JPH104711A - 畦塗り機 - Google Patents

畦塗り機

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JPH104711A
JPH104711A JP16647496A JP16647496A JPH104711A JP H104711 A JPH104711 A JP H104711A JP 16647496 A JP16647496 A JP 16647496A JP 16647496 A JP16647496 A JP 16647496A JP H104711 A JPH104711 A JP H104711A
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shoulder
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Yukio Saito
行雄 斉藤
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Matsuyama Plow Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 旧畦Aの側部B、上部C及び肩部Dを固く締
め固めて修復でき、旧畦Aを崩れ難く長期に耐え得る畦
に修復できる畦塗り機を提供する。 【解決手段】 畦塗り体31は旧畦Aの側部Bを下方に向
かって拡開した傾斜面に修復する円錐形状の側面修復体
32と、側面修復体32の縮径端部33から拡開して突出し旧
畦Aの上部Cを水平状面に修復する円錐形状の上面修復
体34と、旧畦Aの肩部Dを傾斜面に修復する肩修復部47
を有する。回転軸30に畦塗り体31を偏心回転に変換可能
に取り付ける取付手段48を有する。取付手段48は回転軸
30の第1の取付体49と、畦塗り体31の第2の取付体51
と、固定具52とからなる。第1の取付体49と第2の取付
体51の一方にねじ孔53を他方に取付長孔54を有し、第2
の取付体51は挿通孔50を有し、固定具52は複数のボルト
55からなる。第1の取付体49及び第2の取付体51は仮想
中心点aを中心として円弧状に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は畦塗り機に係り、主
として水田を区画する旧畦を畦塗り修復して水漏れを防
ぐものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の畦塗り機としては、たと
えば、特開平6−22604号公報に記載されているよ
うに、畦成形部(旧畦)に対して土盛りする耕耘爪を有
するロータリーを回転自在に設け、このロータリーの後
方部に位置して前記畦成形部の盛り土を固めて畦を形成
する回転具を回転自在に設け、この回転具は、その図1
に示すように、水平状の回転軸に畦上面を形成する円筒
状の回転体並びにこの回転体の両端部に畦の内外側面を
形成する円錐面を有する内側回転板及び外側回転板を固
着する構成が知られている。また、前記回転具は、その
図9に示すように、前記水平状の回転軸に外側回転板を
省略して前記回転体及びこの回転体の内端部に固着した
円錐面を有する内側回転板を固着する構成が知られてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記公報に記載の構成
では、水平状の回転軸に円錐面を有する回転板及び回転
体が固着され、かつ、この回転体は円筒状のため、畦形
成時には畦側面を形成する回転板の円錐面にて泥土が畦
裾部から畦肩上に向かって押し上げられ、この泥土と畦
上面を形成する円筒状の回転体にて前方に押される泥土
とにより、回転体の前方には土量が膨れ上がった土溜ま
りが生じるとともに、この土溜まりの泥土が回転体の側
方部に押し出され易く、また、進行時には土溜まりが抵
抗となって円筒状の回転体が押し上げられ易く、したが
って、畦の上部及び肩部を十分に締め固めることができ
ず、肩部から畦が崩れ易く長期に耐える畦を畦塗り整畦
する上で好ましくない、という問題がある。
【0004】本発明は、このような点に鑑みてなされた
もので、旧畦の側部及び上部はもとより旧畦の肩部を十
分に締め固めて修復することができ、肩部から畦が崩れ
難く旧畦を長期に耐え得る畦に修復することができる畦
塗り機を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の畦塗り機
は、畦塗り用の泥土を切削して跳ね上げる切削爪を有す
る回転自在のロータリーと、このロータリーの後方に位
置して回転軸にて回転自在に設けられ前記ロータリーの
切削爪にて跳ね上げられた泥土を旧畦に塗り付けて旧畦
を修復する畦塗り体とを具備し、前記畦塗り体は、前記
旧畦の側部を下方に向かって拡開した傾斜面に修復する
円錐形状の側面修復体と、この側面修復体の縮径端部に
連設されこの縮径端部から拡開して突出し前記旧畦の上
部を水平状面に修復する円錐形状の上面修復体とを有
し、前記回転軸に前記畦塗り体を偏心回転に変換可能に
取り付ける取付手段を有するものである。
【0006】そして、旧畦際に沿って進行されるととも
に、ロータリー及び畦塗り体がそれぞれ回転されると、
このロータリーの切削爪にて旧畦の側面部及び畦際が順
次切削されるとともに、これらの切削土が畦塗り用泥土
として畦塗り体に向かって順次跳ね上げられる。
【0007】また、畦塗り体に供給された畦塗り用の泥
