JPH08228512A - 芝等の植物を育成するための植物育成シート構造体及び天然芝シート構造体並びに人工芝構造体 - Google Patents

芝等の植物を育成するための植物育成シート構造体及び天然芝シート構造体並びに人工芝構造体

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JPH08228512A
JPH08228512A JP3412895A JP3412895A JPH08228512A JP H08228512 A JPH08228512 A JP H08228512A JP 3412895 A JP3412895 A JP 3412895A JP 3412895 A JP3412895 A JP 3412895A JP H08228512 A JPH08228512 A JP H08228512A
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plant
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turf
water
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JP3412895A
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Inventor
Yoshio Ishikawa
良夫 石川
Hiroaki Fukumoto
博明 福本
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Otsuka Chemical Co Ltd
Original Assignee
Otsuka Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 所望の場所に簡単容易に設置でき、植物の種
を蒔いて育成することができ、植物の育成管理、成長後
の管理が容易であり、移設もできる植物育成シート構造
体及び所望の場所に簡単容易に設置でき、芝の維持管理
が容易であり、移設もできる天然芝シート構造体並びに
所望の場所に簡単容易に設置できる人工芝構造体を提供
する。 【構成】 ベースウエブ層と1芯材層2とがこの順序で
下から上へ重ねられて一体的に連結され、ベースウエブ
層1は保水性を有し、芯材層2は、通水性、通気性を与
える空隙を多数有するとともに保形性を有し、その表面
に柔軟性のある植物保護突起3が多数本設けられている
植物育成シート構造体A及び構造体Aにて芝6を育成し
てなる天然芝シート構造体B並びに基材層7と芯材層2
とを一体的に連結し、芯材層2の表面に人工芝突起8を
設けた人工芝構造体C、D。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般家庭の庭、河川の
堤防、公園、ゴルフ場等の土壌、各種建造物、道路等の
植栽ゾーン、各種スポーツ施設のフィールド等に敷設
し、芝種等の植物種を蒔いて育成することができる植物
育成シート構造体、及び該構造体に芝種を蒔いて育成し
てなる天然芝シート構造体に関する。
【0002】また、本発明は、一般家庭の庭、河川の堤
防、公園、ゴルフ場等の土壌、各種建造物、道路等の植
栽ゾーン、各種スポーツ施設のフィールド等に敷設して
利用できる人工芝構造体にも関係している。
【0003】
【従来の技術】一般家庭の庭、河川の堤防、公園、ゴル
フ場等の土壌、各種建造物、道路等の植栽ゾーン等に天
然芝、草花類等の植物を育成する場合、普通には、それ
ら土壌や植栽ゾーンに直接植物種を蒔いたり、植物苗を
植えたりして育成する。その場合、蒔いた種や植えた
苗、与えた肥料等が雨、風、灌水等により流されないよ
うに、適当な流出防止柵等を設けることもある。
【0004】また、スポーツ施設をみると、そのフィー
ルドには古くから天然芝や土壌が利用されてきたが、こ
れらは維持管理が困難である等のため、今日では人工芝
が多用されるようになっている。しかし、スポーツによ
っては人工芝でのプレーに適さないもの、例えばサッカ
ーがあり、そのため、このような競技については今でも
天然芝が利用されている。
【0005】もっともスポーツ施設の場合、フィールド
に直接天然芝を育成したのでは、その育成管理、成長後
の維持管理が困難であることや、競技プレーのため芝が
損傷したとき、その再生に時間を要し、連続使用できな
い事態が発生するため、整備した下地等の上に別途育成
した天然芝を設置し、損傷が発生すると、その部分を新
しいもに交換することがある。
【0006】このようにスポーツ施設に設置したり、該
施設に設置した芝に損傷が発生するとその部分を取り換
えたりするための天然芝は、別途天然土壌で育成した天
然芝を適当寸法に切り取ったものが用いられることは勿
論あるが、そのように天然土壌を直接用いない、移設可
能の天然芝シート構造体を採用することも考えられる。
【0007】なお、このような天然芝シート構造体を、
一般家庭の庭、河川の堤防、公園、ゴルフ場、丘陵、海
岸等の土壌、各種建造物、道路等の植栽ゾーンに敷設利
用することも考えられる。天然芝シート構造体として
は、例えば、特開昭51−119108号公報が、オガ
クズ堆肥で構成した芝生培土層の下に網状マット及び不
透水性の下敷きシートを順次設けたロール巻き可能の芝
生マットを、特開昭54−117732号公報が、ネッ
ト上に土又は砂を乗せ、その上に芝生を繁茂させた芝生
シートを、特開昭60−95004号公報が、穴あきゴ
ムマット又は合成樹脂板であって天然芝育成場所に敷設
され、該穴の中に土や砂、さらに芝生ランナー及び化学
肥料や保水材を入れ、芝を育成するものを、特開昭62
−25907号公報が、ロックウールを主成分とするマ
ット内に芝種を混入、保持させた種付きマットを、特開
昭63−91015号公報が、ロックウ−ルに、略等間
隔に先端部を有し底部が格子状に形成された骨材を一体
化し、ロークウールに芝種を包蔵させた植生マットを、
特開平2−104216号公報が、切芝を分解引伸ば
し、筋状のランナーを適当網目間隔のネット上に並べ、
その上面を水溶性の紙で被覆した長尺の巻きロール製品
を、また、特開平3−247204号公報が、肥料と無
機質軽量土壌部材を混合してなる芝育成用床材の側面及
び下面を下部シートで包み、該床材の上面に上部シート
を設け、その上部シートの下面側に芝種保持部材を配置
し、芝種保持部材と下部シートとの間で前記床材中に網
目状の波状ネットを設け、上部及び下部シートを縫糸、
ステープル等で相互連結して一体化した天然芝床をそれ
ぞれ開示している。
【0008】一方人工芝については、従来種々の人工芝
が提案されており、これら人工芝は、一般家庭の庭、各
種建造物等の植栽ゾーン等ではそのまま敷設して利用さ
れることが多いが、スポーツ施設や人が歩行する場所
等、人工芝を敷設する場所によっては、人工芝の設置安
定性を得るために、該場所をコンクリート、アスファル
トコンクリート等で整備し、その上に敷設することが多
く、さらには、風合いを良くしたり、歩行、走行の感触
を良くしたり、運動し易くする等のために、人工芝に砂
を撒いて使用することがある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一般家
庭の庭、河川の堤防、公園、ゴルフ場、雨水の流れ易い
丘陵、風の強い海岸等の土壌、各種建造物、道路等の植
栽ゾーン等に天然芝、草花類等の植物を育成する場合に
おいて、それら土壌や植栽ゾーンに直接植物種を蒔いた
り、植物苗を植えたりして育成するときには、蒔いた種
や植えた苗、与えた肥料等が雨、風、灌水等により流さ
れ易いという問題がある。これを防止するために流出防
止柵等を設けるときには、それを設ける手間が余分にか
かり、きわめて面倒である。
【0010】前記公報開示の天然芝シート構造体は、そ
のまま又は必要に応じ裁断して、或いは芝種の発芽のあ
と、さらには成長後に必要に応じ適当寸法に裁断して、
一般家庭の庭、河川の堤防、公園、ゴルフ場等の土壌
に、また、各種建造物や道路の植栽ゾーン等に敷設利用
でき、土壌等に直接種等を蒔く場合の前記問題を少しで
も解消でき、また、スポーツ施設についても利用できる
が、次の問題がある。
【0011】すなわち、前記公報のうち特開昭60−9
5004号公報記載の穴あきゴムマットや合成樹脂板
は、全面的にではなく間欠的に芝を育成するものである
から、全面的に芝を育成したいときには採用し難い。特
にスポーツ施設には採用し難い。また、特開平3−24
7204号公報記載の天然芝床のように、上部及び下部
シートを縫糸、ステープル等で連結して一体化したもの
を除いて、他のものは全体が分解、損傷し易く、スポー
ツ施設等、激しい力が加わる場所では使用し難い。ま
