JP2009124945A - 苗木用ポット - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、花木や果樹等の苗木に関し、苗木の育成が根域を食害する昆虫によって損なわれずに容易に行え、かつ、苗木の輸送及び定植も簡易に実施可能な、作業性、機能性、識別性に優れた苗木用ポットを提供する。
【解決手段】苗木の育成や定植に用いられる植木鉢状のプラスチック製又は不織布製ポットであって、上部円筒部に、上側に複数の結束用穴、下側に単数又は複数列の複数の通水用穴からなる二段の穴列を設け、かつ、該結束用穴列を横切る円周部と該通水用穴列の下側の円周部とにミシン目を穿孔し、また、前記ポットを円周方向に複数個に分割するためのポットを縦断したミシン目を穿孔した構成からなると共に、結束具を複数の結束用穴に通して絞ることによりポット上部を絞り込んで巾着形状に形成できることを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、花木や果樹などの樹木などで行われる苗木用ポットで、詳しくは、育成時に害虫によって苗木が損なわれず、苗木の輸送及び定植が容易に実施できる苗木用ポットに関するものである。
近年、インターネットによる通信販売や流通網の発達に伴い、花や苗木をポットに装入した状態での宅配が盛んになってきている。この苗木ポットに雑草や害虫があると苗木の育成管理が悪いと判断されてクレームが起き、生産者の評価が下がることになる。特に、果樹栽培において、畑に植え付け後のしばらくの間は、根域が脆弱で乾燥やコガネムシの幼虫による根域の食害などは苗木を枯死させる問題が起きやすいので、この育成初期の管理は特に重要であった。また、苗木ポットを輸送中に横積みになったりして用土がこぼれたり、場合によれば苗木が用土ごと抜けたりするケースもおきており、特に個人向けの場合は、注文する本数が少ない為、植木専門の宅配業者が届けるケースが少なく、一般の宅配業者が他の荷物と混載して届けるケースが多いから、この種の問題が生じやすかった。また、輸送や取り扱う場合に、ラベルの紛失や脱落による品種不明や品種間違いも起きやすく、営利栽培している生産者、特に結果に何年もかかる果樹栽培者にとっては死活問題になる重大問題であった。
現在、簡単にホームページやブログ等を開設できるから、ホームページやプログ上で広く苗木に関する商品を紹介できることに加えて、販売店や果樹生産者や愛好者もインターネット等を通じて情報交換が盛んに行なわれ、購入元に対するクレームの情報伝達も素早いので、このクレーム対策は信用や売り上げに直結するため細心の注意を払う必要があった。また、特に趣味で購入している個人客は品質に対する要求度も高いためクレームが起こりやすかった。前述の移送中の振動による育苗ポットの飛び出しをより確実に防止する先行技術が開示されている(先行文献1参照)。また、生産管理又は販売管理するための識別ラベルをポットカバーに印刷又は貼付する先行技術が開示されている(先行文献2参照)。
特開2004−121089公報(〔0005〜0007〕、〔図6〕、〔図8〕) 特開2002−211640公報(〔0005〜0007〕、〔図6〕、〔図8〕)
先行文献1の発明は、育苗ポットをトレーで多行多列に運搬する時には、飛び出さないように覆い部材でポットの縁を固定する方法で優れたものであるが、運搬中に個々のポットから用土や苗木がこぼれ出ることは防げず、ましてポット内に根域を食害する昆虫や雑草の侵入を防ぐことができない。先行文献2の発明は、識別ラベルヲポットカバーに印刷又は貼付けするにおいて、大量の、種類数の少ないポットに対しては優れたものであるが、多種多様な識別を要し、また同一種の個数の少ないポットに対しては、必ずしも十分でない点があった。
また、大苗の場合、植え付け時にポットから苗木をはずす際、重たい苗木を持ち上げたり寝かしたりして大変な作業を要した。また、ポットでなく、堀りあげた地堀り苗を麻布等で根巻きする時は、横に寝かしたり、向きを変えたりする必要があり大変な作業であった。また、不要になったポットの処分でも環境に配慮する必要もあり、土に返えすために環境にやさしい生分解性ポットが注目されているが、この分解するためにはある程度の時間がかかるので、早く分解するためには薄くする必要があるが、逆に強度に問題があり、このバランスが難しかった。
