mmである。
(作用)
本実施形態の空気入りランフラットタイヤ10では、カーカスプライ24が1枚であるが、カーカスコードが発熱の少ないレーヨンコードの3本撚りとし、サイド補強ゴム層30の最大厚さT1を、タイヤサイド部14の厚さT0の30〜40%の範囲内に設定しているので、軽乗用車等の軽量な車両に用いた場合においても、ランフラット耐久性を確保しながら乗り心地の向上を図ることができる。
カーカスプライ24の折返し端をタイヤサイド部14に配置しているので、折返し端をベルト層にオーバーラップさせた従来品に比較して軽量で乗り心地を向上させることができる。
なお、サイド補強ゴム層30の最大厚さT1がタイヤサイド部14の厚さT0の30%未満では、ランフラット耐久性が不十分となり、サイド補強ゴム層30の最大厚さT1がタイヤサイド部14の厚さT0の40%を超えると乗り心地の悪化を招く。
また、カーカスプライ24の本体部24Aと折返し部24Bとの間のゴムゲージGを、カーカスコードの直径の1.0〜1.5倍の範囲内に設定した重なり領域SAを折返し部24Bの端部側に設けているので、カーカスコード間のコーティングゴム25が緩衝材となり、ランフラット走行時におけるカーカス端での歪みを抑えることができる。
なお、重なり領域SAにおけるカーカスプライ24の本体部24Aと折返し部24Bとの間のゴムゲージGが、カーカスコード23の直径の1.0倍未満では、カーカス端での歪みを抑えることができなくなり、折返し部24Bの端部からのセパレーションの発生を抑えることができなくなる懸念がある。一方、重なり領域SAにおけるカーカスプライ24の本体部24Aと折返し部24Bとの間のゴムゲージGが、カーカスコード23の直径の1.5倍を超えると、コーティングゴム25の体積が増えすぎて発熱耐久性が悪化することが懸念される。
また、重なり領域SAの長さが10mm未満では、カーカス端での歪みを抑えることができなくなり、折返し部24Bの端部からのセパレーションの発生を抑えることができなくなる懸念がある。一方、重なり領域SAが長すぎると、ビードフィラー28が低くなることによりランフラット耐久性が低下する、あるいはプライ端が高くなることによりトップの部材端の歪みが増大して部材端割れるとなるので、上限は20mm以内とすることが好ましい。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態に係る空気入りランフラットタイヤ10を図3にしたがって説明する。なお、第1の実施形態と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
図3に示すように、本実施形態の空気入りランフラットタイヤ10では、ベルト22のタイヤ径方向外側に、ベルト22全体を覆う様に有機繊維コード層44が設けられている。本実施形態の有機繊維コード層44は複数本のナイロンコードを互いに平行に並べてコーティングゴムで被覆したものである。
本実施形態のナイロンコードは、ナイロンフィラメントを束ねて下撚りのみを施した片撚りコードである。なお、本実施形態では、1400dtex/2のナイロンコードを用いているがこれに限るものでは無い。
このような有機繊維コード層44をベルト22のタイヤ径方向外側に配置することで、ベルト22全体が補強され、ランフラット走行時のベルト折れの原因となるバックリングを抑制することができ、ベルト22のコード折れに対する耐久性を向上させることができる。
(試験例)
本発明の効果を確かめるために、従来例の空気入りランフラットタイヤ、比較例の空気入りランフラットタイヤ、及び本発明の適用された実施例の空気入りランフラットタイヤを用意し、タイヤ重量、及びカーカス破断荷重を調べた。
以下に試験タイヤを説明する。
実施例1:上述した第1の実施形態のタイヤ(カーカスプライのコードのコード繊度が1840dtex/3)であり、折返し端がタイヤサイド部に配置されている。
実施例2:上述した第2の実施例のタイヤ(実施例1+ベルト補強層)である。
比較例:カーカスプライのコードのコード繊度を1840dtex/2としている以外は実施例と同様の構成。
タイヤのサイズは何れも155/65RF14である。また、その他の諸元は以下の表1,2に記載した通りである。
次に、試験項目及び試験方法を説明する。
・ランフラット耐久性:供試タイヤを4.5J×14のリムに組み、内圧0kPa、ドラム試験機にて荷重255kg、雰囲気温度38±3°Cとし速度80km/hに加速した時点からタイヤ内部で故障が起こり、振動レベルが一気に上昇するまでの走行時間を評価した。本サイズにおいて確保すべき走行時間を100として指数表示した。指数の数値が大きいほどランフラット耐久性が良好であることを示している。
・乗り心地:供試タイヤを車両に装着して、比較例をコントロールとしてテストドライバーのフィーリングで比較例を100として指数表示した。指数の数値が大きいほど乗り心地が良いことを示している。
・バックリング:供試タイヤを4.5J×14のリムに組み、内圧0kPa、荷重265kgで平板に押し付けた状態をCTスキャンで撮影し、タイヤの幅方向中心において接地面から踏面までの距離を測定。測定値の逆数を指数表示した。結果は、比較例の値を100とし、指数の数値が大きいほどバックリングが少ないことを示している。
・折返し端の耐セパレーション性能:供試タイヤを4.5×14のリムに組み、内圧300kPaでドラム試験機にて荷重775kg、雰囲気温度38°Cとし、速度60km/hで走行させ、故障発生までの時間を評価した。本サイズとして確保すべき走行時間を100として指数表記した。指数の数値が大きいほど耐セパレーションせいが良好であることを示している。
試験結果は、以下の表1,2に記載した通りである。
Figure 2009179105
Figure 2009179105
試験の結果、本発明の適用された実施例1,2のタイヤは、ランフラット耐久性を確保しつつ、乗り心地を向上できていることが分かる。また、実施例2では、ベルト補強層の追加によりバックリングが少なくなっていることが分かる。
また、比較例は、ランフラット耐久性が必要以上あるが、実施例に比較して乗り心地が悪いことが分かる。
本発明の適用された第1の実施形態に係る空気入りランフラットタイヤの断面図である。 カーカスの重なり領域の断面図である。 本発明の適用された第2の実施形態に係る空気入りランフラットタイヤの断面図である。 従来の空気入りランフラットタイヤの断面図である。
符号の説明
10 空気入りランフラットタイヤ
12 ビード部
14 タイヤサイド部
16 トレッド部
18 ビードコア
20 カーカス
22 ベルト
24 カーカスプライ
24A 本体部
24B 折返し部
SA 重なり領域
26 ベルトプライ
28 ビードフィラー
30 サイド補強ゴム層
34 トレッドゴム層
36 サイドゴム層

