JPH05266542A - テープレコーダにおける操作モード切換え機構 - Google Patents

テープレコーダにおける操作モード切換え機構

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JPH05266542A
JPH05266542A JP4094784A JP9478492A JPH05266542A JP H05266542 A JPH05266542 A JP H05266542A JP 4094784 A JP4094784 A JP 4094784A JP 9478492 A JP9478492 A JP 9478492A JP H05266542 A JPH05266542 A JP H05266542A
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JP
Japan
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gear
force transmission
lever
driving force
drive
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JP4094784A
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Inventor
Katsu Ida
克 井田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 磁気ヘッド装置が配設されテープカセット装
着部に対し進退可能に支持されたヘッド基板の進退によ
って支持軸の軸方向に駆動力伝達ギヤ支持レバーが移動
操作されると、この駆動力伝達ギヤ支持レバーに取付け
られた一対の駆動力伝達選択ギヤが回転支持軸と一体に
回転する摩擦板に圧着された第1ギヤ及び第2ギヤにそ
れぞれ選択的に噛合し、磁気テープの走行状態を可変す
る。 【効果】 機構の簡略化で周辺部材の削減を図り、コス
トの大幅な削減を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一対のリール軸駆動ギ
ヤに選択的に噛合する駆動力伝達ギヤ機構の回転速度を
可変することによって、磁気テープの定速走行状態及び
高速走行状態を選択切り換えるテープレコーダにおける
操作モード切換え機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、順方向のフォワード方向及びこの
フォワード方向と逆方向のリバース方向のそれぞれに磁
気テープを走行操作して、楽音信号等の情報信号の記録
及び/又は再生を可能となすリバース機能付きのテープ
レコーダが用いられている。
【0003】この種のリバース機能付きのテープレコー
ダは、磁気テープを順方向に定速走行させて情報信号の
記録及び/又は再生を行うフォワード操作モード(FW
D)、磁気テープを逆方向に定速走行させて情報信号の
記録及び/又は再生を行うリバース操作モード(RE
V)、磁気テープを順方向に高速走行操作させる早送り
操作モード(FF)、磁気テープを逆方向に高速走行操
作させる巻戻し操作モード(REW)、磁気テープを順
方向に高速走行させながら上記磁気テープに磁気ヘッド
を摺接させて上記磁気テープに記録された曲の頭だしを
行う早送り選曲操作モード、磁気テープを逆方向に高速
走行させながら上記磁気テープに磁気ヘッドを摺接させ
て上記磁気テープに記録された曲の頭だしを行う巻戻し
選曲操作モード、停止モード(STOP)等の操作モー
ドを選択する操作モード切換え機構を備えている。
【0004】このような操作モード切換え機構を備えた
リバース機能付きのテープレコーダとして、本願出願人
は特開平2ー285549号公報に記載される通りのも
のを提案している。この公報に示されるテープレコーダ
の操作モード切換え機構は、駆動モータにより回転駆動
される駆動ギヤの駆動力を受けて回転操作される駆動力
伝達ギヤを有し、上記駆動ギヤの回転方向に応じて回動
方向が制御される駆動力伝達ギヤ支持レバーと複数のギ
ヤから構成されるリール軸操作ギヤ機構を備え、駆動モ
ータの回転方向に応じて駆動力伝達ギヤ支持レバーを制
御するとともに、リール軸操作ギヤ機構の一対のリール
軸駆動ギヤに対する噛合状態を可変操作することによっ
て、磁気テープを順方向に定速走行させてフォワード操
作モードのテープ走行状態、磁気テープを逆方向に定速
走行させて情報信号の記録及び/又は再生を行うリバー
ス操作モードのテープ走行状態、磁気テープを順方向に
高速走行操作させる早送り操作モードのテープ走行状態
及び磁気テープを逆方向に高速走行操作させる早送り操
作モードのテープ走行状態を得るようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記公報に
記載される操作モード切換え機構は、駆動力伝達ギヤの
駆動力を受けてリール軸駆動ギヤを駆動させるリール軸
操作ギヤ機構が複数のギヤによって構成されているの
で、構成が複雑になっている。
【0006】また、リール軸操作ギヤ機構の一対のリー
ル軸駆動ギヤに対する噛合状態を可変操作する機構も複
雑となり、操作モード切換え機構全体の構成を複雑にし
ている。
【0007】そこで、本発明は、簡単な機構で磁気テー
プの走行方向及び磁気テープの走行状態の切換えを実現
できる操作モード切換え機構を提供することを目的に提
案されたものである。
【0008】また、本発明は、磁気テープを高速走行さ
せる早送り操作モード及び巻戻し操作モードを確実に保
持でき、安定した状態で確実に行きテープの高速走行を
実現できる操作モード切換え機構を提供することを目的
に提案されたものである。
【0009】
【課題を達成するための手段】本発明に係るテープレコ
ーダの操作モード切換え機構は、上述したような目的を
達成するため、テープ体の定速走行操作用の第1のギヤ
とテープ体の高速走行操作用の第2のギヤが同軸状に設
けられ駆動モータによって回転駆動される回転駆動体
と、上記回転駆動体の軸方向に移動可能に支持されると
ともに支持軸に揺動可能に支持され、一対のリール軸駆
動ギヤに選択的に噛合する駆動力伝達選択ギヤ機構を有
するとともに、磁気ヘッド装置が配設されテープカセッ
ト装着部に対し進退可能に支持されたヘッド基板の進退
によって上記支持軸の軸方向に移動操作される駆動力伝
達ギヤ支持レバーと、上記駆動力伝達ギヤ支持レバーに
取付けられた一対の駆動力伝達選択ギヤの一方が支持さ
れる回転支持軸に同軸に配置されるとともに上記回転支
持軸と一体に回転する摩擦板に圧着された上記回転駆動
体の第1ギヤに選択的に噛合する第1の駆動力伝達ギヤ
と上記回転駆動体の第2ギヤに選択的に噛合する第2の
駆動力伝達ギヤとを有して構成したものである。
【0010】また、本発明に係るテープレコーダの操作
モード切換え機構は、上述したような目的を達成するた
め、支持軸に揺動可能に支持された駆動力伝達ギヤ支持
レバーに支持され、一対のリール台駆動ギヤに選択的に
噛合する互いに噛合された一対の駆動力伝達選択ギヤ
と、一端側が上記駆動力伝達ギヤ支持レバーに支持され
自由端側が上記一対の駆動力伝達選択ギヤ間に延長され
た駆動力伝達選択ギヤ圧接用の板バネと、操作モードの
選択切換え動作に連動して進退され、上記板バネを上記
駆動力伝達選択ギヤ圧接用の板バネを上記一対の駆動力
伝達選択ギヤのいずれか一方側に弾性変位させる板バネ
弾性変位手段を設けたものである。
【0011】
【作用】本発明に係るテープレコーダの操作モード切換
え機構は、磁気ヘッド装置が配設されテープカセット装
着部に対し進退可能に支持されたヘッド基板の進退によ
って上記支持軸の軸方向に駆動力伝達ギヤ支持レバーが
移動操作されると、この駆動力伝達ギヤ支持レバーに取
付けられた一対の駆動力伝達選択ギヤが回転支持軸と一
体に回転する摩擦板に圧着された第1ギヤ及び第2ギヤ
にそれぞれ選択的に噛合し、磁気テープの走行状態を可
変する。
【0012】
【実施例】
【0013】
【実施例】以下、本発明に係るテープレコーダにおける
操作モード切換え機構の具体的な実施例を図面を参照し