土は、この畦塗り体の側面修復体にて旧畦の側部に沿っ
て順次塗り付けられ、この旧畦の側部が下方に向かって
拡開した傾斜面に順次修復されると同時に、この畦塗り
体の上面修復体にて旧畦の上部に沿って順次塗り付けら
れ、この旧畦の上部が水平状面に順次修復される。した
がって、畦塗り体の側面修復体及び上面修復体にて旧畦
が所定の形態に順次修復される。
【0008】この際、側面修復体にて旧畦の側部を修復
する際の泥土は縮径側の旧畦の肩部に向かって押し上げ
誘導されるとともに、上面修復体にて旧畦の上部を修復
する際の泥土は縮径側の旧畦の肩部に向かって誘導さ
れ、これらの泥土は側面修復体に上面修復体を連設した
相互の縮径端部にて旧畦の肩部に順次塗り付けられ、し
たがって、旧畦の肩部は固く締め固められて順次修復さ
れる。
【0009】また、側面修復体及び上面修復体を有する
畦塗り体は回転軸にて偏心回転されることにより、この
側面修復体にて泥土が旧畦の側部に対して強く押し付け
られながら塗り付けられ、この旧畦の側部が下方に向か
って拡開した傾斜面に順次修復されると同時に、上面修
復体にて泥土が旧畦の上部に対して強く押し付けられな
がら塗り付けられ、この旧畦の上部が水平状面に順次修
復される。したがって、全体として旧畦の側部、肩部及
び上部は固く締め固められて順次修復される。
【0010】また、側面修復体及び上面修復体を有する
畦塗り体は回転軸にて同心回転されることにより、この
側面修復体にて泥土が旧畦の側部に沿って順次塗り付け
られ、この旧畦の側部が下方に向かって拡開した傾斜面
に順次修復されると同時に、上面修復体にて泥土が旧畦
の上部に沿って順次塗り付けられ、この旧畦の上部が水
平状面に順次修復される。したがって、全体として旧畦
の側部、肩部及び上部は固く締め固められて順次修復さ
れる。
【0011】請求項2記載の畦塗り機は、請求項1記載
の畦塗り機において、取付手段は、回転軸に固着された
第1の取付体と、畦塗り体内に固着され中心部に前記回
転軸を偏位可能に挿通する畦塗り体の径方向の挿通孔を
有する第2の取付体と、前記第1の取付体に前記第2の
取付体を固定する固定具とを有するものである。
【0012】そして、畦塗り体の第2の取付体の挿通孔
に回転軸を挿通し、この回転軸の第1の取付体に畦塗り
体の第2の取付体を当接した状態で、この回転軸に対し
て挿通孔の長さの範囲内の所定位置に塗り体を移動して
畦塗り体の回転中心を設定し、この第1の取付体に前記
第2の取付体を固定具にて固定することにより、畦塗り
体は簡単に同心回転または偏心回転に変換される。
【0013】請求項3記載の畦塗り機は、請求項2記載
の畦塗り機において、第1の取付体と第2の取付体との
いずれか一方は複数のねじ孔を有し、他方は前記複数の
ねじ孔に連通する畦塗り体の半径方向の複数の取付長孔
を有し、固定具は前記複数の取付長孔から前記複数のね
じ孔にそれぞれ螺着する複数のボルトからなるものであ
る。
【0014】そして、畦塗り体を偏心回転に変換する際
には、複数のボルトをそれぞれ弛緩した状態で、回転軸
及び複数のボルトを介して挿通孔及び複数の取付長孔の
長さの範囲内で畦塗り体を移動して畦塗り体の回転中心
を変換設定し、複数のボルトをそれぞれねじ孔に締め付
けることにより、畦塗り体は簡単に偏心回転に変換され
る。
【0015】請求項4記載の畦塗り機は、請求項2また
は3記載の畦塗り機において、第1の取付体及び第2の
取付体は、畦塗り体の上面修復体の拡径端部近傍の回転
中心部を仮想中心点としてそれぞれ円弧状に形成するも
のである。
【0016】そして、畦塗り体を偏心回転に変換する際
には、畦塗り体を仮想中心点を中心として回動すると、
この畦塗り体の円弧状の第2の取付体は回転軸の円弧状
の第1の取付体に沿って移動する円弧運動によって回動
され、畦塗り体はスムーズに簡単に偏心回転に変換され
る。そうして、畦塗り体の上面修復体は小さい幅で振幅
する偏心回転に変換され、畦塗り体の側面修復体は上面
修復体より大きい幅で振幅する偏心回転に変換される。
【0017】請求項5記載の畦塗り機は、請求項1また
は2記載の畦塗り機において、側面修復体及び上面修復
体は、この相互を着脱自在に連結するフランジをそれぞ
れ有し、このフランジは回転軸に固着された第1の取付
体を挿通する案内孔をそれぞれ有するものである。
【0018】そして、側面修復体及び上面修復体は、た
とえば、その一方が摩耗・損傷した場合のように泥土の
塗り付け作業に支障をきたすようになったときには簡単
に着脱交換に応じられる。また、取り付け時には回転軸
に固着された第1の取付体はフランジの案内孔から畦塗
り体内に容易に挿通して取り付けることができる。
【0019】請求項6記載の畦塗り機は、請求項1記載
の畦塗り機において、側面修復体と上面修復体との間に
位置して旧畦の肩部を傾斜面に修復する肩修復部を有す
るものである。そして、肩修復部にて泥土が旧畦の肩部
に順次塗り付けられ、旧畦の肩部は傾斜面に固く締め固
められて順次修復される。
【0020】請求項7記載の畦塗り機は、請求項1、5
または6記載の畦塗り機において、上面修復体は、拡径
端部の外周部に旧畦の修復する側部と反対側の側部に沿
って回転される着脱可能なガイド体を有するものであ
る。そして、このガイド体にて旧畦の側部に沿って畦塗
り体がスムーズに進行される。このガイド体は特に中畦
を修復する場合に有効となる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を添
