JP3405471B2 - 移植機の予備苗載せ台装置 - Google Patents

移植機の予備苗載せ台装置

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JP3405471B2
JP3405471B2 JP02962594A JP2962594A JP3405471B2 JP 3405471 B2 JP3405471 B2 JP 3405471B2 JP 02962594 A JP02962594 A JP 02962594A JP 2962594 A JP2962594 A JP 2962594A JP 3405471 B2 JP3405471 B2 JP 3405471B2
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野村  勝
神谷  寿
英之 草本
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、走行車体に左右方向に
動力により移動可能に設けたスライドレールの移動制御
を、走行車体及び苗植付け部の操作と連動して行うよう
にした移植機の予備苗載せ台装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、走行車体にリフト機構を介して苗
植付け部を昇降可能に装着し、走行車体の苗植付け部と
対向する位置に左右方向に固定レールを設け、この固定
レールに沿ってスライド可能に嵌挿され、かつ複数の予
備苗を縦方向に並列して載置するスライドレールを有す
る予備苗載せ台装置を設けた移植機(田植機)が提案さ
れている。そして、そのスライドレールには、予め育苗
箱から苗を取出して載せてある苗取出し板を縦方向に複
数個,並列に載置しておき、苗植付け部の苗載せ台の苗
が少なくなるか、あるいは無くなったときに、苗取出し
板から苗を補給し、また、スライドレール上の予備苗が
無くなったときには、移植機が圃場端で旋回するとき、
畦畔とほぼ平行に機体を停止して、スライドレールを畦
畔側に引き出し、新しい予備苗を補給するようにしてい
る。 【0003】また、上記固定レールの下側に、粉・粒状
の肥料を収容する肥料ホッパを設け、この肥料ホッパの
下側に設けられている繰出し部から繰り出された肥料
を、ブロアからの圧力風によって施肥管に送り込み、苗
植付け部により移植された(あるいは移植される)苗列
間に施肥するようにした移植機も提案されている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】上記従来の移植機にお
いては、前者の場合には、スライドレールの移動操作を
人力により行っているので、その労力及び時間を要する
上、移植作業中は、スライドレールに予備苗を補給する
ときに畦畔側から手を伸ばしてスライドレールを引き出
す必要があり、操作性がよくない、という問題点があっ
た。また、後者の場合には、肥料ホッパ内の肥料が無く
なったときにこれを補充する際、スライドレールに載置
されて肥料ホッパの上方を覆っている苗取出し板を取り
外す必要があり、また、肥料ホッパが複数条分つながっ
た状態(例えば3条分)に形成されている場合は、その
条数分の苗取出し板を取り外す必要があって、面倒であ
った。本発明は、上記の問題点を解決することを目的に
なされたものである。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、走行車体に苗植付け部を昇降可能に装着
し、走行車体の苗植付け部と対向する位置に左右方向に
固定レールを設け、この固定レールに沿って移動可能
で、かつ一端側からスライドさせて複数の予備苗を並列
して載置するスライドレールを有する予備苗載せ台装置
を設けた移植機において、上記スライドレールへの予備
苗の補給作業時に機体の走行を停止させるのに連動して
スライドレールを固定レールに対して動力により駆動し
て左右に移動可能とし、主クラッチペダルを切り位置か
ら入り位置にする、変速レバーをニュートラル位置から
走行位置にする、予備苗の補給が終わって運転者が運転
座席に座る、スロットルレバーをアイドリング位置から
機体走行位置にする、予備苗の補給が終わって運転者が
