JP3353373B2 - 苗植機 - Google Patents

苗植機

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JP3353373B2
JP3353373B2 JP08662493A JP8662493A JP3353373B2 JP 3353373 B2 JP3353373 B2 JP 3353373B2 JP 08662493 A JP08662493 A JP 08662493A JP 8662493 A JP8662493 A JP 8662493A JP 3353373 B2 JP3353373 B2 JP 3353373B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、左右幅を縮小するよ
う構成した施肥装置付きの苗植機に関するものである。
【0002】
【従来の技術とその課題】従来、苗植装置の左右幅を縮
小するよう構成した技術としては、施肥装置との関係を
あまり考慮していなかった。そこで、本発明は、乗用型
走行車体にリンク機構を介して上下動自在に装着した苗
植装置の植付伝動ケースを中央伝動ケースに対し、その
左右両側の右伝動ケース及び左伝動ケースを分離可能な
構成とし、施肥装置の施肥タンクを走行車体の後部に設
けて該施肥タンクの下側に設けた肥料繰出装置から前記
中央及び左右の伝動ケースのそれぞれに取付けた中央及
び左右の整地フロートに設けた作溝器へ肥料を案内する
施肥パイプとを設けたものにあって、容易に且つ大幅に
施肥装置付きの苗植機の左右幅を縮小できるようにする
ことを課題とする。
【0003】
【課題を解決するための手段】この発明は、前記の従来
技術のもつ課題を解決すべく、乗用型走行車体1にリン
ク機構22を介して上下動自在に装着した苗植装置24
の植付伝動ケース29を中央伝動ケース29aに対し、
その左右両側の右伝動ケース29b及び左伝動ケース2
9bを分離可能な構成とし、施肥装置63の施肥タンク
64を中央肥料タンク64aと左右肥料タンク64b・
64bとにより構成して走行車体1の後部に設けて該施
肥タンク64の下側に設けた肥料繰出装置65…から前
記中央及び左右の伝動ケース29a,29b,29bの
それぞれに取付けた中央及び左右の整地フロート34,
35,35に設けた作溝器67…へ肥料を案内する施肥
パイプ66…とを設け、前記左右の伝動ケース29b,
29bを左右の整地フロート35,35とともに苗植装
置24の後方左右内側に移動可能に構成するとともに、
施肥パイプ66…を肥料繰出装置65…側から着脱自在
に構成して、各作溝器67…に各々施肥パイプ66…を
連結したまま各施肥パイプ66…もともに苗植装置24
の後方左右内側に移動可能に構成し、前記左右肥料タン
ク64b・64bを各々中央肥料タンク64aの機体前
方側に収納可能に構成したことを特徴とする苗植機とし
たものである。
【0004】
【発明の作用効果】この発明は、上記のように構成した
ので、施肥パイプ66…を肥料繰出装置65…側から取
外して各作溝器67…に連結したままで、左右の伝動ケ
ース29b,29bを左右の整地フロート35,35と
作溝器67…と施肥パイプ66…とともに苗植装置24
の後方左右内側に移動させることができ、よって、苗植
装置の左右幅を大幅に縮小できる。更に、左右肥料タン
ク64b・64bを各々中央肥料タンク64aの機体前
方側に収納させることができて、苗植機全体の左右幅
容易且つ大幅に縮小できる
【0005】
【実施例】図面に示すこの発明の一実施例である9条植
え乗用型田植機について説明する。1は乗用型走行車体
であって、機体を構成する左右フレーム2・3の後部上
面にエンジン4を搭載し、左右フレーム2・3の前部に
走行ミッションケース5を設けている。そして、この走
行ミッションケース5には、変速レバー6にてエンジン
4の回転駆動力が変速される変速機構と前輪デフ機構と
後輪デフ機構とが内蔵されている。
【0006】7・7は左右フロントアクスルケースであ
って、前記走行ミッションケース5の前輪デフ機構より
左右駆動軸8・8を介して動力が伝動されるように構成
されている。9・9は左右操向駆動前輪であって、左右
フロントアクスルケース7・7の下部に嵌合され後記操
縦ハンドル10にて回動される操向ケース11・11に
軸架されている。
【0007】12は内部に変速歯車を有する操縦用伝動
ケースであって、左右フレーム2・3両者の前端部に固
