JPH08147796A - 信号再生方法 - Google Patents

信号再生方法

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Publication number
JPH08147796A
JPH08147796A JP6285391A JP28539194A JPH08147796A JP H08147796 A JPH08147796 A JP H08147796A JP 6285391 A JP6285391 A JP 6285391A JP 28539194 A JP28539194 A JP 28539194A JP H08147796 A JPH08147796 A JP H08147796A
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recording
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Application number
JP6285391A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Takahata
弘 高畑
Takuji Himeno
卓治 姫野
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 切換スイッチ76の被選択端子bには、反転
情報検出回路71で読み出された反転情報であるカウン
ト値が供給される。また、被選択端子cには、上記カウ
ント値に同期したカウント動作を行うカウンタ75から
のカウント値が供給される。また、選択片aは反転処理
回路77に接続される。選択片aの切換によって、反転
処理回路77には、反転情報検出回路71からの反転情
報であるカウント値又はカウンタ75からの上記反転情
報であるカウント値に同期したカウント値が供給され
る。この切換スイッチ76は、反転情報検出回路71が
反転情報を読み出し続けることができる場合に選択片a
を被選択端子bに接続する。一方、上記反転位置近傍で
エラーレートが悪くなり上記反転情報検出回路71が一
時的に上記反転情報を読み出すことが出来なくなったと
きには、選択片aを被選択端子cに接続する。 【効果】 反転位置近傍でエラーレートが悪い場合でも
無欠陥反転を確実に行える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、小型携帯用ディジタル
テープレコーダ等における信号再生方法に関し、特に反
転位置近傍に記録された反転情報に基づいて反転動作の
ための処理を行うような信号再生方法に関する。
【0002】
【従来の技術】信号記録再生装置、例えばいわゆるオー
トリバース機能を備えたテープレコーダの場合に、第1
の方向である往方向あるいはフォワード(FWD)方向
のテープ終端で再生方向を反転して、第2の方向である
復方向あるいはリバース(REV)方向の再生を行って
いる。
【0003】このオートリバース再生における再生方向
の反転制御方式としては、テープが完全に巻き取られて
リールの回転が停止したことを検出する方式や、テープ
エンド近傍のいわゆるリーダーテープを検出する方式等
が知られており、これらの検出に応じて素早い反転動作
を行わせている。
【0004】また、最近では、走行方向を自動反転して
再生を行う際に、機械的な反転動作に要する時間だけ再
生信号が途切れることを考慮して、メモリを用いた無欠
陥反転を行わせる技術が開発されてきている。このよう
な技術の一例としては、本件出願人が先に特公平5−3
8379号公報や特公平5−46022号公報等におい
て提案した技術を挙げることができる。これらの公報に
おいて提案した無欠陥反転技術について簡単に説明する
と、再生ヘッドで読み取った再生信号から実際にオーデ
ィオ信号等として出力されるまでの遅延時間あるいはメ
モリ内のデータ蓄積量を、反転前と反転後とで異なら
せ、これらの遅延時間あるいはメモリ内のデータ蓄積量
の差分で走行反転動作中のオーディオ信号等の出力を持
続させるものである。具体的には、反転前の遅延時間T
DAから反転後の遅延時間TDBを差し引いた差分の時間T
D(=TDA−TDB)が、走行反転所要時間TR以上となる
ように各遅延時間TDA、TDB、あるいはメモリ内のデー
タ蓄積量を設定するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
無欠陥反転等を有効に行わせるためには、反転動作が実
際に行われるのに先立って、反転動作の準備等のための
反転処理を行うことが好ましい。この反転処理を行わせ
るために、上記反転位置の近傍に所定の反転情報を記録
しておくことが考えられる。そして、再生時にはこの反
転情報を検出し、検出された反転情報に応じて反転処理
を行わせる。
【0006】また、このようなオートリバース機能付き
のテープレコーダ等の記録再生装置には、記録時や再生
時に上記反転動作を行わせるか否かを選択するための反
転モードスイッチが設けられており、この反転モードス
イッチがオンのときのみ、上記反転動作が行われるよう
になっている。
【0007】しかし、反転位置の近傍では、テープダメ
ージが大きくなり、エラーレートが悪くなってしまう。
特に、反転位置がテープエンド付近の場合、この傾向は
強く、一時的に上記反転情報を読み出すことができなく
なる場合がある。上記反転情報を読み出すことができな
くなると、上記反転処理を行えなくなり、よって上述し
たような無欠陥反転動作が不可能となる。
【0008】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
であり、反転位置近傍でエラーレートが悪くなり反転情
報が読めなくなっても、無欠陥反転を確実に行える信号
再生方法の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る信号再生方
法は、記録媒体を再生ヘッド部に対して相対的に走行さ
せると共に、第1の方向からこの第1の方向とは逆向き
の第2の方向に媒体走行方向を反転させて上記記録媒体
から信号を再生する信号再生方法において、上記記録媒
体には、上記第1の方向から上記第2の方向への反転基
準位置より一定期間だけ前の位置から上記基準位置で最
小値となる反転情報としてのダウンカウント値が記録さ
れており、上記第1の方向の再生時にこの反転情報とし
てのダウンカウント値を検出して上記反転基準位置まで