ステアリングハンドルを握る、いずれか一つの操作と連
動して、該スライドレールを機体中央位置に移動させる
構成としたことを特徴とする。 【0006】 【作用】上記の構成によって本発明の移植機の予備苗載
せ台装置は、スライドレールに予備苗を補給するときに
該スライドレールが畦畔または農道側に引き出され、予
備苗を畦畔または農道側から補給できる。また、移植作
業を開始するとスライドレールが自動的に機体中央位置
に移動し、操作性がよくなり、作業能率を向上させる。 【0007】 【実施例】以下、本発明の実施例を添付の図面を参照し
て具体的に説明する。図1及び図2において、乗用型田
植機1は、前輪3及び後輪4を装備し、この前,後輪
3,4を駆動して走行する4輪駆動形式の乗用車体(走
行車体)2の後部に、油圧シリンダ5により作動する昇
降リンク6を介して苗植付け部7を昇降可能に装着して
いる。 【0008】乗用車体2と苗植付け部7との間の乗用車
体2の後部位置に、施肥装置8が配設されている。この
施肥装置8には、肥料ホッパ9の下側の繰出し部10か
ら繰り出された肥料を施肥管11に向け送り出す送風管
12が設けられ、この送風管12にモータにより駆動さ
れるブロア13が接続されている。そして、乗用車体2
から苗植付け部7及び施肥装置8に動力が伝達されて、
苗植付け部7では所定の間隔で多条(8条)の苗が圃場
に植え付けられ、この植え付けられた苗の条間に、施肥
装置8により繰り出された肥料が施肥管11の終端か
ら、図示しない開溝器により開溝された施肥溝に施肥さ
れるようになっている。 【0009】乗用車体2の運転座席14の下側にはエン
ジン15が搭載され、運転座席14の前側の車体前部に
設けたステアリングハンドル16及びハンドルポスト1
7の下側には、トランスミッション18が設けられてい
る。エンジン15とトランスミッション18との間に
は、油圧無段変速機(HST)19が設けられ、副変速
レバー20により無段変速されるようになっている。乗
用車体2の前端部には、中央位置にセンターマーカ21
が、左右両側にサイドマーカ22がそれぞれ設けられて
いる。トランスミッション18内で変速された動力は前
輪3を駆動すると共に、PTO軸として取り出されて後
輪4に伝達され、また、苗植付け部7及び施肥装置8に
伝達されるようになっている。 【0010】上記苗植付け部7は、従来のものと同様
に、センサフロートを兼ねるセンターフロート23,2
3、サイドフロート24,24、苗載せ台25、苗受け
板26、ロータリ式苗植付け体27,27,…等を具備
している。ロータリ式苗植付け体27は、回転伝動ケー
スに取り付けられて上下方向に所定の軌跡を描いて回動
し、苗載せ台25上の苗を苗受け板26に形成した苗取
出し口28,28…から1株ずつ取り出して圃場に植え
付けるようにしている。苗載せ台25の上端部には、補
助苗載せ台29が前後方向に出し入れ可能に設けられて
いる。 【0011】乗用車体2の左右両側の前端部から後端部
にかけて作業者が歩いて移動できるサイドステップ3
0,30が設けられ、このサイドステップ30,30の
側部には、作業者が乗り降りする際に足を掛ける足掛け
ステップ31,31が設けられている。また、サイドス
テップ30,30の後端部を車体幅方向に横切って連通
させるようにしてリヤステップ32が形成され、作業者
が移動できるようになっている。上記ハンドルポスト1
7には、スロットルレバー33、主クラッチペダル3
4、主変速レバー35等が設けられている。また、運転
座席14の側部には、植付け部昇降レバー36が設けら
れている。 【0012】上記肥料ホッパ9の上側に、その長さ方向
に沿って予備苗載せ台装置38が複数の支柱37を介し
て支持され、苗植付け部7の苗載せ台25と対向して設
けられている。この予備苗載せ台装置38は、図3ない
し図5に示すように、支柱37上に固設された固定レー
ル39,39に、苗枠としてのスライドレール40,4
0を左右方向にスライド可能に嵌挿している。このスラ
イドレール40は、その下側に一体的に固設したラック
44,44を、固定レール39,39間に架設した中央
連結フレーム41上に取付けられたモータ42の出力軸
に固着されたピニオンギヤ42に歯合させて、モータ4
2の回転によりスライドレール40の長さ方向中央部を