て説明する。 〔本発明が適用されるテープレコーダにおける操作モー
ド切換え機構の構成〕本発明に係る操作モード切換え機
構が適用されるテープレコーダは、磁気テープが巻装さ
れた一対のテープリールを回転自在にカセットハーフに
収納して構成されたテープカセットを記録媒体に用いる
ものであって、上面側に上記テープカセットが装着され
るテープカセット装着部1が構成されるシャーシ基板2
を備えている。このシャーシ基板2を介して、上記テー
プカセット装着部1に装着されるテープカセットの一対
のテープリールが係合するとともに、操作モードに応じ
ていずれか一方のテープリールを回転操作する一対のリ
ール軸3,4が回転可能に支持されている。これらリー
ル駆動軸3,4の基端側には、後述するように支持軸に
揺動可能に支持された駆動力伝達ギヤ支持レバーの先端
側に互いに噛合されて取付けられた第1及び第2の駆動
力伝達選択ギヤ5,6がそれぞれ選択的に噛合するリー
ル軸駆動ギヤ7,8が設けられている。
【0014】また、上記シャーシ基板2には、テープカ
セット装着部1内に位置して、磁気テープを順方向のフ
ォワード方向に定速走行させるためのフォワード側の第
1のキャプスタン9及び及び逆方向のリバース方向に定
速走行させるためのリバース側の第2のキャプスタン1
0がが回転自在に支承されている。これら第1及び第2
のキャプスタン9,10には、これらキャプスタン9,
10と共働して磁気テープを挟着し、この磁気テープを
フォワード方向又はリバース方向に定速走行させる第1
及び第2のピンチローラ11,12が対向配置されてい
る。これら第1及び第2のピンチローラ11,12は、
シャーシ基板2に回動可能に支持された第1及び第2の
ピンチローラ支持アーム13,14を介して取付けら
れ、これら第1及び第2のピンチローラ支持アーム1
3,14がそれぞれ捩りコイルバネ15,15により回
動付勢されることにより第1及び第2のキャプスタン
9,10に圧着する方向である図1中矢印P及びQに付
勢されている。
【0015】さらに、シャーシ基板2上には、フォワー
ド方向又はリバース方向に定速走行される磁気テープに
対し情報信号の記録を行い、あるいはこの磁気テープに
記録された情報信号の再生を行う磁気ヘッド16を備え
た磁気ヘッド装置17が取付けられるヘッド基板機構を
構成するヘッド基板18が配設されている。このヘッド
基板18は、カセット装着部1に装着されるテープカセ
ットに対し近接離間する図1中矢印A方向及びB方向に
進退可能となされてシャーシ基板2上に取付けられてい
る。
【0016】ところで、上記ヘッド基板18は、図2に
示すように、シャーシ基板2の下面側に上記ヘッド基板
18と同方向に進退可能に配設されたヘッド基板操作板
19にリミッターバネ20を介して連結されてヘッド基
板機構を構成している。そして、上記ヘッド基板18
は、上記ヘッド基板操作板19が図2中矢印A方向及び
B方向に進退されることにより、上記ヘッド基板操作板
19と一体となされて図1中矢印A方向及びB方向に進
退操作される。また、上記ヘッド基板操作板19は、図
2に示すようにシャーシ基板2との間に張設された戻し
バネ21により図2中矢印B方向に移動付勢されてい
る。従って、上記ヘッド基板操作板19に連結されたヘ
ッド基板18は、磁気ヘッド16をテープカセット装着
部1から退出される方向の図1中矢印B方向に移動付勢
されている。
【0017】上記ヘッド基板18上に取付けられる磁気
ヘッド装置17は、磁気ヘッド16を保持するヘッドホ
ルダ22とこのヘッドホルダ22を回動可能に支持する
ヘッド取付け基台23とを備えている。上記ヘッドホル
ダ22は、図3に示すように、後端側に突設した支軸2
4をヘッド取付け基台23に設けた軸受部25に枢支さ
せて回動可能に支持されている。このヘッドホルダ22
は、フォワード操作モード及びリバース操作モードの選
択に応じて180度回動操作されることにより、磁気ヘ
ッド16の磁気ギャップが磁気テープのフォワード方向
及びリバース方向の各記録トラックに対応するようにな
す。このヘッドホルダ22の回動操作は、ヘッド基板1
4上にこのヘッド基板14の進退方向と直交する方向の
図3中矢印C方向及びD方向にスライド可能に取付けら
れてピンチローラ切換えレバー25上に形成したラック
ギヤ26に支軸24の中途部に設けたピニオンギヤ27
を噛合させることにより、上記ピンチローラ切換えレバ
ー25を図3中矢印C方向又はD方向にスライド操作す
ることによって行われる。
【0018】なお、ピンチローラ切換えレバー25は、
ヘッド基板18に設けたバネ係止片28との間に張設さ
れた引張りバネ29により常時図3中矢印D方向に移動
付勢されている。そして、ピンチローラ切換えレバー2
5が、上記引張りバネ29の付勢力を受けて図3中矢印
D方向に移動された状態にあるときには、磁気ヘッド1
6は磁気ギャップが磁気テープのフォワード方向記録ト
ラックに対応する位置に回動された状態に置かれる。
【0019】ところで、ヘッドホルダ22は、支軸24
を中心に時計回り方向及び反時計回り方向にそれぞれ1
80度回動された位置でヘッドホルダ22の外周に突設
したストッパ片30をヘッド取付け基台22に当接させ
ることにより、時計回り方向及び反時計回り方向の回動
位置が規制され、磁気ヘッド16は磁気ギャップが磁気
テープのフォワード方向及びリバース方向の各記録トラ
ックに対応する位置に保持される。
【0020】また、ヘッドホルダ22の回転中心に対し
偏心した位置に突設したバネ係止片31とヘッド取付け
基台22間には引張りバネ32が張設され、上記ヘッド
ホルダ22が時計回り方向又は反時計回り方向に90度
以上回可動されたとき、自動的に上記ヘッドホルダ22
を時計回り方向又は反時計回り方向に180度回動させ
るようにしている。
【0021】上記ヘッドホルダ22を回動操作させるピ
ンチローラ切換えレバー25には、図3中矢印C方向又
はD方向にスライド操作されることによって一対の第1
及び第2のピンチローラ11,12を選択的に第1及び
第2のキャプスタン9,10に圧着操作するピンチロー
ラ回動操作用カム溝33,34が穿設されている。これ
らピンチローラ回動操作用カム溝33,34には、第1
及び第2のピンチローラ11,12が第1及び第2のキ
ャプスタン9,10に圧着する方向に第1及び第2のピ
ンチローラ支持アーム13,14を回動付勢する捩りコ
イルバネ15の一端が係合させられている。そして、ピ
ンチローラ切換えレバー25が、後述するようにモード
選択切換え機構により引張りバネ29の付勢力に抗して
図3中矢印C方向にスライド操作され、あるいは引張り
バネ29の付勢力に抗して移動された位置から上記引張
りバネ29の付勢力を受けて図3中矢印C方向に移動さ
れると、ピンチローラ回動操作用カム溝33,34によ
って捩りコイルバネ15の一端が回動操作され、第1及
び第2のキャプスタン9,10に対して第1及び第2の
ピンチローラ11,12が圧接又は離間可能な状態とな
る。
【0022】すなわち、ピンチローラ切換えレバー25
が引張りバネ29の付勢力を受けて図3中矢印D方向に
移動された状態にあるときには、磁気テープをフォワー
ド方向に定速走行させる第1のキャプスタン9に対し第
1のピンチローラ11が圧着可能となる状態に置かれ
る。また、ピンチローラ切換えレバー25が引張りバネ
29の付勢力に抗して図3中矢印C方向に移動された状
態にあるときには、磁気テープをフォワード方向に定速
走行させる第2のキャプスタン10に対し第2のピンチ
ローラ12が圧着可能となる状態に置かれる。
【0023】また、シャーシ基板2の上面側には、図1
に示すように、このテープレコーダがストップモードに
あるとき、リール軸駆動ギヤ7,8にそれぞれ係合し、
リール駆動軸3,4の自由な回転を規制する略L字状を
なす一対のリールロックレバー35,36が上記シャー
シ基板2に植立された支持軸37,38を介して回動可
能に取付けられている。これらリールロックレバー3
5,36は、一端側の操作アーム部35a,36aの先
端側をヘッド基板18の両側に形成したコ字状をなす係
合凹部39,40に係合させ、上記ヘッド基板2の進退
に応じて回動操作されてなるものであって、ヘッド基板