の残量を求めて反転準備処理を行わせ、上記検出される
ダウンカウント値に同期してカウンタをダウンカウント
動作させて、上記記録媒体からの上記ダウンカウント値
が検出できないときに上記カウンタからのダウンカウン
ト値を反転情報として用いることにより上記課題を解決
する。
【0010】この場合、上記記録媒体には所定の記録単
位毎に信号がまとめられて記録されており、上記ダウン
カウント値としてはこの記録単位毎にカウントダウンさ
れた値が記録されており、上記ダウンカウンタは上記記
録単位毎にカウントダウン動作される。
【0011】また、上記記録媒体には上記反転基準位置
から上記第2の方向に向かって値が増大するアップカウ
ント値が記録されており、上記反転基準位置から上記第
2の方向に反転して再生を行う際に、上記アップカウン
ト値に同期してカウンタをアップカウントさせ、上記記
録媒体からの上記アップカウント値が検出されないとき
に上記カウンタからのアップカウント値を用いる。
【0012】また、上記記録媒体は磁気テープであり、
上記記録再生する信号はディジタルオーディオ信号であ
ることが好ましい。
【0013】
【作用】記録媒体が第1の方向から第2の方向に走行し
ている記録時に記録された上記反転情報としてのダウン
カウント値に、上記第1の方向の再生時、カウンタを同
期させてダウンカウント動作させて、上記ダウンカウン
ト値が検出できないときに上記カウンタからのダウンカ
ウント値を反転情報として用いるので、反転位置近傍で
エラーレートが悪くなり反転情報が読めなくなっても、
無欠陥反転を確実に行える。
【0014】
【実施例】以下、本発明の好ましい実施例の説明に先立
ち、本発明の信号再生方法に使用して好適な記録パター
ンを記録媒体に形成するための信号記録方法について説
明する。
【0015】図1は、上記信号記録方法が適用される信
号記録装置の概略構成を示すブロック図である。この信
号記録装置においては、回転磁気ヘッドを用いた小型携
帯用のディジタルオーディオテープレコーダを想定して
いるが、信号記録装置としてはこの他種々の信号記録方
法や装置に適用できることは勿論であり、記録信号もオ
ーディオ信号のみならずビデオ信号やコンピュータデー
タ信号等を使用できることは勿論である。
【0016】この図1に示す信号記録装置において、入
力端子11にはアナログオーディオ信号が供給されてい
る。この入力オーディオ信号は、A/D変換器12に送
られてディジタル信号に変換され、エンコーダ13を介
し、記録アンプ14を介して記録ヘッド15に送られ、
磁気テープ等のテープ状記録媒体あるいは記録テープ1
6に記録される。エンコーダ13には、制御コード(C
TL)出力回路32からの制御コードあるいはCTLデ
ータが送られ、このエンコーダ13からは、図2に示す
ような信号フォーマットの記録信号が出力される。記録
テープ16は、キャプスタン17及びピンチローラ18
により走行駆動されており、所定の反転位置にて走行方
向が反転制御される。キャプスタン17はモータ19に
より回転駆動制御されている。
【0017】この記録装置の各部の動作を制御するため
のシステムコントローラ等を含む制御部31では、アッ
プ/ダウンカウンタ21からのカウント値が反転情報出
力回路22に送られて反転情報とされている。この反転
情報が制御コード(CTL)出力回路32に送られて制
御コードの一部とされる。また、制御部31は、後述す
る記録識別情報としてのOWP値を出力する記録識別情
報(OWP)出力回路27を有している。この記録識別
情報(OWP)出力回路27からは、新たな記録が開始
される毎に例えば1ずつ増加する12ビットの値が出力
され、制御コード(CTL)出力回路32及びエンコー
ダ13に送られる。制御コード(CTL)出力回路32
においては、本装置が少なくとも上記反転情報を記録し
ている間に、記録識別情報(OWP)出力回路27から
の記録識別情報を記録するような制御コード(CTL)
を出力する。エンコーダ13では、信号記録中は常に上
記図2の誤り検出符号CRCの位置に記録識別情報(O
WP)とCRCとを排他的論理和した値を記録するよう
な記録信号を形成し出力する。また、外部からの動作モ
ード選択操作等に応じた動作モード切換信号が端子29
を介して制御部31に供給される。
【0018】制御部31内のアップ/ダウンカウンタ2
1は、後述する反転準備信号に応じてダウンカウント動
作を開始する。この反転準備信号は、テープエンド検出
あるいは録音しようとする音楽ソース等の時間により予
め設定された記録時間に応じた反転位置あるいは反転予
定位置より一定時間前、例えば80秒前に出力される。
すなわち、この反転準備信号は、例えば供給側リールに
巻装されている記録テープ16の残量をテープ残量検出
回路23で計算し、この計算値を、予め判明しているテ
ープエンドの例えば80秒前の残量値と比較回路24に
て比較することにより、これらが一致した時点で出力さ
れる。また、上記予め設定された記録時間のほぼ半分の
反転予定位置、例えば50分記録の場合にはテープ始端
より約25分の位置より例えば80秒前の時点で、端子
28に反転準備信号が供給される。これらの反転準備信
号は、反転モードに応じて切換スイッチ25により切換
選択可能とされており、切換スイッチ25で選択された
反転準備信号がアップ/ダウンカウンタ21及び反転処
理回路20に送られている。
【0019】制御部31内の反転処理回路20は、切換
スイッチ25からの反転準備信号によって反転処理が開
始され、アップ/ダウンカウンタ21のカウント方向を
アップ/ダウン制御すると共に、後述する反転フラグを
オン/オフ制御するための制御信号等を反転情報出力回
路22に送る。また、アップ/ダウンカウンタ21から
のカウント値は比較回路26にも送られており、この比
較回路26は上記ダウンカウント値が反転位置に対応す
る値、例えば「1」に達した時点で出力を反転処理回路
20に送り、反転処理回路20はモータ駆動回路19D
等を反転駆動制御してテープ走行方向を反転させる。テ
ープ走行方向が反転された後は、反転処理回路20はア
ップカウント制御信号をアップ/ダウンカウンタ21に
送り、アップ/ダウンカウンタ21は、所定値例えば
「1」から1トラック毎に1ずつインクリメントされる
値を反転情報出力回路22に送る。また反転処理回路2
0は、反転情報の一種として反転の前後を示す反転前フ
ラグ、反転後フラグと、裏面すなわち復方向(リバース
方向)の反転情報に応じて反転動作を行わせるための表
