JP2004180531A - 袋状植木ポット - Google Patents
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Abstract
【解決手段】生分解性プラスチックで作られた、1辺に開口部2を持つ2層構造の袋状植木ポットであり、目付け量30g/m2以上の上層としての第1不織布3と、この第1不織布3に重ねられ、目付け量100g/m2以下の下層としての第2不織布4とを具備し、前記開口部2を除く他の3辺のうち少なくとも2辺に重ね代1a,1bを有することを特徴とする袋状植木ポット1。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は袋状植木ポットに関し、特に花や植木等の苗を栽培し、最終的に大地に植栽する為の袋状植木ポットに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、花や植木等の苗を栽培する植木ポットとしては、例えばポリエチレン製のカップ状植木ポットが使用されていた。しかし、こうした植木ポットによれば、大地に苗を植栽する場合、ポットから土と同時に苗を取り出し植栽する必要があるとともに、苗木ポットが廃棄物となる。また、こうしたことを考慮して生分解性プラスチックを用いた植木ポットも提案されている。しかし、この場合、苗の成長を考慮しながら植木ポットの分解期間を制御するとともに防草効果を得るという両方を同時に満足することができないという問題があった。
【0003】
図9は、生分解性を有する布状物からなる植栽土のう用袋を示す(実用第3059979号)。この袋は、図9に示すように、四辺形の袋41の一辺に用土挿入用開口部42を設け、袋41の三周縁部に用土を入れた複数の袋を傾斜面に連設して固定するための重ね代43を作製したことを特徴とする。なお、図9において、符番44はミシン縫い、符番45は間仕切り縫いを示す。
【0004】
【特許文献1】
実用第3059979号(第3〜4頁及び図1)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はこうした事情を考慮してなされたので、生分解性材料で作られた、1辺に開口部を持つ2層構造の袋状植木ポットであり、目付け量30g/m2以上の上層としての第1不織布と、この第1不織布に重ねられ、目付け量100g/m2以下の下層としての第2不織布とを具備し、前記開口部を除く他の3辺のうち少なくとも隣接する2辺に重ね代を有する構成にすることにより、上層の目付け量を大きくすることにより防草効果を得るとともに、幼木叉は苗木を収納したまま分解期間を気にせず植栽することが可能な袋状植木ポットを提供することを目的とする。
【0006】
叉、本発明は、生分解性材料で作られた、1辺に開口部を持つ3層構造以上の袋状植木ポットであり、目付け量30g/m2以上の上層としての第1不織布と、この第1不織布に重ねられ、目付け量100g/m2以下の下層としての第2不織布と、前記第1不織布と第2不織布間にこれら不織布と重ねて配置され、目付け量40g/m2以下の1層以上の第3の不織布とを具備し、前記開口部を除く他の3辺のうち少なくとも隣接する2辺に重ね代を有する構成とすることにより、上記と同様、防草効果を得るとともに、分解期間を気にせず植栽することが可能な袋状植木ポットを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る袋状植木ポットは、生分解性材料で作られた、1辺に開口部を持つ2層構造の袋状植木ポットであり、目付け量30g/m2以上の上層としての第1不織布と、この第1不織布に重ねられ、目付け量100g/m2以下の下層としての第2不織布とを具備し、前記開口部を除く他の3辺のうち少なくとも隣接する2辺に重ね代を有することを特徴とする。
【0008】
また、本発明に係る袋状植木ポットは、生分解性材料で作られた、1辺に開口部を持つ3層構造以上の袋状植木ポットであり、目付け量30g/m2以上の上層としての第1不織布と、この第1不織布に重ねられ、目付け量100g/m2以下の下層としての第2不織布と、前記第1不織布と第2不織布間にこれら不織布と重ねて配置され、目付け量40g/m2以下の1層以上の第3の不織布とを具備し、前記開口部を除く他の3辺のうち少なくとも隣接する2辺に重ね代を有することを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の袋状植木ポットについて更に詳しく説明する。