18がテープレコーダカセット装着部1から退出する方
向に移動されたストップモードにあるときは、一端側の
先端に形成したロック爪35b,36bがリール軸駆動
ギヤ7,8に係合するように回動された状態におかれ、
リール駆動軸3,4を回動不能状態に維持する。また、
リールロックレバー35,36は、磁気テープの走行を
行うフォワード操作モード、リバース操作モード等を選
択するようにヘッド基板18がテープレコーダカセット
装着部1へ進出する方向に移動するときには、ロック爪
35b,36bがリール軸駆動ギヤ7,8から離間する
方向に上記ヘッド基板2により回動され、リール駆動軸
3,4を回動自由な状態となす。
【0024】そして、シャーシ基板2のカセット装着部
2が構成される上面側と対向する下面側には、リミッタ
ーバネ20を介してヘッド基板18が連結されたヘッド
基板操作板19を戻しバネ21の付勢力に抗して、図1
及び図2中矢印A方向に移動操作し、磁気ヘッド16を
テープカセット装着部1側に進出操作させるカム部41
を有するカムギヤ42が配設されている。このカムギヤ
42は、中心部に設けた円筒状の枢支部43を図2に示
すようにシャーシ基板2に植立した枢支軸44に挿通さ
せて回転自在に取付けられている。
【0025】なお、上記枢支軸44には、ヘッド基板操
作板19に穿設した長孔45が係合させられ、上記ヘッ
ド基板操作板19の移動方向をガイドする機能を有して
いる。
【0026】上記ヘッド基板操作板19を移動操作する
カム部41は、カムギヤ42の一方の主面側に形成され
てなるものであって、図4に示すように、枢支部43を
中心とする略半円状をなすように形成されてなる。そし
て、このカム部41には、ヘッド基板操作板19の一部
を切起し形成した被押圧片45が圧接しこの被押圧片4
5を押圧操作して上記ヘッド基板操作板19を移動操作
するヘッド基板押圧操作カム面43aと、ストップ操作
モード時に被押圧片45が当接しヘッド基板操作板19
を付勢する戻しバネ21の付勢力を受けカムギヤ42を
回動付勢するカムギヤ回動付勢カム面41b及びヘッド
基板押圧操作カム面43aの被押圧片45への当接をガ
イドする当接ガイドカム面41cが設けられている。
【0027】また、カムギヤ42のカム部41が設けら
れる主面と対向する他方の主面には、図5に示すよう
に、上記カムギヤ42がストップモード位置に回動され
た位置において、フォワード操作モードとリバース操作
モードの切換え選択を行うモード選択切換え機構を構成
するモード切換え操作レバー46の一側に突設したカム
ギヤ回転規制突起47が当接して上記カムギヤ42の回
転を規制するストップモード保持用係止突起48が突設
されている。さらに、このストップモード保持用係止突
起48が突設された側の面には、カムギヤ42が回転操
作されヘッド基板操作板19を図1中矢印A方向に移動
させ、このヘッド基板操作板19に連結されたヘッド基
板18に取付けられた磁気ヘッド16がテープカセット
装着部1内に進出され磁気テープに摺接可能となすフォ
ワード操作モード等の操作モード位置で上記カムギヤ回
動規制突起47が当接して上記カムギヤ42の回転を規
制するヘッド基板前進位置保持突起49が突設されてい
る。
【0028】なお、ストップモード保持用係止突起48
及びヘッド基板前進位置保持突起49はカムギヤ42の
他方の主面内の同一円周上に位置して突設されている。
【0029】さらに、カムギヤ42の他方の主面側に
は、ストップモード保持用係止突起48及びヘッド基板
前進位置保持突起49が突設される位置より内周側に位
置して、上記カムギヤ42の回転途中にモード切換え操
作レバー46が回動操作される際、カムギヤ回転規制突
起47が当接し上記モード切換え操作レバー46の規制
するモード切換え操作レバー回動規制段部50が形成さ
れている。また、カムギヤ回転規制突起47がヘッド基
板前進位置保持突起48に当接係合された所定の操作モ
ードが選択された状態からストップモードに切り換える
ようにモード切換え操作レバー46が回動操作され、カ
ムギヤ回転規制突起47のヘッド基板前進位置保持突起
48に対する係合が解除されてカムギヤ42の回転が行
われたとき、上記カムギヤ回転規制突起47がストップ
モード保持用係止突起48に当接係合し、確実なストッ
プモードを選択し得るようになすためのモード切換え操
作レバー回動突起51が操作レバー回動規制段部50の
周面から膨出するように形成されている。このモード切
換え操作レバー回動突起51は、カムギヤ回転規制突起
47とヘッド基板前進位置保持突起48との間に位置し
て設けられ、カムギヤ回転規制突起47のヘッド基板前
進位置保持突起48に対する係合が解除されてカムギヤ
42の回転が行われたとき、上記カムギヤ回転規制突起
47がストップモード保持用係止突起48側に移動する
ようにガイドするものである。
【0030】一方、カムギヤ42のカム部41が設けら
れる主面側には、リバース操作モードを選択する際、モ
ード切換え操作レバー46とともにモード選択切換え機
構を構成するピンチローラ切換えレバー25をスライド
操作させるピンチローラ切換えレバースライド操作レバ
ー52を回動操作させる操作レバー回動操作突起53が
突設されている。
【0031】さらに、カムギヤ42のカム部41が設け
られる主面側には、リール軸駆動ギヤ7,8に選択的に
噛合する第1及び第2の駆動力伝達選択ギヤ5,6が取
付けられた駆動力伝達ギヤ支持レバー54から延長され
た揺動操作レバー55の先端部が係合する揺動操作レバ
ー係合溝56が設けられている。この揺動操作レバー係
合溝56は、カムギヤ42と同心円状に設けられ、カム
ギヤ42の回転時における駆動力伝達ギヤ支持レバー5
4の回動位置を正確に規制するものである。
【0032】なお、上記揺動操作レバー係合溝56は、
カムギヤ42の周面に立上り形成された一対の立上り壁
56a,56bにより構成されてなる。
【0033】さらにまた、カムギヤ42のカム部41が
設けられる主面側には、モード切換え操作レバー46に
より回動操作される駆動力伝達ギヤ支持レバー54の回
動位置を選択し、第1及び第2の駆動力伝達選択ギヤ
5,6が噛合するリール軸駆動ギヤ7,8を選択し、磁
気テープを順方向に走行操作させるフォワード操作モー
ド及び磁気テープを逆方向に走行操作させるリバース操
作モードの切換えを行う磁気テープ走行方向切換え突条
部57が突設されている。この磁気テープ走行方向切換
え突条部57は、駆動力伝達ギヤ支持レバー54の回動
位置を選択し得るようにカムギヤ42の径方向に所定の
幅をもって、揺動操作レバー係合溝56の各端部間に亘
ってカムギヤ42と同心円状をなす円弧状に形成されて
いる。
【0034】なお、上記磁気テープ走行方向切換え突条
部57の揺動操作レバー55の先端が進入する側の先端
部には、この揺動操作レバー55の上記突条部57に対
する当接する面を確実に選択し得るように傾斜ガイド面
57a,57bが形成されている。
【0035】ところで、上記カムギヤ42は、第1及び
第2のキャプスタン9,10を回転駆動される駆動モー
タ60により回転駆動される回転駆動体61の回転駆動
力が伝達されて回転駆動されてなるものであって、上記
回転駆動体61に設けた第1のギヤである定速走行駆動
ギヤ62に噛合するギヤ部63が外周囲に刻設されてい
る。このギヤ部63の一部には欠歯部64が設けられて
いる。この欠歯部64は、カムギヤ42が回転駆動され
て所定の操作モードが選択された後、駆動モータ60か
らの駆動力を受けることなく所定の操作モードを選択し
た位置に上記カムギヤ42を保持させるためのものであ
る。従って、このカムギヤ42が所定の操作モードを選
択した位置まで回転されると、欠歯部64が回転駆動体
61の定速走行駆動ギヤ62に対応する位置に至り、上
記カムギヤ42の回転が停止された状態となる。
【0036】上記駆動モータ60により回転駆動される
回転駆動体61は、駆動力伝達ギヤ支持レバー54が枢
支される枢支軸65の先端側に枢支されている。この回
転駆動体61には、上記第1のギヤである定速走行駆動
ギヤ62に加えて第2のギヤである高速走行駆動ギヤ6
6が同軸をなして一体に設けられるとともに、基端側に
大径のプーリ部67を設けて構成されている。そして、
