JPH08148030A - 導電性ペースト - Google Patents

導電性ペースト

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Publication number
JPH08148030A
JPH08148030A JP29008094A JP29008094A JPH08148030A JP H08148030 A JPH08148030 A JP H08148030A JP 29008094 A JP29008094 A JP 29008094A JP 29008094 A JP29008094 A JP 29008094A JP H08148030 A JPH08148030 A JP H08148030A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
glass frit
conductive paste
powder
bismuth oxide
oxide powder
Prior art date
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Pending
Application number
JP29008094A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiyuki Nakayama
好之 中山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP29008094A priority Critical patent/JPH08148030A/ja
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Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 設計通りの静電容量を確保することが可能で
あり、しかも、半導体化された磁器に対する密着強度の
向上を図ることができる導電性ペーストを提供する。 【構成】 本発明に係る導電性ペーストは、導電性金属
粉末と、酸化ビスマス粉末と、ホウケイ酸鉛ビスマス系
のガラスフリットとが固形成分として有機ビヒクル中に
分散されたものであり、この際における酸化ビスマス粉
末及びガラスフリットそれぞれの固形成分全体に対する
配合比率が0.4ないし0.5wt%ずつの範囲内とさ
れていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は導電性ペーストに係り、
詳しくは、半導体磁器コンデンサの電極形成時に用いら
れる導電性ペーストの固形成分組成に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、チタン酸バリウム磁器を本体
部とする磁器コンデンサなどの電極を形成するに際して
は導電性ペーストが用いられており、この種の導電性ペ
ーストとしては、銀などのような導電性金属粉末と、ホ
ウケイ酸鉛系のガラスフリットとを固形成分として含ん
でおり、かつ、セルロース樹脂を有機溶剤で溶解してな
る有機ビヒクル中に固形成分を分散させたうえで作製さ
れたものがある。なお、ここでのガラスフリットは焼付
後における電極の本体部に対する密着強度を確保すべく
添加されているのであり、銀電極を形成するための導電
性ペーストには、銀粉末及びガラスフリットからなる固
形成分の全体に対する配合比率が4ないし10wt%程
度のガラスフリットを添加しておくことが行われてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述したよ
うな固形成分組成の導電性ペーストを用いたうえで半導
体磁器コンデンサの電極を形成した際には、設計段階で
予定していた静電容量を確保することができなくなり、
実際に得られる静電容量は低下することになってしま
う。すなわち、半導体磁器コンデンサにおいては、半導
体化されたチタン酸バリウム磁器からなる本体部と銀電
極との間にバリア層が形成されることによって静電容量
が確保されるのであるが、導電性ペースト中におけるガ
ラスフリットの添加量が多すぎた場合には、バリア層が
厚くなりすぎるために静電容量が低下するのである。そ
して、このような不都合を回避すべく導電性ペースト中
のガラスフリットを減量すると、焼付後における電極の
本体部に対する密着強度が低下するという別異の不都合
が生じてしまう。
【0004】本発明は、このような不都合に鑑みて創案
されたものであって、設計通りの静電容量を確保するこ
とが可能であり、しかも、半導体化された磁器に対する
密着強度の向上を図ることができる導電性ペーストの提
供を目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る導電性ペー
ストは、導電性金属粉末と、酸化ビスマス粉末と、ホウ
ケイ酸鉛ビスマス系のガラスフリットとが固形成分とし
て有機ビヒクル中に分散されたものであり、この際にお
ける酸化ビスマス粉末及びガラスフリットそれぞれの固
形成分全体に対する配合比率が0.4ないし0.5wt
%ずつの範囲内とされていることを特徴とする。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。
【0007】まず、導電性金属粉末であるところの銀
(Ag)粉末、例えば、平均粒径が1.0μm程度で球
状のAg粉末と、不定形の2次凝集体である酸化ビスマ
ス(Bi23)粉末と、ホウケイ酸鉛ビスマス系のガラ
スフリットとのそれぞれを固形成分として用意するとと
もに、樹脂成分であるニトロセルロースをブチルカルビ
トール系などの有機溶剤によって溶解してなる有機ビヒ
クルを用意する。そして、この有機ビヒクル中に固形成
分を分散させることにより、表1中の試料1ないし試料
7で示されているような成分組成の導電性ペーストをそ
れぞれ作製した。なお、この表1における()内の数値
は、固形成分の全体に対するBi23粉末及びガラスフ
リットそれぞれの配合比率を示している。
【0008】
【表1】
【0009】すなわち、本発明に係る導電性ペースト
は、Ag粉末及びBi23粉末と、ホウケイ酸鉛ビスマ
ス系のガラスフリットとを固形成分として含んでおり、
