JPH08146702A - 電子機器を用いたカラーコピーインレタの製作方法とカラーコピーインレタシート - Google Patents

電子機器を用いたカラーコピーインレタの製作方法とカラーコピーインレタシート

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JPH08146702A
JPH08146702A JP33082294A JP33082294A JPH08146702A JP H08146702 A JPH08146702 A JP H08146702A JP 33082294 A JP33082294 A JP 33082294A JP 33082294 A JP33082294 A JP 33082294A JP H08146702 A JPH08146702 A JP H08146702A
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color
toner
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sheet
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JP33082294A
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Inventor
Yasuhiko Tokuchi
安彦 徳地
Iwajiyuurou Ooizumi
岩重郎 大泉
Keiichi Masaki
桂一 正木
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OIZUMI IWAJIYUUROU
Original Assignee
OIZUMI IWAJIYUUROU
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電子機器により簡単、且つ容易に作成したイ
ンレタのカラー原画を、カラーコピー機において離型シ
ートへのカラートナーの画像の定着が確実に行い得なが
ら、被転写体への転写に際して画像がムラなく奇麗に転
写できるようにすること。 【構成】 電子機器によって所望のカラー原画を作成
し、それをトナー型カラーコピー機を用いてシリコン被
膜の離型層を備えた離型シートに再現し、次いで、少な
くともイソプロピルアルコールとトルエンから成る溶剤
と、少なくともポリアミド樹脂から成る固形分とで調整
されたトナー処理剤を、前記カラー画像面を含めた前記
離型シートの全面に塗布し、その後に被転写体に離型シ
ートのカラー画像面を合わせ、その裏面から押圧するこ
とによって転写する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子機器を用いたカラ
ーコピーインレタの製作システムとインレタシートに関
し、特に、デザイン業界に於いて多用されているインス
タントレタリング(インレタと略称する)の改良に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】インレタ(インスタントレタリング)
は、最近に至ってデザイン業界のみならず、多方面にお
いて利用されているレタリングの革命というべきもので
ある。旧来、レタリングは、独特の意匠観を見る者に与
えて字句、図形でもって表現者の意図を強くアピールす
るための手段であるが、その字句、図形を専門のデザイ
ナーが個々に手書きによって行っていた。これに代わ
り、最近に至って、各種の転写技術の向上により、商品
サンプルのプレゼンテーションに用いる商品見本の作成
等において、字句、図形を転写によって商品見本等に貼
りつける方法が用いられるようになってきた。
【0003】その一つのインレタの作成方法としては、
離型シート(シリコン被膜を一面に備えている)の上に
紫外線感光型の樹脂性インク(溶剤で液状となったも
の)をコーティングし、乾燥させた後、所望の文字、図
形等が映ったフィルムのネガ(又はポジ)をその上に重
ね、これを露光器にセットして、所望の文字、図形等を
紫外線照射で硬化させ、紫外線が透過しない部分の非硬