反転無効フラグとを出力し、反転情報出力回路22に送
る。この反転処理回路20には、反転モードスイッチ3
3からのオン/オフ信号が供給されており、この反転モ
ードスイッチ33がオンのときあるいは反転モード選択
状態にあるときのみ実際の反転動作を行わせるように制
御している。
【0020】次に、図2に示す記録テープ上の信号フォ
ーマットについて説明する。
【0021】この図2の信号フォーマットにおいて、1
トラック内の80ブロックのオーディオ信号等のデータ
を40ブロックずつに分割して、中央部に12ブロック
の副データを配し、これらの92ブロックを必須記録領
域あるいはメインデータ領域と呼んでいる。この必須記
録領域の両側には9ブロックの内側2重記録領域と7ブ
ロックの外側2重記録領域とが設けられ、これらの2重
記録領域には、それぞれ92ブロック離れた必須記録領
域のブロックと同じ内容が別のアドレスで記録されてお
り、テープの揺動でヘッドの当たりの位置がずれても互
いに補い合うようになっている。トラック中央部12ブ
ロックの副データは、8ブロックの制御コード(CT
L)、2ブロックの補助コード(AUX)、2ブロック
のブロック間ギャップ(IBG)から成っている。制御
コード(CTL)は、4ブロックの領域が2つで構成さ
れており、この制御コード(CTL)の一部に、後述す
る反転情報や記録識別情報が含まれている。
【0022】1ブロック内の信号フォーマットとして
は、1ブロックが例えば288ビットで構成されてお
り、11ビットの同期及び13ビットのアドレスと、1
2ビットを1ワードとして、4ワードのP,Qパリティ
と、16ワードのオーディオ等のデータと、2ワードあ
るいは24ビットの誤り検出符号(CRC)とを有して
いる。アドレスの13ビットは、6ビットがトラックア
ドレス、7ビットがブロックアドレスとなっている。
【0023】ここで、2ワードあるいは24ビットの誤
り検出符号(CRC)は、新たな記録を行う毎に更新さ
れるカウント値を用いた記録識別情報、あるいはオーバ
ーライトプロテクト(OWP)コードとの排他的論理和
がとられている。
【0024】すなわち、このテープレコーダでは、記録
領域のずれを許しているので、トラックの両端付近に古
いデータの消し残りが発生することがある。また、記録
時のドロップアウトやヘッドの目詰まり等のために、オ
ーバーライト消去しきれない場合もある。消し残りデー
タはCRCでもエラー無しと判断されるので正しいデー
タと区別することが困難である。このようなことから、
各ブロック毎に12ビットの上記オーバーライトプロテ
クト(OWP)コードを記録し、その値を録音の切れ
目、あるいは録音開始毎に更新する。これにより、再生
時には各ブロックの上記OWPコードと予め設定された
基準OWPコードとを比較して、一致しないブロックを
上記消し残りのエラーと判断して排除するわけである。
具体的にOWPコードは、同じワードを2個並べて24
ビットとし、上記24ビットのCRCと排他的論理和を
とったものを記録するようにしている。再生の際のエラ
ー検査時には、再生データから再び生成したCRCとの
排他的論理和をとることにより、OWPコードを復元で
きる。
【0025】ここで、このテープレコーダにおいては、
テープ走行方向を反転させる反転基準位置の近傍に後述
する反転処理を行わせるための反転情報を上記制御コー
ド(CTL)領域に記録するようにしており、少なくと
もこの反転情報を記録している間は、上記記録識別情報
である例えばOWPコードを上記制御コード(CTL)
領域にも記録している。
【0026】上記図2の8ブロックの制御コード(CT
L)内においては、例えば図3に示すように3ワードを
用いて上記反転情報及び上記記録識別情報である例えば
OWPコードが配置され、記録されるようになってい
る。
【0027】この図3において、上記反転情報として
は、1ワード12ビットを用いて上記反転情報の主要部
である上記カウント値が記録され、また、他の1ワード
内の3ビットを用いて、表反転無効フラグ、反転後フラ
グ、及び反転前フラグが記録される。さらに、上述した
記録識別情報としての上記OWPコードの12ビットの
値が、上記制御コード(CTL)のブロック内のさらに
他の1ワードを用いて記録される。このOWPコード
は、上記図2の誤り検出符号CRCに対して排他的論理
和がとられる12ビットのOWPコードと同じものであ
るが、少なくとも上記反転情報が記録される間のみ記録
するようにすればよい。なお、この図3に示す3ワード
は、ブロック内で連続するアドレスのワードを用いて
も、離れたアドレスのワードを用いてもよい。
【0028】上記反転情報は、いわゆる無欠陥反転を円
滑に行わせるために、反転基準位置より一定時間、例え
ば80秒程度先立つ時点から記録するようにしている。
この無欠陥反転とは、テープ走行方向の反転動作中には
記録テープ上の記録信号を読み取れないため、少なくと
もこの反転時間に相当する所定時間分の再生データを反
転前にメモリに蓄えておき、上記反転動作中はこのメモ
リからの再生データを用いて音響信号等の最終的な再生
信号を出力することにより、音切れ等の信号欠落を防止
するものであり、上記所定時間分の再生データを反転時
点以前にメモリに蓄えておくために、反転に先立つ上記
一定時間前からテープ速度を速めて、音響等の最終的な
出力に要するデータよりも多くのデータを記録テープか
ら読み取るようにし、これらの差分のデータをメモリに
蓄積させている。このような反転準備動作を行わせるた
めに、反転情報を上記一定時間、例えば80秒前から上
記制御コード(CTL)の所定位置に書き込むようにし
ている。
【0029】具体的には、図4に示すように、テープ1
6の反転位置xR よりも所定長さだけ前の位置xW から
テープ速度を上げて、テープ16から読み出されるデー
タ量と実際のオーディオ信号再生に必要とされるデータ
量との差分だけメモリに蓄積するようにし、反転位置x
R に達した時点では反転に要する時間以上の再生データ
量がメモリに蓄えられているようにする。このため、録
音時には、上記反転位置xR に基づいて上記蓄積開始位
置あるいは反転準備動作開始位置xW を計算により割り
出し、この位置xW に反転フラグ等の反転指示情報ある
いは反転情報を書き込むようにする。この反転情報の具
体例としては、上記位置xW から上記反転位置xR に向
かって数値が減少するようなダウンカウント値を書き込
むことが挙げられる。この場合、上記反転位置xR にて
所定値、例えば1あるいは0となるようなダウンカウン