中心に左右方向に往復移動可能となっている。上記モー
タ42によるスライドレール40の移動動作を、油圧シ
リンダにより行うようにしてもよい。 【0013】モータ42の左右両側にはエンドストップ
スイッチ45,46が設けられ、スライドレール40が
左右何れかに移動してラック44の両端に設けたエンド
ストッパ47,48の何れかと接触したとき、モータ4
2の回転を停止し、スライドレール40の移動を停止さ
せるようにしている。また、スライドレール40の長さ
方向中央部前側に手動スイッチレバー49が、エンドス
トップスイッチ45,46の反対側に中央停止用スイッ
チ50が、スライドレール40の両端に戻しスイッチ5
1,51が、それぞれ設けられている。さらに、スライ
ドレール40の両端部上面には、苗ストッパ52,52
が設けられている。この苗ストッパ52は、側面形状が
三角形状のもので、軸53により上下回動可能に枢支さ
れ、バネ54とストッパピン55とにより、常時はスラ
イドレール40の上面から突出している突出位置に支持
され、この突出位置から、スライドレール40の側端側
から圧力を加えることにより、スライドレール40の上
面から没入する没入位置に変位可能に弾持されている。 【0014】苗ストッパ52,52間のスライドレール
40の上面には、予備苗を載置した苗載せ板56を、縦
方向に複数枚(基本的には苗載せ台25の仕切られた数
と同じ枚数)並列して載置するようにしてある。また、
これら予備苗は、苗植付け部7を昇降リンク6を介して
上昇させたとき、各苗載せ板56の先端部と各苗載せ台
25の仕切られた上端部とが連通するように対向し、苗
載せ板56から苗載せ台25に向け滑り込ませるように
して供給される。苗ストッパ52,52間のスライドレ
ール40に予備苗を載せた苗載せ板56を供給するとき
には、苗載せ板56をスライドレール40の一端側から
横方向にスライドさせるようにして、苗ストッパ52を
押圧して没入させ、スライド嵌合溝57をスライドレー
ル40に嵌合させて(図8参照)スライド可能に載置
し、所定枚数載置したときには苗ストッパ52,52に
よりスライド移動が阻止されるようになる。また、苗載
せ板56の3枚分のスペースで、中央連結フレーム41
の両側の肥料ホッパ9の蓋が別々に開閉可能となってい
る。 【0015】上記予備苗載せ台装置38のスライドレー
ル40は、図6に示すように、モータ42による左右移
動制御を、走行車体2及び苗植付け部7の操作と連動し
て行うようにしている。走行車体2のハンドルポスト1
7には、スライドレール40の移動を、中央のオフ位置
から左右何れかにオンして、スライドレール40の移動
方向を選択する左右切換えスイッチ58が設けられてい
る。この左右切換えスイッチ58をオンにし、作業中に
スライドレール40上の予備苗が無くなって補給すると
きには、機体が直進作業状態から圃場端にきて旋回する
とき、ステアリングハンドル16を所定角度以上に大き
く回して、機体を畦畔または農道に沿う位置までほぼ9
0度旋回させたとき、オン信号Aを出力して制御部Dに
入力する。 【0016】次に、乗用型田植機1を旋回させながら、
あるいは旋回させてから植付け部昇降レバー36を操作
して昇降リンク6を介して苗植付け部7を上昇させたと
き、オン信号Bを出力して制御部Dに入力する。制御部
Dでは、オン信号Aとオン信号B及びオン信号Cが入力
されたときに、モータ42に駆動信号を送ってスライド
レール40を移動させる。 【0017】オン信号Cは、機体旋回が終わって、.
主クラッチペダル34を入り位置から踏み込んで切り位
置にしてロックさせ、機体の走行を停止させたとき、
.変速レバー35をニュートラル位置に戻して機体の
走行を停止させたとき、.機体の走行が停止して運転
者が運転座席14から立ち上がったとき、.スロット
ルレバー33を機体走行位置からアイドリング位置に戻
したとき、.機体の走行が停止して運転者がステアリ
ングハンドル16から手を放して非ステアリング状態に
したとき、.機体の走行が停止してから戻しスイッチ
51を操作したとき、.機体の走行が停止してから手
動スイッチレバー49を操作したとき、のいずれかにお
いて出力され、モータ42を駆動させてスライドレール
40を畦畔または農道側に移動させる。なお、上記.
