JP3066316B2 - 畦塗り機 - Google Patents

畦塗り機

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JP3066316B2
JP3066316B2 JP8151423A JP15142396A JP3066316B2 JP 3066316 B2 JP3066316 B2 JP 3066316B2 JP 8151423 A JP8151423 A JP 8151423A JP 15142396 A JP15142396 A JP 15142396A JP 3066316 B2 JP3066316 B2 JP 3066316B2
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行雄 斉藤
浩 松井
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松山株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は畦塗り機に係り、主
として水田を区画する旧畦を畦塗り修復して水漏れを防
ぐものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の畦塗り機としては、たと
えば、特開平6−22604号公報に記載されているよ
うに、機枠に畦成形部(旧畦)に対して土盛りする耕耘
爪を有するロータリーを回転自在に設け、このロータリ
ーの後方部に位置して前記機枠に畦成形部の盛り土を固
めて畦を形成する回転具を回転自在に設け、この回転具
は、その図1に示すように、水平状の回転軸に畦上面を
形成する円筒状の回転体並びにこの回転体の両端部に畦
の内外側面を形成する円錐面を有する内側回転板及び外
側回転板を固着する構成が知られている。また、前記回
転具は、その図9に示すように、前記水平状の回転軸に
外側回転板を省略して前記回転体及びこの回転体の内端
部に固着した円錐面を有する内側回転板を固着する構成
が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記公報に記載の構成
では、水平状の回転軸に円錐面を有する回転板及び回転
体が固着され、かつ、この回転体は円筒状のため、畦形
成時には畦側面を形成する回転板の円錐面にて泥土が畦
裾部から畦肩上に向かって押し上げられ、この泥土と畦
上面を形成する円筒状の回転体にて前方に押される泥土
とにより、回転体の前方には土量が膨れ上がった土溜ま
りが生じるとともに、この土溜まりの泥土が回転体の側
方部に押し出され易く、また、進行時には土溜まりが抵
抗となって円筒状の回転体が押し上げられ易く、したが
って、畦の上部及び畦肩部を十分に締め固めることがで
きず、畦肩部から畦が崩れ易く長期に耐える畦を畦塗り
整畦する上で好ましくない、という問題がある。
【0004】本発明は、このような点に鑑みてなされた
もので、旧畦の側部及び上部はもとより旧畦の畦肩部を
十分に締め固めることができ、畦肩部から畦が崩れ難く
旧畦を長期に耐え得る畦に修復することができる畦塗り
機を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の畦塗り機
は、機枠と、この機枠に回転自在に設けられ畦塗り用の
泥土を切削して跳ね上げる多数の切削爪を有するロータ
リーと、このロータリーの後方に位置して前記機枠に回
転自在に設けられ前記ロータリーの各切削爪にて跳ね上
げられた泥土を旧畦に塗り付けて旧畦を修復する畦塗り
体とを具備し、前記畦塗り体は、前記旧畦の側部を下方
に向かって拡開した傾斜面に修復する円錐形状の側面修
復体と、この側面修復体の縮径端部に連設されこの縮径
端部から外方に向かって拡開して突出し前記旧畦の上部
を水平状面に修復する円錐形状の上面修復体とを有し、
前記側面修復体にて前記旧畦の側部を傾斜面に修復可能
にかつ前記上面修復体にて前記旧畦の上部を水平状面に