ト値を書き込んでおくことにより、上記反転位置xR
での距離あるいは時間を知ることができる。
【0030】図4には、このような無欠陥反転のときの
上記反転位置xR 及び上記蓄積開始位置xW のいくつか
の例を示している。すなわち、図4のAは、テープエン
ドで反転する例を示し、記録時にはテープ走行量測定に
よりテープ残量を求め、このテープ残量から反転予定位
置xR までの時間を計算し、再生時の貯め込み動作に必
要な上記蓄積開始位置あるいは反転準備動作開始位置x
W を計算すればよい。また、図4のB、Cは、音楽ソー
ス等の録音時間に応じて反転予定位置xR を予め計算す
る例を示しており、この位置xR に基づいて上記蓄積開
始位置xW を求めて、この位置xW から反転情報、例え
ばダウンカウント値を記録するようにすればよい。これ
は、例えば60分のテープに50分の音楽ソースを録音
するような場合であり、表あるいはフォワード方向に2
5分録音し、この25分の位置で反転して裏あるいはリ
バース方向に25分記録することで、いわゆるエンドレ
ス再生を可能にしている。なお、この場合の反転予定位
置xR は、表録音時間T1あるいはフォワード方向の録
音時間Tfwd が、裏録音時間T2 あるいはリバース方向
の録音時間Trev よりも長くなるような条件を満足する
ように設定することが好ましい。
【0031】次に、図5は、ヘリカルスキャン記録トラ
ックが記録された記録テープ16上の反転位置と上記反
転情報であるカウント値との関係の一例を示す図であ
る。
【0032】この図5において、記録テープ16の図中
上半分の領域16Aには、テープが例えばフォワード方
向に走行駆動されて記録された記録トラックが配置さ
れ、図中下半分の領域16Bには、テープがリバース方
向に走行駆動されて記録された記録トラックが配置され
ている。これらの記録トラック内の数値は上記反転情報
としてのカウント値を示している。このカウント値は、
上記図1のアップ/ダウンカウンタ21により、反転前
には1トラック毎にデクリメントあるいはダウンカウン
トされ、反転後には1トラック毎にインクリメントある
いはアップカウントされて得られたものであり、図2の
信号フォーマットの制御コード(CTL)の領域内の、
図3に示すような1ワード12ビットの部分を用いて記
録される。12ビットで表される値は「0〜4095」
であるが、反転位置での最小カウント値を「1」とし、
「0」は反転情報無しに対応させている。また、上記反
転準備開始位置での最大カウント値を「4095」とし
ている。
【0033】従って、反転前の表(おもて)面記録時あ
るいはフォワード方向記録時において、上記制御コード
(CTL)領域内のカウント値記録ワードには、最初は
反転情報無しを表す「0」を記録しており、上記反転位
置の一定時間前、例えば80秒前に反転準備信号が図1
のアップ/ダウンカウンタ21及び反転処理回路20に
送られると、反転処理回路20はダウンカウント制御信
号をアップ/ダウンカウンタ21に送り、アップ/ダウ
ンカウンタ21は上記最大カウント値の4095から1
トラック毎のダウンカウント動作を開始して、このダウ
ンカウント値を反転情報出力回路22に送る。また、こ
の反転前での反転情報の記録中は、反転処理回路20が
反転前フラグを反転情報出力回路22に送る。反転情報
出力回路22は、これらのカウント値や反転前フラグを
制御コード(CTL)出力回路32に送り、この出力回
路32は、制御コード(CTL)領域内の上記図3の対
応位置にこれらの情報が配置された制御コード(CT
L)信号を出力してエンコーダ13に送っている。
【0034】アップ/ダウンカウンタ21からのダウン
カウント値が上記最小カウント値の「1」に達すると、
比較回路26が出力を反転処理回路20に送り、反転処
理回路20は、反転モードスイッチ33がオンあるいは
反転モード選択状態にあるとき、実際の反転処理動作を
行う。
【0035】走行方向が反転されて、裏面あるいはリバ
ース方向の記録が開始されると、反転処理回路20はア
ップカウント制御信号をアップ/ダウンカウンタ21に
送り、このアップ/ダウンカウンタ21は上記最小カウ
ント値の「1」から1トラック毎にインクリメントある
いはアップカウント動作を進める。このアップカウント
動作中、すなわち反転情報記録中は、反転処理回路20
が反転後フラグを反転情報出力回路22に送る。反転情
報出力回路22は、これらのカウント値や反転後フラグ
を制御コード(CTL)出力回路32に送り、この出力
回路32は、制御コード(CTL)領域内の上記図3の
対応位置にこれらの情報が配置された制御コード(CT
L)信号を出力してエンコーダ13に送っている。アッ
プ/ダウンカウンタ21からのカウント値が上記最大カ
ウント値「4095」に達すると、比較回路26が出力
を反転処理回路20に送り、反転処理回路20は、アッ
プ/ダウンカウンタ21のカウント動作を停止させると
共に、反転情報出力回路22が上記CTL内の図3に示
すカウント値のワードに反転情報無しを表す「0」を出
力するように制御する。
【0036】以上は、反転直前で反転モードスイッチ3
3がオンあるいは反転モード選択状態になっている場合
の例であるが、反転位置でも反転モードが選択されてい
ない場合には、上記反転処理回路20は反転処理を行わ
ずに表(おもて)面あるいはフォワード方向の記録を持
続する。またこのとき、反転処理回路20は、後述する
表反転無効フラグを記録するための裏基準反転フラグを
立てておく。その後、反転モードスイッチがオンにされ
たあるいは反転モード選択状態に切り換えられた時点
で、反転処理回路20が反転動作を行って、テープ走行
方向をリバース方向に切り換えると共に記録を継続す
る。このとき、反転処理回路20は、アップカウント制
御信号をアップ/ダウンカウンタ21に送り、上記最小
カウント値の「1」からアップカウント動作させる。こ
のアップカウント動作中、すなわち反転情報記録中は、
反転処理回路20が上記反転後フラグ及び表反転無効フ
ラグを反転情報出力回路22に送って、制御コード(C
TL)領域内の図3に示す所定位置に書き込むように制
御する。この表反転無効フラグは、再生時に、表側すな
わちフォワード方向の記録内容の制御コード(CTL)
内の反転情報を無効とするためのものであり、反転動作
を表側の反転情報を用いずに裏側の反転情報のみを用い
て行わせるためのものである。
【0037】このような反転情報記録のための具体的な
動作について、図6を参照しながら説明する。この図6