化部分を溶剤によって溶解除去して所望の文字、図形等
を離型シート上に残すのである。
【0004】その後、離型シート上の文字、図形等の上
から接着剤を塗布乃至コーティングし、この接着面を目
的物の被転写体に合わせて、その裏面からヘラ等で擦っ
て被転写体に文字、図形等を接着し、その後に離型シー
トを、その離型層で引き剥がして文字、図形等のみを被
転写体に固定するのである。
【0005】この方式のインレタの作成の欠点は、次の
如くである。 原画の作成にデザイナーの技量が大きく影響するこ
と。 フィルムでネガ(ポジ)を作成しなければならない
こと。 離型シートに感光型の樹脂性インクをコーティン
グ、乾燥させる手間を要すること。 ネガ(ポジ)による焼き付けを行うため、露光器を
必要とし、且つ、時間もかかること。
【0006】 文字等が独立した状態でネガにある場
合には、それが一色のインクでインレタを作成するのは
簡単であるが、ネガに細かい模様があって、その模様の
部分的な色調を変える如きインレタ、即ち、例えば、カ
ラー写真のままの状態を転写できるようなインレタは実
際上不可能であること。 離型シートにコーティングするインクは、転写がで
きるように、感光によって所定の強度を得るだけの厚み
が必要であり、転写後のインレタが厚くなり、被転写体
の上に僅かな段部を形成し、ガラス表面に転写する等の
時には見栄えが良くないと共に引っ掛かり易く、剥離の
原因となること。
【0007】本発明者は、こうした現状に鑑み、先ず、
最終的には転写を行うことを前提としながら、インレタ
を簡単に、迅速に作成する方法がないものかと考えた。
そこで、本発明者は、先ず、原画の作成を、手作業によ
るのではなく、文字、図形が簡単に製作でき、且つ、プ
リントアウト出来る電子機器、例えば、パソコン(通常
のコンピューターでも同じである)に注目した。殊に、
最近のパソコン(例えば、マッキントッシュ〔商品
名〕)では、画面において所望のカラーを調整すること
ができ、そのカラーをプリンターでアウトプット出来る
ようになっており、こうした便利な機能を活用すること
を考えた。
【0008】他方、カラーコピー機には、三原色(時に
は白色を用いるものもある)のトナーを使用するトナー
型のカラーコピー機、昇華染料を用いる型、インクジェ
ットを用いる型が存在する。 また、この種のコピー機
には、上述したパソコンと同等の機能を備えたものも出
現している。そして、そのうちのトナー型のカラーコピ
ー機は、エポキシ系の熱可塑性の樹脂粉末を用い、コピ
ー紙面に溶着する方式を採っているので、これをそのま
ま剥離することが可能であることに着眼し、最近に至っ
て、所望の紙、物体(被服や立体商品)に押圧或いは加
熱押圧して転写し、以て、カラーコピーを多物に再現し
ようとする技術が開発されつつあことに思い至った。
【0009】しかし、このコピー紙から転写する方法で
は、通常のコピー紙にコピーされた画像は、加熱押圧し
ても、画像(トナー)がコピー紙から容易に離れて目的
物に転写できないという問題があった。 そこで、最近
に於いては、コピー機に通常のコピー紙ではなく、表面
に離型処理(通常シリコン被膜を施す)した離型シー
ト、即ち、特殊紙又は合成樹脂シート(耐熱性のもの)
を用い、その離型層の上にトナー画像を乗せ、転写に際
して容易に離型できるようにする方法が試みられてい
る。
【0010】そこで、本発明者は、上述のような電子機
器によって作成したカラー原画を、トナー型のカラーコ
ピー機により一旦離型シートに再現し、この再現したカ
ラー画像を転写するようにすれば容易に剥離、転写でき
るのではないかと考えた。このようにすれば、電子機器
で作成した任意、所望のカラー文字、図形等を、それと
実質的に同じカラーを再現できるカラーコピー機により
再現して全体としてインレタを簡単、且つ迅速に製作で
きると考えた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、本発明者は、
電子機器で出力されたカラー原画(インレタ)を、上述
の如き離型シートを用いて再現させ、その転写の実験を
繰り返した結果、加熱押圧によっても、単なる押圧(擦
り付け)によっても、概ねトナー画像の転写が行い得る
