JP3018403U - カラーコピーの転写方法に用いるトナー処理剤及びカラーコピーの転写用シート - Google Patents

カラーコピーの転写方法に用いるトナー処理剤及びカラーコピーの転写用シート

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JP3018403U JP1995006378U JP637895U JP3018403U JP 3018403 U JP3018403 U JP 3018403U JP 1995006378 U JP1995006378 U JP 1995006378U JP 637895 U JP637895 U JP 637895U JP 3018403 U JP3018403 U JP 3018403U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コピー用離型シートからベースシートへのカ
ラートナーの画像の転写が確実に行い得ながら、ベース
シートから被転写体への転写に際して画像がムラなく奇
麗に転写できるようにすること。 【構成】 トナー処理剤成分A(トルエン42%±5
%、メチルケトン15%±5%、イソプロピルアルコー
ル15%±5%からなる溶剤と、ウレタン樹脂28%±
3%からなる固形分とで調整)の20%〜40%と、ト
ナー処理剤成分B(トルエン40%±5%、酢酸エチル
15%±5%、イソプロピルアルコール20%±5%か
らなる溶剤と、エポキシ樹脂7%±3%、ブチラール樹
脂13%±3%及び硝化綿樹脂5%±3%からなる固形
分とで調整)の60%〜80%とを混合させて得たトナ
ー処理剤を用い、カラーコピーの転写を行う。 このト
ナー処理剤を塗布したベースシートで構成されたカラー
コピーの転写用シート。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、カラーコピーの転写方法に用いるトナー処理剤及びカラーコピーの 転写用シートに関し、特に、デザイン業界、被服プリント、看板装飾等に於いて 応用可能なカラーコピーの転写方法に用いるトナー処理剤及びカラーコピーの転 写用シートの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、シャツに図柄を入れる場合、織り込みによるか、完成後にプリントを するか、1枚づつ手書きをするか、或いは、最近多用されている転写技術を用い る方法がある。 織り込みの場合には、一旦自動機をセットすると大量に同じ図 柄のシャツが生産されることになり、大量生産には向くが、小ロットで多種類の 図柄のシャツを生産するのには適していない。 このことは、プリント(印刷) についても言える。 また、手書きは高級品としては可能であっても、マスプロ には適さない。
【0003】 従って、小ロットであるが多種類の図柄のシャツを得るには、転写方法が最も 適していると言える。 そうした転写技術の一つとしては、商品のプレゼンテー ションに用いられている転写方法が知られている。 この技術は、離型シート( シリコン被膜を一面に備えている)の上に紫外線感光型の油性インク(溶剤で液 状となったもの)をコーティングし、乾燥させた後、所望の文字、図形等が映っ たフィルムのネガ(又はポジ)をその上に重ね、これを露光器にセットして、所 望の文字、図形等を紫外線照射で硬化させ、紫外線が透過しない部分の非硬化部 分を溶剤によって溶解除去して所望の文字、図形等を離型シート上に残す。
【0004】 その後、離型シート上の文字、図形等の上から接着剤を塗布乃至コーティング し、この接着面を目的物のシャツ等の被転写体に合わせて、その裏面からヘラ等 で擦って、或いは、加熱ロールに通して被転写体に文字、図形等を接着し、その 後に離型シートを、その離型層で引き剥がして文字、図形等のみを被転写体に固 定するのである。
【0005】 この転写方法の欠点は、次の如くである。 原画の作成にデザイナーの技量が大きく影響すること。 フィルムでネガ(ポジ)を作成しなければならないこと。 離型シートに感光型の樹脂性インクをコーティング、乾燥させる手間を要す ること。 ネガ(ポジ)による焼き付けを行うため、露光器を必要とし、且つ、時間も かかること。