の動作は、表側すなわちフォワード方向の記録中で、上
記反転位置あるいは反転予定位置から上記一定時間、例
えば80秒前に反転準備信号が上記図1のカウンタ21
や反転処理回路20に供給されて、上記反転情報の記録
が行われている状態からの動作を示している。なお、こ
の反転情報記録中は、通常のオーディオ信号等の主信号
も同時に記録されることは勿論である。
【0038】この図6において、上記反転情報の記録中
には、ステップS1にて記録トラック毎に1ずつデクリ
メントされるダウンカウント値を上記アップ/ダウンカ
ウンタ21から出力し、反転情報出力回路22、制御コ
ード(CTL)出力回路32を介してエンコーダ13に
送ることで、上記図2の信号フォーマットの制御コード
(CTL)領域内に、上記図3に示すような12ビット
のワードとして記録する。またこのとき、反転処理回路
20により上記反転前フラグを制御コード(CTL)の
所定位置、例えば図3に示す位置に書き込むようにして
いる。次のステップS2においては、このダウンカウン
ト値が最小値、例えば「1」か否かを判別することによ
り、上記反転位置あるいは反転予定位置に達したか否か
を判別する。このステップS2でNO、すなわち未だ反
転位置に達していないと判別されたときには上記ステッ
プS1に戻り、YES、すなわち反転位置に達したと判
別されたときには次のステップS3に進む。
【0039】ステップS3においては、上記反転モード
スイッチ33により反転モードが選択されているか否か
を判別している。このステップS3でYES、すなわち
反転モードであると判別されたときにはステップS4に
進み、NO、すなわち反転モードでないと判別されたと
きにはステップS8に進んでいる。
【0040】ステップS4では、上記反転処理回路20
により反転制御されてテープ走行方向が実際に反転する
ような動作が行われ、裏側あるいはリバース方向の記録
が開始される。次のステップS5では、最小カウント値
の例えば「1」から記録トラック毎にインクリメントあ
るいはアップカウントされるカウント値を、上記反転後
フラグと共に上記制御コード(CTL)の所定位置に書
き込むようにしている。次のステップS6では、裏基準
反転フラグの状態に応じて上記表反転無効フラグを上記
制御コード(CTL)の所定位置に書き込むようにして
いる。次のステップS7では、上記カウント値が最大
値、例えば「4095」か否かを判別し、NOのときは
ステップS5に戻り、YESのときは上述した反転情報
の記録を終了して通常の信号記録のみを行うようにして
いる。
【0041】ステップS3でNOと判別されたとき、す
なわち反転位置に達しても反転モードが選択されていな
いときには、ステップS8に進んでダウンカウント動作
を停止し、次のステップS9に進んで反転せずにフォワ
ード方向の記録を継続する。さらに次のステップS10
で裏基準反転フラグをセットして、上記ステップS3に
戻っている。この裏基準フラグは、例えば図1の反転処
理回路20によりメモリ等に記憶され、これ以降に走行
反転されて記録が行われた場合に、上記表反転無効フラ
グをセットして書き込む条件として用いられる。
【0042】このような反転情報の記録が行われたテー
プ上の上記カウント値及び各フラグの具体例を図7に示
す。
【0043】図7のAは、通常の反転が行われたときの
反転情報記録状態を示している。すなわち、反転前の表
側すなわちフォワード方向FWDの記録領域には、上述
した反転準備開始位置あるいは反転情報記録開始位置x
W から一定時間、例えば80秒後の反転予定位置xR
での間に、最大カウント値「4095」から最小カウン
ト値「1」までのダウンカウント値がトラック毎に更新
されて書き込まれており、この間の反転前フラグはセッ
ト状態すなわち「1」となっている。また、反転後の裏
側すなわちリバース方向REVの記録領域には、上記反
転位置xR から一定時間、例えば80秒後の位置までの
間に、最小値「1」から最大値「4095」までのアッ
プカウント値が書き込まれ、この間の反転後フラグはセ
ット状態すなわち「1」であり、表反転無効フラグはリ
セット状態すなわち「0」となっている。従って、再生
時においては、反転予定位置xR の直前で図中のaに示
すように裏側すなわちリバース側の表反転無効フラグを
見て、このフラグが「0」になっていることにより、表
側すなわちフォワード側の反転情報を用いた通常の反転
動作が行われる。
【0044】これに対して、図7のBは、記録時に反転
予定位置xR1の直前で例えば上記反転モードが選択され
ておらず、この位置xR1を過ぎて短時間後、すなわち上
記一定時間の例えば約80秒が経過する前の位置xR2
上記反転モードに切り換えられ実際の反転動作が行われ
たときの反転情報記録状態を示している。すなわち、記
録時に位置xR2で反転された後には、反転後フラグ及び
表反転無効フラグは共にセット状態の「1」が記録され
ている。従って、再生時に表側すなわちフォワード方向
のカウント値が最小値となる反転予定位置xR1の直前で
図中のbに示すように裏側すなわちリバース側の表反転
無効フラグを見て、このフラグが「1」になっているこ
とにより、この位置xR1では反転せずに、裏側すなわち
リバース側のカウント値を検出するようにし、このカウ
ント値が最小値となる位置xR2で反転を行うようにす
る。
【0045】また、図7のCは、記録時に反転予定位置
R1の直前で例えば上記反転モードが選択されておら
ず、この位置xR1を過ぎて長時間後、すなわち上記一定
時間の例えば約80秒が経過した後の位置xR3で上記反
転モードに切り換えられ実際の反転動作が行われたとき
の反転情報記録状態を示している。この場合には、反転
後から上記一定時間の例えば約80秒間はリバース方向
に上記反転情報が記録され、この間の反転後フラグ及び
表反転無効フラグは共にセット状態の「1」が記録され
るが、その後はこれらのフラグは共にリセット状態の
「0」が記録されることになる。従って、再生時に表側
すなわちフォワード方向のカウント値が最小値となる反
転予定位置xR1の直前で図中のcに示すように裏側すな
わちリバース側の表反転無効フラグを見ると、このフラ
グは「0」となっているが、反転後フラグも「0」とな
っていることから、この反転予定位置xR1では反転を行
わないような制御が行われる。
【0046】このように、図7のA、B及びCに示した
いずれの場合でも、再生時には、上記反転情報であるカ
ウント値に基づいて反転動作が行われている。しかし、
