JPH08149902A - 畦塗り機 - Google Patents

畦塗り機

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JPH08149902A
JPH08149902A JP29770794A JP29770794A JPH08149902A JP H08149902 A JPH08149902 A JP H08149902A JP 29770794 A JP29770794 A JP 29770794A JP 29770794 A JP29770794 A JP 29770794A JP H08149902 A JPH08149902 A JP H08149902A
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ridge
rotary
shaft
old
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Yukio Saito
行雄 斉藤
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Matsuyama Plow Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 旧畦Aに対して順次畦塗り作業を行うととも
に旧畦Aの進行方向の最終端部分では方向転換して前行
程の旧畦A側にロータリー40及び畦塗り体58を切り替え
設置して、旧畦Aの全長に亘って確実に畦塗り作業を行
うことができ、この最終端部分に畦塗り作業を行わない
未作業部分が生じることを防止する。 【構成】 トラクタTに連結する機枠1と、機枠1の後
側部に取着された上下方向の回動中心軸33と、回動中心
軸33に進行方向に対して左右方向に回動自在に取着され
旧畦Aに向かって畦塗り用の泥土を跳ね上げるロータリ
ー40及び泥土を旧畦Aに塗り付けて整畦する畦塗り体58
を有する可動機枠34と、機枠1に設けられ回動中心軸33
を中心として可動機枠34を左右方向に回動し旧畦Aの畦
塗り作業位置にロータリー40及び畦塗り体58を配置して
ロックするロック手段29とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は畦塗り機に係り、主とし
て水田を区画する旧畦を補修して水漏れを防ぐように修
復するものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の畦塗り機としては、たと
えば、特公平4−64642号公報に記載されているよ
うに、トラクタに連結する機枠の左右方向の一側部に旧
畦の上面部を砕土する多数の砕土刃を放射状に突設した
砕土機構を回転自在に設け、この砕土機構の後方部に位
置して前記機枠に前記旧畦の側面部から旧畦の内部に回
転穿入して土を旧畦上に跳ね上げる複数の掻上刃を放射
状に突設したロータリーを回転自在に設け、このロータ
リーの後方部に位置して前記機枠に前記旧畦上の盛土及
び旧畦の側部を叩いて締める整畦体を上下動自在に設け
る構成が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記公報に記載の構成
では、機枠の一側部に砕土機構、ロータリー及び整畦体
をそれぞれ位置固定的に、すなわち、これらを機枠に対
して左右方向に切替え不能に配設されているため、旧畦
の最終端部に走行したトラクタの先端部と機枠の最終部
に配設された整畦体との間に相当する距離分だけ旧畦に
対して畦塗り作業を行わない未作業部分が生じる、すな
わち、旧畦の最終端部でトラクタ及び機枠を方向転換し
て折り返した場合には、前行程の旧畦とは反対側に砕土
機構、ロータリー及び整畦体が移動されることになるの
で、前行程の旧畦に対しては畦塗り作業を行わない未作
業部分が生じる、という問題がある。
【0004】また、前記公報に記載の構成では、整畦体
にて旧畦上の盛土を叩いて締めるため、旧畦の湿気状態
によっては盛土の付着性が不十分で特に旧畦の側部の整
畦土から崩れ易くなるとともに水漏れし易く、整畦にば
らつきが生じることがある、という問題がある。
【0005】本発明は、このような点に鑑みてなされた
もので、旧畦の全長に亘って確実に畦塗り作業を行うこ
とができ、この旧畦に対して畦塗り作業を行わない未作
業部分が生じることがなく、盛土の付着性が十分で旧畦
に塗り付けた整畦土が崩れたり水漏れするようなことが
なく、したがって、仕上がり具合が良好な畦塗り機を提
供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の畦塗り機
は、トラクタに連結する三点連結部を有する機枠と、こ
の機枠の後側部に取着された上下方向の回動中心軸と、
この回動中心軸に進行方向に対して左右方向に回動自在
に取着され旧畦に向かって畦塗り用の泥土を跳ね上げる
回転自在のロータリー及びこのロータリーから跳ね上げ
られた泥土を旧畦に塗り付けて整畦する回転自在の畦塗
り体を有する可動機枠と、前記機枠に設けられ前記回動
中心軸を中心として前記可動機枠を左右方向に回動し旧
畦の畦塗り作業位置にロータリー及び畦塗り体を配置し
てロックするロック手段と、を具備したものである。
【0007】請求項2記載の畦塗り機は、請求項1記載
の畦塗り機において、可動機枠は、回動中心軸に左右方
向に回動自在に取着され前方に向かって回転自在に突出