修復可能に前記畦塗り体を前記旧畦に対して所定の角度
に傾斜して配設するものである。
【0006】そして、機枠が旧畦際に沿って進行される
とともに、ロータリー及び畦塗り体がそれぞれ回転され
ると、このロータリーの各切削爪にて旧畦の側面部及び
畦際が順次切削されるとともに、これらの切削土が畦塗
り用泥土として畦塗り体に向かって順次供給される。
【0007】また、畦塗り体に供給された畦塗り用の泥
土は、この畦塗り体の側面修復体にて旧畦の側部に沿っ
て順次塗り付けられ、この旧畦の側部が下方に向かって
拡開した傾斜面に順次修復されると同時に、この畦塗り
体の上面修復体にて旧畦の上部に沿って順次塗り付けら
れ、この旧畦の上部が水平状面に順次修復される。した
がって、畦塗り体の側面修復体及び上面修復体にて旧畦
が所定の形態に順次修復される。
【0008】この際、側面修復体にて旧畦の側部を傾斜
面に修復可能にかつ上面修復体にて旧畦の上部を水平状
面に修復可能に畦塗り体を旧畦に対して所定の角度に傾
斜して配設することにより、側面修復体にて旧畦の側部
を修復する際の泥土は縮径側の旧畦の肩部に向かって押
し上げ誘導されるとともに、上面修復体にて旧畦の上部
を修復する際の泥土は縮径側の旧畦の肩部に向かって誘
導され、これらの泥土は側面修復体に上面修復体を連設
した相互の縮径端部にて旧畦の肩部に順次塗り付けら
れ、したがって、旧畦の肩部は固く締め固められて順次
修復される。
【0009】請求項2記載の畦塗り機は、請求項1記載
の畦塗り機において、側面修復体に上面修復体を連設し
た縮径連設部を旧畦の肩部を修復する肩修復部としたも
のである。そして、肩修復部にて泥土が旧畦の肩部に順
次塗り付けられ、旧畦の肩部は弧状に固く締め固められ
て順次修復される。
【0010】請求項3記載の畦塗り機は、請求項1また
は2記載の畦塗り機において、側面修復体と上面修復体
の少なくとも一方を拡開方向の平面状部と角部とを交互
に有する多面体にて円錐形状に形成するものである。そ
して、側面修復体と上面修復体の少なくとも一方の各角
部にて泥土が旧畦の側部や旧畦の上部に対して強く押し
込まれて塗り付けられ、泥土が十分に固く締め固められ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を添
付図面を参照して説明する。
【0012】1は機枠で、この機枠1は主枠兼用の前後
方向のミッションケース2を有し、このミッションケー
ス2の前端部には前後方向の入力軸3が前方に向かって
回転自在に突出され、この入力軸3は前記ミッションケ
ース2内に設けた前後の軸受体4にて回転自在に軸支さ
れ、この入力軸3には前記前側の軸受体4の近傍部及び
入力軸3の後端部に位置して傘歯車5がそれぞれ固着さ
れている。
【0013】また、前記ミッションケース2の前側部の
右側には軸受体6を有する中空パイプ状の第1の伝動フ
レーム7が右側下方に向かって所定の傾斜角度に傾斜し
て突設され、この第1の伝動フレーム7は図示しない支
持手段にて支持されるようになっている。
【0014】また、前記ミッションケース2の前側部の
左側には左右方向の中空パイプ状の支持フレーム8が左
側に向かって略水平状に一体に突設されている。また、
前記支持フレーム8の外端部には前後方向の連結アーム
9が一体に固着され、この左側の連結アーム9の先端部
にはロワピン10が突設されている。
【0015】さらに、前記ミッションケース2の上部に
は前上方に向かってマスト11が一体に突設され、このマ
スト11の先端部の二股状部には左右方向の連結ピン12が
固着されている。また、前記ミッションケース2には図
示しない支持部材を介して前記連結アーム9と同一平面
で平行に図示しない前後方向の連結アームが一体に固着
され、この連結アームの先端部にはロワピンが突設され
ている。
【0016】そして、前記左右の連結アーム9のロワピ
ン10と前記マスト11の連結ピン12との三点にはトラクタ
の三点リンク機構に連結して支持されるクイックカプラ
13の三点連結部が着脱自在に連結されるようになってい
