JPH08152190A - 天井埋込形空気調和機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は天井内部に取付られる天井埋込形空
気調和機に関するもので、一人の作業で簡単迅速に、危
険を伴うこともなくエアーフィルターの交換ができる天
井埋込形空気調和機を提供することを目的とする。 【構成】 化粧パネル３の一端がユニット本体１１に回
動自在に連結され、対向する他端側が、ユニット本体１
１に内蔵された外部から操作される正逆回転可能なモー
ター６０によって巻き取り巻き戻しされるワイヤー６２
と連結される事により、化粧パネル３とフィルター支持
枠４とエアーフィルター５が下方に開閉自在にユニット
本体１１に取付されているものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は天井内部に取付られる天
井埋込形空気調和機に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、天井埋込形空気調和機内に設けら
れるエアーフィルターを交換する場合、空気調和機が高
所に位置しているので、足場（脚立等）を設け、その上
に立ち上がって化粧パネルの止めネジをはずし、化粧パ
ネルの裏面に設けられたエアーフィルターを取りはずさ
なければならず、足場の登り降り、高所での不安定な作
業のため必要以上に時間がかかるだけでなく、非常に危
険でもあった。この為、一人でこの作業を行う事は難し
く、補助者が必要となり経費アップの要因ともなってい
た。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題を
解決する事を課題とし、一人作業で簡単迅速に、危険を
伴うこともなくエアーフィルターの交換を行う事のでき
る天井埋込形空気調和機を提供する事を目的とする。

【０００４】

【課題を解決する為の手段】そこで、本発明が手段とし
て構成したところは、化粧パネルの周端部外側と内枠間
に吸込口が形成され、化粧パネルの裏面にフィルター支
持枠が形成され、フィルター支持枠にエアーフィルター
が、化粧パネル裏面と所定間隔を有して吸込空間が形成
される位置に着脱自在に取付られ、化粧パネルの一端側
がユニット本体に回動自在に連結され、対向する他端側
が、ユニット本体内に内蔵された外部から操作される正
逆回転可能なモーターの駆動によって巻き取り、巻き戻
しされるワイヤーと連結される事により、化粧パネルと
フィルター支持枠とエアーフィルターが下方に開閉自在
に、ユニット本体に取付られているものである。

【０００５】

【作用】上記手段によれば、化粧パネルでエアーフィル
ターの下方が閉塞され、外部（床面）からの操作（ワイ
ヤレスリモコン等）により、ユニット本体内に取付られ
たモーターを駆動させて、逆回転させれば化粧パネルの
自重によって、化粧パネルの一端が下方に下がり解放さ
れる。また、モーターを正回転させればワイヤーは巻き
取られて下方に下った化粧パネルの一端が上昇し閉鎖さ
れる。

【０００６】

【実施例】以下、実施例を図面に基ずいて説明する。図
４、図５において符号１は本発明の天井埋込形空気調和
機を示し、天井埋込形空気調和機１は、熱交換コイル、
送風機、ドレンパン等（図示せず。）が内蔵されたユニ
ット本体１１と、ユニット本体１１の下面中央部に設け
られた化粧パネル３と、化粧パネル３の裏面に設けられ
たフィルター支持枠４と、フィルター支持枠４に着脱自
在にもうけられたエアーフィルター５と、化粧パネル３
の開閉を行う駆動装置６等より構成されている。

【０００７】ユニット本体１１は、下方が開口する箱形
の本体函１２と、本体函１２の下面に取付られた天井パ
ネル部２より構成され、本体函１２の内部には、熱交換
コイル、送風機、ドレンパン等が熱交換コイル受台、送
風機取付台等を介して取付られ、本体函１２の外周壁１
２１の下端部内側に所定間隔を有して仕切壁１２２が位
置し、外周壁１２１と仕切壁１２２間に調和空気を下方
に吹き出す為の吹出路１２０が構成され、下面側の外形
形状が正方形に形成されている。

【０００８】天井パネル部２は、上枠２１と、外枠２２
と、内枠２３よりなり、上枠２１は前記本体函１２の仕
切壁１２２の下端部内面側に位置して中央部に開口２１
０を有し仕切壁１２２の下端部内面所定位置に設けられ
たれ支持突片１２３・・・、支持突片１２３・・に取り
つけられる連結ネジ１２４・・・を介して連結される連
結枠部２１１と、連結枠部２１１の下端部外側で、仕切
壁１２２と外周壁１２１に下方より外嵌し、前記吹出路
１２０の中央部が位置する所定個所に開口２１２を有す
る外形形状が正方形の外嵌枠部２１３より構成されてい
る。すなわち、後記する化粧パネル３の解放方向にあわ
せて天井パネル部２のユニット本体１１に対する取付方
向が適宜変更可能となる。

