JPH08149905A - 地被植物栽培ユニット - Google Patents
地被植物栽培ユニットInfo
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- JPH08149905A JPH08149905A JP6297344A JP29734494A JPH08149905A JP H08149905 A JPH08149905 A JP H08149905A JP 6297344 A JP6297344 A JP 6297344A JP 29734494 A JP29734494 A JP 29734494A JP H08149905 A JPH08149905 A JP H08149905A
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- Japan
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- ground
- bag body
- ground cover
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- Cultivation Of Plants (AREA)
- Pretreatment Of Seeds And Plants (AREA)
- Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 軽量人工土壌3が非生分解性の袋体2内に充
填され、この袋体2における上面部が、地被植物の根を
袋体2内に通すことができる親根性と透水性とを有する
親根性透水不織布4からなる。 【効果】 地被植物を袋体2に安定に固定できる。袋体
2内の土壌成分が灌水時に流出して人工地盤が汚れる事
態、各土壌成分が比重差により分離する事態を防止でき
る。親根性透水不織布4上の地被植物の根に対しても確
実に水分を与えることができ、地被植物の成長を助けら
れる。地被植物を地被植物栽培ユニット1の形状に沿っ
て分断して、不要な部分を取り除くこと、又は所定の部
分を交換することが容易である。
填され、この袋体2における上面部が、地被植物の根を
袋体2内に通すことができる親根性と透水性とを有する
親根性透水不織布4からなる。 【効果】 地被植物を袋体2に安定に固定できる。袋体
2内の土壌成分が灌水時に流出して人工地盤が汚れる事
態、各土壌成分が比重差により分離する事態を防止でき
る。親根性透水不織布4上の地被植物の根に対しても確
実に水分を与えることができ、地被植物の成長を助けら
れる。地被植物を地被植物栽培ユニット1の形状に沿っ
て分断して、不要な部分を取り除くこと、又は所定の部
分を交換することが容易である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、芝など、地面を覆う地
被植物の栽培に使用される地被植物栽培ユニットに関す
るものである。
被植物の栽培に使用される地被植物栽培ユニットに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、都市における身近な緑への要求が
高まる中、またヒートアイランド現象の対策の一つとし
て、都市緑化が推進されている。この都市緑化を推進す
る上においては、特に、屋上緑化などの人工地盤上の緑
化が必要となっており、これには、軽量、植付けが容易
といった点から、芝など、地面を覆う地被植物が多用さ
れている。
高まる中、またヒートアイランド現象の対策の一つとし
て、都市緑化が推進されている。この都市緑化を推進す
る上においては、特に、屋上緑化などの人工地盤上の緑
化が必要となっており、これには、軽量、植付けが容易
といった点から、芝など、地面を覆う地被植物が多用さ
れている。
【0003】人工地盤上の緑化を図る上において、自然
土壌を使用することは、それの含水時の嵩密度が1.5〜
1.8g/cm3と大きいため、建築物への重量的負担が大き
くなる。そこで、この問題を解決するために、従来、各
種の軽量人工土壌が開発されている。
土壌を使用することは、それの含水時の嵩密度が1.5〜
1.8g/cm3と大きいため、建築物への重量的負担が大き
くなる。そこで、この問題を解決するために、従来、各
種の軽量人工土壌が開発されている。
【0004】この種の従来の軽量人工土壌としては、真
珠岩パーライトを熱処理により発泡させたもの、特開平
5−219833号に開示されているように、発泡スチ
ロールに特殊処理を施して土壌成分を付着させたもの、
特公昭55−40005号に開示されているように、数
種の軽量の発泡体粒子と砂状物質等とを混合したものな
どが知られている。
珠岩パーライトを熱処理により発泡させたもの、特開平
5−219833号に開示されているように、発泡スチ
ロールに特殊処理を施して土壌成分を付着させたもの、
特公昭55−40005号に開示されているように、数
種の軽量の発泡体粒子と砂状物質等とを混合したものな
どが知られている。
【0005】しかしながら、この種の軽量人工土壌は、
含水時嵩密度が0.4〜0.9g/cm3と軽量であるのはよい
が、乾燥時に風により飛散し易いため、施工性が悪い、
土壌が目減りし易いといった問題点や、上記飛散あるい
は灌水時の流出により土壌設置場所周囲で汚れが発生し
易いといった問題点を有している。特に、パーライトを
発泡させたものは、その微粉が非常に多いため、施工時
の作業環境が悪く、作業者および周囲への悪影響が顕著
である。さらに、数種の発泡体粒子と他の土壌成分とを
混合したもの、即ち土壌を構成する各成分が比重差を有
するものにおいては、灌水時に、その比重差により土壌
成分が分離してしまうといった問題点を有している。
含水時嵩密度が0.4〜0.9g/cm3と軽量であるのはよい
が、乾燥時に風により飛散し易いため、施工性が悪い、
土壌が目減りし易いといった問題点や、上記飛散あるい
は灌水時の流出により土壌設置場所周囲で汚れが発生し
易いといった問題点を有している。特に、パーライトを
発泡させたものは、その微粉が非常に多いため、施工時
の作業環境が悪く、作業者および周囲への悪影響が顕著
である。さらに、数種の発泡体粒子と他の土壌成分とを
混合したもの、即ち土壌を構成する各成分が比重差を有
するものにおいては、灌水時に、その比重差により土壌
成分が分離してしまうといった問題点を有している。
【0006】一方、特開平5−86623号には、軽量
の人工土壌を水溶性の袋体内に充填し、この袋体の表面
および裏面をネットにより覆った育苗用植生マットが開
示されている。このような植生マットを上記地被植物用
の土壌として使用した場合には、風による人工土壌の飛
散を防止することができるので、上記の施工性が悪い、
土壌が目減りし易いといった問題点や、施工時の作業環
境の問題点等を解消することができる。
の人工土壌を水溶性の袋体内に充填し、この袋体の表面
および裏面をネットにより覆った育苗用植生マットが開