た、芝が削れる等して損傷すると、その下の材料が現れ
て極めて見苦しくなる。
【0012】特開平3−247204号公報の天然芝床
の場合でも、芝が削れる等損傷すると、同様に下の材料
が現れ、見苦しくなる。また、いずれの公報記載の天然
芝シート構造体も、軽量であったり、或いはそれを敷設
する下の土壌等との馴染みが悪いなどにより、設置安定
性が悪く、河川堤防、丘陵等の斜面等に敷設利用するに
は難点があり、特にスポーツ施設に設置して、その上で
プレーするには不安定であり、適さない。
【0013】また、人工芝については、それを敷設する
場所がスポーツ施設や人が歩行、走行する場所等、人工
芝を敷設する場所によっては、前記のようにその場所を
コンクリート、アスファルトコンクリート等で整備する
ので、その費用が高くつき、また、砂を撒いて使用する
場合においては、撒いた砂が単に人工芝を覆ってしまう
だけのことがおおく、その状態を改良するために人工芝
の根元まで砂を入り込ませ、且つ、全体的に均一に砂を
分散配置しようとするとそれに多大の手間を要するとい
う問題がある。さらに、撒いた砂が次第に固まり、風合
い、使用感が悪化したり、スポーツ施設においては、ス
ポーツを続けることが困難になることもある。
【0014】そこで本発明は、先ず、次の利点を有す
る、芝等の植物を育成するための植物育成シート構造体
を提供することを課題とする。 そのままの寸法で、又は必要に応じ適当寸法に裁断
して、一般家庭の庭、公園、河川堤防、ゴルフ場、雨水
の流れやすい丘陵、風の強い海岸等の土壌や、各種建築
物、道路の植栽ゾーン等に、また、スポーツ施設にも簡
単容易に設置でき、芝種、草花類等の植物種を蒔いて発
芽させ、育成することができ、移設もできる。 風雨、灌水等によっても、蒔いた植物の種、それか
らの新芽等が移動、流出しがたく、それだけ植物の育成
管理が容易である。 全体が一体化されていて分解しにくく、また、蒔い
た植物の種やそれからの新芽、根等が上からの荷重や横
からの引掛け荷重等に対し保護されており、この点から
も植物育成管理、成長後の維持管理が容易である。 植物が成長する前や、成長した植物が削れ、枯れ等
により損傷、損失等したときでも、その見苦しさを低減
することができる。 雑草の種子がある場合でも、それを押さえ込むように
敷設して雑草が生えることを抑制でき、それだけ、植物
の育成管理、成長後の維持管理が容易である。 重量調整でき、それによって軽量化して移設を容易
にしたり、重量化して設置対象場所への設置安定性を増
大させることができ、スポーツ施設等においても使用に
耐えられる設置安定性を得ることができる。 長尺物に生産可能である。
【0015】また、本発明はかかる植物育成シート構造
体に芝種を蒔いて育成してなる天然芝シート構造体であ
って、次の利点を有するものを提供することを課題とす
る。なお、「芝種」は、芝の種子自体は勿論のこと、切
り芝等から得たランナー等、芝の種となり得るものを含
む概念のものである。 そのままの寸法で、又は必要に応じ適当寸法に裁断
して、一般家庭の庭、公園、河川堤防、ゴルフ場、丘
陵、海岸等の土壌や、各種建築物、道路の植栽ゾーン等
に、また、スポーツ施設にも簡単容易に設置でき、移設
もできる。 風雨、灌水等によっても、芝が移動、流出しがた
く、それだけ芝の管理が容易である。 全体が一体化されていて分解しにくく、また、芝の
新芽、根等が上からの荷重や横からの引掛け荷重等に対
し保護されており、従ってスポーツ施設においても使用
でき、また、この点からも芝管理が容易である。 芝が削れ、枯れ等により損傷、損失等したときで
も、その見苦しさを従来の天然芝シート構造体より低減
することができる。 雑草の種子がある場合でも、それを押さえ込むよう
に敷設して雑草が生えることを抑制でき、それだけ、芝
の管理が容易である。 重量調整でき、それによって軽量化して移設を容易
にしたり、重量化して設置対象場所への設置安定性を増
大させることができ、スポーツ施設等においても使用に
耐えられる設置安定性を得ることができる。 長尺物に生産可能である。
【0016】また、本発明は、砂等の粉粒体を撒いて使
用する人工芝構造体であって、次の利点を有する人工芝
構造体を提供することを課題とする。 そのままの寸法で、又は必要に応じ適当寸法に裁断
して、一般家庭の庭、公園、河川堤防、ゴルフ場、道路
等の土壌や、各種建築物、道路の植栽ゾーン等に、ま
た、スポーツ施設にも、アスファルトコンクリート等に
よる特別の人工芝敷設下地整備の必要なく簡単容易に安
価に設置でき、砂等の粉粒体を撒いて、風合い良く、安
定させて使用できる。 砂等を撒くにあたり、人工芝の根元まで容易に砂等
を入り込ませ、全体的に均一的に砂等を分散配置し易
く、従って敷設整備が容易である。 撒いた砂等が固まりにくく、長期にわたり風合い良
く、感触良く使用できる。 全体が一体化されていて分解しにくく、従ってスポ
ーツ施設においても使用でき、また、この点から管理が
容易である。 砂等の植物培地を撒き、芝種等の植物種を蒔くなど
して天然芝等の植物を育成することもできる。 長尺物に生産可能である。
【0017】また、本発明はかかる前記人工芝構造体の
少なくとも芯材層に砂等の粉粒体を充填してなり、次の
利点を有する人工芝構造体(粉粒体入り人工芝構造体)
を提供することを課題とする。 一般家庭の庭、公園、河川堤防、ゴルフ場、道路等
の土壌や、各種建築物、道路の植栽ゾーン等に、また、
スポーツ施設にも、アスファルトコンクリート等による
特別の人工芝敷設下地整備の必要なく簡単容易に安価に
設置でき、風合い良く、設置安定性良く使用できる。 人工芝の根元まで砂等が入り込み、全体的に均一的
に砂等が分散配置され、従って敷設整備が容易である。 砂等が固まりにくく、長期にわたり風合い良く、感
触良く使用できる、 全体が一体化されていて分解しにくく、従ってスポ
ーツ施設においても使用でき、また、この点から管理が
容易である。 芝種等の植物種を蒔くなどして天然芝等の植物を育
成することもできる。
【0018】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する本発
明の芝等の植物を育成するための植物育成シート構造体
は、ベースウエブ層と芯材層とがこの順序で下から上へ
重ねられて一体的に連結され、前記ベースウエブ層は保
水性を有し、前記芯材層は、通水性、通気性を与える空
隙を多数有するとともに保形性を有し、その表面に柔軟
性のある植物保護突起が多数本設けられていることを特
徴とする。
【0019】また、前記課題を解決する本発明の天然芝
シート構造体は、前記本発明に係る植物育成シート構造
体にて芝を育成してなる天然芝シート構造体である。前
記ベースウエブ層は保水性があればよく、この保水性に
ついては、水をかける、注ぐ、水に浸す等により吸水し
て保水できればよい。この保水量を調整することで本発
明の植物育成シート構造体や天然芝シート構造体の重量
を調整できるとともに、保水量を調整して天然芝等の
種、新芽、成長した植物等への給水量をコントロールで
き、さらに、保持させた水に養分を含ませておくことで
養分補給量もコントロールできる。保水量の調整につい
ては、与える水の量による調整だけでなく、圧縮する、
絞る、傾ける等により排水することでも調整できること
が望ましい。いずれにしても、ベースウエブ層は、本発
明に係る植物育成シート構造体及び天然芝シート構造体
の設置場所へのなじみを良くするため、柔軟性があるこ
とが望ましい。
【0020】このようなベースウエブ層として、例え
ば、各種繊維を絡み合わせてなるウエブ層(例えば綿か
らなるウエブ層)、各種繊維の織物、編物、これらの組
み合わせ等からなるウエブ層が考えられる。これらのう
ちでも、綿ウエブ層は吸水性、保水性が良く、また、圧
縮する、絞る等して水を容易に排出でき、これらによっ
て容易に重量調整できるとともに、保水量を調整して天
然芝等の種、新芽、成長した植物等への給水量を容易に
コントロールでき、さらに、保持させた水に養分を含ま
せておくことで養分補給量も容易にコントロールできる
ので、望ましいものである。
【0021】ベースウエブ層を綿ウエブ層とする場合、
その綿は天然綿でも、合成繊維からなる綿でも、これら
の組み合わせでもよいが、保水量調整を広い範囲にわた
って行えるように、綿の全部又は一部を吸水性繊維から
なる吸水綿とすることも考えられる。例えば合成繊維綿
と吸水綿の混合綿とすることが考えられる。かかる合成
繊維綿としては、2〜8デニール程度のポリエステル繊
維、アクリル繊維等からなる綿を例示でき、また、吸水
綿としては、東洋紡績(株)製の超吸水性繊維(商品名
ランシールF)からなる吸水綿を例示できる。
【0022】前記芯材層は、植物の種の発芽、その後の
成長を妨げないように、通水性、通気性を与える空隙
(例えば連続性空隙)を多数有するとともに保形性を有