した第1の入力軸及び後方に向かって回転自在に突出し
た第2の入力軸を有するミッションを内蔵したミッショ
ンケースと、このミッションケースに連結され前記ミッ
ションからの出力によって回転駆動されるロータリーを
有する第1の伝動ケースと、前記ミッションケースに連
結され前記ミッションからの出力によって回転駆動され
る畦塗り体を有する第2の伝動ケースと、を備えている
ものである。
【0008】請求項3記載の畦塗り機は、請求項1また
は2記載の畦塗り機において、機枠は、その左右方向の
中心部に左右方向に回動したミッションケースの第1の
入力軸及び第2の入力軸をクラッチを介して着脱自在に
連結する前後方向の回転自在の入力連結軸を有するもの
である。
【0009】請求項4記載の畦塗り機は、請求項1乃至
3のいずれかに記載の畦塗り機において、ロック手段
は、機枠の左右部に左右方向の一方側に回動した可動機
枠をロックする一方のロックアーム及び左右方向の他方
側に回動した可動機枠をロックする他方のロックアーム
を有し、この左右のロックアームをクラッチを切替える
操作レバーの切替操作に連動して可動機枠をロックする
方向及びこのロックを解除する方向に回動するものであ
る。
【0010】
【作用】請求項1記載の畦塗り機では、機枠に取着した
回動中心軸を中心として可動機枠を進行方向に対して、
たとえば、右側に回動されると、この可動機枠に設けた
ロータリー及び畦塗り体が機枠の右側部に突出した状態
に配置される。そして、ロック手段を操作すると機枠に
可動機枠が前記配置状態でロックされる。
【0011】つぎに、トラクタにて機枠が畦際に沿って
進行されるとともに、可動機枠のロータリー及び畦塗り
体が回転駆動されると、ロータリーにて畦際の泥土が旧
畦に向かって順次跳ね上げられるとともに、この旧畦の
上部及び側部に放出されて盛り土された泥土はスリップ
回転しつつ進行する畦塗り体にて順次塗り付けられて旧
畦が順次整畦される。
【0012】また、トラクタが旧畦の最終端部まで進行
されると、このトラクタ及び機枠を方向転換して所定の
位置まで折り返し進行した後に、このトラクタの進行を
停止する。そして、ロック手段を操作すると機枠にロッ
クした可動機枠のロックが解除される。
【0013】また、この可動機枠が回動中心軸を中心と
して折り返した進行方向の左側に回動されると、この可
動機枠に設けたロータリー及び畦塗り体が機枠の左側
部、すなわち、前行程の旧畦に向かって突出した状態に
配置される。そして、ロック手段を操作すると機枠に可
動機枠が前記配置状態でロックされる。
【0014】つぎに、トラクタを前行程の旧畦に沿って
後退させると、このトラクタにて機枠が旧畦に沿って後
退されるとともに、この可動機枠のロータリー及び畦塗
り体が回転駆動されると、ロータリーにて畦際の泥土が
旧畦に向かって順次跳ね上げられるとともに、この旧畦
の上部及び側部に放出されて盛り土された泥土はスリッ
プ回転しつつ後退する畦塗り体にて順次塗り付けられて
旧畦が最終端部まで順次整畦される。
【0015】したがって、旧畦の上面部及びこの旧畦の
側面部が全長に亘って順次畦塗り整畦され、旧畦に畦塗
り作業を行わない未作業部分が生じることなく整畦され
る。そして、泥土はスリップ回転しつつ進行(後退)す
る畦塗り体にて順次塗り付けられることにより、この畦
塗り体にて旧畦に対して泥土が十分に締め固められると
ともに表面が平滑状態に仕上げられ、盛土の付着性が十
分で旧畦に塗り付けた整畦土が崩れたり水漏れするよう
なことがなく、良好な仕上がり具合で整畦される。
【0016】請求項2記載の畦塗り機では、機枠の右側
部に可動機枠に設けたロータリー及び畦塗り体が配置さ
れた場合には、この可動機枠のミッションケースの第1
の入力軸が前方に向かって突出される。そして、この第
1の入力軸はトラクタのPTO軸からの出力によって回
転されることにより、このミッションからの出力によっ
て第1の伝動ケースのロータリー及び第2の伝動ケース
の畦塗り体がそれぞれ回転駆動される。
【0017】また、機枠の左側部に可動機枠に設けたロ
ータリー及び畦塗り体が配置された場合には、この可動
機枠のミッションケースの第2の入力軸が前方に向かっ
て突出される。そして、この第2の入力軸はトラクタの
PTO軸からの出力によって回転されることにより、こ
のミッションからの出力によって第1の伝動ケースのロ
ータリー及び第2の伝動ケースの畦塗り体がそれぞれ回
転駆動される。
【0018】請求項3記載の畦塗り機では、機枠の右側
部に可動機枠に設けたロータリー及び畦塗り体が配置さ
れた場合には、この可動機枠のミッションケースの第1
の入力軸が前方に向かって突出され、この第1の入力軸
がクラッチを介して機枠の入力連結軸に連結される。そ
して、この入力連結軸がトラクタのPTO軸からの出力
によって回転されることにより、第1の入力軸が連動回
転されるとともに、このミッションからの出力によって
第1の伝動ケースのロータリー及び第2の伝動ケースの
畦塗り体がそれぞれ回転駆動される。
【0019】また、機枠の左側部に可動機枠に設けたロ
ータリー及び畦塗り体が配置された場合には、この可動
機枠のミッションケースの第2の入力軸が前方に向かっ
て突出され、この第2の入力軸がクラッチを介して機枠
の入力連結軸に連結される。そして、この入力連結軸が
トラクタのPTO軸からの出力によって回転されること