本発明は、前述の課題を解決するために試行を繰り返して完成させたものであって、苗木の育成が根域を食害する昆虫によって損なわれずに容易に行え、かつ、苗木の輸送及び定植も簡易に実施可能な、作業性、機能性、識別性に優れ、かつ、生分解性に優れた苗木用ポットを提供するものである。
上記の目的を達成するための本発明の請求項1に係る苗木用ポットは、苗木の育成や定植に用いられる植木鉢状のプラスチック製又は不織布製ポットであって、上部円筒部に、上側に複数の結束用穴、下側に単数又は複数列の複数の通水用穴からなる二段の穴列を設け、かつ、該結束用穴列を横切る円周部と該通水用穴列の下側の円周部とにミシン目を穿孔し、また、前記ポットを円周方向に複数個に分割するためのポットを縦断したミシン目を穿孔した構成からなることを特徴とする。
また、請求項2に係る苗木用ポットは、請求項1に記載の苗木用ポットにおいて、前記複数の結束用穴に結束用具を通して絞ることによりポット上部を絞り込んでポットを巾着形状に形成できることを特徴とする。
また、請求項3に係る苗木用ポットは、請求項1又は2記載の苗木用ポットにおいて、前記ポットが生分解性プラスチック材又は生分解性不織布から製造されていることを特徴とする。
これらの構成によれば、苗木用ポットに苗木と用土を装入した後、結束具である結束バンドや紐、針金等を結束用穴に通して絞ることで、ポット開口部を巾着のように絞ることができるので、苗木の育成や輸送中に根域を食害する昆虫や雑草の種の侵入を防ぐことができ、例えば、コガネムシ等の卵を産み付けられないので幼虫による根の食害を防ぐことができる。また、マルチングの効果が得られ雑草の発生を抑えることができる。また、巾着形状によりポット内を乾燥し難くすることができると共に、ポットの開口部を絞ったままでも水遣りができ、育成作業を軽減できる。さらに、苗木ポットを輸送時に横積みになっても、用土や苗木ががこぼれ落ちることがない。
また、ポットには円周方向と縦方向にミシン目状の穴を穿孔して切れ目やガイド線として設けているので、はさみやナイフ等の道具を使わずでも、植え替え時にポットをミシン目に沿って剥がすことができるので重たい苗木を持ち上げたり横に倒したりせずに容易には剥がすことができる。また、ポットを剥がさずに定植した場合でも、根の成長と共にポットがミシン目より裂けて分割しやすく、根の成長に悪影響がでない。また、品種名等の識別ラベルをポットを絞る結束具に通して苗木の主幹部に直接つけることができるのと、ポットを剥がす際もラベルをつけたままポットを剥がせるのでラベルの紛失、脱落が起こらない。
また、本発明の苗木用ポットは形状が単純であり、また、使い捨てが望ましいので、厚みが薄手のプラスチック製又は不織布製でも強度が十分あり、機能も十分発揮できる。この製造はブロー成型等で一体的に成型するのが、量産可能で、しかも経済的である。また、不織布製の苗木用ポットの場合は、不織繊維シートから一体的に成型して製作することが可能で、材質自体に通気性、透水性があるので、ポットの通水用穴の設置を考慮しなくてもよい。また、ポリ乳酸やポリカプロラクタム、変性ポリビニルアルコール等の生分解性プラスチック材又は不織布をポットの材料に選んだ場合、ポットごと植えつけてもミシン目等が根域を制限することなく容易に破れることにより、生分解を待たずして根域が成長できる。また、ミシン目状の穴の部位は他の部位に比べ生分解が早いため従来の生分解ポットより早く根域の制限を開放できる。また、生分解性を有するので、定植しても環境に優しいといえる。
本発明に係る請求項1〜3記載の苗木用ポットによれば、苗木と用土を装入して結束具を用いて巾着形状にすることができるので、育成時にはマルチチング効果が得られるので雑草の発生を防ぎ、同時に根域を食害する昆虫特にコガネムシの幼虫の侵入を防げるので、健全な育成栽培が可能となる。また、害虫に対して強いので、栽培管理の軽減や除草剤や殺虫剤の使用を減らすことができるので減農薬を実践できる。この点で、輸入作物の残留農薬や殺菌剤の使用などが問題になってきている現在、食の安全に対して消費者の関心が高まる中、国産の減農薬或いは無農薬の作物を求めるニーズに応えることができる。また、輸送時には荷台で振動を受けても、横向きに積まれても、用土や苗木が外にこぼれ出ることがない。また、ポット内の水分の蒸発も少なくでき、水遣りの頻度も減らすことができる。これらの点は通信販売のユーザーに対しても、手元に届くまで品質等を確認できないので、その満足度を向上させることができ、購入者のホームページでよい業者と評価されるので、宣伝になり販売力の向上にも繋がる。