上記回転駆動体61は、図6に示すように、上記プーリ
部67に、駆動モータ60の駆動軸60aに取付けられ
たプーリ68に巻回された無端ベルト69が巻回される
ことにより、上記駆動モータ60により回転駆動される
ものである。
【0037】ところで、上記駆動モータ60は、第1及
び第2のキャプスタン9,10をも回転駆動させるもの
であって、これら第1及び第2のキャプスタン9,10
の基端側にそれぞれ取付けられたフライホイール70,
71に、図6に示すように上記無端ベルト69が巻回さ
れている。
【0038】また、このテープレコーダのフォワード操
作モードやリバース操作モード等の各操作モードを切換
え選択するモード選択切換え機構は、上述したようにカ
ムギヤ42に設けたストップモード保持用係止突起48
及びヘッド基板前進位置保持突起49に当接係合しカム
ギヤ42の回動を規制制御するカムギヤ回動規制突起4
7を一側に設けたモード切換え操作レバー46と、ピン
チローラ切換えレバースライド操作レバー52とから構
成されてなる。
【0039】上記モード切換え操作レバー46は、図2
に示すように、略中心部に設けた枢支部72をシャーシ
基板2に植立した枢支軸73に枢支させてシャーシ基板
2上に回動可能に取付けられるとともに、このモード切
換え操作レバー46を回動操作するソレノイドプランジ
ャー74に連結されている。このソレノイドプランジャ
ー74への連結は、枢支部72から延長された第1のア
ーム部75の一側に形成した係合爪76aを有する係合
凹部76にプランジャーロッド77の先端に設けたフラ
ンジ部77aを係合させることによって行われている。
【0040】また、上記モード切換え操作レバー46に
は、駆動力伝達ギヤ支持レバー54側へ延長された第2
のアーム部78を有し、この第2のアーム部78の先端
側には、駆動力伝達ギヤ支持レバー54の揺動操作レバ
ー55が延長される側と対向する一側に設けた弾性アー
ム部79に当接係合して上記駆動力伝達ギヤ支持レバー
54を回動操作する支持レバー回動操作部74が設けら
れている。さらに、上記モード切換え操作レバー46に
は、第3のアーム80が延長され、この第3のアーム部
80の先端にはピンチローラ切換えレバースライド操作
レバー52に係合するレバー係合部81が設けられてい
る。このレバー係合部81を上記ピンチローラ切換えレ
バースライド操作レバー52に係合させることにより、
このスライド操作レバー52は上記モード切換え操作レ
バー46により回動操作され、またモード切換え操作レ
バー46は後述するように捩りコイルバネにより回動付
勢されたピンチローラ切換えレバースライド操作レバー
52により回動操作される。
【0041】そして、カムギヤ回動規制突起47は、モ
ード切換え操作レバー46が不作動状態にあるとき、カ
ムギヤ42に設けたストップモード保持用係止突起48
及びヘッド基板前進位置保持突起49の回動軌跡上に臨
むように第2のアーム部78の一側に突設されている。
【0042】そして、上記モード切換え操作レバー46
とともにモード選択切換え機構を構成するピンチローラ
切換えレバースライド操作レバー52は、上記モード切
換え操作レバー46と同様に、図2に示すように、略中
心部に設けた枢支部82をシャーシ基板2に植立した枢
支軸83に枢支させてシャーシ基板2上に回動可能に取
付けられてなる。このピンチローラ切換えレバースライ
ド操作レバー52は、枢支部82から延長した第1のア
ーム部84の先端側の一側にモード切換え操作レバー4
6に設けたレバー係合部81に当接係合する当接係合片
85を設けている。また、第1のアーム部84の先端側
に設けた当接係合片85と相対向するように、ピンチロ
ーラ切換えレバー25の一端から立上り形成され、図2
に示すようにシャーシ基板2に穿設した貫通穴86を介
して上記シャーシ基板2の下面側に突出されたスライド
操作片87に当接係合し、上記ピンチローラ切換えレバ
ー25をスライド操作するスライド操作片88が設けら
れている。
【0043】上記スライド操作片88の先端側には、磁
気テープを高速で走行操作させる各種の操作モードが選
択されたとき、ヘッド基板18に取付けた係止レバー8
9が当接係合し、ヘッド基板操作板19の図2中矢印A
方向の移動に対し上記ヘッド基板18の移動を規制する
ヘッド基板移動規制部90が形成されている。
【0044】なお、係止レバー89は、ヘッド基板18
との間に張設された引張りバネ(89a)により図3中
矢印S方向に回動付勢されている。
【0045】また、ピンチローラ切換えレバースライド
操作レバー52には、カムギヤ42方向に延在する第2
のアーム部91が設けられ、この第2のアーム部91の
先端には、リバース操作モードが選択されたとき、操作
レバー回動操作突起53に係合し、この操作レバー回動
操作突起53によって押圧操作される被押圧操作部92
が設けられている。
【0046】そして、ピンチローラ切換えレバースライ
ド操作レバー52は、枢支軸73に巻回された捩りコイ
ルバネ93により図7中矢印E方向に回動付勢されてい
る。上記捩りコイルバネ93は、一方のアーム部93a
をピンチローラ切換えレバースライド操作レバー52の
一側形成したバネ係止部52aに係止させ、他方のアー
ム部93bをシャーシ基板2に設けたバネ係止片93c
を係止させて枢支軸73に巻回されることにより、上記
ピンチローラ切換えレバースライド操作レバー52を図
中矢印E方向に回動付勢している。
【0047】上述のようにピンチローラ切換えレバース
ライド操作レバー52が回動付勢されることにより、第
1のアーム部84に設けた当接係合片85がモード切換
え操作レバー46に設けたレバー係合部81に当接係合
し、上記モード切換え操作レバー46を枢支軸73を中
心にピンチローラ切換えレバースライド操作レバー52
の回動付勢方向と同方向の図7中矢印F方向に回動付勢
している。そして、モード切換え操作レバー46は、ピ
ンチローラ切換えレバースライド操作レバー52の付勢
力を受けて図7中矢印F方向に回動付勢された不作動状
態(ストップモード)にあるとき、カムギヤ回動規制突
起47がカムギヤ42に設けたストップモード保持用係
止突起48及びヘッド基板前進位置保持突起49の回動
軌跡上に位置し、上記ストップモード保持用係止突起4
8又はヘッド基板前進位置保持突起49に係合し、上記
カムギヤ42の回動を規制する。
【0048】また、上記モード切換え操作レバー46
は、カムギヤ回動規制突起47がストップモード保持用
係止突起48又はヘッド基板前進位置保持突起49に係
合した状態において、ソレノイドプランジャー74への
通電が行われて、このピンチローラ切換えレバースライ
ド操作レバー52の付勢力に抗して図7中反矢印F方向
に回動されると、上記カムギヤ回動規制突起47のスト
ップモード保持用係止突起48又はヘッド基板前進位置
保持突起49に対する係合を解除させてカムギヤ42の
回転を可能な状態となす。
【0049】また、上述したように構成されたモード選
択切換え機構により選択されるフォワード操作モードや
リバース操作モード等の各操作モードに応じて揺動操作
され、先端側に取付けた一対の第1及び第2のリール駆
動力伝達ギヤ5,6が噛合するリール軸駆動ギヤ7,8
を選択する駆動力伝達ギヤ支持レバー54は、基端側に
設けた円筒状をなす軸挿通部95を回転駆動体61が枢
支される枢支軸65の基端側に挿通し、この枢支軸65
を中心にして図8中矢印G方向及び矢印H方向に揺動可
能であって、且つ枢支軸65の軸方向である図9中矢印
H方向及び矢印I方向に移動可能に支持されている。
【0050】上記軸挿通部95には圧縮コイルバネ96
が嵌装され、駆動力伝達ギヤ支持レバー54は、上記圧
縮コイルバネ96の付勢力を受けて常時図8中矢印H方
向に移動付勢されている。この圧縮コイルバネ96は、
枢支軸65の中途部に刻設された縮径部97嵌合され回
転駆動体61の上記枢支軸65に対する取付け位置を規
制するワッシャー98と駆動力伝達ギヤ支持レバー54
間に嵌装されることにより、この駆動力伝達ギヤ支持レ
バー54を常時図8中矢印H方000動付勢している。
【0051】ところで、上記駆動力伝達ギヤ支持レバー
54には、磁気テープを定速走行させるフォワード操作
