JPH07120001A - 空気調和装置 - Google Patents

空気調和装置

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JPH07120001A
JPH07120001A JP5263253A JP26325393A JPH07120001A JP H07120001 A JPH07120001 A JP H07120001A JP 5263253 A JP5263253 A JP 5263253A JP 26325393 A JP26325393 A JP 26325393A JP H07120001 A JPH07120001 A JP H07120001A
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JP
Japan
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decorative panel
link
casing
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body casing
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Withdrawn
Application number
JP5263253A
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English (en)
Inventor
Makio Takeuchi
牧男 竹内
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】少ない部品点数で且つ小スペースで化粧パネル
を保持できるようにすると共に、モータ等の駆動源を要
しない簡易な構成で化粧パネルの開放時の衝撃を吸収で
きるようにする。 【構成】吸込口と吹出口とが開口されたケーシングは、
前面が開口された本体ケーシングと、該本体ケーシング
の前面に取付けられる化粧パネル(4) とを備えている。
上記化粧パネル(4) の一端部と本体ケーシングとの間に
は、該本体ケーシングに対して化粧パネル(4) を回動自
在に且つ着脱自在に支持する支持手段(4a)が設けられて
いる。上記化粧パネル(4) の他端部と本体ケーシングと
の間には、該本体ケーシングに対して化粧パネル(4) を
開放可能に閉止する固定手段(4b)が設けられている。加
えて、上記化粧パネル(4) と本体ケーシングとの間に
は、該化粧パネル(4) の開放動作における衝撃を吸収す
ると共に、化粧パネル(4) を開放状態に保持する緩衝手
段(5a)が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空気調和装置に関し、
特に、化粧パネルの緩衝構造に係るものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、空気調和装置には、例えば、天
井に埋め込まれる天井埋込型空気調和装置があり、該天
井埋込型空気調和装置は、本体ケーシングの下面に前面
パネルが取付けられ、該前面パネルに吸込口と吹出口と
が開設されると共に、上記本体ケーシング内に形成され
た空気通路に送風ファンと熱交換器とが配設されて成
り、上記吸込口より吸込んだ室内空気を熱交換器で熱交
換して吹出口より温風又は冷風を室内に吹出し、室内を
空調している。そして、上記天井埋込型空気調和装置に
は、実開平4−70914号公報に開示されているよう
に、吸込グリルである化粧パネルを開閉自在に設けてい
るものがある。つまり、該化粧パネルの一端を枢支する
と共に、他端の自由端と本体ケーシングに設けられたモ
ータとをワイヤで連結し、該モータの正逆転駆動により
化粧パネルを開閉するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した天井埋込型空
気調和装置においては、フィルタ交換などのために化粧
パネルを本体ケーシングより取外す場合があり、その
際、高所に設けられている関係上、化粧パネルを落とす
危険性がある。そこで、上述したように、化粧パネルを
ワイヤで本体ケーシングに連結することによって上記危
険性を回避することができる。しかしながら、上記モー
タとワイヤとで化粧パネルを本体ケーシングに連結する
方法においては、該モータ等によって部品点数が多くな
り、しかも、上記モータの設置スペースなどにより装置
全体が大型化するという問題がある。また、上記モータ
を制御する制御手段を設ける必要があり、該モータの配
線や制御手段の配線等によって、構成が複雑になるとい
