JP4063809B2 - 園芸用簡易鉢 - Google Patents

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この発明は、植物等を栽培、搬送するために用いられる園芸用簡易鉢に関するものである。
ポリポットと呼ばれる従来の園芸用簡易鉢は、シート状部材からなり、鉢底面に水はけ用穴があけられた構造を有していた。一般的に、このような簡易鉢は、植物を園芸店等で販売するまでの育成及び流通の段階において使用され、最終消費者である園芸店等の顧客が、鉢内の植物を花壇等へ植え替えた段階で廃棄処分されていた。
なお、植物を栽培するための植木鉢であって、合成樹脂からなる硬質容器の筒状部分を縦方向に2分割することによって植物の根を痛めることなく鉢外に取り出すことを可能とする技術は既に知られている(例えば、実用新案文献1参照)。
実開平01−17149号公報
近年のガーデニングブームによって、一年草、多年草などの植物の苗木が園芸用簡易鉢(以下、単に簡易鉢と呼ぶ)に植えられて園芸店の店頭に大量に並べられている。通常、そのような苗木を買い求めたユーザーは、簡易鉢から苗木を別の鉢や花壇に植え替えて栽培を行う。しかし、簡易鉢から土を崩さないように、根を痛めないように植物を取り出して植え替える作業は、土の状態にも依存するが、初心者には難しい作業であった。また、空になった簡易鉢は立体的な底付き円筒形状であるため、廃棄処分の際にスペースを要し、廃棄しにくいという問題もあった。
また、ユーザーが一年草などをワンシーズンのみ栽培し、その後に植物を廃棄処分するという場合や、植え付け作業を簡便に行いたい場合に、簡易鉢から花壇等への植え替えを行わず、簡易鉢に植物を植えたままの状態で花壇等に簡易鉢ごと埋めて栽培するという方法を採ることもある。このような場合、簡易鉢の底面に水はけ用の小さな穴しか空いていないと、植物の根は簡易鉢の外に伸びにくく、良好な栽培状態が得られないという問題があった。
この発明は、上記のような問題点を解消するためになされたもので、簡易鉢内の苗木を痛めることなく、簡単に植え替えをすることが可能となる園芸用簡易鉢を提供することを目的とする。また、簡易鉢内の苗木を鉢内から出すことなく、十分な根を張れるように栽培することが可能な園芸用簡易鉢を提供することを目的とする。さらに、廃棄時にかさばらない園芸用簡易鉢を提供することを目的とする。
この発明に係る園芸用簡易鉢は、シート状部材によって構成され、鉢底部および上記鉢底部の外周を取り囲んで立ち上がる鉢側面部よりなる園芸用簡易鉢であり、上記鉢底部の面内に、上記鉢底部の外周に沿って形成された底部破断線を備え、この底部破断線は、切り取りにより上記鉢底部に底面開口部が形成されるように設けられ、上記鉢側面部に、横長穴となる側面開口部を形成するための側面開口部形成用破断線を設け、上記側面開口部形成用破断線は、上記鉢側面部における鉢全体高さの半分から下の任意の位置に、所定領域を囲む横長形状となるように設けたものである。上記破断線は、例えば、ミシン目状の切り込みや、連続的又は断続的な薄肉部により形成される。
また、この発明に係る園芸用簡易鉢は、上記のような園芸用簡易鉢であって、上記鉢側面部の上端部から下端を経て上記底部破断線に達するように縦方向に任意の間隔で平行配置された2本の側面部破断線を備えたものである。
この発明の園芸用簡易鉢によれば、底部破断線に沿って鉢底部を部分的に取り外すことができるため、植物を鉢内に入れたままの状態で、その簡易鉢ごと花壇等に植え付けても、植物は簡易鉢底から十分に根を張ることができる。また、植え替え時に鉢内の土が崩れにくく、根を痛める心配がないため、その後の良好な栽培が可能となる。
また、鉢側面部に形成した側面部破断線に沿って、鉢側面部を縦方向に帯状に切り取ることができ、植物の植え替えを行い易く、また、簡易鉢を平面的に展開した状態で複数枚重ね合わせるようにして廃棄処分できるため、かさばらず、処分し易いという効果がある。使用済み簡易鉢をリサイクルする場合にも、平面的に展開しておくことで、鉢内に付着した不純物を取り除くことが簡単となり、また複数枚重ね合わせることでかさばらず、処理をし易いという効果がある。
さらに、この発明の園芸用簡易鉢によれば、側面開口部形成用破断線に沿って、鉢側面部を部分的に切り取って側面開口部を形成することができ、簡易鉢ごと植物等の植え付けを行った場合でも、植物の根をこの側面開口部から横方向に広がりを持って張らせることができるとともに、側面開口部から鉢内に水や養分などを採り入れることが可能となり、植物の良好な栽培状態が得られる。
実施の形態1.