着されており、その上部にはハンドルポスト13が固着
され、ハンドルポスト13の上端部には操縦ハンドル1
0が設けられている。そして、操縦用伝動ケース12の
下部には、その後端が左右操向ケース11・11に連結
された操向伝達機構としてのリンク14が設けられてお
り、操縦ハンドル10を回すと操縦用伝動ケース12内
の変速歯車・リンク14を介して左右操向ケース11・
11が縦軸回りに回動し左右操向駆動前輪9・9が向き
を変えるように構成されている。
【0008】15は後輪駆動ケースであって、左右フレ
ーム2・3の後端部にロリング軸にてロリング自在に設
けられており、その左右両側部に軸架された左右駆動後
輪16・16が上下揺動できるように構成されている。
17は、走行ミッションケース5の後輪デフ機構から後
輪駆動ケース15に動力を伝える伝動軸である。
【0009】そして、後輪駆動ケース15内部の伝動機
構中には左右駆動後輪16・16に対する左右サイドク
ラッチと左右サイドブレーキとが内蔵されており、エン
ジン4の前方に設けられた左右クラッチペダル18・1
9の踏込操作により該左右サイドクラッチが切れ且つ左
右サイドブレーキが利くように構成されている。即ち、
左右クラッチペダル18・19の踏込操作をした側の駆
動後輪16・16の駆動が停止されブレーキが利くよう
になっている。
【0010】20はFRPにて成型された車体カバ−で
あって、エンジン4の周囲を覆うエンジンカバ−部20
aと、前記エンジン4の前方及び左右側方に設けられた
ステップ20bと、ハンドルポストカバー20cと、エ
ンジン4の後方に設けられたステップ20dとが一体形
成され、左右フレーム2・3上に固定されている。21
は操縦座席で、前記車体カバー20上面に設置固定され
ている。
【0011】22は上部リンク22aと下部リンク22
bとにより構成されるリンク機構であって、上部リンク
22aと下部リンク22bの基端部は左右フレーム2・
3の後端に固着された支持フレーム23に各々枢着さ
れ、後端部は後述の苗植装置24をローリング自在に支
持するローリング軸25が設けられた縦枠26に枢着さ
れている。
【0012】27は油圧シリンダーであって、シリンダ
ーの基部が左右フレーム2・3に枢着され、ピストン2
8の後端が上部リンク22aと一体の揺動アーム22c
に枢着されている。苗植装置24は、前記縦枠26のロ
ーリング軸25にローリング自在に装着されたフレーム
を兼ねる植付伝動ケース29と、該植付伝動ケース29
に設けられた上部支持部材30a・30b・30bと苗
受板31に支持されて機体左右方向に往復動する苗載台
32と、植付伝動ケース29の後端部に装着され前記苗
載台32の下端より1株分づつの苗を分割して圃場に植
え付ける9つの苗植付け装置33…と、植付伝動ケース
29の下部にその後部が枢支されてその前部が上下揺動
自在に装着された整地体である中央整地フロート34と
その左右両側に配置された左右整地フロート35・35
と最外側に配置された最外側左右整地フロート36・3
6等にて構成されている。各整地フロート34,35・
35,36・36は、圃場を整地すると共に苗植付け装
置33…にて苗が植付けられる圃場の前方を整地すべく
設けられている。尚、スイッチSW1は苗載台32が機
体左右中央位置にあることを検出するセンサーである。
【0013】上記植付伝動ケース29は中央伝動ケース
29aとその左右両側に固定された左右伝動ケース29
b・29bとにより構成され、中央伝動ケース29aに
は後方に向けて延出された中ケース37と左右ケ−ス3
8・38とが設けられ、左右伝動ケース29b・29b
には各々後方に向けて延出されたケース39が設けられ
ており、各ケ−ス37・38・38・39・39の後端
部に前記苗植付け装置33…が装着されている。
【0014】そして、中央伝動ケース29aと各左右伝
動ケース29b・29bとは、図4に示すように内側に
螺子溝が設けられた固定用ナット40・40にて固着・
分離自在に構成されている。尚、ケ−ス内の伝動軸41
・41もカップリング42にて連結・分離自在に構成さ
れている。また、上記苗載台32の上部を支持する上部
支持部材30aは中央伝動ケース29aに基部が固着さ
れており、上部支持部材30b・30bは各々左右伝動
ケース29b・29bに基部が固着されている。
【0015】上記苗受板31は、中央伝動ケース29a
に固着された中央苗受板31aと左右伝動ケース29b
・29bに各々固着された左右苗受板31b・31bと