示されている。このような植生マットを上記地被植物用
の土壌として使用した場合には、風による人工土壌の飛
散を防止することができるので、上記の施工性が悪い、
土壌が目減りし易いといった問題点や、施工時の作業環
境の問題点等を解消することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記特開平
5−86623号の植生マットにおいて、人工土壌が充
填されている袋は灌水によって溶けるものであり、ま
た、軽量の人工土壌自体は粘りがなく、自然土壌のよう
に固化もし難い。従って、この植生マットを地被植物、
例えば所定寸法に分断された状態で植付けられる切り芝
の土壌として使用した場合、この切り芝は、人工土壌中
に根を張った状態であっても土壌に固定されず、その上
を人が歩くことによって容易に移動することになる。
5−86623号の植生マットにおいて、人工土壌が充
填されている袋は灌水によって溶けるものであり、ま
た、軽量の人工土壌自体は粘りがなく、自然土壌のよう
に固化もし難い。従って、この植生マットを地被植物、
例えば所定寸法に分断された状態で植付けられる切り芝
の土壌として使用した場合、この切り芝は、人工土壌中
に根を張った状態であっても土壌に固定されず、その上
を人が歩くことによって容易に移動することになる。
【0008】また、人工土壌充填用の袋が溶けることか
ら、灌水によりネットを通じて細かい土壌成分が流出し
易く、例えばコンクリート製の人工地盤を汚すことにな
る。また、土壌成分の流出により、土壌が減少したり、
排水坑を詰まらせる原因にもなる。さらに、上記袋が溶
けた状態では、先述の他の人工土壌と同様、灌水時に各
土壌成分の比重差により土壌成分が分離し易いといった
問題点を有している。
ら、灌水によりネットを通じて細かい土壌成分が流出し
易く、例えばコンクリート製の人工地盤を汚すことにな
る。また、土壌成分の流出により、土壌が減少したり、
排水坑を詰まらせる原因にもなる。さらに、上記袋が溶
けた状態では、先述の他の人工土壌と同様、灌水時に各
土壌成分の比重差により土壌成分が分離し易いといった
問題点を有している。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1の発明の地被植物栽培ユニットは、軽量
の人工土壌が非生分解性の袋体内に充填され、この袋体
における上面部が、地被植物の根を袋体内に通すことが
できる親根性と透水性とを有する不織布からなることを
特徴としている。
めに、請求項1の発明の地被植物栽培ユニットは、軽量
の人工土壌が非生分解性の袋体内に充填され、この袋体
における上面部が、地被植物の根を袋体内に通すことが
できる親根性と透水性とを有する不織布からなることを
特徴としている。
【0010】また、請求項2の発明の地被植物栽培ユニ
ットは、請求項1の発明の地被植物栽培ユニットにおい
て、上記の袋体の底面部が、地被植物の根を通すことが
できない耐根性と透水性とを有する耐根性透水シートか
らなることを特徴としている。
ットは、請求項1の発明の地被植物栽培ユニットにおい
て、上記の袋体の底面部が、地被植物の根を通すことが
できない耐根性と透水性とを有する耐根性透水シートか
らなることを特徴としている。
【0011】また、請求項3の発明の地被植物栽培ユニ
ットは、請求項1の発明の地被植物栽培ユニットにおい
て、上記の袋体の底面部が、地被植物の根を通すことが
できない耐根性と水を通さない非透水性とを有する耐根
性非透水シートからなることを特徴としている。
ットは、請求項1の発明の地被植物栽培ユニットにおい
て、上記の袋体の底面部が、地被植物の根を通すことが
できない耐根性と水を通さない非透水性とを有する耐根
性非透水シートからなることを特徴としている。
【0012】また、請求項4の発明の地被植物栽培ユニ
ットは、請求項1から3の何れかの発明の地被植物栽培
ユニットにおいて、上記の袋体の下縁部に、この下縁部
から袋体の側方に延びる縁布が設けられていることを特
徴としている。
ットは、請求項1から3の何れかの発明の地被植物栽培
ユニットにおいて、上記の袋体の下縁部に、この下縁部
から袋体の側方に延びる縁布が設けられていることを特
徴としている。
【0013】
【作用】請求項1の構成によれば、地被植物栽培ユニッ
トの袋体の上面部の上に、例えば切り芝や芝草の種子を
配した場合、芝は、成長により根が袋体の上面部におけ
る親根性の不織布を通って袋体内の人工土壌に達し、こ
の土壌から養分を吸収してさらに成長する。このように
して、多数の根が不織布を通過して人工土壌に達するこ
とになるので、芝は不織布、即ち袋体に安定に固定さ
れ、移動することがない。この状態は、上記不織布が根
が絡み易い構造であることによっても促進される。ま
た、この状態は、袋体が非生分解性のものであることに
より、長期間に渡って維持される。
トの袋体の上面部の上に、例えば切り芝や芝草の種子を
配した場合、芝は、成長により根が袋体の上面部におけ
る親根性の不織布を通って袋体内の人工土壌に達し、こ
の土壌から養分を吸収してさらに成長する。このように
して、多数の根が不織布を通過して人工土壌に達するこ
とになるので、芝は不織布、即ち袋体に安定に固定さ
れ、移動することがない。この状態は、上記不織布が根
が絡み易い構造であることによっても促進される。ま
た、この状態は、袋体が非生分解性のものであることに
より、長期間に渡って維持される。
【0014】また、袋体が非生分解性のものであること
により、人工土壌は袋体によって確実に保持される。従
って、袋体内の土壌成分が灌水時に流出して例えば流出
による土壌の減少や排水坑の詰まり、またコンクリート
製の人工地盤が汚れる事態、あるいは灌水時に各土壌成
分の比重差により土壌成分が分離する事態を防止するこ
とができる。さらに、袋体上面部の不織布は保水性を有
し、人工土壌中から水分を吸収して、あるいは散水によ
り与えられた水分を保持しているので、不織布上の根に
対しても確実に水分を与えることができ、地被植物の成
長を助けることができる。
により、人工土壌は袋体によって確実に保持される。従
って、袋体内の土壌成分が灌水時に流出して例えば流出
による土壌の減少や排水坑の詰まり、またコンクリート
製の人工地盤が汚れる事態、あるいは灌水時に各土壌成
分の比重差により土壌成分が分離する事態を防止するこ
とができる。さらに、袋体上面部の不織布は保水性を有
し、人工土壌中から水分を吸収して、あるいは散水によ
り与えられた水分を保持しているので、不織布上の根に
対しても確実に水分を与えることができ、地被植物の成
長を助けることができる。
【0015】また、多数の地被植物栽培ユニットを並設
した場合、各地被植物栽培ユニットは独立した状態であ
るので、これら地被植物栽培ユニット上に植付けられた
地被植物、例えば芝は、地被植物栽培ユニットの形状に
沿って分断することにより、不要な部分を取り除くこ
と、あるいは所定の部分を交換することが容易である。
した場合、各地被植物栽培ユニットは独立した状態であ