に至ったが、未だ部分的にトナー画像が離型シート側に
残るという事態に直面した。 そこで、この問題を解決
するべく、離型層を厚くして離型力を高める方法を採っ
たところ、今度は、コピー機においてカラートナーが定
着しないという問題が発生した。
【0012】逆に、離型層の厚み(離型力が小さい)は
そのままで、転写時の加熱温度や押圧力を高める方法も
試みたが、転写時の加熱温度を高くすると離型シートの
変形を来したり、熱可塑性のカラートナーの画像が崩れ
たり、画像のエッジが不鮮明となったりする問題が発生
し、また、押圧力を幾ら高くしても、完全な転写が行い
得ないことが分かった。 即ち、離型シートの離型力の
強弱は、コピー機におけるカラートナーの定着と、転写
時のカラートナーの離型とにおいて互いに矛盾するもの
で、解決の方法がないということが分かった。
【0013】本発明者は、かかる問題点について研究を
重ねたもので、電子機器により簡単、且つ容易に作成し
たインレタのカラー原画を、カラーコピー機において離
型シートへのカラートナーの画像の定着が確実に行い得
ながら、被転写体への転写に際して画像がムラなく奇麗
に転写できるところの電子機器を用いたカラーコピーイ
ンレタの製作方法とカラーコピーインレタシートを提供
することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる電子機器
を用いたカラーコピーインレタの製作方法は、上記目的
を達成するために、電子機器によって所望のカラー原画
を作成し、それをトナー型カラーコピー機を用いてシリ
コン被膜の離型層を備えた離型シートに再現し、次い
で、少なくともイソプロピルアルコール、トルエン及び
シクロへキサンから成る溶剤と、少なくともポリアミド
樹脂から成る固形分とで調整されたトナー処理剤を、前
記カラー画像面を含めた前記離型シートの全面に塗布
し、その後に被転写体に離型シートのカラー画像面を合
わせ、その裏面から押圧することによって転写する、と
いう手段を講じたのである。
【0015】そして、本発明は、電子機器によって所望
のカラー原画を作成し、それをトナー型カラーコピー機
を用いてシリコン被膜の離型層を備えた離型シートに再
現し、次いで、少なくともイソプロピルアルコール、ト
ルエン及びシクロヘキサンから成る溶剤と、少なくとも
ポリアミド樹脂から成る固形分とで調整されたトナー処
理剤を、前記カラー画像面を含めた前記離型シートの全
面に塗布し、その後に被転写体に離型シートのカラー画
像面を合わせ、その裏面から押圧することによって転写
する、という手段を講じたものである。
【0016】そして、本発明は、電子機器によって所望
のカラー原画を作成し、それをトナー型カラーコピー機
を用いてシリコン被膜の離型層を備えた離型シートに再
現し、次いで、少なくともトルエン、メチルエチルケト
ン及び酢酸から成る溶剤と、少なくともエポキシ樹脂か
ら成る固形分とで調整されたトナー処理剤を、前記カラ
ー画像面を含めた前記離型シートの全面に塗布し、その
後に被転写体に離型シートのカラー画像面を合わせ、そ
の裏面から押圧することによって転写する、という手段
を講じた。
【0017】また、本発明は、トナー処理剤の塗布に先
行して、カラー画像の上から石油系溶剤と界面活性剤と
から調整されたシリコン除去剤によって離型シートの全
面を拭き、カラー画像以外の離型シートの上に残存する
シリコン被膜を除去するのが好ましい。そして、トナー
処理剤を離型シートのカラー画像に塗布した後に、更
に、接着剤を塗布し、その後に被転写体に転写すること
が好ましい。
【0018】本発明にかかるカラーコピーインレタシー
トは、電子機器によって作成した所望のカラー原画を、
トナー型カラーコピー機を用いてシリコン被膜の離型層
を備えた離型シートに再現して転写用のカラー画像を形
成し、このカラー画像の上に、少なくともイソプロピル
アルコールとトルエンから成る溶剤と、少なくともポリ
アミド樹脂から成る固形分とで調整されたトナー処理剤
が塗布されている、という手段を講じた。
【0019】そして、電子機器によって作成した所望の
カラー原画を、トナー型カラーコピー機を用いてシリコ
ン被膜の離型層を備えた離型シートに再現して転写用の
