JPH0814906B2 - テ−プレコ−ダの動作モ−ド選択切換装置 - Google Patents

テ−プレコ−ダの動作モ−ド選択切換装置

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JPH0814906B2
JPH0814906B2 JP62018290A JP1829087A JPH0814906B2 JP H0814906 B2 JPH0814906 B2 JP H0814906B2 JP 62018290 A JP62018290 A JP 62018290A JP 1829087 A JP1829087 A JP 1829087A JP H0814906 B2 JPH0814906 B2 JP H0814906B2
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cam
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薫 渡辺
安好 篭橋
修一 福田
武 片岡
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、テープレコーダの停止状態や動作状態から
早送り等の動作モードを選択し切換える装置に関するも
のである。
〔従来の技術〕
テープレコーダには、早送り(FF)や巻戻し(逆転早
送り、RWD)の動作モードと再生や録音の動作モードが
切換可能になっている。例えばFFモードが選択される
と、第13図に示すように、リンクの従動部材5に軸支さ
れ駆動モータMに連結して回転駆動されているギア12が
鎖線示の位置から矢印X1方向に回動してギア13に噛み合
う。するとギア13からギア20を経て回転が伝達されリー
ル軸21が回転しテープ23がリール26からリール25に巻か
れてゆく。尚、このときピンチローラ31・32および磁気
ヘッド33は実線示のようにテープ23から離れている。RW
Dモードを選択すると、第14図に示すように、従動部材
5が鎖線示の位置から矢示X2方向に回動してギア12がア
イドラギア15に噛み合う。するとギア15からギア16、ギ
ア27を経て回転が伝達されリール軸28が回転しテープ23
がリール25からリール26に巻かれてゆく。なお、自動曲
頭出し(TPS)モードでは、磁気ヘッド33は鎖線示のよ
うにテープ23に当ったまゝ、音声信号を拾い続けながら
早送り(または逆転早送り)をする。
再生(または録音)の動作モードが選択されると、リ
ンクにより従動部材5が後退し、第15図に示すように、
ギア14(ギア12より歯数少)が取り付けられている従動
部材17が進出して、ギア14がギア13に噛み合う。同時に
ピンチローラ31および磁気ヘッド33が進出してテープ23
と接触する。その結果、テープ23は定速走行して再生
(または録音)しながらリール26からリール25に巻かれ
てゆく。上記の場合をA面の再生とすると、B面の再生
の場合には、回動部材17を点線示に回動させて、ギア14
がアイドラギア15に噛み合い、同時にピンチローラ31が
後退し、ピンチローラ32が進出してテープ23に接触す
る。
従来、テープレコーダで停止状態や動作モードから早
送り、巻戻し等の動作モードを選択する場合には動作モ
ードに応じた数のソレノイドを設け、各ソレノイドを作
動させることにより動作モードを切換えるという操作を
している。各ソレノイドの吸引力により各動作モードの
ギア等を断続する場合もあるし、各ソレノイドの吸引を
きっかけにしてリンク機構を動作させ他の動力(例えば
メインモータ)で各動作モードのギア等を断続する場合
もある。前者の場合には各ソレノイドは大型で吸引力の
強いものでなければならない。しかし後者の場合には各
ソレノイドの吸引力はさほど必要ないという利点があ
る。
〔発明が解決しようとする問題点〕
いずれにしろ、従来のテープレコーダで動作モードを
選択し切換する装置では、動作モードに応じた数のソレ
ノイドを必要とし、小型軽量化、低廉化の妨げになって
いた。
本発明はこのような問題点を解決するためになされた
もので、コンパクトでしかも安価なテープレコーダを得
るための動作モード選択切換装置を提供するものであ
る。
〔問題点を解決するための手段〕
上記問題点を解決するための本発明を適用したテープ
レコーダの動作モード選択切換装置の構成を、実施例に
対応する第1図により説明する。