るので、これら地被植物栽培ユニット上に植付けられた
地被植物、例えば芝は、地被植物栽培ユニットの形状に
沿って分断することにより、不要な部分を取り除くこ
と、あるいは所定の部分を交換することが容易である。
【0016】また、請求項2の構成によれば、地被植物
の根が袋体の底面部を貫通してさらに下方へ伸びること
がない。従って、地被植物栽培ユニットがコンクリート
スラブ等の人工地盤上に設置されている場合に、この人
工地盤が根の成長によって損傷を受ける事態を防止する
ことができる。また、底面部の耐根性透水シートが透水
性を有しているので、袋体内の排水を良好に行うことが
できる。
の根が袋体の底面部を貫通してさらに下方へ伸びること
がない。従って、地被植物栽培ユニットがコンクリート
スラブ等の人工地盤上に設置されている場合に、この人
工地盤が根の成長によって損傷を受ける事態を防止する
ことができる。また、底面部の耐根性透水シートが透水
性を有しているので、袋体内の排水を良好に行うことが
できる。
【0017】また、請求項3の構成によれば、地被植物
の根が袋体の底面部を貫通してさらに下方へ伸びること
がない。従って、地被植物栽培ユニットがコンクリート
スラブ等の人工地盤上に設置されている場合に、この人
工地盤が根の成長によって損傷を受ける事態を防止する
ことができる。また、袋体の底面部には、耐根性非透水
シートによって貯水槽が形成されるので、地被植物栽培
ユニットに植え付けられた地被植物に対して確実に水分
を補給することができる。
の根が袋体の底面部を貫通してさらに下方へ伸びること
がない。従って、地被植物栽培ユニットがコンクリート
スラブ等の人工地盤上に設置されている場合に、この人
工地盤が根の成長によって損傷を受ける事態を防止する
ことができる。また、袋体の底面部には、耐根性非透水
シートによって貯水槽が形成されるので、地被植物栽培
ユニットに植え付けられた地被植物に対して確実に水分
を補給することができる。
【0018】また、請求項4の構成によれば、人工地盤
上に地被植物栽培ユニットを多数個並べて設ける場合、
所定の地被植物栽培ユニットと隣接する地被植物栽培ユ
ニットは、上記所定の地被植物栽培ユニットの袋体に設
けられた縁布上に配されることになる。従って、隣接す
る地被植物栽培ユニット間の隙間から土等が人工地盤上
に落下して、人工地盤を汚す事態を防止することができ
る。
上に地被植物栽培ユニットを多数個並べて設ける場合、
所定の地被植物栽培ユニットと隣接する地被植物栽培ユ
ニットは、上記所定の地被植物栽培ユニットの袋体に設
けられた縁布上に配されることになる。従って、隣接す
る地被植物栽培ユニット間の隙間から土等が人工地盤上
に落下して、人工地盤を汚す事態を防止することができ
る。
【0019】
〔実施例1〕本発明の一実施例を図1ないし図4に基づ
いて以下に説明する。図2におけるA−A線矢視断面図
である図1および図2に示すように、本実施例の地被植
物栽培ユニット1は、非生分解性の袋体2の内部に軽量
人工土壌3が充填され、袋体2の下縁部に、この下縁部
から袋体の側方に延びる縁布7が設けられたものとなっ
ている。
いて以下に説明する。図2におけるA−A線矢視断面図
である図1および図2に示すように、本実施例の地被植
物栽培ユニット1は、非生分解性の袋体2の内部に軽量
人工土壌3が充填され、袋体2の下縁部に、この下縁部
から袋体の側方に延びる縁布7が設けられたものとなっ
ている。
【0020】袋体2は、上面部を構成する布と底面部を
構成する布とを縫い合わせることにより形成されてい
る。この縫い目6は、袋体2の周りに環状に形成されて
いる。上記の上面部の布は、植物の根を袋体2内に通す
ことができる親根性と透水性とを有する親根性透水不織
布4からなる一方、底面部の布は、植物の根を通すこと
ができない耐根性と透水性とを有する耐根性透水シート
としての耐根性透水不織布5からなる。
構成する布とを縫い合わせることにより形成されてい
る。この縫い目6は、袋体2の周りに環状に形成されて
いる。上記の上面部の布は、植物の根を袋体2内に通す
ことができる親根性と透水性とを有する親根性透水不織
布4からなる一方、底面部の布は、植物の根を通すこと
ができない耐根性と透水性とを有する耐根性透水シート
としての耐根性透水不織布5からなる。
【0021】本実施例において、親根性透水不織布4と
しては、ユニチカ社製、商品名:アピールを使用し、耐
根性透水不織布5としては、東レ社製、商品名:東レル
ートラップを使用した。また、袋体2は、500×50
0×100mmの直方体形状とし、容量を25リットル
とした。
しては、ユニチカ社製、商品名:アピールを使用し、耐
根性透水不織布5としては、東レ社製、商品名:東レル
ートラップを使用した。また、袋体2は、500×50
0×100mmの直方体形状とし、容量を25リットル
とした。
【0022】縁布7は、図2に示すように、直方体形状
をなす袋体2の底面部の隣接する2辺と接続され、これ
ら2辺に沿って所定幅で袋体の側方に延びたものとなっ
ている。本実施例において、縁布7は、上記所定幅が1
00mmに設定され、耐根性透水不織布5と同一の、耐
根性および透水性を有する不織布によって形成されてい
る。
をなす袋体2の底面部の隣接する2辺と接続され、これ
ら2辺に沿って所定幅で袋体の側方に延びたものとなっ
ている。本実施例において、縁布7は、上記所定幅が1
00mmに設定され、耐根性透水不織布5と同一の、耐
根性および透水性を有する不織布によって形成されてい
る。
【0023】軽量人工土壌3は、含水時の嵩密度が1.0
g/cm3未満となるように、軽量の土壌用材料によって構
成されている。この軽量人工土壌3の材料としては、下
記のa〜hのものを適宜選択して使用することができ
る。
g/cm3未満となるように、軽量の土壌用材料によって構
成されている。この軽量人工土壌3の材料としては、下
記のa〜hのものを適宜選択して使用することができ
る。
【0024】a:真珠岩パーライト(三井パーライト社
製、商品名:ネニサンソ1号) b:発泡スチロール粉砕品(積水化成品社製、商品名:
ソイレン) c:ピートモス d:バーク堆肥 e:ゼオライト f:ベントナイト g:珪藻土 h:真珠岩パーライト(三井パーライト社製、商品名:
ネニサンソ2号) 本実施例においては、上記a〜hの材料を選択して、下
記のイ〜トに示す軽量人工土壌3を形成し、これらを個
別の袋体2に充填して多種の地被植物栽培ユニット1を
得た。
製、商品名:ネニサンソ1号) b:発泡スチロール粉砕品(積水化成品社製、商品名:
ソイレン) c:ピートモス d:バーク堆肥 e:ゼオライト f:ベントナイト g:珪藻土 h:真珠岩パーライト(三井パーライト社製、商品名:
ネニサンソ2号) 本実施例においては、上記a〜hの材料を選択して、下
記のイ〜トに示す軽量人工土壌3を形成し、これらを個
別の袋体2に充填して多種の地被植物栽培ユニット1を
得た。
【0025】イ:a(100%)、(含水時嵩密度:0.
