JP2006075010A - 苗木植栽工法及びその工法に使用する土壌保持材 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ウッドチップなどの被覆材が敷設される被植栽面に、被覆材の影響を受けずに効率良く、かつ植栽後の成長にも被覆材の影響が及ばない形で苗木を植えることができる工法と、その工法を実現するための器材を提供する。
【解決手段】 開閉口(11)を有する土壌保持材(1)の空間(12)に培土(3)を充填し、該開閉口が閉められて上に向けられた状態で該土壌保持材を被植栽面(4)に配置する。該被植栽面に被覆材(5)を該開閉口が埋没しない高さに敷設した後、該開閉口を開放して、苗木(2)を該培土に植える。該土壌保持材は、透水性及び通気性を有する易分解性の底面部材(13)と、非透水性を有する筒状の下側面部材(14)及び上側面部材(15)とからなる。該上側面部材の上端縁部(15b)が開閉口(11)を形成し、該下側面部材の該上側面部材との結合部(16)からその上端縁部(14b)にいたる環状部(14c)が集水部(17)を形成する。該開閉口は易分解性の紐材(19)で開閉自在に括られている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、高速道路の盛土のり面等の被植栽面へ苗木を植えるための工法及びその工法に使用する器材に関する。
近年、高速道路の盛土のり面では、沿道環境や地球環境の改善に寄与すべく樹林整備が進められ、苗木の植栽が行われている。また、植えられた苗木の育成を図るべく、これらのり面に雑草が繁茂しないようのり面の維持管理が行われている。そして、この維持管理に要する労力を軽減すべく、雑草の繁茂を抑制する様々な手段が採用されているが、最近ではウッドチップをのり面に敷設する方法が採用されるようになってきている。ここで活用されるウッドチップは、建設事業での伐採に伴う根株、維持管理に伴う伐採樹木、或いは剪定枝をチップ化したものであり、リサイクルの推進の観点からも好ましい方法となっている。
特開2003−333939
このウッドチップを敷設する場合、2通りの工法が考えられる。すなわち、予め苗木を植えたのり面にウッドチップを敷設する工法と、ウッドチップを敷設したのり面に苗木を植える工法である。しかしながら、どちらの工法によっても、以下のような問題があった。
まず、予め苗木を植えておく工法においては、ウッドチップを敷設する際、苗木を痛めてしまうという問題があった。敷設されるウッドチップは大量であるため、通常、のり面の上から斜面に沿って流すように敷設されるが、この際、斜面を流下するウッドチップの圧力で苗木を痛めることになる。ウッドチップを人手によって敷設すれば苗木を痛めることはないが、その場合、人件費の増大、工程の長期化等、別の問題が発生した。そのため、大量のウッドチップを、苗木を痛めることなく短期間で安く効率的に敷設することは困難であった。
一方、ウッドチップを先に敷設する工法においては、苗木の植穴を掘る際に一度敷設したウッドチップを取り除き、植栽後に更にもう一度敷設し直さなければならず、ウッドチップの取り扱い作業が重複して施工性が悪いという問題があった。また、植栽時にウッドチップが土壌に混入すると、そのウッドチップが分解する際に土壌の窒素が消費され、苗木の育成に必要な窒素が不足する窒素飢餓の問題が発生した。なお、この窒素飢餓問題はウッドチップの植穴への崩落を防止することにより解消できるが、そのためには広範囲にわたりウッドチップを取り除かなければならず、施工性を低下させる原因となっていた。
更に、苗木の植栽とウッドチップの敷設の順番に関わらず、どちらの工法によっても苗木の根本がウッドチップに埋没するため、ウッドチップ層に生息する害虫や菌の影響を受けやすくなり、また、ウッドチップ層の表面に雑草が生えた場合にその雑草は、苗木に対してウッドチップ層の厚み分だけ高さの優位性を持つことになるとい問題があった。
そこで、本発明は、ウッドチップなどの被覆材が敷設される被植栽面に、被覆材の影響を受けずに効率良く、かつ植栽後の成長にも被覆材の影響が及ばない形で苗木を植えることができる工法と、その工法を実現するための器材を提供することを目的とする。
