JP3389046B2 - 畦塗り機 - Google Patents

畦塗り機

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JP3389046B2
JP3389046B2 JP10205397A JP10205397A JP3389046B2 JP 3389046 B2 JP3389046 B2 JP 3389046B2 JP 10205397 A JP10205397 A JP 10205397A JP 10205397 A JP10205397 A JP 10205397A JP 3389046 B2 JP3389046 B2 JP 3389046B2
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薫 本多
行雄 斉藤
博之 依田
浩 松井
洋一 上杉
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松山株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は畦塗り機に係り、主
として水田を区画する旧畦を畦塗り修復して整畦するも
のに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の畦塗り機としては、たと
えば、特開平8−9706号公報に記載されているよう
に、トラクタに連結する機枠に左右方向の伝導ケースを
突設し、この伝導ケースに畦際の土を掘土する回転自在
の掘土ロータリ及び前記トラクタの車輪の外側方に突出
して前記掘土ロータリからの掘土を旧畦上に落下させる
誘導部材をそれぞれ固定し、この誘導部材の後方に位置
して前記機枠に固定された前後方向の伝導ケースに旧畦
上に落下された盛土を掻き込んで畦塗り整畦する整畦体
を回転自在に軸架した構成が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記公報に記載の構成
では、掘土ロータリを有する誘導部材及び畦塗り整畦す
る整畦体はトラクタの車輪の外側方に突出した状態で機
枠に位置固定されているため、道路走行時及び圃場への
出入り時の非畦塗り作業では掘土ロータリを有する誘導
部材及び整畦体はトラクタの一方側の車輪の外側方に大
きく突出して片寄ったままの状態でトラクタの懸架機構
にて持ち上げ移動されることになり、この掘土ロータリ
を有する誘導部材及び整畦体にてトラクタ側に偏荷重が
生じて重量バランスが損なわれ、道路走行時及び圃場へ
の出入り時の安定走行を確保する上で好ましくなく、ま
た、道路走行時では、掘土ロータリを有する誘導部材及
び整畦体はトラクタの一方側の車輪の外側方に大きく突
出した状態で走行されるため、交通障害が生じ易い、と
いう問題がある。
【0004】本発明は、このような課題に鑑みてなされ
たもので、ロータリー及び畦塗り体を、トラクタの一方
側の車輪より外側方に突出させた畦塗り作業位置及びト
ラクタの内側方に後退させた非畦塗り作業位置にそれぞ
れ簡単にオフセットすることを可能にし、非畦塗り作業
時ではロータリー及び畦塗り体にてトラクタ側に偏荷重
が生じて重量バランスが損なわれることを防止でき、道
路走行時及び圃場への出入り時の安定走行を確保でき、
道路走行時の交通障害の問題も解消できる畦塗り機を提
供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の畦塗り機
は、トラクタの懸架機構に連結される連結部を有する機
枠と、この機枠の後方に配置され一端部に畦塗り用の
泥土を切削して跳ね上げる多数の切削刃を有する回転自
在のロータリー及びこのロータリーの後方に位置してこ
のロータリーの各切削刃にて跳ね上げられた泥土を旧畦
に塗り付けて旧畦を修復する回転自在の畦塗り体を有す
る可動フレームと、前記機枠に前記可動フレームを移動
自在に連結しこの可動フレームの前記ロータリー及び
畦塗り体を前記トラクタの車輪より外側方に突出させた
畦塗り作業位置及び前記トラクタの内側方に後退させた
非畦塗り作業位置にそれぞれ移動可能にした平行リンク
と、前記機枠に回動自在に取り付けられ前記ロータリ
ー及び畦塗り体を畦塗り作業位置及び非畦塗り作業位置
に移動させた前記平行リンクを移動不能に支持する平行
リンク支持手段とを具備し、前記平行リンクは、所定の
間隔をおいて平行に配設される一対のリンクにて形成さ
れ、この一対のリンクの一端部が前記機枠の両側部に設
けた上下方向の取付軸にてそれぞれ回動自在に取り付け
られているとともに、その他端部が前記可動フレームの
両側部に前記両側部の取付軸と略同一間隔をおいて設け
た上下方向の連結軸にてそれぞれ回動自在に取り付けら
れており、畦塗り作業時には、前記平行リンクを形成す
る前記一対のリンクの前記取付軸を中心とする一方向へ
の回動にて前記可動フレームが前記機枠に対して離間し
た後に接近するように外側方に向かって水平移動され、
この水平移動した可動フレームが前記平行リンク支持手
段による前記平行リンクの支持にて固定され、この可動
フレームの固定にて前記ロータリー及び畦塗り体が畦塗
り作業位置に位置決めされ、非畦塗り作業時には、前記
平行リンクを形成する前記一対のリンクの前記取付軸を
中心とする他方向への回動にて前記可動フレームが前記
機枠に対して離間した後に接近するように内側方に向か
って水平移動され、この水平移動した可動フレームが前
記平行リンク支持手段による前記平行リンクの支持にて