同図に示すように、本発明を適用したテープレコーダ
の動作モード選択切換装置は、動作モードの選択操作に
応じて異なった長さの時間を作動する1個のソレノイド
1と、ソレノイド1の作動開始によりストッパ2を解除
されて回転する回転体3とを有している。回転体3には
選択操作できる動作モードの数と同一数でかつ各動作モ
ードに応じて従動部材4・5および従動部材6の従動開
始時間が異なるカム8、カム9およびカム10を設けてあ
る。回転体3が回転する途中で、ソレノイド1の各動作
モードに応じた時間の作動により、各動作モードに応じ
たカム8、カム9またはカム10の従動部材4・5または
従動部材6の従動開始が誘導される。カム8、カム9ま
たはカム10の従動部材4・5または従動部材6の従動に
より各動作モードの駆動伝達手段12を被動側手段13また
は15に断続する。従動部材5は回転体3が回転を停止す
る直前に駆動伝達手段12を被動側手段13または15に接続
する構成である。
〔作用〕
各動作モードに応じたカム8、カム9またはカム10の
従動部材5または従動部材6の従動開始を誘導するの
は、ソレノイド1の各動作モードに応じた時間の作動に
よるものである。したがって1個のソレノイド1の作動
時間を制御するだけで各動作モードの駆動伝達手段12を
被動側手段13または15に切換えることができる。従動部
材5は回転体3が回転を停止する直前に駆動伝達手段12
を被動側手段13または15に接続するので、回転体3の回
転途中で別な動作モードが選択された場合でも、従前の
動作モードが進行してしまうということがない。
〔実施例〕
以下、本発明のテープレコーダの動作モード選択切換
装置の実施例を詳細に説明する。
第1図は本発明を適用するテープレコーダの動作モー
ド選択切換装置の要部正面図が示してある。同図の装置
は、早送り(FF)モード、逆転早送り(RWD)モード、P
RGモード、TPSモードを選択し切換えることができる装
置である。なおPRGモードとはプログラム切換モードの
略で、再生の動作途中で、テープの走行方向を逆転させ
て(A面からB面、またはB面からA面)再生するモー
ドである。またTPSモードとは、自動曲頭出しモードの
略で、再生の動作途中で、このモードを選択してからFF
モード(またはRWDモード)を選択すると、テープの走
行は早送り(または逆転早送り)するが、磁気ヘッドは
テープから離れることなく音声信号を拾い続け、音声信
号が途切れたら速送り(または逆転早送り)から再生送
りに変り、再生(演奏)を開始する。
第1図は動作の中立(ニュートラル)状態を示してい
る。同図の1はソレノイド、3は回転体、4は第1従動
部材、5はギア切換え部材、6は第2従動部材、7はモ
ータMに連結した回転体駆動ギア、11は位置決めレバ
ー、12はモータMに連結したリール駆動ギア、18はリン
ク部材である。
ソレノイド1のプランジャ41には操作ピン42および43
が植設されている。操作ピン43はバネ44が掛渡されてプ
ランジャ41は上手前方向に回転付勢されているが、位置
決めレバー11に操作ピン42が係合しているためプランジ
ャ41の回転が制止されている。ソレノイド1を制御駆動
する回路の実施例は第2図に示してあり、各モードを選
択するスイッチFF、RWD、PRG、早送りまたは逆転早送り
を停止させるスイッチOFFを押すとタイマ回路40から異
なった時間のオン信号がでるようになっている。そのオ
ン信号によりスイッチングトランジスタQがオンになり
ソレノイド1に駆動電圧V+が印加される構成である。
回転体3の詳細は、第3図に上方斜視図(a)、側面
図(b)、下方斜視図(c)が示してあるように、軸46
を回転中心とし、側面は間欠ギアになっている。回転体
3の上面にはカム8、回転案内部47、案内部47から突出
しているストッパ突起48、ピン49が夫々固設されてい
る。また下面にはカム9およびカム10、駆動ピン96を設
けてある。尚、カム8のカム面は8a、カム9のカム面は
9a、カム10のカム面は10aである。中立状態では、第1
図に示すように、間欠部分3aが駆動ギア7に対向してい
る。またピン49にはシャーシに取付けられたバネ50が係
合し、回転体3を反時計回り方向に回転付勢している。
第5図に示すように、第1従動部材4は、軸94により
軸支されており、回転体3の下面に対向して突起53が固
設されている。第1従動部材4の一方の端には挟みバネ
91が取付けられ、もう一方の端は手前側に折返し部95が