上記それぞれの反転位置近傍でテープダメージが大きく
なり、エラーレートが悪くなると一時的に上記反転情報
を読み出すことができないという事態が発生してしま
い、図7のA、B及びCに示したいずれの場合でも、反
転動作が正常に行われなくなる。
【0047】また、同一のテープに何度も信号を上書き
すると、ほぼ同じ場所に上記反転情報が記録されること
になる。古い記録は、上記記録識別情報であるOWPの
値が異なるため排除されるが、何らかの理由、例えばヘ
ッドの目詰まり、いわゆるヘッドクロッグ等により上書
きされない部分が比較的長く続き、再生時にこの間の古
い記録が読み取られると、再生側回路では、この古い記
録部分の記録識別情報であるOWPコードを正しいもの
として認識することになる。そして、この古い記録に基
づく反転情報が採用されることで、有効な反転動作が行
われなくなる。
【0048】そこで、以下に説明する本発明に係る信号
再生方法では、記録媒体が第1の方向から第2の方向に
走行している記録時に記録された上記反転情報としての
ダウンカウント値に、上記第1の方向の再生時、カウン
タを同期させてダウンカウント動作させて、上記ダウン
カウント値が検出できないときに上記カウンタからのダ
ウンカウント値を反転情報として用いるようにしてい
る。
【0049】また、本発明に係る信号再生方法では、記
録媒体が反転基準位置から上記第2の方向に向かって走
行している際に記録されるアップカウント値に、上記第
2の方向の再生時、カウンタを同期させてアップカウン
ト動作させて、上記アップカウント値が検出できないと
きに上記カウンタからのアップカウント値を反転情報と
して用いるようにしている。
【0050】また、上記反転情報記録開始位置あるいは
反転準備動作開始位置xW 以降で反転情報である上記カ
ウント値を検出してダウンカウントが始まったとき、又
は上記反転前フラグが検出されたとき、上記制御コード
(CTL)内の上記記録識別情報(OWP)をメモリに
記憶しておき、これ以後にテープから読み取られた信号
の制御コード(CTL)内の録識別情報(OWP)をメ
モリに記憶されている記録識別情報(OWP)と比較
し、一致している場合のみその信号中の反転情報を用い
るようにしている。
【0051】以上のような反転処理を実現するための信
号再生装置の構成の一例を図8に示す。この図8は、本
発明に係る信号再生方法が適用された信号再生装置の概
略構成を示すブロック図である。この実施例において
も、回転磁気ヘッドを用いた小型携帯用のディジタルオ
ーディオテープレコーダを想定しているが、本発明はこ
の他種々の信号再生方法や装置に適用できることは勿論
である。
【0052】この図8において、磁気テープ等のテープ
状記録媒体あるいは記録テープ16は、キャプスタン1
7及びピンチローラ18により走行駆動されており、所
定の反転位置にて走行方向が反転制御される。キャプス
タン17はモータ19により回転駆動されており、この
モータ19はモータ駆動回路19Dにより駆動制御され
ている。
【0053】記録テープ16に記録された信号は、再生
ヘッド61により再生され、再生アンプ62を介して再
生処理回路あるいは復調回路63に送られ、再生処理回
路63からの再生信号がメモリ64を介して端子65よ
り取り出されて、図示しないデコーダ回路等に送られ
る。メモリ64は、メモリ制御回路67により書き込み
/読み出しが制御される。再生処理回路63から、副デ
ータとしての制御コードあるいはCTL成分が制御コー
ド(CTL)抽出回路66により取り出され、システム
コントローラ等の制御部70に送られる。この制御部7
0には、端子78を介して、動作モード切換制御信号等
が供給されている。
【0054】再生処理回路63から制御コード(CT
L)抽出回路66により取り出された制御コードあるい
はCTLデータは、少なくともシステムコントローラ等
の制御部70内の反転情報検出回路71及び記録識別情
報(OWP)検出回路72に送られる。
【0055】反転情報検出回路71では上記反転情報記
録開始位置あるいは反転準備動作開始位置xW から記録
されている上記反転情報である上記カウント値や上記各
フラグを検出して、検出開始パルスを記録識別情報(O
WP)バッファ73の書き込み制御端子に送り、また上
記反転情報であるカウント値を切換スイッチ76の被選
択端子bに送ると共に、上記各フラグを反転処理回路7
7に送っている。
【0056】この切換スイッチ76は、被選択端子cと
選択片aも備えている。被選択端子cには、上記反転情
報であるカウント値に同期したカウント動作を行うカウ
ンタ75からのカウント値が供給されている。また、選
択片aは反転処理回路77に接続されている。この選択
片aの切換によって、反転処理回路77には、反転情報
検出回路71からの上記反転情報であるカウント値又は
上記カウンタ75からの上記反転情報であるカウント値
に同期したカウント値が供給される。この切換スイッチ
76は、上記反転情報検出回路71が上記反転情報を読
み出し続けることができる場合に選択片aを被選択端子
bに接続する。一方、この切換スイッチ76は、上記反
転位置近傍でエラーレートが悪くなり上記反転情報検出
回路71が一時的に上記反転情報を読み出すことが出来
なくなったときには、選択片aを被選択端子cに接続す
る。
【0057】上記記録テープ16には、上記第1の方向
から上記第2の方向への反転基準位置より一定期間だけ
前の位置から上記基準位置で最小値となる反転情報とし
てのダウンカウント値が記録されている。このため、記
録テープ16が第1の方向の再生時には、反転情報検出
回路71が上記ダウンカウント値例えば「4095」を
検出した後、上記最小値「1」になるまで読み続ける。
この読み出されたダウンカント値は、反転処理回路77
に供給される。また、上記記録テープ16には、上記反
転基準位置から上記第2の方向に向かって値が増大する
アップカウント値も記録されている。このため、記録テ
ープ16が第2の方向に反転して再生が行われる場合に
は、上記反転情報検出回路71は上記アップカウント値
を例えば「4095」まで読み続ける。
【0058】切換スイッチ76は、反転情報検出回路7
1が上記ダウンカウント値を読んでいる場合には、選択
端子aを被選択端子bに接続して、該ダウンカウント値
を反転処理回路77に供給する。また、切換スイッチ7
6は、反転情報検出回路71が上記アップカウント値を
読んでいる場合には、選択端子aを被選択端子bに接続
して、該アップカウント値を反転処理回路77に供給す