するものであればよく、或いはさらに植物育成シート構
造体や天然芝シート構造体の強度保持の役割を果たすも
のであれば望ましいが、例えば、合成樹脂繊維を絡み合
わせてなる3次元網目構造体、合成樹脂繊維等からなる
網かご状のもの、小さい網かごを複数連ねた状態のも
の、合成樹脂繊維等からなる網板1枚、又はこれを複数
枚重ねたもの等の網体芯材層の他、かかる網体芯材層に
バルク材、オガクズ、木片等を装填したもの、或いは網
袋や布袋にバルク材、オガクズ、木片等を収容した構造
のもの等種々考えられる。いずれにしても、植物育成シ
ート構造体や天然芝シート構造体の設置場所へのなじみ
をよくするため全体的に可撓性を有していることが望ま
しく、或いはさらに、かかる構造体上の歩行、スポーツ
プレー(特に天然芝シート構造体の場合)の感触をよく
するため適度の弾力性を有していることが望ましい。
【0023】可撓性、弾力性、空隙の多さ、強度等の点
からして、合成樹脂繊維を絡み合わせてなる3次元網目
構造体は望ましいものの一つであり、特に、例えばポリ
アミド、ポリプロピレン、塩化ビニル樹脂等からなる直
径0.1〜0.8mm程度の合成樹脂繊維を絡み合わせ
てなる3次元網目構造体は好ましいものの一つである。
【0024】このような3次元網目構造体として、例え
ば、ゼオン化成(株)製の網目構造体(商品名 ゼオマ
ット7020等)を採用できる。いずれにしても、植物
育成シート構造体において、蒔いた種から植物が成長す
る前や、成長した植物が削れる、枯れるなどしたとき、
或いは天然芝シート構造体において芝が削れる、枯れる
などしたときに、芯材層が見苦しくならないように、芯
材層の少なくとも表面部分を例えば植物の色に似せて
(例えばグリーン色や、茶色筋とグリーン色筋とが混じ
りあった状態等に)色付けしておいてもよい。
【0025】ベースウエブ層及び芯材層は糸その他の手
段で相互に連結してもよく、この点、綿からなるベース
ウエブ層を採用するときは、それを構成する綿繊維の一
部を芯材層に絡め連結することで両者を連結してもよ
く、また、これとともに糸その他の連結手段を採用して
もよい。いずれにしても前記ベースウエブ層の保護、保
形、構造体全体のクッション性の調整、構造体重量調整
等のうち一つ又は二つ以上の目的で、該ウエブ層の下部
にバッキング材を設けてもよい。かかるバッキング材は
シート状のバッキング材を接着剤でベースウエブ層下面
に貼着する、シート状のバッキング材をベースウエブ層
に重ねて糸等の連結手段で連結する、これらを組み合わ
せて設ける、ベースウエブ層下部にバッキング材をシー
ト状に成形して設ける、ベースウエブ層下面にバッキン
グ材料を塗布して形成する等により設けることができ
る。
【0026】かかるバッキング材は、本発明に係る植物
育成シート構造体及び天然芝シート構造体が、一定の場
所に常設されるいわゆる常設型のものであるときは、ベ
ースウエブ層とその外部間で通水できるように設け、場
合によっては移設することがあるいわゆる仮設型のもの
であるときは、そのような通水を不能にするように設け
ることが考えられるが、常設型であれ、仮設型であれ、
本発明に係る構造体を設置した土壌等の水分を利用でき
るように、及び(又は)構造体の水はけをよくする等の
ために、ベースウエブ層とその外部間で通水できるよう
に設けてもよい。この場合、バッキング材自身は通水性
を有していても、有していなくてもよい。通水性の無い
バッキング材については、これを間欠的に設けること
で、ベースウエブ層とその外部間での通水が可能とな
る。
【0027】また、いずれにしても、ベースウエブ層に
設けられるバッキング材は、その一部又は全部が肥料を
含有させた水溶性材料からなっていてもよい。本発明の
植物育成シート構造体及び天然芝シート構造体では、芯
材層表面に柔軟性を有する植物保護突起が多数本設けら
れているが、かかる保護突起は、合成樹脂、天然物、こ
れらの組み合わせ等からなる保護突起形成用の繊維状材
を、芯材層表面部分に接着する、くくり付ける、織り込
む等により設けることができる他、保護突起形成用の繊
維状材を芯材層からベースウエブ層にわたって織り込
み、この繊維状材により該芯材層表面に植物保護突起を
形成することもできる。この場合、該繊維状材に、該繊
維状材単独で、或いは他の糸等の連結手段とともに、ベ
ースウエブ層と芯材層との一体的な連結に寄与させるこ
ともできる。
【0028】また、植物保護突起形成用の繊維状材を芯
材層からベースウエブ層にわたって織り込み、この繊維
状材により芯材層表面に植物保護突起を形成する場合、
該繊維状材のうち、該ベースウエブ層に織り込まれた部
分の少なくとも一部を前記バッキング材で抜け止めする
ようにしてもよい。この場合、バッキング材は、抜け止
め効果を得るために、単にベースウエブ層に当てがうだ
けでなく、繊維状材を固定するように、ベースウエブ層
下面に貼着する、ベースウエブ層下部にバッキング材を
シート状に成形して設ける、ベースウエブ層下面にバッ
キング材料を塗布して形成するなどして設けることが考
えられる。バッキング材は、前記のようにベースウエブ
層の保護、保形、構造体のクッション性の調整、構造体
重量調整等のうちの1又は2以上の目的とともにこのよ
うに繊維状材の抜け止めの目的でも採用できるが、ベー
スウエブ層の保護、保形、構造体のクッション性の調
整、構造体重量調整等のうちの1又は2以上が結果的に
達成されることがあるとしても、当初の狙いとして、単
に繊維状材の抜け止め効果のみを得るためにバッキング
材を設けることも考えられる。
【0029】また、いずれにしても、植物保護突起形成
用の繊維状材として、パイル糸を採用することができ、
該保護突起を例えば絨毯におけるようなカットパイル、
ループパイル等によるパイル突起、或いはパイル状の突
起(例えばチエーンステッチによる突起)等に形成して
もよい。かかる繊維状材は、それがパイル糸であれ、そ
うでない場合であれ、それによって芯材層表面に形成さ
れる植物保護突起が、蒔かれる植物の種、それからの新
芽や根、成長した植物を保護できる程度の強度(引っ張
り強度等)、腰の強さ等があればよく、単繊維からなる
もの、単繊維を複数本束ねてなるもの、単繊維を複数本
より合わせてなるもの等種々考えられる。例えばポリア
ミド、ポリプロピレン、ポリエステル等の太デニールフ
ィラメント糸を挙げることができる。
【0030】また、いずれにしても、植物の育成のため
に、植物保護突起形成用の繊維状材として、それがパイ
ル糸であれ、そうでない場合であれ、水分移送性を有す
るものを採用してもよい。かかる水分移送性を有する繊
維状材としては、代表例として毛細管現象による水分移
送性を有する繊維状材を広い範囲から選択採用できる。
また、PCT出願に基づく国際公開第WO90/151
93号公報に開示されている人工芝用の保水性、水分移
送性に優れた、断面渦巻き状に捩じれたモノフィラメン
トを例示することもできる。
【0031】いずれにしても、植物保護突起の芯材層表
面からの高さについては、植物の種種、植物の根等の保
護の観点から、また、成長した植物が該保護突起より上
まで伸びることができるように選択すればよく、例えば
植物が芝である場合、それには限定されないが、3〜1
5mm程度、より好ましくは5〜7mm程度が考えられ
る。また、芯材層表面の植物保護突起の密度は、植物の
種、植物の根等の保護を達成でき、植物の成長を妨げな
い範囲で適当に選択することができる。
【0032】また、いずれにしても、植物育成シート構
造体において蒔いた種から植物が成長する前や、成長し
た植物が削れる、枯れるなどしたとき、或いは天然芝シ
ート構造体において芝が削れる、枯れるなどしたとき
に、植物保護突起が見苦しくならないように、該突起を
例えば植物の色に似せて(例えばグリーン色や、茶色筋
とグリーン色筋とが混じり合った状態等に)色付けして
おいてもよい。
【0033】また、いずれにしても、本発明に係る植物
育成シート構造体、天然芝シート構造体は、運搬、保管
を容易にするため、ベースウエブ層、芯材層をそれぞれ
可撓性のあるものとして、全体にロール状に巻くことが
できる可撓性を与えてもよい。また、前記課題を解決す
る本発明の砂等の粉粒体を撒いて使用する人工芝構造体
は、基材層と芯材層とがこの順序で下から上へ重ねられ
て一体的に連結され、前記芯材層は外部から内部に粉粒
体を充填できる空隙を有するとともに保形性を有し、そ
の表面に人工芝突起が多数本設けられていることを特徴
としている。
【0034】また、前記課題を解決する本発明の人工芝
構造体(粉粒体入り人工芝構造体)は、上記本発明に係
る人工芝構造体における少なくとも前記芯材層に砂粒等
の粉粒体を充填したものである。なお、本明細書におい
て人工芝構造体に関し「粉粒体」とは、砂、土、礫、無
機質粉粒物、合成樹脂の粒や粉粒物等を意味している。