Claims (3)

  1. 一対のビードコアと、
    ベルト層と、
    一方のビードコアから他方のビードコアへトロイド状に跨り、端部分が前記ビードコアをタイヤ内側からタイヤ径方向外側へ折り返され、レーヨンコードの3本撚りとされた複数本のカーカスコードを互いに平行に配列してゴム被覆した1枚のカーカスプライと、
    一方のビードコアから他方のビードコアへ至る前記カーカスプライの本体部と、前記カーカスプライの折返し部との間に配置され、前記ビードコアからタイヤ径方向外側へ向けて厚さを漸減させながら延びるビードフィラーと、
    前記カーカスプライのタイヤ軸方向内側に配置され、ビード部側、及びトレッド部側に向けて厚さが漸減するサイド補強ゴム層と、
    を備え、
    前記カーカスプライの折返し端が、前記ベルト層の端部と前記ビードフィラーのタイヤ径方向外側端との間であるタイヤサイド部に位置し、
    前記サイド補強ゴム層の最大厚さT1が、前記サイド補強ゴム層の最大厚さ部分で計測する前記タイヤサイド部の厚さT0の30〜40%の範囲内に設定されている、ことを特徴とする空気入りランフラットタイヤ。
  2. 前記カーカスプライの本体部と折返し部との間のゴムゲージが、前記カーカスコードの直径の1.0〜1.5倍の範囲内に設定されている重なり領域を、前記折返し部の端部側に設けている、ことを特徴とする請求項1に記載の空気入りランフラットタイヤ。
  3. 前記ベルト層は、2枚のベルトプライから構成され、
    前記ベルト層のタイヤ径方向外側には、前記ベルト層の全体を覆うように複数本のナイロンコードを含むベルト補強層が配設されており、
    前記ナイロンコードが、ナイロンフィラメントを束ねて下撚りのみを施した片撚りコードである、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の空気入りランフラットタイヤ。
JP2008017895A 2008-01-29 2008-01-29 空気入りランフラットタイヤ Expired - Fee Related JP5144290B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008017895A JP5144290B2 (ja) 2008-01-29 2008-01-29 空気入りランフラットタイヤ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008017895A JP5144290B2 (ja) 2008-01-29 2008-01-29 空気入りランフラットタイヤ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009179105A true JP2009179105A (ja) 2009-08-13
JP5144290B2 JP5144290B2 (ja) 2013-02-13