る。
【0017】つぎに、前記第1の伝動フレーム7内には
第1の出力軸14が回転自在に挿通され、この第1の出力
軸14の内端部が前記軸受体6にて回転自在に支持されて
いるとともに、この第1の出力軸14の外端部が前記第1
の伝動フレーム7の外端部内に設けられた軸受体15にて
回転自在に支持されている。
【0018】また、前記第1の出力軸14の内端部には前
記入力軸3の前側の傘歯車5に噛合された傘歯車16が固
着され、この第1の出力軸14の外端部には畦塗り用の泥
土を切削して後述する畦塗り体に向かって跳ね上げるロ
ータリー17が着脱可能に連結されている。
【0019】前記ロータリー17は、前記第1の出力軸14
の外端部に着脱可能に連結された回転軸18と、この回転
軸18の軸方向に間隔をおいて放射状に突設された多数の
ブラケット19と、この各ブラケット19にそれぞれ着脱可
能に取り付けられた多数の切削爪20とを有している。そ
して、前記ロータリー17は圃場の状況や旧畦Aの状態等
に応じた傾斜角度にて連結されている。
【0020】つぎに、前記ミッションケース2の後側部
の右側には軸受体21を有する中空パイプ状の第2の伝動
フレーム22が右側上方に向かって傾斜して一体に突設さ
れ、この第2の伝動フレーム22内には第2の出力軸23が
回転自在に挿通され、この第2の出力軸23の内端部が前
記軸受体21にて回転自在に支持され、この第2の出力軸
23の外端部が前記第2の伝動フレーム22の外端部内に設
けられた軸受体24にて回転自在に支持されている。ま
た、前記第2の出力軸23の内端部には前記入力軸3の後
端部の傘歯車5に噛合された傘歯車25が固着されてい
る。
【0021】また、前記第2の伝動フレーム22の外端部
にはこの第2の伝動フレーム22に対して直交する状態で
上下方向の伝動ケース26が下方に向かって回動可能に取
着されている。また、前記第2の伝動フレーム22の中間
部にはこの第2の伝動フレーム22に対して直交する状態
で上下方向のブラケット27が前記伝動ケース26と平行に
下方に向かって回動可能に取着されている。
【0022】さらに、前記伝動ケース26とブラケット27
とは図示しない連結部材にて連結され、この連結部材か
ら一体に突出された支持片28は調節支持手段29の一端部
に回動自在に軸着され、この調節支持手段29は前記機枠
1に設けられている。そして、前記調節支持手段29の調
節操作により、前記伝動ケース26とブラケット27とは一
体となって上下方向に回動調節されるようになってい
る。
【0023】つぎに、前記伝動ケース26とブラケット27
との下端部間には前記ロータリー17の後方に位置してこ
のロータリー17の各切削爪20にて跳ね上げられた泥土を
旧畦Aに塗り付けて旧畦Aを修復する畦塗り体30が回転
自在に軸架されている。
【0024】前記畦塗り体30は、前記伝動ケース26とブ
ラケット27との下端部間に前記第2の伝動ケース22と平
行にかつ前記旧畦Aに対して所定の角度に傾斜して軸架
された回転自在の回転軸31と、この回転軸31を回転中心
としてこの回転軸31に支持板32を介して固着され前記旧
畦Aの側部Bを下方に向かって拡開した傾斜面に修復す
る円錐形状の側面修復体33と、この側面修復体33の縮径
端部34に一体に連設されこの縮径端部34から外方に向か
って拡開して突出し前記旧畦Aの上部Cを水平状面に修
復する円錐形状の上面修復体35とを有している。また、
前記側面修復体33の縮径端部34に前記上面修復体35を一
体に連設した縮径連設部が旧畦Aの肩部Dを弧状に修復
する肩修復部36として形成されている。
【0025】そして、前記側面修復体33にて前記旧畦A
の側部Bを傾斜面に修復可能にかつ前記上面修復体35に
て前記旧畦Aの上部Cを水平状面に修復可能に前記畦塗
り体30は前記旧畦Aに対して所定の角度に傾斜して配設
され、この畦塗り体30は前記回転軸31を回転中心として
回転駆動されるようになっている。
【0026】しかして、前記上面修復体35は前記側面修