【0035】本発明に係る前記いずれの人工芝構造体に
おいても、前記基材層としては、荒目の(メッシュの大
きい)又は細かい目の布等種々考えられる。例えば、撒
いた砂を保持できるように砂粒保持性を有し、通水性を
有するシート材からなるものを挙げることができる。ま
た基材層は人工芝構造体の設置場所へのなじみを良くす
るため、柔軟性乃至可撓性があることが望ましい。かか
る基材層として、構造簡単で入手容易なものとして砂粒
保持性及び通水性のある不織布シート(例えばポリエス
テル不織布シート)を例示できる。通水性のある基材層
を採用することで構造体の水はけを良くすることも可能
となる。
【0036】また、基材層として、例えば、各種繊維を
絡み合わせてなるウエブ層(例えば綿からなるウエブ
層)、各種繊維の織物、編物、これらの組み合わせ等か
らなるウエブ層も考えられる。これらのうちでも、綿ウ
エブ層は吸水性、保水性が良く、また、圧縮する、絞る
等して水を容易に排出でき、これらによって容易に重量
調整できる。基材層を綿ウエブ層とする場合、その綿は
天然綿でも、合成繊維からなる綿でも、これらの組み合
わせでもよいが、保水量調整を広い範囲にわたって行え
るように、綿の全部又は一部を吸水性繊維からなる吸水
綿とすることも考えられる。例えば合成繊維綿と吸水綿
の混合綿とすることが考えられる。かかる合成繊維綿と
しては、2〜8デニール程度のポリエステル繊維、アク
リル繊維等からなる綿を例示でき、また、吸水綿として
は、東洋紡績(株)製の超吸水性繊維(商品名 ランシ
ールF)からなる吸水綿を例示できる。
【0037】本発明に係る前記いずれの人工芝構造体に
おいても、前記芯材層は、その外部から内部に砂粒等の
粉粒体を充填できる空隙を有するとともに保形性を有す
るものであればよく、或いはさらに人工芝構造体の強度
保持の役割を果たすものであれば望ましいが、例えば、
合成樹脂繊維を絡み合わせてなる3次元網目構造体、合
成樹脂繊維等からなる網かご状のもの、小さい網かごを
複数連ねた状態のもの、合成樹脂繊維等からなる網板を
複数枚重ねたもの等の網体芯材層など種々考えられる。
いずれにしても、人工芝構造体の設置場所へのなじみを
よくするため、また、該芯材層に入り込んだ砂等が固ま
り難いように動けるように全体的に適当な可撓性を有し
ていてもよく、或いはさらに、かかる構造体上の歩行、
スポーツプレーの感触をよくするため適度の弾力性を有
していてもよい。
【0038】可撓性、弾力性、空隙の多さ、強度等の点
からして、合成樹脂繊維を絡み合わせてなる3次元網目
構造体は望ましいものの一つであり、特に、例えばポリ
アミド、ポリプロピレン、塩化ビニル樹脂等からなる直
径0.1〜0.8mm程度の合成樹脂繊維を絡み合わせ
てなる3次元網目構造体は好ましいものの一つである。
【0039】このような3次元網目構造体として、例え
ば、ゼオン化成(株)製の網目構造体(商品名 ゼオマ
ット7020等)を採用できる。いずれにしても、人工
芝構造体において、前記芯材層表面の人工芝突起が削れ
るなどして損傷、損失等したときに、芯材層が見苦しく
ならないように、芯材層の少なくとも表面部分を例えば
人工芝突起の色に似せて着色しておいてもよい。
【0040】前記いずれの人工芝構造体においても、基
材層及び芯材層は糸その他の手段で相互に連結してもよ
く、この点、綿からなる基材層を採用するときは、それ
を構成する綿繊維の一部を芯材層に絡め連結することで
両者を連結してもよく、また、これとともに糸その他の
連結手段を採用してもよい。いずれにしても前記基材層
の保護、保形、構造体のクッション性の調整、構造体重
量調整等のうち一つ又は二つ以上の目的で、該基材層の
下部にバッキング材を設けてもよい。かかるバッキング
材はシート状のバッキング材を接着剤で基材下面に貼着
する、シート状のバッキング材を基材層に重ねて糸等の
連結手段で連結する、これらを組み合わせて設ける、基
材層下部にバッキング材をシート状に成形して設ける、
基材層下面にバッキング材料を塗布して形成する等によ
り設けることができる。
【0041】かかるバッキング材は、必ずしも通水性を
有することを要しないが、本発明に係るいずれの人工芝
構造体においても、水はけを良くする等のために、基材
層や芯材層とその外部間で通水できるように設けること
が考えられる。この場合、バッキング材自身は通水性を
有していても、有していなくてもよい。通水性の無いバ
ッキング材については、これを間欠的に設けることで、
基材層等とその外部間での通水が可能となる。
【0042】また、本発明に係るいずれの人工芝構造体
においても、植物を育成しようとするときは、基材層に
設けられるバッキング材は、その一部又は全部が肥料を
含有させた水溶性材料からなっていてもよい。本発明に
係るいずれの人工芝構造体においても、芯材層表面に人
工芝突起が多数本設けられているが、かかる人工芝突起
は、合成樹脂、天然物、これらの組み合わせ等からなる
人工芝突起形成用の繊維状材を、芯材層表面部分に接着
する、くくり付ける、織り込む等により設けることがで
きる他、人工芝突起形成用の繊維状材を芯材層から基材
層にわたって織り込み、この繊維状材により該芯材層表
面に人工芝突起を形成することもできる。この場合、該
繊維状材に、該繊維状材単独で、或いは他の糸等の連結
手段とともに、基材層と芯材層との一体的な連結に寄与
させることもできる。
【0043】また、人工芝突起形成用の繊維状材を芯材
層から基材層にわたって織り込み、この繊維状材により
芯材層表面に人工芝突起を形成する場合、該繊維状材の
うち、該基材層に織り込まれた部分の少なくとも一部を
前記バッキング材で抜け止めするようにしてもよい。こ
の場合、バッキング材は、抜け止め効果を得るために、
単に基材層に当てがうだけでなく、繊維状材を固定する
ように、基材層下面に貼着する、基材層下部にバッキン
グ材をシート状に成形して設ける、基材層下面にバッキ
ング材料を塗布して形成するなどして設けることが考え
られる。バッキング材は、前記のように基材層の保護、
保形、構造体のクッション性の調整、構造体重量調整等
のうちの1又は2以上の目的とともにこのように繊維状
材の抜け止めの目的でも採用できるが、基材層の保護、
保形、構造体のクッション性の調整、構造体重量調整等
のうちの1又は2以上が結果的に達成されることがある
としても、当初の狙いとして、単に繊維状材の抜け止め
効果のみを得るためにバッキング材を設けることも考え
られる。
【0044】また、本発明に係るいずれの人工芝構造体
においても、人工芝突起形成用の繊維状材を芯材層から
基材層にわたって織り込み、この繊維状材により芯材層
表面に人工芝突起を形成する場合、該繊維状材を捲縮糸
で構成してもい。捲縮糸を採用すると、これを芯材層か
ら基材層にわたって織り込んだとき、該捲縮糸の芯材層
内を通過する部分が織り込み時の抵抗で引き伸ばされ、
該芯材層内へ、繊維状材による抵抗少なく砂粒等が入り
込み易くなる。
【0045】また、いずれにしても、人工芝突起形成用
の繊維状材として、パイル糸を採用することができ、該
人工芝突起を例えば絨毯におけるようなカットパイル、
ループパイル等によるパイル突起、或いはパイル状の突
起(例えばチエーンステッチによる突起)等に形成して
もよい。本発明に係るいずれの人工芝構造体において
も、人工芝突起形成用の繊維状材は、それがパイル糸で
あれ、そうでない場合であれ、それによって芯材層表面
に形成される人工芝突起が、人工芝構造体の使用に耐え
る程度の強度、腰の強さ等があればよく、単繊維からな
るもの、単繊維を複数本束ねてなるもの、単繊維を複数
本より合わせてなるもの等種々考えられる。例えばポリ
アミド、ポリプロピレン、ポリエステル等の太デニール
フィラメント糸を挙げることができる。
【0046】また、いずれにしても、本発明に係る人工
芝構造体で植物を育成する場合等においては、植物の育
成のために、人工芝突起形成用の繊維状材として、それ
がパイル糸であれ、そうでない場合であれ、水分移送性
を有するものを採用してもよい。かかる水分移送性を有
する繊維状材としては、代表例として毛細管現象による
水分移送性を有する繊維状材を広い範囲から選択採用で
きる。また、PCT出願に基づく国際公開第WO90/
15193号公報に開示されている人工芝用の保水性、
水分移送性に優れた、断面渦巻き状に捩じれたモノフィ
ラメントを例示することもできる。
【0047】また、いずれにしても、人工芝突起を天然
芝の色に似せて(例えばグリーン色や、茶色筋とグリー
ン色筋とが混じりあった状態等に)色付けしておいても
よい。また、いずれにしても、本発明に係る人工芝構造
体は、運搬、保管を容易にするため、基材層、芯材層を
それぞれ可撓性のあるものとして、全体にロール状に巻
くことができる可撓性を与えてもよい。
【0048】
