JP2000094893A - 転写シート及びその製造方法 - Google Patents
転写シート及びその製造方法Info
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- JP2000094893A JP2000094893A JP10264356A JP26435698A JP2000094893A JP 2000094893 A JP2000094893 A JP 2000094893A JP 10264356 A JP10264356 A JP 10264356A JP 26435698 A JP26435698 A JP 26435698A JP 2000094893 A JP2000094893 A JP 2000094893A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来の転写シートの図柄は、印刷機で印刷さ
れていたため、図柄ごとに版が必要であり、多色刷りの
ものではその色ごとに印刷をする必要があり、さらにグ
ラデーション表現がしにくい。 【解決手段】 ビーズシート1に図柄を印刷した転写シ
ートにおいて、ビーズシート1のビーズ接着面にカラー
複写機でカラー印刷したトナー付着層2を形成するとと
もに、該トナー付着層2上を接着剤層5で被覆すること
により、簡単且つ短時間でしかも高品位の転写シートを
提供できる。
れていたため、図柄ごとに版が必要であり、多色刷りの
ものではその色ごとに印刷をする必要があり、さらにグ
ラデーション表現がしにくい。 【解決手段】 ビーズシート1に図柄を印刷した転写シ
ートにおいて、ビーズシート1のビーズ接着面にカラー
複写機でカラー印刷したトナー付着層2を形成するとと
もに、該トナー付着層2上を接着剤層5で被覆すること
により、簡単且つ短時間でしかも高品位の転写シートを
提供できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、例えば布地のよ
うな被転写物に図柄を転写させるための転写シート及び
その製造方法に関するものである。
うな被転写物に図柄を転写させるための転写シート及び
その製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の転写シートは、例えば樹
脂フイルムのようなシート基材の片面全面に微小粒径の
透明ビーズを仮接着したビーズシートを使用し、このビ
ーズシートのビーズ接着面に印刷機により適宜の図柄を
印刷(版による印刷)して製作されている。そして、こ
の転写シートは、その印刷面を被転写物(例えば布地)
にあてがい、ホットプレスで転写シートを被転写物に加
熱・圧着するすることで転写シート側の図柄を被転写物
に転写させ得るようになっている。
脂フイルムのようなシート基材の片面全面に微小粒径の
透明ビーズを仮接着したビーズシートを使用し、このビ
ーズシートのビーズ接着面に印刷機により適宜の図柄を
印刷(版による印刷)して製作されている。そして、こ
の転写シートは、その印刷面を被転写物(例えば布地)
にあてがい、ホットプレスで転写シートを被転写物に加
熱・圧着するすることで転写シート側の図柄を被転写物
に転写させ得るようになっている。
【0003】ところで、転写シートに印刷される図柄
は、従来では印刷機によって印刷されている。図柄の印
刷方法としては、スクリーン印刷、オフセット印刷、グ
ラビア印刷等があるが、何れも版を使用し、インキによ
る印刷である。又、従来の転写シートにおける図柄印刷
方法では、図柄に複数色を使用している場合、その色ご
とに印刷を行う必要があり、色種類が多くなるほど印刷
回数が多くなる。
は、従来では印刷機によって印刷されている。図柄の印
刷方法としては、スクリーン印刷、オフセット印刷、グ
ラビア印刷等があるが、何れも版を使用し、インキによ
る印刷である。又、従来の転写シートにおける図柄印刷
方法では、図柄に複数色を使用している場合、その色ご
とに印刷を行う必要があり、色種類が多くなるほど印刷
回数が多くなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、転写シート
において、従来から行われている印刷機による図柄印刷
方法では、次のような問題があった。
において、従来から行われている印刷機による図柄印刷
方法では、次のような問題があった。
【0005】(1) 図柄ごとに版が必要であり、同一図柄
のものを少枚数しか印刷しない場合は、1枚当たりの印