ないし.では、そのうちの1つの機能を満足させれば
よい。 【0018】スライドレール40への予備苗の補給作業
が終わって、田植え及び施肥作業を再開するときには、
ステアリングハンドル16を所定角度以上に大きく回し
て、機体を直進作業側までほぼ90度旋回させたとき、
オン信号Aを出力して制御部Dに入力する。また、乗用
型田植機1を旋回させながら、あるいは旋回させてから
植付け部昇降レバー36を操作して昇降リンク6を介し
て苗植付け部7を下降させたとき、オン信号Bを出力し
て制御部Dに入力する。 【0019】機体を直進作業側に旋回させる際して、
.主クラッチペダル34を切り位置から踏み込んで入
り位置にして機体の走行を開始したとき、.変速レバ
ー35をニュートラル位置から走行位置にして機体の走
行を開始したとき、.予備苗の補給が終わって運転者
が運転座席14に座ったとき、.スロットルレバー3
3をアイドリング位置から機体走行位置にしたとき、
.予備苗の補給が終わって運転者がステアリングハン
ドル16を握ってステアリング状態にしたとき、.予
備苗の補給が終わってからスイッチ51を操作したと
き、.予備苗の補給が終わってから手動スイッチレバ
ー49を操作したとき、のいずれかにおいてオン信号C
が出力し、モータ42を駆動させて機体一側に移動して
いるスライドレール40を機体中央側に戻すように移動
させる。 【0020】上記予備苗載せ台装置38は肥料ホッパ9
の上側に設けられているので、図7ないし図9に示すよ
うに、スライドレール40の長さを、通常のものより苗
載せ板56がほぼ3枚載置できる程度長くしておき、肥
料ホッパ9に肥料を供給するときに、ホッパの蓋9aに
対応する部分の苗載せ板56をスライド移動させて蓋9
aの上方を開放し、蓋9aの開閉を自在にして肥料ホッ
パ9への肥料の供給を行うようにしてもよいものであ
る。 【0021】次に、このように構成された一実施例の乗
用行型田植機1の作用について説明する。乗用型田植機
1は水田圃場に導入されて、乗用車体2の走行と共に、
昇降リンク6により苗植付け部7を下降させてフロート
23,23、24,24を田面に接した状態で苗植付け
部7を滑走させ、田植えと同時に施肥作業を行う。乗用
車体2から苗植付け部7及び施肥装置8に動力が伝達さ
れて駆動し、苗植付け部7ではロータリ式苗植付け体2
7,27…により、フロート23、24によって整地さ
れた跡に所定の間隔で8条の苗が田面に植付けられ、こ
の植付けられた苗の条間に、施肥装置8の繰出し管11
から繰り出された肥料が、ブロア13から送風管12に
送られた圧力風により圃場に向け送り出され、図示しな
い開溝器により開口された施肥溝に施肥される。 【0022】このような田植え及び施肥作業時に、苗載
せ台25の苗が無くなるか、あるいは少なくなって補給
が必要なときは、乗用車体2の走行を停止し、苗植付け
部7を昇降リンク6を介して上昇させ、運転者はリヤス
テップ32上に立った状態で後向きになって予備苗載せ
台装置38の苗載せ板56の後部を持ち上げるようにし
て、苗載せ台25の先端部と連通するように対向してい
る苗載せ台25の上端部から予備苗を苗載せ台25内に
滑り込ませるようにして補給する。苗の補給が終わった
ならば、乗用車体2を走行させて田植え及び施肥作業を
再開する。 【0023】予備苗載せ台装置38の予備苗が無くなっ
たときには、乗用行型田植機1を畦畔または農道に横付
けした状態で停止させ、予備苗載せ台装置38のスライ
ドレール40を畦畔または農道側に移動させる。そして
図5に示すように、空になった苗載せ板56を取り外
し、架台に載せた予備苗を載置した複数の苗載せ板56
を、スライドレール40の一端側から横方向にスライド
させるようにして、まず苗ストッパ52に当接させてこ
れを没入させ、続いてスライド嵌合溝57をスライドレ
ール40に嵌合させた状態で順次複数の苗載せ板56を
スライドさせて、苗載せ板56が所定枚数載置されたと
きには、苗ストッパ52,52間に、苗載せ板56の移
動が阻止された状態で載置,収容される。 【0024】このような予備苗載せ台装置38に予備苗
を補給するときに、スライドレール40を畦畔または農
道側へ移動させ、または戻し作用を行う制御は、走行車
体2及び苗植付け部7の操作と連動して行われる。ま
ず、機体の旋回方向に合わせて左右切換えスイッチ58
を右または左にオンさせた状態で田植え及び施肥作業を
継続し、ステアリングハンドル16を所定角度以上に大
きく回すとオン信号Aが出力されて制御部Dに入力され
る。また、機体を旋回させながら、あるいは旋回させて