る。一方、切換スイッチ76は、反転情報検出回路71
が上記ダウンカウント値を読めなくなった場合には、選
択端子aを被選択端子cに接続して、該ダウンカウント
値に同期したカウンタ75からのダウンカウント値を反
転処理回路77に供給する。また、切換スイッチ76
は、反転情報検出回路71が上記アップカウント値を読
めなくなった場合には、選択端子aを被選択端子cに接
続して、該アップカウント値に同期したカウンタ75か
らのアップカウント値を反転処理回路77に供給する。
【0059】すなわち、システムコントローラ等の制御
部70は、上記反転位置近傍でエラーレートが悪く一時
的に上記反転情報を読み出すことができないようなとき
でも、図9のフローチャートに示すような制御を行うこ
とにより、無欠陥反転を確実に行えるようにしている。
【0060】すなわち、反転情報検出回路71で反転情
報を検出した後、該反転情報を読めているか否かをステ
ップS11に示すように判定し、ここでYES、すなわ
ち反転情報を読めているのであれば、切換スイッチ76
の選択片aを被選択端子bに切り換えてステップS12
に示すように読み続けている反転情報(ダウン/アップ
カウント値)を反転処理回路77に供給する。
【0061】一方、ステップS11でNO、すなわち反
転情報を読めないのであれば、切換スイッチ76の選択
片aを被選択端子cに切り換えてステップS3に進む。
【0062】ステップS3では、読んでいた反転情報は
ダウンカウント値であったか否かを判定し、ここでYE
S、すなわちダウンカウンタ値であったと判定すると、
ステップS4に進み、カウンタ75からの上記反転情報
に同期したダウンカウント値を反転処理回路77に供給
する。
【0063】一方、ステップS3でNO、すなわちアッ
プカウント値であったと判定すると、ステップS5に進
み、カウンタ75からの上記反転情報に同期したアップ
カウント値を反転処理回路77に供給する。
【0064】次に、記録識別情報(OWP)検出回路7
2は、上記制御コード領域内に書き込まれた上記12ビ
ットの記録識別情報であるOWP値を検出し、このOW
P値を記録識別情報(OWP)バッファ73及び比較回
路74に送っている。記録識別情報(OWP)バッファ
73では、反転情報検出回路71からの検出開始パルス
が入力されたときの記録識別情報検出回路72からの記
録識別情報であるOWP値を書き込み、この書き込まれ
たOWP値を比較回路74に送っている。比較回路74
では、記録識別情報(OWP)検出回路72により検出
された現在のOWP値と、記録識別情報(OWP)バッ
ファ73に書き込まれているOWP値とを比較して、こ
れらが等しいか否かを判別しており、この比較結果ある
いは判別結果を反転処理回路77に送っている。この比
較結果に応じて、反転処理回路77は、反転情報検出回
路71からの反転情報を使用するか否かを選択してお
り、上記現在のOWP値と記録識別情報(OWP)バッ
ファ73からのOWP値とが一致しているときのみ、現
在の反転情報を使用して反転処理を進めるようにしてい
る。
【0065】また、反転処理回路77は、反転モードス
イッチ79により選択されたモードに応じて反転動作の
実行、不実行を制御している。すなわち、上記反転情報
記録開始位置あるいは反転準備動作開始位置からは、反
転モードスイッチ79の選択状態にかかわらず反転準備
動作、すなわちテープ走行速度を速めて記録データの読
み出しレートを高め記録データの貯め込みを行うが、反
転すべき位置に達しても反転モードが選択されていなけ
れば、反転動作は行わずにそのまま表側あるいはフォワ
ード方向の再生を続行する。反転すべき位置で反転モー
ドが選択されていれば反転動作を行う。ただし、この反
転すべき位置とは、上記反転情報である上記カウント値
や各フラグに応じて決定される上記図7と共に説明した
ような各位置xR 、xR2、xR3のことである。
【0066】このような反転情報に基づく再生動作を、
図10のフローチャートを参照しながら説明する。
【0067】図10において、表側すなわちフォワード
方向の再生を行っている状態を前提としており、ステッ
プS21で上記反転情報のカウント値が検出されたか否
かを判別している。このステップS21でNOと判別さ
れたときにはステップS21に戻り、YESのとき、す
なわち上記反転情報記録開始位置あるいは反転準備動作
開始位置に達したときには、次のステップS22に進ん
で反転準備動作を行っている。この反転準備動作とは、
上述したように、テープ走行速度を速めてテープ上の記
録データの読み出しレートを高め、一定の再生レートか
らの差分のデータをメモリに貯め込んでゆく動作であ
る。次のステップS23では、裏側すなわちリバース方
向の制御コード(CTL)をテープから読み出してい
る。次のステップS24では、反転位置か否か、すなわ
ち表側のダウンカウント値が最小値となっているか否か
を判別しており、NOのときにはステップS28に進
み、YESのとき、すなわち反転予定位置に達したとき
は、次のステップS25に進んでいる。
【0068】ステップS28では、反転情報検出回路7
1が反転情報であるカウント値を読めているか否かを判
別している。ここで、YES、すなわち上記カウント値
を読めていると判別すれば、ステップS22に戻り、N
O、すなわち上記カウント値を読めていないと判別すれ
ばステップS29に進む。
【0069】ステップS29では、切換スイッチ76の
選択片aを被選択端子cに接続し、カウンタ75からの
カウント値を上記反転情報として用いる。そして、ステ
ップS22に戻る。このため、本実施例では、上記反転
位置近傍でエラーレートが悪く、例えばダウンカウント
値が図11の(A)に示すように、一時的に読めなくな
っても、カウンタ75から上記反転情報に同期したカウ
ント値を図11の(B)に破線で示すように出力させる
ことができる。
【0070】ステップS25では、上記反転モードスイ
ッチ79により反転モードが選択されているか否かを判
別し、YESのときのみ次のステップS26に進んでい
る。ステップS26では上記表反転無効フラグがオンす
なわちセット状態の「1」であるか否かを判別してお
り、NOのとき次のステップS27に進んで反転動作を
行わせている。ステップS26でYESと判別されたと
きには、ステップS30に進んで裏側反転位置か、すな
わち裏側の反転情報のカウント値が最小値か否かを判別
し、YESのときにステップS31に進んで反転モード
か否かを判別し、このステップS31でもYESのとき