設けられている。ギア切換え部材5は軸51により軸支さ
れておりバネ52により付勢され、この状態が安定であ
る。ギア切換え部材5の逆L型の先端は、手前側に折返
し93があり、折返し93が挟みバネ91に挟まれて第1従動
部材4に掛合している。もう一方の端は凸形状になり中
立状態では位置決めレバー11が先端部分54に係合してい
る。ギア切換え部材5にはリール駆動ギア12が軸支され
ており、ギア切換え部材5が回動すると正転リール側の
ギア13または逆転リール側のギア16にアイドラギア15を
介して噛み合うようになっている。またギア切換え部材
5には突起92が取付けられており、軸90aにより軸支さ
れた回動部材90の凹部90bと係合している。
第1図に示すように、第2従動部材6は、軸58により
軸支されておりバネ59により反時計回り方向に回動付勢
されている。従動部材6にはストッパピン2が植設され
ており、回転体3の回転案内部47のストッパ突起48に当
接し、従動部材6の回動を制止するとともに、バネ50に
より回転付勢されている回転体3を停止させている。ま
た第2従動部材6には突起97aと97bが設けられており、
この中立状態では突起97aと97bとの中間に第1従動部材
4の折返し部95が位置している。
位置決めレバー11は軸60に軸支され、バネ61により反
時計回り方向に付勢されている。その先端部にはローラ
62が取付けられ、ギア切換え部材5の先端部分54に係合
している。位置決めレバー11の後部上面63はソレノイド
1の操作ピン42を支え、プランジャ41の回転を制止して
いる。そして位置決めレバー11の直立面64は若干の距離
をおいてプランジャ41のもう1つの操作ピン43に向き合
っている。
リンク部材18は第2従動部材6の回動軌跡上にあり、
従動部材6が時計回り方向に大きく回動した時に押し動
かされる。そしてリンク部材18は、ギア14が取付けられ
た従動部材17、ピンチローラ31、ピンチローラ32および
磁気ヘッド33(第11図参照)に不図示のリンク機構によ
り連結されている。
上記したテープレコーダの動作モード選択切換装置の
動作を説明する。
《早送り(FF)動作》 早送り動作を選択するには、第2図に示すスイッチFF
を押す。タイマ回路40からオン信号がでて、ソレノイド
1が第4図のタイムチャート図のFFに示すだけ吸引す
る。中立状態(第1図)からソレノイド1が吸引される
と操作ピン42に引かれて第2従動部材6が時計回り方向
に回動してストッパピン2が突起48から外れ、バネ50の
付勢力で回転体3が僅かに回転する。すると回転体3の
ギア部分が駆動ギア7に噛み合い、回転体3は次に間欠
部分3aが駆動ギア7に対向するまで、すなわち1回転
(360°)し停止する。このとき第2従動部材6はソレ
ノイド1の吸引する間回動するが、吸引停止後に戻り、
ピン2が案内部47に当接する。1回転の途中45°ぐらい
で、カム9のカム面9aがギア切換え部材5の突起53に到
達し、カム9が突起53を押して第1従動部材4は反時計
回り方向へ回動し第6図に示すようになる。第1従動部
材4が回動しても、ギア切換え部材5は回動部材90と係
合しているため回動することはなく、挾みバネ91が開
く。そのとき折返し部95が突起97aを押すので第2従動
部材6が時計回り方向に回動し、折返し部95と突起97a
の位置が変れば戻る。すなわち第1従動部材4が第6図
に示した状態でロックされる。回転体3がさらに回転し
て回転の終了近くで、駆動ピン96が回動部材90に当って
押す。すると回動部材90は時計回り方向に回動するので
凹部90bが逃げ、ギア切換え部材5の突起92から外れ
る。そのためギア切換え部材5は挾みバネ91の復元力に
押されて時計回り方向に回動して第7図に示したように
なる。
すなわち第8図の鎖線示から実線示のようになり、リ
ール駆動ギア12がギア13に噛み合い早送り動作を開始す
る。これにより第13図に示すような動作モードが実現す
る。第8図に示すように、ギア切換え部材5が回動する
と、その先端部分54が位置決めレバー11のローラ62に対
する係合が外れる。このときソレノイド1の吸引は既に
終了し、プランジャ41は負荷状態ではないから回転可能
になっている。したがって位置決めレバー11の後部上面
63に対する操作ピン42の緊張押し付けが解除され、バネ
61に引かれて軸60を中心に位置決めレバー11が反時計方