付図面を参照して説明する。
【0022】1は機枠で、この機枠1は主枠兼用の前後
方向のミッションケース2を有し、このミッションケー
ス2の前端部には前後方向の入力軸3が前方に向かって
回転自在に突出され、この入力軸3は前記ミッションケ
ース2内に設けた前後の軸受体4にて回転自在に軸支さ
れ、この入力軸3には前記前側の軸受体4の近傍部及び
入力軸3の後端部に位置して傘歯車5がそれぞれ固着さ
れている。
【0023】また、前記ミッションケース2の前側部の
右側には軸受体6を有する中空パイプ状の第1の伝動フ
レーム7が右側下方に向かって所定の傾斜角度に傾斜し
て突設され、この第1の伝動フレーム7は図示しない支
持手段にて支持されるようになっている。
【0024】また、前記ミッションケース2の前側部の
左側には左右方向の中空パイプ状の支持フレーム8が左
側に向かって略水平状に一体に突設されている。また、
前記支持フレーム8の外端部には前後方向の連結アーム
9が一体に固着され、この左側の連結アーム9の先端部
にはロワピン10が突設されている。
【0025】さらに、前記ミッションケース2の上部に
は前上方に向かってマスト11が一体に突設され、このマ
スト11の先端部の二股状部には左右方向の連結ピン12が
固着されている。また、前記ミッションケース2には図
示しない支持部材を介して前記連結アーム9と同一平面
で平行に図示しない前後方向の連結アームが一体に固着
され、この連結アームの先端部にはロワピンが突設され
ている。
【0026】そして、前記左右の連結アーム9のロワピ
ン10と前記マスト11の連結ピン12との三点にはトラクタ
の三点リンク機構に連結して支持されるクイックカプラ
13の三点連結部が着脱自在に連結されるようになってい
る。
【0027】つぎに、前記第1の伝動フレーム7内には
第1の出力軸14が回転自在に挿通され、この第1の出力
軸14の内端部が前記軸受体6にて回転自在に支持されて
いるとともに、この第1の出力軸14の外端部が前記第1
の伝動フレーム7の外端部に設けられた軸受体15にて回
転自在に支持されている。
【0028】また、前記第1の出力軸14の内端部には前
記入力軸3の前側の傘歯車5に噛合された傘歯車16が固
着され、この第1の出力軸14の外端部には畦塗り用の泥
土を切削して後述する畦塗り体に向かって跳ね上げるロ
ータリー17が着脱可能に連結されている。
【0029】前記ロータリー17は、前記第1の出力軸14
の外端部に着脱可能に連結された回転軸18と、この回転
軸18の軸方向に間隔をおいて放射状に突設された多数の
ブラケット19と、この各ブラケット19にそれぞれ着脱可
能に取り付けられた多数の切削爪20とを有している。そ
して、前記ロータリー17は圃場の状況や旧畦Aの状態等
に応じて調整された傾斜角度にて連結されている。
【0030】つぎに、前記ミッションケース2の後側部
の右側には軸受体21を有する中空パイプ状の第2の伝動
フレーム22が右側上方に向かって傾斜して一体に突設さ
れ、この第2の伝動フレーム22内には第2の出力軸23が
回転自在に挿通され、この第2の出力軸23の内端部が前
記軸受体21にて回転自在に支持され、この第2の出力軸
23の外端部が前記第2の伝動フレーム22の外端部に設け
られた軸受体24にて回転自在に支持されている。また、
前記第2の出力軸23の内端部には前記入力軸3の後端部
の傘歯車5に噛合された傘歯車25が固着されている。
【0031】また、前記第2の伝動フレーム22の外端部
にはこの第2の伝動フレーム22に対して直交する状態で
上下方向の伝動ケース26が後下方に向かって回動可能に
取着されている。また、前記第2の伝動フレーム22の中
間部にはこの第2の伝動フレーム22に対して直交する状
態で上下方向のブラケット27が前記伝動ケース26と平行
に後下方に向かって回動可能に取着されている。
【0032】さらに、前記伝動ケース26とブラケット27
とは図示しない連結部材にて連結され、この連結部材か
ら一体に突出された支持片28は調節支持手段29の一端部
に回動自在に軸着され、この調節支持手段29は前記機枠
1に設けられている。そして、前記調節支持手段29の調
節操作により、前記伝動ケース26とブラケット27とは一
体となって上下方向に回動されるとともに調整された傾
斜角度にて支持されるようになっている。
【0033】つぎに、前記伝動ケース26とブラケット27
との下端部間には回転軸30を介して前記ロータリー17の
後方に位置してこのロータリー17の各切削爪20にて跳ね
上げられた泥土を旧畦Aに塗り付けて旧畦Aを修復する
畦塗り体31が回転自在に軸架されている。前記回転軸30
は、前記第2の伝動フレーム22と平行にかつ作業時には
前記旧畦Aに対して所定の角度に傾斜するように前記伝
動ケース26側が高く前記ブラケット27側が低くなる状態
でこの伝動ケース26の下端部の軸受体26a とブラケット
27の下端部の軸受体27a との間に回転自在に軸架されて
いる。
【0034】前記畦塗り体31は、前記旧畦Aの側部Bを
下方に向かって拡開した傾斜面に修復する円錐形状の側
面修復体32と、この側面修復体32の縮径端部33に連設さ
れこの縮径端部33から外方に向かって拡開して突出し前
記旧畦Aの上部Cを水平状面に修復する円錐形状の上面
修復体34とを有している。
【0035】前記側面修復体32は、円錐形状の修復面35