復体33に対して小さく相似形に形成されている。そし
て、前記側面修復体33、前記上面修復体35及びこれらに
一体の前記肩修復部36は金属または金属の表面部を合成
樹脂製被膜にて一体に形成され、前記側面修復体33は前
記ブラケット27に向かって拡開して形成され、前記上面
修復体35は前記伝動ケース26に向かって拡開して形成さ
れている。
【0027】また、前記回転軸31の一端部は前記伝動ケ
ース26の下端部内に突出され、この回転軸31の突出端部
にはスプロケット37が固着され、前記伝動ケース26の上
端部内に突出された前記第2の出力軸23の突出端部には
スプロケット38が固着され、この上下のスプロケット38
とスプロケット37との間には無端チェーン39が回行自在
に懸架されている。
【0028】なお、図中40は前記ロータリー17及び前記
畦塗り体30の上方部を被覆した防土カバーである。ま
た、前記ミッションケース2には連結部材を介して図示
しないゲージ輪が回転自在に軸架されるようになってお
り、また、前記左右の連結アーム9には図示しないスタ
ンドが上下動自在にまたは着脱自在に設けられるように
なっている。
【0029】つぎに、前記実施の形態の作用を説明す
る。
【0030】トラクタの三点リンク機構に連結されたク
イックカプラ13の三点連結部に機枠1の三点連結部(左
右のロワピン10及び連結ピン12)を連結するとともに、
トラクタのPTO軸に動力伝達軸を介してミッションケ
ース2内のミッションの入力軸3を連結する。
【0031】また、圃場の状況または旧畦Aの状況に応
じてロータリー17及び畦塗り体30の作業高さ位置を調節
し、このロータリー17及び畦塗り体30を圃場の状況また
は旧畦Aの状況に応じた作業高さ位置に設定する。そし
て、畦塗り体30はロータリー17の高さ位置に対応して旧
畦Aを修復する高さ及び旧畦Aを締め固める適正位置に
調節設定される。
【0032】つぎに、トラクタにて畦塗り機を畦際に沿
って配設し、このトラクタにて畦塗り機が畦際に沿って
牽引進行されるとともに、トラクタのPTO軸からの出
力によって動力伝達軸を介して入力軸3が回転される
と、この入力軸3にて第1の伝動フレーム7内の第1の
出力軸14が回転駆動されるとともに、第2の伝動フレー
ム22内の第2の出力軸23が回転駆動される。
【0033】また、第1の出力軸14が回転駆動されるこ
とにより、この第1の出力軸14にてロータリー17が進行
方向に向かって回転駆動される。また、第2の出力軸23
が回転駆動されることにより、この第2の出力軸23にて
連動媒体(伝動ケース26内の上下のスプロケット37,38
及び無端チェーン39)を介して畦塗り体30の回転軸31が
回転され、この回転軸31にて畦塗り体30が進行方向に向
かって泥土に対してスリップ回転する早い速度で回転駆
動される。
【0034】そして、ロータリー17の各切削爪20にて旧
畦Aの側部B及びこの旧畦Aの畦際が順次切削されると
ともに、これらの切削土が畦塗り用泥土として各切削爪
20にて畦塗り体30に向かって順次跳ね飛ばされ、かつ、
防土カバー40に案内されて畦塗り体30の前方に供給され
る。
【0035】この際、多数の切削爪20を軸方向に放射状
に突設したロータリー17は旧畦A側を低く傾斜させた回
転自在の第1の出力軸14に連結されていることにより、
このロータリー17は旧畦Aの側部Bを切削し易い角度で
突出され、このロータリー17の各切削爪20にて旧畦Aの
側部B及びこの旧畦Aの畦際の土が確実に切削され、こ
れらの切削土が畦塗り用泥土として畦塗り体30に確実に
供給される。
【0036】また、畦塗り体30に供給された畦塗り用の
泥土は、この畦塗り体30の側面修復体33にて旧畦Aの側
部Bに沿って順次塗り付けられ、この旧畦Aの側部Bが
下方に向かって拡開した傾斜面に順次修復されると同時
に、この畦塗り体30の上面修復体35にて旧畦Aの上部C
に沿って順次塗り付けられ、この旧畦Aの上部Cが水平
状面に順次修復される。したがって、畦塗り体30の側面