【0006】 文字等が独立した状態でネガにある場合には、それが一色のインクで作成す るのは簡単であるが、ネガに細かい模様があって、その模様の部分的な色調を 変える如き図柄、即ち、例えば、カラー写真のままの状態を転写できるような 転写物は実際上不可能であること。 離型シートにコーティングするインクは、転写ができるように、感光によっ て所定の強度を得るだけの厚みが必要であり、転写後の転写物が厚くなり、被 転写体の上に僅かな段部を形成し、ガラス表面に転写する等の時には見栄えが 良くないと共に引っ掛かり易く、剥離の原因となること。
【0007】 本考案者は、こうした現状に鑑み、先ず、最終的には転写を行うことを前提と しながら、転写物を簡単に、迅速に作成する方法がないものかと従来技術につい て検討してみた。 そこで、本考案者は、先ず、簡便に得られる原画として、最近に至って性能が 大幅に改善されてきたカラーコピー(複製)を用いる技術について考えた。 こ の元になる原画は、電子機器による画像処理で出力したもの、手作業で作成した もの、写真等を用いれば済む。
【0008】 このカラーコピー(複製)を転写しようとする考えは、既に種々の方法が提案 されているが、基本的には、離型処理されたシート(通常シリコン被膜を施す) に所望のカラーコピー(複製)を行い、転写物(シート、紙)に感圧接着型の接 着剤を塗布しておいて、これにカラーコピーを重ね、押圧することによりトナー 画像部分をシートの離型層で剥離し、被転写物(シート、紙)の方に移すのであ る。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、本考案者は、カラーコピーを用いて、その転写の実験を繰り返した結 果、加熱押圧によっても、単なる押圧(擦り付け)によっても、概ねトナー画像 の転写が行い得るに至ったが、未だ部分的にトナー画像が離型シート側に残ると いう事態に直面した。 そこで、この問題を解決するべく、離型層を厚くして離 型力を高める方法を採ったところ、今度は、コピー機においてカラートナーが定 着しないという問題が発生した。
【0010】 逆に、離型層の厚み(離型力が小さい)はそのままで、転写時の加熱温度や押 圧力を高める方法も試みたが、転写時の加熱温度を高くすると離型シートの変形 を来したり、熱可塑性のカラートナーの画像が崩れたり、画像のエッジが不鮮明 となったりする問題が発生し、また、押圧力を幾ら高くしても、完全な転写が行 い得ないことが分かった。 即ち、離型シートの離型力の強弱は、コピー機にお けるカラートナーの定着と、転写時のカラートナーの離型とにおいて互いに矛盾 するもので、解決の方法がないということが分かった。
【0011】 本考案者は、かかる問題点について研究を重ねたもので、コピー用離型シート からベースシートへのカラートナーの画像の転写が確実に行い得ながら、ベース シートから被転写体への転写に際して画像がムラなく奇麗に転写できるところの カラーコピーの転写方法に用いるトナー処理剤及びカラーコピーの転写用シート を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】 本考案にかかるトナー処理剤は、上記目的を達成するために、 所要のカラー画像をカラーコピー機によってコピー用離型シートに複製し、この トナー処理剤を、離型処理を施したベースシートに薄く塗布して乾燥させ、該ト ナー処理剤の層に、前記コピー用離型シートに複製したカラー画像を重ね、且つ 、これらベースシートとコピー用離型シートとを重ねた状態で加熱ロールに通し 、その後にコピー用離型シートをベースシートから剥離してカラー画像をベース シートに転写し、次いで、前記ベースシートの上から感圧性接着剤を塗布するこ とにより転写用シートを得、この転写用シートから前記カラー画像を被転写物に 転写するカラーコピーの転写方法に用いるトナー処理剤であって、 トナー処理剤成分Aを、トルエン42%±5%、メチルケトン15%±5%、 イソプロピルアルコール15%±5%からなる溶剤と、ウレタン樹脂28%±3 %からなる固形分とで構成し、 トナー処理剤成分Bを、トルエン40%±5%、酢酸エチル15%±5%、イ ソプロピルアルコール20%±5%からなる溶剤と、エポキシ樹脂7%±3%、 ブチラール樹脂13%±3%及び硝化綿樹脂5%±3%からなる固形分とで構成 し、 これらトナー処理剤成分Aを20%〜40%、トナー処理剤成分Bを60%〜 80%の割合で混合してある、 という手段を講じたのである。