図1〜図2を用いて、この発明の実施の形態1による園芸用簡易鉢について説明する。図1(a)は、この発明による園芸用簡易鉢(簡易鉢)1を示す斜視図であり、図1に示すように、この園芸用簡易鉢1は、鉢底部2と、この鉢底部2の外周を取り囲んで立ち上がる略円筒状の鉢側面部3からなり、鉢底部2には、水はけ用穴4が設けられている。このような簡易鉢1は、例えば、ビニールシート等の薄いシート状部材により構成されている。この底面内に、鉢底部2の外周に沿ってミシン目状の底部破断線5aが設けられている。また、鉢側面部3の上端部から下端を経て底部破断線5aに達するように、縦方向に任意の間隔で2本のミシン目状の側面部破断線10a、10bが平行配置されている。
ここでいう破断線とは、必要に応じて切り裂くことができる簡易鉢1上の線状部であり、ミシン目状の切り目が施されている。底部破断線5a、側面部破断線10a、10bは、あらかじめその金型にミシン目を形成するための突起を連続的に配置させておくことで、簡易鉢1成形と同時に作り込むことが可能である。また、別の方法としては、簡易鉢1を形成後、断続的に切り目を入れることでミシン目状の破断線を形成することが可能である。なお、これらの破断線は、ミシン目状の切り目に代えて、シート状部材を連続的又は断続的に薄肉化させた線状部として実現することもできる。
さらに、底部破断線5aに接するように、鉢底中央よりの位置にU字状の切り込み6aが形成されている。この切り込み6aにより底面つまみ部7aが形成され、この底面つまみ部7aを指でつまむなどして保持した状態で、底部破断線5aに沿うように引っ張って切り裂くことで、底部破断線5aによって囲まれた部分(後述する底面部材2cに相当する)、つまり、鉢底部2の大部分を取り外すことができる。
また、2本の側面部破断線10a、10bは、鉢側面部3の上端部において、両者間の間隔が上端部に向かって広がるように斜めに入れられた切り込み8a、8bが設けられている。鉢側面部3上端部のうち、この切り込み8a、8bの間に位置する部分が、側面つまみ部9となる。この側面つまみ部9を指でつまむなどして保持し、鉢底部2側に引っ張ることで2本の側面部破断線10a、10bに沿って、帯状に鉢側面部3の一部を切り取ることができ、残った鉢側面部3を平面的な形状に展開することが可能となる。
このような簡易鉢1に植え込まれた植物の苗木を、花壇等の栽培場所に植え付ける場合には、図2(a)に示すように、例えば、片手で簡易鉢1全体を包み込むように、内容物である土等を崩さないように保持し、もう一方の手で底部破断線5aに沿って底面部材2cを切り取って、底部破断線5aに囲まれた底面部材2cを除去する。この時、簡易鉢1の底部には、底部破断線5aに沿った形状の底面開口部2aが形成され、底面の外周に沿って底面周端部2bのみが残された状態となる。次に、あらかじめ花壇等の栽培場所に掘っておいた穴に簡易鉢1ごと埋め、さらに土を被せて植え付ける。
このように簡易鉢1に植物(植物地上部11a、植物の根11bを含む)を植えたままの状態で、簡易鉢1ごと花壇等に植え込むことで、鉢内の植物の根11bを痛めることなく良好な植え付けが可能となる。また、十分な大きさの底部開口部2aを設けているため、植物の根11bの成長を妨げることなく、良好な栽培状態を得ることができる。なお、図2では、植物の根11bが鉢底から下方に伸びた状態を示しているが、これは栽培時における根の張り方を示したものである。
また、一年草などの植物の栽培終了時には、植物地上部11aの茎の部分等を手で握るなどして保持し、上方向に引き抜くことで、簡易鉢1ごと簡単に掘り上げることができる。その後、図2(b)に示すように、側面つまみ部9を保持して下方向に引っ張ることで鉢側面部3を切り開くことができ、取り外した簡易鉢1は平面的に展開した状態で複数枚重ね合わせ、コンパクトに廃棄処分することができる。