モード時及びリバース操作モード時に回転駆動体61の
定速走行駆動ギヤ62に噛合する第1の駆動力伝達ギヤ
101と、磁気テープを高速走行させる早送り操作モー
ド時、巻戻しモード時及び選曲操作モード時に回転駆動
体61の高速走行駆動ギヤ66に噛合する第2の駆動力
伝達ギヤ102を備えている。これら第1及び第2の駆
動力伝達ギヤ101,102は、第1のリール駆動力伝
達ギヤ5が軸挿通部5aを介して先端側に一体的に取付
けられるギヤ取付け軸103の基端側に積層するように
取付けられる。
【0052】上記第1及び第2の駆動力伝達ギヤ10
1,102が取付けられるギヤ取付け軸103は、駆動
力伝達ギヤ支持レバー54の先端側に設けた円筒状の軸
挿通部54aに対し回転自在に挿通支持されてなるもの
であって、上記駆動力伝達ギヤ支持レバー54の一側面
から突出する先端側に上記第1のリール駆動力伝達ギヤ
5を取付けてなる。この第1のリール駆動力伝達ギヤ5
は、中心部に設けた円筒状の軸挿通部5aをギヤ取付け
軸103の先端側に密嵌させてこのギヤ取付け軸103
と一体に回転し得るように取付けられてなる。
【0053】なお、上記第1のリール駆動力伝達ギヤ5
と噛合する第2のリール駆動力伝達ギヤ6は、駆動力伝
達ギヤ支持レバー54の一側面側に植立した枢支軸10
4に回転自在となるように枢支されている。
【0054】ところで、上記ギヤ取付け軸103は、駆
動力伝達ギヤ支持レバー54の他側面側に突出する側に
は、両面にそれぞれフェルト等の摩擦部材105,10
6を貼着した摩擦板107が一体に形成されている。上
記第1及び第2の駆動力伝達ギヤ101,102は、上
記摩擦板107を挟んで上記ギヤ取付け軸103に対し
回転可能となすように取付けられてなる。
【0055】そして、上記第1の駆動力伝達ギヤ101
は、ギヤ取付け軸103の中途部に嵌装されたワッシャ
ー108と第1の駆動力伝達ギヤ101との間に嵌装さ
れた圧縮コイルバネ109により上記摩擦板107に圧
接されている。また、第2の駆動力伝達ギヤ102は、
ギヤ取付け軸103の基端面に嵌合された抜け止め防止
部材110と上記第2の駆動力伝達ギヤ102と一体に
形成された圧着板111との間に嵌装された圧縮コイル
バネ109により上記摩擦板107に圧接されている。
【0056】すなわち、上記第1及び第2の駆動力伝達
ギヤ101,102は、クラッチ機構を構成する摩擦部
材105,106を貼着した摩擦板107に圧着される
ことにより、ギヤ取付け軸103と一体に回転する。ま
た、上記第1及び第2の駆動力伝達ギヤ101,102
は、フェルト等の摩擦部材105,106を介して摩擦
板107に圧着されてなるので、ギヤ取付け軸103へ
の確実な連結が達成されるとともに、上記摩擦部材10
5,106により過負荷の吸収が図られてなるので、安
全で確実な駆動力の伝達機構が構成される。
【0057】なお、上記大きさを異にする2つの摩擦部
材105,106は、1枚のフェルトを打ち抜いて形成
されてなるので、材料の節約が達成されてなる。
【0058】上述のように第1及び第2ののリール駆動
力伝達ギヤ5,6及第1及び第2の駆動力伝達ギヤ10
1,102が取付けられ、圧縮コイルバネ96の付勢力
を受けて常時図8中矢印H方向に移動付勢された駆動力
伝達ギヤ支持レバー54は、ヘッド基板18の進退によ
って枢支軸65の軸方向に移動操作され、回転駆動体6
1の定速走行駆動ギヤ62又は高速走行駆動ギヤ66に
噛合する第1又は第2の駆動力伝達ギヤ101,102
の切換えを行う。
【0059】そして、駆動力伝達ギヤ支持レバー54の
ヘッド基板18の進退による枢支軸65の軸方向に移動
操作は、上述ヘッド基板18の一部を膨出して形成した
押圧突起部115が、上記ヘッド基板18の進退により
駆動力伝達ギヤ支持レバー54の基端側の一側面に垂下
するように突設した被押圧操作部116を押圧操作する
ことによって行われる。
【0060】すなわち、ストップ操作モードあるいは磁
気テープを高速で走行させる早送り操作モード等のモー
ド時であって、ヘッド基板18がテープカセット装着部
1から後退した位置にあるときには、図9に示すよう
に、押圧突起部115が被押圧操作部116から離間し
た位置にあり、駆動力伝達ギヤ支持レバー54は、圧縮
コイルバネ96の付勢力を受けて図8中矢印H方向に移
動付勢された状態に置かれる。このとき、第2の駆動力
伝達ギヤ102が回転駆動体61の高速走行駆動ギヤ6
6に噛合した状態にあって、第1及び第2ののリール駆
動力伝達ギヤ5,6を高速で回転する状態となす。
【0061】また、フォワード操作モードあるいはリバ
ース操作モード時であって、ヘッド基板18がテープカ
セット装着部1側へ前進した位置にあるときには、図1
0に示すように、押圧突起部115が被押圧操作部11
6を押上げ、駆動力伝達ギヤ支持レバー54を圧縮コイ
ルバネ96の付勢力に抗して図10中矢印I方向に移動
させた位置となす。このとき、第1の駆動力伝達ギヤ1
01が回転駆動体61の定速走行駆動ギヤ65に噛合し
た状態にあって、第1及び第2ののリール駆動力伝達ギ
ヤ5,6を定速で回転する状態となす。
【0062】そして、第1の駆動力伝達ギヤ101が定
速走行駆動ギヤ65に噛合したときには、第2の駆動力
伝達ギヤ102は高速走行駆動ギヤ66に対する噛合が
解除され、第2の駆動力伝達ギヤ102が高速走行駆動
ギヤ66に噛合したときには、第1の駆動力伝達ギヤ1
01は定速走行駆動ギヤ66に対する噛合が解除された
状態に置かれる。
【0063】なお、押圧突起部115によって押圧操作
される被押圧操作部116の上記押圧突起と対向する面
側には、ヘッド基板18の進退に対し上記押圧突起部1
15が容易に当接進入するように傾斜面となされた押圧
突起部当接ガイド面116aが形成されている。
【0064】また、駆動力伝達ギヤ支持レバー54は、
圧縮コイルバネ96により図8中矢印J方向に回動付勢
されている。この圧縮コイルバネ96は、一端側から延
長したアーム部96aを駆動力伝達ギヤ支持レバー54
に突設したバネ係止部96aに巻回係止させ、さらにシ
ャーシ基板2に突設したバネ係止片112に係止させる
ことによって図8中矢印H方向の第2の駆動力伝達選択
ギヤ6が第2のリール軸駆動ギヤ8に噛合する方向に回
動付勢している。
【0065】また、駆動力伝達ギヤ支持レバー54の他
側面側には、磁気テープの走行操作が行われるフォワー
ド操作モードや早送り操作モード時に、第1及び第2の
リール駆動力伝達ギヤ5,6をいずれか一方のリール軸
駆動ギヤ7,8に確実に噛合し、これらリバース軸駆動
ギヤ7,8に確実に回転駆動力が伝達し得るようなす板
バネ115が配設されている。
【0066】この板バネ115は、図11に示すよう
に、一端側を駆動力伝達ギヤ支持レバー54の他側面側
に設けた固定部116に固定支持させ、自由端側を第1
及び第2のリール駆動力伝達ギヤ5,6間に延在させ、
ヘッド基板18の先端と当接可能となす位置まで延長し
て配設されている。この板バネ115は、磁気テープの
走行操作が行われるフォワード操作モードや早送り操作
モード時にテープカセット装着部1側に進出されるヘッ
ド操作基板19の先端に設けた板バネ押圧操作部116
によっていずれか一方の面が押圧操作されることによ
り、第1の駆動力伝達ギヤ5側又は第2のリール駆動力
伝達ギヤ6側に弾性変位され、互いに噛合した第1及び
第2のリール駆動力伝達ギヤ5,6をいずれか一方のリ
ール軸駆動ギヤ7,8側に押圧付勢するものである。
【0067】〔各操作モードの切換え選択〕次に、本発
明に係る操作モード切換え機構により磁気テープを順方
向に定速走行させて情報信号の記録及び/又は再生を行
うフォワード操作モード(FWD)、磁気テープを逆方
向に定速走行させて情報信号の記録及び/又は再生を行
うリバース操作モード(REV)、磁気テープを順方向
に高速走行操作させる早送り操作モード(FF)、磁気
テープを逆方向に高速走行操作させる早送り操作モード
(REW)、磁気テープを順方向に高速走行させながら
上記磁気テープに磁気ヘッドを摺接させて上記磁気テー
プに記録された曲の頭だしを行う早送り選曲操作モー
ド、磁気テープを逆方向に高速走行させながら上記磁気