刷コストが高くつく。又、このように印刷機による印刷
では、同じ図柄を比較的多数枚印刷しなければ採算に合
わないので、同じ図柄を転写した商品が多数出回るよう
になり、例えばファッション関係のように一品志向が望
まれている商品(例えば衣類)では、消費者に高級感の
あるイメージを提供できない。
のものを少枚数しか印刷しない場合は、1枚当たりの印
刷コストが高くつく。又、このように印刷機による印刷
では、同じ図柄を比較的多数枚印刷しなければ採算に合
わないので、同じ図柄を転写した商品が多数出回るよう
になり、例えばファッション関係のように一品志向が望
まれている商品(例えば衣類)では、消費者に高級感の
あるイメージを提供できない。
【0006】(2) 図柄が多色刷りのものでは、その色ご
とに印刷をする必要があるので、色種類が多くなるほ
ど、印刷コストが高くなり且つ仕上がり時間が長くかか
る。
とに印刷をする必要があるので、色種類が多くなるほ
ど、印刷コストが高くなり且つ仕上がり時間が長くかか
る。
【0007】(3) 印刷機による印刷ではグラデーション
表現がしにくく、特に多色刷りの場合には、余計にグラ
デーション表現が難しい。従って、印刷機による転写シ
ートへの印刷では、図柄が比較的単純になり、深み(高
級感)のある図柄を現出させるのが難しい。
表現がしにくく、特に多色刷りの場合には、余計にグラ
デーション表現が難しい。従って、印刷機による転写シ
ートへの印刷では、図柄が比較的単純になり、深み(高
級感)のある図柄を現出させるのが難しい。
【0008】尚、印刷機による図柄印刷でも、時間と手
間をかければかなり高級感のある印刷も可能となるが、
その場合、印刷コストが大幅に高くなり、この種の転写
シートへの図柄印刷ではコストとの関係で限度がある。
間をかければかなり高級感のある印刷も可能となるが、
その場合、印刷コストが大幅に高くなり、この種の転写
シートへの図柄印刷ではコストとの関係で限度がある。
【0009】本願発明は、転写シートに関する上記従来
の問題点に鑑み、安価に且つ単品製作が可能であり、し
かも高級感のある図柄を極めて簡単に現出させ得るよう
にした転写シート及びその製造方法を提供することを目
的としている。
の問題点に鑑み、安価に且つ単品製作が可能であり、し
かも高級感のある図柄を極めて簡単に現出させ得るよう
にした転写シート及びその製造方法を提供することを目
的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願発明は、上記課題を
解決するための手段として次の構成を有している。
解決するための手段として次の構成を有している。
【0011】本願請求項1の発明 本願請求項1の発明は、図柄を適宜の被転写物に転写さ
せるための転写シートを対象にしている。そして、本願
請求項1の転写シートは、ビーズシートのビーズ接着面
にトナーでカラー印刷したトナー付着層を形成している
とともに、該トナー付着層上を接着剤層で被覆して構成
されている。
せるための転写シートを対象にしている。そして、本願
請求項1の転写シートは、ビーズシートのビーズ接着面
にトナーでカラー印刷したトナー付着層を形成している
とともに、該トナー付着層上を接着剤層で被覆して構成
されている。
【0012】ビーズシートは、紙や樹脂フイルムのよう
なシート基材の片面全面に、接着剤層を介して微小粒径
(例えば20〜100ミクロン)の透明ビーズを敷き詰
めた状態で仮接着させたものである。透明ビーズを仮接
着させている接着剤層は、比較的低接着力に設定されて
おり、転写時に図柄に対応する部分の透明ビーズが簡単
に剥離し得るようになっている。尚、このビーズシート
は、各種のもの(シート基材や透明ビーズの材質が異な
るもの)が市販されているが、カラー複写機にかけるこ
とができる性状のものであれば適宜のものが採用可能で
ある。
なシート基材の片面全面に、接着剤層を介して微小粒径
(例えば20〜100ミクロン)の透明ビーズを敷き詰
めた状態で仮接着させたものである。透明ビーズを仮接
着させている接着剤層は、比較的低接着力に設定されて
おり、転写時に図柄に対応する部分の透明ビーズが簡単
に剥離し得るようになっている。尚、このビーズシート
は、各種のもの(シート基材や透明ビーズの材質が異な
るもの)が市販されているが、カラー複写機にかけるこ
とができる性状のものであれば適宜のものが採用可能で
ある。
【0013】ビーズシートのビーズ接着面には、トナー
でカラー印刷したトナー付着層(図柄)が形成されてい