また、冬越しが必要となる多年草などの場合、図2(a)のような植え方で簡易鉢1ごと植え付けて戸外で栽培し、冬にはこの植物を鉢ごと土から掘り上げて霜よけや温度管理が可能な場所へ移す。スコップ等を用いて掘り上げを行う際、簡易鉢1が根の周りに付いているために、必要な部分だけを掘り上げ易く、作業性をし易くなるという効果もある。冬越しに限らず、その他の掘り上げ作業も同様に行うことが可能である。
また、植物を簡易鉢1に植えたままの状態で、花壇やプランターに植え込むことにより、多くの水を与える必要がある植物と、多くの水を与えては行けない植物とを同じ花壇やプランター内において近接させて植え込んでも良好に栽培することができる。つまり、別途、花壇やプランター内に仕切などを設けなくても、簡易鉢1が仕切となって、各植物ごとに与える水の量を個別に調整することができる。
この簡易鉢1では、底部破断線5aが、鉢底部2の面内において、その外周に沿って設けられている。この底部破断線5aは鉢底部2の外周上に設けても良いが、当該外周から所定の距離を隔てた位置、すなわち、外周よりも内側に形成することもできる。外周よりも内側に底部破断線5aを形成すれば、外周上に形成する場合よりも、鉢底に負荷がかかった場合や、鉢底外周付近に衝撃が加えられたりした場合に、底部破断線5aが不用意に破断しにくくなり、より望ましい。また、底面外周端部2bを残すことで、鉢全体の強度をある程度残すことができるという利点もある。さらに、底面周端部2bの厚みを、他の鉢側面部3よりも厚く形成すれば、より丈夫な簡易鉢1を得ることができる。
なお、図1(a)においては、底面つまみ部7aを構成するための切り込み6aが、底部破断線5aに接している場合を例示しているが、図1(b)に示すように、底部破断線5aの近傍であって、底部破断線5aには接していない位置、かつ底部破断線5aで囲まれた領域内(底部破断線5aの内径側の位置)に切り込み6bを入れて、底面つまみ部7bを構成してもよい。なお、U字状の切り込み6a、6bは、図1(a)、(b)に示したように、開放端を周方向に向けて配置する他、図1(c)に示すように、開放端を径方向に向けて配置することもできる(切り込み6c。この切り込み6cによって底面つまみ部7cが構成される)。この切り込み6a〜6cの開放端の向きについては、簡易鉢1のサイズや、鉢底の形状に合わせて調整する。
上述したように、底面つまみ部7aは底部破断線5aの内側に配置されることが望ましい。底面つまみ部7aを底部破断線5aの外側に配置したとすれば、底面つまみ部7aが鉢底から外側に突出した状態となったり、また、通常時に鉢底から突出していなくても、鉢が可撓性であるために、鉢の変形時には鉢底から突出した状態となることが考えられる。この種の簡易鉢は、運搬や陳列の際、トレー内に数多くの鉢が密に配置されることから、底面つまみ部7aが突出していれば、鉢を持ち上げる際に、隣の鉢に引っ掛かかるなどして、意に反して破断(底抜け)させてしまいかねない。底面つまみ部7aを内側に配置すれば、このような底抜けを防止することができる。
また、底面つまみ部7aを底部破断線5aの内側に配置すれば、必要となる底面周端部2bを残して、可能な限り広く底面開口部2aを取れる。これに対し、底面つまみ部7aを底面破断線5aの外側に設ければ、底面つまみ部7aの形成領域の分だけ、底部破断線5aを鉢底部2の中央寄りに配置せざるを得ず、底面開口部2aが小さくなってしまう。
さらに、別の例としては、図1(d)に示すように、底部破断線5aから、底面つまみ部7aの幅だけ内径側に、もう1本の底部破断線5bを設け、2本の底部破断線5a、5bが、周方向に開放端を向けて配置されたU字状の切り込み6a端部の延長上に位置するように簡易鉢1を形成する。この場合、切り込み6aによって形成された底面つまみ部7aをつまんで引き剥がすことで、2本の底部破断線5a、5bに沿って鉢底部2を切り取ることができる。