により構成されており、各苗受板31a・31b・31
bの接合端面部は連接・分離自在に構成されている。
尚、苗受板31a・31b・31bには、苗植付け装置
33…が苗を掻き取る苗取り口43…が9つの苗植付け
装置33…に対応して設けられている。
【0016】上記苗載台32は5条分の中央苗載部32
aとその左右両外側の各々2条分の左右苗載部32b・
32bとにより構成されており、中央苗載部32aの裏
面に固着された横フレーム44に一体に形成された連結
部45の角孔45と左右苗載部32b・32bの裏面に
固着された横フレーム46・46に一体に形成された連
結部47・47の角孔47a・47aとに連結部材48
・48を嵌入することにより一体に連結できるように構
成されている。尚、スイッチSW2・SW2は連結部材
48・48にて中央苗載部32aと左右苗載部32b・
32bとが各々連結されたことを検出するセンサーであ
る。
【0017】49は中央伝動ケース29aの中ケース3
7と左右ケ−ス38・38との上面に固着された中央支
持フレームであって、その左右両端部に各々回動支持ピ
ン50・50が設けられている。51・51は左右伝動
ケース29b・29bの各ケース39・39の上面に各
々固着された左右支持フレームであって、その基端部は
各々回動支持ピン50・50に回動自在に枢着されてい
る。
【0018】然して、5つの苗植付け装置33…を有す
る中央伝動ケース29aと中央苗受板31aと中央苗載
部32aと中央整地フロート34,左右整地フロート3
5・35等により中央苗植付ユニットAが構成され、2
つの苗植付け装置33・33を有する左伝動ケース29
bと左苗受板31bと左苗載部32bと最外側左整地フ
ロート36等により左苗植付ユニットBが構成され、2
つの苗植付け装置33・33を有する右伝動ケース29
bと右苗受板31bと右苗載部32bと最外側右整地フ
ロート36等により右苗植付ユニットCが構成されてい
る。
【0019】一方、52・52は左右油圧シリンダーで
あって、中央支持フレーム49の下面部に各々固着され
ており、該左右油圧シリンダー52・52の各ピストン
53・53はリンク54・54を介して各々左右支持フ
レーム51・51に固着のアーム51a・51aに連結
されており、左右油圧シリンダー52・52の各ピスト
ン53・53がイ方向に進出することにより左右支持フ
レーム51・51をロ方向に回動させて、各々左右苗植
付ユニットB・Cを中央苗植付ユニットAの上方位置に
収納できるように構成している。尚、55・55は中央
支持フレーム49の上面に形成された凹部であって、左
右苗植付ユニットB・Cを収納位置にしたときに左右支
持フレーム51・51の各縦パイプ51b・51bに係
合して各ユニットB・Cを支持できるように構成されて
いる。また、スイッチSW4L・SW4Rは各々左右苗
植付ユニットB・Cが収納位置にあることを検出するセ
ンサーであり、スイッチSW5L・SW5Rは各々左右
苗植付ユニットB・Cが植付作業位置にあることを検出
するセンサーである。
【0020】56は上記左右油圧シリンダー52・52
を作動させる切替バルブ56aを切替操作するレバーで
あって、植付作業状態にすれば左右油圧シリンダー52
・52のピストン53・53を退入させて(反イ方向に
移動させて)左右苗植付ユニットB・Cを図2の状態と
し、折畳状態にすれば左右油圧シリンダー52・52の
ピストン53・53を進出させて(イ方向に移動させ
て)左右苗植付ユニットB・Cを図10の収納状態とす
る。尚、スイッチSW3は該レバー56が折畳状態の位
置にあることを検出するセンサーである。また、56b
はSOL1にて切替えられる切替バルブであって、前記
スイッチSW1が苗載台32が機体左右中央位置にある
ことによりONされると図7の切替位置となり上記レバ
ー56にて左右油圧シリンダー52・52を作動させる
ことができるが、前記スイッチSW1が苗載台32が機
体左右中央位置以外のときにはOFFされているので上
記レバー56にて左右油圧シリンダー52・52を作動
させることができないように構成されている。更に、図
10に示すように、回動支持ピン50・50の回動軸心
Sは、折畳状態となった左右苗植付ユニットB・Cの最
外側左右整地フロート36・36が略直立するように設
定されている。
【0021】57は中央整地フロート34と左右整地フ
ロート35・35との後部回動枢支位置P1を上下位置
調節して苗植付深さを変更する操作レバーであって、中