う問題があった。
【0004】本発明は、斯かる点に鑑みてなされたもの
で、少ない部品点数で且つ小スペースで化粧パネルを保
持できるようにすると共に、モータ等の駆動源を要しな
い簡易な構成で化粧パネルの開放時の衝撃を吸収できる
ようにすることを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明が講じた手段は、本体ケーシング(21)と化
粧パネル(4) との間に衝撃を吸収する緩衝手段(5a,5b,5
c)を設けるようにしたものである。具体的に、図3に示
すように、請求項1に係る発明が講じた手段は、先ず、
ケーシング(2) に吸込口(15)と吹出口(14)とが開口され
ると共に、該ケーシング(2) の内部には、吸込口(15)か
ら吹出口(14)に亘る空気通路(11)が形成され、該空気通
路(11)に送風ファン(32)と熱交換器(12)とが配置されて
いる空気調和装置を前提としている。そして、上記ケー
シング(2) は、前面が開口された本体ケーシング(21)
と、該本体ケーシング(21)の前面に取付けられる化粧パ
ネル(4) とを備えている。更に、上記化粧パネル(4) の
一端部と本体ケーシング(21)との間には、該本体ケーシ
ング(21)に対して化粧パネル(4) を回動自在に且つ着脱
自在に支持する支持手段(4a)が設けられる一方、上記化
粧パネル(4) の他端部と本体ケーシング(21)との間に
は、該本体ケーシング(21)に対して化粧パネル(4) を開
放可能に閉止する固定手段(4b)が設けられている。加え
て、上記化粧パネル(4) と本体ケーシング(21)との間に
は、該化粧パネル(4) の開放動作における衝撃を吸収す
ると共に、化粧パネル(4) を開放状態に保持する緩衝手
段(5a,5b,5c)が設けられた構成としている。
【0006】また、上記請求項1の発明において、請求
項2に係る発明が講じた手段は、一端部が本体ケーシン
グ(21)に、他端部が化粧パネル(4) にそれぞれ取付けら
れると共に、少なくとも一方の端部がケーシング(2) に
対して着脱自在な引張スプリング(54)で緩衝手段(5b)を
構成したもので、また、請求項3に係る発明が講じた手
段は、一端部が本体ケーシング(21)に、他端部が化粧パ
ネル(4) にそれぞれ取付けられると共に、少なくとも一
方の端部がケーシング(2) に対して着脱自在なエアダン
パ(55)で緩衝手段(5c)を構成したもので、また、請求項
3に係る発明が講じた手段は、第1リンク(51a) と第2
リンク(51b) と第3リンク(51c) と第4リンク(51d) が
互いにピン連結され、第1リンク(51a) が化粧パネル
(4) に取付けられると共に、該第1リンク(51a) と対偶
を成す第2リンク(51b) が本体ケーシング(21)に取付け
られた回転リンク機構(51)と、該回転リンク機構(51)と
化粧パネル(4) との間に配置されて化粧パネル(4) の開
動に伴って引張られる引張スプリング(52)と、本体ケー
シング(21)側と化粧パネル(4) 側とに分離可能な分離部
(53)とより緩衝手段(5a)を構成したものである。また、
請求項5に係る発明が講じた手段は、上記請求項の発明
において、緩衝手段(5a)の分離部(53)が、第1リンク(5
1a) と対偶を成す第3リンク(51c) と、第1リンク(51
a) と向い合う第4リンク(51d) とを連結する係合ピン
(53b) と係合孔(53a) とより構成され、該係合孔(53a)
は、引張スプリング(52)の反付勢方向に向う第3リンク
(51c) の回動によって係合ピン(53b) が離脱するように
溝状に形成されたものである。
【0007】
【作用】上記の構成により、請求項1に係る発明では、
送風ファン(32)を駆動して室内空気を吸込口(15)よりケ
ーシング(2) 内に吸込み、熱交換器(12)で熱交換して温
風又は冷風を生成し、空調空気を吹出口(14)より吹出し
ている。そして、メンテナンス等を行う場合、例えば、
フィルタを交換する場合、化粧パネル(4) を本体ケーシ
ング(21)に対して開放することになる。その際、固定手
段(4b)の閉止を解除すると、化粧パネル(4) は支持手段
(4a)を支点に回動してケーシング(2) の前面が開放さ
れ、しかも、上記化粧パネル(4) の開放動作は、緩衝手
段(5a,5b,5c)によって衝撃が吸収されると共に、該緩衝
手段(5a,5b,5c)によって化粧パネル(4) が所定の開放状
態に保持される。具体的に、請求項2に係る発明では、
引張スプリング(54)のバネ力によって化粧パネル(4) の
衝撃が吸収され、また、請求項3に係る発明では、エア