向に回動する。その結果、ローラ62が凹部分55に係合
し、直立面64はプランジャ41の操作ピン43に接近し、後
部上面63はバネ44の付勢に抗して操作ピンを押上げプラ
ンジャ41を手前上方向へ回動させるから、操作ピン42は
第2従動部材6との係合が外れる。この状態で早送り動
作は継続してゆく。
上記のように、回転体3の回転終了直前で早送り動作
が開始するので、TPSモードが選択されてから早送りが
されているとき、回転体3の回転途中で音声信号が途切
れた場合でも、その信号どうりに曲頭出しをして再生送
りに変えることができる。回転体3が回転途中ではソレ
ノイド1を動作させることができないので、回転体3が
回転中は音声信号のトリガ回路が働かないようにしてあ
る。そのため、回転体3の回転終了直前で早送り動作が
開始するようになっていないと、回転体3が回転中にテ
ープは早送りで大幅に送られてしまい、その間に音声信
号が途切れていても、曲頭出しをすることなく過ごして
しまう。そのような誤動作を防止することができる。
《逆転早送り(RWD)動作》 逆転早送り動作を選択するには、第2図のスイッチRW
Dを押すとタイマ回路40からのオン信号で、ソレノイド
1が第4図のRWDに示すだけ吸引する。逆転早送り動作
も早送り動作と同様に中立の状態から始まり、一連の動
作も早送り動作と略同じである。しかしソレノイド1が
吸引される時間が異なるため、有効な仕事をするカムが
異なる。その相違点を中心に説明する。
第5図に示す状態から、回転体3が1回転する途中
で、カム9により第1従動部材4は、一旦、反時計回り
方向へ回動をするが、ソレノイド1は吸引を続け(第4
図FFおよびRWD参照)、カム9が第1従動部材4の突起5
3を通過した後で、ソレノイド1の吸引が停止する。す
ると第2従動部材6が反時計回り方向に戻り、ストッパ
ピン2は回転中の案内部47に付き当って沿うことにな
る。回転体3の回転が続き、カム10のカム面10aが突起5
3に到達し、カム10が突起53を押して第1従動部材4は
時計回り方向へ回動する。折返し部95が突起97bを押し
てその位置が変れば、第1従動部材4が時計回り方向へ
回動した状態でロックされる。回転体3がさらに回転し
て、駆動ピン96が回動部材90に当って押すと、回動部材
90が回動するので凹部90bが逃げ、ギア切換え部材5の
突起92から外れる。そのためギア切換え部材5は挾みバ
ネ91の復元力に押されて反時計回り方向に回動する。
上記の動作により第9図の鎖線示から実線示のように
なると、駆動ギア12がアイドラギア15に噛み合い逆転早
送り動作を開始する。すなわち第14図に示すような動作
モードが実現する。このときの位置決めレバー11やソレ
ノイド1の吸引終了後の動きは早送り動作の場合と同様
である。ただ第9図に示すように、位置決めレバー11の
ローラ62は凹部56に係合する点が異なる。この状態で逆
転早送り動作は継続してゆく。
《停止(OFF)動作》 早送り動作(または逆転早送り動作)を停止するとき
には、第2図のスイッチOFFを押すと、タイマ回路40か
らのオン信号で、ソレノイド1が第4図のOFFに示すだ
け吸引する。第8図(または第9図)の状態からソレノ
イド1が吸引されると、操作ピン43に位置決めレバー11
の直立面64が接近しているので引かれ、位置決めレバー
11は時計回り方向に回動し、ローラ62と第1従動部材4
の凹部分55(または凹部56)の係合が解除する。ギア切
換え部材5はバネ52に引かれており、ローラ62の係合が
なくなるために位置決めレバー11と共に中立の状態に戻
る。操作ピン42は位置決めレバー11の後部上面63との接
触を離れて第2摺動部材6の上面57に接触している。こ
こでソレノイド1の吸引が終ると、上面57に沿って摺動
して戻り、上面57が途切れたところで位置決めレバー11
の後部上面63に当る。これにより停止動作は終了する。
この停止動作中に第2従動部材6は回動しないから、
そのトリガ動作から生ずる一連の回転体3の回転、カム
9(またはカム10)による第1従動部材4の回動がな
い。したがってリール駆動ギア12がギア13やギア15と噛
み合ってしまったりするような、他の動作を誘導してし
まうことなく停止動作ができ、再生動作に移行できる。
《プログラム(PRG)動作》 プログラム切換動作を選択するときには第2図のスイ
ッチPRGを押す。タイマ回路40からのオン信号で、ソレ
ノイド1が第4図のPRGに示すだけ吸引する。それによ