固定され、この可動フレームの固定にて前記ロータリー
及び畦塗り体が非畦塗り作業位置に位置決めされるもの
である。
【0006】そして、畦塗り作業時は、平行リンク支持
手段にて平行リンクの支持を解除し、機枠に対して平行
リンクを介して可動フレームを外側方に向かって押動す
ることにより、この平行リンクを形成する一対のリンク
の取付軸を中心とする一方向への回動にて可動フレーム
が機枠に対して離間した後に接近するように外側方に向
かって水平移動され、この可動フレームのロータリー及
びこのロータリーの後方に位置した畦塗り体がトラクタ
の一方側の車輪より外側方に突出される。
【0007】また、可動フレームのロータリー及び畦塗
り体が畦塗り作業位置に突出移動された時点で、平行リ
ンク支持手段にて平行リンクを移動不能に支持して固定
することにより、可動フレームが固定されるとともに、
この可動フレームのロータリー及び畦塗り体が畦塗り作
業位置に位置決めされる。
【0008】つぎに、トラクタにて機枠が旧畦際に沿っ
て牽引進行されるとともに、この機枠に連結した可動フ
レームのロータリー及び畦塗り体がそれぞれ駆動回転さ
れることにより、このロータリーの各切削刃にて旧畦の
側面部及び旧畦際が順次切削されるとともに、これらの
切削土が畦塗り用の泥土として畦塗り体に向かって跳ね
上げ供給される。
【0009】また、畦塗り体に供給された畦塗り用の泥
土は、この畦塗り体にて旧畦の側面部及び上面部に沿っ
て順次塗り付けられ、旧畦の側部は下方に向かって拡開
した傾斜面に順次修復されると同時に、旧畦の上部が水
平状面に順次修復される。したがって、旧畦は所定の形
態に順次整畦される。
【0010】つぎに、非畦塗り作業時は、平行リンク支
持手段にて平行リンクの支持を解除し、機枠に対して平
行リンクを介して可動フレームを内側方に向かって押動
することにより、この平行リンクを形成する一対のリン
クの取付軸を中心とする他方向への回動にて可動フレー
ムが機枠に対して離間した後に接近するように内側方に
向かって水平移動され、この可動フレームのロータリー
及びこのロータリーの後方に位置した畦塗り体がトラク
タの内側方に後退される。
【0011】また、可動フレームのロータリー及び畦塗
り体が非畦塗り作業位置に後退移動された時点で、平行
リンク支持手段にて平行リンクを移動不能に支持して固
定することにより、可動フレームが固定されるととも
に、この可動フレームのロータリー及び畦塗り体が非畦
塗り作業位置に位置決めされ、このロータリー及び畦塗
り体がそれぞれトラクタの一方側の車輪から外側方に大
きく突出することが防止される。
【0012】そして、機枠の後方の所定位置に可動フレ
ーム並びにこの可動フレームのロータリー及び畦塗り体
が配置固定され、このロータリー及び畦塗り体にてトラ
クタ側に偏荷重が生じて重量バランスが損なわれること
がなく、道路走行時及び圃場への出入り時の安定走行が
確保され、かつ、道路走行時の交通障害の問題も解消さ
れる。
【0013】求項記載の畦塗り機は、請求項1記
の畦塗り機において、平行リンク支持手段は、一対のリ
ンク及びこの一対のリンクの両端部間を結んで形成され
る平行四辺形の一方の対角位置に配設される支持片にて
形成され、この支持片は一端部を機枠の一方の取付軸に
回動自在に取り付けるとともに、他側部に可動フレーム
の他方の連結軸に着脱自在に係合する軸方向に離間した
複数の係合部を有する、ものである。
【0014】そして、可動フレームのロータリー及び畦
塗り体を畦塗り作業位置にオフセットされた場合には、
支持片の他側部の選択した位置の係合部を可動フレーム
の他方の連結軸に係合することにより、この支持片にて
一対のリンクが移動不能に支持して固定される。
【0015】また、可動フレームのロータリー及び畦塗
り体を非畦塗り作業位置にオフセットされた場合には、
支持片の他側部の選択した位置の係合部を可動フレーム
の他方の連結軸に係合することにより、この支持片にて
一対のリンクが移動不能に支持して固定される。
【0016】したがって、可動フレーム並びにこの可動
フレームのロータリー及び畦塗り体が畦塗り作業位置及
び非畦塗り作業位置にオフセットされた状態に応じて可
動フレームの他方の連結軸に対して支持片の複数の係合
部を選択して係合することにより、この支持片にてロー
タリー及び畦塗り体が簡単に畦塗り作業位置及び非畦塗
り作業位置に位置固定される。
【0017】請求項記載の畦塗り機は、請求項1また
は2記載の畦塗り機において、可動フレームは、ロータ
リーを上下方向に位置調節可能に支持した調節手段を有
する、ものである。
【0018】そして、可動フレーム並びにこの可動フレ
ームのロータリー及び畦塗り体を非畦塗り作業位置に移
動する際に、このロータリーが機枠の連結部に当接して
非畦塗り作業位置に移動できない場合には、調節手段を
調節操作することにより、ロータリーが機枠の連結部か
ら離間した位置に下降され、したがって、可動フレーム
のロータリー及び畦塗り体を非畦塗り作業位置にスムー
ズに移動することができる。
【0019】また、畦塗り作業時は、ロータリーが機枠
の連結部から離間した位置に下降され状態を呈している
ので、可動フレーム並びにこの可動フレームのロータリ
ー及び畦塗り体をスムーズに畦塗り作業位置に移動され
る。そして、調節手段を調節操作することにより、ロー
タリーが旧畦を切削する所定の位置に上昇される。した
がって、このロータリー及び畦塗り体にて旧畦が畦塗り