るが、このトナー付着層(図柄)はカラー複写機を使用
すれば簡単に形成できる。尚、トナー中には、熱で溶融
する溶剤が混入されており、複写機で印刷されたトナー
は、透明ビーズに対して強固に付着するようになる。
又、トナーの顔料は、極めて微細な粒径(例えば数ミク
ロン)であり、且つ複写時には静電気で印刷面に吸引さ
れるので各透明ビーズ間の隙間にも入り込み、該トナー
中の溶剤の結着力で透明ビーズを強固に保持するように
なる。
でカラー印刷したトナー付着層(図柄)が形成されてい
るが、このトナー付着層(図柄)はカラー複写機を使用
すれば簡単に形成できる。尚、トナー中には、熱で溶融
する溶剤が混入されており、複写機で印刷されたトナー
は、透明ビーズに対して強固に付着するようになる。
又、トナーの顔料は、極めて微細な粒径(例えば数ミク
ロン)であり、且つ複写時には静電気で印刷面に吸引さ
れるので各透明ビーズ間の隙間にも入り込み、該トナー
中の溶剤の結着力で透明ビーズを強固に保持するように
なる。
【0014】又、該トナー付着層(図柄)の上には、接
着剤が塗布されているが、この接着剤層はトナー付着層
(図柄)及び透明ビーズを被転写物に熱転写させるため
のもので、熱溶融性のある接着剤が使用される。又、こ
の請求項1の転写シートでは、該接着剤層を直接トナー
付着層上に被覆させてもよいが、該接着剤層とトナー付
着層との間に別の層を介在させることもできる。
着剤が塗布されているが、この接着剤層はトナー付着層
(図柄)及び透明ビーズを被転写物に熱転写させるため
のもので、熱溶融性のある接着剤が使用される。又、こ
の請求項1の転写シートでは、該接着剤層を直接トナー
付着層上に被覆させてもよいが、該接着剤層とトナー付
着層との間に別の層を介在させることもできる。
【0015】この請求項1の転写シートでは、ビーズシ
ート上にトナー付着層(図柄)を形成しているが、この
図柄は、原図があればカラー複写機で極めて簡単に且つ
短時間で複写できる。又、このように図柄をカラー複写
機で印刷したものでは、従来の印刷機による版が不要と
なり、しかも1枚だけの印刷であってもコスト高になら
ない。さらに、原図をカラー複写で印刷できるので、複
雑なグラデーション表現も難無く再現できる。
ート上にトナー付着層(図柄)を形成しているが、この
図柄は、原図があればカラー複写機で極めて簡単に且つ
短時間で複写できる。又、このように図柄をカラー複写
機で印刷したものでは、従来の印刷機による版が不要と
なり、しかも1枚だけの印刷であってもコスト高になら
ない。さらに、原図をカラー複写で印刷できるので、複
雑なグラデーション表現も難無く再現できる。
【0016】この請求項1の転写シートは、次のように
して使用される。即ち、転写シートの図柄印刷面を被転
写物表面に接合させた状態で、ホットプレスで転写シー
トを被転写物に加熱・圧着させると、接着剤層が溶融し
て被転写物表面に接着する。そして、その後、ビーズシ
ートを剥がすとトナー付着層及び該トナー付着層に固着
している透明ビーズがシート基材から剥離して被転写物
表面に転写される。
して使用される。即ち、転写シートの図柄印刷面を被転
写物表面に接合させた状態で、ホットプレスで転写シー
トを被転写物に加熱・圧着させると、接着剤層が溶融し
て被転写物表面に接着する。そして、その後、ビーズシ
ートを剥がすとトナー付着層及び該トナー付着層に固着
している透明ビーズがシート基材から剥離して被転写物
表面に転写される。
【0017】本願請求項2の発明 本願請求項2の発明は、請求項1の転写シートにおい
て、トナー付着層と接着剤層との間に白色樹脂層を介在
させている。このようにトナー付着層と接着剤層との間
に白色樹脂層を介在させると、この転写シートの図柄部
分を被転写物に転写した際に、白色樹脂層が被転写物と
トナー付着層の間に介在して遮蔽層となり、被転写物が
色付きであってもその地色を遮蔽してトナー付着層(図
柄)を鮮明に現出させることができる。
て、トナー付着層と接着剤層との間に白色樹脂層を介在
させている。このようにトナー付着層と接着剤層との間
に白色樹脂層を介在させると、この転写シートの図柄部
分を被転写物に転写した際に、白色樹脂層が被転写物と
トナー付着層の間に介在して遮蔽層となり、被転写物が
色付きであってもその地色を遮蔽してトナー付着層(図
柄)を鮮明に現出させることができる。
【0018】本願請求項3の発明 本願請求項3の発明は、請求項2の転写シートにおい
て、トナー付着層と白色樹脂層との間に透明樹脂層を介