【作用】本発明に係る植物育成シート構造体及び天然芝
シート構造体は、そのままの寸法で、又は必要に応じ適
当寸法に裁断され、一般家庭の庭、公園、河川堤防、ゴ
ルフ場、丘陵、海岸等の土壌や、各種建築物、道路の植
栽ゾーン等に、また、スポーツ施設にも簡単容易に設置
され、また、必要に応じ移設もされる。
【0049】植物育成シート構造体については、芝種、
草花類等の植物種が蒔かれ、適当な温度条件のもとで、
これに水又は植物育成養分を含ませた水が供給されるこ
とで、ベースウエブ層が吸水、保水し、種が発芽し、所
望の植物に成長する。天然芝シート構造体についても、
これに水又は芝育成養分を含ませた水が供給され、ベー
スウエブ層が吸水、保水し、芝が維持され、また、新た
に成長もする。
【0050】植物育成シート構造体及び天然芝シート構
造体のいずれについても、適当寸法のものを複数枚並べ
設置するときは、必要に応じ、隣合うもの同士を例えば
ベースウエブ層部分でミシン縫い等により相互連結して
一体化できる。この一体化は設置安定性をもたらす。ま
た、適当寸法のもの複数枚を、隣合うもの同士接触させ
て並べ設置するときは、それら全体に対し例えば局部的
に水又は育成養分を含ませた水を供給するときでも、ベ
ースウエブ層が水流路の役割を果たし、全体的に均一に
水や養分が供給される。また、成長植物の根はベースウ
エブ層まで達し、ここから水分、或いはさらに水分と共
にこれに溶かした養分を吸収できる。
【0051】植物育成シート構造体において、蒔かれた
種は芯材層表面の植物保護突起の間に入り込み、或いは
さらに芯材層の中に入り込み、その位置から移動し難
く、その位置に安定的に保持され、該種からの発芽、伸
び出る根も略その位置に安定的に保持されるので、風
雨、灌水等によっても、蒔いた種、それからの新芽や根
等が移動、流出し難い。天然芝シート構造体において
も、芝根が植物保護突起の間、或いはさらに芯材層の中
に入り込んでいて、風雨、灌水等によっても、芝が移
動、流出し難い。
【0052】植物育成シート構造体及び天然芝シート構
造体のいずれにおいても、全体が一体化されており、従
って外力が加わっても分解し難く、また、芯材層表面に
植物保護突起を設けてあるから、植物育成シート構造体
においては、蒔いた植物の種やそれからの新芽、根等が
該保護突起により上からの荷重や横からの引掛け荷重等
に対し保護され、天然芝シート構造体においても、芝の
新芽、根等が該保護突起により上からの荷重や横からの
引掛け荷重等に対し保護される。
【0053】また、芯材層表面に設けた植物保護突起、
或いはさらに芯材層の少なくとも表面部分を着色するこ
とができ、適当に着色することで、植物育成シート構造
体においては、蒔いた種から植物が成長する前や、成長
した植物が削れ、枯れ等により損傷、損失等したときで
も、その見苦しさを低減することができ、天然芝シート
構造体においても、芝が削れ、枯れ等により損傷、損失
等したときでも、その見苦しさを従来の天然芝シート構
造体より低減することができる。
【0054】植物育成シート構造体及び天然芝シート構
造体のいずれにおいても、ベースウエブ層を、その下に
雑草の種子がある場合でも、それを押さえ込むように敷
設でき、そのように敷設することで雑草の成長を抑制で
きる。植物育成シート構造体及び天然芝シート構造体の
いずれにおいても、ベースウエブ層に供給する水量を調
整する等して、その保水量を調整することで構造体全体
の重量調整が可能であり、この重量調整によって全体を
軽量化して移設を容易にしたり、構造体設置場所への設
置安定性を増大させることができ、スポーツ施設等にお
いても使用に耐えられる設置安定性を得ることができ
る。
【0055】また、植物育成シート構造体、天然芝シー
ト構造体のいずれについても、長尺物に生産可能であ
る。また、本発明に係る人工芝構造体(砂等の粉粒体を
撒いて使用するもの)は、そのままの寸法で、又は必要
に応じ適当寸法に裁断されて、一般家庭の庭、公園、河
川堤防、ゴルフ場のフィールド、ゴルフ場の歩行路、公
園道路等の土壌や、各種建築物、道路の植栽ゾーン等
に、また、スポーツ施設等に、アスファルトコンクリー
ト等による特別の人工芝敷設下地整備の必要なく、簡単
容易に敷設され、砂等が撒かれ、使用される。
【0056】また、砂等の粉粒体が撒かれ、少なくとも
芯材層内に砂等が充填されることで本発明に係る粉粒体
入りの人工芝構造体が提供される。砂等を撒くにあたっ
ては、人工芝突起の下に砂等が入り込める空隙を有する
芯材層があるので、撒いた砂等が容易に芯材層内に充填
されるとともにり、人工芝突起の根元まで容易に入り込
み、これらにより容易に全体的に均一的に砂等の粉粒体
を分散配置できる。
【0057】また、撒いた砂等は、空隙があって保形性
を有する芯材層内にも入り込んでいるので、上からかの
荷重等で押し固められ難く、また、構造体上を人が歩行
する等により芯材層が動くことで砂等が揺すられて固ま
り難い。また、本発明に係るいずれの人工芝構造体も、
全体が一体化されており、従って外力が加わっても分解
しにくい。
【0058】また、本発明に係る人工芝構造体(砂等を
撒いて使用するもの)では砂等の植物培地を撒いたの
ち、また、砂等入りの人工芝構造体ではそのままそれに
芝種等の植物種を蒔くなどして天然芝等の植物を育成す
ることもできる、さらに、本発明にかかる人工芝構造
体、特に砂等を撒いて使用するものは、長尺物に生産す
ることもできる。
【0059】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は本発明に係る植物育成シート構造体の1例
の概略断面図であり、芝種を蒔いた状態で示してある。
図2は本発明に係る天然芝シート構造体の1例の概略断
面図である。図2に示す天然芝シート構造体は図1に示
す植物育成シート構造体において芝種が発芽し、成長し
た状態のものである。
【0060】また、図3は本発明に係る人工芝構造体
(砂等を撒いて使用するもの)の1例の概略断面図であ
り、図4は本発明に係る粉粒体入り人工芝構造体の1例
の概略断面図である。図4の人工芝構造体は図3の人工
芝構造体に砂を撒いて形成したものである。図1に示す
植物育成シート構造体Aは、ベースウエブ層1と芯材層
2とがこの順序で下から上へ重ねられて一体的に連結さ
れ、芯材層2の表面に柔軟性のある植物保護突起3が多
数本設けられているものである。
【0061】ベースウエブ層1は6デニールのポリエス
テル繊維からなる合成繊維綿50%と5デニールの吸水
性アクリル繊維(東洋紡績(株)製 ランシールF)か
らなる吸水綿50%とを混ぜ、目付量300g/m2
した綿ウエブ層である。芯材層2は、合成樹脂繊維を絡
み合わせてなる3次元網目構造体であり、ここではゼオ
ン(株)製のゼオマット7020で、直径0.5mmの
ポリアミドフィラメントを絡み合わせてなり、目付重量
420g/m2 、全厚20mmのものである。上下両面
に凹凸があり、内部に多くの連続性空隙部分を有してお
り、これにより充分な通気性、通水性がある。また、全
体的に可撓性、弾力性があり、保形性及び適当な強度も
ある。砂等の粉粒体の充填も容易に行える。
【0062】芯材層2からベースウエブ層1にわたって
パイル糸30が織り込まれており、これによりベースウ
エブ層1及び芯材層2は一体的に分解し難い状態で連結
されている。また、このパイル糸30により芯材層2の
表面に多数のループパイル30aが略均一に分散立設さ
れており、このループパイル30aが前記の柔軟性のあ
る植物保護突起3を形成している。
【0063】パイル糸30は、3000d/39f
(d:デニール,f:フィラメント)のポリアミド嵩高
加工長繊維(一般にBCFナイロン糸と称されているも
の)で、グリーン色フィラメントと茶色フィラメントと
を混ぜることで天然芝に似せて色付けされており、毛細
管現象による水分移送性を有するもので、5/16イン
チゲージ、4ステッチにて織り込まれている。芯材層2
からのパイル(保護突起)の高さは約5〜6mm程度で
ある。
【0064】なお、本例では、ベースウエブ層1の下部
にバッキング材を設けないが、パイル30aをカットパ
イルに形成するときは、図1及び図2に二点鎖線で示す
ようにベースウエブ層1の下面にバッキング材4を塗布
形成し、これによりパイル糸30を抜け止めする。バッ
キング材4を設ける場合、該バッキング材の材質として
不水溶性であるが通水性を有するバッキング材料、例え
ば機械発泡させたSBRラテックスを薄めに塗布して形
成することや、水溶性のバッキング材料、例えば水溶性
のポリビニルアルコール、酢酸ビニルエマルジョン等を
塗布して形成すること等が考えられる。また、水溶性の
バッキング材料を用いる場合、これの少なくとも一部に
肥料を含有させてもよい。
【0065】以上説明した植物育成シート構造体Aは、
工場で長尺物に大量生産される。全体的に可撓性を有