かつ、Bi23粉末及びガラスフリットそれぞれの固形
成分全体に対する配合比率が0.4ないし0.5wt%
ずつの範囲内とされたものである。そこで、表1で示し
た試料1,2,5,6,7それぞれの導電性ペースト
は、本発明の範囲外となっている。また、この際におけ
るガラスフリットは表2中の試料aで示すような成分組
成を有するものであるが、試料bのような成分組成であ
っても差し支えないことが確認されているので、本実施
例においては試料aのガラスフリットを使用している。
【0010】
【表2】
【0011】引き続き、予め用意しておいた半導体磁器
コンデンサの本体部、つまり半導体化されたチタン酸バ
リウム系磁器からなる直径8mmの円板形状を有するコ
ンデンサ素体それぞれの両面上に対して試料1から試料
7までの導電性ペーストそれぞれをスクリーン印刷する
ことによって直径7mmの電極パターンを形成した後、
これらコンデンサ素体のそれぞれを850℃の温度下で
30分間にわたって加熱することによって電極を焼き付
け形成した。
【0012】さらに、このような手順に従って電極が形
成された半導体磁器コンデンサの有する電気特性、すな
わち、c/s(単位面積当たりの静電容量値)とDF
(誘電損失)とを調査してみたところ、表3で示すよう
な調査結果が得られた。また、各半導体磁器コンデンサ
の電極に対してリード線を半田付け接続したうえでの引
張強度試験を行った、つまりリード線を電極面とは垂直
の向きに引っ張ることによって各電極のコンデンサ素体
に対する密着強度を測定してみたところ、表3に付記し
て示すような測定結果が得られた。
【0013】
【表3】
【0014】そして、表3で示す特性調査結果によれ
ば、Bi23粉末及びガラスフリットそれぞれの固形成
分全体に対する配合比率が低いために本発明の範囲外と
なる試料1,2の導電性ペーストでは引張強度が低下す
る一方、両者の配合比率が高いために本発明の範囲外と
なる試料5ではc/sが低くなり、かつ、DFが高くな
っている。また、Bi23粉末及びガラスフリットの配
合比率がさらに高くなった試料6を用いた場合には引張
強度が低下しており、また、Bi23粉末が全く添加さ
れていない従来例同様の成分組成とされた試料7の導電
性ペーストでは、c/sが低くなってDFが高くなると
同時に半田付け性が悪くなって引張強度が低下している
ことが分かる。
【0015】これらに対し、Bi23粉末及びガラスフ
リットそれぞれの固形成分全体に対する配合比率が0.
4ないし0.5wt%ずつの範囲内とされた試料3,4
の導電性ペーストを用いた場合には、c/sが300n
F/cm2程度、また、DFが1.0%となるととも
に、引張強度が75ないし80Nとなっており、半田付
け性が良くなってコンデンサ素体に対する電極の密着性
が良好となっていることが分かる。すなわち、この表3
で示した特性調査結果によれば、本発明の範囲内となる
成分組成を有する導電性ペーストを用いて電極を形成し
た際には、半導体磁器コンデンサの有する電気特性が大
きく向上していることが明らかであるといえる。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る導電
性ペーストを用いて半導体磁器コンデンサの電極を形成
した場合には、設計通りの静電容量を確保することが可
能となり、しかも、半導体化された磁器に対する密着強
度の大幅な向上を図ることができるという効果が得られ
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性金属粉末と、酸化ビスマス粉末
    と、ホウケイ酸鉛ビスマス系のガラスフリットとを固形
    成分として含んでおり、 かつ、酸化ビスマス粉末及びガラスフリットそれぞれの
    固形成分全体に対する配合比率が0.4ないし0.5w
    t%ずつの範囲内とされていることを特徴とする導電性
    ペースト。
JP29008094A 1994-11-24 1994-11-24 導電性ペースト Pending JPH08148030A (ja)

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JP29008094A JPH08148030A (ja) 1994-11-24 1994-11-24 導電性ペースト

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JP29008094A JPH08148030A (ja) 1994-11-24 1994-11-24 導電性ペースト

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JPH08148030A true JPH08148030A (ja) 1996-06-07

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JP (1) JPH08148030A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000069220A1 (fr) * 1999-05-07 2000-11-16 Ibiden Co., Ltd. Plaque chauffante et pate conductrice
US6174462B1 (en) 1998-01-20 2001-01-16 Denso Corporation Conductive paste composition including conductive metallic powder

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6174462B1 (en) 1998-01-20 2001-01-16 Denso Corporation Conductive paste composition including conductive metallic powder
WO2000069220A1 (fr) * 1999-05-07 2000-11-16 Ibiden Co., Ltd. Plaque chauffante et pate conductrice

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