85g/cm3) ロ:a(50%)+b(50%)、(含水時嵩密度:0.
45g/cm3) ハ:a(30%)+b(30%)+c(20%)+d
(20%)、(含水時嵩密度:0.77g/cm3) ニ:b(30%)+c(30%)+d(20%)+e
(10%)+f(5%)+g(5%)、(含水時嵩密
度:0.82g/cm3) ホ:h(100%)、(含水時嵩密度:0.87g/cm3) ヘ:b(50%)+h(50%)、(含水時嵩密度:0.
46g/cm3) ト:b(70%)+h(30%)、(含水時嵩密度:0.
32g/cm3) 上記のような地被植物栽培ユニット1は、地面を覆う各
種の地被植物の栽培に使用することができる。この地被
植物としては、例えば、リュウノヒゲ、タマリュウ、苔
類、シバザクラ等の他、コウライシバ、ヒメコウライシ
バ、ノシバ等のシバ類や、バミューダグラス類、ベント
グラス類、ブルーグラス類、ライグラス類等の芝草など
が挙げられる。
85g/cm3) ロ:a(50%)+b(50%)、(含水時嵩密度:0.
45g/cm3) ハ:a(30%)+b(30%)+c(20%)+d
(20%)、(含水時嵩密度:0.77g/cm3) ニ:b(30%)+c(30%)+d(20%)+e
(10%)+f(5%)+g(5%)、(含水時嵩密
度:0.82g/cm3) ホ:h(100%)、(含水時嵩密度:0.87g/cm3) ヘ:b(50%)+h(50%)、(含水時嵩密度:0.
46g/cm3) ト:b(70%)+h(30%)、(含水時嵩密度:0.
32g/cm3) 上記のような地被植物栽培ユニット1は、地面を覆う各
種の地被植物の栽培に使用することができる。この地被
植物としては、例えば、リュウノヒゲ、タマリュウ、苔
類、シバザクラ等の他、コウライシバ、ヒメコウライシ
バ、ノシバ等のシバ類や、バミューダグラス類、ベント
グラス類、ブルーグラス類、ライグラス類等の芝草など
が挙げられる。
【0026】上記の構成において、地被植物栽培ユニッ
ト1を使用した地被植物の設置方法について説明する。
地被植物栽培ユニット1は、図3に示すように例えば人
工地盤上に並べて配置する。配置の手順としては、先
ず、最上段(図面上)の左端に地被植物栽培ユニット1
を配し、この地被植物栽培ユニット1を基準として、右
方向および下方向(図面上)に地被植物栽培ユニット1
を配置していく。このとき、左側および上側(図面上)
の地被植物栽培ユニット1における縁布7の上にこれに
隣接する地被植物栽培ユニット1が載るようにする。
ト1を使用した地被植物の設置方法について説明する。
地被植物栽培ユニット1は、図3に示すように例えば人
工地盤上に並べて配置する。配置の手順としては、先
ず、最上段(図面上)の左端に地被植物栽培ユニット1
を配し、この地被植物栽培ユニット1を基準として、右
方向および下方向(図面上)に地被植物栽培ユニット1
を配置していく。このとき、左側および上側(図面上)
の地被植物栽培ユニット1における縁布7の上にこれに
隣接する地被植物栽培ユニット1が載るようにする。
【0027】地被植物は、例えば図3におけるB−B線
矢視断面図である図4に示す高麗芝の切り芝11の場
合、同図に示すように、1個の地被植物栽培ユニット1
の上に例えば2個ずつ並べて配する。この作業は、全て
の地被植物栽培ユニット1を並べた後、あるいは地被植
物栽培ユニット1を並べる作業と並行して行う。
矢視断面図である図4に示す高麗芝の切り芝11の場
合、同図に示すように、1個の地被植物栽培ユニット1
の上に例えば2個ずつ並べて配する。この作業は、全て
の地被植物栽培ユニット1を並べた後、あるいは地被植
物栽培ユニット1を並べる作業と並行して行う。
【0028】地被植物栽培ユニット1を使用しての以上
のような切り芝11の設置を、上記イ〜トに示した軽量
人工土壌3を使用した各地被植物栽培ユニット1につい
て実際に行ったところ、切り芝11は、2日で完全に地
被植物栽培ユニット1と馴染み、1週間経過後には、図
4に示すように、切り芝11の根11aが、袋体2の親
根性透水不織布4を突き抜けて軽量人工土壌3に達し、
この軽量人工土壌3中で互いに絡み合った状態となっ
た。このときには、切り芝11を持ち上げて地被植物栽
培ユニット1から剥がそうとしても剥がすことができな
かった。
のような切り芝11の設置を、上記イ〜トに示した軽量
人工土壌3を使用した各地被植物栽培ユニット1につい
て実際に行ったところ、切り芝11は、2日で完全に地
被植物栽培ユニット1と馴染み、1週間経過後には、図
4に示すように、切り芝11の根11aが、袋体2の親
根性透水不織布4を突き抜けて軽量人工土壌3に達し、
この軽量人工土壌3中で互いに絡み合った状態となっ
た。このときには、切り芝11を持ち上げて地被植物栽
培ユニット1から剥がそうとしても剥がすことができな
かった。
【0029】上記のように、本地被植物栽培ユニット1
では、地被植物の栽培に使用した場合、地被植物の多数
の根が親根性透水不織布4を通過して軽量人工土壌3に
達することになるので、地被植物は、親根性透水不織布
4、即ち袋体2に安定に固定され、その上を人が歩行し
た場合にも移動することがない。この状態は、上記親根
性透水不織布4が地被植物の根が絡み易い構造であるこ
とによっても促進される。また、この状態は、袋体2が
非生分解性のものであることにより、長期間に渡って維
持される。
では、地被植物の栽培に使用した場合、地被植物の多数
の根が親根性透水不織布4を通過して軽量人工土壌3に
達することになるので、地被植物は、親根性透水不織布
4、即ち袋体2に安定に固定され、その上を人が歩行し
た場合にも移動することがない。この状態は、上記親根
性透水不織布4が地被植物の根が絡み易い構造であるこ
とによっても促進される。また、この状態は、袋体2が
非生分解性のものであることにより、長期間に渡って維
持される。
【0030】また、袋体2が非生分解性のものであるこ
とにより、軽量人工土壌3は袋体2によって確実に保持
される。従って、袋体2内の土壌成分が灌水時に流出し
て例えば土壌が減少することや、排水坑を詰まらせるこ
と、またコンクリート製の人工地盤が汚れる事態、ある
いは灌水時に各土壌成分の比重差により土壌成分が分離
する事態を防止することができる。さらに、袋体2上面
部の親根性透水不織布4は保水性を有し、軽量人工土壌
3から水分を吸収して、あるいは散水により与えられた
水分を保持しているので、親根性透水不織布4上の根に
対しても確実に水分を与えることができ、地被植物の成
長を助けることができる。
とにより、軽量人工土壌3は袋体2によって確実に保持
される。従って、袋体2内の土壌成分が灌水時に流出し
て例えば土壌が減少することや、排水坑を詰まらせるこ
と、またコンクリート製の人工地盤が汚れる事態、ある
いは灌水時に各土壌成分の比重差により土壌成分が分離
する事態を防止することができる。さらに、袋体2上面