本発明の袋状植木ポットは、1辺に開口部を有する2層構造タイプ(前者)と、1辺に開口部を有する3層以上構造タイプ(後者)とに分けられる。いずれの植木ポットも、幼木叉は苗木を収納して配置する場合は、第2不織布を地面側に、第1不織布を地面とは反対側にする。
【0010】
本発明において、第1不織布の目付け量を上記のように規定したのは、30g/m2未満では、第1不織布に地面からの草が地上に出るのを防ぐ効果(防草効果)を持たせるためである。また、第2不織布の重量を上記のように規定したのは、100g/m2を越えると植物の根が貫通しにくく、幼木や苗木の生長を阻害するからである。
【0011】
本発明において、袋状植木ポットにおける開口部を除く他の3辺のうち少なくとも隣接する2辺に重ね代を持たせるのは、大地に植栽する時にポットを重ね代に重ねてゆけば、植栽部分に敷詰めることにより防草性能も合わせもっているからである。なお、重ね代は、開口部を除く3辺のうち少なくとも隣接する2辺であるから、開口部を除く3辺に設けてもよい。
【0012】
本発明において、袋状植木ポットの1辺に開口部を設けるのは、該開口部から土、木材チップ等を入れるためである。前記開口部は、土、木材チップ等を入れた後は、上下の不織布の端部を例えば縫製、熱シール機による熱融着で閉じることができる。なお、熱融着する場合は、複数の不織布のうち、少なくとも1層の不織布を生分解性プラスチックとする。
【0013】
本発明において、3層以上構造タイプの植木ポットの場合は、第1不織布の略中央部に予め切り込み若しくは穴部を形成する。なお、このポットの場合、第1・第2不織布間の第3不織布は、腐葉土をいれた後幼木叉苗木を植え付ける直前に手等で破り植え付ける。ここで、第3不織布はポットから腐葉土が外に飛び出さないためのものであるから、1層あればよいが、2層以上であっても問題はない。
【0014】
本発明において、2層構造タイプの植木ポットの場合においては、第1不織布及び第2不織布の両者が、生分解性プラスチックであることが好ましい。これにより、植木ポットの地中での生分解性が一層促進される。また、少なくとも、第1不織布及び第2不織布の少なくともいずれか一方が生分解性プラスチックであることが、第1不織布、第2不織布同士を熱融着する点で好ましい。
一方、3層以上構造タイプの植木ポットの場合においては、第1不織布、第2不織布及び第3不織布のいずれかが、生分解性プラスチックであることが好ましい。これにより、植木ポットの地中での生分解性が一層促進される。また、少なくとも、第1不織布、第2不織布及び第3不織布の少なくともいずれか一つが生分解性プラスチックであることが、第1不織布、第2不織布及び第3不織布同士を熱融着する点で好ましい。
【0015】
本発明において、前記生分解性材料とは、自然界の微生物の作用により分解される材料を意味し、上述した生分解性プラスチックの他、天然繊維叉は天然高分子繊維を用いることができる。ここで、前記生分解性プラスチックとしては例えばポリ乳酸,芳香族ポリエステルが挙げられ、天然繊維としては例えば羊毛,絹などのタンパク繊維、木綿,麻などのセルロース繊維が挙げられ、天然高分子としては例えばデンプン,キトサンが挙げられる。
【0016】
本発明によれば、以下に述べる利点を有する。
1)植木ポットの下層に位置する第2不織布の目付け量は100g/m2以下に制御されているので、成長につれて伸びる幼木叉は苗木の根が第2不織布を突き破って大地の方へ伸び易い。
2)植木ポットの上層に位置する第1不織布の目付け量は30g/m2以上に制御されているので、幼木等を植木ポットごと大地に該苗木ポットの重ね代が互いに重なるように敷詰めれば、大地からの草が外に出てくるのを抑制することができる。
【0017】
3)開口部を除く3辺のうち少なくとも隣接する2辺に重ね代があるので、大地に植栽する時にポットを重ね代に重ねてゆくことにより、植栽部分全体に敷詰めることにより防草性能があり、路地花壇や法面植栽用として最適である。図8は、2辺に重ね代がある場合の4つのポット31〜34を敷詰めた例を示し、符番31a,31bはポット31の重ね代、符番32a,32bはポット32の重ね代、符番33a,33bはポット33の重ね代、符番34a,34bはポット34の重ね代を夫々示す。
【0018】
なお、図8において、本発明の袋状植栽ポットには、土ではなく、間材木等の木材チップを例えばポット31,33に入れ、重ね代にポットを重ねてゆけば防草材としても使用できる。また、例えばポット32,34に苗木を植栽すれば、防草と植栽を同一のポットで兼ねることも可能であり、個別の資材を使用する必要がなくコスト的にも有利である。
【0019】
【実施例】