【0013】 本考案の転写は、文字、図形、絵等を看板、壁面装飾等に関する転写したり、 所望の対象物に転写できるものである。 本考案に於いて、上記トナー処理剤に、紫外線吸収剤を1%乃至5%混入して あることが好ましい。 また、上記トナー処理剤が、少なくともトルエンによって、1%から100% の範囲で希釈して用いることが出来る。
【0014】 また、本考案にかかるカラーコピーの転写用シートは、上記目的を達成するた めに、所要のカラー画像をカラーコピー機によってコピー用離型シートに複製し 、該カラー画像を被転写物に転写するのに用いるカラーコピーの転写用シートで あって、 トナー処理剤成分Aを、トルエン42%±5%、メチルケトン15%±5%、 イソプロピルアルコール15%±5%からなる溶剤と、ウレタン樹脂28%±3 %からなる固形分とで構成し、 トナー処理剤成分Bを、トルエン40%±5%、酢酸エチル15%±5%、イ ソプロピルアルコール20%±5%からなる溶剤と、エポキシ樹脂7%±3%、 ブチラール樹脂13%±3%及び硝化綿樹脂5%±3%からなる固形分とで構成 し、 これらトナー処理剤成分Aを20%〜40%、トナー処理剤成分Bを60%〜 80%の割合で混合してトナー処理剤を構成し、 このトナー処理剤を、離型処理を施したベースシートに薄く塗布して乾燥させ た、 という手段を講じたものである。
【0015】 本考案に於いて、上記トナー処理剤に、紫外線吸収剤を1%乃至5%混入して あることが好ましい。 また、上記トナー処理剤が、少なくともトルエンによって、1%から100% の範囲で希釈して用いることが出来る。 尚、本考案におけるカラーコピーの原画は、マニュアル、パソコン等を用いて 作成しても良いし、或いは、単なる印刷物であっても良い。
【0016】
【作用】
本考案のトナー処理剤及びカラーコピーの転写用シートによれば、コピー用離 型シートとベースシートとを合わせて加熱押圧し、転写を行う時に次の如き作用 が生じるものと推測される。 先ず、カラーコピーのトナー画像がエポキシ系樹脂であるため、トナー処理剤 成分A及びBのエポキシ系樹脂を溶解可能なトルエン等によって、トナー画像の トナー(複写時に加熱溶融されているがミクロ的には粒子状)の表面を局部的に 一部溶融し、同時にトナー処理剤成分Bに溶解されているエポキシ樹脂、ブチラ ール樹脂によってトナー粒子を緊密に連結する。
【0017】 そして、最も特徴的であるのが、トナー処理剤成分Aに溶解されているウレタ ン樹脂によって、非常に弾力性のあるウレタン被膜を形成し、恰もトナー画像が ウレタン被膜に乗った状態となる。 その結果、転写時にコピー用離型シートからベースシートへの移動に際し、前 記ウレタン被膜でトナー画像が一体的に、型崩れのない状態でベースシートの接 着剤層へ移行されるのである。 従って、多少の曲面(円筒状のコップ、花瓶等 の表面)にも充分に転写可能である。
【0018】 従って、従来において、コピー用離型シートのトナー画像に対する離型力(弱 く)と、ベースシートの接着力(強く)とに大きな段差を設け、確実な転写を行 うようにされていた結果、ベースシートへ転写用の接着剤を塗布し、ベースシー トから被転写物(体)への押圧転写するときに、強い接着力を有するベースシー トから被転写物(体)への転写が確実に行い難くなり、転写のトナー画像が局部 的に崩れる(残る)と不都合も、本考案では回避できるのである。