ダンパ(55)によって化粧パネル(4) の衝撃が吸収され、
また、請求項4に係る発明では、回転リンク機構(51)に
連結された引張スプリング(52)のバネ力によって化粧パ
ネル(4) の衝撃が吸収される。
【0008】また、上記化粧パネル(4) を本体ケーシン
グ(21)より取外す場合、請求項2に係る発明では、引張
スプリング(54)の一端部を取外し、また、請求項3に係
る発明では、エアダンパ(55)の一端部を取外し、また、
請求項4に係る発明では、分離部(53)で緩衝手段(5a)を
分離すると共に、支持手段(4a)で化粧パネル(4) を本体
ケーシング(21)より離脱させることになる。そして、請
求項5に係る発明では、第3リンク(51c) を引張スプリ
ング(52)の付勢方向とは反対方向に回動することによっ
て第4リンク(51d) との係合を解除し、緩衝手段(5a)を
分離することになる。
【0009】
【発明の効果】従って、請求項1に係る発明によれば、
化粧パネル(4) を本体ケーシング(21)に対して回動自在
に保持すると共に、該本体ケーシング(21)と化粧パネル
(4) との間に該化粧パネル(4) の開放時の衝撃を吸収し
且つ化粧パネル(4) を所定の開放状態に保持する緩衝手
段(5a,5b,5c)を設けるようにしたゝめに、メンテナンス
等を行う際、化粧パネル(4) の落下を確実に防止するこ
とができるので、開閉操作の安全性を向上させることが
できる。また、上記化粧パネル(4) の開放動作の衝撃を
吸収するようにしているので、該化粧パネル(4) をスム
ーズに開動させることができ、開放操作を安全に行うこ
とができると共に、上記衝撃による化粧パネル(4) 等の
損傷を確実に防止することができる。また、上記緩衝手
段(5a,5b,5c)を設けるのみであるので、従来のようにモ
ータ等を設ける必要がなく、部品点数を少なくすること
ができると共に、緩衝手段(5a,5b,5c)の設置スペースを
小さくすることができることから、装置全体の小型化を
図ることができる。また、従来のようなモータ等の駆動
源を要しないので、制御手段や配線が不要とすることが
できることから、構成の簡略化を図ることができる。
【0010】また、請求項2に係る発明によれば、引張
スプリング(54)を設けるのみであるので、極めて構成が
簡易であり、安価なものとすることができる。また、請
求項3に係る発明によれば、エアダンパ(55)を設けるよ
うにしているので、衝撃を確実に吸収することができる
と共に、該エアダンパ(55)の一端部を容易に取外すこと
ができることから、化粧パネル(4) の取外しを容易に行
うことができ、作業性の向上を図ることができる。ま
た、請求項4に係る発明によれば、回転リンク機構(51)
を備えた緩衝手段(5a)としているので、簡易で且つ安価
な構成とすることができると共に、設置スペースを小さ
くすることができる。つまり、1つの引張スプリング(5
2)のみを設ける場合に比して、引張スプリング(52)の引
張長さを小さくすることができるので、小スペース化を
図ることができる。また、請求項5に係る発明によれ
ば、第3リンク(51c) を引張スプリング(52)のバネ力に
抗して回動させるのみで、緩衝手段(5a)を分離すること
ができるので、化粧パネル(4) の取外し作業を容易に行
うことができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図1及び図2に示すように、 (1)は、天井
埋込型空気調和装置であって、室内の天井(A) に埋め込
まれて設置されるものである。該天井埋込型空気調和装
置(1) は、ケーシング(2) 内の空気通路(11)にファンユ
ニット(3) と2台の熱交換器(12)とが収納されると共
に、図示しないが、ファン制御等の電気部品などを備え
ている。該ケーシング(2) は、本体ケーシング(21)に前
面パネル(22)が取付けられ、横長の矩形体に形成されて
おり、該本体ケーシング(21)の前面である下面が開放さ
れている。また、上記前面パネル(22)は、本体ケーシン
グ(21)の下面を覆うように該本体ケーシング(21)に着脱
自在に設けられ、空気吸込用の中央開口(13)が横長に形
成されると共に、中央開口(13)の両側方に横長の吹出口
(14)が2つ開設されている。上記前面パネル(22)には、
中央開口(13)に位置して化粧パネル(4) が着脱自在に取
付けられると共に、該化粧パネル(4) の上方にフィルタ
(16)が着脱自在に取付けられている。そして、上記化粧
パネル(4) は、幅方向が中央開口(13)より小さく形成さ
れて該化粧パネル(4) の両側方に横長の吸込口(15)が2
つ開設されている。