用の泥土にて順次修復され所定の形態に整畦される。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面を参照して説明する。
【0021】1は機枠で、この機枠1は中空角柱状の左
右方向の主フレーム2を有し、この主フレーム2の両端
部にロワアーム3がそれぞれ前下方に向かって傾斜して
一体に突設され、この両側のロワアーム3の先端部に連
結部4がそれぞれ突設され、この両側の連結部4は左右
方向のロワピン5にてそれぞれ形成されている。
【0022】また、前記主フレーム2の中間上部にマス
ト6が前上方に向かって傾斜して一体に突設され、この
マスト6の先端部に連結部7が設けられ、この連結部7
は着脱可能な連結ピン8にて形成されている。また、前
記主フレーム2の下部に沿って板状の取付フレーム9が
一体に固着され、この取付フレーム9の左右方向の略中
間部に軸受体10にて前後方向の動力中継軸11が回転自在
に軸架され、この動力中継軸11は前後に前記軸受体10の
前後部から突出された連結軸部12をそれぞれ有してい
る。
【0023】また、前記主フレーム2の両側端部にこの
主フレーム2の上下から後方に向かって取付板13がそれ
ぞれ相対して平行に一体に突設され、この両側端部の上
下の取付板13に上下方向の取付軸14がそれぞれ挿脱自在
に取り付けられている。
【0024】さらに、前記一方側のロワアーム3の外側
部に上下面に開口した中空筒状のスタンドホルダー15が
一体に固着され、前記他方側のロワアーム3の外側部に
左右方向の支持アーム16が外側方に向かって水平状に一
体に突設され、この支持アーム16の突出端部に上下面に
開口した中空筒状のスタンドホルダー17が一体に固着さ
れている。
【0025】18は前記機枠1の後方に配置される可動フ
レームで、この可動フレーム18は左右方向に延在した中
空パイプ状のフレーム本体19を有し、このフレーム本体
19の一端部に前後方向の第1の伝動ケース20が上下方向
に回動自在に取り付けられ、前記フレーム本体19の他端
部に前記第1の伝動ケース20と平行に前後方向の回動板
21が上下方向に回動自在に取り付けられている。
【0026】また、前記フレーム本体19は中間部に入力
軸22を前方に向けて回転自在に突出したミッション23が
設けられ、このミッション23の第1の出力軸24が前記フ
レーム本体19内の一方側に回転自在に設けられ、この第
1の出力軸24の出力端部が前記第1の伝動ケース20の基
端部内に回転自在に突出されている。
【0027】また、前記ミッション23の第2の出力軸25
が前記フレーム本体19内の他方側に回転自在に設けられ
ている。また、前記ミッション23内に前記第1の出力軸
24のベベルギヤ26、前記第2の出力軸25のベベルギヤ27
及びこの両ベベルギヤ26,27に噛合した前記入力軸22の
ベベルギヤ28がそれぞれ設けられている。
【0028】また、前記第1の伝動ケース20と前記回動
板21との先端部間に前記フレーム本体19と平行に中空パ
イプ状の左右方向の第2の伝動ケース29が取り付けら
れ、この第2の伝動ケース29内に左右方向の伝動軸30が
回転自在に設けられ、この伝動軸30の一端部が前記第1
の伝動ケース20の先端部内に回転自在に突出され、この
伝動軸30の突出端部は前記第1の出力軸24の出力端部に
前記第1の伝動ケース20内に設けた連動媒体31を介して
連動連結されている。
【0029】つぎに、前記伝動軸30の他端部は前記第2
の伝動ケース29の他端部に設けた軸受体32にて回転自在
に軸支され、この伝動軸30の他端部にこの伝動軸30の延
長方向の外側方に向かって畦塗り用の泥土を切削して後
述する畦塗り体に跳ね上げるロータリー33が回転自在に
連結されている。
【0030】前記ロータリー33は前記伝動軸30の他端部
に連結された左右方向の回転軸34と、この回転軸34に軸
方向に間隔をおいて周側部にブラケット35を介して放射
状に突設された多数の切削刃36と、を有して構成され、
この多数の切削刃36の中で外側端部に位置する切削刃36
は他の切削刃36の長さより短くその先端部が内側方に向
かって折り曲げ形成されている。
【0031】また、前記回動板21の先端部に前記ロータ
リー33の前方面、上方面及び両側方面をそれぞれ被覆し
たカバー体37が固着されている。そして、前記ロータリ
ー33がアップカット方向に回転駆動されることにより、
その各切削刃36にて旧畦の側部及び畦際を畦塗り用の泥
土として切削されるとともに、これらの泥土は前記カバ
ー体37に案内されてこのカバー体37の後方面から後述す
る畦塗り体に跳ね上げ供給されるようになっている。
【0032】また、前記フレーム本体19の他端部に後下
方に向かって下降傾斜した前後方向の第3の伝動ケース
38が固定され、この第3の伝動ケース38内に前記第2の
出力軸25の出力端部が突出されている。また、前記第3
の伝動ケース38の後端部に軸受体39が固定され、この軸
受体39に左右方向の回転軸40が回転自在に軸架され、こ
の回転軸40の一端部が前記第3の伝動ケース38内に突出
され、この回転軸40の突出端部は前記第2の出力軸25の
出力端部に連動媒体41を介して連動連結されている。
【0033】つぎに、前記回転軸40の他端部に前記ロー
タリー33の後方に位置してこのロータリー33の各切削刃
36にて跳ね上げられた泥土を旧畦に塗り付けて旧畦を修
復する畦塗り体42が固着されている。この畦塗り体42は
旧畦の側部を下方に向かって拡開した傾斜面に修復する
円錐形状の側面修復部43と、この側面修復部43の縮径端
部に一体に連設され旧畦の上部を水平状面に修復する円
筒状の上面修復部44と、を有している。
【0034】そして、前記畦塗り体42は前記回転軸40に
てダウンカット方向に回転駆動されることにより、その
側面修復部43にて旧畦の側部を下方に向かって拡開した
傾斜面に修復すると同時にその上面修復部44にて旧畦の
上部を水平状面に修復するようになっている。また、前
記畦塗り体42は前記カバー体37に連続した延長カバー部
37a にて上方部が被覆されている。
【0035】つぎに、前記フレーム本体19の両側部に前
後方向の連結アーム45がそれぞれ前方に向かって水平か
つ平行に一体に固着され、この両側部の連結アーム45の
先端部の上下に取付板46がそれぞれ相対して平行に一体
に固着され、この両側部の上下の取付板46に前記両側部
の取付軸14と略同間隔で上下方向の連結軸47がそれぞれ
挿脱自在に装着されている。
【0036】つぎに、前記機枠1の主フレーム2に平行
リンク48にて前記可動フレーム18が左右方向に移動自在
に連結され、この可動フレーム18の前記ロータリー33及
び前記畦塗り体42がトラクタAの一方側の車輪Cより外
側方に突出させた畦塗り作業位置及びトラクタAの内側
方に後退させた非畦塗り作業位置に移動可能になってい
る。
【0037】前記平行リンク48は所定の間隔をおいて平
行に配設される前後方向の一対のリンク49にて形成さ
れ、この一対のリンク49の一端部に形成された軸挿通部
50が前記主フレーム2の両側部の上下の取付板13間にそ
れぞれ挿入された状態で、この軸挿通部50が前記取付軸
14にてそれぞれ回動自在に取り付けられている。また、
前記一対のリンク49の他端部に形成された軸挿通部51が
前記フレーム本体19の両側部の上下の取付板13間にそれ
ぞれ挿入された状態で、この軸挿通部51が前記連結軸47
にてそれぞれ回動自在に取り付けられている。
【0038】そして、前記一対のリンク49及びこの一対
のリンク49を連結した両側部の連結アーム45にて前記機
枠1の主フレーム2に前記可動フレーム18のフレーム本
体19が所定の高さ位置に支持され、かつ、このフレーム
本体19の他端部に固定された前記第3の伝動ケース38を
介して前記畦塗り体42が所定の高さ位置に支持されてい
る。
【0039】そうして、前記一対のリンク49にて前記前
側左右の取付軸14及び後側左右の連結軸47を介して前記
機枠1の主フレーム2に対して前記可動フレーム18が左
右方向に移動自在に連結支持されていることにより、こ
の可動フレーム18の前記ロータリー33及び前記畦塗り体
42がトラクタAの一方側の車輪Cより外側方に突出させ
た畦塗り作業位置及びトラクタAの内側方に後退させた
非畦塗り作業位置に移動可能になっている。
【0040】つぎに、前記機枠1の主フレーム2に前記
ロータリー33及び前記畦塗り体42を畦塗り作業位置及び
非畦塗り作業位置に移動させた前記一対のリンク49を回
動移動不能に支持する平行リンク支持手段52が回動自在
に取り付けられている。
【0041】前記平行リンク支持手段52は前記一対のリ
ンク49及びこの一対のリンク49の両端部間を結んで形成
される平行四辺形の一方の対角位置に配設される支持片
53にて形成され、この支持片53は一端部が前記主フレー
ム2の一方の取付軸14の下端部に回動自在に取り付けら
れ、その他側部にこの支持片53の他端部に向かって所定
の間隔をおいて離間し前記他方の連結軸47に係脱自在に
係合する係合部としての複数の係合孔54がそれぞれ形成
されている。
【0042】つぎに、前記第3の伝動ケース38の前端部
に略コ字形状のブラケット55が前方に向かって一体に突
設され、このブラケット55に前記回動板21を介して前記
ロータリー33を上下方向に設定位置を調節可能に支持す
る調節手段56が取り付けられている。
【0043】前記調節手段56は、前記ブラケット55に支
持された左右方向の中空円筒状の軸支体57と、この軸支
体57内に回動自在に挿通された回動軸58と、この回動軸
58の一端部に取り付けられ上下方向に貫通した摺動孔59
を有するブロック状の支持体60と、この支持体60の摺動
孔59内に摺動自在に挿通された摺動軸部61を有する上下
方向の調節螺杆62と、前記支持体60の上部に位置して前
記調節螺杆62に固着されこの調節螺杆62を抜け止め支持
するストッパー63と、を有している。
【0044】また、前記調節手段56は、前記支持体60の
下方に位置して前記調節螺杆62に形成された環状係止体
64に係止されこの調節螺杆62を被覆した調節螺杆62より
大径の中空筒状の上下方向のガイド体65と、前記調節螺
杆62に螺合されこの調節螺杆62の回動により前記ガイド
体65内に沿って上下動される上下方向の調節支杆66と、
前記回動板21に突設された略L字形状のブラケット67に
軸架され前記調節支杆66の下端部に形成された軸支部68
に回動自在に挿通した取付支軸69と、前記調節螺杆62の
上端部に突設されこの調節螺杆62を回動操作する操作ハ
ンドル70と、を有している。
【0045】そして、前記操作ハンドル70を回動操作す
ることにより、この調節螺杆62にて調節支杆66が上下動
されるとともに、この調節支杆66にて取付支軸69及びブ
ラケット67を介して回動板21が前記フレーム本体19を中
心として上下方向に回動され、かつ、この回動板21にて
一端部が第1の伝動ケース20に支持されている第2の伝
動ケース29が上下方向に回動され、この第2の伝動ケー