央伝動ケース29aに固着の操作ガイド58のガイド溝
58−1・58−2・58−3…の一つに係合させて苗
植付深さを設定できるように構成している。尚、SW6
c・SW7c・SW8c…は操作レバー57が何れのガ
イド溝に係合されているかを検出するセンサーである。
【0022】59は最外側左整地フロート36の後部回
動枢支位置P2を上下位置調節して苗植付深さを変更す
る操作レバーであって、上部支持部材30bに固着の操
作ガイド60のガイド溝60−1・60−2・60−3
…の一つに係合させて苗植付深さを設定できるように構
成している。尚、SW6L・SW7L・SW8L…は操
作レバー59が何れのガイド溝に係合されているかを検
出するセンサーである。
【0023】61は最外側右整地フロート36の後部回
動枢支位置P2を上下位置調節して苗植付深さを変更す
る操作レバーであって、上部支持部材30bに固着の操
作ガイド62のガイド溝62−1・62−2・62−3
…の一つに係合させて苗植付深さを設定できるように構
成している。尚、SW6R・SW7R・SW8R…は操
作レバー61が何れのガイド溝に係合されているかを検
出するセンサーである。
【0024】63は施肥装置であって、前記支持フレー
ム23の上端部に固着されており、施肥タンク64と、
該各施肥タンク64の下部に装着され施肥タンク64内
の粒状肥料を一定量づつ繰り出す肥料繰出装置65…
と、該肥料繰出装置65…にて繰り出された肥料を案内
する透明の施肥パイプ66…と、中央整地フロート3
4,左右整地フロート35・35,最外側左右整地フロ
ート36・36に固着され苗植付け位置側方の圃場に施
肥溝を掘り施肥パイプ66…にて案内された粒状肥料を
該施肥溝内に落下案内する作溝器67…とにより構成さ
れている。尚、68は肥料繰出装置65…を駆動する駆
動アームであって、左右フレ−ム2・3上に固設の施肥
駆動ケ−ス69に連結されており、施肥駆動ケ−ス69
には走行ミッションケース5より駆動軸70にて動力が
伝達されるように構成されている。尚、各肥料繰出装置
65…と各施肥パイプ66…とは、着脱自在のジョイン
ト66a…にて連結されている。
【0025】そして、施肥タンク64は5条分の中央肥
料タンク64aと2条分の左右肥料タンク64b・64
bとにより構成され、左右肥料タンク64b・64bは
中央肥料タンク64aの左右両外側に各々蝶番64c・
64cにて連結されており、図2に示すように矢印ハ方
向に収納できるように構成されている。尚、左右肥料タ
ンク64b・64bは収納位置と施肥作用位置とで周知
の係合部材で固定できるように構成している。
【0026】71は両端にユニバーサルジョイントを有
するPTO伝動軸であって、施肥駆動ケース69の動力
を苗植装置24の植付伝動ケース29に伝達すべく設け
ている。72は中央整地フロート34の前部上面と植付
伝動ケース29との間に設けられた油圧バルブであっ
て、中央整地フロート34の前部が外力にて適正範囲以
上に持ち上げられた時には油圧ポンプ73にて走行ミッ
ションケ−ス5内から汲み出された圧油を油圧シリンダ
ー27に送り込んでピストンを突出させリンク機構22
を上動させて苗植装置24を所定位置まで上昇せしめ、
また、中央整地フロート34の前部が適正範囲以上に下
がった時には油圧シリンダー27内の圧油を走行ミッシ
ョンケ−ス5内に戻してリンク機構22を下動させて苗
植装置24を所定位置まで下降せしめ、そして、中央整
地フロート34の前部が適正範囲にあるとき(苗植装置
24が適正な所定位置にある時)には油圧シリンダー2
7内の圧油の出入りを止めて苗植装置24を一定位置に
保持せしめるべく設けられている。このように、中央整
地フロート34を植付装置24の自動高さ制御のための
接地センサーとして用いている。
【0027】74は車体カバ−20より突出して操縦座
席21の右側方に設けられた操作レバーであって、走行
ミッションケ−ス5内に設けられた駆動軸70を駆動回
転する動力を断接するPTOクラッチを操作して施肥装
置63及び苗植装置24への動力を入切り操作できるよ
うに構成されていると共に、油圧バルブ72を操作して
手動にて苗植装置24を上下動できるようにも構成され
ている。即ち、操作レバー74を前方に倒すと(植付位
置にすると)、PTOクラッチが入り施肥装置63及び
苗植装置24が駆動され且つ油圧バルブ72が中央整地
フロート34の上下動にて切換えられる自動制御状態と
なる。逆に、操作レバー74を後方に起すと(上位置に