修復体33及び上面修復体35にて旧畦Aの側部B及び旧畦
Aの上部Cが固く締め固められて旧畦Aが所定の形態の
畦に順次修復される。
【0037】この際、側面修復体33にて旧畦Aの側部B
を傾斜面に修復可能にかつ上面修復体35にて旧畦Aの上
部Cを水平状面に修復可能に畦塗り体30を旧畦Aに対し
て所定の角度に傾斜して配設することにより、側面修復
体33にて旧畦Aの側部Bを修復する際の泥土は側面修復
体33の縮径側の旧畦Aの肩部Dに向かって押し上げ誘導
されるとともに、上面修復体35にて旧畦Aの上部Cを修
復する際の泥土は上面修復体35の縮径側の旧畦Aの肩部
Dに向かって誘導され、これらの泥土は側面修復体33に
上面修復体35を連設した相互の縮径端部34にて旧畦Aの
肩部Dに順次塗り付けられる。
【0038】したがって、旧畦Aの肩部Dは固く締め固
められて順次修復される。すなわち、側面修復体33に上
面修復体35を連設した縮径連設部を旧畦Aの肩部Dを修
復する肩修復部36として形成されているので、側面修復
体33と上面修復体35との縮径連設部に集められる泥土は
肩修復部36にて旧畦Aの肩部Dに順次塗り付けられ、旧
畦Aの肩部Dは弧状に固く締め固められて順次修復され
る。
【0039】また、上面修復体35は旧畦Aの肩部D側を
縮径端部としこの旧畦Aの肩部Dと反対側を拡径部した
円錐形状に形成されていることにより、上面修復体35に
て旧畦Aの上部Cを修復する際には上面修復体35の円錐
形状の外周面にて旧畦Aの上部Cに供給された泥土が円
錐形状の拡径側から外側に流れ出ることを可及的に防止
される。
【0040】したがって、畦塗り後の畦は全体として十
分に固く締め固められ滑らかに整畦されるとともに、こ
の畦塗り後の畦の表面部は整然と仕上げられて見栄えが
よく、この畦は簡単に崩れたり、水漏れすることがない
状態に整畦される。
【0041】つぎに、前記実施の形態では、畦塗り体30
の側面修復体33及び上面修復体35は外周面を円弧状とし
た円錐形状に形成する場合について説明したが、これに
限らず、畦塗り体30の側面修復体33及び上面修復体35は
図6に示すように、それぞれ拡開方向の平面状部41と角
部42とを交互に有する多面体43にて円錐形状に形成する
ようにしてもい。
【0042】このように構成することにより、側面修復
体33の外周面の各平面状部41と各角部42にて旧畦Aの側
部Bに泥土が塗り付けられて旧畦Aの側部Bが順次修復
されるが、この際、各角部42にて泥土が強く押し込まれ
て塗り付けられ、泥土が十分に固く締め固められる。ま
た、上面修復体35の外周面の各平面状部41と各角部42に
て旧畦Aの上部Cが順次修復されるが、この際、各角部
42にて泥土が強く押し込まれて塗り付けられ、泥土が十
分に固く締め固められる。
【0043】つぎに、前記実施の形態では、畦塗り体30
の側面修復体33及び上面修復体35はそれぞれ拡開方向の
平面状部41と角部42とを交互に有する多面体43にて円錐
形状に形成する場合について説明したが、これに限ら
ず、畦塗り体30の側面修復体33と上面修復体35との一方
を拡開方向の平面状部41と角部42とを交互に有する多面
体43にて円錐形状に形成するようにしてもよい。
【0044】つぎに、前記実施の形態では、弧状の肩修
復部36にて旧畦Aの肩部Dを弧状に修復する場合につい
て説明したが、これに限らず、旧畦Aの肩部Dは下方に
向かって傾斜した傾斜面に修復するようにしてもよい。
この場合には、たとえば、図7に示すように、側面修復
体33と上面修復体35との相互の縮径端部34間に円筒状の
肩修復部44を形成する。
【0045】そして、畦塗り体30を旧畦Aに対して所定
の角度に傾斜して配設することにより、肩修復部44は旧
畦Aに対して所定の角度に傾斜して配設され、この傾斜
した肩修復部44にて泥土が旧畦Aの肩部Dに順次塗り付
けられ、旧畦Aの肩部Dは固く締め固められた傾斜面に
順次修復される。