により、第2の入力軸が連動回転されるとともに、この
ミッションからの出力によって第1の伝動ケースのロー
タリー及び第2の伝動ケースの畦塗り体がそれぞれ回転
駆動される。
【0020】請求項4記載の畦塗り機では、クラッチを
切替える操作レバーを切替操作すると、この操作レバー
にて入力連結軸に対して第1の入力軸及び第2の入力軸
が連結または遮断されるようにクラッチが切替え操作さ
れるとともに、可動機枠をロックする一方のロックアー
ムまたは他方のロックアームが連動回動され、可動機枠
のロックまたはロックが解除される。
【0021】
【実施例】以下、本発明の一実施例の構成を図面を参照
して説明する。
【0022】1は機枠で、この機枠1は基板2を有し、
この基板2の上方部には左右の側板3を介して支持板4
が一体に固着され、この支持板4の左右方向の略中間上
部にはマスト5が前方に向かって一体に突設され、この
マスト5の突出端部には左右方向の連結ピン6が取着さ
れている。
【0023】また、前記基板2と支持板4との間の前側
左右部には左右のヒッチアーム7がそれぞれ前方に向か
って一体に突設され、この左右のヒッチアーム7の突出
端部には左右方向のロワピン8がそれぞれ一体に固着さ
れている。そして、前記マスト5の連結ピン6及び前記
左右のヒッチアーム7のロワピン8にてトラクタTに連
結する三点連結部が構成されている。
【0024】また、前記基板2と支持板4との間の前側
部には前記左右のヒッチアーム7の前後方向の略中間部
を連結支持した前側支板9が一体に固着され、この前側
支板9の左右方向の中心部には軸受体10が固定されてい
る。また、前記軸受体10には前後方向の入力連結軸11が
回転自在に軸架され、前記軸受体10から後方に向かって
突出された前記入力連結軸11のスプライン軸部12には円
筒状のクラッチ13が軸方向に摺動自在にスプライン嵌合
されている。
【0025】また、前記クラッチ13の上部には固定ピン
14にて左右方向のクラッチアーム15が固着され、このク
ラッチアーム15の一側部には操作レバー16の下部が回動
自在に枢着され、この操作レバー16の下端部は前記基板
2上に左右方向の支軸17にて回動自在に軸支され、この
操作レバー16の上部は前記支持板4に形成された前後方
向の案内長溝18内に移動自在に挿通され、この案内長溝
18の前端部及び後端部には案内長溝18に連通して直交方
向に切り込んだ係止凹部19,20がそれぞれ形成され、前
記操作レバー16の上端部には摘み体21が固着されてい
る。
【0026】そして、前記基板2上の支軸17を中心とし
て前記操作レバー16を前記案内長溝18に沿って前後動す
ることにより、この操作レバー16にてクラッチアーム15
を介して前記クラッチ13が前記入力連結軸11のスプライ
ン軸部12に沿って軸方向に摺動され、このクラッチ13に
て入力連結軸11に対して後述する入力軸が連結され、か
つ、この入力軸の連結が解除されるようになっている。
【0027】また、前記基板2上に前記支持板4を固着
した左右の側板3の内側部には左右方向の取付軸22がそ
れぞれ相対して突設され、この左右の取付軸22にはロッ
クアーム23がそれぞれ上下方向に回動自在に軸支されて
いる。この左右のロックアーム23は、側面視略逆L字状
に形成され、その一端部が前記取付軸22にそれぞれ上下
方向に回動自在に軸支され、その他端部の下部には後述
するロックピンを係脱自在に係合する係合凹部24がそれ
ぞれ形成されている。
【0028】また、前記左右のロックアーム23の他端部
の上部には支軸25にて連動アーム26の一端部がそれぞれ
回動自在に軸支され、この左右の連動アーム26の他端部
に形成された長孔状の取付孔27内には前記クラッチアー
ム15の他側部及び前記操作レバー16に突設された連動ピ
ン28がそれぞれ回動可能に装着されている。そして、前
記左右のロックアーム23、左右の連動アーム26、後述す
る左右のロックピン及び操作レバー16にてロック手段29
が構成されている。
【0029】そうして、前記ロック手段29の操作レバー
16を前後動操作することにより、前記クラッチ13が前記
入力連結軸11のスプライン軸部12に沿って軸方向に摺動
されて後述する入力軸を係脱自在に連結するとともに、
左右の連動アーム26を介して左右のロックアーム23がそ
れぞれの取付軸22を中心として上下方向に回動されて後
述するロックピンを係脱自在に連結するようになってい
る。
【0030】さらに、前記左右のヒッチアーム7の前側
部にはスタンド30をそれぞれ上下方向に位置調節自在に
支持するホルダー31が固着されている。そして、前記マ
スト5の連結ピン6及び前記左右のヒッチアーム7のロ
ワピン8にはトラクタTの三点懸架機構に連結されるク
イックカプラー32が連結されている。また、前記入力連
結軸11は前記トラクタTのPTO軸にユニバーサルジョ
イントを介して着脱自在に連結されるようになってい
る。
【0031】つぎに、前記機枠1の後側部すなわち、前
記基板2と前記支持板4との間において、前記入力連結
軸11の前後方向の軸線に対して一側部に偏位した位置の
後側部間には上下方向の回動中心軸33が垂直状に一体に
取着されている。また、前記回動中心軸33には可動機枠
34が前記機枠1の進行方向に対して左右方向に水平回動
自在に取着されている。
【0032】前記可動機枠34は、前記回動中心軸33に左
右方向に水平回動自在に取着されたミッションケース35