【0012】また、上記本体ケーシング(21)の内部に
は、幅方向の両側部における下半部に仕切壁(23)が長手
方向に設けられ、該仕切壁(23)は本体ケーシング(21)の
側面と所定間隔を存して配置されている。上記ファンユ
ニット(3) は、ユニットケース(31)内にシロッコファン
よりなる送風ファン(32)が、例えば、3台収納されて形
成されている。そして、該ユニットケース(31)は、下面
が開放されて横断面略逆U字状に形成されると共に、上
記本体ケーシング(21)に対応して横長に形成されてお
り、該ユニットケース(31)における両側部は、本体ケー
シング(21)の仕切壁(23)に取付けられている。そして、
上記空気通路(11)は、吸込口(15)よりユニットケース(3
1)を通り、該ユニットケース(31)の上方で分岐され、本
体ケーシング(21)と仕切壁(23)との間を通り、吹出口(1
4)に亘って形成されている。また、上記熱交換器(12)
は、本体ケーシング(21)の内部において、仕切壁(23)の
上方に位置して該本体ケーシング(21)に取付けられ、冷
媒配管(17)が接続される一方、上記仕切壁(23)の上面が
ドレンパン(24)に形成されている。
【0013】上記化粧パネル(4) は、本発明の特徴とす
るところであり、図2及び図3に示すように、四辺にL
字状の折返片を有する横長の平板状に形成されており、
支持手段(4a)と固定手段(4b)とによって本体ケーシング
(21)に取付けられると共に、上記化粧パネル(4) と本体
ケーシング(21)との間に緩衝手段(5a)が取付けられてい
る。上記支持手段(4a)は、固定端となる化粧パネル(4)
における一方の長辺の両端部に固着された鉤部材(41)
と、本体ケーシング(21)に固着されて鉤部材(41)に係合
する支持ピン(42)とより構成されている。該鉤部材(41)
は、略逆L字状に形成されて先端と化粧パネル(4) との
間隙より支持ピン(42)が係合離脱可能に形成されると共
に、支持ピン(42)が係合した状態において化粧パネル
(4) が幅方向にスライドするように化粧パネル(4) の幅
方向に長く形成されている。そして、上記支持手段(4a)
は、固定手段(4b)が設けられる化粧パネル(4) における
他方の長辺である自由端が本体ケーシング(21)に対して
下方に向って回動するように化粧パネル(4) を支持して
いる。上記固定手段(4b)は、自由端となる化粧パネル
(4) における他方の長辺の両端部に固着されたフック(4
3)と、本体ケーシング(21)に固着されてフック(43)に係
合する固定ピン(44)とより構成されている。該フック(4
3)は、逆U字状に形成されて先端と化粧パネル(4) との
間隙より支持ピン(42)が係合離脱可能に形成されてい
る。そして、上記固定手段(4b)は、本体ケーシング(21)
に対して化粧パネル(4) を閉止可能に固定するようにな
っている。
【0014】一方、上記緩衝手段(5a)は、図1及び図3
に示すように、化粧パネル(4) の一方の短辺側に設けら
れており、回転リンク機構(51)と引張スプリング(52)と
より構成され、化粧パネル(4) の開放時における衝撃を
吸収すると共に、化粧パネル(4) を所定の開放状態に保
持するように構成されている。上記回転リンク機構(51)
は、化粧パネル(4) の一部で構成される第1リンク(51
a) と、第1リンク(51a) と対偶を成す第2リンク(51b)
及び第3リンク(51c)と、第1リンク(51a) に向い合う
第4リンク(51d) とより四節回転リンク機構で形成され
ている。そして、上記第2リンク(51b) における片方の
連結ピンは上記支持手段(4a)の支持ピン(42)で構成され
ると共に、片方の連結ピンが本体ケーシング(21)に取付
けられており、上記本体ケーシング(21)の一部が第2リ
ンク(51b) を構成している。上記引張スプリング(52)
は、一端がブラケットを介して化粧パネル(4) に取付け
られると共に、他端が第3リンク(51c) における第4リ
ンク(51d) の連結側に取付けられ、化粧パネル(4) の開
動に伴って引張られるように設けられている。そして、
該引張スプリング(52)は、図4に示すように、化粧パネ
ル(4) の自重とのバランスによって該化粧パネル(4) を
ほゞ45度の開放状態に保持するバネ力に設定されてい
る。また、上記第3リンク(51c) の一端は、分離部(53)
を介して第4リンク(51d)にピン連結されており、該分
離部(53)は、係合孔(53a) と係合ピン(53b) とよりな
り、緩衝手段(5a)を回転リンク機構(51)において化粧パ
ネル(4) 側と本体ケーシング(21)側とに分離するように