なお、上記の説明では、鉢底部2に設けられた切り込み6a〜6cは、U字状であるとしたが、指先等で保持することができれば、V字状などの他の形状とすることも可能であることは言うまでもない。また、必要に応じて、底面つまみ部7a〜7cの中央部分に、すべり止めのための突起等を設けることで、作業者による植え付け作業をより簡便なものとすることができる。
次に、図1に示した簡易鉢1を用いて、別の方法で植物の苗木を花壇等に植え付ける手順について説明する。上述した植え付け方法は、簡易鉢1の鉢底部2を部分的に取り去って鉢ごと土に埋めて植え付ける方法であったが、ここでは、簡易鉢1を全て取り去った状態となるよう植え替える方法について述べる(図示せず)。
まず、植物の苗木等が植えられた簡易鉢1の底部破断線6aに沿って鉢底部2の一部(底面部材2c)を完全に取り去るか、あるいは底部破断線6aの終端部のみ破らずに残し、他の部分については切り取りを行って底面部材2cを鉢側面部2側に繋げた状態とする。ここで、鉢底から土が落ちないように、また鉢内の土が崩れないように鉢底に手を沿えるなどして作業を進める。
次に、側面部破断線10a、10bに沿って鉢側面部3の一部を帯状に取り去って、鉢側面部3を展開可能な状態とする。この時も、鉢側面部3の切り開いた箇所から土がこぼれ落ちたり、鉢の形状が潰れて鉢内の土が崩れたりしないように、作業者が簡易鉢1の形状を整えつつ作業を行う。ここで、側面部破断線を1本しか設けていないと、鉢展開時に鉢を左右に切り開かなくてはならず、鉢全体が変形し、土が崩れやすいが、この発明のように、2本の破断線を設けることによって、上述したように、側面つまみ部9を保持して下向きに引っ張って帯状に鉢側面3の一部を取り去ることができ、その時に鉢全体の形状を崩すことがなく、根を痛めにくいという利点がある。
次に、植え替え場所となる花壇等に、あらかじめ掘っておいた穴に苗木を簡易鉢1ごと置き、必要に応じて簡易鉢1の周囲に土を埋め戻すなどして簡易鉢1を安定した配置とする。そして、花壇内に配置された簡易鉢1の鉢側面部3上端部を指でつまむなどして保持し、地上にそっと引き抜くことで、花壇内に植物の苗木および鉢の内容物である土等を残した状態で簡易鉢1を速やかに取り外すことが可能となる。その後、必要であれば、さらに土を被せ、水遣りを行うなどして植え付けを終了する。
このような展開可能な簡易鉢1を用いれば、植え付けの段階まで鉢内容物を簡易鉢1で保護できるために、根を痛める心配がなく良好な植え替えができ、また、植え付け後は簡易鉢1を簡単に除去できるために、その後の植物の成長を妨げることがなく、良好な栽培状態を得ることができる。
なお、図1及び図2において、側面部破断線10a、10bが設けられた簡易鉢1を例示したが、例えば、簡易鉢1に底部破断線5a(または5aおよび5b)のみを設け、側面部破断線10a、10bを設けない簡易鉢1としても、底面部材2cを取り除いて、その簡易鉢1ごと植え付けを行うことは可能であり、簡単に良好な植え付けができ、その後も良好な栽培状態を得ることができる。
なお、簡易鉢1には、様々な素材からなる軽くて薄いシート状部材が用いられる。例えば、ポリエチレン、ポリアミド、ポリスチレン、ポリプロピレン、塩化ビニルなどの合成樹脂からなる可撓性のシート状部材を用いることができる。また、肥料となる牛フンまたは鶏フンと藁などを混合した素材(有機肥料材料)からなるシート状部材を用いることもできる。有機肥料材料を用いて簡易鉢1を形成する場合も、ビニール等と同様に、まず材料を薄いシート状とし、金型等を用いて簡易鉢1を形成できる。さらに、古紙などのパルプ材料に液状の有機肥料を染み込ませたシート状部材を用いることもできる。このように形成した有機肥料材料よりなる簡易鉢1を用いれば、鉢ごと花壇等に苗木を植え付けた際に、鉢が肥料となり、植物の育成を助け、良好な栽培状態を得ることができる。このようなパルプ材料や有機肥料材料よりなる簡易鉢1を用いる場合には、植物栽培後に簡易鉢1は土化するため、廃棄処分する必要はない。従って、鉢側面部3に側面部破断線10a、10bを設けていなくてもよい。
実施の形態2.