テープに磁気ヘッドを摺接させて上記磁気テープに記録
された曲の頭だしを行う巻戻し選曲操作モード等の各操
作モードを切換え選択する状態を説明する。 〔ストップモード〕本発明に係る操作モード切換え機構
が適用されるテープレコーダがストップモードにあると
きには、図7に示すように、モード選択切換え機構を構
成するモード切換え操作レバー46の一側に突設したカ
ムギヤ回転規制突起47がカムギヤ42のストップモー
ド保持用係止突起48に当接し、上記カムギヤ42を回
転不能状態に置く。このとき、カムギヤ42は、欠歯部
64が回転駆動体61の定速走行駆動ギヤ62に対応す
る位置に回転された状態にある。また、ヘッド基板18
は、リミッターバネ20を介してこのヘッド基板18に
連結されたヘッド基板操作板19が戻しバネ21により
図2中矢印B方向に移動された状態にあって、磁気ヘッ
ド16をテープカセット装着部1から退出させた位置に
保持されている。 〔フォワード操作モード〕上記ストップ操作モードにお
いて、フォワード操作モードの選択が行われると、ソレ
ノイドプランジャー74への通電が行われ、モード切換
え操作レバー46がピンチローラ切換えレバースライド
操作レバー52の付勢力に抗して図7中反矢印F方向に
回動される。そして、カムギヤ回動規制突起47のスト
ップモード保持用係止突起48に対する係合が解除さ
れ、カムギヤ42が図12(a)中矢印X方向に回動さ
れる。このカムギヤ42の回動は、前述したようにカム
部41のカムギヤ回動付勢カム面41bに被押圧片45
を当接させているヘッド基板操作板19によって行われ
る。すなわち、カムギヤ42はヘッド基板操作板19を
付勢する戻しバネ21の付勢力を受けて回動される。こ
のカムギヤ42の回動が行われると、ギヤ部63が回転
駆動体61の定速走行駆動ギヤ62に噛合し、この回転
駆動体61の回転駆動体の回転駆動力を受けて図12
(a)中矢印X方向に回転を開始する。
【0068】なお、ソレノイドプランジャー74への通
電は、カムギヤ回動規制突起47のストップモード保持
用係止突起48に対する係合を解除させるに足る時間だ
け行われる。そして、モード切換え操作レバー46がピ
ンチローラ切換えレバースライド操作レバー52の付勢
力を受けて初期位置に復帰し、ピンチローラ切換えレバ
ースライド操作レバー52も捩りコイルバネ93により
図7中矢印E方向に回動復帰され初期位置に置かれ、被
押圧操作部92がカムギヤ42上の操作レバー回動操作
突起53から逃げた位置にある。
【0069】そして、ギヤ部63の回転駆動体61の定
速走行駆動ギヤ62への噛合が図られてさらにカムギヤ
42の回転が行われると、図12(c)に示すようにカ
ム部41は当接ガイドカム面41cがヘッド基板操作板
19に設けた被押圧片45に当接していき、続いてヘッ
ド基板押圧操作カム面43aが上記被押圧片45を押圧
操作して上記ヘッド基板操作板19を戻しバネ21の付
勢力に抗して図2中矢印A方向に移動操作し、このヘッ
ド基板操作板19にリミッターバネ20を介して連結さ
れているヘッド基板18を同方向に移動させ、テープカ
セット装着部1側に磁気ヘッド16を進出させ、磁気テ
ープに摺接させて情報信号の記録可能な状態となす。
【0070】また、フォワード操作モードが選択された
場合には、図12(d)の如くカムギヤ42が回転さ
れ、駆動力伝達ギヤ支持レバー54から延長された揺動
操作レバー55の先端が揺動操作レバー係合溝56から
離脱し、磁気テープ走行方向切換え突条部57の先端の
傾斜ガイド面57a,57bに対向する位置に至る直前
で再びソレノイドプランジャー74への通電が図られ、
モード切換え操作レバー46の図7中反矢印F方向への
回動操作が行われる。このモード切換え操作レバー46
が回動されると、駆動力伝達ギヤ支持レバー54は、上
記モード切換え操作レバー46に設けた支持レバー回動
操作部74によって弾性アーム部79が押圧操作され、
圧縮コイルバネ96の付勢力に抗して図10中反矢印J
方向に回動操作される。そして、揺動操作レバー55が
磁気テープ走行方向切換え突条部57の外周側の面57
cに乗り上げていき、駆動力伝達ギヤ支持レバー54を
圧縮コイルバネ96の付勢力に抗して図8中反矢印H方
向に回動操作された状態を維持し、図1中矢印J方向の
第1の駆動力伝達選択ギヤ5を第1のリール軸駆動ギヤ
7に噛合する方向に移動するようになす。
【0071】なお、このときのソレノイドプランジャー
74への通電は、揺動操作レバー55が磁気テープ走行
方向切換え突条部57の外周側の面57cに乗り上げる
に足る僅かの時間だけ行われる。
【0072】上述のように、ヘッド基板18がテープカ
ム装着部1側に進出するように移動されると、図10に
示すように、押圧突起部110が被押圧操作部111を
押上げ、駆動力伝達ギヤ支持レバー54を圧縮コイルバ
ネ96の付勢力に抗して図10中矢印I方向に移動させ
た位置となし、第1の駆動力伝達ギヤ101が回転駆動
体61の定速走行駆動ギヤ65に噛合した状態にあっ
て、第1及び第2ののリール駆動力伝達ギヤ5,6を定
速で回転する状態となす。
【0073】また、フォワード操作モードが選択された
ときには、ピンチローラ切換えレバースライド操作レバ
ー52がカムギヤ42上の操作レバー回動操作突起53
から逃げた状態にあるので、ピンチローラ切換えレバー
25の移動も行わず、磁気ヘッド16の反転操作も行わ
れない。そして、ヘッド基板18の前進に伴い第1のピ
ンチローラ11が第1のキャプスタン9に圧着し、磁気
テープを順方向に走行操作する。
【0074】上述のようにフォワード操作モードの選択
を行うようにカムギヤ42が回転し、欠歯部64が回転
駆動体61の定速走行駆動ギヤ62に対応する位置に至
ると、モード切換え操作レバー46のカムギヤ回動規制
突起47がヘッド基板前進位置保持突起49に当接し、
カムギヤ42の回転を停止させ、フォワード操作モード
の設定が完了する。そして、駆動モータ60の回転によ
り磁気テープの定速走行が実行され、情報信号の記録及
び/又は再生が行われる。
【0075】ところで、フォワード操作モードが選択さ
れ、ヘッド基板18が前進させられると、ヘッド基板1
8の先端に設けた板バネ押圧操作部116によって板バ
ネ115の一方の面がいずれか一方の面115aが押圧
操作されることにより、第1の駆動力伝達ギヤ5弾性変
位され、互いに噛合した第1及び第2のリール駆動力伝
達ギヤ5,6を第1のリール軸駆動ギヤ7に押圧付勢
し、上記第1及び第2のリール駆動力伝達ギヤ5,6を
第1のリール軸駆動ギヤ7に対し確実に噛合させる。 〔リバース操作モード〕上記ストップ操作モードにおい
て、リバース操作モードの選択が行われると、前記フォ
ワード操作モードを選択した場合と同様に、ソレノイド
プランジャー74への通電が行われ、モード切換え操作
レバー46がピンチローラ切換えレバースライド操作レ
バー52の付勢力に抗して図7中反矢印F方向に回動さ
れる。そして、カムギヤ回動規制突起47のストップモ
ード保持用係止突起48に対する係合が解除され、カム
ギヤ42が図12(a)中矢印X方向に回動される。
【0076】リバース操作モードが選択されたときの、
ソレノイドプランジャー74への通電は、カムギヤ回動
規制突起47のストップモード保持用係止突起48に対
する係合を解除させ、さらに、ピンチローラ切換えレバ
ースライド操作レバー52が捩りコイルバネ93の付勢
力に抗して図7中反矢印E方向に回動操作され、図12
(b)に示すように被押圧操作部92がカムギヤ42上
の操作レバー回動操作突起53に当接するまで行われ
る。
【0077】そして、カムギヤ42が回転操作すること
により、上記ピンチローラ切換えレバースライド操作レ
バー52は、被押圧操作部92が操作レバー回動操作突
起53により押圧操作されて図7中反矢印E方向に回動
操作されいき、スライド操作片88によりピンチローラ
切換えレバー25の一端のスライド操作片87を押圧操
作して、このピンチローラ切換えレバー25を引張りバ
ネ29の付勢力に抗して図3中矢印C方向に移動させ
る。このピンチローラ切換えレバー25の移動により、
前述したように磁気ヘッド16の反転操作が行われ、こ
の磁気ヘッド16は磁気ギャップが磁気テープのリバー