の最小縮径部36に前記縮径端部33を有する円筒状部37が
一体に突出して形成され、この円筒状部37の前記縮径端
部33には前記回転軸30及び後述する取付体を挿通する案
内孔38を有する環状のフランジ39が一体に固着されてい
る。しかして、前記側面修復体32は金属にて形成された
円筒状部を有する円錐形状本体32a と、この円錐形状本
体32a の外周部に一体に固着され合成樹脂にて形成され
た円筒状部を有する円錐形状外被体32b とにより構成さ
れている。
【0036】また、前記上面修復体34は、円錐形状の修
復面40の最小縮径部41に前記側面修復体32の縮径端部33
に当接する縮径端部42を有する円筒状部43が一体に突出
して形成され、この円筒状部43の前記縮径端部42には前
記回転軸30及び後述する取付体を挿通する案内孔44を有
する環状のフランジ45が一体に固着されている。このフ
ランジ45は前記フランジ39に当接しかつこの案内孔44は
前記案内孔38に連通するようになっている。
【0037】しかして、前記上面修復体34は金属にて形
成された円筒状部を有する円錐形状本体34a と、この円
錐形状本体34a の外周部に一体に固着され合成樹脂にて
形成された円筒状部を有する円錐形状外被体34b とによ
り構成されている。そして、前記上面修復体34は表面部
に合成樹脂にて形成された円錐形状外被体34b を有する
とともに、前記側面修復体32は表面部に合成樹脂にて形
成された円錐形状外被体32b を有することにより、作業
時には泥土が附着し難い状態に形成されているととも
に、発錆を防止するようになっている。
【0038】そして、前記側面修復体32のフランジ39に
前記上面修復体34のフランジ45を当接するとともに、こ
の相互の案内孔38,44を連通した状態で相互のフランジ
39,45を複数のボルト・ナット46にて着脱可能に連結す
ることにより、側面修復体32の縮径端部33に上面修復体
34の縮径端部42を当接して連設した状態で側面修復体32
に上面修復体34が一体的に連設されている。
【0039】そうして、側面修復体32と上面修復体34と
の間に位置して、すなわち、側面修復体32の円筒状部37
と上面修復体34の円筒状部43とにより、旧畦Aの肩部D
を傾斜面に修復する所定の幅の肩修復部47が構成されて
いる。
【0040】つぎに、前記回転軸30に前記側面修復体32
及び上面修復体34を有する畦塗り体31を偏心回転に変換
可能に取り付ける取付手段48が設けられている。この取
付手段48は回転軸30に畦塗り体31を中心部の軸線を中心
とした同心回転と、この同心回転から偏心位置に移動し
た偏心回転に変換可能に可変調節自在に取り付けられて
いる。
【0041】前記取付手段48は、前記回転軸30の略中間
部に固着され前記フランジ39,45の案内孔38,44を挿通
する円盤板状の第1の取付体49と、前記畦塗り体31の側
面修復体32内に固着され中心部に前記回転軸30を偏位可
能に挿通する畦塗り体31の半径方向の挿通孔50を有する
円盤板状の第2の取付体51と、この第2の取付体51の挿
通孔50に挿通した前記回転軸30に前記畦塗り体31の回転
中心を変換設定した状態で前記第1の取付体49に前記第
2の取付体51を固定する固定具52とを有している。
【0042】また、前記第1の取付体49は周縁部に所定
の間隔をおいて形成された複数のねじ孔53をそれぞれ有
し、前記第2の取付体51は前記挿通孔50の周縁部に位置
して形成され前記複数のねじ孔53に連通する前記挿通孔
50と同方向(畦塗り体31の半径方向)の複数の取付長孔
54をそれぞれ有している。また、前記固定具52は前記複
数のねじ孔53及び複数の取付長孔54にそれぞれ挿通する
複数のボルト55からなっている。
【0043】さらに、前記第1の取付体49及び第2の取
付体51は、前記畦塗り体31の上面修復体34の拡径端部近
傍の回転中心部を仮想中心点aとしてそれぞれ摺動可能
に同湾曲形状で円弧状に形成されている。この上面修復
体34の拡径端部近傍の回転中心部とは上面修復体34の拡
開端部の回転中心部及びこの拡開端部の回転中心部の軸
線上の所定位置をいうものとする。そして、前記畦塗り
体31は前記回転軸30を中心とした同心回転の状態から複
数のボルト55を弛緩した状態において前記仮想中心点a
を中心とした第1の取付体49及び第2の取付体51の円弧
運動により偏心位置bに移動されることにより偏心回転
に変換されるようになっている。
【0044】なお、前記仮想中心点aを中心とした前記
畦塗り体31の偏心回転への変換は前記回転軸30を挿通し
た前記第2の取付体51の挿通孔50及び前記複数のボルト
55を挿通した前記第2の取付体51の複数の取付長孔54の
範囲内において行われ、かつ、この挿通孔50及び複数の
取付長孔54の範囲内で畦塗り体31の偏心量が調節される
ようになっている。そして、偏心位置bの前記回転軸30
にて前記側面修復体32及び上面修復体34を有する前記畦
塗り体31が偏心回転されるようになっている。
【0045】しかして、前記上面修復体34は前記側面修
復体32に対して小さく相似形に形成されている。そし
て、前記側面修復体32は前記ブラケット27に向かって拡
開して形成され、前記上面修復体34は前記伝動ケース26
に向かって拡開して形成されている。
【0046】つぎに、前記回転軸30の一端部は前記伝動
ケース26の下端部内に突出され、この回転軸30の突出端
部にはスプロケット56が固着され、前記伝動ケース26の