カラー画像を形成し、このカラー画像の上に、少なくと
もトルエン、メチルエチルケトン及び酢酸から成る溶剤
と、少なくともエポキシ樹脂から成る固形分とで調整さ
れたトナー処理剤が塗布されている、という手段を講じ
た。
【0020】更に、本発明のカラーコピーインレタシー
トにおいては、上記トナー処理剤の上に更に接着剤が塗
布されていることが好ましい。また、本発明に言う電子
機器とは、パソコン或いはこれと同等の機能を有するも
のと、これを出力するカラープリンター(昇華染料型)
との組み合わせたもの(この場合は、プリントされたカ
ラー原画を、トナー型カラーコピー機でコピーする)、
或いは、パソコンの出力を直接トナー型カラーコピー機
に入力して原画をカラーコピーとして再現するもの、ま
た、トナー型カラーコピー機に内蔵されたパソコン機能
により原画を作成してカラーコピーとして出力するもの
等の全てのものを言う。
【0021】
【作用】本発明の方法によれば、電子機器によって、所
望の文字、図形を作成し、所望のカラーを指定し、これ
を、トナー型のカラーコピー機で離型シートに再現する
のである。これによって、電子機器で製作したものと実
質的に同じ文字、図形を、同じカラーでトナー型コピー
として再現できるのである。
【0022】そして、このカラーコピーの転写に際し
て、トナー処理剤を、コピーのカラー画像の上から塗布
することによって、カラートナー(通常エポキシ系樹
脂)を部分的に溶解し、同時に固形分の樹脂の存在によ
ってカラートナー微粉末同士の結合力を高め、以て、カ
ラートナーの画像をフィルム状に一体化し、その結果、
転写時の引き剥がし力が作用した時にカラートナーの画
像が局部的に分断されて離型シート側に残ることがなく
なったものと考えられる。
【0023】このトナー処理剤の機能としては、その溶
剤成分がカラートナーとどのような化学反応を生じてい
るのか、また、固形成分がカラートナーに対して化学的
反応に基づく結合力を発揮しているのか、単なる接着機
能を発揮しているのか明らかではないが、結果として、
従来の離型シートによる転写に較べて、カラートナーの
画像が局部的に分断され、僅かに離型シート側に残ると
いった現象は無くなったものである。
【0024】そして、トナー処理剤は、樹脂成分を含有
する液状体であり、カラートナーの樹脂に対する相溶性
に優れているのみならず、それ自体に接着性を備えてい
るので、コピー画像への塗布で被転写体に容易に転写で
きると共に、樹脂成分を含有するが故に、転写後の画像
表面の耐久性が非常に優れている。
【0025】上述のトナー処理剤は、次の何れのタイプ
においても実質的に同じ機能を発揮したものである。 少なくともイソプロピルアルコールとトルエンから
成る溶剤と少なくともポリアミド樹脂から成る固形分と
で調整されたトナー処理剤、 少なくともイソプロピルアルコールとシクロヘキサ
ンから成る溶剤と少なくともポリアミド樹脂から成る固
形分とで調整されたトナー処理剤、及び 少なくともトルエンとメチルエチルケトンから成る
溶剤と少なくともエポキシ樹脂から成る固形分とで調整
されたトナー処理剤。その他の作用については、以下の
実施例の説明から明らかとなろう。
【0026】
【実施例】本発明の電子機器を用いたカラーコピーイン
レタの製作方法とカラーコピーインレタシートの好適実
施例について、図1乃至図7に基づいて以下詳細に説明
する。図1に示すように、先ず電子機器の一例としてパ
ソコン(ここではマッキントッシュ〔商品名〕)1によ
って、所望の文字(ここでは、ローマ字で表した)を、
所望のカラーで作成する。 次いで、図1に示すよう
に、このインレタ原画をカラープリンター2によってプ
リントアウトする。 このプリントされたカラー原画3
を、図2に示すように、通常のトナー型カラーコピー機
4でもって離型シート5にコピーし、カラー画像を得
る。 図2において破線で示す1は、前記パソコン1の
出力を、カラープリンター2を介さずに直接トナー型カ
ラーコピー機4に入力する場合を示す。
【0027】本発明に用いられる離型シート5の素材
は、比較的耐熱性に優れた合成樹脂フィルムから成り、
その一側面にシリコン被膜の離型層6が備えられている