構成されている。該係合ピン(53b) は、第4リンク(51
d) に取付けられて第3リンク(51c) と第4リンク(51d)
との連結ピンとなっており、上記係合孔(53a) は、第
3リンク(51c) に形成されて、上記引張スプリング(52)
の反付勢方向に向う第3リンク(51c) の回動(図4矢符
X参照)によって係合ピン(53b) が離脱するようにU字
状溝に形成されている。そして、上記第3リンク(51c)
には、該第3リンク(51c) を回動するための操作片(53
c) が設けられている。
【0015】次に、上記天井埋込型空気調和装置(1) の
動作について説明する。先ず、送風ファン(32)を駆動す
ると、室内空気は吸込口(15)よりケーシング(2) 内にお
けるファンユニット(3) のユニットケース(31)内に吸込
まれ、送風ファン(32)の流出口より本体ケーシング(21)
の上面に当接して分流した後、熱交換器(12)で熱交換し
て温風又は冷風が生成され、空調空気が吹出口(14)より
室内に吹出されて該室内が空気調和される。
【0016】そして、上記フィルタ(16)を交換する場合
などにおいて、化粧パネル(4) を開放することになる。
その際、図2の実線状態において、固定手段(4b)のフッ
ク(43)が設けられた化粧パネル(4) の自由端側をやゝ持
上げ、該フック(43)と固定ピン(44)との係合を解除し、
この状態において、図3矢符Yに示すように、化粧パネ
ル(4) を横方向に移動させる。続いて、上記化粧パネル
(4) の自由端を下方に回動させて自由にすると、該化粧
パネル(4) は支持ピン(42)を中心に下方に回動する。そ
の際、上記化粧パネル(4) は、自重によって引張スプリ
ング(52)のバネ力に抗して回動し、初期回動時には、図
5に示すように、垂直下方に位置する状態まで移動する
ことになるが、この状態以上は第3リンク(51c) が化粧
パネル(4) に当接するので、回動することはない。そし
て、上記図5の状態に化粧パネル(4) が回動すると、そ
の後は、引張スプリング(52)のバネ力によって化粧パネ
ル(4) は戻る方向に回動し、この揺動を繰返した後、化
粧パネル(4) は、図4に示すように、引張スプリング(5
2)のバネ力と自重とがバランスする状態で停止保持され
ることになる。上記化粧パネル(4) を閉鎖する場合は、
上述の動作を逆に行えばよく、該化粧パネル(4) の自由
端を上方に回動させた後、図3矢符Yと逆方向に、化粧
パネル(4) を横方向に移動させてフック(43)と固定ピン
(44)とを係合する。
【0017】また、上記化粧パネル(4) を取外す場合
は、図4に示す化粧パネル(4) の開放状態において、操
作片(53c) で第3リンク(51c) を矢符X方向に回動する
ことによって係合ピン(53b) を係合孔(53a) より離脱さ
せる。これによって緩衝手段(5a)は、本体ケーシング(2
1)側と化粧パネル(4) 側とに分離されることになる。そ
の後、鉤部材(41)を支持ピン(42)より離脱して化粧パネ
ル(4) を取外すことになる。上記化粧パネル(4) を取付
ける場合は、上述の動作を逆に行えばよく、支持ピン(4
2)に鉤部材(41)を係合した後、係合ピン(53b) を係合孔
(53a) に係合して第3リンク(51c) と第4リンク(51d)
とを連結し、化粧パネル(4) を本体ケーシング(21)に取
付ける。
【0018】従って、本実施例によれば、上記化粧パネ
ル(4) を本体ケーシング(21)に対して回動自在に保持す
ると共に、該本体ケーシング(21)と化粧パネル(4) との
間に該化粧パネル(4) の開放時の衝撃を吸収し且つ化粧
パネル(4) を所定の開放状態に保持する緩衝手段(5a)を
設けるようにしたゝめに、メンテナンス等を行う際、化
粧パネル(4) の落下を確実に防止することができるの
で、開閉操作の安全性を向上させることができる。ま
た、上記化粧パネル(4) の開放動作の衝撃を吸収するよ
うにしているので、該化粧パネル(4) をスムーズに開動
させることができ、開放操作を安全に行うことができる
と共に、上記衝撃による化粧パネル(4) 等の損傷を確実
に防止することができる。また、上記緩衝手段(5a)を設
けるのみであるので、従来のようにモータ等を設ける必
要がなく、部品点数を少なくすることができると共に、
緩衝手段(5a)の設置スペースを小さくすることができる
ことから、装置全体の小型化を図ることができる。ま
た、従来のようなモータ等の駆動源を要しないので、制
御手段や配線が不要とすることができることから、構成
の簡略化を図ることができる。また、上記回転リンク機