ス方向記録トラックに対応する位置に回動された状態と
なされる。また、一対のキャプスタン9,10に対する
ピンチローラ11,12の圧着の切換えが行われ、第2
のピンチローラ12が第2のキャプスタン10に圧着
し、磁気テープを逆方向に走行操作する状態となす。
【0078】また、このリバース操作モードが選択され
た場合も、前述したと同様にヘッド基板18のカセット
装着部1側への進出操作が行われ、磁気ヘッド16を磁
気テープに摺接させて情報信号の記録可能な状態とな
す。また、第1の駆動力伝達ギヤ101も回転駆動体6
1の定速走行駆動ギヤ65に噛合した状態にあって、第
1及び第2のリール駆動力伝達ギヤ5,6を定速で回転
する状態としている。
【0079】ところで、リバース操作モードの選択が行
われたときには、カムギヤ42が回転され、駆動力伝達
ギヤ支持レバー54から延長された揺動操作レバー55
の先端が揺動操作レバー係合溝56から離脱し、磁気テ
ープ走行方向切換え突条部57の先端の傾斜ガイド面5
7a,57bに対向する位置に至る直前で至った場合で
あっても、ソレノイドプランジャー74への通電が行わ
れず、モード切換え操作レバー46は初期位置にある。
そして、駆動力伝達ギヤ支持レバー54も圧縮コイルバ
ネ96の付勢力を受けて図8中矢印H方向に回動操作さ
れたままの状態に置かれ、揺動操作レバー55は磁気テ
ープ走行方向切換え突条部57の内周側の面57d側に
進入し、第2の駆動力伝達選択ギヤ6を図1中矢印I方
向に移動させて第2のリール軸駆動ギヤ8に噛合するよ
うになす。
【0080】上述のようにリバース操作モードの選択を
行うようにカムギヤ42が回転し、欠歯部64が回転駆
動体61の定速走行駆動ギヤ62に対応する位置に至る
と、モード切換え操作レバー46のカムギヤ回動規制突
起47がヘッド基板前進位置保持突起49に当接し、カ
ムギヤ42の回転を停止させ、リバース操作モードの設
定が完了する。そして、駆動モータ60の回転により磁
気テープの逆方向の定速走行が実行され、情報信号の記
録及び/又は再生が行われる。
【0081】ところで、リバース操作モードが選択さ
れ、ヘッド基板18が前進させられると、ヘッド基板1
8の先端に設けた板バネ押圧操作部116によって板バ
ネ115の他方の面115bが押圧操作されることによ
り、第2の駆動力伝達ギヤ6側に弾性変位され、互いに
噛合した第1及び第2のリール駆動力伝達ギヤ5,6を
第2のリール軸駆動ギヤ8に押圧付勢し、上記第1及び
第2のリール駆動力伝達ギヤ5,6を第2のリール軸駆
動ギヤ8に対し確実に噛合させる。
【0082】〔早送り操作モード〕上記ストップ操作モ
ードにおいて、早送り操作モードの選択が行われると、
前記フォワード操作モード及びリバース操作モードを選
択した場合と同様に、ソレノイドプランジャー74への
通電が行われ、モード切換え操作レバー46がピンチロ
ーラ切換えレバースライド操作レバー52の付勢力に抗
して図7中反矢印F方向に回動される。そして、カムギ
ヤ回動規制突起47のストップモード保持用係止突起4
8に対する係合が解除され、カムギヤ42が図1(a)
中矢印X方向に回動される。
【0083】この早送り操作モードが選択された場合に
は、カムギヤ回動規制突起47のストップモード保持用
係止突起48に対する係合が解除され、カムギヤ42が
図12(a)中矢印X方向に回動され、ヘッド基板18
が図2中矢印A方向に進出し、ピンチローラ切換えレバ
ー25の一端の被スライド操作片87がピンチローラ切
換えレバースライド操作レバー52のスライド操作片8
8に対し当接係合し得ない位置に至ると、再びソレノイ
ドプランジャー74への通電が図られ、モード切換え操
作レバー46の回動が行われ、ピンチローラ切換えレバ
ースライド操作レバー52の図7中反矢印F方向に回動
が行われる。
【0084】このピンチローラ切換えレバースライド操
作レバー52の図7中反矢印F方向への回動が行われる
と、図13に示すようにスライド操作片88の先端側に
形成されたヘッド基板移動規制部90にヘッド基板18
に取付けた係止レバー89が当接係合し、ヘッド基板1
8のカセット装着部1方向への進出が規制される。この
とき、ヘッド基板操作板19は、リミッターバネ20を
介して上記ヘッド基板18に連結されてなるので、カム
ギヤ42が回転することによりヘッド基板18と独立し
てカム部41により戻しバネ21の付勢力に抗して図2
中矢印方向に移動操作される。
【0085】ところで、早送り操作モードが選択された
場合における上記ヘッド基板18の前進を規制するよう
になすため行われるソレノイドプランジャー74への通
電は、カムギヤ42が回転され、駆動力伝達ギヤ支持レ
バー54から延長された揺動操作レバー55の先端が揺
動操作レバー係合溝56から離脱し、図12(a)に示
すように磁気テープ走行方向切換え突条部57の先端の
傾斜ガイド面57a,57bに対向する位置に至り、揺
動操作レバー55が磁気テープ走行方向切換え突条部5
7の外周側の面57cに乗り上げていくまで行われる。
そして、前記フォワード操作モードを選択した場合と同
様に、駆動力伝達ギヤ支持レバー54を圧縮コイルバネ
96の付勢力に抗して図1中矢印J方向に回動操作され
た状態を維持し、第1の駆動力伝達選択ギヤ5を第1の
リール軸駆動ギヤ7に噛合するようになすように設定す
る。
【0086】この早送り操作モードが選択された場合に
は、ヘッド基板18のテープカセット装着部1側への完
全な進出が規制されてなるので、ヘッド基板18に設け
た押圧突起部110が被押圧操作部111から離間した
位置にあり、駆動力伝達ギヤ支持レバー54は、圧縮コ
イルバネ96の付勢力を受けて図8中矢印H方向に移動
付勢された状態に置かれ、第2の駆動力伝達ギヤ102
が回転駆動体61の高速走行駆動ギヤ66に噛合した状
態にあって、第1及び第2のリール駆動力伝達ギヤ5,
6を高速で回転する状態となす。従って、第1の駆動力
伝達選択ギヤ5を第1のリール軸駆動ギヤ7は高速で回
転され、この第1のリール軸5に係合されたテープリバ
ースを高速で回転させ磁気テープを高速で走行可能な状
態となす。
【0087】なお、早送り操作モードが選択された場合
には、ヘッド基板18のテープカセット装着部1側への
完全な進出が規制されてなるので、各ピンチローラ1
1,12の進出も規制され、各キャプスタン9,10へ
の圧着が規制させる。
【0088】また、ヘッド基板18のヘッド基板18の
テープカセット装着部1側への完全な進出が規制されて
はいるが、ヘッド基板18の先端に設けた板バネ押圧操
作部116によって板バネ115の一方の面115aが
押圧操作されることにより、上記板バネ115は第1の
駆動力伝達ギヤ5側に弾性変位され、互いに噛合した第
1及び第2のリール駆動力伝達ギヤ5,6を第1のリー
ル軸駆動ギヤ7に押圧付勢し、上記第1及び第2のリー
ル駆動力伝達ギヤ5,6を第1のリール軸駆動ギヤ7に
対し確実に噛合させる。
【0089】〔巻戻し操作モード〕巻戻し操作モードが
選択された場合には、前記早送り操作モードの場合と異
なり、ヘッド基板18の前進を規制するようになすため
行われるソレノイドプランジャー74への通電は、カム
ギヤ42が回転され、駆動力伝達ギヤ支持レバー54か
ら延長された揺動操作レバー55の先端が揺動操作レバ
ー係合溝56から離脱し、図12(a)に示す磁気テー
プ走行方向切換え突条部57の先端の傾斜ガイド面57
a,57bに対向する位置に至り前で遮断され、揺動操
作レバー55が磁気テープ走行方向切換え突条部57の
内周側の面57dに進入するようになす。そして、前記
リバース操作モードを選択した場合と同様に、駆動力伝
達ギヤ支持レバー54を圧縮コイルバネ96により図1
中矢印K方向に回動操作された状態を維持し、第2の駆
動力伝達選択ギヤ6を第2のリール軸駆動ギヤ8に噛合
するようになすように設定する。
【0090】この巻戻し操作モードが選択された場合に
は、前記早送り操作モードの場合と同様にヘッド基板1
8のテープカセット装着部1側への完全な進出が規制さ
れてなるので、ヘッド基板18に設けた押圧突起部11
0が被押圧操作部111から離間した位置にあり、駆動
力伝達ギヤ支持レバー54は、圧縮コイルバネ96の付