本発明にかかる苗木植栽工法は、開閉口と、苗木を育成させる培土を保持するための空間を有する土壌保持材に、該培土を充填し、該開閉口が閉められて上に向けられた状態で該土壌保持材を被植栽面に配置し、該被植栽面に被覆材を該開閉口が埋没しない高さに敷設した後、該開閉口を開放して、該苗木を該培土に植えることを特徴とする。
該被植栽面は、のり面であってもよい。
該被覆材は、ウッドチップであってもよい。
本発明にかかる土壌保持材は、透水性及び通気性を有する易分解性の底面部材と、非透水性を有する筒状の下側面部材及び上側面部材とからなり、該下側面部材の下端縁部が該底面部材の周縁部に結合され、該上側面部材の下端縁部が該側面部材の内面に結合されかつ、その上端縁部は開閉口を形成し、該下側面部材の該上側面部材との結合部からその上端縁部にいたる環状部が該上側面部材と協働して集水部を形成し、該上側面部材に該集水部を該上側面部材内部に連通させる通水部が形成され、該開閉口は易分解性の紐材で開閉自在に括られていることを特徴とする。
該紐材は、該上側面部材の該上端縁部に沿って並設された複数の通し穴に通されていてもよい。
該通水部は、該集水部の該上側面部材側に形成されたスリットであってもよい。
該下側面部材と該上側面部材は縫着されており、該通水部は縫着の隙間であってもよい。
該上側面部材は、その該上端縁部の対向する位置に形成された横長のスリットで構成される、取っ手を有するものであってもよい。
本発明にかかる苗木植栽工法によれば、被覆材を敷設する際に、培土を充填した土壌保持材が苗木の植栽場所を確保する目的で配置されるものの、まだ苗木は植えられていない状態であるため、被植栽面に被覆材を簡単に敷設できる。しかも、被覆材の敷設作業が終了した後、被覆材層の中に埋まった土壌保持材の開閉口を開放するのみで苗木を育成させる培土が露出するので、被覆材を取り除くことなく容易に、かつ土壌に被覆材を混入させることなく苗木を植えることができる。そのため、被覆材が敷設される被植栽面に、被覆材の影響を受けずに苗木を効率良く植えることができる。
また、被覆材は土壌保持材の開閉口が埋没しない高さまでしか敷設されないため、苗木の根本が被覆材に埋没することがなく、被覆材層に生息する害虫や菌の影響を受けるおそれがない。また、苗木の根本は被覆材層の表面より高い位置にあるため、被覆材層の表面に雑草が生えた場合でも、その雑草が苗木に対して高さの優位性を持つことがない。そのため、植栽後の苗木の成長に被覆材の影響が及ぶことがない。
被植栽面がのり面であれば、被覆材を被植栽面の高い位置から斜面に沿って流下させても被覆材の圧力により苗木を痛めることなく、被植栽面の斜度を利用した効率の良い敷設を行うことができる。なお、この苗木植栽工法は、平坦な被植栽面についても勿論適用できるが、被覆材の敷設や苗木の植栽作業を行いにくいのり面に適用する場合には、施工性の向上についてより大きな効果を得ることができる。
被覆材がウッドチップであれば、被覆材を混入させることなく植栽できることによる効果が大きくなる。それは、被覆材がウッドチップである場合には、その土壌への混入により窒素飢餓をもたらすという独特の問題を有することに起因する。なお、この苗木植栽工法は、被覆材の敷設作業効率化を図ることのみを目的として、土壌へ混入しても問題を起こさないその他の被覆材が使用される場合にも勿論適用することができる。
本発明にかかる土壌保持材によれば、紐材で開閉口を括ると巾着型の容器となり、上側面部材、下側面部材及び底面部材で囲まれた内部空間に苗木の培土を保持することができる。しかも、下側面部材の高さ分だけ底面部材の上方に開閉口を有する形状となっている。従って、下側面部材の高さを被覆材の敷設高さに適合させることにより、本発明にかかる苗木植栽工法に好適に使用することができる。
また、底面部材は易分解性であるため、培土が充填され苗木が植えられた場合には、根茎の成育に伴い必要に応じて破け、この土壌保持具が載置された被植栽面へ伸びていく根茎の妨げにならない。更に、開閉口を括る紐材も易分解性であるため、同様に苗木が植えられた場合、幹の生育に伴い必要に応じて破断し、幹の生長の妨げとならない。なお、易分解性とは、自然環境に放置されると比較的短い時間(例えば1、2年)の経過によって分解する性質のことである。