りピン2が外れて回転体3のギア部分が回転体駆動ギア
7に噛み合い、回転体3は1回転して停止する。1回転
の途中でカム9が第1従動部材4を時計回り方向へ回動
させ、次にカム10が第1従動部材4を反時計回り方向へ
回動させる。しかしソレノイド1が吸引を続けているた
め、プランジャ41は回転が不可能で位置決めレバー11も
回動することがない。従って第1従動部材4は中立と同
じ状態(ギア12が噛み合っていない状態)に戻る。回転
体3が270°ぐらい回転したところで、ソレノイド1が
吸引を停止する前にカム8のカム面8aが第2従動部材6
のピン2に到達し、カム8がピン2を押して従動部材6
は時計回り方向へ回動を始める。この直後、ソレノイド
1は吸引を終了しプランジャ41は戻るが、第2従動部材
6は回動が続き、第10図に示すように、リンク部材18を
押し動かす。
第11図に示すように、リンク部材18はリバーストリガ
アーム70に係合している。トリガアーム70はリバースギ
ア72のストッパ73aに係合し、リバースギア72のギア間
欠部分71aはモータMに回転駆動された駆動ギア75に対
向している。またリバースギア72の上面には駆動ピン76
が植設されている。第12図に示すように、駆動ピン76は
リバースプレート78の溝に係合している。リバースプレ
ート78はシャーシ(不図示)に取付けられた突起85およ
び86に対し案内長穴により係合している。軸84に支持さ
れたT字プレート80の先端にはコロ82が取付けられてお
り、リバースプレート78の駆動溝に係合している。また
T字プレート80には、軸84に中央が巻付けられたバネ81
が取付けられている。バネ81は挾み方向に付勢するもの
で、一方の先端がピンチアーム37に係合すると、もう一
方側はT字プレート80のバネストッパ80bに係合する。
逆に反対側の先端がピンチアーム38に係合したときは、
もう一方側はバネストッパ80aに係合する。ピンチアー
ム37および38は、夫々軸37aおよび38aによりシャーシに
軸支されており、ピンチローラ31および32を軸支してい
る。図示状態ではバネ81の一方の先端がピンチアーム37
に係合してピンチローラ31をキャプスタン35に押し付け
ている。そのためテープ23を実線の矢示方向に送ってい
る。このときT字プレート80は、バネストッパ80bを通
じてバネ81から付勢力を受け、反時計回り方向に力が加
わっている。それがコロ82→リバースプレート78→駆動
ピン76→リバースギア72と伝達されている。しかしリバ
ースギア72はストッパ73aにリバーストリガアーム70が
係合しているため回転しない。
ここで前記のようにプログラム選択動作が選択され、
リンク部材18が図示の下方に動くと、バネ74の付勢に抗
して軸70aを中心としてトリガアーム70が時計回り方向
に回転し、トリガアーム70とストッパ73aと係合が外れ
る。リバースギア72は、バネ81の付勢力を受けているか
ら時計回り方向に僅か回転し、間欠部分71aが駆動ギア7
5から外れギア部分と駆動ギア75が噛み合う。そのため
モータMの駆動を受けて引き続き回転し、間欠部分71b
が駆動ギア75と対向して停止する。このように駆動ギア
75が半回転をすると、駆動ピン76がリバースプレート78
を駆動し、リバースプレート78は案内長穴が突起85およ
び86に案内されて右方向に移動する。それに連れてT字
プレート80が反時計方向に回転し、図示と逆に傾き、バ
ネ81の一方の先端がピンチアーム38を押し、アーム38が
軸38aを中心として時計回り方向に回動し、ピンチロー
ラ32がキャプスタン36に当接し止まる。すなわち点線で
示した状態が実現し、テープ23を点線の矢印方向に送
る。なおバネ81のもう一方側は、ピンチアーム37を戻し
つゝ、T字プレート80の傾きが大きくなるとバネストッ
パ80aに係合する。
第15図により説明すると、実線で示すようにギア14が
ギア13に噛み合い、ピンチローラ31が進出してA面の再
生がされている最中に上記のプログラム切換動作がなさ
れたとすると、リバースプレート78(第12図参照)の動
きにより、これと係合する従動部材17が鎖線示の方向に
回動してギア14がギア15に噛み合う。すなわち同図の点
線で示すB面の再生が開始される。逆に同図の点線で示
すB面の再生がされている最中に上記のプログラム切換
動作がされると、やはりリバースプレート78の動きによ
り、従動部材17が実線示の方向に回動してギア14がギア