し、保管、運搬等にあたりロール状に巻くことができ
る。使用にあたっては、適当寸法に裁断される。適当寸
法に裁断された構造体Aは、一般家庭の庭、公園、河川
堤防、ゴルフ場、丘陵、海岸等の土壌や、各種建築物、
道路の植栽ゾーン等に、また、スポーツ施設に設置され
る。この設置は簡単容易に行える。また、設置後の移設
もできる。
【0066】所定場所に設置された植物育成シート構造
体Aに、ここでは芝種5が蒔かれ、蒔かれた芝種5は植
物保護突起3の間に、或いはさらに芯材層2の中に入り
込む。この状態で、適当な温度条件のもとで、構造体A
に水又は植物育成養分を含ませた水が供給され、かくし
てベースウエブ層1が吸水、保水し、芝種5が発芽し、
図2に示すように芝6に成長する。この段階で構造体A
は天然芝シート構造体Bとなる。天然芝シート構造体B
についても、これに水又は芝育成養分を含ませた水が供
給され、ベースウエブ層1が吸水、保水し、芝が維持さ
れ、また、新たに成長もする。
【0067】成長芝6の根61はベースウエブ層1まで
達し、ここから水分、或いはさらに水分と共にこれに溶
かした養分も補給される。また、芯材層2からベースウ
エブ層1にわたって織り込まれ、保水性、水分移送性を
有するパイル糸30がベースウエブ層1から水分、或い
は水分とともに養分を吸い上げ、或いは上方から供給さ
れる水分、或いは水分とともに供給される養分を保持す
る。
【0068】バッキング材4を設けるときでも、これを
ベースウエブ層1とその下方外部間で通水可能に設けて
おけば、ベースウエブ層1はそれが敷設された土壌等の
水分を吸い上げることができるし、逆に余剰の水分を土
壌等へ放出することもできる。また、バッキング材4を
水溶性材料で形成し、少なくともその一部に肥料を含有
させておくときは、該バッキング材が構造体使用ととも
に溶解し、ここからも養分が補給される。このように肥
料を含有させた部分があるときは、給水に養分を含ませ
ることは必ずしも要しない。外部からの養分補給をこれ
によって省略することも可能である。
【0069】植物育成シート構造体A及び天然芝シート
構造体Bのいずれについても、適当寸法のものを複数枚
並べ設置するときは、必要に応じ、隣合うもの同士を例
えばベースウエブ層1部分でミシン縫い等により相互連
結して一体化できる。この一体化は設置安定性をもたら
し、スポーツ施設等では好ましいものである。また、適
当寸法のもの複数枚を、隣合うもの同士接触させて並べ
設置するときは、それら全体に対し例えば局部的に水又
は育成養分を含ませた水を供給するときでも、ベースウ
エブ層1が水流路の役割を果たし、全体的に均一に水や
養分が供給される。
【0070】また、植物育成シート構造体Aにおいて、
蒔かれた芝種5は芯材層2表面の植物保護突起3の間に
入り込み、或いはさらに芯材層2の中に入り込み、その
位置から移動し難く、その位置に安定的に保持されるの
で、該種からの発芽、伸び出る根も略その位置に安定的
に保持され、風雨、灌水等によっても、蒔いた種、それ
からの新芽や根等が移動、流出し難い。天然芝シート構
造体Bにおいても、芝根61が植物保護突起3の間、或
いはさらに芯材層3の中に入り込んでいるので、風雨、
灌水等によっても、芝が移動、流出し難い。従って、植
物育成シート構造体Aは、雨水や灌水の流れやすい傾斜
面、風の強い海岸又はその付近での植物の育成にも適し
ており、天然芝シート構造体Bも、雨水や灌水の流れや
すい傾斜面、風の強い海岸又はその付近での天然芝の維
持、育成にも適している。また、これらの点から芝の育
成管理、成長後の管理も容易である。
【0071】植物育成シート構造体A及び天然芝シート
構造体Bのいずれにおいても、パイル糸30が芯材層2
からベースウエブ層1にわたって織り込まれていて全体
が一体化されており、外力が加わっても分解し難く、ま
た、芯材層2の表面に植物保護突起3を設けてあるか
ら、植物育成シート構造体Aにおいては、該保護突起3
が蒔いた芝種5やそれからの新芽、根等を上からの荷重
や横からの引掛け荷重等に対し保護してそれらの損傷を
抑制し、天然芝シート構造体Bにおいても、該保護突起
3が芝6の新芽、根61等を上からの荷重や横からの引
掛け荷重等に対し保護してそれらの損傷を抑制する。こ
のように分解し難く、保護突起3で芝根等が保護されて
いるので、スポーツ施設に敷設しても使用に耐えること
ができ、また、これらの点でも芝育成、成長後の維持管
理が容易である。
【0072】また、パイル糸30は芝の色に似せて色付
けされており、従って構造体表面の植物保護突起3も同
様に色付けされているから、植物育成シート構造体Aに
おいては、蒔いた種5から芝6が成長する前や、成長し
た芝6が削れ、枯れ等により一部損傷、損失するような
ことがあっても、それだけ見苦しさが低減され、天然芝
シート構造体Bにおいても、芝6が削れ、枯れ等により
一部損傷、損失するようなことがあっても、周囲の芝6
と同様の保護突起3の色が現れるので、それだけ見苦し
さが低減される。
【0073】また、植物育成シート構造体A及び天然芝
シート構造体Bのいずれにおいても、その設置対象場所
に雑草の種子があるときでも、保水して重くなったベー
スウエブ層1及びその他の部分の重量でこれを押さえ込
むように設置できるので、雑草が生えることをそれだけ
抑制して雑草の処理に要する手間をそれだけ省くことが
でき、この点でも芝育成管理、成長後の維持管理が容易
である。
【0074】植物育成シート構造体A及び天然芝シート
構造体Bのいずれにおいても、ベースウエブ層1はこれ
に水を供給して吸水、保水させ、或いは圧縮する等して
排水させ得るので、その保水量の調整を容易に行うこと
ができ、かかる保水量の調整によって、給水、或いはさ
らに給水と共に養分補給を容易にコントロールでき、そ
れだけ芝育成管理、成長後の維持管理を容易に行える。
【0075】また、ベースウエブ層1はその保水量を調
整して重量調整できるので、この重量調整によって構造
体A、B全体を軽量化し、移設を容易にしたり、重量化
して構造体設置場所への設置安定性を増大させることが
でき、たとえスポーツ施設のようにプレーヤのプレーに
より激しい力が加わる場所に設置したときでも、使用に
耐えうる設置安定性が得られる。
【0076】図3に示す人工芝構造体Cは、基材層7と
芯材層2とがこの順序で下から上へ重ねられて一体的に
連結され、芯材層2の表面に柔軟性のある人工芝突起8
が多数本設けられているものである。基材層7はポリエ
ステル不織布シートであり、砂粒を通過させないで支持
できる砂粒保持性と通水性を備えている。
【0077】芯材層2は前述の植物育成シート構造体A
や天然芝シート構造体Bにおいて採用されている芯材層
2と同じもので、合成樹脂繊維を絡み合わせてなる3次
元網目構造体であり、ここではゼオン(株)製のゼオマ
ット7020で、直径0.5mmのポリアミドフィラメ
ントを絡み合わせてなり、目付重量420g/m2 、全
厚20mmのものである。上下両面に凹凸があり、内部
に多くの連続性空隙部分を有しており、これにより充分
な通気性、通水性がある。また、全体的に可撓性、弾力
性があり、保形性及び適当な強度もある。さらに砂等の
粉粒体の充填も容易に行える。
【0078】芯材層2から基材7にわたってパイル糸8
0が織り込まれており、これにより基材層7及び芯材層
2は一体的に分解し難い状態で連結されている。また、
このパイル糸80により芯材層2の表面に多数のループ
パイル80aが略均一に分散立設されており、このルー
プパイル80aが前記の人工芝突起8を形成している。
【0079】パイル糸80は、2400d/90f
(d:デニール,f:フィラメント)のポリプロピレン
製の捲縮加工糸で、グリーン色フィラメントと茶色フィ
ラメントとを混ぜることで天然芝に似せて色付けされて
おり、毛細管現象による水分移送性を有するもので、5
/16インチゲージ、4ステッチにて織り込まれてい
る。芯材層2からのパイル(人工芝突起)の高さは約6
〜8mm程度である。また、パイル糸80のうち芯材層
2内にある部分800は、織り込み時の抵抗により真っ
直ぐ伸びている。
【0080】なお、本例では、基材層7の下部にバッキ
ング材を設けないが、パイル80aをカットパイルに形
成するときは、図3及び図4に二点鎖線で示すように基
材層7の下面にバッキング材9を塗布形成し、これによ
りパイル糸80を抜け止めする。バッキング材9を設け
る場合、該バッキング材の材質として不水溶性であるが
通水性を有するバッキング材料、例えば機械発泡させた
SBRラテックスを薄めに塗布して形成することや、水
溶性のバッキング材料、例えば水溶性のポリビニルアル
コール、酢酸ビニルエマルジョン等を塗布して形成する
こと等が考えられる。また、人工芝構造体Cやこれから
得られる図4に示す人工芝構造体Dにより植物を育成す