が、この種の離型シート5は、公知の技術に属するもの
であり、通常市販されている。この離型シート5は、合
成樹脂フィルムに代えて、通常のパルプ紙であっても問
題ない。
【0028】図3は、このカラーコピー機4に離型シー
ト5を通して、所望の原画をコピーした状態のカラー画
像の断面図である。
【0029】この実施例に用いられたトナー処理剤7
は、次の四種準備された。第1のトナー処理剤は、次の
成分からなる。 A.溶剤の組成として (1)イソプロピルアルコール・・・・55.4%(重量比) (2)シクロヘキサン・・・・・・・・33.8% (3)n−ヘキサン・・・・・・・・・6.2% (4)トルエン・・・・・・・・・・・4.6% B.固形分の組成 (1)ポリアミド樹脂・・・・・・・・100% (不揮発分42%、重量比)
【0030】第2のトナー処理剤は、次の成分からな
る。 A.溶剤の組成として (1)イソプロピルアルコール・・・・54.7%(重量比) (2)酢酸エチル・・・・・・・・・・・8.6% (3)メチルエチルケトン・・・・・・12.0% (4)トルエン・・・・・・・・・・・24.7% B.固形分の組成 (1)ポリアミド樹脂・・・・・・・・95.0% (2)硝化綿・・・・・・・・・・・・・5.0% (不揮発分27%、重量比)
【0031】第3のトナー処理剤は、次の成分からな
る。 A.溶剤として、 (1)トルエン・・・・・・・・・・・40%(重量比) (2)酢酸エチル・・・・・・・・・・15% (3)イソプロピルアルコール・・・・20% B.固形分として、 (1)エポキシ樹脂・・・・・・・・・7% (2)ブチラール樹脂・・・・・・・・13% (3)ショウカメン樹脂・・・・・・・5%
【0032】上記第1乃至第3のトナー処理剤に於い
て、これらの溶剤の比率としては、各成分について、増
減±15%の範囲で作用上の問題はなく、又、固形分の
比率としては、エポキシ樹脂を単独として用いても、ブ
チラール樹脂を単独に用いても、略作用上の問題は無
く、その増減±10%の範囲でもやはり問題は無かっ
た。
【0033】もう一つの第4のトナー処理剤は、次の成
分からなる。 A.溶剤として、 (1)トルエン・・・・・・・・・・・42%(重量比) (2)メチルエルケトン・・・・・・・15% (3)イソプロピルアルコール・・・・15% B.固形分として、 (1)ウレタン樹脂・・・・・・・・・28% これらの溶剤の比率としては、トルエン及びメチルエチ
ルケトンについて、上記第1のトナー処理剤と同様に、
増減±15%の範囲で作用上の問題はなく、又、固形分
の比率としては、エポキシ樹脂を単独として用いても、
ブチラール樹脂を単独に用いても、略作用上の問題は無
く、その増減±10%の範囲でもやはり問題は無かっ
た。
【0034】この実施例において用いたシリコン除去剤
は、鉱油(石油系溶剤)を80%(重量比)と、プロピ
レングリコール及びブチルエーテル20%とからなる溶
剤の89.2%(重量比)と、アルキルベンゼンスルホ
ン酸ソーダ(アニオン系界面活性剤)の10.8%とか
ら成る。
【0035】次に、パソコン1の出力と、カラーコピー
機4とによって得られたカラー原画3は、次の工程に移
される。図3は、カラートナー型のコピー機4により離
型シート5に得られたカラー画像の断面を示す。図4に
示すように、離型シート5のシリコン離型層6の上に乗
ったカラートナー画像8の面をシリコン除去剤によって
拭う(シリコン除去剤を綿に含ませておいて擦る方法が
良い)。 この際、トナー画像8は溶解せず、離型シー
ト5の上のカラートナー画像8以外の部分のシリコン離
型層6が除去されるのである。
【0036】次に、図5に示すように、離型シート5の
全面(カラートナー画像8の上を含む)に上記第1のト
ナー処理剤7を塗布した、このトナー処理剤7は揮発性
の僅かに粘性を持った液体であるので、ハンディな小さ
な容器に収納しておいて、容器に圧力を加えて離型シー
ト5の上に押し出し、一般のデザイン業界において転写
機器の一部品として使用されているバーで延ばすように
する。
【0037】その後、図6に示すように、被転写体とな
る転写紙9を前記離型シート5のカラートナー画像8の