13に噛み合い、ピンチローラ31が進出してA面の再生が
開始される。
なお上記の実施例ではソレノイド1の作動時間を制御
するのに、独立のタイマ回路40を用いたが、他の装置を
制御するためのマイコンのタイマを共用しても実施可能
である。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明を適用したテープレコー
ダの動作モード選択切換装置は、1つのソレノイドの作
動時間を制御するだけで各動作モードの駆動伝達手段を
切換えることができる。したがって数多くのソレノイド
を必要としないため、この装置を使用したテープレコー
ダは極めてコンパクトでしかも安価なものになる。また
1つの動作モードが選択された後、誤りに気付いて別な
動作モードが選択した場合でも、従前の動作モードが進
行してしまうということがない。特に早送り動作モード
を過って選択したときに、余分にテープ送りをしてしま
うということが防止される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を適用するテープレコーダの動作モード
選択切換装置の実施例の要部正面図、第2図はソレノイ
ドを制御駆動する回路の実施例を示す図、第3図は回転
体の詳細図、第4図はソレノイドのタイムチャートと回
転体の回転角度の関係を説明する図、第5図は上記実施
例の装置の内部を示す図、第6図から第12図は上記実施
例の装置の動作状態を示す図、第13図から第15図は夫々
テープレコーダの各動作モードを説明する図である。 1……ソレノイド、3……回転体、4……第1従動部材 5……ギア切換え部材、6……第2従動部材、7……回
転体駆動ギア 8・9・10……カム、11……位置決めレバー 12……早送り駆動ギア、13……正転リール側ギア 14……再生駆動ギア、15……アイドラギア 16……逆転リール側ギア、17……従動部材、18……リン
ク部材 40……タイマ回路、90……回動部材、91……挾みバネ FF……早送り、RWD……逆転早送り PRG……プログラム、OFF……停止
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福田 修一 神奈川県横浜市港北区綱島東4丁目3番1 号 松下通信工業株式会社内 (72)発明者 片岡 武 長野県上田市下之条804番地3 小野精工 株式会社上田工場内 (56)参考文献 特開 昭60−59555(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】動作モードの選択操作に応じて異なった長
    さの時間を作動する1個のソレノイドと、該ソレノイド
    の作動開始によりストッパを解除されて回転する回転体
    とを有し、該回転体には選択操作できる動作モードの数
    と同一数でかつ各動作モードに応じて従動部材の従動開
    始時間が異なるカムを設け、該回転体の回転途中で該ソ
    レノイドの各動作モードに応じた時間の作動により各動
    作モードに応じた該カムの従動部材の従動開始が誘導さ
    れ、各カムに対応する従動部材の従動により各動作モー
    ドの駆動伝達手段を被動側手段に断続する構成であっ
    て、該回転体の回転停止直前に該カムの従動部材の従動
    により各動作モードの駆動伝達手段を接続することを特
    徴とするテープレコーダの動作モード選択切換装置。
JP62018290A 1987-01-30 1987-01-30 テ−プレコ−ダの動作モ−ド選択切換装置 Expired - Lifetime JPH0814906B2 (ja)

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JPS6059555A (ja) * 1983-09-09 1985-04-05 Matsushita Electric Ind Co Ltd モ−ド切り換え装置
JPH0814905B2 (ja) * 1986-07-07 1996-02-14 松下電器産業株式会社 テ−プレコ−ダの動作モ−ド選択切換装置
JPH0814904B2 (ja) * 1986-07-07 1996-02-14 松下電器産業株式会社 テ−プレコ−ダの動作モ−ド選択切換装置

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