から植付け部昇降レバー36を操作して昇降リンク6を
介して苗植付け部7を下降させると、オン信号Bを出力
して制御部Dに入力する。 【0025】そして、主クラッチペダル34を入り位置
から踏み込んで切り位置にしてロックさせ、機体の走行
を停止させたとき、変速レバー35をニュートラル位置
に戻して機体の走行を停止させたとき、機体の走行が停
止して運転者が運転座席14から立ち上がったとき、ス
ロットルレバー33を機体走行位置からアイドリング位
置に戻したとき、機体の走行が停止して運転者がステア
リングハンドル16から手を放して非ステアリング状態
にしたとき、機体の走行が停止してから戻しスイッチ5
1を操作したとき、機体の走行が停止してから手動スイ
ッチレバー49を操作したとき、のいずれかにおいてオ
ン信号Cを出力し、モータ42を駆動させる。 【0026】モータ42が回転すると、ピニオンギヤ4
2、ラック44を介してスライドレール40を畦畔また
は農道側へ移動させる。そして、スライドレール40が
移動してエンドストップスイッチ45,46の何れかが
エンドストッパ47,48の何れかと接触すると、モー
タ42の回転を停止してスライドレール40の移動は停
止する。そして、スライドレール40に対して上述のよ
うに予備苗補給作業を行う。 【0027】スライドレール40への予備苗補給作業が
終わって、田植え及び施肥作業を再開するときには、ス
テアリングハンドル16を所定角度以上に大きく回し
て、機体を直進作業側までほぼ90度旋回させたとき、
オン信号Aを出力して制御部Dに入力する。また、機体
を旋回させながら、あるいは旋回させてから植付け部昇
降レバー36を操作して昇降リンク6を介して苗植付け
部7を下降させると、オン信号Bを出力して制御部Dに
入力する。 【0028】そして、主クラッチペダル34を切り位置
から踏み込んで入り位置にして機体の走行を開始したと
き、変速レバー35をニュートラル位置から走行位置に
して機体の走行を開始したとき、予備苗の補給が終わっ
て運転者が運転座席14に座ったとき、スロットルレバ
ー33をアイドリング位置から機体走行位置にしたと
き、予備苗の補給が終わって運転者がステアリングハン
ドル16を握ってステアリング状態にしたとき、予備苗
の補給が終わってからスイッチ51を操作したとき、予
備苗の補給が終わってから手動スイッチレバー49を操
作したとき、のいずれかにおいてオン信号Cが出力し、
モータ42を駆動させてスライドレール40を機体中央
側に戻すように移動させ、機体中央位置において中央停
止用スイッチ50により停止させる。 【0029】肥料ホッパ9内の肥料が無くなるか、ある
いは少なくなって補給が必要なときは、乗用車体2の走
行を停止し、スライドレール40から苗載せ板56を3
枚程度取り外し、苗載せ板56をスライドさせて蓋9a
の上方を開放し、蓋9aを開けて肥料ホッパ9へ肥料を
補給する。また、スライドレール40の長さを、予め通
常のものより苗載せ板56がほぼ3枚載置できる程度長
くしておき、肥料ホッパ9に肥料を供給するときに、ホ
ッパの蓋9aに対応する部分の苗載せ板56をスライド
移動させて蓋9aの上方を開放し、蓋9aの開閉を自在
にして肥料ホッパ9への肥料の供給を行うようにすれ
ば、苗載せ板56を取り外すことなく肥料の補給を容易
に行うことができる。 【0030】なお、本発明は、上記実施例の乗用行型田
植機1に限らず、同様の構成を有する他の移植機にも同
様に適用できるものである。 【0031】 【発明の効果】以上説明したように本発明の移植機の予
備苗載せ台装置によれば、スライドレールへの予備苗の
補給作業時に機体の走行を停止させるのに連動してスラ
イドレールを固定レールに対して動力により駆動して左
右に移動可能としたので、スライドレールに予備苗を補
給するときに該スライドレールを畦畔または農道側に引
き出すことができ、予備苗を畦畔または農道側から補給
することができる。また、主クラッチペダルを切り位置
から入り位置にする、変速レバーをニュートラル位置か
ら走行位置にする、予備苗の補給が終わって運転者が運
転座席に座る、スロットルレバーをアイドリング位置か
ら機体走行位置にする、予備苗の補給が終わって運転者
がステアリングハンドルを握る、いずれか一つの操作と
連動して、スライドレールを機体中央位置に移動させる
ので、移植作業を開始するとスライドレールが自動的に
機体中央位置に移動し、操作性がよくなり、作業能率を
向上させることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明を適用した乗用型田植機の全体側面図で