部の親根性透水不織布4は保水性を有し、軽量人工土壌
3から水分を吸収して、あるいは散水により与えられた
水分を保持しているので、親根性透水不織布4上の根に
対しても確実に水分を与えることができ、地被植物の成
長を助けることができる。
【0031】また、多数の地被植物栽培ユニット1を並
設した場合、各地被植物栽培ユニット1は独立した状態
であるので、これら地被植物栽培ユニット1上に植付け
られた地被植物、例えば芝は、地被植物栽培ユニット1
の形状に沿って分断することにより、不要な部分を取り
除くこと、あるいは所定の部分を交換することが容易で
ある。
設した場合、各地被植物栽培ユニット1は独立した状態
であるので、これら地被植物栽培ユニット1上に植付け
られた地被植物、例えば芝は、地被植物栽培ユニット1
の形状に沿って分断することにより、不要な部分を取り
除くこと、あるいは所定の部分を交換することが容易で
ある。
【0032】また、本地被植物栽培ユニット1において
は、袋体2の下面部が耐根性透水不織布5からなるの
で、地被植物の根が袋体2の底面部を貫通してさらに下
方へ伸びることがない。従って、地被植物栽培ユニット
1がコンクリートスラブ等の人工地盤上に設置されてい
る場合に、この人工地盤が根の成長によって損傷を受け
る事態を防止することができる。また、底面部の耐根性
透水不織布5が透水性を有しているので、袋体2内の排
水を良好に行うことができる。
は、袋体2の下面部が耐根性透水不織布5からなるの
で、地被植物の根が袋体2の底面部を貫通してさらに下
方へ伸びることがない。従って、地被植物栽培ユニット
1がコンクリートスラブ等の人工地盤上に設置されてい
る場合に、この人工地盤が根の成長によって損傷を受け
る事態を防止することができる。また、底面部の耐根性
透水不織布5が透水性を有しているので、袋体2内の排
水を良好に行うことができる。
【0033】また、本地被植物栽培ユニット1は、縁布
7を有しているので、人工地盤上に地被植物栽培ユニッ
ト1を多数個並べて設ける場合、所定の地被植物栽培ユ
ニット1と隣接する地被植物栽培ユニット1が、上記所
定の地被植物栽培ユニット1の縁布7上に配されること
になる。従って、隣接する地被植物栽培ユニット1・1
間の隙間から土等が人工地盤上に落下して、人工地盤を
汚す事態を防止することができる。さらに縁布7は、根
を通さない耐根性を有しているので、親根性透水不織布
4上において隣接する地被植物栽培ユニット1方向へ成
長した根が、地被植物栽培ユニット1・1間の隙間から
下方へ延びた場合に、人工地盤上に達してこの人工地盤
に損傷を与える事態も防止することができる。
7を有しているので、人工地盤上に地被植物栽培ユニッ
ト1を多数個並べて設ける場合、所定の地被植物栽培ユ
ニット1と隣接する地被植物栽培ユニット1が、上記所
定の地被植物栽培ユニット1の縁布7上に配されること
になる。従って、隣接する地被植物栽培ユニット1・1
間の隙間から土等が人工地盤上に落下して、人工地盤を
汚す事態を防止することができる。さらに縁布7は、根
を通さない耐根性を有しているので、親根性透水不織布
4上において隣接する地被植物栽培ユニット1方向へ成
長した根が、地被植物栽培ユニット1・1間の隙間から
下方へ延びた場合に、人工地盤上に達してこの人工地盤
に損傷を与える事態も防止することができる。
【0034】尚、本実施例において、縁布7は耐根性お
よび透水性を有する不織布により形成されたものとなっ
ているが、不織布に限らず、耐根性および透水性を有す
る他の種類の布にて形成してもよい。さらに、縁布7
は、耐根性がなく透水性のみを有し、地被植物栽培ユニ
ット1が人工地盤上に設置された場合に土等による人工
地盤の汚れを防止することのみを目的とするものであっ
てもよい。
よび透水性を有する不織布により形成されたものとなっ
ているが、不織布に限らず、耐根性および透水性を有す
る他の種類の布にて形成してもよい。さらに、縁布7
は、耐根性がなく透水性のみを有し、地被植物栽培ユニ
ット1が人工地盤上に設置された場合に土等による人工
地盤の汚れを防止することのみを目的とするものであっ
てもよい。
【0035】〔実施例2〕本発明の他の実施例を図5お
よび図6に基づいて以下に説明する。尚、説明の便宜
上、前記の実施例に示した部材と同一の機能を有する部
材には同一の符号を付記し、その説明を省略する。
よび図6に基づいて以下に説明する。尚、説明の便宜
上、前記の実施例に示した部材と同一の機能を有する部
材には同一の符号を付記し、その説明を省略する。
【0036】図6におけるC−C線矢視断面図である図
5および図6に示すように、本実施例の地被植物栽培ユ
ニット21は、袋体22が上面部の親根性透水不織布
4、底面部の耐根性透水不織布5、および全ての側面部
に渡って設けられた耐根性不織布23が縫い合わされる
ことによって形成されている。耐根性不織布23は、少
なくとも耐根性透水不織布5と同様の前記耐根性を有す
るものであり、透水性の有無については何れでも良い。
5および図6に示すように、本実施例の地被植物栽培ユ
ニット21は、袋体22が上面部の親根性透水不織布
4、底面部の耐根性透水不織布5、および全ての側面部
に渡って設けられた耐根性不織布23が縫い合わされる
ことによって形成されている。耐根性不織布23は、少
なくとも耐根性透水不織布5と同様の前記耐根性を有す
るものであり、透水性の有無については何れでも良い。
【0037】本地被植物栽培ユニット21では、袋体2
2の側面部に縦壁状の耐根性不織布23が設けられたも
のとなっているので、地被植物栽培ユニット21を多数
個並設する際に、隣接する地被植物栽培ユニット21・
21の側面同士を適切に当接させた状態で配置すること
ができる。また、袋体22の上面部における端部付近の
水平状態を得易くなる。このようなことから、地被植物
栽培ユニット21上における地被植物の配置を良好に行
うことができる。
2の側面部に縦壁状の耐根性不織布23が設けられたも
のとなっているので、地被植物栽培ユニット21を多数
個並設する際に、隣接する地被植物栽培ユニット21・
21の側面同士を適切に当接させた状態で配置すること
ができる。また、袋体22の上面部における端部付近の
水平状態を得易くなる。このようなことから、地被植物
栽培ユニット21上における地被植物の配置を良好に行
うことができる。
【0038】その他の機能については、前記実施例1の
地被植物栽培ユニット1と同様である。
地被植物栽培ユニット1と同様である。
【0039】尚、袋体22は、図5に示すように、親根
性透水不織布4と耐根性透水不織布5とが直接には縫い
合わされていないものとなっているが、前記袋体2のよ
うに、これらを互いに縫い合わせ、この状態においてさ
らに耐根性不織布23を縫い付けることにより形成する
ことも可能である。
性透水不織布4と耐根性透水不織布5とが直接には縫い
合わされていないものとなっているが、前記袋体2のよ