を有し、このミッションケース35の前側部には前記入力
連結軸11の前後方向の軸線上に位置して第1の入力軸36
が前方に向かって回転自在に突出されているとともに、
前記ミッションケース35の後側部には前記回動中心軸33
より左側に位置し、かつ、このミッションケース35が18
0 度回動した場合に前記入力連結軸11の前後方向の軸線
上に位置する第2の入力軸37が後方に向かって回転自在
に突出されている。
【0033】また、前記ミッションケース35にはミッシ
ョン38が内蔵され、このミッション38にて前記第1の入
力軸36が回転駆動されることにより前記第2の入力軸37
が連動回転されるようになっている。また、前記回動中
心軸33を中心として前記ミッションケース35が回動され
ることにより前記入力連結軸11のスプライン軸部12に対
して前記クラッチ13を介して前記第1の入力軸36及び第
2の入力軸37が係脱自在にスプライン連結されるように
なっている。
【0034】また、前記ミッションケース35の前側部に
は前記第1の入力軸36を回転自在に貫通した左右方向の
第1の伝動ケース39が進行方向の右側下方に向かって傾
斜して一体に突設され、この第1の伝動ケース39の右側
下端部には旧畦際の泥土を旧畦Aに向かって跳ね上げる
ロータリー40が回転自在に軸架されている。このロータ
リー40は、前記第1の伝動ケース39の下端部に軸受体41
にて回転自在に軸架された前後方向の回転軸42を有し、
この回転軸42に固着された略三角形状のフランジ43の周
側部には旧畦際の泥土を旧畦Aに向かって跳ね上げる複
数の跳上爪44がフランジ43の外方に向かって放射状に突
設されている。
【0035】また、前記第1の伝動ケース39内におい
て、前記第1の入力軸36に固着されたスプロケット45
と、前記ロータリー40の回転軸42に固着されたスプロケ
ット46との間には無端チェーン47が回行自在に懸架され
ている。そして、前記第1の入力軸36が回転されること
により、前記無端チェーン47を介して前記ロータリー40
が回転されるとともに、このロータリー40の各跳上爪44
にて旧畦際の泥土を旧畦Aに向かって跳ね上げるように
なっている。
【0036】さらに、前記第1の伝動ケース39の前側部
には前記ロータリー40を被覆しロータリー40の各跳上爪
44にて跳ね上げられる泥土を旧畦Aに向けて案内するカ
バー体48が固着されている。このカバー体48は、前記ロ
ータリー40の前後方向の両側部を被覆した前後の側板
部、この両側板部間に連設され前記ロータリー40の上方
部を被覆した天板部及び前記両側板部と天板部間に連設
され前記ロータリー40の回転方向の外端部を被覆した外
側板部とを有して形成されている。
【0037】つぎに、前記ミッションケース35の右側端
部には左右方向の第2の伝動ケース49が水平状に一体に
固着され、この第2の伝動ケース49内には左右部に配設
された軸受体50にて左右方向の第1の出力軸51が回転自
在に軸支され、この第1の出力軸51の左端部は前記ミッ
ションケース35内に突出され、この第1の出力軸51の突
出端部は前記ミッション38に連動連結されている。そし
て、前記第1の入力軸36が回転駆動されることによりミ
ッション38にて前記第1の出力軸51が出力回転されるよ
うになっている。
【0038】また、前記第2の伝動ケース49の右側端部
には第2の伝動ケースとしての前後方向の第3の伝動ケ
ース52が前記第1の出力軸51を中心として上下方向に回
動可能に取着支持され、この第3の伝動ケース52の後端
部には軸受体53にて水平状に配設された左右方向の回転
軸54が回転自在に軸架されている。また、前記第3の伝
動ケース52内において前記回転軸54の基端部にはスプロ
ケット55が固着され、このスプロケット55と前記第1の
出力軸51の右側端部に固着されたスプロケット56との間
には無端チェーン57が回行自在に懸架されている。
【0039】また、前記回転軸54には前記ロータリー40
の各跳上爪44にて跳ね上げられた泥土を旧畦Aに塗り付
けて旧畦Aを整畦する畦塗り体58が抜き差し自在の連結
ボルト59にて軸方向に位置調節自在に連結されている。
この畦塗り体58は、前記ロータリー40の後方に位置して
配設されるもので、前記回転軸54に軸方向に位置調節自
在に嵌合された筒状の連結体60を有し、この連結体60に
は前記旧畦Aの上面部を整畦する円筒状の上面塗り部61
及び前記旧畦Aの側面部を整畦する円錐形状の側面塗り
部62を固着して形成されている。
【0040】そして、前記ミッション38からの出力によ
って第1の出力軸51及びこの第1の出力軸51に連動連結
された回転軸54によって前記畦塗り体58は前記機枠1の
進行速度よりも早い回転速度で回転駆動され、その上面
塗り部61及び側面塗り部62が旧畦Aの上面部及び側面部
に対してスリップ回転して畦塗り作業をするようになっ
ている。
【0041】しかして、前記円筒状の上面塗り部61及び
前記円錐形状の側面塗り部62は合成樹脂または金属にて
形成され、この上面塗り部61及び側面塗り部62の表面部
には超高分子量ポリエチレン材料などからなる合成樹脂
被膜が形成されている。そして、この合成樹脂被膜にて
上面塗り部61及び側面塗り部62の表面部に泥土が付着す
ることを防止するようになっている。
【0042】さらに、前記第2の伝動ケース49の右側部
には前記第3の伝動ケース52の内側部に位置して矩形状