勢力を受けて図9中矢印H方向に移動付勢された状態に
置かれ、第2の駆動力伝達ギヤ102が回転駆動体61
の高速走行駆動ギヤ66に噛合した状態にあって、第1
及び第2のリール駆動力伝達ギヤ5,6を高速で回転す
る状態となす。従って、第2の駆動力伝達選択ギヤ6が
噛合する第2のリール軸駆動ギヤ7は高速で回転され、
この第1のリール軸4に係合されたテープリバースを高
速で回転させ磁気テープを高速で逆方向に走行可能な状
態となす。
【0091】また、巻戻し操作モードが選択された場合
には、前記早送り操作モードが選択された場合と同様
に、ヘッド基板18のテープカセット装着部1側への完
全な進出が規制されてなるので、各ピンチローラ11,
12の進出も規制され、各キャプスタン9,10への圧
着が規制させる。
【0092】また、ヘッド基板18のヘッド基板18の
テープカセット装着部1側への完全な進出が規制されて
はいるが、ヘッド基板18の先端に設けた板バネ押圧操
作部116によって板バネ115の他方の面115bが
押圧操作されることにより、上記板バネ115は第1の
駆動力伝達ギヤ5側に弾性変位され、互いに噛合した第
1及び第2のリール駆動力伝達ギヤ5,6を第2のリー
ル軸駆動ギヤ8に押圧付勢し、上記第1及び第2のリー
ル駆動力伝達ギヤ5,6を第2のリール軸駆動ギヤ8に
対し確実に噛合させる。
【0093】〔選曲操作モード〕上述の早送り操作モー
ド及び巻戻し操作モードにあっては、図13に示すよう
にヘッド基板18がテープカセット装着部1側へ途中ま
で進出し、このテープカセット装着部1に装着されたテ
ープカセットの磁気テープに磁気ヘッド16が近接した
状態にあるので、磁気テープを高速で走行させた状態
で、この磁気テープに記録された曲の選曲操作を行うこ
とができる。
【0094】
【発明の効果】上述したように、本発明に係るテープレ
コーダにおける操作モード切換え機構は、カムギヤの主
面上に設けられたカムギヤ回転規制突起にモード選択切
換え手段が係合させることにより、このモード切換え手
段はストップ位置に保持され、回動操作手段が駆動され
てモード切換え手段が回動操作されると、このモード切
換え手段とカムギヤ回転規制突起との相対係合が解除さ
れ、カムギヤが回転駆動される状態となり、カム部によ
りヘッド基板機構を進退操作し、さらにモード切換え手
段を回動制御する回動操作手段による回動操作時間に応
じてカムギヤに設けた回動操作子への当接係合を図り、
この回動操作子の回転によって回動操作され、一対のキ
ャプスタンにそれぞれ圧接するピンチローラを切り換え
るピンチローラ切換え板を移動操作するようにしてなる
ので、フォワード操作モード及びリバース操作モード等
の操作モードを設定するカムギヤや操作モード切換え機
構の簡素化を実現でき、操作モード切換え機構の製造及
び設計を容易となす。
【0095】また、本発明に係るテープレコーダにおけ
る操作モード切換え機構は、ヘッド基板機構に設けた当
接部をモード選択切換え手段に設けたヘッド基板移動規
制部に当接させ、上記ヘッド基板機構のテープカセット
装着部方向に移動される途中での移動を規制するように
してなるので、選択される操作モードに関連して磁気ヘ
ッドのテープカセット装着部方向に対する位置を確実に
制御し、正確に所望の操作モードの設定が可能となる。
【0096】さらに、本発明に係るテープレコーダにお
ける操作モード切換え機構は、フォワード操作モード及
びリバース操作モードの切換えと、一対のリール軸駆動
ギヤの駆動力の伝達の切換えを、カムギヤの回転とこの
カムギヤに関連するモード選択切換え手段の回動制御に
より実現してなるので、フォワード操作モード及びリバ
ース操作モードに応じて回転駆動されるリール軸を確実
に選択し、確実なテープ走行を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る操作モード切換え機構が適用され
たテープレコーダを示す斜視図である。
【図2】本発明に係る操作モード切換え機構の要部を分
解して示す斜視図である。
【図3】本発明に係る操作モード切換え機構によって回
転制御される磁気ヘッド機構及びピンチローラ切換えレ
バーを示す分解斜視図である。
【図4】本発明に係る操作モード切換え機構を構成する
カムギヤを示すものであって、カム部が設けられた側を
示す平面図である。
【図5】本発明に係る操作モード切換え機構を構成する
カムギヤを示すものであって、ストップモード保持用係
止突起等が設けられた側を示す平面図である。
【図6】本発明に係る操作モード切換え機構が適用され
たテープレコーダのキャプスタン及び回転駆動体並びに
カムギヤを回転駆動系を示す斜視図である。
【図7】本発明に係る操作モード切換え機構を構成する
モード選択切換え機構を示す平面図である。
【図8】本発明に係る操作モード切換え機構を構成する
駆動力伝達ギヤ支持レバーの取付け状態を示す平面図で
ある。
【図9】本発明に係る操作モード切換え機構における磁
気テープを高速走行させる状態を示す断面図である。
【図10】本発明に係る操作モード切換え機構における
磁気テープを定速走行させる状態を示す断面図である。
【図11】駆動力伝達選択ギヤをリール軸駆動ギヤに圧
接させる板バネとヘッド基板との関係を示す斜視図であ
る。
【図12】本発明に係る操作モード切換え機構を構成す
るカムギヤの動作を説明する平面図である。
【図13】ヘッド基板の移動を規制する状態を示す平面
図である。
【符号の説明】
1 テープカセット装着部 2 シャーシ基板 5 第1の駆動力伝達選択ギヤ 6 第2の駆動力伝達選択ギヤ 7 第1のリール軸駆動ギヤ 8 第2のリール軸駆動ギヤ 41 カム部 42 カムギヤ 46 モード切換え操作レバー 48 ストップモード保持用係止突起 49 ヘッド基板前進位置保持突起 52 ピンチローラ切換えレバースライド操作レバー 54 駆動力伝達ギヤ支持レバー 55 揺動操作レバー 61 回転駆動体 62 定速走行駆動ギヤ 64 カムギヤの欠歯部 66 高速走行駆動ギヤ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テープ体の定速走行操作用の第1のギヤ
    とテープ体の高速走行操作用の第2のギヤが同軸状に設
    けられ駆動モータによって回転駆動される回転駆動体
    と、 上記回転駆動体の軸方向に移動可能に支持されるととも
    に支持軸に揺動可能に支持され、一対のリール軸駆動ギ
    ヤに選択的に噛合する駆動力伝達選択ギヤ機構を有する
    とともに、磁気ヘッド装置が配設されテープカセット装
    着部に対し進退可能に支持されたヘッド基板の進退によ
    って上記支持軸の軸方向に移動操作される駆動力伝達ギ
    ヤ支持レバーと、 上記駆動力伝達ギヤ支持レバーに取付けられた一対の駆
    動力伝達選択ギヤの一方が支持される回転支持軸に同軸
    に配置されるとともに上記回転支持軸と一体に回転する
    摩擦板に圧着された上記回転駆動体の第1ギヤに選択的
    に噛合する第1の駆動力伝達ギヤと上記回転駆動体の第
    2ギヤに選択的に噛合する第2の駆動力伝達ギヤとを有
    するテープレコーダにおける操作モード切換え機構。
  2. 【請求項2】 支持軸に揺動可能に支持された駆動力伝
    達ギヤ支持レバーに支持され、一対のリール台駆動ギヤ
    に選択的に噛合する互いに噛合された一対の駆動力伝達
    選択ギヤと、 一端側が上記駆動力伝達ギヤ支持レバーに支持され自由
    端側が上記一対の駆動力伝達選択ギヤ間に延長された駆
    動力伝達選択ギヤ圧接用の板バネと、 操作モードの選択切換え動作に連動して進退され、上記
    板バネを上記駆動力伝達選択ギヤ圧接用の板バネを上記
    一対の駆動力伝達選択ギヤのいずれか一方側に弾性変位
    させる板バネ弾性変位手段を設けてなるテープレコーダ
    における操作モード切換え機構。
JP4094784A 1992-03-20 1992-03-20 テープレコーダにおける操作モード切換え機構 Withdrawn JPH05266542A (ja)

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