また、ポットには円周方向と縦方向にミシン目を設けているので、植え替え時にポットをミシン目に沿って剥がすことができるので重たい苗木を持ち上げたり横に倒したりせずに容易には剥がすことができるので植え付け時の作業の軽減になる。。また、ポットを剥がさずに定植した場合でも、ミシン目状の穴があるので生分解を待たずして根の成長と共にポットがミシン目より裂けて分割しやすく、根域の成長に悪影響がでない。また、生分解性プラスチック製ポットの場合、ミシン目状のラインは他の部位に比べ樹脂の塊が小さく表面積が広いので微生物の食いつきがよく分解しやすいのでポットの強度(厚み)が必要な大苗用ポットでも土中でばらけ、いままで植え込むことが難しかった大型のポットでも使用可能になり小さな苗から街路樹や造園等の大苗まで利用範囲は広がる。また、生分解不織布ポットであればそのまま植え付ける際巾着部を剥がさずにしておくと、生分解するまでのある程度の期間コガネムシの幼虫による根域の食害や雑草を防ぐことができるので、植え付け初期の脆弱でデリケートな期間の苗の生育を助けることができる。また、不織布部に適度に根が絡むことでルーピングを防ぎ健全な根域の生育を助ける。
また、プラスチック製又は不織布製の苗木用ポットは、単純な構造でコストが安く製作できるのと、道具も結束具や識別ラベルなどであるので、低コストで、効率のよい作業を簡単にすることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明に係る苗木用ポットの最良の実施形態であって、(a)は模式的斜視図、(b)は(a)のA矢視の模式的平面図である。図2は、本発明に係る苗木用ポットを使用した実施形態の一つであって、(a)はプラスチック製苗木用ポットに苗木が装入されて巾着形状に絞った状態の模式的斜視図、(b)は(a)のA−A矢視の模式的断面図、(c)は(b)のB矢視の模式的平面図である。図3は、本発明に係る苗木用ポットを使用した別の実施形態の一つであって、不織布製苗木用ポットに苗木が装入されて巾着形状に絞った状態の模式的斜視図である。図4は、本発明に係る苗木用ポットを使用した実施形態の一つであって、定植において、(a)地中での苗木用ポットを外した状態の苗木の模式的斜視図、(b)は苗木を装入した苗木用ポットが地中で分割された状態を示す模式的斜視図である。
図1に基づいて、本発明に係わる苗木用ポット1を説明すると、苗木用ポット1は、上端側が開口する略円筒形状のポット上部2と、ポット上部2に設けた上側に複数の結束用穴4及び下側に単数又は複数列の複数の通水用穴5からなる二段の穴列4,5と、底板中心部に排水穴8を設けた略円筒形状又は略円錘形状のポット下部3と、結束用穴列4を横切る円周部と通水用穴列5の下側の円周部とに穿孔したミシン目6と、また、ポット2,3を円周方向に複数個に分割するためのポット2,3を縦断して穿孔したミシン目6と、から構成されている。苗木用ポット1のサイズは、苗木に合わせて何種類か用意する必要があるが、具体的には植木鉢サイズで3号(径9cm)〜20号(径60cm)の範囲のサイズで対応できる。
また、苗木用ポット1の材質は、結束具7でポット上部2を巾着形状2aに絞った形に形成するのと、ポット1をミシン目6から引き裂いて分割するためにも、苗木20、根20−1と用土10をポット1内に保持できる限度の強度でよいので、薄くて軟らかいビニールなどのプラスチック材や不織布で製作するのがよい。前記プラスチック材は、薄肉でも、強度が十分で、ある程度弾性があるプラスチック材料から製作するのが望ましく、ブロー成型等の成型加工により一体的に製作される。特に巾着形状2aに絞るポット上部2は柔らかくする必要がある。このプラスチック材料としては、安価なビニール、ポリエチレン等のプラスチックが適している。また前記不織布は、天然繊維を用いた不織繊維シートから一体的に成型して製作することができる。また、環境に配慮するならば、そのまま定植できる生分解性プラスチックや天然植物繊維を用いた不織布も好適である。