以下、本発明の各実施例に係る袋状植木ポットについて図面を参照して説明する。
(実施例1)
図1(A)、(B)を参照する。ここで、図1(A)は実施例1に係る袋状苗木ポットの概略的な平面図、図1(B)は図1(A)のX−X線に沿う断面図を示す。
図中の符番1は、1辺に開口部2を有する生分解性材料であるポリ乳酸で作られた2層構造の袋状植木ポットを示す。この植木ポット1は、目付け量100g/m2の第1不織布3と、この第1不織布3の下部側に位置するように重ねられた、目付け量40g/m2の重量の第2不織布4とから構成されている。両不織布3,4は、開口部2を除く3辺で溶着加工が施され、そのうち隣接する2辺に重ね代1a,1bが形成されている。
【0020】
両不織布3,4の溶着は、第1不織布となる不織布材と第2不織布となる不織布材を同じ大きさの四角形に切った後、3辺をインパルス溶着機で、1辺に開口部2を持ち、かつ隣接する2辺に重ね代1a,1bを持って袋状になるように加工することにより行なった。
【0021】
このように、実施例1に係る袋状苗木ポットは、目付け量100g/m2のポリ乳酸からなる第1不織布3と、この第1不織布3に重ねられ、目付け量40g/m2のポリ乳酸からなる第2不織布4とを具備し、開口部2を除く他の3辺のうち隣接する2辺に重ね代1a,1bを有した構成となっている。
【0022】
こうした構成の袋状植木ポットは、例えば次のようにして使用する。
まず、植木ポット1の開口部2により腐葉土を入れて枕状に膨らませた後、インパルス溶着機で開口部2を溶着加工し、開口部2を閉じる。次に、第1の不織布3にカッター等により切れ目5を入れる(図2参照)。更に、前記第1の不織布3の切れ目5から図3に示すように幼木6を植え付ける。
【0023】
事実、このようにして植え付けた幼木6を温室で1年成長させたところ、順調に成長し、地面側に位置する第2不織布4から成長した根が数本突き出し、その他の根は不織布の中で留まっていることが確認された。そして、この幼木6を路地にポットごと植栽し、重ね代にポットを重ね全面に植栽した。その結果、幼木6は順調に成長し、根は地面側の第2不織布4を突き抜け、大地に根付いていることが確認できた。また、地面と反対側の第1不織布3は4年間分解することなく、防草効果を保持することが確認できた。
【0024】
(実施例2)
図4(A)、(B)を参照する。ここで、図4(A)は実施例1に係る袋状苗木ポットの概略的な平面図、図4(B)は図4(A)のX−X線に沿う断面図を示す。
【0025】
図中の符番11は、1辺に開口部12を有する生分解性材料であるポリ乳酸で作られた3層構造の袋状植木ポットを示す。この植木ポット11は、目付け量100g/m2の第1不織布13と、この第1不織布13の下部側に位置するように重ねられた、目付け量40g/m2の重量の第2不織布14と、前記第1・第2不織布13,14間に両不織布と重ねられて配置された、目付け量20g/m2の第3不織布15とから構成されている。前記各不織布13〜15は、開口部12を除く3辺で溶着加工が施され、そのうち隣接する2辺に重ね代11a,11bが形成されている。前記第1不織布13の略中央部には、幼木植付け用の丸穴16が形成されている。
【0026】
前記各不織布13〜15の溶着は、第1〜3不織布となる各不織布材を同じ大きさの四角形に切った後、3辺をインパルス溶着機で、1辺に開口部12を持ち、かつ2辺に重ね代11a,11bを持って袋状になるように加工することにより行なった。
【0027】
このように、実施例2に係る袋状苗木ポットは、目付け量100g/m2のポリ乳酸からなる第1不織布13と、この第1不織布13に重ねられ、目付け量40g/m2のポリ乳酸からなる第2不織布14と、前記第1・第2不織布13,14間にこれら不織布に重ねて配置された、目付け量20g/m2のポリ乳酸からなる第3不織布15を具備し、開口部12を除く他の3辺のうち隣接する2辺に重ね代11a,11bを有した構成となっている。
【0028】
こうした構成の袋状植木ポットは、次のようにして使用する。
まず、植木ポット11の開口部12により第2不織布14と第3不織布15間に腐葉土を入れて枕状に膨らませた後、インパルス溶着機で開口部12を溶着加工し、開口部12を閉じる(図5(A),(B)参照)。なお、図5(B)は図5(A)の断面図を示す。次に、第1不織布13を上側にして第1不織布13の切れ目16から手を入れ、手で第3不織布15を破り、図6に示すように幼木17を植え付ける。
【0029】