るときには、前記のような水溶性のバッキング材料を用
い、これの少なくとも一部に肥料を含有させてもよい。
【0081】以上説明した人工芝構造体Cは、工場で長
尺物に大量生産される。全体的に可撓性を有し、保管、
運搬等にあたりロール状に巻くことができる。使用にあ
たっては、適当寸法に裁断される。適当寸法に裁断され
た構造体Cは、一般家庭の庭、公園、河川堤防、ゴルフ
場のフィールド、ゴルフ場の歩行路の土壌や、各種建築
物、道路の植栽ゾーン等に、また、スポーツ施設に設置
される。この設置にあたり、人工芝構造体Aの敷設下地
をコンクリートや、アスファルトコンクリート等で整備
する必要はない。従って設置は簡単容易に安価に行え
る。
【0082】設置された人工芝構造体Cには、ここでは
砂10が撒かれ、撒かれた砂10は人工芝突起8の間に
入り込み、さらに芯材層2の空隙に入り込んで、該芯材
層2が砂10で充填されるとともに、人工芝突起8の根
元にも砂が充填される。かくして本発明に係る砂入り人
工芝構造体D(図4)が形成さる。そして、この砂10
の配置により、構造体C或いは構造体Dの設置安定性が
得られる。また、この設置安定性故に、スポーツ施設等
でも利用できる。
【0083】構造体Cに砂10を撒くとき、人工芝突起
8の下に砂が入り込める空隙を有する芯材層2があり、
且つ、パイル糸80のうち芯材層2内にある部分800
は真っ直ぐ伸ばされていて砂投入に対する抵抗が少ない
ので、撒いた砂粒10が容易に芯材層2内に充填される
とともにり、人工芝突起8の根元まで容易に入り込み、
これらにより容易に全体的に均一的に砂10が分散配置
される。かくして、構造体Cは所定場所への敷設整備が
容易である。
【0084】また、撒かれた砂10は、空隙があって保
形性を有する芯材層2内にも入り込んでいるので、上か
らかの荷重等で押し固められ難く、また、芯材層2は可
撓性性があり、弾力性もあるので、砂を撒いた構造体
C、或いは砂入りの構造体D上を人が歩行する等により
芯材層2が若干撓み動くことができ、これにより砂が揺
すられて固まり難く、長期にわたり、風合い良く、感触
良く利用できる。
【0085】また、人工芝構造体C、Dは、全体が一体
化されており、従って外力が加わっても分解しにくく、
従ってこの点でもスポーツ施設等で利用できる。なお、
人工芝構造体Cでは砂等の植物培地を撒いたのち、ま
た、砂入りの人工芝構造体Dではそのままそれに芝種等
の植物種を蒔くなどして天然芝等の植物を育成すること
もできる、また、パイル糸80は芝の色に似せて色付け
されているので、この点でも風合いが良い。
【0086】
【発明の効果】以上説明したように本発明によると、次
の利点を有する芝等の植物を育成するための植物育成シ
ート構造体を提供することができる。 そのままの寸法で、又は必要に応じ適当寸法に裁断
して、一般家庭の庭、公園、河川堤防、ゴルフ場、雨水
の流れやすい丘陵、風の強い海岸等の土壌や、各種建築
物、道路の植栽ゾーン等に、また、スポーツ施設にも簡
単容易に設置でき、芝種、草花類等の植物種を蒔いて発
芽させ、育成することができ、移設もできる。 風雨、灌水等によっても、蒔いた植物の種、それか
らの新芽等が移動、流出しがたく、それだけ植物の育成
管理が容易である。 全体が一体化されていて分解しにくく、また、蒔い
た植物の種やそれからの新芽、根等が上からの荷重や横
からの引掛け荷重等に対し保護されており、この点から
も植物育成管理、成長後の維持管理が容易である。 植物が成長する前や、成長した植物が削れ、枯れ等
により損傷、損失等したときでも、その見苦しさを低減
することができる。 雑草の種子がある場合でも、それを押さえ込むように
敷設して雑草が生えることを抑制でき、それだけ、植物
の育成管理、成長後の維持管理が容易である。 重量調整でき、それによって軽量化して移設を容易
にしたり、重量化して設置対象場所への設置安定性を増
大させることができ、スポーツ施設等においても使用に
耐えられる設置安定性を得ることができる。 長尺物に生産可能である。
【0087】また、本発明によると、次の利点を有する
天然芝シート構造体を提供することができる。 そのままの寸法で、又は必要に応じ適当寸法に裁断
して、一般家庭の庭、公園、河川堤防、ゴルフ場、丘
陵、海岸等の土壌や、各種建築物、道路の植栽ゾーン等
に、また、スポーツ施設にも簡単容易に設置でき、移設
もできる。 風雨、灌水等によっても、芝が移動、流出しがた
く、それだけ芝の管理が容易である。 全体が一体化されていて分解しにくく、また、芝の
新芽、根等が上からの荷重や横からの引掛け荷重等に対
し保護されており、従ってスポーツ施設においても使用
でき、また、この点からも芝管理が容易である。 芝が削れ、枯れ等により損傷、損失等したときで
も、その見苦しさを従来の天然芝シート構造体より低減
することができる。 雑草の種子がある場合でも、それを押さえ込むよう
に敷設して雑草が生えることを抑制でき、それだけ、芝
の管理が容易である。 重量調整でき、それによって軽量化して移設を容易
にしたり、重量化して設置対象場所への設置安定性を増
大させることができ、スポーツ施設等においても使用に
耐えられる設置安定性を得ることができる。 長尺物に生産可能である。
【0088】以上の他、本発明の植物育成シート構造体
及び天然芝シート構造体は、適当な大きさに裁断した
り、当初から適当な大きさに形成して複数枚を組み合わ
せ並べて敷設する場合、隣合うもの同士をミシン縫い等
により容易に接合してこの点でも全体の設置安定性得る
ことができる。適当寸法のもの複数枚を、隣合うもの同
士、特に保水性のあるベースウエブ層同士を接触させて
並べ設置するときは、それら全体に対し局部的に水又は
植物育成養分を含ませた水を供給するときでも、該ベー
スウエブ層が水流路の役割を果たし、全体的に均一に水
や養分が供給される。従ってこの点でも植物育成管理、
成長後の維持管理が容易である。
【0089】ベースウエブ層下部に、バッキング材を設
けるときは、これよりベースウエブ層の保護、保形、構
造体のクッション性の調整、構造体重量調整等のうちの
1又は2以上を必要に応じ達成することが可能となる。
また、バッキング材を該ベースウエブ層とその外部間で
通水できるように設けるときは、構造体を設置した土壌
等の水分をベースウエブ層に吸収したり、ウエブの余剰
水分を土壌等へ放出することが妨げられない。
【0090】かかるバッキング材の一部又は全部が肥料
を含有させた水溶性材料からなっているときは、その肥
料の量、種類等にもよるが、別途外部からの養分の補給
を少なくしたり、省略することができ、それだけ手間が
省ける。植物保護突起形成用の繊維状材が芯材層からベ
ースウエブ層にわたって織り込まれ、この繊維状材によ
り該芯材層表面に植物保護突起が形成されているとき
は、該繊維状材にベースウエブ層及び芯材層の一体的な
連結に寄与させることができ、全体の構造をそれだけ簡
素化することが可能となる。また、この場合、該繊維状
材のうち、該ベースウエブ層に織り込まれた部分の少な
くとも一部をベースウエブ層下部に設けたバッキング材
で抜け止めしておくことができ、その場合は構造体全体
が一層分解し難くなる。
【0091】植物保護突起形成用の繊維状材が水分移送
性を有するものであるときは、それだけ植物の育成管
理、成長後の管理が容易になる。植物保護突起形成用の
繊維状材としてパイル糸が採用され、植物保護突起がそ
のパイル糸から形成されるパイル突起又はパイル状突起
の形態であるときは、かかる植物保護突起を芯材層表面
にを簡単容易に設けることができる。
【0092】芯材層として網体芯材層を採用するとき
は、芝根等への通気性、通水性を十分なものにできる。
また、ベースウエブ層が吸水性繊維からなる吸水綿を含
む綿からなるウエブ層であるときは、ベースウエブ層の
保水量調整、従って重量調整もそれだけ広い範囲で、容
易に行える。
【0093】また、構造体全体がロール状に巻くことが
できる可撓性を有しているときは、ロール状に巻くこと
で運搬等を容易に行える。また、本発明によると次の利
点を有する、砂等の粉粒体を撒いて使用する人工芝構造
体を提供することができる。 そのままの寸法で、又は必要に応じ適当寸法に裁断
して、一般家庭の庭、公園、河川堤防、ゴルフ場、道路
等の土壌や、各種建築物、道路の植栽ゾーン等に、ま
た、スポーツ施設にも、アスファルトコンクリート等に
よる特別の人工芝敷設下地整備の必要なく簡単容易に安
価に設置でき、砂等の粉粒体を撒いて、風合い良く、安
定させて使用できる。 粉粒体を撒くにあたり、人工芝の根元まで容易に粉
粒体を入り込ませ、全体的に均一的に粉粒体を分散配置
し易く、従って敷設整備が容易である。 撒いた粉粒体が固まりにくく、長期にわたり風合い
良く、感触良く使用できる。 全体が一体化されていて分解しにくく、従ってスポ