上端部内に突出された前記第2の出力軸23の突出端部に
はスプロケット57が固着され、この上下のスプロケット
56,57間には無端チェーン58が回行自在に懸架されてい
る。
【0047】なお、図中59は前記ロータリー17及び前記
畦塗り体31の上方部を被覆した防土カバーである。ま
た、前記ミッションケース2には連結部材を介して図示
しないゲージ輪が回転自在に軸架されるようになってお
り、また、前記左右の連結アーム9には図示しないスタ
ンドが上下動自在にまたは着脱自在に設けられるように
なっている。
【0048】つぎに、前記実施の形態の作用を説明す
る。
【0049】トラクタの三点リンク機構に連結されたク
イックカプラ13の三点連結部に機枠1の三点連結部(左
右のロワピン10及び連結ピン12)を連結するとともに、
トラクタのPTO軸に動力伝達軸を介してミッションケ
ース2内のミッションの入力軸3を連結する。
【0050】また、圃場の状況または旧畦Aの状況に応
じてロータリー17及び畦塗り体31の作業高さ位置を調節
し、このロータリー17及び畦塗り体31を圃場の状況また
は旧畦Aの状況に応じた作業高さ位置に設定する。そし
て、畦塗り体31はロータリー17の作業高さ位置に対応し
て旧畦Aを修復する高さ及び旧畦Aを締め固める適正位
置に調節設定される。
【0051】また、圃場がたとえば湿田の場合には、畦
塗り体31の側面修復体32及び上面修復体34の中心部に回
転軸30が位置するように、回転軸30に取付手段48にて畦
塗り体31を取り付けることにより、この回転軸30には畦
塗り体31の側面修復体32及び上面修復体34が偏心回転さ
れない同心回転の状態に固着される。
【0052】つぎに、トラクタにて畦塗り機を畦際に沿
って配設し、このトラクタにて畦塗り機が畦際に沿って
牽引進行されるとともに、トラクタのPTO軸からの出
力によって動力伝達軸を介して入力軸3が回転される
と、この入力軸3にて第1の伝動フレーム7内の第1の
出力軸14が回転駆動されるとともに、第2の伝動フレー
ム22内の第2の出力軸23が回転駆動される。
【0053】また、第1の出力軸14が回転駆動されるこ
とにより、この第1の出力軸14にてロータリー17が進行
方向に向かって回転駆動される。また、第2の出力軸23
が回転駆動されることにより、この第2の出力軸23にて
連動媒体(伝動ケース26内の上下のスプロケット56,57
及び無端チェーン58)を介して畦塗り体31の回転軸30が
回転され、この回転軸30にて畦塗り体31が進行方向に向
かって泥土に対してスリップ回転する早い速度で回転駆
動される。
【0054】そして、ロータリー17の各切削爪20にて旧
畦Aの側部B及びこの旧畦Aの畦際が順次切削されると
ともに、これらの切削土が畦塗り用泥土として各切削爪
20にて畦塗り体31に向かって順次跳ね飛ばされ、かつ、
防土カバー59に案内されて畦塗り体31の前方に供給され
る。
【0055】この際、多数の切削爪20を軸方向に放射状
に突設したロータリー17は旧畦A側を低く傾斜させた回
転自在の第1の出力軸14に連結されていることにより、
このロータリー17は旧畦Aの側部Bを切削し易い角度で
突出され、このロータリー17の各切削爪20にて旧畦Aの
側部B及びこの旧畦Aの畦際の土が確実に切削され、こ
れらの切削土が畦塗り用泥土として畦塗り体31に確実に
供給される。
【0056】また、畦塗り体31に供給された畦塗り用の
泥土は、この畦塗り体31の側面修復体32の円錐形状の修
復面35にて旧畦Aの側部Bに沿って順次塗り付けられ、
この旧畦Aの側部Bが下方に向かって拡開した傾斜面に
順次修復されると同時に、この畦塗り体31の上面修復体
34の円錐形状の修復面40にて旧畦Aの上部Cに沿って順
次塗り付けられ、この旧畦Aの上部Cが水平状面に順次
修復される。
【0057】この際、側面修復体32の円錐形状の修復面
35にて旧畦Aの側部Bを傾斜面に修復可能にかつ上面修
復体34の円錐形状の修復面40にて旧畦Aの上部Cを水平
状面に修復可能に畦塗り体31を旧畦Aに対して所定の角
度に傾斜して配設されていることにより、側面修復体32
の修復面35にて旧畦Aの側部Bを修復する際の泥土は修
復面35の縮径側の旧畦Aの肩部Dに向かって押し上げ誘
導されるとともに、上面修復体34の修復面40にて旧畦A
の上部Cを修復する際の泥土は修復面40の縮径側の旧畦
Aの肩部Dに向かって誘導される。
【0058】そして、これらの泥土は側面修復体32の円
筒状部37と上面修復体34の円筒状部43とにより形成され
た肩修復部47にて旧畦Aの肩部Dに順次塗り付けられ、
旧畦Aの肩部Dは固く締め固められて順次傾斜面に修復
される。すなわち、側面修復体32と上面修復体34との縮
径連設部に集められる泥土は肩修復部47にて旧畦Aの肩
部Dに順次塗り付けられ、旧畦Aの肩部Dは傾斜面に固
く締め固められて順次修復される。
【0059】この場合、上面修復体34は旧畦Aの肩部D
側を縮径端部としこの旧畦Aの肩部Dと反対側を拡径部
とした円錐形状に形成されていることにより、上面修復
体34にて旧畦Aの上部Cを修復する際には上面修復体34
の円錐形状の修復面40にて旧畦Aの上部Cの泥土が円錐
形状の拡径側から外側に流れ出ることを可及的に防止さ
れる。
【0060】したがって、畦塗り体31の側面修復体32、
肩修復部47及び上面修復体34にて旧畦Aの側部B、肩部
D及び上部Cが固く締め固められ旧畦Aが側部Bを下方