更にまた、上側面部材及び下側面部材は非透水性であるため、降雨時には開閉口が括られた状態にある上側面部材上に落ちた雨は結合部に向かって流れ、集水部に集まり、通水部を介して内部に流入する。一方、晴天時には、内部の水分の外部への蒸発が抑制される。そのため、内部の乾燥を防止することができる。なお、開閉口が括られた状態であれば、上側面部材の表面に被覆材を敷き詰めることが可能であり、そうすることによって、内部が高温になることも防止できるので好ましい。
更にまた、開閉口は紐材で開閉自在に括られているので、苗木を植える際の開閉を容易に行うことができ、作業効率を向上させることができる。
なお、上側面部材及び下側面部材は、難分解性であることが好ましく、そうすると、被植栽面の被覆材に埋設した際、内包する土壌を被覆材から完全に分離することができる。そのため、被覆材がウッドチップである場合に、土壌が窒素飢餓状態に陥ることを防止できる。なお、難分解性とは、自然環境に放置されると比較的長い時間(例えば数十年)の経過によって分解する性質のことである。
紐材が、上側面部材の上端縁部に沿って並設された複数の通し穴に通されていれば、開閉口の構造が極めて簡単なものとなり、安価に製造することができる。
通水部が、集水部の上側面部材側に形成されたスリットであれば、上側面部材と下側面部材を溶着した場合や接着剤で接着した場合に、簡単に形成することができる。
下側面部材と上側面部材は縫着されており、通水部は縫着の隙間であれば、下側面部材と上側面部材との結合工程において同時に通水部を形成することになるので、製造工程を削減できる。
上側面部材が、その上端縁部の対向する位置に形成された横長のスリットで構成される、取っ手を有するものであれば、運搬が容易になり、被植栽面への載置作業を効率良く行うことができる。
図1は、本発明にかかる苗木植栽工法の具体例における各工程の状態を示し、(a)は土壌保持材の配置が完了した状態を示す断面図、(b)は被覆材の敷設が完了した状態を示す断面図、(c)は苗木の植栽が完了した状態を示す断面図である。図2及び3は、本発明にかかる土壌保持材の具体例を示し、図2は培土が充填される前の状態の斜視図、図3は開閉口が閉じられた状態の斜視図である。以下、本発明にかかる苗木植栽工法の具体例を、図1〜3を参照しながら説明する。
まず、開閉口11と、苗木2を育成させる培土3を保持するための空間12を有する土壌保持材1に、培土3を充填する。そして、開閉口11が閉められて上に向けられた状態で、土壌保持材1を被植栽面4に配置し、図1(a)に示す状態とする。
次に、被植栽面4に被覆材5を、開閉口11が埋没しない高さまで敷設し、図1(b)に示す状態とする。
被覆材5の敷設が完了したら、各土壌保持材1の開閉口11を開放して、苗木2を培土3に植える。植え込んだ後は、開閉口11を、苗木2の幹に密着するまで閉じ、図3(c)に示す状態として植栽作業完了となる。
この苗木植栽工法によれば、被覆材5を敷設する際に、培土3を充填した土壌保持材1が苗木2の植栽場所を確保する目的で配置されるものの、まだ苗木2は植えられていない状態であるため、被植栽面4に被覆材5を簡単に敷設できる。しかも、被覆材5の敷設作業が終了した後、被覆材5が形成する層の中に埋まった土壌保持材1の開閉口11を開放するのみで苗木2を育成させる培土3が露出するので、被覆材5を取り除くことなく容易に、かつ土壌に被覆材5を混入させることなく苗木2を植えることができる。そのため、被覆材5が敷設される被植栽面4に、被覆材5の影響を受けずに苗木2を効率良く植えることができる。
また、被覆材5は土壌保持材1の開閉口11が埋没しない高さまでしか敷設されないため、苗木2の根本が被覆材5に埋没することがなく、被覆材5が形成する層に生息する害虫や菌の影響を受けるおそれがない。また、苗木2の根本は被覆材5が形成する層の表面より高い位置にあるため、被覆材5が形成する層の表面に雑草が生えた場合でも、その雑草が苗木に対して高さの優位性を持つことがない。そのため、植栽後の苗木2の成長に被覆材5の影響が及ぶことがない。
被植栽面4はのり面となっている。