在させている。この透明樹脂層は、トナー付着層と白色
樹脂層間の遮蔽層となるものであり、この透明樹脂層を
介在させることにより、白色樹脂の色がトナー付着層側
に浸透しない(滲まない)ようにすることができる。従
って、この請求項3の転写シートでは、トナー付着層の
図柄がより一層鮮明になる。
て、トナー付着層と白色樹脂層との間に透明樹脂層を介
在させている。この透明樹脂層は、トナー付着層と白色
樹脂層間の遮蔽層となるものであり、この透明樹脂層を
介在させることにより、白色樹脂の色がトナー付着層側
に浸透しない(滲まない)ようにすることができる。従
って、この請求項3の転写シートでは、トナー付着層の
図柄がより一層鮮明になる。
【0019】本願請求項4の発明 本願請求項4の発明は、請求項1の転写シートの製造方
法を対象にしている。そして、この請求項4の転写シー
ト製造方法では、ビーズシートのビーズ接着面にカラー
複写機によりトナーでカラー印刷を行う印刷工程と、ト
ナー付着層の上に接着剤を塗布する接着剤塗布工程を行
うことを特徴としている。
法を対象にしている。そして、この請求項4の転写シー
ト製造方法では、ビーズシートのビーズ接着面にカラー
複写機によりトナーでカラー印刷を行う印刷工程と、ト
ナー付着層の上に接着剤を塗布する接着剤塗布工程を行
うことを特徴としている。
【0020】この請求項4の転写シート製造方法では、
ビーズシートに対して図柄をカラー複写機によりトナー
でカラー印刷するようにしているので、従来の印刷機に
よる図柄印刷(版を使用した印刷)に比して、版が不要
で且つ極めて簡単にしかも短時間で印刷でき、さらに1
枚だけの印刷であってもコスト高にならない。又、図柄
(原図)をカラー複写で印刷すると、複雑なグラデーシ
ョン表現も難無く再現できる。
ビーズシートに対して図柄をカラー複写機によりトナー
でカラー印刷するようにしているので、従来の印刷機に
よる図柄印刷(版を使用した印刷)に比して、版が不要
で且つ極めて簡単にしかも短時間で印刷でき、さらに1
枚だけの印刷であってもコスト高にならない。又、図柄
(原図)をカラー複写で印刷すると、複雑なグラデーシ
ョン表現も難無く再現できる。
【0021】本願請求項5の発明 本願請求項5の発明は、請求項4の転写シート製造方法
において、印刷工程と接着剤塗布工程との間に、トナー
付着層の上に白色樹脂を塗布する白色樹脂塗布工程を行
うことを特徴としている。尚、この請求項5の転写シー
ト製造方法は、上記請求項2の転写シートを製造するた
めのものである。
において、印刷工程と接着剤塗布工程との間に、トナー
付着層の上に白色樹脂を塗布する白色樹脂塗布工程を行
うことを特徴としている。尚、この請求項5の転写シー
ト製造方法は、上記請求項2の転写シートを製造するた
めのものである。
【0022】本願請求項6の発明 本願請求項6の発明は、請求項5の転写シート製造方法
において、印刷工程と白色樹脂塗布工程との間に、トナ
ー付着層の上に透明樹脂を塗布する透明樹脂塗布工程を
行うことを特徴としている。尚、この請求項6の転写シ
ート製造方法は、上記請求項3の転写シートを製造する
ためのものである。
において、印刷工程と白色樹脂塗布工程との間に、トナ
ー付着層の上に透明樹脂を塗布する透明樹脂塗布工程を
行うことを特徴としている。尚、この請求項6の転写シ
ート製造方法は、上記請求項3の転写シートを製造する
ためのものである。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図4を参照して、本
願の実施形態を説明すると、この実施形態では、図1及
び図2の製造工程を経て、例えば図3に示すような転写
シートYを製造するようにしている。
願の実施形態を説明すると、この実施形態では、図1及
び図2の製造工程を経て、例えば図3に示すような転写
シートYを製造するようにしている。
【0024】この実施形態の転写シートYは、図2
(E)及び図3に示すように、ビーズシート1における
ビーズ接着面に、トナー付着層2と透明樹脂層3と白色
樹脂層4と接着剤層5とを順次積層させて形成したもの
である。
(E)及び図3に示すように、ビーズシート1における
ビーズ接着面に、トナー付着層2と透明樹脂層3と白色
樹脂層4と接着剤層5とを順次積層させて形成したもの
である。
【0025】ビーズシート1は、図2(A)に示すよう
に、紙や樹脂フイルム等のシート基材11の片面全面に
接着剤層13を介して微小粒径の透明ビーズ12を仮接
着させている。透明ビーズ12としては、例えばガラス