の連結板63が垂直状に一体に固着され、この連結板63の
前側下部には前記可動機枠34を右側に回動した際に前記
ロック手段29の右側のロックアーム23にて係脱自在にロ
ックされる右側ロックピン64が水平状に一体に突設され
ている。また、前記連結板63の後側下部には前記可動機
枠34を左側に回動した際に前記ロック手段29の左側のロ
ックアーム23にて係脱自在にロックされる左側ロックピ
ン65が水平状に一体に突設されている。
【0043】また、前記連結板63の後端部には上下方向
のホルダー66が一体に固着され、このホルダー66には支
持アーム67が上下方向に位置調節自在に嵌着支持され、
この支持アーム67の下端部にはゲージ輪68が回転自在に
軸架されている。そして、前記ゲージ輪68にて前記第3
の伝動ケース52を有する第2の伝動ケース49を支持する
とともに、前記ロータリー40及び前記畦塗り体58を所定
の接地作業位置に支持するようになっている。
【0044】つぎに、前記第3の伝動ケース52の後端上
部に前記カバー体48及び前記畦塗り体58の右側部に対し
て配設された前後方向の側板69を支持した門型フレーム
70が固着されている。この門型フレーム70は、前記第3
の伝動ケース52の後端上部に固定された固定フレーム部
71と、この固定フレーム部71の上端部の水平状部72に左
右方向に摺動自在に嵌合された水平状の摺動部73を上端
部に有して前記側板69を支持した可動フレーム部74とか
らなっている。
【0045】そして、前記可動フレーム部74は常時は前
記固定フレーム部71に対して前記側板69を前記カバー体
48及び前記畦塗り体58の右側部に近接する位置に配設し
て固着され、前記回転軸54に対して前記畦塗り体58を軸
方向に設定位置を調節する場合及び畦塗り体58を着脱交
換する場合には可動フレーム部74は固定フレーム部71か
ら離間して前記畦塗り体58を着脱交換するスペースを確
保するようになっている。
【0046】また、前記機枠1の右側後側部には取付ア
ーム75が上方に向かって一体に突設され、この取付アー
ム75の上端部には前記第3の伝動ケース52を前記第1の
出力軸51を中心として上下方向に回動調節して支持する
ハンドル76を有する調節支持機構77が連設されている。
そして、前記ハンドル76を回動操作して前記調節支持機
構77を作動することにより、前記第1の出力軸51を中心
として前記第3の伝動ケース52が上下動調節され、この
第3の伝動ケース52の回転軸54に軸架された前記畦塗り
体58の接地位置が調節設定されるようになっている。
【0047】さらに、前記回動中心軸33の左側前方に位
置して前記機枠1の基板2及び支持板4には上下方向に
相対して固定孔78が連通形成されている。また、前記ミ
ッションケース35の左側部には前記回動中心軸33を中心
として回動し前記機枠1の固定孔78を通過する回動軌跡
上に位置して固定孔78に連通する連通孔79が上下方向に
貫通して形成されている。
【0048】そして、前記機枠1の前記回動中心軸33を
中心として前記可動機枠34を回動し、この機枠1の固定
孔78に前記ミッションケース35の連通孔79を連通させ、
この固定孔78及び連通孔79に固定ピン80を挿脱自在に挿
着することにより、機枠1の後方部に可動機枠34が配置
されて固定され、畦塗り作業をしない畦塗り機の運搬等
に備えるようになっている。
【0049】つぎに、前記実施例の作用を説明する。
【0050】トラクタTのトップリンク及び左右のロア
リンクにクイックカプラー32を連結し、このクイックカ
プラー32に機枠1の三点連結部すなわち、連結ピン6及
び左右のロワピン8をそれぞれ連結する。また、トラク
タTのPTO軸(図示せず)に動力伝達軸を介して入力
連結軸11を連結する。また、圃場の状況に応じてゲージ
輪68を上下方向に高さを調節してゲージ輪68を所定の接
地位置に設定する。また、スタンド30を地面から上方に
離間する。
【0051】つぎに、機枠1の進行方向に対して、たと
えば、右側に可動機枠34を設置する場合には、摘み体21
を把持して操作レバー16を進行方向の前方に向かって移
動操作すると、この操作レバー16が基板2の支軸17を中
心として前方に向かって回動され、この操作レバー16に
てクラッチアーム15を介してクラッチ13が入力連結軸11
のスプライン軸部12に沿って前方に向かって摺動される
とともに、この操作レバー16及びクラッチアーム15の連
動ピン28にて左右の連動アーム26が前方に向かって牽引
され、この左右の連動アーム26にて左右のロックアーム
23がそれぞれの取付軸22を中心として上方に向かって引
上げ回動される。
【0052】そして、操作レバー16を案内長溝18の前端
部の係止凹部19に係止することにより、クラッチ13は入
力連結軸11のスプライン軸部12の後端部を露出した状態
で位置決めされるとともに、左右のロックアーム23は可
動機枠34の左右のロックピン64,65のロックを解除した
状態で位置決めされる。
【0053】つぎに、機枠1に取着した回動中心軸33を
中心として可動機枠34を進行方向に対して右側に向かっ
て回動すると、この可動機枠34に設けたロータリー40及
び畦塗り体58が機枠1の右側部に突出した状態に配置さ
れるとともに、この可動機枠34のミッションケース35に
設けた第1の入力軸36の先端部が機枠1に設けた入力連
結軸11のスプライン軸部12の後端部に接続可能状態に対