に、ステップS27に進んで反転動作を行わせている。
このような動作により、上記図7のA、B、Cに示した
ような記録状態に対してそれぞれxR 、xR2、xR3の各
位置で反転が行われる。
【0071】なお、本発明は上述の実施例のみに限定さ
れるものではなく、例えば、テープ状記録媒体は磁気テ
ープ以外にも光テープ等を使用でき、また、記録再生信
号もオーディオ信号の他にビデオ信号やコンピュータデ
ータ信号を用いることができる。記録ヘッドや再生ヘッ
ドとしては、回転ヘッドや固定ヘッドを用いることがで
きる。さらに、信号再生装置や記録装置は図示の例に限
定されず、この他種々の構成をとり得ることは勿論であ
る。
【0072】また、図10では、ステップS28で示し
たようなカウント値が読めたか否かの判別と、このステ
ップS28でNOと判別されたときのステップS29に
示した処置とを、ステップS24に示した反転位置にな
ったか否かの判別でNOとされた後に行ったが、該ステ
ップS24の前でかつステップS23の後に行うように
してもよい。
【0073】
【発明の効果】以上の説明からも明かなように、本発明
に係る信号再生方法によれば、記録媒体を再生ヘッド部
に対して相対的に走行させると共に、第1の方向からこ
の第1の方向とは逆向きの第2の方向に媒体走行方向を
反転させて上記記録媒体から信号を再生する信号再生方
法において、上記記録媒体には、上記第1の方向から上
記第2の方向への反転基準位置より一定期間だけ前の位
置から上記基準位置で最小値となる反転情報としてのダ
ウンカウント値が記録されており、上記第1の方向の再
生時にこの反転情報としてのダウンカウント値を検出し
て上記反転基準位置までの残量を求めて反転準備処理を
行わせ、上記検出されるダウンカウント値に同期してカ
ウンタをダウンカウント動作させて、上記記録媒体から
の上記ダウンカウント値が検出できないときに上記カウ
ンタからのダウンカウント値を反転情報として用いるの
で、反転位置近傍でエラーレートが悪い場合でも無欠陥
反転を確実に行える。
【0074】また、上記記録媒体には上記反転基準位置
から上記第2の方向に向かって値が増大するアップカウ
ント値が記録されており、上記反転基準位置から上記第
2の方向に反転して再生を行う際に、上記アップカウン
ト値に同期してカウンタをアップカウントさせ、上記記
録媒体からの上記アップカウント値が検出されないとき
に上記カウンタからのアップカウント値を用いるので、
裏面の反転情報を見失うことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の信号再生方法に使用して好適な記録パ
ターンを記録媒体に形成するための信号記録装置の概略
構成を示すブロック回路図である。
【図2】図1に示した信号記録装置が記録するテープの
信号フォーマットを示す図である。
【図3】制御コード内の反転情報及び記録識別情報の一
例を示す図である。
【図4】無欠陥反転を行わせるための反転位置及びデー
タ蓄積開始位置の例を示す図である。
【図5】記録テープ上の記録トラックに対する反転情報
としてのカウント値との関係を示す図である。
【図6】反転情報記録時の動作の一例を示すフローチャ
ートである。
【図7】反転情報と反転位置との関係の例を示す図であ
る。
【図8】本発明に係る信号再生方法の一実施例が適用さ
れた信号記録装置の概略的な構成を示すブロック回路図
である。
【図9】反転位置近傍でエラーレートが悪く一時的に上
記所定の反転情報を読み出すことができなくなったとき
の、図8に示す信号再生装置の制御部の動作を示すフロ
ーチャートである。
【図10】図8に示す信号再生装置の反転動作を示すフ
ローチャートである。
【図11】図8に示す信号再生装置の反転動作を示す説
明図である。
【符号の説明】
16 記録テープ 17 キャプスタン 18 ピンチローラ 19 モータ 19D モータ駆動回路 61 再生ヘッド 63 再生処理回路 64 メモリ 65 制御コード抽出回路 67 メモリ制御回路 70 制御部 71 反転情報検出回路 72 記録識別情報検出回路 73 記録識別情報バッファ 75 切換スイッチ 76 カウンタ 77 反転処理回路 79 反転モードスイッチ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体を再生ヘッド部に対して相対的
    に走行させると共に、第1の方向からこの第1の方向と
    は逆向きの第2の方向に媒体走行方向を反転させて上記
    記録媒体から信号を再生する信号再生方法において、 上記記録媒体には、上記第1の方向から上記第2の方向
    への反転基準位置より一定期間だけ前の位置から上記基
    準位置で最小値となる反転情報としてのダウンカウント
    値が記録されており、 上記第1の方向の再生時にこの反転情報としてのダウン
    カウント値を検出して上記反転基準位置までの残量を求
    めて反転準備処理を行わせ、 上記検出されるダウンカウント値に同期してカウンタを
    ダウンカウント動作させて、上記記録媒体からの上記ダ
    ウンカウント値が検出できないときに上記カウンタから
    のダウンカウント値を反転情報として用いることを特徴
    とする信号再生方法。
  2. 【請求項2】 上記記録媒体には所定の記録単位毎に信
    号がまとめられて記録されており、上記ダウンカウント
    値としてはこの記録単位毎にカウントダウンされた値が
    記録されており、上記ダウンカウンタは上記記録単位毎
    にカウントダウン動作されることを特徴とする請求項1
    記載の信号再生方法。
  3. 【請求項3】 上記記録媒体には上記反転基準位置から
    上記第2の方向に向かって値が増大するアップカウント
    値が記録されており、上記反転基準位置から上記第2の
    方向に反転して再生を行う際に、上記アップカウント値
    に同期してカウンタをアップカウントさせ、上記記録媒
    体からの上記アップカウント値が検出されないときに上
    記カウンタからのアップカウント値を用いることを特徴
    とする請求項1又は2記載の信号再生方法。
  4. 【請求項4】 上記記録媒体は磁気テープであり、上記
    記録再生する信号はディジタルオーディオ信号であるこ
    とを特徴とする請求項1、2又は3記載の信号再生方
    法。
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