この場合、被覆材5を被植栽面4の高い位置から斜面に沿って流下させても被覆材5の圧力により苗木2を痛めることなく、被植栽面4の斜度を利用した効率の良い敷設を行うことができる。
被覆材5としてウッドチップが使用されている。
この場合、被覆材5を培土3に混入させることなく植栽できることから、土壌に混入したウッドチップが分解して窒素を消費することによりもたらされる窒素飢餓の問題を防止できる。
次に、上記苗木植栽工法において使用されている、本発明にかかる土壌保持材の具体例について説明する。
土壌保持材1は、透水性及び通気性を有する易分解性の底面部材13と、非透水性を有する筒状の下側面部材14及び上側面部材15とからなる。下側面部材14の下端縁部14aが底面部材13の周縁部13aに結合され、上側面部材15の下端縁部15aが側面部材14の内面に結合されかつ、その上端縁部15bは開閉口11を形成している。また、下側面部材14の上側面部材15との結合部16からその上端縁部14bにいたる環状部14cが上側面部材15と協働して集水部17を形成しており、更に、上側面部材15に集水部17を上側面部材15の内部に連通させる通水部18が形成されている。開閉口11は易分解性の紐材19で開閉自在に括られている。
下側面部材14及び上側面部材15は、帯形マルチング材の両短辺を張り合わせて形成したものである。その寸法は、下側面部材14を形成するマルチング材であれば、例えば、長辺の長さを1140mm、短辺の長さを190mmとすることが好ましい。そして、長辺の両側に相互結合するための幅10mmの結合代を設け、更に短辺の一端側に底面部材13を結合するための幅10mmの結合代を設けておくことが好ましい。なお、この場合に結合される底面部材13としては、直径250mmの円形で周縁部に幅15.4mmの結合代を設けたものが好ましい。一方、上側面部材15を形成するマルチング材であれば、例えば、長辺の長さを下側面部材14用と同じ1140mm、短辺の長さを230mmとすることが好ましい。そして、短辺の一端側に下側面部材14へ結合するための幅10mmの結合代を設けておくことが好ましい。この上側面部材15を下側面部材14に結合する位置としては、例えば下側面部材14の下端縁部14aから130mmの高さが好ましい。
この土壌保持材1は、紐材19で開閉口11を括ると巾着型の容器となり、上側面部材15、下側面部材14及び底面部材13で囲まれた内部空間に苗木2の培土3を保持することができる。しかも、下側面部材14の高さ分だけ底面部材13の上方に開閉口11を有する形状となっている。従って、下側面部材14の高さを被覆材5の敷設高さに適合させることにより、本発明にかかる苗木植栽工法に好適に使用することができる。
また、底面部材13は易分解性であるため、培土3が充填され苗木2が植えられた場合には、根茎の成育に伴い必要に応じて破け、この土壌保持具1が載置された被植栽面4へ伸びていく根茎の妨げにならない。更に、開閉口11を括る紐材19も易分解性であるため、同様に苗木2が植えられた場合、幹の生育に伴い必要に応じて破断し、幹の生長の妨げとならない。
更にまた、上側面部材15及び下側面部材14は非透水性であるため、降雨時には開閉口11が括られた状態にある上側面部材15上に落ちた雨は結合部16に向かって流れ、集水部17に集まり、通水部18を介して内部に流入する。一方、晴天時には、内部の水分の外部への蒸発が抑制される。そのため、内部の乾燥を防止することができる。なお、開閉口11が括られた状態であれば、上側面部材15の表面に被覆材5を敷き詰めることが可能であり、そうすることによって、内部が高温になることも防止できるので好ましい。
更にまた、開閉口11は紐材19で開閉自在に括られているので、苗木2を植える際の開閉を容易に行うことができ、作業効率を向上させることができる。
上側面部材15及び下側面部材14は、難分解性であることが好ましく、そうすると、被覆材5として使用されているウッドチップに埋設した際、内包する培土3をウッドチップから完全に分離することができる。そのため、この土壌保持材1に内包されている培土3がウッドチップの分解により窒素飢餓状態に陥ることを防止できる。
紐材19は、上側面部材15の上端縁部15aに沿って並設された複数の通し穴20に通されている。