に向かって拡径した傾斜面とし、肩部Dを傾斜面とし、
上部Cを水平状面とした所定の形態の畦に順次修復され
る。
【0061】つぎに、圃場がたとえば乾田の場合等、畦
塗り体31を偏心回転に変換する際には、複数のボルト55
をそれぞれ弛緩した状態で、回転軸30及び複数のボルト
55を介して挿通孔50及び複数の取付長孔54の長さの範囲
内で畦塗り体31を仮想中心点aを中心として回動調節す
ると、この畦塗り体31の円弧状の第2の取付体51は回転
軸30の円弧状の第1の取付体49に沿って移動する円弧運
動によって回動され、畦塗り体31はスムーズに簡単に偏
心回転に変換される。
【0062】そして、回転軸30の第1の取付体49の複数
のねじ孔53に複数のボルト55をそれぞれ締め付けること
により、回転軸30の第1の取付体49に畦塗り体31の第2
の取付体51が簡単に固着され、この回転軸30に畦塗り体
31が簡単に偏心回転に変換された状態で固定される。そ
うして、畦塗り体31は上面修復体34の拡径端部近傍の回
転中心部の仮想中心点aを中心として円弧運動によって
偏心回転に変換されることにより、この畦塗り体31の上
面修復体34は小さい幅で振幅する偏心回転に変換され、
畦塗り体31の側面修復体32は上面修復体34より大きい幅
で振幅する偏心回転に変換される。
【0063】つぎに、畦塗り体31の側面修復体32及び上
面修復体34にて旧畦Aの側部B及び旧畦Aの上部Cを修
復する際には、この側面修復体32及び上面修復体34を有
する畦塗り体31は回転軸30にて偏心回転されることによ
り、この側面修復体32及び上面修復体34はそれぞれ旧畦
Aの側部B及び旧畦Aの上部Cに対して一定の周期で波
を打つように偏心回転される。
【0064】すなわち、畦塗り体31の上面修復体34は小
さい幅で振幅する偏心回転で側面修復体32は上面修復体
34より大きい幅で振幅する偏心回転で図7実線に示す状
態と二点鎖線に示す状態を繰り返しながら旧畦Aの側部
B及び旧畦Aの上部Cに対してそれぞれ一定の周期で波
を打つように偏心回転される。
【0065】そして、側面修復体32の修復面35にて泥土
が旧畦Aの側部Bに対して強い調子で強く押し付けられ
ながら塗り付けられるとともに、上面修復体34の修復面
40にて泥土が旧畦Aの上部に対して強い調子で強く押し
付けられながら塗り付けられる。
【0066】したがって、全体として旧畦Aの側部B、
肩部D及び上部Cは固く締め固められて順次修復され、
畦塗り後の畦は全体として十分に固く締め固められ滑ら
かに整畦されるとともに、この畦塗り後の畦の表面部は
整然と仕上げられて見栄えがよく、この畦は簡単に崩れ
たり、水漏れすることがない状態に整畦される。
【0067】また、側面修復体32と上面修復体34とは相
互の縮径端部33,42を接合した状態で複数のボルト・ナ
ット46にて着脱可能に連結されたフランジ39,45をそれ
ぞれ有し、そのフランジ39,45は回転軸30に固着された
第1の取付体49を挿通する案内孔38,44を有するので、
この案内孔38,44から回転軸30の第1の取付体49を畦塗
り体31の第2の取付体51に容易に当接されるとともに、
この第1の取付体49に第2の取付体51を複数のボルト55
にて簡単に連結され、したがって、回転軸30には塗り体
31が簡単に取り付けられる。そして、塗り体31は回転軸
30を中心とした同心回転の状態及び回転軸30にて偏心回
転の状態に簡単に調節設定される。
【0068】また、側面修復体32と上面修復体34とは複
数のボルト・ナット46にて着脱可能に連結されているこ
とにより、側面修復体32及び上面修復体34は、たとえ
ば、その一方が摩耗・損傷した場合のように泥土の塗り
付け修復作業に支障をきたすようになったときには簡単
に着脱交換に応じられる。
【0069】つぎに、前記実施の形態では、畦塗り体31
の側面修復体32、上面修復体34及び肩修復部47にて旧畦
Aの側部B、肩部D及び上部Cを修復する場合について
説明したが、この際、特に旧中畦を修復する場合には、
上面修復体34にはこの上面修復体34の進行を案内するガ
イド体60を着脱可能に取り付けるようにするとよい。
【0070】この場合には、たとえば、図9に示すよう
に、上面修復体34には拡径端部の外周部に所定の間隔を
おいて複数の取付孔61をそれぞれ形成する。また、前記
ガイド体60は前記上面修復体34の拡径端部の外周部に嵌
合する環状の取付基体62と、この取付基体62に一体に形
成され側面修復体32にて修復される旧畦Aの側部Bと反
対側の側部に沿って回転される円錐形状のガイド板63と
を有し、前記取付基体62には前記上面修復体34の複数の
取付孔61に連通する複数の連通孔64をそれぞれ形成す
る。
【0071】そして、前記ガイド体60の取付基体62の各
連通孔64から上面修復体34の各取付孔61に皿ねじ65をそ
れぞれ挿通し、この各取付孔61から突出した各皿ねじ65
にナット66をそれぞれ螺着して締め付けることにより、
上面修復体34の拡径端部の外周部にはガイド体60が簡単
に取り付けられる。その他の構成については前記各実施
の形態の場合と同様に構成するので対応する符号を記入
して説明を省略する。
【0072】このように構成することにより、側面修復
体32にて旧畦Aの側部Bを修復可能に上面修復体34にて
旧畦Aの上部Cを修復可能に、かつ、側面修復体32にて
修復される旧畦Aの側部Bと反対側の側部Bにガイド体
60の円錐形状のガイド板63が沿う状態で畦塗り体31が回