【０００９】外枠２２は、前記開口２１２の外側に位置
して外嵌枠部２１３の下面に取付られ、上部から下方に
かけて広がった形状で、下端部に上向きコ字形の天井面
の室内側に位置する下縁２２１が形成されている。内枠
２３は、前記開口２１２の内側に位置して外嵌枠部２１
３の下面に取付られ、外枠２２と所定間隔を有して平行
に上部から下方にかけて広がった形状の傾斜枠体２３１
より形成されている。

【００１０】そして、外枠２２内面と内枠２３外面間の
間隙を、本体函１２の吹出路１２０の下面周部に連続す
る吹出口２０とし、傾斜枠体２３１の外面にはベーン取
付座２３３を介して風向き調節ベーン２３２・・・が、
調和空気が天井面にはって吹き出される状態と、外枠２
３の下端部内面に沿って下方に吹き出される状態に姿勢
変更可能に回動自在に取付られている。

【００１１】化粧パネル３は、下面が内枠２３の下端面
とほぼ面一で、周端部が内枠２３の下端周部と所定間隔
を有して、内枠２２と化粧パネル３間に吸込口３００が
形成される大きさに構成されている。すなわち、化粧パ
ネル３の裏面周端部には補強枠材３１が形成され、補強
枠材３１の中央部間には中央部補強材（図示せず。）が
形成され、一端側の両側端部裏面に、前記外嵌枠部２１
３の内面側両端部に取付られた下方に突出するパネル取
付座２１４、２１４に対応して、上方に突出する回動取
付座３０、３０が形成され、他端側の両側端部裏面に上
方に突出する吊り座６１、６１が形成されている。

【００１２】回動取付座３０には上端が開口するＬ字形
の支持孔３１０が形成され、回動取付座３０の内面に
は、化粧パネル３がユニット本体１１に回動自在に取付
られた後、前記支持孔３１０の上端の開口を塞ぐ抜止め
金具３１２が取付られている。すなわち、パネル取付座
２１４に設けられた枢軸２１７に下方より支持孔３１０
を嵌入して吊り下げた後、回動取付座３０の内面に抜止
め金具３１２を取付て、支持孔３１０が枢軸２１７より
脱落するのを防止し、天井パネル部２に化粧パネル３を
回動自在に取りつける。そして、吊り座６１にはモータ
ー６０によって巻き取り、巻き戻しされるワイヤー６２
の一端が取付られる。

【００１３】フィルター支持枠４は、化粧パネル３の裏
面と所定間隔を有して上方に位置し、中央部が前記連結
枠部２１１の開口２１０とほぼ一致する開口４０を有す
るフィルター取付枠４１と、フィルター取付枠４１の４
隅から化粧パネル３の補強枠材３１側に延設された支持
脚４１１・・・より構成されている。符号４１２は、フ
ィルター取付枠４１に設けられたエアーフィルター５の
着脱用の外れ止め金具を示している。

【００１４】フィルター支持枠４は上記の如く形成され
ており、化粧パネル３の裏面とエアーフィルター５間に
前記吸込口３００に連続する吸込空間４００が構成さ
れ、吸込口３００から吸い込まれた空気は吸込空間４０
０及び前記連結枠部２１１の開口２１０を通って本体函
１２内に吸い込まれ、本体函１２内の熱交換コイルを通
過して、調和空気となって吹出路１２０及び吹出路１２
０の下面周部に連続する吹出口２０より吹きだされる。

【００１５】駆動装置６は、前記正逆回転可能な２つの
モーター６０、６０と、モーター６０、６０によって巻
き取り、巻き戻しされる２本のワイヤー６２、６２と、
ワイヤレスリモコンの指示を関知する１つの制御部６３
と、化粧パネル３の開閉姿勢を関知する１つのリミット
スイッチ６４より構成されている。

【００１６】モーター６０は、化粧パネル３の吊り座６
１の上方やや内側に位置し、モーター取付座６０１を介
して、連結枠部２１１の上部下面に取付られ、モーター
にはワイヤー６２の一端が連結されるスプロール６０２
が設けられている。

【００１７】ワイヤー６２は、一端がスプロール６０２
に連結されて連結枠部２１１内を水平方向に延設され、
化粧パネル３の６１の上方に位置して、連結枠部２１１
の側部内面に取付られた中間部材６２０を介して下方に
延設され、他端が吊り座６１に連結されている。

【００１８】中間部材６２０はワイヤー６２の滑りが円
滑に行われる様、摩擦係数の小さい合成樹脂材より、接
触部分を円弧状とした接触部６２１と、連結枠部２１１
の内面と連結される連結部６２２が一体に成形して形成
されている。尚、他の実施例として中間部材６２０を滑
車にて構成すれば、化粧パネル３の重量が重くなった場
合でもワイヤー６２の負担を軽くする事が出来る。