ビーズが使用される。又、該透明ビーズ12の粒径は2
0〜100ミクロン程度である。接着剤層13は、接着
力が弱く、熱転写時に透明ビーズ12を容易に剥離させ
得るものである。尚、この種のビーズシート1は、既に
市販されているが、本願で使用されるビーズシート1と
してはカラー複写機にかけられるものを採用する。
に、紙や樹脂フイルム等のシート基材11の片面全面に
接着剤層13を介して微小粒径の透明ビーズ12を仮接
着させている。透明ビーズ12としては、例えばガラス
ビーズが使用される。又、該透明ビーズ12の粒径は2
0〜100ミクロン程度である。接着剤層13は、接着
力が弱く、熱転写時に透明ビーズ12を容易に剥離させ
得るものである。尚、この種のビーズシート1は、既に
市販されているが、本願で使用されるビーズシート1と
してはカラー複写機にかけられるものを採用する。
【0026】そして、本願実施形態の転写シートYは、
上記ビーズシート1を使用し、図1に示すように印刷工
程F、透明樹脂塗布工程G、白色樹脂塗布工程H、接着
剤塗布工程Iを順次行って製造される。尚、印刷工程F
は図2(B)に、透明樹脂塗布工程Gは図2(C)に、
白色樹脂塗布工程Hは図2(D)に、接着剤塗布工程I
は図2(E)にそれぞれ対応している。
上記ビーズシート1を使用し、図1に示すように印刷工
程F、透明樹脂塗布工程G、白色樹脂塗布工程H、接着
剤塗布工程Iを順次行って製造される。尚、印刷工程F
は図2(B)に、透明樹脂塗布工程Gは図2(C)に、
白色樹脂塗布工程Hは図2(D)に、接着剤塗布工程I
は図2(E)にそれぞれ対応している。
【0027】図1の印刷工程Fでは、図2(B)に示す
ように、ビーズシート1のビーズ接着面にカラー複写機
でトナーによりカラー印刷を行う(トナー付着層2を形
成する)。尚、トナー中には、熱で溶融する溶剤が混入
されており、カラー複写機でビーズシート1に印刷され
たトナー付着層2は、透明ビーズ12に対して強固に固
着する。又、トナーの顔料は、極めて微細な粒径(例え
ば数ミクロン)であり、且つ複写時には静電気で印刷面
に吸引されるので、図2(B)に示すように各透明ビー
ズ12,12間の隙間Sにも入り込み、該トナー中の溶
剤の結着力で透明ビーズ12を強固に保持するようにな
る。
ように、ビーズシート1のビーズ接着面にカラー複写機
でトナーによりカラー印刷を行う(トナー付着層2を形
成する)。尚、トナー中には、熱で溶融する溶剤が混入
されており、カラー複写機でビーズシート1に印刷され
たトナー付着層2は、透明ビーズ12に対して強固に固
着する。又、トナーの顔料は、極めて微細な粒径(例え
ば数ミクロン)であり、且つ複写時には静電気で印刷面
に吸引されるので、図2(B)に示すように各透明ビー
ズ12,12間の隙間Sにも入り込み、該トナー中の溶
剤の結着力で透明ビーズ12を強固に保持するようにな
る。
【0028】透明樹脂塗布工程Gでは、図2(C)に示
すように、ビーズシート1上に付着させたトナー付着層
2の上に透明樹脂を塗布する。この透明樹脂層3は、後
述するように図柄を鮮明に現出させるためのものであ
る。尚、この透明樹脂層3は、トナー付着層2の全面に
スクリーン印刷で形成する。
すように、ビーズシート1上に付着させたトナー付着層
2の上に透明樹脂を塗布する。この透明樹脂層3は、後
述するように図柄を鮮明に現出させるためのものであ
る。尚、この透明樹脂層3は、トナー付着層2の全面に
スクリーン印刷で形成する。
【0029】白色樹脂塗布工程Hでは、図2(D)に示
すように、透明樹脂層3の上に白色樹脂を塗布する。こ
の白色樹脂層4は、図柄(トナー付着層2)を被転写物
6に転写させたときに、該被転写物6とトナー付着層2
との間の遮蔽層となるもので、被転写物6が色付きであ
っても該トナー付着層2(図柄)を鮮明に現出させる機
能を有する。又、この実施形態では、白色樹脂層4を塗
布する前に、上記のようにトナー付着層2上に予め透明
樹脂層3を塗布しているので、白色樹脂の色がトナー付
着層2中に浸透(滲む)することがなくなる。従って、
遮蔽層として白色樹脂層4を使用したものであっても、
トナー付着層2の色が白色樹脂の色でぼけることがな
く、鮮明な図柄を現出させることができる。尚、この白
色樹脂層4も、透明樹脂層3の全面にスクリーン印刷で
形成する。
すように、透明樹脂層3の上に白色樹脂を塗布する。こ
の白色樹脂層4は、図柄(トナー付着層2)を被転写物
6に転写させたときに、該被転写物6とトナー付着層2
との間の遮蔽層となるもので、被転写物6が色付きであ
っても該トナー付着層2(図柄)を鮮明に現出させる機
能を有する。又、この実施形態では、白色樹脂層4を塗
布する前に、上記のようにトナー付着層2上に予め透明
樹脂層3を塗布しているので、白色樹脂の色がトナー付
着層2中に浸透(滲む)することがなくなる。従って、
遮蔽層として白色樹脂層4を使用したものであっても、
トナー付着層2の色が白色樹脂の色でぼけることがな
く、鮮明な図柄を現出させることができる。尚、この白
色樹脂層4も、透明樹脂層3の全面にスクリーン印刷で
形成する。
【0030】接着剤塗布工程Iでは、図2(E)に示す
ように、白色樹脂層4の上に接着剤を塗布する。この接
着剤層5は、熱転写時において図柄部分(透明ビーズ1
2、トナー付着層2、透明樹脂層3、白色樹脂層4)を
被転写物6に接着させるためのものである。尚、この接
着剤層5も、白色樹脂層4の全面にスクリーン印刷で形
成する。
ように、白色樹脂層4の上に接着剤を塗布する。この接
着剤層5は、熱転写時において図柄部分(透明ビーズ1
2、トナー付着層2、透明樹脂層3、白色樹脂層4)を
被転写物6に接着させるためのものである。尚、この接
着剤層5も、白色樹脂層4の全面にスクリーン印刷で形
成する。
【0031】このようにして製造された転写シートYに
は、例えば図3に示すように、ビーズシート1上に原図
通りの図柄(トナー付着層2)が印刷され、その上に透
明樹脂層3、白色樹脂層4、接着剤層5が順次被覆され
ている。尚、図3に示す転写シートYの状態では、トナ
ー付着層2(図柄)が白色樹脂層4の下にあるので、該
トナー付着層2はぼやけた状態で現れるが、転写時には
トナー付着層2と白色樹脂層4とが表裏反転して正常に
現れる。
は、例えば図3に示すように、ビーズシート1上に原図
通りの図柄(トナー付着層2)が印刷され、その上に透
明樹脂層3、白色樹脂層4、接着剤層5が順次被覆され
ている。尚、図3に示す転写シートYの状態では、トナ
ー付着層2(図柄)が白色樹脂層4の下にあるので、該
トナー付着層2はぼやけた状態で現れるが、転写時には
トナー付着層2と白色樹脂層4とが表裏反転して正常に
現れる。
【0032】この実施形態の転写シートYでは、ビーズ
シート1上にトナー付着層2による図柄を形成している
が、この図柄は、原図をカラー複写機で複写したもので
あるから、1回の複写で色彩及び色調が忠実に再現され
る。従って、該図柄は、極めて簡単に且つ短時間で印刷
でき、さらに複雑なグラデーション表現も難無く再現で
きる。又、このように図柄をカラー複写したものでは、
従来の印刷機による印刷のように版が不要となり、しか
も1枚だけの印刷であってもコスト高にならない。
シート1上にトナー付着層2による図柄を形成している
が、この図柄は、原図をカラー複写機で複写したもので
あるから、1回の複写で色彩及び色調が忠実に再現され
る。従って、該図柄は、極めて簡単に且つ短時間で印刷
でき、さらに複雑なグラデーション表現も難無く再現で
きる。又、このように図柄をカラー複写したものでは、
従来の印刷機による印刷のように版が不要となり、しか
も1枚だけの印刷であってもコスト高にならない。
【0033】この実施形態の転写シートYを使用するに
は、まず図4(A)に示すように、転写シートYの接着
剤層5側の面を被転写物(例えば布地)6の表面に接合
させた状態で、ホットプレスで転写シート1を被転写物
6側に加熱・圧着させる。すると、接着剤層5が溶融し
て被転写物6の表面に接着する。そして、その後、図4
(B)に示すように、ビーズシート1を剥がすと、図柄
対応部分の透明ビーズ12がシート基材11から剥が
れ、被転写物6の表面に接着剤層5、白色樹脂層4、透
明樹脂層3、トナー付着層2、透明ビーズ12が順に積
層された状態で転写される。尚、転写された図柄部分の
表面には、その全面に透明ビーズ12が露出している
が、この透明ビーズ12は光を回帰させる機能があり、
例えば夜間において自動車のヘッドライトが照射される
と、光輝して注意を喚起させる機能を有する。
は、まず図4(A)に示すように、転写シートYの接着
剤層5側の面を被転写物(例えば布地)6の表面に接合
させた状態で、ホットプレスで転写シート1を被転写物
6側に加熱・圧着させる。すると、接着剤層5が溶融し
て被転写物6の表面に接着する。そして、その後、図4
(B)に示すように、ビーズシート1を剥がすと、図柄
対応部分の透明ビーズ12がシート基材11から剥が
れ、被転写物6の表面に接着剤層5、白色樹脂層4、透
明樹脂層3、トナー付着層2、透明ビーズ12が順に積
層された状態で転写される。尚、転写された図柄部分の
表面には、その全面に透明ビーズ12が露出している
が、この透明ビーズ12は光を回帰させる機能があり、
例えば夜間において自動車のヘッドライトが照射される
と、光輝して注意を喚起させる機能を有する。
【0034】このように、図柄を被転写物6に転写した
状態では、トナー付着層2と被転写物6との間に白色樹
脂層4が介在しているので、トナー付着層2が被転写物
6の地色に影響されなくなり、図柄が鮮明になる。又、
白色樹脂層4は、透明樹脂層3を介してトナー付着層2
上に塗布されているので、白色樹脂がトナー付着層2に
滲み出ることはない。
状態では、トナー付着層2と被転写物6との間に白色樹
脂層4が介在しているので、トナー付着層2が被転写物
6の地色に影響されなくなり、図柄が鮮明になる。又、
白色樹脂層4は、透明樹脂層3を介してトナー付着層2
上に塗布されているので、白色樹脂がトナー付着層2に
滲み出ることはない。
【0035】
【発明の効果】本願発明の転写シート及びその製造方法
は、次の効果がある。
は、次の効果がある。
【0036】本願請求項1及び4の効果 本願請求項1及び4では、ビーズシート1に印刷される
図柄(トナー付着層2)をカラー複写機で印刷している
ので、原図と同じ図柄を簡単に且つ短時間で印刷でき、
しかも複雑なグラデーション(色彩・色調)であっても
1回の複写で忠実に再現できる。又、このように図柄を
カラー複写したものでは、従来の印刷機による印刷のよ
うに版が不要となり、しかも1枚だけの印刷であっても
コスト高にならない。
図柄(トナー付着層2)をカラー複写機で印刷している
ので、原図と同じ図柄を簡単に且つ短時間で印刷でき、
しかも複雑なグラデーション(色彩・色調)であっても
1回の複写で忠実に再現できる。又、このように図柄を
カラー複写したものでは、従来の印刷機による印刷のよ
うに版が不要となり、しかも1枚だけの印刷であっても
コスト高にならない。
【0037】本願請求項2及び5の効果 本願請求項2及び5では、請求項1又は4において、ト
ナー付着層2と接着剤層5との間に白色樹脂層4を介在
させているので、転写された図柄が被転写物6の地色に
影響されなくなり、該図柄を鮮明に現出させることがで
きる。
ナー付着層2と接着剤層5との間に白色樹脂層4を介在
させているので、転写された図柄が被転写物6の地色に
影響されなくなり、該図柄を鮮明に現出させることがで
きる。
【0038】本願請求項3及び6の効果 本願請求項3及び6では、請求項2又は5において、ト
ナー付着層2と白色樹脂層4との間に透明樹脂層3を介
在させているので、白色樹脂層4がトナー付着層2に滲
み出ることがなく、従って図柄(トナー付着層2)をよ
り一層鮮明に現出させることができる。
ナー付着層2と白色樹脂層4との間に透明樹脂層3を介
在させているので、白色樹脂層4がトナー付着層2に滲
み出ることがなく、従って図柄(トナー付着層2)をよ
り一層鮮明に現出させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願実施形態の転写シートの製造工程を示すブ
ロック図である。
ロック図である。
【図2】本願実施形態の転写シートの製造工程を示す各
段階の断面図である。
段階の断面図である。
【図3】本願実施形態の製造方法で製造された転写シー
トの平面図である。
トの平面図である。
【図4】図2(E)の転写シートの転写方法説明図であ
る。
る。
1はビーズシート、2はトナー付着層、3は透明樹脂
層、4は白色樹脂層、5は接着剤層、6は被転写物、1
1はシート基材、12は透明ビーズ、13は接着剤、Y
は転写シートである。
層、4は白色樹脂層、5は接着剤層、6は被転写物、1
1はシート基材、12は透明ビーズ、13は接着剤、Y
は転写シートである。
Claims (6)
- 【請求項1】 シート基材(11)の片面全面に接着剤
層(13)を介して微小粒径の透明ビーズ(12)を仮
接着させたビーズシート(1)を使用し、該ビーズシー
ト(1)のビーズ接着面にトナーでカラー印刷したトナ
ー付着層(2)を形成しているとともに、該トナー付着
層(2)上を接着剤層(5)で被覆していることを特徴
とする転写シート。 - 【請求項2】 請求項1において、トナー付着層(2)
と接着剤層(5)との間に白色樹脂層(4)を介在させ
たことを特徴とする転写シート。 - 【請求項3】 請求項2において、トナー付着層(2)