構(51)を備えた緩衝手段(5a)としているので、簡易で且
つ安価な構成とすることができると共に、設置スペース
を小さくすることができる。つまり、1つの引張スプリ
ング(52)のみを設ける場合に比して、引張スプリング(5
2)の引張長さを小さくすることができるので、小スペー
ス化を図ることができる。また、上記第3リンク(51c)
を引張スプリング(52)のバネ力に抗して回動させるのみ
で、緩衝手段(5a)を分離することができるので、化粧パ
ネル(4) の取外し作業を容易に行うことができる。
【0019】図6は、第2の実施例の緩衝手段(5b)を示
しており、前実施例の回転リンク機構(51)に代えて1つ
の引張スプリング(54)で緩衝手段(5b)構成するようにし
たものである。つまり、上記引張スプリング(54)の一端
は、本体ケーシング(21)に、他端は、化粧パネル(4) に
連結されると共に、化粧パネル(4) 側の連結部が着脱自
在に構成されている。そして、上記引張スプリング(54)
は、化粧パネル(4) が垂直方向に位置する開放状態まで
伸びるように設定されている。従って、上記化粧パネル
(4) のフック(43)を固定ピン(44)より離脱すると、化粧
パネル(4) は下方に回動すると共に、上記引張スプリン
グ(54)のバネ力によって回動時の衝撃が吸収されること
になる。この結果、本実施例によれば、引張スプリング
(54)を設けるのみであるので、極めて構成が簡易であ
り、安価なものとすることができる。また、前実施例と
同様に、上記化粧パネル(4) の落下を確実に防止するこ
とができると共に、化粧パネル(4) の開放動作の衝撃を
吸収することができる。また、従来に比し、部品点数を
少なくすることができると共に、設置スペースを小さく
することができ、且つ制御手段や配線が不要とすること
ができる。
【0020】図7は、第3の実施例の緩衝手段(5c)を示
しており、前実施例の回転リンク機構(51)に代えて1つ
のエアダンパ(55)で緩衝手段(5c)を構成するようにした
ものである。つまり、上記エアダンパ(55)の一端は、本
体ケーシング(21)に、他端は、化粧パネル(4) に連結さ
れると共に、化粧パネル(4) 側の連結部が着脱自在に構
成されている。そして、上記エアダンパ(55)は、化粧パ
ネル(4) が垂直方向に位置する開放状態まで伸びるスト
ロークに設定されている。従って、上記化粧パネル(4)
のフック(43)を固定ピン(44)より離脱すると、化粧パネ
ル(4) は下方に回動すると共に、上記エアダンパ(55)に
よって回動時の衝撃が吸収されることになる。この結
果、本実施例によれば、エアダンパ(55)を設けるように
しているので、衝撃を確実に吸収することができると共
に、該エアダンパ(55)の一端部を容易に取外すことがで
きることから、化粧パネル(4) の取外しを容易に行うこ
とができ、作業性の向上を図ることができる。また、前
実施例と同様に、上記化粧パネル(4) の落下を確実に防
止することができると共に、化粧パネル(4) の開放動作
の衝撃を吸収することができる。また、従来に比し、部
品点数を少なくすることができると共に、設置スペース
を小さくすることができ、且つ制御手段や配線が不要と
することができる。
【0021】尚、本実施例においては、天井埋込型空気
調和装置(1) について説明したが、本発明は、天井吊下
型などの各種の空気調和装置に適用できるものであり、
要するに、下面や側面等に設けられる化粧パネル(4) を
回動して開放することができる空気調和装置に適用する
ことができるものである。また、第1の実施例における
分離部(53)は、第4リンク(51d) に係合孔(53a)を、第
3リンク(51c) に係合ピン(53b) を形成するようにして
もよく、また、請求項4に係る発明では、分離部(53)
は、引張スプリング(52)の一端等に設けるようにしても
よい。また、第2の実施例及び第3の実施例において、
引張スプリング(54)及びエアダンパ(55)は、本体ケーシ
ング(21)側の一端を着脱自在に形成するようにしてもよ
い。また、支持手段(4a)は、化粧パネル(4) に支持ピン
(42)を、本体ケーシング(21)に鉤部材(41)を設けてもよ
く、また、固定手段(4b)は、化粧パネル(4) に固定ピン
(44)を、本体ケーシング(21)にフック(43)を設けてもよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の空気調和装置を示す斜視図である。
【図2】空気調和装置の断面図である。
【図3】緩衝手段を示す要部の拡大断面図である。
【図4】化粧パネルの開放時を示す要部の拡大断面図で
ある。
【図5】化粧パネルの最大回動時を示す要部の拡大断面