【0019】 そして、本考案において、トナー処理剤に、紫外線吸収剤を1%乃至5%混入 する場合には、トナー画像が被転写物(体)に転写された後における太陽光線の 紫外線によって劣化するのを防止することができ、基材となるエポキシ系樹脂自 体の耐候性に加え、更に強力な耐候性を発揮することになり、屋外の看板、壁面 等に実施したときに一層好ましい結果を得る。
【0020】 本考案のカラーコピーの転写用シートによれば、上述した転写機能を発揮でき るベースシートを準備することで、所望の被転写物(体)への転写を、簡単なヘ ラ等の押圧具によって転写出来る。 また、転写対象物によっては、、或いはコーテイングの伸びを高める場合には トナー処理剤をトルエン等で希釈して用いる。 その他の作用については、以下の実施例の説明から明らかとなろう。
【0021】
【実施例】
本考案のカラーコピーの転写方法と該方法に用いるトナー処理剤及びカラーコ ピーの転写用シートの好適実施例について、以下詳細に説明する。
【0022】 先ず、本考案にかかるカラーコピーの転写方法に用いるトナー処理剤は、トナ ー処理剤成分Aとトナー処理剤成分Bとから構成され、次のように調整される。 トナー処理剤成分A このトナー処理剤成分Aは、トルエン42%、メチルケトン15%、イソプロ ピルアルコール15%からなる溶剤と、ウレタン樹脂28%からなる固形分とで 調整する。
【0023】 トナー処理剤成分B このトナー処理剤成分Bは、トルエン40%、酢酸エチル15%、イソプロピ ルアルコール20%からなる溶剤と、エポキシ樹脂7%、ブチラール樹脂13% 及び硝化綿樹脂5%からなる固形分とで調整する。 尚、調整許容範囲として、トナー処理剤成分Aは、トルエン42%、メチルケ トン15%、イソプロピルアルコール15%については、±5%で調整する。 そして、ウレタン樹脂28%については±3%で調整することができる。 また、トナー処理剤成分Bの混合許容範囲は、トルエン40%、酢酸エチル1 5%、イソプロピルアルコール20%については、±5%で調整する。 そして 、エポキシ樹脂7%、ブチラール樹脂13%及び硝化綿樹脂5%については、± 3%で調整することができる。
【0024】 トナー処理剤 上述のトナー処理剤成分Aを20%〜40%、トナー処理剤成分Bを60%〜 80%の割合で混合してトナー処理剤を調整する。 また、転写対象物によっては、これらトナー処理剤成分Aとトナー処理剤成分 Bの所定の混合割合により調整されたトナー処理剤を、少なくともトルエンを用 いて、1〜100%(2倍)の範囲で希釈して用いる場合がある。
【0025】 次に、添加剤である紫外線吸収剤について述べる。 この紫外線吸収剤としては、1%混入される。 その許容範囲としては、0. 5〜5%の範囲が可能である。 この紫外線吸収剤としは、ベンゾフェノン系紫 外線吸収剤(Viosorb 130:商品名)が用いられた。 その他、ベン ゾトリアゾール系紫外線吸収剤も使用可能であるが、何れも公知(市販)のもの である。
【0026】 次に、コピー用離型シートについて述べる。 このコピー用離型シートとしては、カラーコピー機に通すことが可能なもので 良く、ここでは、洋紙にシリコン離型処理をしたものが用いられた。 しかし、 当然ながら、この種の業界で一般に用いられている合成樹脂性のフィルムを用い ることも出来る。
【0027】 次に、ベースシートについて述べる。 このベースシートは、最終転写が行い易いように、透明(半透明)の合成樹脂 性のフィルムの表面にシリコン被膜を施したものが用いられた。 こうした離型 シート自体は公知のものである。
【0028】 次いで、本考案のカラーコピーの転写方法について、図1乃至図6に基づいて 述べる。 この実施例では、所要のカラー画像2、ここでは多色のカラー文字( パソコン出力を用いた)を、カラーコピー機によってコピー用離型シート1に複 製し、該カラー画像2を被転写物3(ここでは紙面)に転写する。
【0029】 図1は、上述の如く調整されたトナー処理剤4を、離型処理を施したベースシ ート5に薄く塗布して乾燥させる工程の塗布初期状態を示す。 この塗布は、可 撓性の容器に入れたトナー処理剤4をベースシート5の上に絞り出し、通常、こ の種の作業で用いられているバー6を用いて薄く引き延ばされて行われる。 そ して、乾燥は、通常ドライヤーを用いて行われる。 この工程の終了によって得られたものが、本考案に言うカラーコピーの転写用 シート5’である。