Family

ID=41033427

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008017895A Expired - Fee Related JP5144290B2 (ja) 2008-01-29 2008-01-29 空気入りランフラットタイヤ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5144290B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013224054A (ja) * 2012-04-19 2013-10-31 Bridgestone Corp ランフラットタイヤ
JP2014201130A (ja) * 2013-04-02 2014-10-27 横浜ゴム株式会社 空気入りタイヤ
JP2020142701A (ja) * 2019-03-07 2020-09-10 横浜ゴム株式会社 空気入りタイヤ

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005047441A (ja) * 2003-07-30 2005-02-24 Yokohama Rubber Co Ltd:The 空気入りタイヤ
JP2005199763A (ja) * 2004-01-13 2005-07-28 Bridgestone Corp 空気入りタイヤ

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005047441A (ja) * 2003-07-30 2005-02-24 Yokohama Rubber Co Ltd:The 空気入りタイヤ
JP2005199763A (ja) * 2004-01-13 2005-07-28 Bridgestone Corp 空気入りタイヤ

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013224054A (ja) * 2012-04-19 2013-10-31 Bridgestone Corp ランフラットタイヤ
JP2014201130A (ja) * 2013-04-02 2014-10-27 横浜ゴム株式会社 空気入りタイヤ
JP2020142701A (ja) * 2019-03-07 2020-09-10 横浜ゴム株式会社 空気入りタイヤ
WO2020179920A1 (ja) * 2019-03-07 2020-09-10 横浜ゴム株式会社 空気入りタイヤ
CN113474184A (zh) * 2019-03-07 2021-10-01 横滨橡胶株式会社 充气轮胎
JP7107255B2 (ja) 2019-03-07 2022-07-27 横浜ゴム株式会社 空気入りタイヤ
US11780267B2 (en) 2019-03-07 2023-10-10 The Yokohama Rubber Co., Ltd. Pneumatic tire
CN113474184B (zh) * 2019-03-07 2024-03-29 横滨橡胶株式会社 充气轮胎

Also Published As

Publication number Publication date
JP5144290B2 (ja) 2013-02-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4377933B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP4971700B2 (ja) ランフラットタイヤ
US9168788B2 (en) Pneumatic tire
WO2011024447A1 (ja) ランフラットタイヤ
JP4645283B2 (ja) 空気入りタイヤ
WO2020241237A1 (ja) タイヤ
JP5294396B2 (ja) 空気入りラジアルタイヤ
JP2009137449A (ja) ランフラットタイヤ
JP4377934B2 (ja) 空気入りタイヤ
JPH1044721A (ja) 空気入りラジアルタイヤ
US20220274445A1 (en) Pneumatic tire
JP5144290B2 (ja) 空気入りランフラットタイヤ
JP2013039851A (ja) 空気入りタイヤ
JP2010163108A (ja) 空気入りランフラットタイヤ
JP5493590B2 (ja) 空気入りラジアルタイヤ
JP2006199066A (ja) 空気入りタイヤ
JP3982901B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP5288543B2 (ja) 空気入りラジアルタイヤ
JP3982902B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP2009090776A (ja) ランフラットタイヤ
JP4312280B2 (ja) 安全タイヤとリムとの組立体
JP2009090763A (ja) ランフラットタイヤ
JP5475366B2 (ja) ランフラットタイヤ
WO2022208971A1 (ja) ランフラットタイヤ
JP7131047B2 (ja) ランフラットタイヤ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101203

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120705

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120717

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120918

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121120

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121122

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151130

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5144290

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees