JP2972532B2 - 整畦装置 - Google Patents

整畦装置

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JP2972532B2
JP2972532B2 JP6286891A JP28689194A JP2972532B2 JP 2972532 B2 JP2972532 B2 JP 2972532B2 JP 6286891 A JP6286891 A JP 6286891A JP 28689194 A JP28689194 A JP 28689194A JP 2972532 B2 JP2972532 B2 JP 2972532B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は整畦装置に係り、主とし
て水田を区画する旧畦を補修して水漏れを防ぐように修
復するものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の整畦装置としては、たと
えば、特公平4−64642号公報に記載されているよ
うに、機枠に旧畦の上面部を砕土する多数の砕土刃を放
射状に突設した砕土機構を回転自在に設け、この砕土機
構の後方部に位置して前記機枠に前記旧畦の側面部から
旧畦の内部に回転穿入して土を旧畦上に跳ね上げる複数
の掻上刃を放射状に突設した回転ロータリーを回転自在
に設け、この回転ロータリーの後方部に位置して前記機
枠に前記旧畦上の盛土及び旧畦を叩いて締める整畦体を
設ける構成が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記公報に記載の構成
では、旧畦の上面部を砕土する多数の砕土刃を突設した
砕土機構と前記旧畦の側面部の土を旧畦上に跳ね上げる
複数の掻上刃を突設した回転ロータリーとは前後に配設
されているため、旧畦の上面部及び旧畦の側面部の整畦
処理を同時に行うことができないので作業能率上好まし
くなく、また、砕土機構と回転ロータリーとを回転駆動
させる駆動系を必要とし、これらの構成が複雑になると
ともに全体の形態が大型で高価なものになり易く、さら
に、旧畦の側部の土を旧畦上に跳ね上げて補修用に盛土
とするため、旧畦の湿気状態によっては整畦体にて盛土
を叩いて締めも盛土の付着性が不十分で特に旧畦の側部
の整畦土から崩れ易くなるとともに水漏れし易く、整畦
にばらつきが生じることがある、という問題がある。
【0004】本発明は、このような点に鑑みてなされた
もので、旧畦の上面部及び旧畦の側面部の整畦処理を同
時に行うことができるので作業能率上好ましく、また、
旧畦の上面部を切削する上面切削爪と旧畦の側面部を切
削する側面切削爪とは共通の駆動系でよく、これらの構
成が簡単であるとともに全体の形態が小型でコストメリ
ットが大きく、また、1台で旧畦を切削する整畦作業と
旧畦の畦塗り整畦作業とを簡単に選択でき、さらに、盛
土の付着性が十分で旧畦に塗り付けた整畦土が崩れたり
水漏れするようなことがなく、したがって、整畦にばら
つきが生じることがなく、仕上がりが良好な整畦装置を
提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の整畦装置
は、機枠と、この機枠に設けられトラクタのPTO軸か
らの出力によって回転駆動される左右方向の回転軸と、
この回転軸に設けられた整畦体とを具備し、前記整畦体
は、前記回転軸に連結固定される連結体を有し、この連
結体の周側部に放射状に突設され旧畦の上面部を切削
この切削土を旧畦の側面部から外方に向かって排出する
複数の上面切削爪と、前記連結体の周側部に放射状に突
設され前記旧畦の側面部を切削する複数の側面切削爪と
を有し、前記複数の側面切削爪は、これら側面切削爪の
回転方向の前縁部に切削刃をそれぞれ有するとともに、
その回転方向の後縁部に切削土を旧畦の側面部から外方
に向かって排出する排土板をそれぞれ有するものであ
る。
【0006】
【0007】請求項記載の整畦装置は、請求項1記
の整畦装置において、回転軸に着脱自在に連結される整
畦体と、前記回転軸に着脱自在に連結され前記整畦体の
複数の上面切削爪にて切削された旧畦の上面部及び前記
整畦体の複数の側面切削爪にて切削された旧畦の側面部
に泥土を塗り付けて旧畦を修復する畦塗り体と、を具備
し、前記回転軸に前記整畦体と前記畦塗り体との一方を
交換して連結するものである。
【0008】請求項記載の整畦装置は、請求項記載
整畦装置において、機枠は、回転軸に連結した畦塗り体
の前方に位置して旧畦際の泥土を旧畦に向かって跳ね上
げる複数の跳上爪を放射状に突設した回転自在のロータ
リーと、このロータリーにて跳ね上げられる泥土を旧畦
に向けて案内するカバー体と、を有するものである。
【0009】
【作用】請求項1記載の整畦装置では、機枠を畦際に沿
って進行するとともに、この機枠の回転軸が回転駆動
れることにより、この回転軸に連結固定された整畦体が
回転され、この整畦体の連結体に放射状に突設した複数
の上面切削爪にて旧畦の上面部が所定の位置から順次切
削されるとともに、これらの切削土が旧畦の側面部から
外方に向かって排出され、この複数の上面切削爪と同軸
に放射状に突設した複数の側面切削爪にて前記旧畦の側
面部が所定の位置から順次切削されるとともに、これら
の切削土が旧畦の側面部から外方に向かって排出され
【0010】したがって、旧畦の上面部及びこの旧畦の
側面部がそれぞれ所定の位置から同時に順次切削されて
進行され、この旧畦の上面部及びこの旧畦の側面部が畦
塗りに備えて順次整畦される。
【0011】
【0012】
【0013】請求項記載の整畦装置では、機枠の回転
に整畦体と畦塗り体と一方を交換て連結すること
により、回転軸を共通の回転源として回転軸に連結した
整畦体または畦塗り体が回転される。
【0014】そして、この回転軸に整畦体を連結した場
合には、この整畦体の複数の上面切削爪及び複数の側面
切削爪にて旧畦の上面部及びこの旧畦の側面部が畦塗り
に備えて順次整畦される。また、回転軸に畦塗り体を連
結した場合には、この畦塗り体にて整畦に備えて事前に
切削整畦された旧畦の上面部及びこの旧畦の側面部に泥
土が塗り付けられて順次畦塗りされる。
【0015】請求項記載の整畦装置では、機枠を畦際
に沿って進行するとともに、複数の跳上爪を放射状に突
設したロータリー及び畦塗り体を回転すると、このロー
タリーの各跳上爪にて畦際の泥土が旧畦に向かって順次
跳ね上げられるとともに、これらの泥土はカバー体に案
内されて旧畦に向けて順次抛出される。
【0016】また、旧畦の頂部及び旧畦の側部に放出さ
れた泥土は畦塗り体にて旧畦の頂部及び旧畦の側部に沿
って順次塗り付けられ、この畦塗り体にて旧畦に対して
泥土が十分に締め固められるとともに表面が平滑状態に
仕上げられる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の一実施例の構成を図面を参照
して説明する。
【0018】1は機枠で、この機枠1は左右方向の略中
間上部にマスト2が前方に向かって一体に突設され、こ
のマスト2の突出端部には左右方向の連結ピン3が取着
されている。また、前記機枠1の左右部にヒッチアーム
4がそれぞれ前方に向かって一体に突設され、この左右
のヒッチアーム4の突出端部には左右方向のロワピン5
がそれぞれ一体に固着されている。また、前記左右のヒ
ッチアーム4の前後方向の略中間部は左右方向の支持板
6にて支持されている。
【0019】また、前記支持板6の左右方向の中間部に
は軸受体7が固定され、この軸受体7には前後方向の入
力軸8が回転自在に軸架されている。また、前記左右の
ヒッチアーム4の前側部にはスタンド9をそれぞれ上下
方向に位置調節自在に支持するホルダー10が固着されて
いる。
【0020】そして、前記マスト2の連結ピン3及び前
記左右のヒッチアーム4のロワピン5には図示しないト
ラクタの三点懸架機構に連結されるクイックカプラー11
が連結されている。また、前記入力軸8は前記トラクタ
のPTO軸にユニバーサルジョイントを介して着脱自在
に連結されるようになっている。
【0021】また、前記機枠1の左右方向の略中間部に
はミッションケース12が固定され、このミッションケー
ス12の前側部には左右方向の第1の伝動ケース13が進行
方向の右側下方に向かって傾斜して一体に突設されてい
る。また、前記ミッションケース12の前側部には前記第
1の伝動ケース13の左側上端部を貫通した前後方向の連
動入力軸14が回転自在に突設され、この連動入力軸14の
前端部にはクラッチ15を介して前記入力軸8の後端部が
係脱自在に連結されている。
【0022】また、前記第1の伝動ケース13の右側下端
部には畦際の泥土を旧畦Aに向かって跳ね上げるロータ
リー16が回転自在に軸架されている。このロータリー16
は、前記第1の伝動ケース13の下端部に軸受体17にて回
転自在に軸架された前後方向の回転軸18を有し、この回
転軸18には略三角形状に形成されたフランジ19の中心部
が固着され、このフランジ19の周側部には畦際の泥土を
旧畦Aに向かって跳ね上げる複数の跳上爪20がフランジ
19の外方に向かって放射状に配設され、かつ、この複数
の跳上爪20の基端部がフランジ19の周側部に対してボル
ト・ナット(図示せず)にてそれぞれ着脱自在に連結さ
れている。
【0023】また、前記第1の伝動ケース13内におい
て、前記連動入力軸14に固着されたスプロケット21と、
前記ロータリー16の回転軸18に固着されたスプロケット
22との間には無端チェーン23が回行自在に懸架されてい
る。そして、前記連動入力軸14が回転されることによ
り、前記無端チェーン23を介して前記ロータリー16が回
転されるとともに、このロータリー16の各跳上爪20にて
畦際の泥土を旧畦Aに向かって跳ね上げるようになって
いる。なお、前記ロータリー16に対する前記連動入力軸
14からの動力伝達を、図示しない手段にて遮断してロー
タリー16の回転駆動を停止するようになっている。
【0024】さらに、前記第1の伝動ケース13の前側部
には前記ロータリー16を被覆しロータリー16の各跳上爪
20にて跳ね上げられる泥土を旧畦Aに向けて案内するカ
バー体24が固着されている。このカバー体24は、前記ロ
ータリー16の前後方向の両側部を被覆した前後の側板
部、この両側板部間に連設され前記ロータリー16の上方
部を被覆した天板部及び前記両側板部と天板部間に連設
され前記ロータリー16の回転方向の外端部を被覆した外
側板部とを有して形成されている。
【0025】つぎに、前記ミッションケース12の右側端
部には左右方向の第2の伝動ケース25が一体に固着さ
れ、この第2の伝動ケース25の右側部は前記機枠1の後
側部に固着されている。また、前記第2の伝動ケース25
内には左右部に配設された軸受体26にて左右方向の第1
の出力軸27が回転自在に軸支され、この第1の出力軸27
の左端部は前記ミッションケース12内に突出され、この
第1の出力軸27の突出端部に固着された傘歯車28が前記
連動入力軸14に固着された傘歯車29に噛合されている。
【0026】また、前記第2の伝動ケース25の右側端部
には前後方向の第3の伝動ケース30が前記第1の出力軸
27を中心として上下方向に回動可能に取着支持され、こ
の第3の伝動ケース30の後端部には軸受体31にて水平状
に配設された左右方向の回転軸32が回転自在に軸架され
ている。また、前記第3の伝動ケース30内において前記
回転軸32の基端部にはスプロケット33が固着され、この
スプロケット33と前記第1の出力軸27の右側端部に固着
されたスプロケット34との間には無端チェーン35が回行
自在に懸架されている。
【0027】また、前記回転軸32には軸方向に所定の間
隔をおいて複数の係止孔36がそれぞれ回転軸32の直径方
向に貫通して形成され、この複数の係止孔36の内の選択
した一つに対して連結ボルト37が挿脱自在に挿通される
ようになっている。
【0028】つぎに、前記回転軸32には前記連結ボルト
37にて整畦体38が着脱自在に連結されるようになってい
る。この整畦体38は、前記ロータリー16の後方に位置し
て配設されるもので、前記回転軸32に嵌挿して連結固定
される筒状の連結体39を有し、この連結体39の外端部
(進行方向の右側端部)には外側フランジ40が一体に固
着されているとともに、この外側フランジ40の内側部か
ら内方に所定の間隔をおいて離間して前記連結体39には
内側フランジ41が一体に固着されている。
【0029】また、前記外側フランジ40の周側部には所
定の間隔をおいて前記旧畦Aの上面部Bを切削する複数
の上面切削爪42が放射状に突設されている。この複数の
上面切削爪42は前記外側フランジ40の周側部に対して図
示しないボルト・ナットにてそれぞれ着脱自在に連結さ
れているもので、この複数の上面切削爪42は、その先端
部に前記内側フランジ41に向かって拡開傾斜した切込部
43をそれぞれ有している。
【0030】また、前記内側フランジ41の周側部には所
定の間隔をおいて前記旧畦Aの側面部Cを切削する複数
の側面切削爪44が放射状に突設されている。この複数の
側面切削爪44は前記内側フランジ41の周側部にに対して
図示しないボルト・ナットにてそれぞれ着脱自在に連結
されているもので、この複数の側面切削爪44は、その回
転方向の前縁部に切削刃45をそれぞれ有するとともに、
その回転方向の後縁部に切削土を前記旧畦Aの側方部に
向かって排土する排土板46をそれぞれ有し、かつ、この
複数の側面切削爪44の先端部に湾曲部47を有して形成さ
れている。
【0031】さらに、前記連結体39の内端近傍部には前
記回転軸32に形成された各係止孔36に連通する連通孔48
が連結体39の直径方向に貫通して形成されている。そし
て、前記回転軸32に対して前記整畦体38の連結体39を軸
方向に摺動し、この連結体39の前記連通孔48を、回転軸
32の選択した位置の係止孔36に連通させるとともに、こ
の連通孔48及び選択した位置の係止孔36に対して連結ボ
ルト37を着脱自在に挿着することにより、この連結ボル
ト37にて回転軸32に整畦体38が着脱自在に連結されるよ
うになっている。
【0032】つぎに、前記第3の伝動ケース30の後端上
部に前記カバー体24及び前記整畦体38の右側部に対して
配設された前後方向の側板49を支持した門型フレーム50
が固着されている。この門型フレーム50は、前記第3の
伝動ケース30の後端上部に固定された固定フレーム部51
と、この固定フレーム部51の上端部の水平状部52に左右
方向に摺動自在に嵌合された水平状の摺動部53を上端部
に有して前記側板49を支持した可動フレーム部54とから
なっている。
【0033】そして、前記可動フレーム部54は常時は前
記固定フレーム部51に対して前記側板49を前記カバー体
24及び前記整畦体38の右側部に近接する位置に配設して
固着され、前記回転軸32に対して前記整畦体38を着脱交
換する場合には可動フレーム部54は固定フレーム部51か
ら離間して前記整畦体38を着脱交換するスペースを確保
するようになっている。
【0034】また、前記機枠1の右側後側部には支持ア
ーム55が上方に向かって一体に突設され、この支持アー
ム55の上端部には前記第3の伝動ケース30を前記第1の
出力軸27を中心として上下方向に回動調節して支持する
ハンドル56を有する調節支持機構57が連設されている。
そして、前記ハンドル56を回動操作して前記調節支持機
構57を作動することにより、前記第1の出力軸27を中心
として前記第3の伝動ケース30が上下動調節され、この
第3の伝動ケース30の回転軸32に軸架された前記整畦体
38の接地位置が調節設定されるようになっている。
【0035】さらに、前記第3の伝動ケース30の左側に
近接して前記機枠1の後端部には上下方向のホルダー58
が固着され、このホルダー58には下端部にゲージ輪59を
回転自在に軸架した支柱60が上下方向に調節自在に嵌合
して支持されている。なお、61は前記ミッションケース
12の後部に回転自在に軸架された前後方向の第2の出力
軸で、この第2の出力軸61は前記歯車機構62を介して前
記連動入力軸14に連動連結されている。
【0036】つぎに、前記回転軸32には前記連結ボルト
37にて前記ロータリー16にて放出された泥土を旧畦Aの
上面部B及び側面部Cに沿って塗り付ける畦塗り体70が
着脱自在に連結されるようになっている。
【0037】前記畦塗り体70は、前記ロータリー16の後
方に位置して配設されるもので、前記回転軸32に嵌挿し
て連結固定される筒状の連結体71を有し、この連結体71
の進行方向の右側端部にはフランジ72が一体に固着さ
れ、このフランジ72の外側部には旧畦Aの上面部Bに泥
土を塗り付ける左右方向の円筒状の上面塗り部73が一体
に固着され、また、前記フランジ72の内側部には旧畦A
の側面部Cに泥土を塗り付ける前記第3の伝動ケース30
に向かって拡大した円錐形状の側面塗り部74が一体に固
着されている。
【0038】また、前記フランジ72の外周部には前記上
面塗り部73の内端部と前記側面塗り部74の外端部との間
に挟持されて旧畦Aの上面部Bと側面部Cとの交差部に
泥土を塗り付ける環状でテーパー状の挟持体75が一体に
固着されている。しかして、前記円筒状の上面塗り部7
3、前記円錐形状の側面塗り部74及び前記テーパー状の
挟持体75は合成樹脂または金属にて形成され、この上面
塗り部73、側面塗り部74及び挟持体75の表面部には超高
密度ポリエチレン材料などからなる合成樹脂被膜が形成
されている。そして、この合成樹脂被膜にて上面塗り部
73、側面塗り部74及び挟持体75の表面部に泥土が付着す
ることを防止するようになっている。
【0039】また、前記筒状の連結体71の挿入端部の近
傍部には前記回転軸32に形成された各係止孔36の内の選
択した一つに連通する連通孔76が連結体71の直径方向に
貫通して形成されている。そして、前記回転軸32に対し
て前記畦塗り体70の連結体71を軸方向に摺動し、この連
結体71の前記連通孔76を、回転軸32の選択した位置の係
止孔36に連通させるとともに、この連通孔76及び選択し
た位置の係止孔36に対して連結ボルト37を着脱自在に挿
着することにより、この連結ボルト37にて回転軸32に畦
塗り体70が着脱自在に連結されるようになっている。
【0040】なお、前記畦塗り体70の側面塗り部74及び
この側面塗り部74の拡大した開口縁部の内側近傍部には
変形防止用の補強リングがそれぞれ一体に固着されてい
る。また、前記中空円筒状の上面塗り部73の外端部には
この上面塗り部73内に泥土が侵入することを防止するカ
バーがボルトにて着脱自在に取着されている。
【0041】そして、前記回転軸32が回転駆動されるこ
とにより、前記畦塗り体70が前記機枠1の進行方向に向
かって(側面視反時計方向)機枠1の進行速度より比較
的高速で回転駆動され、かつ、この畦塗り体70の上面塗
り部73、側面塗り部74及び挟持体75は旧畦Aの上面部
B、側面部C及び角部に対して畦塗り用の泥土に対して
スリップ回転されるようになっている。
【0042】つぎに、前記実施例の作用を説明する。
【0043】トラクタのトップリンク及び左右のロアリ
ンクにクイックカプラー11を連結し、このクイックカプ
ラー11に機枠1の連結ピン3及び左右のロワピン5をそ
れぞれ連結する。また、トラクタのPTO軸(図示せ
ず)に動力伝達軸を介して入力軸8を連結する。また、
圃場の状況に応じてゲージ輪59を上下方向に高さを調節
してゲージ輪59を所定の位置に設定する。
【0044】つぎに、旧畦Aの上面部B及び片側の側面
部Cを切削して畦塗りに備えて旧畦Aを整畦する場合に
は、第3の伝動ケース30に回転自在に軸架した回転軸32
に対して整畦体38の連結体39を軸方向に摺動して嵌合
し、この連結体39の連通孔48を、回転軸32の選択した位
置の係止孔36に連通させるとともに、この連通孔48及び
選択した位置の係止孔36に対して連結ボルト37を挿着支
持することにより、この連結ボルト37にて回転軸32に整
畦体38が連結される。
【0045】また、第1の伝動ケース13に回転自在に軸
架したロータリー16に対する連動入力軸14からの動力伝
達を、図示しない手段にて遮断してロータリー16の回転
駆動を停止させるか、または、このロータリー16のフラ
ンジ19に着脱自在に連結した各跳上爪20をフランジ19か
ら取り外す。
【0046】したがって、ロータリー16にて畦際の泥土
を旧畦Aに向かって跳ね上げることがなくなり、回転軸
32に整畦体38が連結されることにより、畦塗りに備えて
旧畦Aを切削して整畦する整畦装置が構成される。そし
て、必要に応じてゲージ輪59を高さ調節して所定の位置
に設定することにより、このゲージ輪59にて畦塗り体70
の作業高さが調節設定される。
【0047】つぎに、トラクタにて整畦装置を旧畦Aに
沿って配設し、すなわち、この整畦体38の各上面切削爪
42を旧畦Aの上面部Bの切削位置に配設するとともに、
この整畦体38の各側面切削爪44を旧畦Aの側面部Cの切
削位置に配設する。
【0048】そして、トラクタにて整畦装置を畦際に沿
って牽引進行するとともに、トラクタのPTO軸からの
出力によって動力伝達軸を介して入力軸8が回転される
と、この入力軸8にクラッチ15を介して連結した連動入
力軸14が連動回転され、この連動入力軸14に傘歯車28,
29を介して連動連結された第2の伝動ケース25内の第1
の出力軸27が回転駆動され、この第1の出力軸27に連動
媒体(スプロケット33,34及び無端チェーン35)を介し
て連動連結された第3の伝動ケース30内の回転軸32が回
転駆動される。
【0049】また、回転軸32が回転駆動されることによ
り、この回転軸32にて整畦体38が連動回転され、この整
畦体38の連結体39に放射状に突設した複数の上面切削爪
42にて旧畦Aの上面部Bが所定の位置から順次切削され
るとともに、この複数の上面切削爪42と同軸(回転軸32
に嵌合固定した連結体39)に放射状に突設した複数の側
面切削爪44にて前記旧畦Aの側面部Cが所定の位置から
順次切削される。
【0050】この際、複数の上面切削爪42は先端部に傾
斜した切込部43をそれぞれ有するので、この各切込部43
にて旧畦Aの上面部Bが斜めに順次切削されるととも
に、これらの切削土aが旧畦Aの側面部Cから外方に離
間する方向に向かって順次排される。
【0051】また、複数の側面切削爪44は、その回転方
向の前縁部に切削刃45を有し、その後縁部に切削土を旧
畦Aの側面部Cから外方に離間する方向に向かって排出
する排土板46をそれぞれ有するとともに、その各先端部
に捻って形成した湾曲部47を有するので、複数の側面切
削爪44にて旧畦Aの側面部Cを切削する際には、複数の
側面切削爪44の回転方向の前縁部の切削刃45から畦土に
食い込んで旧畦Aの側面部Cが切削されるとともに、こ
の切削土bは複数の側面切削爪44の回転方向の後縁部の
排土板46及び先端部の湾曲部47にて旧畦Aの側面部Cか
ら外方に離間する方向に向かって排出される。
【0052】したがって、旧畦Aの上面部B及びこの旧
畦Aの側面部Cがそれぞれ所定の位置から同時に順次切
削されて進行され、この旧畦Aの上面部B及びこの旧畦
Aの側面部Cが畦塗りに備えて順次整畦され、また、旧
畦Aの畦際に切削土a,bが切り落とされて排除される
ことにより、この切削土a,bが畦塗りの際に邪魔にな
ることが防止される。
【0053】つぎに、整畦体38にて旧畦Aの上面部B及
び側面部Cが切削されて畦塗りに備えて旧畦Aが整畦さ
れた後において、その旧畦Aを畦塗りする際には、ま
ず、第3の伝動ケース30の回転軸32に整畦体38の連結体
39を連結した連結ボルト37を取り外すことにより、回転
軸32に連結した整畦体38のロックが解除される。そし
て、回転軸32から整畦体38の連結体39を摺動して引き抜
くことにより、回転軸32から整畦体38が簡単に取り外す
ことができる。
【0054】つぎに、第3の伝動ケース30の回転軸32に
対して畦塗り体70の連結体71を軸方向に摺動して嵌合
し、この連結体71の連通孔76を、回転軸32の選択した位
置の係止孔36に連通させるとともに、この連通孔76及び
選択した位置の係止孔36に対して連結ボルト37を挿着支
持することにより、この連結ボルト37にて回転軸32に畦
塗り体70が連結される。
【0055】また、第1の伝動ケース13に回転自在に軸
架したロータリー16のフランジ19に対して複数の跳上爪
20を放射状に突設してボルト・ナットにてそれぞれ連結
することにより、畦際の泥土を旧畦Aに向かって跳ね上
げる複数の跳上爪20を有するロータリー16が構成され
る。
【0056】したがって、回転軸32に畦塗り体70が連結
されるとともに、ロータリー16のフランジ19に複数の跳
上爪20が放射状に突設されることにより、旧畦Aを畦塗
りして整畦する畦塗り装置が構成される。そして、必要
に応じてゲージ輪59を高さ調節して所定の位置に設定す
ることにより、このゲージ輪59にて畦塗り体70の作業高
さが調節設定する。
【0057】つぎに、トラクタにて畦塗り装置を畦際に
沿って配設し、このトラクタにて畦塗り装置を畦際に沿
って牽引進行するとともに、トラクタのPTO軸からの
出力によって動力伝達軸を介して入力軸8が回転される
と、この入力軸8にクラッチ15を介して連結した連動入
力軸14が回転される。そして、この連動入力軸14に連動
媒体(スプロケット21,22及び無端チェーン23)を介し
て連動連結した第1の伝動ケース13の下端部に設けたロ
ータリー16が畦際の泥土を旧畦Aに向かって放出する方
向に向かって回転駆動される。
【0058】また、連動入力軸14が回転されると、この
連動入力軸14に傘歯車28,29を介して連動連結された第
2の伝動ケース25内の第1の出力軸27が回転駆動され、
この第1の出力軸27に連動媒体(スプロケット33,34及
び無端チェーン35)を介して連動連結された第3の伝動
ケース30内の回転軸32が回転駆動され、この回転軸32に
連結固定された畦塗り体70が進行方向に向かってトラク
タにて畦塗り装置が牽引進行される速度より早い速度で
回転駆動される。
【0059】そして、トラクタにてロータリー16が回転
駆動されつつ進行されることにより、このロータリー16
の各跳上爪20にて畦際の泥土が旧畦Aに向かって順次跳
ね上げられるとともに、これらの泥土はカバー体24に案
内されて旧畦Aに向けて順次放出される。すなわち、ロ
ータリー16が回転駆動されると、このロータリー16の各
跳上爪20が畦際の泥土に順次突き刺さりながら、その各
跳上片20にて畦際の泥土が旧畦Aに向かって順次跳ね上
げられ、この泥土はカバー体24に案内されて旧畦Aに向
けて順次放出される。
【0060】また、トラクタにて畦塗り体70が回転駆動
されつつ進行されることにより、旧畦Aの上面部B及び
旧畦Aの側面部Cに放出された泥土は畦塗り体70の円錐
形状の側面塗り部74、円筒状の上面塗り部73及び挟持体
75にて旧畦Aの上面部B、旧畦Aの側面部C及び角部に
沿ってスリップ回転しつつ、この旧畦Aの上面部B、旧
畦Aの側面部C及び角部に対して同時に順次塗り付けら
れる。
【0061】そして、ロータリー16に跳ね上げられた泥
土は畦塗り体70にて旧畦Aの各部位に対して確実に一体
に付着され、この泥土によって旧畦Aが修復され所定の
形態の畦に整畦される。したがって、畦塗り後の畦は簡
単に崩れたり、水漏れすることがない状態に修復整畦さ
れる。
【0062】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、整畦体は回転
軸に連結固定される連結体を有し、この連結体の周側部
に放射状に突設され旧畦の上面部を切削しこの切削土を
旧畦の側面部から外方に向かって排出する複数の上面切
削爪と、前記連結体の周側部に放射状に突設され前記旧
畦の側面部を切削する複数の側面切削爪とを有し、前記
複数の側面切削爪は、これら側面切削爪の回転方向の前
縁部に切削刃をそれぞれ有するとともに、その回転方向
の後縁部に切削土を旧畦の側面部から外方に向かって排
出する排土板をそれぞれ有するので、同軸に設けた複数
の上面切削爪と複数の側面切削爪とにより旧畦の上面部
及び旧畦の側面部を切削して畦塗りに備える旧畦の整畦
処理を同時に行うことができ、旧畦の上面部及び側面部
を切削した切削土を旧畦の側面部から外方に向かって確
実に排出することができ、この切削土が畦塗りの際に邪
魔になることを防止でき、この作業能率を向上すること
ができる。また、旧畦の上面部を切削する上面切削爪と
旧畦の側面部を切削する側面切削爪とはこれらに共通の
回転軸の駆動系で回転軸を中心に回転でき整畦体を回
転する構成が簡単であるとともに全体の形態を小型化で
きコストメリットが大きいものである。
【0063】
【0064】請求項の発明によれば、回転軸に整畦体
と畦塗り体との一方を交して連結することにより、こ
の整畦体と畦塗り体とを付け変えるだけで1台の作業機
で旧畦を切削して畦塗りに備える整畦作業と旧畦に泥土
を塗り付ける旧畦の畦塗り整畦作業とを確実に行うこと
ができ、それぞれの作業機を用意することがないのでコ
ストメリットが大きいものである。
【0065】請求項の発明によれば、ロータリー及び
泥土を旧畦に向けて案内するカバー体にてロータリーの
回転で跳ね上げられる泥土を旧畦に向けて確実に案内す
ることができ、この泥土を畦塗り体にて旧畦に塗り付け
ることにより盛土の付着性が十分で旧畦に塗り付けた整
畦土が崩れたり整畦後に水漏れするようなことがなく、
したがって、整畦にばらつきが生じることがなく、仕上
がりが良好な整畦装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す整畦装置の一部を切欠
した平面図である。
【図2】同上側面図である。
【図3】同上背面図である。
【図4】同上整畦体と旧畦との関係を示す側面図であ
る。
【図5】同上切削作業状態を示す側面図である。
【図6】同上回転軸に畦塗り体を取付けた整畦装置の一
部を切欠した平面図である。
【図7】同上側面図である。
【図8】同上背面図である。
【符号の説明】
1 機枠 16 ロータリー 24 カバー体 32 回転軸 38 整畦体 39 連結体 42 上面切削爪 44 側面切削爪 45 切削刃 46 排土板 70 畦塗り体 A 旧畦 B 旧畦の上面部 C 旧畦の側面部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A01B 35/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機枠と、この機枠に設けられトラクタの
    PTO軸からの出力によって回転駆動される左右方向の
    回転軸と、この回転軸に設けられた整畦体とを具備し、 前記整畦体は、前記回転軸に連結固定される連結体を有
    し、この連結体の周側部に放射状に突設され旧畦の上面
    部を切削しこの切削土を旧畦の側面部から外方に向かっ
    て排出する複数の上面切削爪と、前記連結体の周側部に
    放射状に突設され前記旧畦の側面部を切削する複数の側
    面切削爪とを有し、 前記複数の側面切削爪は、これら側面切削爪の回転方向
    の前縁部に切削刃をそれぞれ有するとともに、その回転
    方向の後縁部に切削土を旧畦の側面部から外方に向かっ
    て排出する排土板をそれぞれ有する、 ことを特徴とする整畦装置。
  2. 【請求項2】 回転軸に着脱自在に連結される整畦体
    と、前記回転軸に着脱自在に連結され前記整畦体の複数
    の上面切削爪にて切削された旧畦の上面部及び前記整畦
    体の複数の側面切削爪にて切削された旧畦の側面部に泥
    土を塗り付けて旧畦を修復する畦塗り体と、を具備し、 前記回転軸に前記整畦体と前記畦塗り体との一方を交換
    して連結する ことを特徴とする請求項1記載の整畦装
    置。
  3. 【請求項3】 機枠は、回転軸に連結した畦塗り体の前
    方に位置して旧畦際の泥土を旧畦に向かって跳ね上げる
    複数の跳上爪を放射状に突設した回転自在のロータリー
    と、このロータリーにて跳ね上げられる泥土を旧畦に向
    けて案内するカバー体と、を有することを特徴とする請
    求項記載の整畦装置。
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