ある。 【図2】同平面図である。 【図3】本発明による予備苗載せ台装置の平面図であ
る。 【図4】同部分側断面図である。 【図5】同ストッパ部の側面図である。 【図6】同制御説明図である。 【図7】同作用説明図である。 【図8】同作用説明図である。 【図9】同作用説明図である。 【符号の説明】 1 乗用型田植機 2 乗用車体 3 前輪 4 後輪 5 油圧シリンダ 6 昇降リンク 7 苗植付け部 8 施肥装置 9 肥料ホッパ 10 繰出し部 11 施肥管 12 送風管 13 ブロワ 14 運転座席 15 エンジン 16 ステアリングハンドル 17 ハンドルポスト 18 トランスミッション 19 油圧無段変速機(HST) 20 副変速レバー 21 センターマーカ 22 サイドマーカ 23 センターフロート 24 サイドフロート 25 苗載せ台 26 苗受け板 27 ロータリ式苗植付け体 28 苗取出し口 29 補助苗載せ台 30 サイドステップ 31 足掛けステップ 32 リヤステップ 33 スロットルレバー 34 主クラッチペダル 35 主変速レバー 36 植付け部昇降レバー 37 支柱 38 予備苗載せ台装置 39 固定レール 40 スライドレール 41 中央連結フレーム 42 モータ 43 ピニオンギヤ 44 ラック 45,46 エンドストップスイッチ 47,48 エンドストッパ 49 手動スイッチレバー 50 中央停止用スイッチ 51 戻しスイッチ 52 苗ストッパ 53 軸 54 バネ 55 ストッパピン 56 苗載せ板 57 スライド嵌合溝 58 左右切換えスイッチ A〜C オン信号 D 制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新山 裕之 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農 機株式会社技術部内 (72)発明者 山崎 仁史 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農 機株式会社技術部内 (72)発明者 清家 理伯 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農 機株式会社技術部内 (72)発明者 野村 勝 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農 機株式会社技術部内 (72)発明者 神谷 寿 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農 機株式会社技術部内 (72)発明者 草本 英之 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農 機株式会社技術部内 (72)発明者 大内 建之 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農 機株式会社技術部内 (56)参考文献 特開 平4−299907(JP,A) 実開 平5−82218(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01C 11/02

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 走行車体に苗植付け部を昇降可能に装着
    し、走行車体の苗植付け部と対向する位置に左右方向に
    固定レールを設け、この固定レールに沿って移動可能
    で、かつ一端側からスライドさせて複数の予備苗を並列
    して載置するスライドレールを有する予備苗載せ台装置
    を設けた移植機において、 上記スライドレールへの予備苗の補給作業時に機体の走
    行を停止させるのに連動してスライドレールを固定レー
    ルに対して動力により駆動して左右に移動可能とし、主
    クラッチペダルを切り位置から入り位置にする、変速レ
    バーをニュートラル位置から走行位置にする、予備苗の
    補給が終わって運転者が運転座席に座る、スロットルレ
    バーをアイドリング位置から機体走行位置にする、予備
    苗の補給が終わって運転者がステアリングハンドルを握
    、いずれか一つの操作と連動して、該スライドレール
    を機体中央位置に移動させる構成としたことを特徴とす
    る移植機の予備苗載せ台装置。
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