ス29に連結したロータリー33が上下方向に設定位置が調
節されるようになっている。
【0046】つぎに、前記実施の形態の作用を説明す
る。
【0047】トラクタAの懸架機構Bすなわち、トップ
リンクa及び両側部のロワリンクbに連結されたクイッ
クカプラcの上部フックdを機枠1の連結ピン8に係合
するとともに前記クイックカプラcの左右の下部フック
eを機枠1の両側部のロワピン5にそれぞれ係合する。
【0048】また、トラクタAの動力取出軸(PTO
軸)に動力伝達軸(図示せず)の一端部をユニバーサル
ジョイントを介して連結するとともに、この動力伝達軸
の他端部を機枠1の動力中継軸11の前側部の連結軸部12
にユニバーサルジョイントを介して連結する。
【0049】さらに、機枠1の動力中継軸11の後側部の
連結軸部12に動力伝達軸(図示せず)の一端部をユニバ
ーサルジョイントを介して連結するとともに、この動力
伝達軸の他端部を可動フレーム18のフレーム本体19に設
けたミッション23の入力軸22にユニバーサルジョイント
を介して連結する。
【0050】つぎに、畦塗り作業時は、平行リンク支持
手段52すなわち支持片53を連結軸47から取り外すことに
より、平行リンク48の支持が解除される。そして、機枠
1の主フレーム2に対して平行リンク48を介して可動フ
レーム18を外側方に向かって押動することにより、図1
および図5から明らかなように、この平行リンク48を形
成する一対のリンク49の取付軸14を中心とする一方向へ
の回動にて可動フレーム18が機枠1に対して離間した後
に接近するように外側方に向かって水平移動され、この
可動フレーム18のロータリー33及びこのロータリー33の
後方に位置した畦塗り体42がトラクタAの一方側の車輪
Cより外側方に突出される。この際、ロータリー33及び
畦塗り体42はトラクタAの大きさに応じて突出量を可変
調整し、本機を牽引するトラクタAに対応し、このトラ
クタAの一方側の車輪Cより外方の適正位置に突出す
る。
【0051】また、可動フレーム18のロータリー33及び
畦塗り体42が畦塗り作業位置に突出移動された時点で、
支持片53の所定の位置の係合孔54内に連結軸47を挿入す
るとともに、この連結軸47に支持片53を抜け止めする抜
止めピンを装着することにより、この支持片53が平行リ
ンク48の対角位置の一方の取付軸14と他方の連結軸47と
の間に掛け渡された状態で位置決めされる。
【0052】そして、この支持片53にて平行リンク48が
回動移動不能に支持されて位置固定されることにより、
この可動フレーム18が位置固定されるとともに、この可
動フレーム18のロータリー33及び畦塗り体42がトラクタ
Aの一方側の車輪Cより外側方に突出された畦塗り作業
位置に位置決めされる。
【0053】つぎに、トラクタAにて機枠1が旧畦際に
沿って牽引進行されるとともに、このトラクタAのPT
O軸からの出力により動力伝達軸を介して動力中継軸11
が回転され、この動力中継軸11にて動力伝達軸を介して
可動フレーム18のミッション23の入力軸22が回転され、
この入力軸22のベベルギヤ28にて第1の出力軸24のベベ
ルギヤ26及び第2の出力軸25のベベルギヤ27がそれぞれ
回転される。
【0054】そして、第1の出力軸24にて第1の伝動ケ
ース20内の連動媒体31及び第2の伝動ケース29内の伝動
軸30がそれぞれ回転され、この伝動軸30にてロータリー
33がアップカット方向に向かって回転駆動される。ま
た、第2の出力軸25にて第3の伝動ケース38内の連動媒
体41を介して回転軸40が回転され、この回転軸40にて畦
塗り体42がダウンカット方向に向かって泥土に対してス
リップ回転する早い速度で回転駆動される。
【0055】また、ロータリー33が回転駆動されること
により、このロータリー33の各切削刃36にて旧畦の側面
部及び旧畦際が順次切削されるとともに、これらの切削
土が各切削刃36にてカバー体37に沿って持ち回わられ、
かつ、このカバー体37の案内作用により畦塗り用の泥土
として畦塗り体42に向かって供給される。
【0056】この際、ロータリー33がアップカット方向
に向かって回転駆動されることにより、このロータリー
33の各切削刃36にて切削土がカバー体37に沿って持ち回
られるとともに、これらの切削土が旧畦に対して上方か
ら落下され、畦塗り体42の前方に畦塗り用の泥土として
十分に供給される。また、切削土が旧畦に対して上方か
ら落下供給されることにより、ロータリー33に畦塗り体
42を可及的に近付けた位置に配設することができ、前後
方向の全長を可及的に短小化することが可能になる。
【0057】また、畦塗り体42に供給された畦塗り用の
泥土は、この畦塗り体42の側面修復部43にて旧畦の側面
部に沿って順次塗り付けられ、この旧畦の側部は下方に
向かって拡開した傾斜面に順次修復されると同時に、こ
の畦塗り体42の上面修復部44にて旧畦の上面部に沿って
順次塗り付けられ、この旧畦の上部が水平状面に順次修
復される。
【0058】したがって、畦塗り体42の側面修復部43及
び上面修復部44にて旧畦の側面部及び旧畦の上面部が固
く締め固められて旧畦が所定の形態に順次整畦される。
【0059】つぎに、非畦塗り作業時は、平行リンク支
持手段52の支持片53を連結軸47から取り外すことによ
り、平行リンク48の支持が解除される。そして、機枠1
の主フレーム2に対して平行リンク48を介して可動フレ
ーム18を内側方に向かって押動することにより、図1お
よび図5から明らかなように、この平行リンク48を形成