うに、これらを互いに縫い合わせ、この状態においてさ
らに耐根性不織布23を縫い付けることにより形成する
ことも可能である。
【0040】〔実施例3〕本発明のさらに他の実施例を
図7に基づいて以下に説明する。尚、説明の便宜上、前
記の実施例に示した部材と同一の機能を有する部材には
同一の符号を付記し、その説明を省略する。
図7に基づいて以下に説明する。尚、説明の便宜上、前
記の実施例に示した部材と同一の機能を有する部材には
同一の符号を付記し、その説明を省略する。
【0041】図7に示す本実施例の地被植物栽培ユニッ
ト31は、図2に示した前記地被植物栽培ユニット1と
ほぼ同一の形状を有している。この地被植物栽培ユニッ
ト31は、袋体32が上面部の前記親根性透水不織布4
と底面部の耐根性非透水シート33とを縫い合わせるこ
とにより形成されている。
ト31は、図2に示した前記地被植物栽培ユニット1と
ほぼ同一の形状を有している。この地被植物栽培ユニッ
ト31は、袋体32が上面部の前記親根性透水不織布4
と底面部の耐根性非透水シート33とを縫い合わせるこ
とにより形成されている。
【0042】親根性透水不織布4は、前述のように、植
物の根を通すことができる親根性と透水性とを有するも
のである。一方、耐根性非透水シート33は、前記耐根
性と水を通さない非透水性とを有するものである。この
耐根性非透水シート33は、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、ナイロン、ポリ塩化ビニル、スチロール樹脂、も
しくはポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂等の
樹脂系材料、またはゴム系材料からなるフィルムまたは
シートにより形成することができる。また、シートの場
合は、発泡シートまたは非発泡シートの何れでもよい。
本実施例において、耐根性非透水シート33はポリエチ
レンシートにより形成されている。
物の根を通すことができる親根性と透水性とを有するも
のである。一方、耐根性非透水シート33は、前記耐根
性と水を通さない非透水性とを有するものである。この
耐根性非透水シート33は、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、ナイロン、ポリ塩化ビニル、スチロール樹脂、も
しくはポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂等の
樹脂系材料、またはゴム系材料からなるフィルムまたは
シートにより形成することができる。また、シートの場
合は、発泡シートまたは非発泡シートの何れでもよい。
本実施例において、耐根性非透水シート33はポリエチ
レンシートにより形成されている。
【0043】本地被植物栽培ユニット31では、袋体3
2の下面部が耐根性非透水シート33からなるので、こ
の耐根性非透水シート33により貯水槽を形成すること
ができる。従って、この地被植物栽培ユニット31に植
え付けられた地被植物に対して水分の補給を確実に行う
ことができる。
2の下面部が耐根性非透水シート33からなるので、こ
の耐根性非透水シート33により貯水槽を形成すること
ができる。従って、この地被植物栽培ユニット31に植
え付けられた地被植物に対して水分の補給を確実に行う
ことができる。
【0044】また、耐根性非透水シート33上の余分な
水は、耐根性非透水シート33の上端部から親根性透水
不織布4を通じて排出される。従って、耐根性非透水シ
ート33の同図に示す高さHを適当に調整して設定する
ことにより、地被植物栽培ユニット31に植え付ける地
被植物に応じた容量の貯水槽を形成することができる。
その他の機能については、前記実施例1の地被植物栽培
ユニット1と同様である。
水は、耐根性非透水シート33の上端部から親根性透水
不織布4を通じて排出される。従って、耐根性非透水シ
ート33の同図に示す高さHを適当に調整して設定する
ことにより、地被植物栽培ユニット31に植え付ける地
被植物に応じた容量の貯水槽を形成することができる。
その他の機能については、前記実施例1の地被植物栽培
ユニット1と同様である。
【0045】尚、本実施例の地被植物栽培ユニット31
における下面部に耐根性非透水シート33を有する構成
は、前記実施例2の地被植物栽培ユニット21に適用す
ることも可能である。
における下面部に耐根性非透水シート33を有する構成
は、前記実施例2の地被植物栽培ユニット21に適用す
ることも可能である。
【0046】〔実施例4〕本発明のさらに他の実施例を
図8に基づいて以下に説明する。尚、説明の便宜上、前
記の実施例に示した部材と同一の機能を有する部材には
同一の符号を付記し、その説明を省略する。
図8に基づいて以下に説明する。尚、説明の便宜上、前
記の実施例に示した部材と同一の機能を有する部材には
同一の符号を付記し、その説明を省略する。
【0047】図8に示す本実施例の地被植物栽培ユニッ
ト41は、図2に示した前記地被植物栽培ユニット1と
ほぼ同一の外形を有している。この地被植物栽培ユニッ
ト41は、前記実施例3に示した地被植物栽培ユニット
31と同様、袋体42が上面部の前記親根性透水不織布
4と底面部の耐根性非透水シート43とを縫い合わせる
ことにより形成されている。
ト41は、図2に示した前記地被植物栽培ユニット1と
ほぼ同一の外形を有している。この地被植物栽培ユニッ
ト41は、前記実施例3に示した地被植物栽培ユニット
31と同様、袋体42が上面部の前記親根性透水不織布
4と底面部の耐根性非透水シート43とを縫い合わせる
ことにより形成されている。
【0048】耐根性非透水シート43は前記耐根性非透
水シート33と同一の材料によって形成することができ
る。本実施例において、耐根性非透水シート43は、積
水化成品社製の商品名:セルペット(発泡PET樹脂シ
ート)により形成されている。この耐根性非透水シート
43には、側面を形成する立ち上がり部に排水口43a
が形成さている。この排水口43aは、耐根性透水不織
布44によって耐根性非透水シート43の内面側から塞
がれている。耐根性透水不織布44としては、前記耐根
性透水不織布5と同様、例えば東レ社製、商品名:東レ
ルートラップを使用することができる。
水シート33と同一の材料によって形成することができ
る。本実施例において、耐根性非透水シート43は、積
水化成品社製の商品名:セルペット(発泡PET樹脂シ
ート)により形成されている。この耐根性非透水シート
43には、側面を形成する立ち上がり部に排水口43a
が形成さている。この排水口43aは、耐根性透水不織
布44によって耐根性非透水シート43の内面側から塞
がれている。耐根性透水不織布44としては、前記耐根
性透水不織布5と同様、例えば東レ社製、商品名:東レ
ルートラップを使用することができる。
【0049】本地被植物栽培ユニット41では、袋体4