ーツ施設においても使用でき、また、この点から管理が
容易である。 砂等の植物培地を撒き、芝種等の植物種を蒔くなど
して天然芝等の植物を育成することもできる。 長尺物に生産可能である。
【0094】また、本発明によると、次の利点を有する
粉粒体入り人工芝構造体を提供することができる。 一般家庭の庭、公園、河川堤防、ゴルフ場、道路等
の土壌や、各種建築物、道路の植栽ゾーン等に、また、
スポーツ施設にも、アスファルトコンクリート等による
特別の人工芝敷設下地整備の必要なく簡単容易に安価に
設置でき、風合い良く、設置安定性良く使用できる。 人工芝の根元まで粉粒体が入り込み、全体的に均一
的に粉粒体が分散配置され、従って敷設整備が容易であ
る。 粉粒体が固まりにくく、長期にわたり風合い良く、
感触良く使用できる。 全体が一体化されていて分解しにくく、従ってスポ
ーツ施設においても使用でき、また、この点から管理が
容易である。 芝種等の植物種を蒔くなどして天然芝等の植物を育
成することもできる。
【0095】以上の他、本発明の人工芝構造体は、基材
層下部にバッキング材を設けるときは、これにより基材
層の保護、保形、構造体のクッション性の調整、構造体
重量調整等のうちの1又は2以上を必要に応じ達成する
ことが可能となる。また、バッキング材を該基材層とそ
の外部間で通水できるように設けるときは、構造体の水
はけが良好となる。
【0096】人工芝突起形成用の繊維状材が芯材層から
基材層にわたって織り込まれ、この繊維状材により該芯
材層表面に人工芝突起が形成されているときは、該繊維
状材に基材層及び芯材層の一体的な連結に寄与させるこ
とができ、全体の構造をそれだけ簡素化することが可能
となる。また、この場合、該繊維状材のうち、該基材層
に織り込まれた部分の少なくとも一部を基材層下部に設
けたバッキング材で抜け止めしておくことができ、その
場合は構造体全体が一層分解し難くなる。
【0097】人工芝突起形成用の繊維状材が捲縮糸から
なり、該繊維状材が芯材層から基材層にわたって織り込
まれ、この繊維状材により該芯材層表面に人工芝突起が
形成されているときは、該捲縮糸のうち芯材層に織り込
まれた部分が織り込み時の抵抗により真っ直ぐ伸ばさ
れ、該繊維状材による芯材層内への粉粒体の投入抵抗が
少なくなり、構造体への粉粒体の分散配置がそれだけ簡
単容易に、且つ全体的に均一化し易くなる。
【0098】芯材層表面の人工芝突起がパイル糸から形
成されるパイル突起又はパイル状突起の形態であるとき
は、かかる人工芝突起を芯材層表面にを簡単容易に設け
ることができる。芯材層として網体芯材層を採用すると
きは、該芯材層を粉粒体の充填を行い易いものにでき
る。
【0099】前記基材層が砂粒保持性及び通水性を有す
るシート材で構成するときは、該基材層を比較的簡単、
安価に提供でき、また、該基材層は砂を保持し易く、水
はけもよくできる。また、構造体全体がロール状に巻く
ことができる可撓性を有しているときは、ロール状に巻
くことで運搬等を容易に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る植物育成シート構造体の1例の概
略断面を、該構造体に芝種を蒔いた状態で示す図であ
る。
【図2】本発明に係る天然芝シート構造体の1例の概略
断面図である。
【図3】本発明に係る砂等の粉粒体を撒いて使用する人
工芝構造体の1例の概略断面図である。
【図4】本発明に係る砂入り人工芝構造体の1例の概略
断面図である。
【符号の説明】
A 植物育成シート構造体 B 天然芝シート構造体 1 ベースウエブ層 2 芯材層 3 芯材層1表面の植物保護突起 30 パイル糸 30a ループパイル 4 バッキング材 5 芝種 6 芝 61 芝根 C、D 人工芝構造体 7 基材層 2 芯材層 8 人工芝突起 80 パイル糸 800 芯材層2中のパイル糸部分 80a ループパイル 9 バッキング材 10 砂

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースウエブ層と芯材層とがこの順序で
    下から上へ重ねられて一体的に連結され、前記ベースウ
    エブ層は保水性を有し、前記芯材層は、通水性、通気性
    を与える空隙を多数有するとともに保形性を有し、その
    表面に柔軟性のある植物保護突起が多数本設けられてい
    ることを特徴とする芝等の植物を育成するための植物育
    成シート構造体。
  2. 【請求項2】 前記ベースウエブ層下部に、該ベースウ
    エブ層とその外部間で通水できるようにバッキング材が
    設けられている請求項1記載の植物育成シート構造体。
  3. 【請求項3】 前記バッキング材の一部又は全部が肥料
    を含有させた水溶性材料からなっている請求項2記載の
    植物育成シート構造体。
  4. 【請求項4】 前記植物保護突起形成用の繊維状材が前
    記芯材層から前記ベースウエブ層にわたって織り込ま
    れ、この繊維状材により該芯材層表面に前記植物保護突
    起が形成されている請求項1から3のいずれかに記載の
    植物育成シート構造体。
  5. 【請求項5】 前記植物保護突起形成用の繊維状材が前
    記芯材層から前記ベースウエブ層にわたって織り込ま
    れ、この繊維状材により該芯材層表面に前記植物保護突
    起が形成されており、該繊維状材のうち、該ベースウエ
    ブ層に織り込まれた部分のすくなくとも一部が前記バッ
    キング材で抜け止めされている請求項2又は3記載の植
    物育成シート構造体。
  6. 【請求項6】 前記繊維状材が水分移送性を有する請求
    項4又は5記載の植物育成シート構造体。
  7. 【請求項7】 前記繊維状材がパイル糸であり、前記植
    物保護突起がパイル突起又はパイル状突起である請求項
    4から6のいずれかに記載の植物育成シート構造体。
  8. 【請求項8】 前記芯材層が網体芯材層である請求項1
    から7のいずれかに記載の植物育成シート構造体。
  9. 【請求項9】 前記ベースウエブ層が吸水性繊維からな
    る吸水綿を含む綿である請求項1から8のいずれかに記
    載の植物育成シート構造体。
  10. 【請求項10】 全体がロール状に巻くことができる可撓
    性を有している請求項1から9のいずれかに記載の植物
    育成シート構造体。
  11. 【請求項11】 請求項1から10のいずれかに記載の植
    物育成シート構造体にて芝を育成してなる天然芝シート
    構造体。
  12. 【請求項12】 基材層と芯材層とがこの順序で下から上
    へ重ねられて一体的に連結され、前記芯材層は外部から
    内部に粉粒体を充填できる空隙を有するとともに保形性
    を有し、その表面に人工芝突起が多数本設けられている
    ことを特徴とする人工芝構造体。
  13. 【請求項13】 前記基材層下部に、該基材層とその外部
    間で通水できるようにバッキング材が設けられている請
    求項12記載の人工芝構造体。
  14. 【請求項14】 前記人工芝突起形成用の繊維状材が前記
    芯材層から前記基材層にわたって織り込まれ、この繊維
    状材により該芯材層表面に前記人工芝突起が形成されて
    いる請求項12又は13に記載の人工芝構造体。
  15. 【請求項15】 前記人工芝突起形成用の繊維状材が前記
    芯材層から前記基材層にわたって織り込まれ、この繊維
    状材により該芯材層表面に前記人工芝突起が形成されて
    おり、該繊維状材のうち、該基材層に織り込まれた部分
    のすくなくとも一部が前記バッキング材で抜け止めされ
    ている請求項13記載の人工芝構造体。
  16. 【請求項16】 前記繊維状材が捲縮糸からなっている請
    求項14又は15記載の人工芝構造体。
  17. 【請求項17】 前記繊維状材がパイル糸であり、前記人
    工芝突起がパイル突起又はパイル状突起である請求項1
    4から16のいずれかに記載の人工芝構造体。
  18. 【請求項18】 前記芯材層が網体芯材層である請求項1
    2から17のいずれかに記載の人工芝構造体。
  19. 【請求項19】 前記基材層が砂粒保持性及び通水性を有
    するシート材からなる請求項12から18のいずれかに
    記載の人工芝構造体。
  20. 【請求項20】 全体がロール状に巻くことができる可撓
    性を有している請求項12から19のいずれかに記載の
    人工芝構造体。
  21. 【請求項21】 少なくとも前記芯材層に粉粒体を充填し
    た請求項12から20のいずれかに記載の人工芝構造
    体。
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