する一対のリンク49の取付軸14を中心とする他方向への
回動にて可動フレーム18が機枠1に対して離間した後に
接近するように内側方に向かって水平移動され、この可
動フレーム18のロータリー33及びこのロータリー33の後
方に位置した畦塗り体42がトラクタAの内側方に後退さ
れる。
【0060】この際、すなわち、可動フレーム18並びに
この可動フレーム18のロータリー33及び畦塗り体42を非
畦塗り作業位置に後退移動する際に、このロータリー33
すなわち、ロータリー33のカバー体37が機枠1の一方側
のロワピン5またはロワアーム3に当接して非畦塗り作
業位置に移動できない場合には、調節手段56を調節操作
することにより、ロータリー33及びカバー体37が機枠1
の一方側のロワピン5またはロワアーム3から離間した
位置に下降回動される。したがって、可動フレーム18の
ロータリー33及び畦塗り体42が非畦塗り作業位置にスム
ーズに後退移動される。
【0061】すなわち、調節手段56の操作ハンドル70を
回動操作することにより、この操作ハンドル70にて調節
螺杆62が回動され、この調節螺杆62にて調節支杆66が下
降され、この調節支杆66の下端部の軸支部68にて取付支
軸69及びブラケット67を介して回動板21が下方に向かっ
て押動される。そして、この回動板21が可動フレーム18
のフレーム本体19を中心として下降回動され、この回動
板21により下降される第2の伝動ケース29にて第1の伝
動ケース20が可動フレーム18のフレーム本体19を中心と
して下降回動される。
【0062】したがって、回動板21及び第1の伝動ケー
ス20によりフレーム本体19を中心として下降回動される
第2の伝動ケース29にてロータリー33及びカバー体37が
この第2の伝動ケース29と同時に下降回動され、このロ
ータリー33及びカバー体37が機枠1の一方側のロワピン
5またはロワアーム3から離間した位置に下降回動さ
れ、このロータリー33及びカバー体37が一方側のロワピ
ン5またはロワアーム3に当接することなく非畦塗り作
業位置にスムーズに後退移動される。
【0063】また、可動フレーム18のロータリー33及び
畦塗り体42が非畦塗り作業位置に後退移動された時点
で、支持片53の所定の位置の係合孔54内に他方の連結軸
47を挿入するとともに、この連結軸47に支持片53を抜け
止めする抜止めピンを装着することにより、この支持片
53が平行リンク48の対角位置の一方の取付軸14と他方の
連結軸47との間に掛け渡された状態で位置決めされる。
【0064】そして、この支持片53にて平行リンク48が
回動移動不能に支持されて位置固定されることにより、
この可動フレーム18が位置固定されるとともに、この可
動フレーム18のロータリー33及び畦塗り体42がトラクタ
Aの内側方に後退移動された非畦塗り作業位置に位置決
めされ、このロータリー33及び畦塗り体42がそれぞれト
ラクタAの一方側の車輪から外側方に大きく突出するこ
とが防止される。
【0065】したがって、機枠1の後方の所定位置に可
動フレーム18並びにこの可動フレーム18のロータリー33
及び畦塗り体42が配置固定され、このロータリー33及び
畦塗り体42にてトラクタA側に偏荷重が生じて重量バラ
ンスが損なわれることがなく、道路走行時及び圃場への
出入り時の安定走行が確保され、かつ、道路走行時の交
通障害の問題も解消される。
【0066】つぎに、畦塗り作業時は、ロータリー33及
びカバー体37が一方側のロワピン5またはロワアーム3
から離間した位置に下降された状態を呈しているので、
可動フレーム18並びにこの可動フレーム18のロータリー
33及び畦塗り体42をスムーズに畦塗り作業位置に移動さ
れる。
【0067】そして、調節手段56の操作ハンドル70を、
前記可動フレーム18のロータリー33及び畦塗り体42を非
畦塗り作業位置に後退移動させる場合と反対方向に向か
って回動して調節操作することにより、この操作ハンド
ル70にて調節螺杆62が回動され、この調節螺杆62にて調
節支杆66が上昇され、この調節支杆66の下端部の軸支部
68にて取付支軸69及びブラケット67を介して回動板21が
引上げ回動される。そして、この回動板21が可動フレー
ム18のフレーム本体19を中心として上昇回動され、この
回動板21により上昇される第2の伝動ケース29にて第1
の伝動ケース20が可動フレーム18のフレーム本体19を中
心として上昇回動される。
【0068】したがって、回動板21及び第1の伝動ケー
ス20によりフレーム本体19を中心として上昇回動される
第2の伝動ケース29にてロータリー33及びカバー体37が
この第2の伝動ケース29と同時に上昇回動され、このロ
ータリー33が旧畦を切削する所定の位置に上昇される。
【0069】また、可動フレーム18のロータリー33及び
畦塗り体42を畦塗り作業位置及び非畦塗り作業位置にオ
フセットされる際は、機枠1の主フレーム2の両側部の
取付軸14及び可動フレーム18の両側部の連結軸47を中心
として一対のリンク49がそれぞれ回動され、この一対の
リンク49にて機枠1の主フレーム2に対して可動フレー
ム18がスムーズに移動され、この可動フレーム18のロー
タリー33及び畦塗り体42が容易に畦塗り作業位置及び非
畦塗り作業位置にオフセットされる。
【0070】つぎに、前記実施の形態では、ロータリー
33はアップカット方向に向かって回転駆動される場合に
ついて説明したが、これに限らず、ロータリー33はダウ