すると)、PTOクラッチが切れ施肥装置63及び苗植
装置24の作動が停止し且つ油圧バルブ72が強制的に
苗植装置24を上昇する側に切換えられ、苗植装置24
が上昇される。そして、操作レバー74をその操作スト
ロークの中間の中立位置にすると、PTOクラッチが切
れ施肥装置63及び苗植装置24の作動が停止し且つ油
圧バルブ72が油圧シリンダー27内の圧油の出入りを
止めて苗植装置24を一定位置に保持せしめる位置に切
換えられ、苗植装置24が操作レバー74を中間位置に
操作したときの位置に保持され苗植装置24は上昇も下
降もしない。尚、SOL2は、その作動ピン75がニ方
向に突出動することにより操作レバー74を中立位置か
ら植付位置に操作することを阻止する状態と、その作動
ピン75が反ニ方向に退入動することにより操作レバー
74を中立位置から植付位置に操作することを許す状態
とに切替るように設けられている。具体的に説明する
と、連結部材48を抜いて中央苗載部32aと左右苗載
部32b・32bの何れかとの連結を外してスイッチS
W2・SW2の何れかがONされか、若しくは、レバー
56が折畳状態に操作されてSW3がONされると、S
OL2の作動ピン75がニ方向に突出動して操作レバー
74を中立位置から植付位置に操作することを阻止す
る。また、左右連結部材48・48を嵌めて中央苗載部
32aと左右苗載部32b・32bとを連結してスイッ
チSW2・SW2の両方がOFFされ、且つ、レバー5
6が植付作業状態に操作されてSW3がOFFされる
と、SOL2の作動ピン75が反ニ方向に退入動して操
作レバー74を中立位置から植付位置に操作することを
許す状態となる。このように構成すると、左右苗載部3
2b・32bの折畳状態への変更操作時及び変更後に、
誤って操作レバー74にて苗植装置24を駆動してしま
うことを防止できる。
【0028】76は左右苗植付ユニットB・Cの状態が
異常な場合に点灯して警告する警告モニターであって、
前記スイッチSW4LとスイッチSW5Lとが共にON
されない場合(左苗植付ユニットBが収納位置でも作業
位置でもない異常な位置にあるとき)かスイッチSW4
RとスイッチSW5Rとが共にONされない場合(右苗
植付ユニットCが収納位置でも作業位置でもない異常な
位置にあるとき)に警告を発するように設けられてい
る。従って、該警告モニター76が点灯した時には、左
右苗植付ユニットB・Cの状態が収納位置でも作業位置
でもない異常な状態であることが判り、そのまま作業を
したり機体を移動させたりして機械を破損してしまうこ
とを防止できる。尚、この実施例では警告モニターにて
警告を発するようにしたが、他に警報音を発するか、若
しくは、警告と共に主クラッチを切って走行できないよ
うにしても良い。
【0029】77は植付深さ調節不備を警告する警告モ
ニターであって、図8に示すように前記SW6C・SW
7C…,SW6L・SW7L…,SW6R・SW7R…
を配線して、操作レバー57・59・61が同じ植付深
さ位置に操作されていないときに点灯して警告するよう
構成している。従って、該警告モニター77が点灯した
時には、何れかの操作レバー57・59・61が操作誤
りであることが判り、苗植付け深さが異なってしまうこ
とを防止できる。
【0030】78…は各苗植付け装置33…の駆動を各
々単独に停止操作する畦クラッチレバーであって、左右
苗植付ユニットB・Cが折り畳めるように各レバーは操
作ワイヤにてクラッチに連繋されている。尚、79は苗
載台32が機体左右中央位置になった時に点灯する表示
灯である。
【0031】上記のように構成された乗用型田植機で田
植作業を行う場合は、レバー56を植付作業状態位置に
操作して左右油圧シリンダー52・52のピストン53
・53を退入させて(反イ方向に移動させて)左右苗植
付ユニットB・Cを作業状態にして、伝動軸41・41
をカップリング42にて連結した後に中央伝動ケース2
9aと各左右伝動ケース29b・29bとを固定用ナッ
ト40・40にて固着し、中央苗載部32aの連結部4
5の角孔45と左右苗載部32b・32bの連結部47
の角孔47aとに連結部材48・48を嵌入して中央苗
載部32aと左右苗載部32b・32bとを一体に連結
する。そして、図2に点線にて示すように収納位置にあ
る左右肥料タンク64b・64bは施肥作用位置(実線
に示す状態)にして、施肥パイプ66…のジョイント6
6a…を肥料繰出装置65…に連結する。