向される。
【0054】また、操作レバー16を案内長溝18の前端部
の係止凹部19から外し、この操作レバー16を案内長溝18
に沿って後方に向かって移動操作すると、この操作レバ
ー16が基板2の支軸17を中心として後方に向かって回動
され、この操作レバー16にてクラッチアーム15を介して
クラッチ13が入力連結軸11のスプライン軸部12に沿って
第1の入力軸36に向かって摺動されるとともに、この操
作レバー16及びクラッチアーム15の連動ピン28にて左右
の連動アーム26が後方に向かって押動され、この左右の
連動アーム26にて左右のロックアーム23がそれぞれの取
付軸22を中心として下方に向かって下降回動される。
【0055】そして、操作レバー16を案内長溝18の後端
部の係止凹部20に係止することにより、入力連結軸11の
スプライン軸部12のクラッチ13が第1の入力軸36にスプ
ライン嵌合され、このクラッチ13にて入力連結軸11のス
プライン軸部12に第1の入力軸36が連結されるととも
に、この左右のロックアーム23の内で右側のロックアー
ム23の係合凹部24が可動機枠34の右側ロックピン64に嵌
合され、この右側のロックアーム23にて可動機枠34の右
側ロックピン64がロックされる。
【0056】したがって、回動中心軸33及び右側のロッ
クアーム23にて機枠1に対して可動機枠34がそのロータ
リー40及び畦塗り体58を機枠1の右側部に突出した状態
でロックされ、畦塗り作業に備えることができる。
【0057】つぎに、トラクタTにて機枠1が旧畦際に
沿って進行される一方、このトラクタTのPTO軸から
の出力によって入力連結軸11が回転されると、この入力
連結軸11にて第1の入力軸36が回転されるとともに、こ
の第1の入力軸36にて連動媒体(スプロケット45,46及
び無端チェーン47)を介して第1の伝動ケース39に設け
たロータリー40が旧畦Aに向かって泥土を跳ね飛ばす方
向に向かって回転駆動される。
【0058】また、第1の入力軸36の回転でミッション
38からの出力によって第2の伝動ケース49内の第1の出
力軸51が回転されるとともに、この第1の出力軸51にて
連動媒体(スプロケット55,56及び無端チェーン57)を
介して第3の伝動ケース52に設けた畦塗り体58が機枠1
の進行速度より早い回転速度で回転駆動される。
【0059】そして、トラクタTにて旧畦際に沿って進
行される可動機枠34のロータリー40の各跳上爪44にて旧
畦際の泥土が旧畦Aに向かって順次跳ね上げられるとと
もに、この旧畦Aの上面部及び側面部に放出されて盛り
土された泥土はスリップ回転しつつ進行する畦塗り体58
の上面塗り部61及び側面塗り部62にて順次塗り付けら
れ、この整畦土Bにて旧畦Aが順次整畦される。
【0060】つぎに、トラクタTが旧畦Aの最終端部ま
で進行されると、このトラクタ及び機枠1を方向転換し
て所定の位置まで折り返し進行した後に、このトラクタ
の進行を停止する。この場合、トラクタTの先端部と可
動機枠34に設けた進行方向の後側部に位置する畦塗り体
58との間に相当する距離分だけ、旧畦Aには畦塗り作業
をしない未作業部分Lが生じることになる。
【0061】そこで、操作レバー16を案内長溝18の後端
部の係止凹部20から外し、この操作レバー16を案内長溝
18に沿って前方に向かって移動操作すると、この操作レ
バー16が基板2の支軸17を中心として前方に向かって回
動され、この操作レバー16にてクラッチアーム15を介し
てクラッチ13が入力連結軸11のスプライン軸部12及び第
1の入力軸36に沿って前方に向かって摺動されるととも
に、この操作レバー16及びクラッチアーム15の連動ピン
28にて左右の連動アーム26が前方に向かって牽引され、
この左右の連動アーム26にて左右のロックアーム23がそ
れぞれの取付軸22を中心として上方に向かって上昇回動
される。
【0062】そして、操作レバー16を案内長溝18の前端
部の係止凹部19に係止することにより、入力連結軸11の
スプライン軸部12のクラッチ13が第1の入力軸36から外
れて第1の入力軸36の連結が解除されるとともに、この
左右のロックアーム23の内で右側のロックアーム23の係
合凹部24が可動機枠34の右側ロックピン64から外れ、こ
の右側のロックアーム23にて可動機枠34の右側ロックピ
ン64のロックが解除される。
【0063】つぎに、機枠1に取着した回動中心軸33を
中心として可動機枠34を進行方向に対して左側に向かっ
て略180 度回動すると、この可動機枠34に設けたロータ
リー40及び畦塗り体58が機枠1の左側部に突出した状態
に配置されるとともに、この可動機枠34のミッションケ
ース35に設けた第2の入力軸37の先端部が機枠1に設け
た入力連結軸11のスプライン軸部12の後端部に接続可能
状態に対向される。
【0064】また、操作レバー16を案内長溝18の前端部
の係止凹部19から外し、この操作レバー16を案内長溝18
に沿って後方に向かって移動操作すると、この操作レバ
ー16が基板2の支軸17を中心として後方に向かって回動
され、この操作レバー16にてクラッチアーム15を介して
クラッチ13が入力連結軸11のスプライン軸部12に沿って
第1の入力軸36に向かって摺動されるとともに、この操
作レバー16及びクラッチアーム15の連動ピン28にて左右
の連動アーム26が後方に向かって押動され、この左右の