ンカット方向に向かって回転駆動するようにしてもよ
い。
【0071】この場合には、たとえば、可動フレーム18
のフレーム本体19に設けたミッション23の入力軸22を後
方に向かって延長し、この入力軸22の延長部に第1の出
力軸24のベベルギヤ26に噛合するベベルギヤ(図示せ
ず)を固着し、この第1の出力軸24のベベルギヤ26は入
力軸22のベベルギヤ28には噛合させず、このベベルギヤ
28には第2の出力軸25のベベルギヤ27のみを噛合させ
る。
【0072】このように構成することにより、ロータリ
ー33はダウンカット方向に向かって回転駆動されるとと
もに、畦塗り体42はダウンカット方向に向かって回転駆
動される。そして、前記実施の形態の場合と同様にロー
タリー33及び畦塗り体42にて旧畦が順次修復されて所定
の形態に整畦される。
【0073】なお、トラクタAの懸架機構Bにて本機を
持ち上げた状態で、その機枠1の両側部のスタンドホル
ダー15,17にキャスターを有するスタンドの支柱を装着
して固定することにより、トラクタAの懸架機構Bにて
本機を下降した際には両側部のスタンドにて本機がロー
タリー33及び畦塗り体42を地面上に離間した状態で支持
される。
【0074】そして、機枠1の各連結部4,7からトラ
クタAの懸架機構Bを取り外した際には、両側部のスタ
ンドにて本機を吊持した状態で容易に移動することが可
能になり、本機を農舎等に容易に格納でき、また、本機
にトラクタAの懸架機構Bを容易に連結することが可能
になる。
【0075】前記実施の形態では平行リンク支持手段52
として支持片53を用いる場合について説明したが、これ
に限らず、平行リンク支持手段52は、たとえば、シリン
ダー装置を用い、このシリンダー装置にてロータリー33
及び畦塗り体42を畦塗り作業位置及び非畦塗り作業位置
に移動させた平行リンク48を移動不能に支持するように
してもよい。
【0076】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、畦塗り作業時
は、平行リンク支持手段にて平行リンクの支持を解除
し、機枠に対して平行リンクを介して可動フレームを外
側方に向かって押動することにより、この平行リンクに
て可動フレームが外側方に向かって移動され、この可動
フレームのロータリー及び畦塗り体をトラクタの一方側
の車輪より外側方に簡単に突出させることができる。
【0077】また、平行リンク支持手段にて平行リンク
を移動不能に支持して固定することにより、可動フレー
ムを簡単に固定できるとともに、この可動フレームのロ
ータリー及び畦塗り体を畦塗り作業位置に確実に位置決
めできる。
【0078】また、非畦塗り作業時は、平行リンク支持
手段にて平行リンクの支持を解除し、機枠に対して平行
リンクを介して可動フレームを内側方に向かって押動す
ることにより、この平行リンクにて可動フレームが内側
方に向かって移動され、この可動フレームのロータリー
及び畦塗り体をトラクタの内側方に簡単に後退させるこ
とができる。
【0079】また、平行リンク支持手段にて平行リンク
を移動不能に支持して固定することにより、可動フレー
ムを簡単に固定できるとともに、この可動フレームのロ
ータリー及び畦塗り体を非畦塗り作業位置に確実に位置
決めでき、このロータリー及び畦塗り体がそれぞれトラ
クタの一方側の車輪から外側方に大きく突出することを
確実に防止できる。
【0080】したがって、ロータリー及び畦塗り体を、
トラクタの一方側の車輪より外側方に突出させた畦塗り
作業位置及びトラクタの内側方に後退させた非畦塗り作
業位置にそれぞれ簡単にオフセットすることができ、非
畦塗り作業時ではロータリー及び畦塗り体にてトラクタ
側に偏荷重が生じて重量バランスが損なわれることを確
実に防止でき、道路走行時及び圃場への出入り時の安定
走行を確保でき、道路走行時の交通障害の問題も解消す
ることができる。
【0081】求項の発明によれば、請求項1の発明
の効果に加え、可動フレームのロータリー及び畦塗り体
を畦塗り作業位置にオフセットされた場合には、支持片
の他側部の選択した位置の係合部を可動フレームの他方
の連結軸に係合することにより、この支持片にて一対の
リンクを確実に移動不能に支持して固定することができ
る。
【0082】また、可動フレームのロータリー及び畦塗
り体を非畦塗り作業位置にオフセットされた場合には、
支持片の他側部の選択した位置の係合部を可動フレーム
の他方の連結軸に係合することにより、この支持片にて
一対のリンクを確実に移動不能に支持して固定すること
ができる。
【0083】したがって、可動フレーム並びにこの可動
フレームのロータリー及び畦塗り体が畦塗り作業位置及
び非畦塗り作業位置にオフセットされた状態に応じて可
動フレームの他方の連結軸に対して支持片の複数の係合
部を選択して係合することにより、この支持片にてロー
タリー及び畦塗り体を簡単に畦塗り作業位置及び非畦塗
り作業位置に位置固定することができる。
【0084】請求項の発明によれば、請求項1または
2の発明の効果に加え、可動フレーム並びにこの可動フ
レームのロータリー及び畦塗り体を非畦塗り作業位置に
移動する際に、このロータリーが機枠の連結部に当接し
て非畦塗り作業位置に移動できない場合には、調節手段
を調節操作することにより、ロータリーを機枠の連結部
から離間した位置に簡単に下降でき、したがって、可動
フレームのロータリー及び畦塗り体を非畦塗り作業位置
にスムーズに移動することができる。
【0085】また、畦塗り作業時は、ロータリーが機枠