【0032】そして、苗載台32に苗を載置し施肥タン
ク64に肥料を入れて、圃場内で操作レバー74を前方
に倒すと(植付位置にすると)、PTOクラッチが入り
施肥装置63及び苗植装置24が駆動され且つ油圧バル
ブ72が中央整地フロート34の上下動にて切換えられ
る自動制御状態となって田植作業が行われる。そのと
き、同時に施肥装置63により苗植付位置の側方の圃場
中に粒状肥料が施肥される。
【0033】次に、その圃場にて田植作業が終わり別の
圃場へ移動する時やトラックに積む時には、操作レバー
74を前方に倒して(植付位置にして)苗載台32を左
右動させて苗載台32が機体左右中央に位置して表示灯
79が点灯した時に操作レバー74を中立位置にして苗
載台32の移動を停止して、苗載台32を機体左右中央
位置に止める。
【0034】そして、固定用ナット40・40を外して
中央伝動ケース29aと各左右伝動ケース29b・29
bとを分離し、伝動軸41・41のカップリング42を
外す。更に、連結部材48・48を抜いて中央苗載部3
2aと左右苗載部32b・32bとを分離する。しかる
後に、レバー56を折畳状態位置にして左右油圧シリン
ダー52・52のピストン53・53を進出させて(イ
方向に移動させて)左右苗植付ユニットB・Cを収納状
態にする。この時、苗載台32が機体左右中央位置でな
いときは、該左右油圧シリンダー52・52は作動しな
いので、誤って部材を破損したりすることがない。
【0035】最後に、肥料繰出装置65…と施肥パイプ
66…とのジョイント66a…を外して左右肥料タンク
64b・64bを施肥作用位置から収納位置にすると、
機体幅が走行車体1の横幅となり、移動及びトラックへ
の積み込みが容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用型田植機の全体側面図である。
【図2】乗用型田植機の後部平面図である。
【図3】主要構成部材の作用を説明する一部断面平面図
である。
【図4】主要構成部材の作用を説明する正面図である。
【図5】苗載台の要部平断面図である。
【図6】苗植付深さを変更する操作レバーの作用説明正
面図である。
【図7】主要構成部材の作用を説明する油圧回路図であ
る。
【図8】主要構成部材の作用を説明する電気回路図であ
る。
【図9】操作レバー74の操作を説明する作用説明平面
図である。
【図10】左右苗植付ユニットB・Cを収納位置にした
全体側面図である。
【符号の説明】
1 乗用型走行車体 22 リンク機構 24 苗植装置 29 植付伝動ケース 29a 中央伝動ケース 29b 左右伝動ケース 34 中央整地フロート 35 左右整地フロート 36 最外側左右整地フロート 63 施肥装置 64 施肥タンク 64a 中央肥料タンク 64b 左右肥料タンク 65 肥料繰出装置 66 施肥パイプ 67 作溝器 A 中央苗植付ユニット B 左苗植付ユニット C 右苗植付ユニット

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】乗用型走行車体1にリンク機構22を介し
    て上下動自在に装着した苗植装置24の植付伝動ケース
    29を中央伝動ケース29aに対し、その左右両側の右
    伝動ケース29b及び左伝動ケース29bを分離可能な
    構成とし、施肥装置63の施肥タンク64を中央肥料タ
    ンク64aと左右肥料タンク64b・64bとにより構
    成して走行車体1の後部に設けて該施肥タンク64の下
    側に設けた肥料繰出装置65…から前記中央及び左右の
    伝動ケース29a,29b,29bのそれぞれに取付け
    た中央及び左右の整地フロート34,35,35に設け
    た作溝器67…へ肥料を案内する施肥パイプ66…とを
    設け、前記左右の伝動ケース29b,29bを左右の整
    地フロート35,35とともに苗植装置24の後方左右
    内側に移動可能に構成するとともに、施肥パイプ66…
    を肥料繰出装置65…側から着脱自在に構成して、各作
    溝器67…に各々施肥パイプ66…を連結したまま各施
    肥パイプ66…もともに苗植装置24の後方左右内側に
    移動可能に構成し、前記左右肥料タンク64b・64b
    を各々中央肥料タンク64aの機体前方側に収納可能に
    構成したことを特徴とする苗植機。
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