事実、このようにして植え付けた幼木17を温室で2年成長させたところ、順調に成長し、地面側に位置する第2不織布14から成長した根が数本突き出し、その他の根は不織布の中で留まっていることが確認された。そして、この幼木17を路地にポットごと植栽し、重ね代にポットを重ね全面に植栽した。その結果、幼木17は順調に成長し、根は地面側の第2不織布14を突き抜け、大地に根付いていることが確認できた。また、地面と反対側の第1不織布13は4年間分解することなく、防草効果を保持することが確認できた。
【0030】
(実施例3)
図7(A)、(B)を参照する。ここで、図7(A)は実施例3に係る袋状苗木ポットの概略的な平面図、図7(B)は図7(A)のX−X線に沿う断面図を示す。なお、図1と同部材は同符番を付して説明を省略する。
【0031】
図中の符番21は、1辺に開口部22を有する生分解性材料で作られた2層構造の袋状植木ポットを示す。この植木ポット21は、ポリ乳酸で作られた、目付け量100g/m2の第1不織布23と、この第1不織布23の下部側に位置するように重ねられた,目付け量30g/m2の椰子の繊維織物からなる第2不織布24とから構成されている。両不織布23,24は、開口部22を除く3辺で溶着加工が施され、そのうち2辺に重ね代21a,21bが形成されている。
【0032】
両不織布23,24の溶着は、第1不織布となる不織布材と第2不織布となる不織布材を同じ大きさの四角形に切った後、3辺をインパルス溶着機で、1辺に開口部22を持ち、かつ2辺に重ね代21a,21bを持って袋状になるように加工することにより行なった。
【0033】
このように、実施例3に係る袋状苗木ポットは、目付け量100g/m2のポリ乳酸からなる第1不織布23と、この第1不織布23に重ねられ、目付け量20g/m2の椰子の繊維織物からなる第2不織布24とを具備し、開口部22を除く他の3辺のうち2辺に重ね代21a,21bを有した構成となっている。
【0034】
こうした構成の袋状植木ポットは、次のようにして使用する。
まず、植木ポット21の開口部22により腐葉土を入れて枕状に膨らませた後、インパルス溶着機で開口部22を溶着加工し、開口部22を閉じる。次に、第1の不織布23にカッター等により切れ目を入れ、前記第1の不織布23の切れ目より苗木を植え付ける。
【0035】
事実、このようにして植え付けた苗木を温室で5ヶ月年成長させたところ、順調に成長し、地面側に位置する第2不織布24から成長した根が突き出していた。また、第2不織布24は略分解していたが、形状は保持していることが確認された。そして、この苗木を路地にポットごと植栽し、重ね代にポットを重ね全面に植栽した。その結果、苗木は順調に成長し、根は地面側の第2不織布24を突き抜け、大地に根付いていることが確認できた。また、地面と反対側の第1不織布23は4年間分解することなく、防草効果を保持することが確認できた。
【0036】
(実施例4)
実施例4に係る袋状植木ポットは、実施例1と同様に2層構造の袋状植木ポットである。但し、実施例4では、ポットは生分解性プラスチックポリ乳酸で作られ、目付け量30g/m2の第1の不織布と、この第1の不織布の下部側に位置するように重ねられた,目付け量100g/m2の第2不織布から構成されている。第1,第2の不織布は、実施例1と同様、開口部を除く3辺で溶着加工が施され、そのうち隣接する2辺に重ね代が形成されている。
【0037】
両不織布の溶着は、実施例1と同様、第1不織布となる不織布材と第2不織布となる不織布材を同じ大きさの四角形に切った後、3辺をインパルス溶着機で、1辺に開口部を持ち、かつ隣接する2辺に重ね代持って袋状になるように加工することにより行なった。
【0038】
このように、実施例4に係る袋状苗木ポットは、目付け量30g/m2のポリ乳酸からなる第1不織布と、この第1不織布に重ねられ、目付け量100g/m2のポリ乳酸からなる第2不織布とを具備し、開口部を除く他の3辺のうち隣接する2辺に重ね代を有した構成となっている。
【0039】
こうした構成の袋状植木ポットは、次のようにして使用する。
まず、植木ポットの開口部により第1の不織布と第2の不織布間に腐葉土を入れて枕状に膨らませた後、インパルス溶着機で開口部を溶着加工し、開口部を閉じる。次に、第1不織布にカッター等により切れ目を入れ、第1不織布の切れ目から手を入れ、切れ目から幼木を植え付ける。
【0040】
実施例4の袋状苗木ポットによれば、防草効果が必要でなく、3年以上の長期間栽培し、その後、路地に植栽する場合に適している。即ち、この構造のポットでは比較的速く分解する下部の第2の不織布が厚いために、長期間栽培しても十分な耐久性を保持しており、安心して長期の栽培が可能である。また、3年後で第2不織布より細い根が出ている状態で、上部の第1の不織布は防草効果がないものの形状を保つのに十分な強度を保持できる。なお、そのまま3年以上の栽培も可能であるが、ポットごとに路地に植栽したところ、細い根が順調に成長し、苗木も生長することが確認できた。