【0030】 次いで、図2に示すように、上記トナー処理剤4の層に、前記コピー用離型シ ート1に複製したカラー画像2を重ね、且つ、これらベースシート5とコピー用 離型シート1とを重ねた状態で加熱ロール(温度調整可)に通す。 この加熱ロ ールは、通常この種の作業に用いられる市販のものであり、一対の電気加熱され たロールを密着状態で対向配置して構成されたものである(温度調整、加圧力の 調整可能)。 この時の加熱温度は、80°C前後が好ましい。 従って、アイ ロン等を代用してよいことが理解できよう。
【0031】 その後、図3に示すように、コピー用離型シート1をベースシート5から剥離 してカラー画像2をベースシート5に転写する。 次いで、図4に示すように、前記ベースシート5を、カラー画像2の上からア ルコール系溶剤で拭き、カラー画像2以外の部分のトナー処理剤4を溶解除去す る。 このアルコール系溶剤は、従来この種の作業で用いられているスポンジ或 いは綿に吸収させて用いるのが好ましい。
【0032】 その後に、図5に示すように、前記ベースシート5の上から感圧性接着剤7を 塗布する。 この感圧性接着剤は、液状乃至半流動物であれば、それ自体公知の ものでよく、その塗布方法も、上記トナー処理剤4と同じ方法で良い。 この工程の終了によって本考案にかかるカラーコピー転写シート8が完成する 。 即ち、本考案にかかるカラーコピー転写シート8とは、上述の全工程を経た ものを言う。 この後、本考案のカラーコピー転写シート8は、図6に示すように、所望の被 転写物(体)である紙面9に重ねられ、上からヘラ10で加圧し、カラーコピー 転写シート8を紙面9から剥離することによって最終転写が完了する。
【0033】
【考案の効果】
本考案のトナー処理剤によれば、トナー型(エポキシ樹脂系)のカラーコピー 機によりカラートナーの画像を離型シートへ再現し、これをトナー処理剤(A及 びB)の特にウレタン被膜を有効に用いることによって、ベースシートへ奇麗に 転写できると共に所望の被転写体に対して、画像のムラのない、そして型崩れを しない奇麗な状態で転写できるという画期的な転写を行い得る効果を奏するに至 った。
【0034】 即ち、本考案にかかるトナー処理剤(A及びB)は、強度のあるウレタン被膜 を形成して、エポキシ系のトナー画像をフィルム状に一体化することができ、ベ ースシートの剥離層から離れて被転写物(体)へ転写されるのに要求される充分 な引張強度を発揮する。 また、ウレタン被膜は伸びも優れているので、被転写 体が曲面であっても、多少の凹凸があっても充分に順応して転写を行い得る。
【0035】 そして、上記製作方法によって製作されたカラーコピーの転写用シートは、上 記トナー処理剤をベースシート上に塗布したものであるので、この状態のまま( 或いはベースシート間に離型性のフィルムを介在させれば依り確実)で運搬、取 り扱い出来る利点があり、且つ、一般の離型シートの上にコピーした所望の画像 (エポキシ系のトナー画像)を、このシートに合わせて加熱押圧(加熱ローラー 等)するだけで、カラー画像を所要の場所において便利に転写できるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案にかかるトナー処理剤及びカラーコピー
の転写用シートを用いたカラーコピーの転写方法の第1
のステップを示す斜視図である。
【図2】本考案にかかるトナー処理剤及びカラーコピー
の転写用シートを用いたカラーコピーの転写方法の第2
のステップを示す縦断側面図である。
【図3】本考案にかかるトナー処理剤及びカラーコピー
の転写用シートを用いたカラーコピーの転写方法の第3
のステップを示す縦断側面図である。
【図4】本考案にかかるトナー処理剤及びカラーコピー
の転写用シートを用いたカラーコピーの転写方法の第4
のステップを示す斜視図である。
【図5】本考案にかかるトナー処理剤及びカラーコピー