面に合わせ、この離型シート5の裏面をヘラ10で擦り
つける。 これによって、トナー処理剤7の持つ接着性
によって、転写紙9とカラートナー画像8とが一体化
し、その後に、図7に示すように離型シート5を引っ張
ると、カラートナー画像8の下面に残ったシリコン離型
層6によって、カラートナー画像8が離型シート5から
容易に剥離し、転写紙9への転写が完了する。
【0038】本発明の実施に於いて、被転写体となる転
写紙9に代えて、例えば、立体的な被転写物(商品)の
表面に転写する等、転写の接着力が要求される場合に
は、トナー処理剤7の塗布の上から更に強力な接着剤を
塗布し、その後に被転写物(商品)に当て付け、押圧
(熱プレスとしても可)して転写を行うのが好ましい。
【0039】この方法の実施に際し、上記第2乃至第4
のトナー処理剤7を用いたところ、離型シート5に対す
るカラートナーの乗りが同等であると共に剥離時のカラ
ートナー画像8の局部的な剥がれも無く、実質的に同等
の効果を得ることができた。特に、第4のトナー処理剤
7を用いたところ、その転写されたトナー画像8が極め
て伸縮性に優れたフィルム状態であり、特に、曲面を有
する如き立体的な被転写物(例えば、花瓶等の形状意匠
に特徴のある商品)の表面に転写するのに好適であるこ
とが分かった。
【0040】
【発明の効果】本発明方法によれば、電子機器で簡単、
且つ容易にフルカラーのインレタの原画を作成し得なが
ら、これをトナー型のカラーコピー機により離型シート
へカラートナーの画像を再現し、これをトナー処理剤を
用いることによって、所望の被転写体に、画像のムラの
ない奇麗な状態で転写できるという画期的なインレタの
転写を行い得る効果を奏する。 勿論、既存の電子機器
で原画を一度作成すれば、後はトナー型のカラーコピー
機により何枚でも複製できる経済性も備えている。
【0041】そして、上記方法によって製作されたカラ
ートナーインレタシートは、本体が離型シートであるの
で、上記トナー処理剤を塗布した状態でそのまま運搬、
取り扱い出来るので(シート間に離型性のフィルムを介
在させれば依り確実)、このシートを所要の場所におい
て便利にレタリングできるのである。
【0042】また、この転写に用いるトナー処理剤が、
樹脂成分を含有する液状体であり、カラートナーの樹脂
に対する相溶性に優れているのみならず、それ自体に接
着性を備えているので、コピー画像への塗布で被転写体
に容易に転写できるのみならず、樹脂成分を含有するが
故に、転写後の画像表面の耐久性が非常に優れていると
いう利点も存する。
【0043】また、トナー処理剤により処理されたカラ
ートナーの画像は比較的伸縮性に富んでいるため、平面
のみならず、凹凸のある曲面にも転写がスムースに行い
得る結果、各種の形状の物品に対して転写できるという
利点も有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる電子機器を用いたカラートナー
インレタの製作方法とカラートナーインレタの第1のス
テップを示す説明図である。
【図2】本発明にかかる電子機器を用いたカラートナー
インレタの製作方法とカラートナーインレタの第2のス
テップを示す説明図である。
【図3】本発明にかかる電子機器を用いたカラートナー
インレタの製作方法とカラートナーインレタの第2のス
テップを示す断面図である。
【図4】本発明にかかる電子機器を用いたカラートナー
インレタの製作方法とカラートナーインレタの第3のス
テップを示す断面図である。
【図5】本発明にかかる電子機器を用いたカラートナー
インレタの製作方法とカラートナーインレタの第4のス
テップを示す断面図である。
【図6】本発明にかかる電子機器を用いたカラートナー
インレタの製作方法とカラートナーインレタの第5のス
テップを示す断面図である。
【図7】本発明にかかる電子機器を用いたカラートナー
インレタの製作方法とカラートナーインレタの第6のス
テップを示す断面図である。
【符号の説明】
1 パソコン 4 カラコピー機 5 離型シート 6 シリコン離型層 7 トナー処理剤 8 カラートナー画像
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大泉 岩重郎 大阪府箕面市牧落5丁目8番1号905 (72)発明者 正木 桂一 奈良県奈良市平松1丁目10番10号