次に、この発明の実施の形態2について図3を用いて説明する。図3(a)に示すように、この実施の形態2による簡易鉢1には、底部破断線5a、側面部破断線10a、10bに加え、鉢側面部1の半分の高さまでの任意の位置に、ミシン目状の側面開口部形成用破断線12aが設けられている。この側面開口部形成用破断線12aに沿って鉢側面部3の一部を切り裂き、ミシン目によって囲まれた部分を取り去ると、図3(b)に示すように、側面開口部12(側面開口部12を形成するために取り去る部材を同図に側面部材12cとして示す)を形成することができる。この側面開口部12は、簡易鉢1ごと植物を植え付ける際に、底面開口部12を形成後、同様に形成する。
側面開口部12は、鉢全体の高さ(h)の半分から下(1/2hまで)の位置に設ける。これは植物の根が下向きに伸びる傾向にあり、鉢の下半分の位置においてよく成長するためである。また、側面開口部形成用破断線12aの形状は、所定領域を囲む横長形状(図2(b)の側面部材12cの形状を参照のこと)とすることで、側面開口部12を横長穴とでき、鉢内から伸びる植物の根11cを、効率良く外へ伸ばすことができる。また、深さ方向に成長場所がない場所に植物を植え付ける際に、側面開口部12を設けておくことで、横方向に根を成長させることができ、良好な栽培状態を得ることができる。植え付け時には、必要に応じて、底部破断線5aに沿って底面部材2cを取り去り、底面開口部2aを形成した状態とすることもできる。
また、図3(a)に示すように、側面開口部形成用破断線12aの両端に位置する部分を、ミシン目状とせず、切り込み12bとすることで、この切り込み12bの部分を保持して側面部材12cを引き剥がし、側面開口部12を容易に形成することが可能となる。
なお、図3においては、鉢側面部2に、側面部破断線10a、10bを形成している簡易鉢1の例を示したが、廃棄時に、簡易鉢1を展開する必要がない場合などは、この側面部破断線10a、10bを設けず、底部破断線5aおよび側面開口部形成用破断線12aのみを設けた簡易鉢1を用いてもよい。
さらに、図3においては、横長の側面開口部12を、一つの鉢につき4ヶ所(2行2列)設けた例を示したが、2ヶ所(1行2列)とすることも可能であり、開口部の形状や大きさ、個数については、植え付ける植物の種類に応じて変化させて用いることができる。また、複数の側面開口部形成用破断線12aのうち、必要な数だけ開口して用いることが可能であることは言うまでもない。
この発明の実施の形態1による園芸用簡易鉢の斜視図および底面図である。 この発明の実施の形態1による園芸用簡易鉢の栽培状態、廃棄状態を示す斜視図である。 この発明の実施の形態2による園芸用簡易鉢および栽培状態を示す斜視図である。
符号の説明
1 園芸用簡易鉢
2 鉢底部
2a 底面開口部
2b 底面周端部
2c 底面部材
3 鉢側面部
4 水はけ用穴
5a,5b 底部破断線
6a〜6c 切り込み(底部)
7a〜7c 底面つまみ部
8a,8b 切り込み(側面部)
9 側面つまみ部
10a,10b 側面部破断線
11a 植物地上部
11b 植物の根
11c 鉢内容物
12 側面開口部
12a 側面開口部形成用破断線
12b 切り込み(開口部)
12c 側面部材

Claims (4)

  1. シート状部材によって構成され、鉢底部および上記鉢底部の外周を取り囲んで立ち上がる鉢側面部よりなる園芸用簡易鉢であり、上記鉢底部の面内に、上記鉢底部の外周に沿って形成された底部破断線を備え、
    この底部破断線は、切り取りにより上記鉢底部に底面開口部が形成されるように設けられ、
    上記鉢側面部に、横長穴となる側面開口部を形成するための側面開口部形成用破断線を設け、
    上記側面開口部形成用破断線は、上記鉢側面部における鉢全体高さの半分から下の任意の位置に、所定領域を囲む横長形状となるように設けたことを特徴とする園芸用簡易鉢。
  2. 上記鉢側面部の上端部から下端を経て上記底部破断線に達するように縦方向に平行配置された2本の側面部破断線を備えたことを特徴とする請求項1に記載の園芸用簡易鉢。
  3. 上記鉢底部の面内に、上記底部破断線に近接して切り込みを設けることによって形成された底面つまみ部を有し、上記底面つまみ部を保持した状態で上記底部破断線に沿うように引っ張ることで上記底部破断線によって囲まれた部分の上記鉢底部を取り外し可能であることを特徴とする請求項1に記載の園芸用簡易鉢。
  4. 2本の上記側面部破断線は、上記鉢側面部の上端部に向って広がるように斜めに入れられた切り込みが形成され、当該切り込み間に位置する上記鉢側面部により側面つまみ部が形成され、上記側面つまみ部を保持した状態で上記鉢底部側に引っ張ることで2本の上記側面部破断線に沿って上記鉢側面部の一部を帯状に切り取り可能であることを特徴とする請求項2に記載の園芸用簡易鉢。
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