の転写用シートを用いたカラーコピーの転写方法の第5
のステップを示す斜視図である。
【図6】本考案にかかるトナー処理剤及びカラーコピー
の転写用シートを用いたカラーコピーの転写方法の第6
のステップを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 コピー用離型シート 2 カラー画像 3 被転写物 4 トナー処理剤 5 ベースシート 6 バー 7 感圧性接着剤 8 カラーコピー転写シート 9 紙面 10 ヘラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 15/22 109

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所要のカラー画像をカラーコピー機によ
    ってコピー用離型シートに複製し、このトナー処理剤
    を、離型処理を施したベースシートに薄く塗布して乾燥
    させ、該トナー処理剤の層に、前記コピー用離型シート
    に複製したカラー画像を重ね、且つ、これらベースシー
    トとコピー用離型シートとを重ねた状態で加熱ロールに
    通し、その後にコピー用離型シートをベースシートから
    剥離してカラー画像をベースシートに転写し、次いで、
    前記ベースシートの上から感圧性接着剤を塗布すること
    により転写用シートを得、この転写用シートから前記カ
    ラー画像を被転写物に転写するカラーコピーの転写方法
    に用いるトナー処理剤であって、 トナー処理剤成分Aを、トルエン42%±5%、メチル
    ケトン15%±5%、イソプロピルアルコール15%±
    5%からなる溶剤と、ウレタン樹脂28%±3%からな
    る固形分とで構成し、 トナー処理剤成分Bを、トルエン40%±5%、酢酸エ
    チル15%±5%、イソプロピルアルコール20%±5
    %からなる溶剤と、エポキシ樹脂7%±3%、ブチラー
    ル樹脂13%±3%及び硝化綿樹脂5%±3%からなる
    固形分とで構成し、 これらトナー処理剤成分Aを20%〜40%、トナー処
    理剤成分Bを60%〜80%の割合で混合してある、ト
    ナー処理剤。
  2. 【請求項2】 上記トナー処理剤に、紫外線吸収剤を1
    %乃至5%混入してある請求項1のトナー処理剤。
  3. 【請求項3】 上記トナー処理剤が、少なくともトルエ
    ンによって、1%から100%の範囲で希釈されている
    請求項1又は2のトナー処理剤。
  4. 【請求項4】 所要のカラー画像をカラーコピー機によ
    ってコピー用離型シートに複製し、該カラー画像を被転
    写物に転写するのに用いるカラーコピーの転写用シート
    であって、 トナー処理剤成分Aを、トルエン42%±5%、メチル
    ケトン15%±5%、イソプロピルアルコール15%±
    5%からなる溶剤と、ウレタン樹脂28%±3%からな
    る固形分とで構成し、 トナー処理剤成分Bを、トルエン40%±5%、酢酸エ
    チル15%±5%、イソプロピルアルコール20%±5
    %からなる溶剤と、エポキシ樹脂7%±3%、ブチラー
    ル樹脂13%±3%及び硝化綿樹脂5%±3%からなる
    固形分とで構成し、 これらトナー処理剤成分Aを20%〜40%、トナー処
    理剤成分Bを60%〜80%の割合で混合してトナー処
    理剤を構成し、 このトナー処理剤を、離型処理を施したベースシートに
    薄く塗布して乾燥させた、カラーコピーの転写用シー
    ト。
  5. 【請求項5】 上記上記トナー処理剤に、紫外線吸収剤
    を1%乃至5%混入してある請求項4のカラーコピーの
    転写用シート。
  6. 【請求項6】 上記トナー処理剤が、少なくともトルエ
    ンによって、1%から100%の範囲で希釈されている
    請求項4又は5トナー処理剤。
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