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子機器によって所望のカラー原画を作
    成し、それをトナー型カラーコピー機を用いてシリコン
    被膜の離型層を備えた離型シートに再現し、次いで、少
    なくともイソプロピルアルコールとトルエンから成る溶
    剤と、少なくともポリアミド樹脂から成る固形分とで調
    整されたトナー処理剤を、前記カラー画像面を含めた前
    記離型シートの全面に塗布し、その後に被転写体に離型
    シートのカラー画像面を合わせ、その裏面から押圧する
    ことによって転写する電子機器を用いたカラーコピーイ
    ンレタの製作方法。
  2. 【請求項2】 電子機器によって所望のカラー原画を作
    成し、それをトナー型カラーコピー機を用いてシリコン
    被膜の離型層を備えた離型シートに再現し、次いで、少
    なくともイソプロピルアルコール、トルエン及びシクロ
    ヘキサンから成る溶剤と、少なくともポリアミド樹脂か
    ら成る固形分とで調整されたトナー処理剤を、前記カラ
    ー画像面を含めた前記離型シートの全面に塗布し、その
    後に被転写体に離型シートのカラー画像面を合わせ、そ
    の裏面から押圧することによって転写する電子機器を用
    いたカラーコピーインレタの製作方法。
  3. 【請求項3】 電子機器によって所望のカラー原画を作
    成し、それをトナー型カラーコピー機を用いてシリコン
    被膜の離型層を備えた離型シートに再現し、そのカラー
    原画を、トナー型カラーコピー機でシリコン被膜の離型
    層を備えた離型シートにコピーし、次いで、少なくとも
    トルエン、メチルエチルケトン及び酢酸から成る溶剤
    と、少なくともエポキシ樹脂から成る固形分とで調整さ
    れたトナー処理剤を、前記カラー画像面を含めた前記離
    型シートの全面に塗布し、その後に被転写体に離型シー
    トのカラー画像面を合わせ、その裏面から押圧すること
    によって転写する電子機器を用いたカラーコピーインレ
    タの製作方法。
  4. 【請求項4】 トナー処理剤の塗布に先行して、カラー
    画像の上から石油系溶剤と界面活性剤とから調整された
    シリコン除去剤によって離型シートの全面を拭き、カラ
    ー画像以外の離型シートの上に残存するシリコン被膜を
    除去する請求項1乃至3の電子機器を用いたカラーコピ
    ーインレタの製作方法。
  5. 【請求項5】 トナー処理剤を離型シートのカラー画像
    に塗布した後に、更に、接着剤を塗布し、その後に被転
    写体に転写する請求項1乃至4の電子機器を用いたカラ
    ーコピーインレタの製作方法。
  6. 【請求項6】 電子機器によって作成した所望のカラー
    原画を、トナー型カラーコピー機を用いてシリコン被膜
    の離型層を備えた離型シートに再現して転写用のカラー
    画像を形成し、このカラー画像の上に、少なくともイソ
    プロピルアルコールとトルエンから成る溶剤と、少なく
    ともポリアミド樹脂から成る固形分とで調整されたトナ
    ー処理剤が塗布されているカラーコピーインレタシー
    ト。
  7. 【請求項7】 電子機器によって作成した所望のカラー
    原画を、トナー型カラーコピー機を用いてシリコン被膜
    の離型層を備えた離型シートに再現して転写用のカラー
    画像を形成し、このカラー画像の上に、少なくともトル
    エン、メチルエチルケトン及び酢酸から成る溶剤と、少
    なくともエポキシ樹脂から成る固形分とで調整されたト
    ナー処理剤が塗布されているカラーコピーインレタシー
    ト。
  8. 【請求項8】 上記トナー処理剤の上に更に接着剤が塗
    布されている請求項6又は7のカラーコピーインレタシ
    ート。
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