また、苗木用ポット1の色は、根張りが自然になるように光を通さない有色、例えば黒色は太陽熱を吸収し易いので気温の低い時期に有効であり、シルバー色は光を反射するのでポット1内の温度が黒色に比し上がりにくいので気温の高い時期に有効である。あるいは、ポット1内の用土を含めた乾燥具合や発根状態を見ることができる透明色があれば、使用者の目的・用途に合わせて選択することができる。不織布の場合も黒色や温度の上がりにくい白色で選択することができる。
また、結束用穴4は、結束具7である結束バンドや紐、針金等を通すための穴であり、ポットサイズによるが径5mm〜10mm程度の穴を6個〜20個程度開けるのがよい。結束具7は、市販されている合成樹脂製の結束バンドを用いるのが手短に結束作業を簡易にするが、紐や針金をその代わりに結束に用いることもできる。また、通水用穴5は、ポット上部2の開口部を絞って巾着部2aとなっても、水遣りができるための通水穴であり、ポットサイズによるが径5mm〜8mm程度の穴を6個〜12個の範囲で、1列〜3列の範囲で開けるのがよい。また、不織布製ポットの場合は、素材自体水を通すので開けなくてもよい。
また、ポット1には円周方向と縦方向にミシン目6を設けている。すなわち、ポット上部2において、結束用穴4列を横切る円周部と通水用穴6列の下側の円周部とにミシン目6−1、6−2を穿孔しており、この上側のミシン目6−1は、ポット上部2を結束用穴4に通した結束具7により巾着2aを形成した後に、ポット1をミシン目6−1から分割して剥がすときに、ミシン目6−1から分かれるので結束具7は苗木20の幹部に結束された状態で残り、結束具7に識別ラベル9を結んでおけば紛失する恐れはない。この識別ラベル9は、品種名等のラベルであり、結束具7に通して苗木20に取り付ける。また、下側に設けたミシン目6−2はポット上部2を巾着部2aに形成するときの折り曲げ線又はガイドラインとしての機能を行う。ミシン目6−3は、ポット上部2とポット下部3を縦断し、かつ、円周方向に複数個に分割するように穿孔される。このミシン目6−3は、植え替え時にポット1をはさみやナイフ等の道具を使わずに分割して剥がせるための切断ラインになる。ポット1のサイズによるが4分割から6分割くらいが作業しやすい。
図2(a)、(b)、(c)に示すように、本発明に係る苗木用ポット1で、主としてプラスチック製の苗木用ポット1を用いて苗木20を育成し、定植のための植え替えを行う実施形態を説明すると、先ず、育成する苗木20をポット1内に取り込んで、苗木20の根部20−1を用土10で包み込むようにした後、結束用穴4に通し、かつ、識別ラベル9も通した結束具7を引き締めることにより、ポット下部3内に苗木20と用土10を保持固定すると共に、ポット上部2の開口部がガイドラインでもあるミシン目6−2から折れ曲げられ、かつ、結束用穴4の部分が折り畳まれることにより閉じられ、巾着形状の巾着部2aを形成する。また、この際、図2(b)のように、ポット上部2の通水用穴5の部位を窪ませた巾着形状の巾着部2aを形成すると、水遣り時に水をポット1内に滲み込ませ易い。この際に、ポット上部2が極端な皺や襞の発生を防止することで、後での水遣りがポット1内に均等に行き渡らすことができるように留意するとよい。また、
また、苗木ポット1の巾着部2−aは、ポット1内の苗木20の根部20−1及び用土10を外界から隔離した状態を形成するので、育成時にはマルチチング効果をもたらすことができ、雑草の発生を防ぎ、同時に根域を食害する昆虫、特にコガネムシの幼虫の侵入を防げるので、健全な育成栽培をすることができる。このように、害虫に対する防御力が強いので、栽培管理の軽減や除草剤や殺虫剤の使用を減らすことができる。この点で、輸入作物の残留農薬や殺菌剤の使用などが問題になってきている現在、食の安全に対して消費者の関心が高まる中、国産の減農薬或いは無農薬の作物を求めるニーズに応えることができる。また、輸送時には、苗木ポット1が荷台で振動を受けても、また横向きに積まれても、用土10が外にこぼれ出たり、苗木20の根部20−1が露出することがない。また、苗木ポット1内の水分の蒸発も少なくでき、水遣りの頻度も減らすことができる。