連動アーム26にて左右のロックアーム23がそれぞれの取
付軸22を中心として下方に向かって下降回動される。
【0065】そして、操作レバー16を案内長溝18の後端
部の係止凹部20に係止することにより、入力連結軸11の
スプライン軸部12のクラッチ13が第2の入力軸37にスプ
ライン嵌合され、このクラッチ13にて入力連結軸11のス
プライン軸部12に第2の入力軸37が連結されるととも
に、この左右のロックアーム23の内で左側のロックアー
ム23の係合凹部24が可動機枠34の左側ロックピン65に嵌
合され、この左側のロックアーム23にて可動機枠34の左
側ロックピン65がロックされる。
【0066】したがって、回動中心軸33及び左側のロッ
クアーム23にて機枠1に対して可動機枠34がそのロータ
リー40及び畦塗り体58を機枠1の左側部、すなわち、前
行程の旧畦Aに向かって突出した状態でロックされ、畦
塗り作業に備えることができる。
【0067】つぎに、トラクタTを前行程の旧畦Aに沿
って後退させると、このトラクタTにて機枠1が旧畦A
に沿って後退されるとともに、この可動機枠34のロータ
リー40及び畦塗り体58が回転駆動されると、ロータリー
40にて畦際の泥土が旧畦Aに向かって順次跳ね上げられ
るとともに、この旧畦Aの上面部及び側面部に放出され
て盛り土された泥土はスリップ回転しつつ後退する畦塗
り体58の上面塗り部61及び側面塗り部62にて順次塗り付
けられ、この整畦土Bにて旧畦Aが最終端部まで順次整
畦され、未作業部分Lが解消される。
【0068】したがって、旧畦Aの上面部及びこの旧畦
Aの側面部が全長に亘って順次畦塗り整畦され、旧畦A
に畦塗り作業を行わない未作業部分Lが生じることなく
整畦される。そして、泥土はスリップ回転しつつ進行
(後退)する畦塗り体58にて順次塗り付けられることに
より、この畦塗り体58にて旧畦Aに対して泥土が十分に
締め固められるとともに表面が平滑状態に仕上げられ、
盛土の付着性が十分で旧畦Aに塗り付けた整畦土が崩れ
たり水漏れするようなことがなく、良好な仕上がり具合
で修復整畦される。
【0069】つぎに、トラクタTに連結したクイックカ
プラー32から畦塗り機を外す場合及び畦塗り作業をしな
いで畦塗り機を運搬する場合には、操作レバー16を案内
長溝18に沿って移動操作してクラッチ13を摺動し、入力
連結軸11に連結した第2の入力軸37の連結を解除すると
ともに、この操作レバー16にて左右の連動アーム26を介
して左側のロックアーム23にてロックされた可動機枠34
の左側ロックピン65のロックを解除する。
【0070】また、機枠1に取着した回動中心軸33を中
心として可動機枠34を機枠1の後方に向かって回動する
とともに、この機枠1に形成された固定孔78に可動機枠
34のミッションケース35に形成された連通孔79が連通し
た位置で可動機枠34の回動を停止する。そして、上下に
連通した固定孔78及び連通孔79に対して固定ピン80を挿
着することにより、この固定ピン80及び回動中心軸33に
て機枠1の後方にロータリー40、畦塗り体58及びゲージ
輪68を有する可動機枠34を配置した状態で機枠1に可動
機枠34が固定される。
【0071】そして、トラクタTに連結したクイックカ
プラー32に畦塗り機の機枠1を連結する際にはトラクタ
Tの三点懸架機構にてクイックカプラー32を掬い上げ、
このクイックカプラー32の三点連結部に機枠1の三点連
結部(連結ピン6及び左右のロワピン8)を連結するた
め、機枠1の後方にロータリー40、畦塗り体58及びゲー
ジ輪68を有する可動機枠34が配置固定されることによ
り、畦塗り機のバランスがよく、クイックカプラー32の
三点連結部に機枠1の三点連結部がスムーズに連結さ
れ、また、機枠1の三点連結部からクイックカプラー32
の三点連結部がスムーズに外される。
【0072】また、機枠1の後方にロータリー40、畦塗
り体58及びゲージ輪68を有する可動機枠34が配置固定さ
れることにより、畦塗り作業時に比べ可動機枠34のロー
タリー40及び畦塗り体58が機枠1の左右方向に出っ張る
ことが少なく、横幅を最小にすることができ、畦塗り機
の運搬が容易となる。
【0073】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、機枠の後側部
に取着した上下方向の回動中心軸に畦塗り用の泥土を跳
ね上げる回転自在のロータリー及びこのロータリーから
跳ね上げられた泥土を旧畦に塗り付けて整畦する回転自
在の畦塗り体を有する可動機枠を進行方向に対して左右
方向に回動自在に取着し、前記機枠に前記回動中心軸を
中心として前記可動機枠を左右方向に回動し旧畦の畦塗
り作業位置にロータリー及び畦塗り体を配置してロック
するロック手段を設けたので、機枠の回動中心軸を中心
として可動機枠を左右方向に回動することにより、機枠
の左右部に可動機枠のロータリー及び畦塗り体を簡単に
切替え設置して畦塗り作業に備えることができ、このた
め、旧畦に対して順次畦塗り作業を行うとともに、この
旧畦の進行方向の最終端部分では方向転換して前行程の
旧畦側にロータリー及び畦塗り体を切替え設置すること
により、旧畦の全長に亘って確実に畦塗り作業を行うこ
とができ、この旧畦に対して畦塗り進行方向の最終端部
分に畦塗り作業を行わない未作業部分が生じることを確
実に防止できる。
【0074】また、ロータリーから跳ね上げられた泥土