の連結部から離間した位置に下降され状態となっている
ので、可動フレーム並びにこの可動フレームのロータリ
ー及び畦塗り体をスムーズに畦塗り作業位置に移動でき
る。そして、調節手段を調節操作することにより、ロー
タリーを旧畦を切削する所定の位置に簡単に上昇でき
る。したがって、このロータリー及び畦塗り体にて旧畦
が畦塗り用の泥土にて順次修復され所定の形態に整畦さ
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す畦塗り機の平面図
である。
【図2】同上側面図である。
【図3】同上可動フレーム部の斜視図である。
【図4】同上調節手段の断面図である。
【図5】同上ロータリー及び畦塗り体を非畦塗り作業位
置に移動した状態を示す平面図である。
【図6】同上側面図である。
【図7】同上ロータリーの作動状態を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 機枠 4,7 連結部 14 取付軸 18 可動フレーム 33 ロータリー 36 切削刃 42 畦塗り体 47 連結軸 48 平行リンク 49 リンク 52 平行リンク支持手段 53 支持片 54 係合部 56 調節手段 A トラクタ B 懸架機構 C 車輪
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松井 浩 長野県小県郡丸子町大字塩川5155番地 松山株式会社内 (72)発明者 上杉 洋一 長野県小県郡丸子町大字塩川5155番地 松山株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−3706(JP,A) 特開 平8−37804(JP,A) 特開 平8−149902(JP,A) 実開 昭60−27609(JP,U) 実開 昭60−44501(JP,U) 実開 平6−64403(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01B 35/00 A01B 73/00 - 73/06

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トラクタの懸架機構に連結される連結部
    を有する機枠と、 この機枠の後方に配置され一端部に畦塗り用の泥土を
    切削して跳ね上げる多数の切削刃を有する回転自在のロ
    ータリー及びこのロータリーの後方に位置してこのロー
    タリーの各切削刃にて跳ね上げられた泥土を旧畦に塗り
    付けて旧畦を修復する回転自在の畦塗り体を有する可動
    フレームと、 前記機枠に前記可動フレームを移動自在に連結しこの
    可動フレームの前記ロータリー及び畦塗り体を前記トラ
    クタの車輪より外側方に突出させた畦塗り作業位置及び
    前記トラクタの内側方に後退させた非畦塗り作業位置に
    それぞれ移動可能にした平行リンクと、 前記機枠に回動自在に取り付けられ前記ロータリー及
    び畦塗り体を畦塗り作業位置及び非畦塗り作業位置に移
    動させた前記平行リンクを移動不能に支持する平行リン
    ク支持手段とを具備し 前記平行リンクは、所定の間隔をおいて平行に配設され
    る一対のリンクにて形成され、 この一対のリンクの一端部が前記機枠の両側部に設けた
    上下方向の取付軸にてそれぞれ回動自在に取り付けられ
    ているとともに、その他端部が前記可動フレームの両側
    部に前記両側部の取付軸と略同一間隔をおいて設けた上
    下方向の連結軸にてそれぞれ回動自在に取り付けられて
    おり、 畦塗り作業時には、前記平行リンクを形成する前記一対
    のリンクの前記取付軸を中心とする一方向への回動にて
    前記可動フレームが前記機枠に対して離間した後に接近
    するように外側方に向かって水平移動され、この水平移
    動した可動フレームが前記平行リンク支持手段による前
    記平行リンクの支持にて固定され、この可動フレームの
    固定にて前記ロータリー及び畦塗り体が畦塗り作業位置
    に位置決めされ、 非畦塗り作業時には、前記平行リンクを形成する前記一
    対のリンクの前記取付軸を中心とする他方向への回動に
    て前記可動フレームが前記機枠に対して離間し た後に接
    近するように内側方に向かって水平移動され、この水平
    移動した可動フレームが前記平行リンク支持手段による
    前記平行リンクの支持にて固定され、この可動フレーム
    の固定にて前記ロータリー及び畦塗り体が非畦塗り作業
    位置に位置決めされる ことを特徴とする畦塗り機。
  2. 【請求項2】 平行リンク支持手段は、一対のリンク及
    びこの一対のリンクの両端部間を結んで形成される平行
    四辺形の一方の対角位置に配設される支持片にて形成さ
    れ、この支持片は一端部を機枠の一方の取付軸に回動自
    在に取り付けるとともに、他側部に可動フレームの他方
    の連結軸に着脱自在に係合する軸方向に離間した複数の
    係合部を有する、ことを特徴とする請求項1記載の畦塗
    り機。
  3. 【請求項3】 可動フレームは、ロータリーを上下方向
    に位置調節可能に支持した調節手段を有する、ことを特
    徴とする請求項1または2記載の畦塗り機。
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