苗木ポット1の苗木20を植え替える場合には、図4(a)に示すように、苗木ポット1には円周方向と縦方向にミシン目6−1,6−2,6−3を設けているので、苗木ポット1をミシン目6に沿って剥がすことができるので、根鉢の状態になるのでそのまま土22の中に植え付けができ、根部20−1が定着し易い。また、重たい苗木20の場合は、重たい苗木20を持ち上げたり、横に倒したりせずに、ポット1を容易に剥がすことができるので、植え付け時の作業が軽減される。また、識別ラベル9はミシン目6−1に沿ってポット1を破いて行っても、ラベル9は結束具7と共に苗木20に付いたままに残るので、苗木20の識別が容易となる。また、苗木ポット1を剥がさずに苗木20を定植した場合でも、図4(b)に示すように、根部20−1の成長と共に、ポット下部3がミシン目6より裂けて、ミシン目6で分けられた区画に分割されて、根部20−1及び用土10に対する拘束が無くなり、土22中の苗木20の根部20−1の成長に悪影響がでない。また、生分解性プラスチック製ポット1の場合は、ミシン目6は他の部位に比べ樹脂の塊が小さく表面積が広いので微生物の食いつきがよく分解しやすいので、ポット1の強度(厚み)が必要な大苗用ポット1でも土中でばらけるので、今までは植え込むことが難しかった大苗木用ポット1でも使用可能になり、小さな苗木20から街路樹や造園等の大苗木20まで利用範囲を広げることができる。
また、不織布製の苗木ポットの場合は、図3に示すように、育成する苗木20をポット1内に取り込んで、苗木20の根部20−1を用土10で包み込むようにした後、結束用穴4に通し、かつ、識別ラベル9も通した紐である結束具7を引き締めることにより、ポット下部3内に苗木20と用土10を保持固定すると共に、ポット上部2の開口部が襞状に折り畳まれて閉じられ、ほぼ平面状の巾着部2aを形成する。この不織布製ポット1は、材質自体に通気性、透水性があるので、ポット1の通水用穴5の設置はなくてよい。生分解性不織布ポットであれば、植え付ける際そのまま巾着部を剥がさずにしておくと、生分解するまでのある程度の期間コガネムシの幼虫による根域の食害や雑草を防ぐことができるので、植え付け初期の脆弱でデリケートな期間の苗の生育を助けることができる。また、不織布部に適度に根が絡むことでルーピングを防ぎ健全な根域の生育を助ける。
花木や果樹などの苗木を育成し、かつ、搬送や定植を行って繁殖させる分野で利用することができる。
本発明に係る苗木用ポットの最良の実施形態であって、(a)は模式的斜視図、(b)は(a)のA矢視の模式的平面図である。 本発明に係る苗木用ポットを使用した実施形態の一つであって、(a)はプラスチック製苗木用ポットに苗木が装入されて巾着形状に絞った状態の模式的斜視図、(b)は(a)のA−A矢視の模式的断面図、(c)は(b)のB矢視の模式的平面図である。 本発明に係る苗木用ポットを使用した別の実施形態の一つであって、不織布製苗木用ポットに苗木が装入されて巾着形状に絞った状態の模式的斜視図である。 本発明に係る苗木用ポットを使用した実施形態の一つであって、定植において、(a)地中での苗木用ポットを外した状態の苗木の模式的斜視図、(b)は苗木を装入した苗木用ポットが地中で分割された状態を示す模式的斜視図である。
符号の説明
1:苗木用ポット 2:ポット上部 2a:巾着部 3:ポット下部
4:結束用穴 5:通水用穴 6、6−1,6−2,6−3:ミシン目
7:結束具 8:排水穴 9:識別ラベル 10:用土
20:苗木 20−1:根部 21:根鉢 22:土

Claims (3)

  1. 苗木の育成や定植に用いられる植木鉢状のプラスチック製又は不織布製ポットであって、上部円筒部に、上側に複数の結束用穴、下側に単数又は複数列の複数の通水用穴からなる二段の穴列を設け、かつ、該結束用穴列を横切る円周部と該通水用穴列の下側の円周部とにミシン目を穿孔し、また、前記ポットを円周方向に複数個に分割するためのポットを縦断したミシン目を穿孔した構成からなることを特徴とする苗木用ポット。
  2. 前記複数の結束用穴に結束具を通して絞ることによりポット上部を絞り込んでポットを巾着形状に形成できることを特徴とする請求項1記載の苗木用ポット。
  3. 前記ポットが生分解性プラスチック材又は生分解性不織布から製造されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の苗木用ポット。
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