【００１９】制御部６３は、吊り座６１、６１間の略中
間部の内枠２３の内面に取付ボックス６３１を介して吸
込口３００の下方より一部が視覚できる位置に設けら
れ、ワイヤレスリモコンの指示を受けてモーター６０を
正逆いずれかに回転させるると共に、リミットスイッチ
６４の作動によって、モーター６０が所定時間正逆回転
を繰り返し行い、化粧パネルリミットスイッチ６４の作
動によって、モーター６０が所定時間正逆回転を繰り返
し行い、化粧パネル３が所定位置に閉塞される様制御す
る。

【００２０】すなわち、床面より本発明の空気調和機を
見上げた時、下方より視覚される制御部６３の位置によ
って化粧パネル３の解放方向が認識出来、化粧パネル３
に対してワイヤレスリモコンの操作する位置を確認する
事によって操作者の安全性が確保できる。

【００２１】リミットスイッチ６４は、リミットスイッ
チ取付座６４１を介して前記制御部６２が取付られ位置
からはずれた連結枠部２１１の端部側の内側下面で、フ
ィルター取付枠４１の外方に突出して形成されたスイッ
チ作動片４１３に対応する位置に取付られている。

【００２２】符号２１８・・・は連結枠部２１１の内側
下面に取付られた緩衝部材を示し、化粧パネル３が閉塞
された際、フィルター取付枠４１の上面が連結枠部２１
１に当接する衝撃を緩和すると共に、連結枠部２１１の
開口２１０、フィルター取付枠４１の開口４０間が密閉
されて、吸込口３００から採り入れられた空気が、吸込
空間４００から開口４０およびエアーフィルター５を通
過し開口２１０より本体函１１内に確実に吸い込まれる
よう作用する。

【００２３】エアーフィルター５は、２つに分割され前
記フィルター取付枠４１の開口４０の上面に着脱自在に
取付られており、化粧パネル３を解放した時落下しない
様フィルター取付枠４１に設けられた外れ止め金具４１
２・・・にてエアーフィルター５端部を係止している。
一方、エアーフィルター５を交換する時は、止め金具４
１２・・・をフィルター取付枠４１の外側に回動してエ
アーフィルター５の端部の係止状態を外しておこなう。

【００２４】

【発明の効果】本発明は上記の如く、化粧パネルの周端
部外側と内枠間に吸込口が形成され、化粧パネルの裏面
にフィルター支持枠が形成され、フィルター支持枠にエ
アーフィルターが、化粧パネル裏面と所定間隔を有して
吸込空間が形成される位置に、着脱自在に取付られてい
るので、天井埋込形空気調和機の停止時であってもエア
ーフィルターから落下した埃等は化粧パネルによって遮
られるので、直接室内に落ちる事がなく衛生的であり、
エアーフィルターを通過する空気音、あるいは送風機の
騒音も化粧パネルによって遮断されるので、運転音が静
かであるまた、化粧パネルの一端側がユニット本体に回
動自在に連結され、対向する他端側が、ユニット本体内
に内蔵された外部から操作される正逆回転可能なモータ
ーの駆動によって巻き取り、巻き戻しされるワイヤーと
連結される事により、化粧パネルとフィルター支持枠と
エアーフィルターが下方に開閉自在に、ユニット本体に
取付られているので、踏台程度の足場があれば一人で簡
単迅速にエアーフィルターの交換が行え、また高所で作
業する必要がないので安全である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のワイヤー取付側の要部縦断面図

【図２】本発明の化粧パネルの回動支点側の要部縦断面
図

【図３】図１のＡーＡ線要部断面図

【図４】本発明の正面図

【図５】本発明の下面図

【符号の説明】

１ 天井埋込形空気調和機 １１ ユニット本体 ２ 天井パネル部 ２３ 内枠 ３ 化粧パネル ３００ 吸込口 ４ フィルター支持枠 ４００ 吸込空間 ６ 駆動装置 ６０ モーター ６２ ワイヤー ５ エアーフィルター

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 化粧パネルの周端部外側と内枠間に吸込
   口が形成され、化粧パネルの裏面にフィルター支持枠が
   形成され、フィルター支持枠にエアーフィルターが、化
   粧パネル裏面と所定間隔を有して吸込空間が形成される
   位置に、着脱自在に取付られ、化粧パネルの一端側がユ
   ニット本体に回動自在に連結され、対向する他端側が、
   ユニット本体内に内蔵された外部から操作される正逆回
   転可能なモーターの駆動によって巻き取り、巻き戻しさ
   れるワイヤーと連結される事により、化粧パネルとフィ
   ルター支持枠とエアーフィルターが下方に開閉自在に、
   ユニット本体に取付られている事を特徴する天井埋込形
   空気調和機。