転駆動される。
【0073】そして、このガイド体60のガイド板63にて
旧畦Aの側部Bに沿って畦塗り体31がスムーズに進行さ
れる。このガイド体60は特に旧中畦を修復する場合に有
効となる。また、ガイド体60は複数の皿ねじ65及びナッ
ト66にて上面修復体34に着脱自在に取り付けることによ
り、このこのガイド体60は旧中畦を修復する場合等必要
に応じて簡単に着脱することができる。
【0074】つぎに、前記各実施の形態では、回転軸30
の第1の取付体49には複数のねじ孔53を形成し、畦塗り
体31の側面修復体32の第2の取付体51には前記複数のね
じ孔53に連通する複数の取付長孔54をそれぞれ形成する
場合について説明したが、これに限らず、複数のねじ孔
53は第2の取付体51に形成し、複数の取付長孔54は第1
の取付体49に形成するようにしてもよい。
【0075】なお、側面修復体32及び上面修復体34はそ
れぞれの内部に補強部材を設けて土圧に十分に耐え得る
ように補強するようにしてもよく、この補強部材にて軸
受体を介して回転軸30を回転自在に支持するようにして
もよい。
【0076】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、畦塗り体は旧
畦の側部を下方に向かって拡開した傾斜面に修復する円
錐形状の側面修復体と、旧畦の上部を水平状面に修復す
る円錐形状の上面修復体とを有するので、この側面修復
体にて旧畦の側部を修復する際の泥土は側面修復体の縮
径側の旧畦の肩部に向かって押し上げ誘導できるととも
に、上面修復体にて旧畦の上部を修復する際の泥土は上
面修復体の縮径側の旧畦の肩部に向かって誘導でき、こ
れらの泥土は側面修復体に上面修復体を連設した相互の
縮径端部にて旧畦の肩部に順次塗り付け旧畦の肩部を固
く締め固めることができる。
【0077】また、回転軸に畦塗り体を偏心回転に変換
可能に取り付ける取付手段を有するので、この取付手段
にて畦塗り体を回転軸を中心とした同心回転はもとより
作業状況に応じて畦塗り体を偏心回転に簡単に変換する
ことができ、すなわち、この畦塗り体を湿田用または乾
田用に簡単に変換設定することができる。
【0078】そして、回転軸にて畦塗り体を偏心回転さ
せることにより、この側面修復体及び上面修復体をそれ
ぞれ旧畦の側部及び旧畦の上部に対して波を打つように
偏心回転させることができ、このため、側面修復体にて
泥土が旧畦の側部に対して強い調子で強く押し付けられ
ながら塗り付けられるとともに、上面修復体にて泥土が
旧畦の上部に対して強い調子で強く押し付けられながら
塗り付けられる。
【0079】したがって、全体として旧畦の側部及び上
部はもとより肩部を十分に固く締め固めて修復すること
ができ、畦塗り後の畦は全体として十分に整畦されて崩
れ難く、この畦の表面部は整然と仕上げられて見栄えが
よく、この畦は簡単に崩れたり、水漏れすることがなく
長期に耐え得る畦に修復することができる畦塗り機を提
供できる。
【0080】請求項2の発明によれば、畦塗り体の第2
の取付体の挿通孔に挿通した回転軸の第1の取付体に畦
塗り体の第2の取付体を当接した状態で、この回転軸に
対して挿通孔の長さの範囲内で畦塗り体を移動調整する
ことにより、畦塗り体の回転中心を簡単に変換すること
ができ、この第1の取付体と第2の取付体とを固定具に
て固定することにより、畦塗り体を偏心回転に変換させ
た状態に確実に保持でき、回転軸にて畦塗り体を偏心回
転させることにより、旧畦の側部及び上部はもとより肩
部を十分に固く締め固めて修復することができる。
【0081】請求項3の発明によれば、第1の取付体と
第2の取付体とのいずれか一方は複数のねじ孔を有し、
他方は前記複数のねじ孔に連通する畦塗り体の半径方向
の複数の取付長孔を有し、固定具は前記複数の取付長孔
から前記複数のねじ孔にそれぞれ螺着する複数のボルト
からなるので、畦塗り体を偏心回転に変換する際には、
複数のボルトをそれぞれ弛緩した状態で、回転軸及び複
数のボルトをガイドとして挿通孔及び複数の取付長孔の
長さの範囲内で畦塗り体を移動調整して畦塗り体の回転
中心を簡単に変換でき、複数のボルトをそれぞれねじ孔
に締め付けることにより、畦塗り体を偏心回転に変換さ
せた状態に確実に保持でき、この畦塗り体の調整操作が
容易である。
【0082】請求項4の発明によれば、第1の取付体及
び第2の取付体は、畦塗り体の上面修復体の拡径端部近
傍の回転中心部を仮想中心点としてそれぞれ円弧状に形
成したので、畦塗り体を偏心回転に変換する際には、畦
塗り体を仮想中心点を中心として回動すると、この畦塗
り体の円弧状の第2の取付体は回転軸の円弧状の第1の
取付体に沿って移動する円弧運動によって回動でき、畦
塗り体をスムーズに簡単に偏心回転に変換できる。そし
て、畦塗り体の上面修復体は小さい幅で振幅する偏心回
転に変換され、畦塗り体の側面修復体は上面修復体より
大きい幅で振幅する偏心回転に変換され、特に側面修復
体にて旧畦の側部を崩れ難く強化して修復することがで
きる。
【0083】請求項5の発明によれば、側面修復体及び
上面修復体は、この相互を着脱自在に連結するフランジ
をそれぞれ有し、このフランジは回転軸に固着された第
1の取付体を挿通する案内孔をそれぞれ有するので、側
面修復体及び上面修復体は、たとえば、その一方が摩耗
・損傷した場合のように泥土の塗り付け作業に支障をき
たすようになったときには簡単に着脱交換に応じること