2の下面部が耐根性非透水シート43からなるので、こ
の耐根性非透水シート43により貯水槽を形成すること
ができ、地被植物に対して水分の補給を確実に行うこと
ができる。また、耐根性非透水シート43に形成された
排水口43aにより、耐根性非透水シート43の同図示
す高さHに関係なく、余分な水の排水を適切に行うこと
ができる。また、耐根性透水不織布44により、地被植
物栽培ユニット41に植え付けられた地被植物の根が排
水口43aを通じて袋体42の外部へ伸びることも防止
される。その他の機能については、前記実施例1の地被
植物栽培ユニット1と同様である。
2の下面部が耐根性非透水シート43からなるので、こ
の耐根性非透水シート43により貯水槽を形成すること
ができ、地被植物に対して水分の補給を確実に行うこと
ができる。また、耐根性非透水シート43に形成された
排水口43aにより、耐根性非透水シート43の同図示
す高さHに関係なく、余分な水の排水を適切に行うこと
ができる。また、耐根性透水不織布44により、地被植
物栽培ユニット41に植え付けられた地被植物の根が排
水口43aを通じて袋体42の外部へ伸びることも防止
される。その他の機能については、前記実施例1の地被
植物栽培ユニット1と同様である。
【0050】尚、本実施例の地被植物栽培ユニット41
における下面部の構成、即ち排水口43aを有する耐根
性非透水シート43を備えた構成は、前記実施例2の地
被植物栽培ユニット21に適用することも可能である。
における下面部の構成、即ち排水口43aを有する耐根
性非透水シート43を備えた構成は、前記実施例2の地
被植物栽培ユニット21に適用することも可能である。
【0051】また、以上の実施例において、袋体2・2
2・32・42の形成は、縫い合わせによらず、例えば
接着により行ってもよい。
2・32・42の形成は、縫い合わせによらず、例えば
接着により行ってもよい。
【0052】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明の地被植
物栽培ユニットは、軽量の人工土壌が非生分解性の袋体
内に充填され、この袋体における上面部が、地被植物の
根を袋体内に通すことができる親根性と透水性とを有す
る不織布からなる構成である。
物栽培ユニットは、軽量の人工土壌が非生分解性の袋体
内に充填され、この袋体における上面部が、地被植物の
根を袋体内に通すことができる親根性と透水性とを有す
る不織布からなる構成である。
【0053】これにより、地被植物栽培ユニットの袋体
の上面部の上に配された地被植物は、多数の根が不織布
を通過して人工土壌に達することになるので、不織布、
即ち袋体に安定に固定され、移動することがない。この
状態は、袋体が非生分解性のものであることにより、長
期間に渡って維持される。
の上面部の上に配された地被植物は、多数の根が不織布
を通過して人工土壌に達することになるので、不織布、
即ち袋体に安定に固定され、移動することがない。この
状態は、袋体が非生分解性のものであることにより、長
期間に渡って維持される。
【0054】また、袋体が非生分解性のものであること
により、人工土壌は袋体によって確実に保持される。従
って、袋体内の土壌成分が灌水時に流出して例えばコン
クリート製の人工地盤が汚れる事態、あるいは灌水時に
各土壌成分の比重差により土壌成分が分離する事態を防
止することができる。さらに、袋体上面部の不織布は保
水性を有し、人工土壌中から水分を吸収して、あるいは
散水により与えられた水分を保持しているので、不織布
上の根に対しても確実に水分を与えることができ、地被
植物の成長を助けることができる。
により、人工土壌は袋体によって確実に保持される。従
って、袋体内の土壌成分が灌水時に流出して例えばコン
クリート製の人工地盤が汚れる事態、あるいは灌水時に
各土壌成分の比重差により土壌成分が分離する事態を防
止することができる。さらに、袋体上面部の不織布は保
水性を有し、人工土壌中から水分を吸収して、あるいは
散水により与えられた水分を保持しているので、不織布
上の根に対しても確実に水分を与えることができ、地被
植物の成長を助けることができる。
【0055】また、多数の地被植物栽培ユニットを並設
した場合、各地被植物栽培ユニットは独立した状態であ
るので、これら地被植物栽培ユニット上に植付けられた
地被植物、例えば芝は、地被植物栽培ユニットの形状に
沿って分断することにより、不要な部分を取り除くこ
と、あるいは所定の部分を交換することが容易であると
いった効果を奏する。
した場合、各地被植物栽培ユニットは独立した状態であ
るので、これら地被植物栽培ユニット上に植付けられた
地被植物、例えば芝は、地被植物栽培ユニットの形状に
沿って分断することにより、不要な部分を取り除くこ
と、あるいは所定の部分を交換することが容易であると
いった効果を奏する。
【0056】また、請求項2の発明の地被植物栽培ユニ
ットは、請求項1の発明の地被植物栽培ユニットにおい
て、上記の袋体の底面部が、地被植物の根を通すことが
できない耐根性と透水性とを有する耐根性透水シートか
らなる構成である。
ットは、請求項1の発明の地被植物栽培ユニットにおい
て、上記の袋体の底面部が、地被植物の根を通すことが
できない耐根性と透水性とを有する耐根性透水シートか
らなる構成である。
【0057】これにより、請求項1の発明の効果に加え
て、地被植物の根が袋体の底面部を貫通してさらに下方
へ伸びることがなく、地被植物栽培ユニットがコンクリ
ートスラブ等の人工地盤上に設置されている場合に、こ
の人工地盤が根の成長によって損傷を受ける事態を防止
することができるという効果を奏する。
て、地被植物の根が袋体の底面部を貫通してさらに下方
へ伸びることがなく、地被植物栽培ユニットがコンクリ
ートスラブ等の人工地盤上に設置されている場合に、こ
の人工地盤が根の成長によって損傷を受ける事態を防止
することができるという効果を奏する。
【0058】また、請求項3の発明の地被植物栽培ユニ
ットは、請求項1の発明の地被植物栽培ユニットにおい
て、上記の袋体の底面部が、地被植物の根を通すことが
できない耐根性と水を通さない非透水性とを有する耐根
性非透水シートからなる構成である。
ットは、請求項1の発明の地被植物栽培ユニットにおい
て、上記の袋体の底面部が、地被植物の根を通すことが
できない耐根性と水を通さない非透水性とを有する耐根
性非透水シートからなる構成である。
【0059】これにより、請求項1の発明の効果に加え
て、地被植物の根が袋体の底面部を貫通してさらに下方
へ伸びることがなく、地被植物栽培ユニットがコンクリ
ートスラブ等の人工地盤上に設置されている場合に、こ
の人工地盤が根の成長によって損傷を受ける事態を防止
することができる。また、袋体の底面部には、耐根性非
透水シートによって貯水槽が形成されるので、地被植物
栽培ユニットに植え付けられた地被植物に対して確実に
水分を補給することができるという効果を奏する。