こうすると、開閉口11の構造が極めて簡単なものとなり、安価に製造することができる。
下側面部材14と上側面部材15は接着剤により結合されており、通水部18は、集水部17の上側面部材15側に形成されたスリット18aとなっている。なお、下側面部材14と上側面部材15との結合法に制限はなく、下側面部材14と上側面部材15を縫着してもよい。その場合、縫着の隙間を通水部とすることができ、下側面部材14と上側面部材15との結合工程において同時に通水部を形成することになるので、製造工程を削減することができ好ましい。一方、この土壌保持具1のように上側面部材15と下側面部材14を接着剤により結合した場合は、これら部材の間に隙間が無くなるので、スリット18aを形成することにより簡単に通水部を形成することができる。
上側面部材15は、その上端縁部15bの対向する位置に形成された横長のスリットで構成される、取っ手21を有している。
この場合、運搬が容易になり、被植栽面4への載置作業を効率良く行うことができる。
本発明にかかる苗木植栽工法の具体例における各工程の状態を示し、(a)は土壌保持材の配置が完了した状態を示す断面図、(b)は被覆材の敷設が完了した状態を示す断面図、(c)は苗木の植栽が完了した状態を示す断面図である。 本発明にかかる土壌保持材の具体例の、培土が充填される前の状態の斜視図である。 同土壌保持材の、開閉口が閉じられた状態の斜視図である
符号の説明
1 土壌保持材
2 苗木
3 培土
4 被植栽面
5 被覆材
11 開閉口
12 空間
13 底面部材
13a 周縁部
14 下側面部材
14a 下端縁部
14b 上端縁部
14c 環状部
15 上側面部材
15a 下端縁部
15b 上端縁部
16 結合部
17 集水部
18 通水部
18a スリット
19 紐材
20 通し穴
21 取っ手

Claims (8)

  1. 開閉口(11)と、苗木(2)を育成させる培土(3)を保持するための空間(12)を有する土壌保持材(1)に、該培土(3)を充填し、
    該開閉口(11)が閉められて上に向けられた状態で該土壌保持材(1)を被植栽面(4)に配置し、
    該被植栽面(4)に被覆材(5)を該開閉口(11)が埋没しない高さに敷設した後、該開閉口(11)を開放して、該苗木(2)を該培土(3)に植えることを特徴とする苗木植栽工法。
  2. 該被植栽面(4)がのり面である請求項1に記載の苗木植栽工法。
  3. 該被覆材(5)がウッドチップである請求項1又は2に記載の苗木植栽工法。
  4. 透水性及び通気性を有する易分解性の底面部材(13)と、非透水性を有する筒状の下側面部材(14)及び上側面部材(15)とからなり、
    該下側面部材(14)の下端縁部(14a)が該底面部材(13)の周縁部(13a)に結合され、
    該上側面部材(15)の下端縁部(15a)が該下側面部材(14)の内面に結合されかつ、その上端縁部(15b)は開閉口(11)を形成し、
    該下側面部材(14)の該上側面部材(15)との結合部(16)からその上端縁部(14b)にいたる環状部(14c)が該上側面部材(15)と協働して集水部(17)を形成し、
    該上側面部材(15)に該集水部(17)を該上側面部材(15)内部に連通させる通水部(18)が形成され、
    該開閉口(11)は易分解性の紐材(19)で開閉自在に括られている
    ことを特徴とする土壌保持材。
  5. 該紐材(19)は、該上側面部材(15)の該上端縁部(15b)に沿って並設された複数の通し穴(20)に通されている請求項4に記載の土壌保持材。
  6. 該通水部(18)は、該集水部(17)の該上側面部材(15)側に形成されたスリット(18a)である請求項4又は5に記載の土壌保持材。
  7. 該下側面部材(14)と該上側面部材(15)は縫着されており、該通水部(17)は縫着の隙間である請求項4、5又は6に記載の土壌保持材。
  8. 該上側面部材(15)は、その該上端縁部(15b)の対向する位置に形成された横長のスリットで構成される、取っ手(21)を有する請求項4〜7のいずれかひとつの項に記載の土壌保持材。
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