ができる。また、取り付け時には回転軸に固着された第
1の取付体はフランジの案内孔から畦塗り体内に容易に
挿通して取り付けることができる。
【0084】請求項6の発明によれば、側面修復体と上
面修復体との間に位置して旧畦の肩部を傾斜面に修復す
る肩修復部を有するので、肩修復部にて泥土が旧畦の肩
部に強く塗り付けられ、旧畦の肩部を傾斜面に固く締め
固めて修復することができ、全体的に旧畦を崩れ難い状
態に修復することができる。
【0085】請求項7の発明によれば、上面修復体は、
拡径端部の外周部に旧畦の修復する側部と反対側の側部
に沿って回転される着脱可能なガイド体を有するので、
このガイド体にて旧畦の側部に沿って畦塗り体をスムー
ズに進行させることができ、畦塗り体が旧畦から外れる
ことを防止でき、このガイド体は特に中畦を修復する場
合に有効となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す畦塗り体の断面図
である。
【図2】同上変換機構部を示す断面図である。
【図3】同上畦塗り体を備えた畦塗り機の一部を省略し
た平面図である。
【図4】同上側面図である。
【図5】同上旧畦修復機構部の側面図である。
【図6】同上畦塗り体を仮想中心点を中心として偏心回
転に変換した状態を示す断面図である。
【図7】同上畦塗り体の作動説明図である。
【図8】同上畦塗り状態を示す説明図である。
【図9】他の実施の形態の畦塗り体の断面図である。
【符号の説明】
17 ロータリー 20 切削爪 30 回転軸 31 畦塗り体 32 側面修復体 33 縮径端部 34 上面修復体 38 案内孔 39 フランジ 45 フランジ 47 肩修復部 48 取付手段 49 第1の取付体 50 挿通孔 51 第2の取付体 52 固定具 53 ねじ孔 54 取付長孔 55 ボルト 60 ガイド体 A 旧畦 B 旧畦の側部 C 旧畦の上部 D 旧畦の肩部 a 仮想中心点

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 畦塗り用の泥土を切削して跳ね上げる切
    削爪を有する回転自在のロータリーと、このロータリー
    の後方に位置して回転軸にて回転自在に設けられ前記ロ
    ータリーの切削爪にて跳ね上げられた泥土を旧畦に塗り
    付けて旧畦を修復する畦塗り体とを具備し、 前記畦塗り体は、前記旧畦の側部を下方に向かって拡開
    した傾斜面に修復する円錐形状の側面修復体と、この側
    面修復体の縮径端部に連設されこの縮径端部から拡開し
    て突出し前記旧畦の上部を水平状面に修復する円錐形状
    の上面修復体とを有し、 前記回転軸に前記畦塗り体を偏心回転に変換可能に取り
    付ける取付手段を有することを特徴とする畦塗り機。
  2. 【請求項2】 取付手段は、回転軸に固着された第1の
    取付体と、畦塗り体内に固着され中心部に前記回転軸を
    偏位可能に挿通する畦塗り体の径方向の挿通孔を有する
    第2の取付体と、前記第1の取付体に前記第2の取付体
    を固定する固定具とを有することを特徴とする請求項1
    記載の畦塗り機。
  3. 【請求項3】 第1の取付体と第2の取付体とのいずれ
    か一方は複数のねじ孔を有し、他方は前記複数のねじ孔
    に連通する畦塗り体の半径方向の複数の取付長孔を有
    し、固定具は前記複数の取付長孔から前記複数のねじ孔
    にそれぞれ螺着する複数のボルトからなることを特徴と
    する請求項2記載の畦塗り機。
  4. 【請求項4】 第1の取付体及び第2の取付体は、畦塗
    り体の上面修復体の拡径端部近傍の回転中心部を仮想中
    心点としてそれぞれ円弧状に形成することを特徴とする
    請求項2または3記載の畦塗り機。
  5. 【請求項5】 側面修復体及び上面修復体は、この相互
    を着脱自在に連結するフランジをそれぞれ有し、このフ
    ランジは回転軸に固着された第1の取付体を挿通する案
    内孔をそれぞれ有することを特徴とする請求項1または
    2記載の畦塗り機。
  6. 【請求項6】 側面修復体と上面修復体との間に位置し
    て旧畦の肩部を傾斜面に修復する肩修復部を有すること
    を特徴とする請求項1記載の畦塗り機。
  7. 【請求項7】 上面修復体は、拡径端部の外周部に旧畦
    の修復する側部と反対側の側部に沿って回転される着脱
    可能なガイド体を有することを特徴とする請求項1、5
    または6のいずれかに記載の畦塗り機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2019004752A (ja) * 2017-06-23 2019-01-17 株式会社富士トレーラー製作所 整畦機
JP2019004751A (ja) * 2017-06-23 2019-01-17 株式会社富士トレーラー製作所 整畦機
JP2020110182A (ja) * 2017-06-23 2020-07-27 株式会社富士トレーラー製作所 整畦機

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JP2020110182A (ja) * 2017-06-23 2020-07-27 株式会社富士トレーラー製作所 整畦機

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