て、地被植物の根が袋体の底面部を貫通してさらに下方
へ伸びることがなく、地被植物栽培ユニットがコンクリ
ートスラブ等の人工地盤上に設置されている場合に、こ
の人工地盤が根の成長によって損傷を受ける事態を防止
することができる。また、袋体の底面部には、耐根性非
透水シートによって貯水槽が形成されるので、地被植物
栽培ユニットに植え付けられた地被植物に対して確実に
水分を補給することができるという効果を奏する。
【0060】また、請求項4の発明の地被植物栽培ユニ
ットは、請求項1から3の何れかの発明の地被植物栽培
ユニットにおいて、上記の袋体の下縁部に、この下縁部
から袋体の側方に延びる縁布が設けられている構成であ
る。
ットは、請求項1から3の何れかの発明の地被植物栽培
ユニットにおいて、上記の袋体の下縁部に、この下縁部
から袋体の側方に延びる縁布が設けられている構成であ
る。
【0061】これにより、請求項1から3の何れかの発
明の効果に加えて、人工地盤上に地被植物栽培ユニット
を多数個並べて設ける場合に、隣接する地被植物栽培ユ
ニット間の隙間から土等が人工地盤上に落下して、人工
地盤を汚す事態を防止することができるという効果を奏
する。
明の効果に加えて、人工地盤上に地被植物栽培ユニット
を多数個並べて設ける場合に、隣接する地被植物栽培ユ
ニット間の隙間から土等が人工地盤上に落下して、人工
地盤を汚す事態を防止することができるという効果を奏
する。
【図1】本発明の一実施例の地被植物栽培ユニットを示
すものであって、図2におけるA−A線矢視断面図であ
る。
すものであって、図2におけるA−A線矢視断面図であ
る。
【図2】上記地被植物栽培ユニットの斜視図である。
【図3】上記地被植物栽培ユニットを多数個配置する方
法を示す平面図である。
法を示す平面図である。
【図4】図3におけるB−B線矢視断面図である。
【図5】本発明の他の実施例の地被植物栽培ユニットを
示すものであって、図6におけるC−C線矢視断面図で
ある。
示すものであって、図6におけるC−C線矢視断面図で
ある。
【図6】図5に示した地被植物栽培ユニットの斜視図で
ある。
ある。
【図7】本発明のさらに他の実施例の地被植物栽培ユニ
ットを示す縦断面図である。
ットを示す縦断面図である。
【図8】本発明のさらに他の実施例の地被植物栽培ユニ
ットを示す縦断面図である。
ットを示す縦断面図である。
1 地被植物栽培ユニット 2 袋体 3 軽量人工土壌 4 親根性透水不織布 5 耐根性不織布(耐根性透水シート) 7 縁布 21 地被植物栽培ユニット 22 袋体 23 耐根性不織布 31 地被植物栽培ユニット 32 袋体 33 耐根性非透水シート 41 地被植物栽培ユニット 42 袋体 43 耐根性非透水シート
Claims (4)
- 【請求項1】軽量の人工土壌が非生分解性の袋体内に充
填され、この袋体における上面部が、地被植物の根を袋
体内に通すことができる親根性と透水性とを有する不織
布からなることを特徴とする地被植物栽培ユニット。 - 【請求項2】上記の袋体の底面部が、地被植物の根を通
すことができない耐根性と透水性とを有する耐根性透水
シートからなることを特徴とする請求項1に記載の地被
植物栽培ユニット。 - 【請求項3】上記の袋体の底面部が、地被植物の根を通
すことができない耐根性と水を通さない非透水性とを有
する耐根性非透水シートからなることを特徴とする請求
項1に記載の地被植物栽培ユニット。 - 【請求項4】上記の袋体の下縁部には、この下縁部から
袋体の側方に延びる縁布が設けられていることを特徴と
する請求項1から3の何れかに記載の地被植物栽培ユニ
ット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6297344A JPH08149905A (ja) | 1994-11-30 | 1994-11-30 | 地被植物栽培ユニット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6297344A JPH08149905A (ja) | 1994-11-30 | 1994-11-30 | 地被植物栽培ユニット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08149905A true JPH08149905A (ja) | 1996-06-11 |
Family
ID=17845306
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6297344A Pending JPH08149905A (ja) | 1994-11-30 | 1994-11-30 | 地被植物栽培ユニット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08149905A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001275482A (ja) * | 2000-03-31 | 2001-10-09 | Gunze Ltd | 植物の植付け方法及び植付け構造 |
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JP2003088236A (ja) * | 2001-09-18 | 2003-03-25 | Heisei Polymer Co Ltd | 植生マット |
JP2006075010A (ja) * | 2004-09-07 | 2006-03-23 | Daitou Techno Green Kk | 苗木植栽工法及びその工法に使用する土壌保持材 |
JP2009261265A (ja) * | 2008-04-22 | 2009-11-12 | Mitsukawa Kk | 植裁基盤形成体用側地、植裁基盤形成体および植栽の形成方法 |
JP2010268739A (ja) * | 2009-05-22 | 2010-12-02 | Sekisui Plastics Co Ltd | 緑化壁構造体 |
JP2015172295A (ja) * | 2014-03-12 | 2015-10-01 | 株式会社九コン | 土嚢袋及び土嚢並びに土嚢の設置方法 |
-
1994
- 1994-11-30 JP JP6297344A patent/JPH08149905A/ja active Pending
Cited By (8)
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JP4721213B2 (ja) * | 2004-09-07 | 2011-07-13 | ダイトウテクノグリーン株式会社 | 苗木植栽に使用する土壌保持材 |
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