図である。
【図6】第2の実施例を示す緩衝手段の拡大断面図であ
る。
【図7】第3の実施例を示す緩衝手段の拡大断面図であ
る。
【符号の説明】
1 空気調和装置 11 空気通路 12 熱交換器 14 吹出口 15 吸込口 2 ケーシング 21 本体ケーシング 3 ファンユニット 32 送風ファン 4 化粧パネル 4a 支持手段 4b 固定手段 5a,5b,5c 緩衝手段 51 回転リンク機構 51a 第1リンク 51b 第2リンク 51c 第3リンク 51d 第4リンク 52,54 引張スプリング 53 分離部 53a 係合孔 53b 係合ピン 55 エアダンパ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシング(2) に吸込口(15)と吹出口(1
    4)とが開口されると共に、該ケーシング(2) の内部に
    は、吸込口(15)から吹出口(14)に亘る空気通路(11)が形
    成され、該空気通路(11)に送風ファン(32)と熱交換器(1
    2)とが配置されている空気調和装置において、 上記ケーシング(2) は、前面が開口された本体ケーシン
    グ(21)と、該本体ケーシング(21)の前面に取付けられる
    化粧パネル(4) とを備え、 上記化粧パネル(4) の一端部と本体ケーシング(21)との
    間には、該本体ケーシング(21)に対して化粧パネル(4)
    を回動自在に且つ着脱自在に支持する支持手段(4a)が設
    けられ、 上記化粧パネル(4) の他端部と本体ケーシング(21)との
    間には、該本体ケーシング(21)に対して化粧パネル(4)
    を開放可能に閉止する固定手段(4b)が設けられる一方、 上記化粧パネル(4) と本体ケーシング(21)との間には、
    該化粧パネル(4) の開放動作における衝撃を吸収すると
    共に、化粧パネル(4) を開放状態に保持する緩衝手段(5
    a,5b,5c)が設けられていることを特徴とする空気調和装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の空気調和装置において、
    緩衝手段(5b)は、 一端部が本体ケーシング(21)に、他端部が化粧パネル
    (4) にそれぞれ取付けられると共に、少なくとも一方の
    端部がケーシング(2) に対して着脱自在な引張スプリン
    グ(54)で構成されていることを特徴とする空気調和装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の空気調和装置において、
    緩衝手段(5c)は、 一端部が本体ケーシング(21)に、他端部が化粧パネル
    (4) にそれぞれ取付けられると共に、少なくとも一方の
    端部がケーシング(2) に対して着脱自在なエアダンパ(5
    5)で構成されていることを特徴とする空気調和装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の空気調和装置において、
    緩衝手段(5a)は、 第1リンク(51a) と第2リンク(51b) と第3リンク(51
    c) と第4リンク(51d)が互いにピン連結され、第1リン
    ク(51a) が化粧パネル(4) に取付けられると共に、該第
    1リンク(51a) と対偶を成す第2リンク(51b) が本体ケ
    ーシング(21)に取付けられた回転リンク機構(51)と、 該回転リンク機構(51)と化粧パネル(4) との間に配置さ
    れて化粧パネル(4) の開動に伴って引張られる引張スプ
    リング(52)と、 本体ケーシング(21)側と化粧パネル(4) 側とに分離可能
    な分離部(53)とより構成されていることを特徴とする空
    気調和装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の空気調和装置において、
    緩衝手段(5a)の分離部(53)は、 第1リンク(51a) と対偶を成す第3リンク(51c) と、第
    1リンク(51a) と向い合う第4リンク(51d) とを連結す
    る係合ピン(53b) と係合孔(53a) とより構成され、 該係合孔(53a) は、引張スプリング(52)の反付勢方向に
    向う第3リンク(51c)の回動によって係合ピン(53b) が
    離脱するように溝状に形成されていることを特徴とする
    空気調和装置。
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