と白色樹脂層(4)との間に透明樹脂層(3)を介在さ
せたことを特徴とする転写シート。 - 【請求項4】 請求項1の転写シートの製造方法であっ
て、ビーズシート(1)のビーズ接着面にカラー複写機
によりトナーでカラー印刷を行う印刷工程(F)と、ト
ナー付着層(2)の上に接着剤を塗布する接着剤塗布工
程(I)を行うことを特徴とする転写シート製造方法。 - 【請求項5】 請求項4において、印刷工程(F)と接
着剤塗布工程(I)との間に、トナー付着層(2)の上
に白色樹脂を塗布する白色樹脂塗布工程(H)を行うこ
とを特徴とする転写シート製造方法。 - 【請求項6】 請求項5において、印刷工程(F)と白
色樹脂塗布工程(H)との間に、トナー付着層(2)の
上に透明樹脂を塗布する透明樹脂塗布工程(G)を行う
ことを特徴とする転写シート製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10264356A JP2000094893A (ja) | 1998-09-18 | 1998-09-18 | 転写シート及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10264356A JP2000094893A (ja) | 1998-09-18 | 1998-09-18 | 転写シート及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000094893A true JP2000094893A (ja) | 2000-04-04 |
Family
ID=17402028
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10264356A Pending JP2000094893A (ja) | 1998-09-18 | 1998-09-18 | 転写シート及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000094893A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20040008273A (ko) * | 2002-07-18 | 2004-01-31 | 주식회사 지.비라이트 | 비가열식 전사용 다색 재귀반사 스티커의 제조방법 |
JP2011152662A (ja) * | 2010-01-26 | 2011-08-11 | Koowatekunoa:Kk | 電子画像の転写プリント方法及び転写シート |
US9643449B2 (en) | 2011-05-18 | 2017-05-09 | Yugen Kaisha Kowatechnoa | Transfer printing method of electronic image and transfer sheet |
CN111155343A (zh) * | 2019-11-11 | 2020-05-15 | 浙江森马服饰股份有限公司 | 一种服装压花注珠工艺 |
-
1998
- 1998-09-18 JP JP10264356A patent/JP2000094893A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20040008273A (ko) * | 2002-07-18 | 2004-01-31 | 주식회사 지.비라이트 | 비가열식 전사용 다색 재귀반사 스티커의 제조방법 |
JP2011152662A (ja) * | 2010-01-26 | 2011-08-11 | Koowatekunoa:Kk | 電子画像の転写プリント方法及び転写シート |
US9643449B2 (en) | 2011-05-18 | 2017-05-09 | Yugen Kaisha Kowatechnoa | Transfer printing method of electronic image and transfer sheet |
CN111155343A (zh) * | 2019-11-11 | 2020-05-15 | 浙江森马服饰股份有限公司 | 一种服装压花注珠工艺 |
CN111155343B (zh) * | 2019-11-11 | 2022-10-18 | 浙江森马服饰股份有限公司 | 一种服装压花注珠工艺 |
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