を回転自在の畦塗り体にて旧畦に塗り付けて整畦するの
で、この旧畦に跳ね上げられた泥土の付着性が十分で旧
畦に塗り付けた整畦土が崩れたり水漏れするようなこと
がなく整然と整畦することができる。したがって、作業
性にすぐれ仕上がり具合が良好な畦塗り機を提供するこ
とができる。
【0075】請求項2の発明によれば、回動中心軸に左
右方向に回動自在に取着した可動機枠のミッションケー
スは前方に向かって回転自在に突出した第1の入力軸及
び後方に向かって回転自在に突出した第2の入力軸を有
するので、この可動機枠を左右方向に切替え回動した場
合には前方に移動位置した第1の入力軸または第2の入
力軸を用いて第1の伝動ケースのロータリー及び第2の
伝動ケースの畦塗り体を確実に回転駆動させることがで
き、機枠の左右部に可動機枠を切替え設定しても、その
ロータリー及び畦塗り体を回転駆動して畦塗り作業を行
うことができる。
【0076】請求項3の発明によれば、機枠は左右方向
の中心部にミッションケースの第1の入力軸及び第2の
入力軸を着脱自在に連結するクラッチを有する入力連結
軸を設けたので、この入力連結軸にはクラッチにて左右
方向に回動したミッションケースの第1の入力軸及び第
2の入力軸を確実に連結することができ、このため、入
力連結軸にはトラクタからの出力を伝達する動力伝達軸
を連結しておくことができ、ロータリー及び畦塗り体の
駆動系を簡単に構成することができる。
【0077】請求項4の発明によれば、操作レバーの切
替え操作によって入力連結軸に対して第1の入力軸及び
第2の入力軸を連結できると同時に機枠に対して可動機
枠をロックでき、かつ、入力連結軸に対する第1の入力
軸及び第2の入力軸の連結解除と同時に機枠に対する可
動機枠のロックを解除でき、可動機枠を左右方向に切替
える操作性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す畦塗り機の一部を切欠
した平面図である。
【図2】同上側面図である。
【図3】同上可動機枠のロック状態を示す側面図であ
る。
【図4】同上可動機枠のロック解除状態を示す側面図で
ある。
【図5】同上畦塗り作業状態を示す背面図である。
【図6】同上可動機枠を左側に切替えた状態を示す一部
を切欠した平面図である。
【図7】同上畦塗り作業状態を示す説明図である。
【図8】同上方向転換した状態を示す説明図である。
【図9】同上可動機枠を前行程側に切替えた状態を示す
説明図である。
【図10】同上機枠の後方に可動機枠を配置した状態を
示す平面図である。
【符号の説明】
1 機枠 6 連結ピン 8 ロワピン 11 入力連結軸 13 クラッチ 16 操作レバー 23 ロックアーム 29 ロック手段 33 回動中心軸 34 可動機枠 35 ミッションケース 36 第1の入力軸 37 第2の入力軸 38 ミッション 39 第1の伝動ケース 40 ロータリー 49,52 第2の伝動ケース 58 畦塗り体 A 旧畦 T トラクタ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トラクタに連結する三点連結部を有する
    機枠と、この機枠の後側部に取着された上下方向の回動
    中心軸と、この回動中心軸に進行方向に対して左右方向
    に回動自在に取着され旧畦に向かって畦塗り用の泥土を
    跳ね上げる回転自在のロータリー及びこのロータリーか
    ら跳ね上げられた泥土を旧畦に塗り付けて整畦する回転
    自在の畦塗り体を有する可動機枠と、前記機枠に設けら
    れ前記回動中心軸を中心として前記可動機枠を左右方向
    に回動し旧畦の畦塗り作業位置にロータリー及び畦塗り
    体を配置してロックするロック手段と、を具備したこと
    を特徴とする畦塗り機。
  2. 【請求項2】 可動機枠は、回動中心軸に左右方向に回
    動自在に取着され前方に向かって回転自在に突出した第
    1の入力軸及び後方に向かって回転自在に突出した第2
    の入力軸を有するミッションを内蔵したミッションケー
    スと、このミッションケースに連結され前記ミッション
    からの出力によって回転駆動されるロータリーを有する
    第1の伝動ケースと、前記ミッションケースに連結され
    前記ミッションからの出力によって回転駆動される畦塗
    り体を有する第2の伝動ケースと、を備えていることを
    特徴とする請求項1記載の畦塗り機。
  3. 【請求項3】 機枠は、その左右方向の中心部に左右方
    向に回動したミッションケースの第1の入力軸及び第2
    の入力軸をクラッチを介して着脱自在に連結する前後方
    向の回転自在の入力連結軸を有することを特徴とする請
    求項1または2記載の畦塗り機。
  4. 【請求項4】 ロック手段は、機枠の左右部に左右方向
    の一方側に回動した可動機枠をロックする一方のロック
    アーム及び左右方向の他方側に回動した可動機枠をロッ
    クする他方のロックアームを有し、この左右のロックア
    ームをクラッチを切替える操作レバーの切替操作に連動
    して可動機枠をロックする方向及びこのロックを解除す
    る方向に回動することを特徴とする請求項1乃至3のい
    ずれかに記載の畦塗り機。
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