【0046】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、側面修復体に
て旧畦の側部を傾斜面に修復可能にかつ上面修復体にて
旧畦の上部を水平状面に修復可能に畦塗り体を旧畦に対
して所定の角度に傾斜して配設するので、側面修復体に
て旧畦の側部を修復する際の泥土は側面修復体の縮径側
の旧畦の肩部に向かって押し上げ誘導できるとともに、
上面修復体にて旧畦の上部を修復する際の泥土は上面修
復体の縮径側の旧畦の肩部に向かって誘導でき、これら
の泥土は側面修復体に上面修復体を連設した相互の縮径
端部にて旧畦の肩部に順次塗り付け旧畦の肩部を固く締
め固めることができ、したがって、旧畦は側部及び上部
はもとより肩部を十分に締め固めて修復することがで
き、肩部から畦が崩れ難く旧畦を長期に耐え得る畦に確
実に修復することができる畦塗り機を提供できる。
【0047】請求項2の発明によれば、側面修復体に上
面修復体を連設した縮径連設部を旧畦の肩部を修復する
肩修復部としたので、この肩修復部にて泥土を旧畦の肩
部に順次塗り付け旧畦の肩部を弧状に固く締め固めて修
復することができる。
【0048】請求項3の発明によれば、側面修復体と上
面修復体の少なくとも一方を拡開方向の平面状部と角部
とを交互に有する多面体にて円錐形状に形成するので、
この側面修復体と上面修復体の少なくとも一方の各角部
にて泥土が旧畦の側部や旧畦の上部に対して強く押し込
まれて塗り付けられ、旧畦の側部や上部を十分に固く締
め固めて修復することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す畦塗り機の一部を
省略した平面図である。
【図2】同上側面図である。
【図3】同上畦修復機構部の側面図である。
【図4】同上畦塗り体の斜視図である。
【図5】同上畦塗り状態を示す説明図である。
【図6】同上他の実施の形態の畦塗り体の斜視図であ
る。
【図7】他の実施の形態を示す畦塗り体を用いた畦塗り
状態の説明図である。
【符号の説明】
1 機枠 17 ロータリー 20 切削爪 30 畦塗り体 33 側面修復体 34 縮径端部 35 上面修復体 36,44 肩修復部 41 平面状部 42 角部 43 多面体 A 旧畦 B 旧畦の側部 C 旧畦の上部 D 旧畦の肩部
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01B 35/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機枠と、この機枠に回転自在に設けられ
    畦塗り用の泥土を切削して跳ね上げる多数の切削爪を有
    するロータリーと、このロータリーの後方に位置して前
    記機枠に回転自在に設けられ前記ロータリーの各切削爪
    にて跳ね上げられた泥土を旧畦に塗り付けて旧畦を修復
    する畦塗り体とを具備し、 前記畦塗り体は、前記旧畦の側部を下方に向かって拡開
    した傾斜面に修復する円錐形状の側面修復体と、この側
    面修復体の縮径端部に連設されこの縮径端部から外方に
    向かって拡開して突出し前記旧畦の上部を水平状面に修
    復する円錐形状の上面修復体とを有し、 前記側面修復体にて前記旧畦の側部を傾斜面に修復可能
    にかつ前記上面修復体にて前記旧畦の上部を水平状面に
    修復可能に前記畦塗り体を前記旧畦に対して所定の角度
    に傾斜して配設することを特徴とする畦塗り機。
  2. 【請求項2】 側面修復体に上面修復体を連設した縮径
    連設部を旧畦の肩部を修復する肩修復部としたことを特
    徴とする請求項1記載の畦塗り機。
  3. 【請求項3】 側面修復体と上面修復体の少なくとも一
    方を拡開方向の平面状部と角部とを交互に有する多面体
    にて円錐形状に形成することを特徴とする請求項1また
    は2記載の畦塗り機。
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