【0041】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば、生分解性プラスチックで作られた、1辺に開口部を持つ2層構造の袋状植木ポットであり、目付け量30g/m2以上の上層としての第1不織布と、この第1不織布に重ねられ、目付け量100g/m2以下の下層としての第2不織布とを具備し、前記開口部を除く他の3辺のうち少なくとも隣接する2辺に重ね代を有する構成にすることにより、上層の目付け量を大きくすることにより防草効果を得るとともに、幼木叉は苗木を収納したまま分解期間を気にせず植栽することが可能な袋状植木ポットを提供できる。
【0042】
また、本発明によれば、生分解性プラスチックで作られた、1辺に開口部を持つ3層構造以上の袋状植木ポットであり、目付け量30g/m2以上の第1不織布と、この第1不織布に重ねられ、目付け量100g/m2以下の第2不織布と、前記第1不織布と第2不織布間にこれら不織布と重ねて配置され、目付け量40g/m2以下の1層以上の第3の不織布とを具備し、前記開口部を除く他の3辺のうち少なくとも隣接する2辺に重ね代を有する構成とすることにより、上記と同様、防草効果を得るとともに、幼木叉は苗木を収納したまま分解期間を気にせず植栽することが可能な袋状植木ポットを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係る植木ポットの説明図。
【図2】図1の植木ポットに腐葉土を入れた状態の説明図。
【図3】図1の植木ポットに幼木を植え付けた状態の説明図。
【図4】本発明の実施例2に係る植木ポットの説明図。
【図5】図4の植木ポットに腐葉土を入れた状態の説明図。
【図6】図4の植木ポットに幼木を植え付けた状態の説明図。
【図7】本発明の実施例3に係る植木ポットの説明図。
【図8】本発明による袋状植木ポットの配置状態の説明図。
【図9】従来の植裁土のう用袋の平面図。
【符号の説明】
1,11,21,31〜34…袋状植木ポット、
1a,1b,11a,11b,21a,21b,31a,31b,32a,32b,33a,33b,34a,34b…重ね代、
2,12,22…開口部、
3,13、23…第1不織布、
4,14,24…第2不織布、
5…切れ目、
6…幼木、
15…第3不織布、
16…丸穴、
17…苗木。
Claims (7)
- 生分解性材料で作られた、1辺に開口部を持つ2層構造の袋状植木ポットであり、
目付け量30g/m2以上の上層としての第1不織布と、この第1不織布に重ねられ、目付け量100g/m2以下の下層としての第2不織布とを具備し、前記開口部を除く他の3辺のうち少なくとも隣接する2辺に重ね代を有することを特徴とする袋状植木ポット。 - 生分解性材料で作られた、1辺に開口部を持つ3層構造以上の袋状植木ポットであり、
目付け量30g/m2以上の上層としての第1不織布と、この第1不織布に重ねられ、目付け量100g/m2以下の下層としての第2不織布と、前記第1不織布と第2不織布間にこれら不織布と重ねて配置され、目付け量40g/m2以下の1層以上の第3不織布とを具備し、前記開口部を除く他の3辺のうち少なくとも隣接する2辺に重ね代を有することを特徴とする袋状植木ポット。 - 前記第1不織布の中央部に植木装着用の切り込み若しくは穴部が形成されていることを特徴とする請求項2記載の袋状植木ポット。
- 前記第1不織布もしくは第2不織布のいずれか一方は、生分解性プラスチックからなることを特徴とする請求項1記載の袋状植木ポット。
- 前記第1不織布、第2不織布及び第3不織布のうちいずれか一つは、生分解性プラスチックであることを特徴とする請求項2記載の袋状植木ポット。
- 前記第1不織布及び第2不織布は、いずれも生分解性プラスチックからなることを特徴とする請求項1記載の袋状植木ポット。
- 前記第1不織布、第2不織布及び第3不織布は、いずれも生分解性プラスチックからなることを特徴とする請求項2記載の袋状植木ポット。
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- 2002-11-29 JP JP2002348642A patent/JP2004180531A/ja active Pending
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